JP3153038B2 - 表皮接着シートの製造法 - Google Patents

表皮接着シートの製造法

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基夫 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、意匠溝が表面に形成さ
れたパッド材に該意匠溝に対応する部分に縫合部が形成
された表皮材を被装して両者を接着一体化するようにし
た表皮接着シートの製造法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、意匠溝が表面に形成されたパッド
材に該意匠溝に対応する部分に縫合部が形成された表皮
材を被装して両者を接着一体化した表皮接着シートは、
パッド材の意匠溝に表皮材の縫合部を押し込んで両者を
接着しているが、意匠溝に表皮材の縫合部を押し込む作
業は手作業で行わなければならず、位置決めおよび押し
込み作業に時間がかかるうえに作業負荷の高い重労働と
なる問題があった。そこで、特開昭61−279270
号公報に示されるように、成形型に位置決めピンを設け
たプラグを取り付けておき、表皮材の縫合部を位置決め
ピンで固定したうえプラグをパッド材の意匠溝に挿入し
て縫合部と意匠溝を一致させる方法も提案されている
が、この方法では作業負荷を低減することはできても表
皮材のセットに要する時間を短縮することはできないう
えに、位置決めピンによる負傷事故の発生が避けられな
いという問題があった。また、特開昭61−27927
9号公報や特開昭62−22683号公報等に示される
ように、表皮材の縫合部にプレートを縫い込み、プレー
トにより成形型と位置決めしたうえパッド材に表皮材を
接着することも提案されているが、パッド材内にプレー
トが残存して異物感が生じたり、プレートにより意匠溝
内に隆起模様が形成されるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
するところは前記のような問題を解決して、表皮材の位
置決めを芯材により簡単に行なえるようにしたにもかか
わらず製品に芯材が残ることがないようにして異物感を
なくし、高品質の車輛用座席や車輛用内装材を安価に量
産できるようにした表皮接着シートの製造法を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記のような課題を解決
した本発明に係る表皮接着シートの製造法は、意匠溝が
表面に形成されたパッド材に該意匠溝に対応する部分が
縫合部に形成された表皮材を被装して両者を接着一体化
するようにした表皮接着シートの製造法において、前記
表皮材の縫合部に位置決め用の芯材を該表皮材の表裏両
面より張出させて縫着しておくとともに、前記意匠溝に
対応する隆起部が型面に形成され且つ該隆起部に芯材係
合溝が設けられた真空吸引可能な表皮セット用の型を用
意してこれに表皮材を前記芯材の表側張出部が芯材係合
溝に係合された裏返し状にセットしたうえ、表皮材が吸
引圧により型面に吸引された状態を続けたまま芯材の裏
側張出部を除去し、次いで、前記裏返し状の表皮材に向
けパッド材を加圧して該表皮材とパッド材との間に介在
させた接着材をもってパッド材と表皮材とを接着一体化
し、脱型後前記芯材の表側張出部を除去することを特徴
とするものである。
【0005】
【実施例】次に、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。1は表皮材2が裏返しにセットされる表皮
セット用の型としての下型であって、該下型1の型面に
は後記するパッド材7の意匠溝8に対応する隆起部1a
が形成されるとともに該隆起部1aには芯材係合溝6が
設けられている。前記表皮材2は後記するパッド材の意
匠溝に対応する部分に縫合部3が形成されるように複数
の表皮部材をミシン縫いしたもので、この縫合部3には
合成樹脂材よりなるベルト状の位置決め用の芯材4が該
表皮材1の表裏両面より表側張出部5と裏側張出部5a
とを張出させて同時縫着されていて表側張出部5は前記
芯材係合溝6に係合できるものとなっており、また、こ
の芯材係合溝6に芯材4が係合されることにより表皮材
2の縫合部3はパッド7の意匠溝8に沿って蛇行するこ
となく挿入されることとなる。9は前記下型1と接離自
在に対向される上型であり、該上型9は意匠溝8を形成
したポリウレタンフォームなどよりなるパッド材7を下
面に保持できるものとしてある。
【0006】なお、10は下型1にセットされた表皮材
2の裾端をクランプするクランプ機構、11は下型1を
真空吸引式とするための排気孔で、排気孔11を通じて
下型1内を減圧すると下型の型面に配設されている多数
の細孔13を通じて表皮材2に吸引圧が作用し表皮材2
は下型1に吸着されてプリフォームされるようになって
いる。12は下型1に設けられる加熱流体供給孔であ
り、該加熱流体供給孔12より供給される蒸気あるいは
熱風が前記細孔13を通じて表皮材2とパッド材7間に
介在させたホットメルトフィルムなどの熱可塑性の接着
材を加熱してこれに接着能を与え表皮材2がパッド材7
に接着される。また、前記実施例では表皮セット用の型
を下型としているが、表皮セット用の型を上型とした
り、上下型の関係ではなく左右型の関係としてもよいこ
とは勿論である。なお、接着材は表皮材2とパッド材7
のいずれか一方に予め熱可塑性の接着剤を塗布したりホ
ットメルトフィルムをラミネートしたものとしても或い
はホットメルトフィルムのようなシート状接着材をラミ
ネートすることなく表皮材2とパッド材7間に単に介装
するだけでもよい。
【0007】このように構成されたものは、縫合部3に
芯材4を縫着してある表皮材2を下型1に裏返し状に被
装して縫合部3より表側に張出されている芯材4の表側
張出部5を下型1の隆起部1aに設けられている芯材係
合溝6に係合させれば、表皮材2は下型1に簡単に位置
決めされるから、続いて表皮材2の裾端をクランプ機構
10によりクランプする。そして、表皮材2が下型1に
位置決めセットされたら、下型1内を減圧することによ
り下型1内の空気を排気孔11より排気して型面に配設
けられている細孔13を通じて表皮材2に吸引圧を作用
させ表皮材2を型面に沿ってプリフォームする。このよ
うにして表皮材2のプリフォームが終了したならば、表
皮材2が吸引圧により型面に吸引された状態を続けたま
ま該表皮材2の縫合部3より表側に張出されている芯材
4の裏側張出部5aを該縫着線より折損除去したうえパ
ッド材7が予めセットされている上型9を下降させて下
型1に裏返し状にセットされた表皮材2の縫合部3をパ
ッド材7の意匠溝8に合致させつつパッド材7を表皮材
2の裏面に向け加圧するとともに、下型1の加熱流体供
給孔12より蒸気や熱風などの加熱流体を細孔を通じ供
給して表皮材2の裏側あるいはパッド材7の表面に塗布
あるいは添装するなどして表皮材2とパッド材7とを相
互間に介在させてある接着材を溶融させ、表皮材2にパ
ッド材7を接着する。
【0008】このようにして表皮材2にパッド材7が接
着一体化されたら、上型9を上昇させるとともに表皮材
2をクランプしているクランプ機構10を開放して下型
1より成形品を脱型する。そして、脱型後は成形品の表
皮材表面に張出されている芯材4の表側張出部5を縫合
部3から除去して製品とすればよい。なお、この表側張
出部5の除去作業は前記した裏側張出部5aを該縫合部
3において折損除去した時に既に容易に縫合部3より分
離できる状態となっているから除去作業は極めて簡単に
行うことができる。
【0009】また、前記した実施例のように表皮セット
用の型を型面に無数の細孔13を有する真空吸引可能な
ものとして該細孔13を通じて表皮材に作用させる吸引
圧をもって表皮材2をプリフォームするようにしておけ
ば、表皮材2に皺寄りが残るようなことが全くないうえ
に裏側張出部5aを該縫合部3において折損除去する際
に吸引圧で位置決めされた状態で折損できるのでより良
質の製品を歩留りよく提供できることとなり、さらに、
接着材を前記した実施例のように加熱により溶融される
熱可塑性のものとして前記細孔13を通じて供給される
加熱流体により接着能が発揮されるようにしておけば、
接着面の接着がより的確容易に行えることとなる。
【0010】
【発明の効果】本発明は前記説明によって明らかなよう
に、表皮材の縫合部に取り付けられている芯材により下
型に表皮材を的確容易に位置決めセットしたうえ表皮材
の縫合部に縫着されている芯材のうち裏側から張出する
部分を切り離し、その後、意匠溝が形成されているパッ
ド材を裏返し状にセットされている表皮材に加圧して縫
合部を意匠溝に介入させて接着するようにしたから、表
皮材の縫合部は芯材により蛇行することなくパッド材の
意匠溝に沿って介入されて的確に接着されることとなっ
て意匠溝が変形することがなく、しかも、位置決めに用
いた芯材は表側も裏側も完全に除去されて残存しないの
で、芯材により隆起模様が意匠溝内に発生することがな
いうえに芯材による異物感もなく高品質の車輛用座席や
車輛用内装材を安価に量産できる。従って、本発明は意
匠溝が表面に形成されたパッド材に該意匠溝に対応する
部分に縫合部が形成された表皮材を被装して両者を接着
一体化するようにした従来の表皮接着シートの製造法の
問題点を解消したものとして業界にもたらすところ極め
て大なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】下型に表皮材をセットした本発明方法の工程を
示す断面図である。
【図2】表皮材から芯材の裏側張出部を切り離した本発
明方法の工程を示す断面図である。
【図3】表皮材にパッド材を圧着した本発明方法の工程
を示す断面図である。
【図4】本発明の成形品から芯材の表側張出部を除去し
た本発明方法の工程を示す断面図である。
【符号の説明】
1 下型 2 表皮材 3 縫合部 4 芯材 5 表側張出部 5a 裏側張出部 6 芯材係合溝 7 パッド材 8 意匠溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B68G 7/05 B29C 65/40 B29K 105:04 B29L 31:58

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 意匠溝が表面に形成されたパッド材に該
    意匠溝に対応する部分が縫合部に形成された表皮材を被
    装して両者を接着一体化するようにした表皮接着シート
    の製造法において、前記表皮材の縫合部に位置決め用の
    芯材を該表皮材の表裏両面より張出させて縫着しておく
    とともに、前記意匠溝に対応する隆起部が型面に形成さ
    れ且つ該隆起部に芯材係合溝が設けられた真空吸引可能
    表皮セット用の型を用意してこれに表皮材を前記芯材
    の表側張出部が芯材係合溝に係合された裏返し状にセッ
    トしたうえ、表皮材が吸引圧により型面に吸引された状
    態を続けたまま芯材の裏側張出部を除去し、次いで、前
    記裏返し状の表皮材に向けパッド材を加圧して該表皮材
    とパッド材との間に介在させた接着材をもってパッド材
    と表皮材とを接着一体化し、脱型後前記芯材の表側張出
    部を除去することを特徴とする表皮接着シートの製造
    法。
  2. 【請求項2】 接着材を加熱により溶融される熱可塑性
    のものとして、型面に設けた細孔を通じて供給される加
    熱流体により接着能が発揮されるようにした請求項1に
    記載の表皮接着シートの製造法。
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