JP3013456B2 - 積層板用の銅箔及びこれを用いた銅張積層板 - Google Patents

積層板用の銅箔及びこれを用いた銅張積層板

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、プリント配線板などに
供される積層板用の銅箔とこの銅箔を用いた銅張積層板
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】プリント配線板に用いられる銅張積層板
を製造する際に使用する接着剤付の銅箔の構成は、片面
が金属の銅であり、もう片方が樹脂組成物の半硬化した
接着剤層からなる非対称の構成である。このために特に
冬季のような低温低湿度下では、たとえば1m角、30
cm角など所定の大きさに裁断した銅箔の四隅の角がまく
れあがる現象、すなわち、カールを生じる問題を有して
いた。このカールの発生でプリプレグなどとの積層組み
合わせ作業が著しく困難になっていた。
【0003】
【発明が解決しょうとする課題】本発明は、銅張積層板
を作る際にカ−ルがほとんどなく取扱い易い接着剤付の
銅箔とこの銅箔を用いた銅張積層板を提供することにあ
る。
【0004】
【問題を解決するための手段】本発明は、上記の点に鑑
みて為されたものであり、ポリオキシプロピレンジアミ
ンの尿素付加物を接着剤の樹脂固形分100重量部に対
して1〜5重量部含む樹脂組成物が半硬化してなる接着
剤層が表面に形成されたことを特徴とする積層板用の銅
箔とこの銅箔の接着剤層に絶縁層が密着して配設されて
いることを特徴とする銅張積層板とを提供することにあ
る。
【0005】以下に、これら2つの発明について詳説す
る。第1の発明にかかるポリオキシプロピレンジアミン
の尿素付加物としては、ジェファーソンケミカル社製の
ジェファーミンBuD-2000などを例示することができる。
その配合量は、接着剤の樹脂固型分100に対して1〜
5重量部用いる必要がある。1重量部未満の配合量で
は、銅箔のカール阻止の効果が得られず、5重量部を超
えて用いると耐水性、耐湿性が低下して好ましくないか
らである。
【0006】接着剤の樹脂としては、エポキシ樹脂、ポ
リイミド樹脂、フェノ−ル樹脂、ポリエステル樹脂およ
び、これらの変性樹脂などの熱硬化性樹脂から用途に応
じて適宜選択して単独又は、組合せて用いることができ
る。中でもエポキシ樹脂および、エポキシ樹脂の変性樹
脂などが銅箔との接着性の良い点で好ましい。また、こ
れら樹脂の改質剤としてポリビニルブチラール樹脂、メ
ラミン樹脂などのグアナミン樹脂、ユリア樹脂、ウレタ
ン樹脂、シリコン樹脂などを併用することもできる。
【0007】これらの樹脂に無機フィラーを配合して用
いることもできる。無機フィラ−としては、ガラス、溶
融石英ガラス、シリカ、アルミナ、酸化チタン、炭酸カ
ルシウム、マグネサイト、クレ−、カオリン、タルク、
珪砂、マイカ、亜鉛華などの粉末から適宜選択して単独
または、2種以上を混合して用いることができる。無機
フィラ−の配合割合は樹脂100重量部に対して5〜5
0重量部を用いるのが好ましい。この範囲の配合量を用
いると無機フィラ−が樹脂の硬化収縮および、後収縮を
阻止するので、ポリオキシプロピレンジアミンの尿素付
加物との相乗効果によって銅箔に生じるカ−ルを一層低
減することができる。また、銅張積層板の表面粗さ、位
置ずれ阻止の効果も認められる。無機フィラ−のこの範
囲の配合では積層板の特性値の中で低下の予想される銅
箔の接着強度の低下も実用上問題にならない程度に止め
ることができる。
【0008】さらに、接着剤このこの無機フィラ−の平
均粒子径は5μm 以下のものを用いるのが好ましい。理
由は、回路幅50〜150μm の微細な回路パタ−ンを
形成するのに平均粒子径5μm を越えた粒子を含むと銅
張積層板とした時、表面の平滑性が損なわれ特に回路形
成に用いられるドライフイルムの密着性が悪くなり、微
細な回路形成が精度良くできないからである。
【0009】銅箔は、電解銅箔、圧延銅箔いずれでも良
く特に限定するものではない。第1の発明の積層板用の
銅箔は次の様にして作ることができる。すなわち、前記
樹脂の反応前の樹脂又は、初期縮合物、これら樹脂の硬
化剤、硬化促進剤、その他樹脂や有機物の改質剤、無機
フィラ−などを溶媒に溶解、均一に混合分散させた樹脂
組成物ワニスをロ−ルコ−タ−で銅箔に10〜60g/ m
2 布、好ましくは25〜50g/ m2 塗布し、130〜1
80℃、5〜30分間、乾燥機で樹脂ワニスの溶媒を飛
ばすとともに樹脂組成物の硬化を進めて半硬化させるこ
とによって得られ、取扱易い性状の接着剤の樹脂付の銅
箔となる。なお、ここで用いられる硬化剤、硬化促進
剤、その他樹脂や有機物の改質剤、および溶媒は前記そ
れぞれの接着剤用の樹脂に適した公知のものを使用する
ことができる。ここで言う半硬化の樹脂とは、熱硬化性
樹脂のBステージ段階のものであり、さらに熱が加われ
ば硬化反応が起こり、かつ手で触れてもベトツキがなく
これらを重ねて置くことのできる性状のものを言う。
【0010】第2の発明の絶縁層としては、公知のエポ
キシ樹脂、ポリイミド樹脂、フェノ−ル樹脂、ポリエス
テル樹脂板および、これらの変性樹脂などの熱硬化性樹
脂を基材に含浸させて得られるプリプレグを、硬化させ
て得られるもので用途に応じて適宜選択して単独又は、
組合せて用いることができる。なお、前記基材の種類は
特に限定されない。通常は、紙、ガラスクロス、ガラス
不織布等が用いられる。この他に石英繊維布等の無機繊
維布、ポリイミ樹脂繊維布等の高耐熱性有機繊維布、こ
れらの不織布等を用いることもできる。また、金属板の
表面に前記プリプレグを配設して絶縁層としたもを用い
ることもできる。
【0011】第2の発明の銅張積層板は次の様にして作
ることができる。すなわち、硬化したものが前記絶縁層
となる前記の樹脂のプリプレグ1枚ないし複数枚に第1
の発明の積層板用の銅箔の接着層を合わせて組み合わせ
配設し、圧力30〜120kg/cm2 、温度140〜18
0℃で50〜120分間、加圧、加熱し銅張積層板を得
ることができる。
【0012】次に本発明を実施例と比較例によって説明
する。
【0013】
【実施例】実施例 1 ポリオキシプロピレンジアミンの尿素付加物としてジェ
ファーソンケミカル社製のジェファーミンBuD-2000を1
重量部、無機フィラ−としてEガラス粉末(PFA-101,
日東紡製)10重量部、接着剤用の樹脂としてブロム化
エポキシ樹脂(DER-511,EK80ダウケミカル製)100重
量部、硬化剤としてジシアンジアミド(ダイサイ)3重
量部、硬化促進剤として2エチル4メチルイミダゾ−ル
(2E4MZ)0.1重量部、そして溶媒としてメチル
エチルケトン(MEK),ジメチルホルムアミド(DM
F)の等量混合液を60重量部の割合に配合した。この
配合の樹脂ワニスを35μmの銅箔に32g/ m2 塗布
し、150℃で15分間乾燥し溶媒を飛ばすとともに樹
脂を硬化させて第1の発明の積層板用の銅箔を作成し
た。この銅箔を30cm角に切断し水平な定盤の上に静置
し、4角に生じたカールによる浮き上がりを直角定規で
測定し、測定数4枚の結果の平均値を表1に示した。次
に、他方で通常のエポキシ樹脂ワニスをガラス布の仕様
7628のガラス布基材に含浸、乾燥させてプリプレグを
得、このプリプレグを10枚重ねた両表面に前記の接着剤
付の銅箔を配置し、蒸気プレスを用いて、成形温度170
℃、成形圧力50kg/cm2 、100 分間の条件で積層成形を
行い、銅箔の接着剤層に絶縁層が密着した厚さ1.6mmの
両面銅張積層板を得た。
【0014】実施例2 ポリオキシプロピレンジアミンの尿素付加物としてジェ
ファーソンケミカル社製のジェファーミンBuD-2000を2
重量部、接着剤用の樹脂としてポリビニルブチラール樹
脂(積水化学社製、BX-5)50重量部、クレゾールノボ
ラック型エポキシ樹脂(東都化成社製YDCN-220HH)25
重量部、フェノ−ル樹脂(130℃でのゲルタイム10
分)25重量部、そして溶媒としてメチルエチルケトン
(MEK)、トルエン、メタノールの50:30:20
重量%を300重量部の割合に配合した。この配合の樹
脂ワニスを35μmの銅箔に30g/ m2 塗布し、160
℃で5分間乾燥し溶媒を飛ばすとともに樹脂を硬化させ
て第1の発明の積層板用の銅箔を作成した。この銅箔を
実施例1と同様に測定し、その結果の平均値を表1に示
した。次に、他方で通常のフェノ−ル樹脂ワニスを紙基
材に含浸、乾燥させてレジンペーパーを得、このレジン
ペーパーを6枚重ねその片側表面に前記の接着剤付の銅
箔を配置し、蒸気プレスを用いて、成形温度160 ℃、成
形圧力100kg /cm2 、60分間の条件で積層成形を行い、
銅箔の接着剤層に絶縁層が密着した厚さ1.6mm の片面銅
張積層板を得た。
【0015】実施例3 ポリオキシプロピレンジアミンの尿素付加物としてジェ
ファーソンケミカル社製のジェファーミンBuD-2000を5
重量部とした以外は実施例1と同様に行った。
【0016】比較例 1 実施例1の配合成分からポリオキシプロピレンジアミン
の尿素付加物を無くした以外は実施例1と同様に行っ
た。
【0017】表1からポリオキシプロピレンジアミンの
尿素付加物を配合した実施例の接着剤層が形成された銅
箔は、ポリオキシプロピレンジアミンの尿素付加物を含
まない比較例の銅箔に比べ、カール量の低下しているこ
とが確認できた。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の積層板用の銅箔は、生じるカー
ル量が低減したことによって銅張積層板の製造時の銅箔
の取り扱いが容易になり、それだけ安定した品質の銅張
積層板が得られる。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオキシプロピレンジアミンの尿素付
    加物を接着剤の樹脂固形分100重量部に対して1〜5
    重量部含む樹脂組成物が半硬化してなる接着剤層が表面
    に形成されたことを特徴とする積層板用の銅箔。
  2. 【請求項2】 請求項1の銅箔の接着剤層に絶縁層が密
    着して配設されていることを特徴とする銅張積層板。
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