JP3006974B2 - 表皮接着シートの製造方法 - Google Patents

表皮接着シートの製造方法

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JP3006974B2
JP3006974B2 JP5144473A JP14447393A JP3006974B2 JP 3006974 B2 JP3006974 B2 JP 3006974B2 JP 5144473 A JP5144473 A JP 5144473A JP 14447393 A JP14447393 A JP 14447393A JP 3006974 B2 JP3006974 B2 JP 3006974B2
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sewing
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sewing cover
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基夫 田中
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高島屋日発工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用クッションと
して使用される表皮接着シートの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車用クッションとして使用される表
皮接着シートのうち、天板部と天板サイド部との見切り
位置に深溝を有する意匠のものを製造する場合には、袋
状の縫製カバーの天板部の両側の縫合部を、パッドの深
溝に合致させて接着成形する必要がある。
【0003】このような場合、従来は図4に示されるよ
うに成形型20の表面に位置決めピン21を備えたプラグ22
を突設しておき、縫製カバー23をこれらの位置決めピン
21を利用して成形型20の表面に位置決め固定したうえ、
パッドを接着する方法 (特開昭61-279278 号) が取られ
ていた。しかし、成形型20への縫製カバー23のセットに
時間がかかるうえ、位置決めピン21があるためにセット
作業に危険を伴うという問題があった。
【0004】また、特開平2-257988号公報に示されるよ
うに、縫製カバーの縫合部に位置決め用のプレートを縫
い込み、これを利用して成形型に対して縫製カバーを位
置合わせし、パッドを接着成形する方法も提案されてい
る。しかし、この場合には製品内にプレートが残留して
違和感が発生する欠点があり、また深溝内に突起が生ず
るという問題もあった。
【0005】更に従来は縫製カバーとパッドとの間に接
着剤を塗布していたため、パッドの深溝にうまく塗布す
ることが困難であり、未接着部が生じたり、接着剤の目
付け量が溝部だけ多くなるなどの問題もあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決して、上記のような位置決めピンや位置
決め用のプレートを用いることなく縫製カバーとパッド
とを簡単かつ確実に接着成形することができ、しかも未
接着部を発生させるおそれがなく、溝内への縫合部の引
込み等を必要としない表皮接着シートの製造方法を提供
するためになされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明は、裏面にホットメルトフィルムを
貼着してなる袋状の縫製カバーを、その天板部の両側の
縫合部に対応する位置に深溝を有するパッドと接着成形
するに際し、成形下型に突設されたプラグ上に天板部の
展開長をパッドの天板部の展開長よりも短く形成した縫
製カバーの縫合部をセットして真空吸引することによ
、縫い足を一定方向に倒すようにして縫製カバーを製
品形状にプリフォームしたうえ、その表面にパッドを圧
着して接着成形することを特徴とするものである。
【0008】
【作用】本発明によれば、裏面にホットメルトフィルム
を貼着してなる袋状の縫製カバーを成形下型に載せ、縫
製カバーの縫合部を成形下型に突設されたプラグ上にセ
ットしたうえで成形下型を通じて縫製カバーを真空吸着
する。これにより袋状の縫製カバーは製品形状にプリフ
ォームされるが、縫製カバーの天板部の展開長をパッド
の天板部の展開長よりも短く形成しておくことにより、
後の実施例に示すようにプリフォームの際に縫製カバー
の縫い足を一定方向に倒し、ホットメルトフィルムを溝
部に沿わせることができる。このために未接着部の発生
を防止することができる。その後、成形下型の上方から
パッドを圧着し、プリフォームされた縫製カバーとパッ
ドとを接着成形する。このように本発明では突設された
プラグを持つ成形下型を利用し、縫製カバーとパッドと
を簡単かつ確実に接着成形することができる。
【0009】
【実施例】以下に本発明を図示の実施例によって更に詳
細に説明する。図1において、1は袋状の縫製カバー、
2はこの縫製カバー1と接着成形されるパッドである。
このパッド2は天板部の両側に深溝3、3を有するもの
であり、また縫製カバー1もパッド2の深溝3、3に対
応する位置に縫合部4、4を備えている。図3に拡大し
て示したように、実施例の縫製カバー1は表皮5の裏面
にスラブウレタン6を介してホットメルトフィルム7を
貼着したものであるが、表皮5の裏面に直接ホットメル
トフィルム7を貼着したものであってもよい。
【0010】8は多数の貫通孔9を備えた成形下型であ
る。この成形下型8の表面にはパッド2の深溝3、3に
対応する位置にプラグ10、10を突設してある。そして縫
製カバー1の縫合部4、4をプラグ10、10に合わせなが
ら縫製カバー1を成形下型8の表面にセットする。その
後、成形下型8の内部から真空吸引すると、図1に示す
ように縫製カバー1は成形下型8の表面に沿ってプリフ
ォームされる。
【0011】また図2に示すように、縫製カバー1の天
板部の展開長bをパッド2の天板部の展開長aよりも10
〜15mm程度短く形成しておくことにより、縫製カバー1
の縫合部4、4を成形下型8のプラグ10、10の頂点より
も内側に位置させることができ、この状態で真空吸引す
ると図1〜図3に示すように、プリフォームの際に縫製
カバー1の縫い足を一定方向(製品のセンターライン方
向)に倒すことができる。なお、前述のように縫製カバ
ー1の裏面にホットメルトフィルム7が貼着されている
ため、縫い足は確実に固着される。
【0012】このようにしてプリフォームを完了した
後、成形上型11にセットしたパッド2を下降させ、プリ
フォームされた縫製カバー1にパッド2を圧着する。こ
れにより図3に示すように、縫製カバー1の縫合部4、
4をパッド2の天板部の両側の深溝3、3に正確に嵌合
させることができる。その後、減圧を解除して成形下型
8の注入孔12から熱流動体を入れ、縫製カバー1のホッ
トメルトフィルム7を溶融させてパッド2との間で接着
成形を行う。以上の工程により、縫製カバー1をパッド
2と接着成形した製品(表皮接着シート)を得ることが
できる。なお、プリフォーム後に図1に示すように成形
下型8の外周に設けられたクランパ13によって縫製カバ
ー1の外周を固定すれば、縫製カバー1の位置がずれる
ことがなく、接着成形をより正確に行うことができる。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明の表皮接
着シートの製造方法によれば、従来のような位置決めピ
ンや位置決め用のプレートを用いることなく縫製カバー
とパッドとを簡単かつ確実に接着成形することができ
る。また本発明によれば、裏面にホットメルトフィルム
を貼着してなる袋状の縫製カバーを使用したので、深溝
の内部にも未接着部を発生させるおそれがなく、溝内へ
の縫合部の引込み等を必要とすることもない。よって本
発明は従来の問題点を解決した表皮接着シートの製造方
法として、業界に寄与するところは極めて大きいもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す断面図である。
【図2】縫製カバーの天板部の展開長bとパッドの天板
部の展開長aとの関係を示す断面図である。
【図3】本発明の方法により製造された表皮接着シート
の要部の拡大断面図である。
【図4】従来の表皮接着シートの製造方法を示す断面図
である。
【符号の説明】
1 縫製カバー 2 パッド 3 深溝 4 逢合部 7 ホットメルトフィルム 8 成形下型 10 プラグ a パッドの天板部の展開長 b 縫製カバーの天板部の展開長

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 裏面にホットメルトフィルム(7) を貼着
    してなる袋状の縫製カバー(1) を、その天板部の両側の
    縫合部(4) に対応する位置に深溝(3) を有するパッド
    (2) と接着成形するに際し、成形下型(8) に突設された
    プラグ(10)上に天板部の展開長(b) をパッド(2) の天板
    部の展開長(a) よりも短く形成した縫製カバー(1) の縫
    合部(4) をセットして真空吸引することにより、縫い足
    を一定方向に倒すようにして縫製カバー(1) を製品形状
    にプリフォームしたうえ、その表面にパッド(2) を圧着
    して接着成形することを特徴とする表皮接着シートの製
    造方法。
JP5144473A 1993-06-16 1993-06-16 表皮接着シートの製造方法 Expired - Lifetime JP3006974B2 (ja)

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JPH071588A JPH071588A (ja) 1995-01-06
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JP4561503B2 (ja) * 2005-07-05 2010-10-13 トヨタ紡織株式会社 表皮材貼着装置および表皮材貼着方法
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