JP6957843B2 - 化粧シートおよび化粧材 - Google Patents
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受像層は、ビニルアルコールを4〜13重量%含有する塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体とフィラーの混合物であって、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体とフィラーとの合計量に対して、フィラーの濃度が、69.4重量%であり、
前記フィラーの、レーザー回折法により測定した体積基準のメディアン径が1.58μmであり、
且つ、前記受像層上に形成された印刷層の各プロセスインキ層の反射濃度が1.53〜1.72であることを特徴とする化粧シートである。
また、本発明の化粧材によれば、本発明の化粧シートを使用して作製されているため、インクジェット印刷によって印刷された絵柄は、グラビア印刷による化粧材の絵柄の品質と比べ、何ら遜色の無いものを提供可能である。
図1は、本発明の化粧シート3の層構成の一例を模式的に示す概略断面図である。
本発明の化粧シート3は、熱可塑性樹脂シート2の少なくとも片面にインクジェット印刷用の受像層1を備えた化粧シートである。
受像層1は、ビニルアルコールを4〜13重量%含有する塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体とフィラーの混合物である。
その受像層中のフィラーの濃度は、50重量%〜80重量%であり、またレーザー回折法により測定した体積基準粒子径のメディアン径を使用した平均粒子径が0.8μm以上8.0μm未満であることが特徴である。
熱可塑性樹脂シートの材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブテン、エチレンプロピレン共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリエチレンテレフタレート、アクリル、塩化ビニル、ポリカーボネート、ポリアミドなどを挙げることができる。
受像層は、ビニルアルコールを4〜13重量%含有する塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体とフィラーの混合物である。塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体中のビニルアルコールの含有量が4%未満では、熱可塑性樹脂シートとの密着性が不十分であり、13%を超えた場合は、インキ着肉が悪くドット不形成となる。
各プロセスインキの反射濃度が1.5以上であり、8.0μm以上である場合は、各プロセスインキの反射濃度が1.5以下となった。
図2は、本発明の化粧シート3の受像層1の表面にインクジェット印刷を行い、印刷層4を形成した状態を模式的に例示した説明図である。
本発明の化粧シート3の製造方法について説明する。まず、ポリプリピレンなどのポリオレフィン系透明樹脂からなるシートに、上記で説明した受像層1の塗工液を塗工し、溶媒を乾燥することにより、本発明の化粧シート3を製造することができる。塗工する方法は、限定する必要はなく、従来の製造工程で使用して来た各種の塗布装置や各種の印刷装置を使用して塗工することが可能である。
である。
本発明の化粧シート3の受像層1の上にインクジェット印刷を行い、インクジェットインクを乾燥した後、透明樹脂層5および保護層6を順次、塗布、乾燥することによって、本発明の化粧シート3を使用した化粧材10を製造することができる。塗布方法、乾燥方法については特に限定する必要はなく、従来の化粧材の製造工程で使用してきた装置を好適に使用することができる。
熱可塑性樹脂シートとして、厚さ60μmのポリプロピレン製フィルムを用意した。
その熱可塑性樹脂シートの片面に、受像層塗工液を、ワイヤーバーコータを使用して塗布し、乾燥することにより受像層を形成した。塗布量は、2.4g/m2とした。
試料2gを共栓三角フラスコに入れ、ピリジン5mlを加え攪拌する。それに10%無水酢酸ピリジン液を15ml加え、90℃以上のウォーターバスに1.5時間入れる。その後に水―ピリジン液(水分8重量%)15mlを加えて、再び同じウォーターバスに30分間入れた後、取り出す。滴定時に氷水で冷却し、0.5N苛性仮・ピリジン標準液にて、フェノールを指示薬として滴定する。
受像層中のビニルアルコールの含有率が15.0重量%であること、およびフィラーの平均粒子径が2.59μmであること以外は、実施例1と同様にして作製した。
受像層中のビニルアルコールの含有率が0.0重量%であること、およびフィラーの平均粒子径が1.25μmであること以外は、実施例1と同様にして作製した。
実施例1において、受像層塗工液の作製時に分散剤SNスパース2190(サンノプコ社製)を使用して分散させたこと、およびフィラーの平均粒子径が0.64μmである事以外は、実施例1と同様にして作製した。
炭酸カルシウム製のフィラーが、BF−300(白石カルシウム社製)であり、平均粒子径が12.80μmであること以外は、実施例1と同様にして作製した。
炭酸カルシウム製のフィラーの添加量が18gであり、平均粒子径が1.21μmであること以外は、実施例1と同様にして作製した。
受像層塗工液は、酢酸エチル:メチルエチルケトン=1:1(重量部)の希釈溶剤80gに対して塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂(ソルバインA、日信化学工業社製)80gを溶解後、炭酸カルシウム製のフィラー:Brilliant−1500(白石カルシウム社製)18gを投入し、攪拌してフィラーなどが均一に分散させることにより、作製したこと以外は、実施例1と同様にして作製した。
この様にしてポリプロピレン製フィルム上に受像層と印刷層を形成したサンプルを、JIS K 5600−5−6に基づく、1mm間隔のクロスカット試験により、密着性の評価を行った。1mm間隔のクロスカットにより1mm角の碁盤目を縦横10個の合計100個作製し、そこに粘着テープを貼り付けてから引き剥がした時に、1つも剥れなかった場合を○(密着性良好)とし、1つ以上剥れた場合を×(密着性不良)と判定した。
画像濃度10%のTIFFデータを溶剤系インクジェット印刷装置(SOLJETPRO4 RF−640、ローランド社製)で解像度720dpiにて、受像層上に印刷した。印刷されたシアンのドット径をマイクロスコープVHX−600(キーエンス社製)で観察し、ドット径を測定した。ドット径が40μm以下であることが、粒状感が目立たず、意匠性が良好であるとした。
シアン、マゼンタ、イエロー、ブラックの各色の画像濃度が100%のTIFFデータを溶剤系インクジェット印刷装置(SOLJETPRO4 RF−640、ローランド社製)で、解像度720dpiにて、受像層上に印刷した後、分光反射濃度計eXact(エックスライト社製)で反射濃度を測定した。反射濃度が1.4以上を良好と判定した。
密着性については、実施例1、比較例2、3、5が良好であった。
インキドット径については、実施例1、比較例1、3、6が良好であった。
インキ反射濃度については、実施例1、比較例1、4、6が良好であった。
これらの評価が全て良好であったのは、実施例1であった。
2・・・熱可塑性樹脂シート
3・・・化粧シート
4・・・印刷層
5・・・透明樹脂層
6・・・保護層
10・・・化粧材
Claims (3)
- 熱可塑性樹脂シートの少なくとも片面にインクジェット印刷用の受像層を備えた化粧シートにおいて、
受像層は、ビニルアルコールを4〜13重量%含有する塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体とフィラーの混合物であって、
塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルアルコール三元共重合体とフィラーとの合計量に対して、フィラーの濃度が、69.4重量%であり、
前記フィラーの、レーザー回折法により測定した体積基準のメディアン径が1.58μmであり、
且つ、前記受像層上に形成された印刷層の各プロセスインキ層の反射濃度が1.53〜1.72であることを特徴とする化粧シート。 - 前記フィラーが、炭酸カルシウム、シリカ、アルミナ、酸化亜鉛、水酸化アルミニウム、二酸化チタンのいずれか1種、または2種以上の組合せからなることを特徴とする請求項1に記載の化粧シート。
- 請求項1〜2に記載のいずれかの化粧シートを使用したことを特徴とする化粧材。
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JP2016161818A JP6957843B2 (ja) | 2016-08-22 | 2016-08-22 | 化粧シートおよび化粧材 |
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