JP2001087576A - 車両用シートの端末処理方法 - Google Patents

車両用シートの端末処理方法

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JP2001087576A
JP2001087576A JP26630999A JP26630999A JP2001087576A JP 2001087576 A JP2001087576 A JP 2001087576A JP 26630999 A JP26630999 A JP 26630999A JP 26630999 A JP26630999 A JP 26630999A JP 2001087576 A JP2001087576 A JP 2001087576A
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cushion
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Kenichi Hasegawa
健一 長谷川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、高い生産性で、良好な外観
の車両用シートの作製が可能な、車両用シートの端末処
理方法を提供する。 【解決手段】 ボトムプレート上にクッション材を配設
し、このクッション材を表皮材で被覆してなる車両用シ
ートの端末処理方法であって、表皮材にクッション材と
ボトムプレートを載置する工程と、表皮材とクッション
材とボトムプレートにボトムプレート側から圧力をかけ
る工程と、表皮材の端末10bをボトムプレート側へ折
り返す工程と、折り返した表皮材の端末10bの所定部
分を仮止めする工程と、表皮材の端末10bをボトムプ
レートの周縁端部に固着させる工程と、表皮材とクッシ
ョン材とボトムプレートにかけられた圧力を解除する工
程とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用シートの端末
処理方法に係り、外観上良好な車両用シートを効率よく
作製することが可能な車両用シートの端末処理方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】車両用シートは、ボトムプレート上にク
ッション材を配置して表皮材で被覆して形成されてい
る。表皮材は、真空成形、縫製、ウェルダー溶着などの
手法で立体形状に成形され、この表皮材でクッション材
が被覆される。なお、表皮材の端末は、ボトムプレート
の周縁端部に固着されて処理されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の方法で
は、表皮材の成形、或いは表皮材とクッション材及びボ
トムプレートの組付け、或いは表皮材の端末処理を、同
じ装置により一箇所で製造するのではなく、それぞれ別
の装置を用いて、異なる場所で行っていたため、搬送や
処理に手間がかかっていた。
【0004】また、クッション材及びボトムプレート
に、表皮材を精度良く取り付け、クッション材及びボト
ムプレートに表皮材を密着させながら端末処理するに
は、熟練が必要とされていた。
【0005】本発明の目的は、高い生産性で、良好な外
観の車両用シートの作製が可能な、車両用シートの端末
処理方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題は、本発明の請
求項1に係る車両用シートの端末処理方法によれば、ボ
トムプレート上にクッション材を配設し、該クッション
材を表皮材で被覆してなる車両用シートの端末処理方法
であって、表皮材にクッション材とボトムプレートを載
置する工程と、該表皮材とクッション材とボトムプレー
トにボトムプレート側から圧力をかける工程と、前記表
皮材の端末を前記ボトムプレート側へ折り返す工程と、
前記折り返した表皮材の端末の所定部分を仮止めする工
程と、前記表皮材の端末をボトムプレートの周縁端部に
固着させる工程と、表皮材とクッション材とボトムプレ
ートにかけられた圧力を解除する工程と、を備えた、こ
とにより解決される。
【0007】上記のように、本例の車両用シートの端末
処理方法では、表皮材にクッション材とボトムプレート
を載置し、表皮材とクッション材とボトムプレートをボ
トムプレート側から圧縮することにより組付けを行い、
さらに表皮材の端末をボトムプレート側に折り返して仮
止めし、表皮材の端末をボトムプレートの周縁端部に固
着させている。
【0008】このように、表皮材とクッション材とボト
ムプレートを、途中で場所を変えることなく、一箇所に
おいて、組み付けや、圧縮による固定、及び表皮材の端
末処理を行うことができ、高い作業効率で車両用シート
を作製することが可能となる。
【0009】また、上記のように、組み付け作業と表皮
材の端末処理作業を一箇所で行うことができるので、製
造装置を用いて車両用シートを自動的に製造するとき、
移動手段などの大掛かりな装置や、広い場所が必要とさ
れず、自動化を容易に実現することが可能となる。
【0010】また、本発明の車両用シートの端末処理方
法によれば、予め決められた位置で、表皮材とクッショ
ン材とボトムプレートを載置して圧縮し、表皮材とクッ
ション材とボトムプレートが固定された状態で、表皮材
の端末をボトムプレート周縁端部に仮止めし、その後固
着させるので、表皮材とクッション材とボトムプレート
とを予め正確に載置しておけば、高度な熟練を要するこ
となく、決められた位置において、精度良く表皮材の端
末処理を行うことができる。
【0011】また、表皮材の端末処理を行った後で、表
皮材とクッション材とボトムプレートにかけていた圧力
を解除するので、圧力をかけられて押しつぶされていた
クッション材が回複し、表皮材が均一に張り込まれて、
見た目にも良好な高品質の車両用シートを作製すること
が可能となる。
【0012】なお、前記表皮材の端末と、前記ボトムプ
レートの周縁端部とは、ステイプルにより仮止めされ
る。或いは、ボトムプレートの周縁端部に設けられた複
数の係合突起に、前記表皮材の端末に設けられた前記係
合突起に係合可能な孔を係合させることにより仮止めさ
れる。また、前記表皮材の端末と、前記ボトムプレート
の周縁端部とは、接着剤または熱溶着のいずれかにより
固着される。
【0013】
【発明の実施の形態】車両用シートSは、ボトムプレー
ト30上にクッション材20を配設し、クッション材2
0を表皮材10で被覆して形成されている。なお本例で
は、表皮材10の成形,表皮材10とクッション材20
とボトムプレート30の組み付け、表皮材の端末処理を
行うために、凹型1と枠体(図示せず)とを使用してい
る。
【0014】先ず、凹型1に表皮材10を配設する。次
いで、表皮材10に重ねて枠体を配設する。さらに、凹
型1の開口縁部と枠体を、圧接手段により圧着させ、凹
型1の開口縁部と枠体との間で表皮材10を挟んで固定
する。
【0015】次に凹型1内を、図示しない真空ポンプに
より真空引きし、表皮材10を真空成形する。このと
き、表皮材10を予め加熱しておくと、表皮材10が柔
らかくなり、成形が容易となり好適である。表皮材10
が所定の形状に成形されたら、凹型1にクッション材2
0とボトムプレート30を配設する。
【0016】また、予め、縫製または溶着にて接合さ
れ、立体形状になっている表皮材を使用することもでき
る。この場合は、真空引きとしないで、表皮材を凹型1
にセットしたら、直ちにクッション材20とボトムプレ
ート30をセットする。
【0017】次いで、ボトムプレート30側から、加圧
手段3により、表皮材10とクッション材20とボトム
プレート30に圧力を加える。圧力を加えることによ
り、ボトムプレート30の車体側取付面が、凹型1の開
口縁部と面一になるか、或いは若干沈み込んだら、枠体
を取り外し、表皮材10の端末10bをボトムプレート
30側へ折り曲げる。
【0018】さらに、上記のようにボトムプレート30
側へ折り曲げられた表皮材10の端末10bを、ボトム
プレート30の周縁端部において仮止めする。仮止めは
ステイプルを用いて、表皮材10の端末10bの複数箇
所を、ボトムプレート30の周縁端部に止めて行う。或
いは、予めボトムプレート30の周縁端部に係合突起と
して引掛け具5を形成しておき、この引掛け具5に、表
皮材10に予め形成された孔10cを係合させることに
より仮止めする。
【0019】最後に、表皮材10の端末10bを、ボト
ムプレート30の周縁端部に固着させる。表皮材10の
端末10bの固着には、接着剤を用いる方法や、熱溶着
が採用される。端末処理がなされたら、表皮材10とク
ッション材20とボトムプレート30にかけられていた
圧力を解除する。圧力を解除することにより、圧縮され
ていたクッション材20がもとの形状に戻り、クッショ
ン材20に表皮材10が張り込まれ、外観上良好な車両
用シートSが完成する。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。なお、以下に説明する部材,配置等は本発明を
限定するものでなく、本発明の趣旨の範囲内で種々改変
することができるものである。
【0021】図1乃至図5は本発明の一実施例を示すも
のであり、図1は表皮材とクッション材とボトムプレー
トに圧力を加え、ステイプルを用いて表皮材を仮止めし
た状態を示す斜視図、図2は係合突起を用いて表皮材を
仮止めした状態を示す斜視図、図3は図2におけるA−
A線断面図、図4は車両用シートの車体への取付側を示
す説明図、図5は車両用シートの斜視図である。
【0022】本例の車両用シートSは、ボトムプレート
30上にクッション材20を配設し、クッション材20
を表皮材10で被覆してなる車両用シートである。なお
本明細書において、車両用シートとは、陸上のオートバ
イ,スクーターだけでなく、スノーモービル,水上バイ
クを含み、また三輪バギー車等や跨座式乗物、或いは建
機シートに関する乗物用シートを含むものとする。
【0023】表皮材10は、塩化ビニル樹脂(PVC)
レザーや人工レザー等からなる。表皮材10は、後述す
るように、クッション材20及びボトムプレート30の
立体形状に合わせて、真空成形、縫製、溶着などにより
成形され、クッション材20及びボトムプレート30を
被覆可能に形成される。
【0024】クッション材20は、例えばウレタンフォ
ームから形成されている。また、このクッション材20
を載置するボトムプレート30は、例えば合成樹脂から
形成されている。なお、表皮材10、クッション材2
0、ボトムプレート30は上記素材に限らず、他の素材
を使用しても良いことは勿論である。
【0025】本例では、所望の形状の車両用シートを容
易に作製するため、治具として凹型1及び枠体(図示せ
ず)を用いている。凹型1の内側には、作製される車両
用シートの座面部と同形状の凹凸が形成されている。さ
らに、凹型1には、図示しない真空ポンプが接続されて
おり、この真空ポンプを作動させることにより、凹型1
内を排気して、真空状態を作り出せるように構成されて
いる。凹型1における真空引きにより、表皮材10の座
面部領域を含む身頃10aに凹凸形状が形成される。
【0026】また、本例の凹型1は、表皮材10とクッ
ション材20とボトムプレート30とを圧入し、加圧手
段3により、凹型1内の表皮材10、クッション材20
及びボトムプレート30を加圧したときに、ボトムプレ
ート30の車体への取付面31が、凹型1の開口縁部と
面一になるか、或いは凹型1の開口縁部より若干沈み込
むような深さに形成されている。なお、加圧は、図1に
示すように、ボトムプレート30の車体への取付面31
を均一に押圧することが可能な加圧手段3を用いて行
う。
【0027】加圧手段3は、例えば図1に示すように、
駆動機構に連結された連結部3aと、連結部3aに連結
されたプレート3bとからなり、プレート3bで、ボト
ムプレート30の車体側取付面31を均一な力で押圧す
るように構成されている。
【0028】枠体は、凹型1と圧接され、凹型1との間
で表皮材10を挟んで固定する。枠体は、凹型1の開口
縁部に一致するように、凹型1の開口縁部と同形状に形
成されている。すなわち、凹型1の開口縁部に枠体を重
ねたとき、凹型1と枠体との間に隙間が形成されること
なく当接するように構成されている。
【0029】本例の凹型1と、枠体には、凹型1と枠体
とを圧接して固定するための、圧接手段(図示せず)が
設けられている。圧接手段は、凹型1と枠体とを圧着で
きるものであればどのような構成でも良く、例えば、枠
体側に設けられた係合部と、凹型1側に設けられた係合
部とを接合させ、凹型1側に設けられたレバーを下方に
倒すことにより、凹型1と枠体とが圧着されるように構
成されている。
【0030】或いは、凹型1側に逆L字形の係合部と、
この係合部を下方側に緊張させるレバーからなる圧接手
段を設け、逆L字形の係合部を枠体に係合させ、レバー
を下方側に倒すことにより、凹型1と枠体とを圧接させ
る構成としても良い。或いは、このような圧接手段を枠
体側のみに設けた構成としても良い。
【0031】次に、本発明の車両用シートSの端末処理
方法について説明する。本例における端末処理方法は、
表皮材セット工程−枠体セット工程−表皮材真空成形工
程−クッション材及びボトムプレートセット工程−加圧
工程−枠体取り外し工程−端末処理工程−加圧終了工程
の各工程から構成されている。
【0032】表皮材セット工程では、表皮材10を、凹
型1へセットする。枠体セット工程では、表皮材10を
挟むように凹型1に枠体をセットする。
【0033】次いで、圧接手段により、凹型1と枠体と
を圧接させる。圧接手段により、凹型1と枠体が圧着さ
れ、凹型1と、枠体とで、表皮材10を挟んで固定す
る。
【0034】表皮材真空成形工程では、表皮材10の真
空成形を行う。先ず、凹型1に接続された真空ポンプの
真空バルブを開き、凹型1内の空気を排出して、凹型1
内を真空にする。表皮材10は、真空引きにより、凹型
1の内側に貼りついて、凹型1の内側形状に成形され
る。
【0035】このとき、シート端末の曲面が激しい車両
用シートSを作製する場合や、肉厚が大きく撓みにくい
表皮材10を使用する場合には、加熱装置(図示せず)
により表皮材10を加熱し、表皮材10を柔軟にしてか
ら真空引きを行うようにすると良い。加熱装置として
は、例えば、表皮材10に熱風を吹き付ける熱風ブロワ
ーを用いる。
【0036】なお、表皮材を所定形状に成形するとき、
上記のように真空成形により成形するのではなく、予め
縫製または溶着にて立体形状とされた表皮材を用いても
良い。このときは、表皮材真空成形工程が省略され、表
皮材セット工程から、次述するクッション材及びボトム
プレートセット工程へ進むものとする。
【0037】クッション材及びボトムプレートセット工
程では、表皮材10がセットされた凹型1内に、クッシ
ョン材20とボトムプレート30をセットする。このと
き、クッション材20或いは表皮材10の所用箇所に接
着剤を塗布してから、クッション材20とボトムプレー
ト30の圧入を行う。
【0038】加圧工程では、加圧手段3により、凹型1
に圧入された表皮材10,クッション材20,ボトムプ
レート30を加圧する。本例では、加圧手段3から10
0〜180kgf/mの圧力が加えられたとき、ボト
ムプレート30の面31が、凹型1の開口縁部から約5
〜10mm沈むように構成されている。加圧手段3の調
整は、図示しない駆動機構によって行っている。駆動機
構としては、モータ駆動源や、或いは加圧手段3の連結
部3aに連結した油圧式装置(気圧装置でも可)等、各
種の構成を用いることが可能である。
【0039】次に、枠体取り外し工程に進み、凹型1か
ら枠体を取り外す。そして、枠体が取り外されたら端末
処理工程へと進む。端末処理工程では、表皮材端末をボ
トムプレート30へ接合させる。まず、表皮材10の端
末10bをボトムプレート30側へ折り返し、表皮材1
0の端末10bの所定部分をボトムプレート周縁端部に
仮止めする。
【0040】例えば、図1に示すように、表皮材10の
端末10bをボトムプレート30側へ折り返し、ステイ
プルにより針4を打ち込んで仮止めする。ステイプルに
よる仮止めは、ボトムプレート30の周縁端部に沿って
複数箇所で行われる。
【0041】或いは、図2及び図3に示すように、ボト
ムプレート30の周縁端部に、係合突起としての引掛け
具5を設けておいても良い。引掛け具5は、図3に示す
ように、ボトムプレート30の周縁端部側に複数個設け
られており、凸部5aと、凸部5aの先端に形成された
鈎部5bを備えている。そして、この鈎部5bで表皮材
10を固定するように構成されている。
【0042】図3に示す引掛け具5を用いて表皮材10
を仮止めするときには、表皮材10に、引掛け具5に係
合させるための孔10cを予め形成しておき、この孔1
0cに凸部5aを通し、鈎部5bで固定する。
【0043】上記のようにして、表皮材10の端末10
bがボトムプレート30の周縁端部に仮止めされたら、
次に、表皮材10の端末10bに接着剤を塗布し、端末
10bをボトムプレート30に固着させる。表皮材10
の端末10bを、ボトムプレート30に固着させるため
の接着剤としては、ホットメルト型接着剤や溶剤形接着
剤等、周知の接着剤を用いることができる。
【0044】なお、接着剤による固着を行うときには、
接着剤を塗布後、ある程度乾燥させてから、表皮材10
の端末10bをボトムプレート30の周縁端部に貼着す
る。このとき、接着剤を固定させる固定枠等を接着部に
押し当てることにより、確実に接着させることができ、
好適である。
【0045】また、表皮材10とボトムプレート30の
接合は、上記のように接着剤により接合する他、超音波
溶着や高周波溶着等により表皮材を熱溶着させることに
より接合する構成としても良い。
【0046】端末処理工程が終了したら、加圧終了工程
において加圧手段3を引き上げ、シート部への加圧を終
了する。プラグが引き上げられると、シート部のクッシ
ョン材が回復し、表皮材が均一に張り込まれる。このよ
うにして車両用シートが完成する。
【0047】なお、本例では、凹型1と枠体を使用し、
凹型1に表皮材10,クッション材20,ボトムプレー
ト30をセットし、加圧手段3で加圧してから端末処理
を行う構成を示したが、凹型1及び枠体を用いずに、作
業台上に表皮材10とクッション材20とボトムプレー
ト30を直接載置し、ボトムプレート30側から圧力を
かけて、表皮材10でクッション材20を被覆し、表皮
材10の端末10bをボトムプレート30に固着させた
方法としても良い。
【0048】
【発明の効果】以上のように、本発明における車両用シ
ートの端末処理方法では、表皮材にクッション材とボト
ムプレートを載置し、表皮材とクッション材とボトムプ
レートをボトムプレート側から圧縮して、表皮材でクッ
ション材を被覆し、さらに表皮材の端末をボトムプレー
ト側に折り返して仮止めし、表皮材の端末をボトムプレ
ートの周縁端部に固着させている。
【0049】このように、表皮材とクッション材とボト
ムプレートを、途中で場所を変えることなく、一箇所に
おいて、組み付けや、圧縮による固定、及び表皮材の端
末処理を行うことができ、高い作業効率で車両用シート
を作製することが可能となる。
【0050】また、上記のように、組み付け作業と表皮
材の端末処理作業を一箇所で行うことができるので、製
造装置を用いて車両用シートを自動的に製造するとき、
移動手段などの大掛かりな装置や、広い場所が必要とさ
れず、自動化を容易に実現することが可能となる。
【0051】また、本発明の車両用シートの端末処理方
法によれば、予め決められた位置で、表皮材とクッショ
ン材とボトムプレートを載置して圧縮し、表皮材とクッ
ション材とボトムプレートが固定された状態で、表皮材
の端末をボトムプレート周縁端部に仮止めし、その後固
着させるので、表皮材とクッション材とボトムプレート
とを予め正確に載置しておけば、高度な熟練を要するこ
となく、決められた位置において、精度良く表皮材の端
末処理を行うことができる。
【0052】また、表皮材の端末処理を行った後で、表
皮材とクッション材とボトムプレートにかけていた圧力
を解除するので、圧力をかけられて押しつぶされていた
クッション材が回複し、表皮材が均一に張り込まれて、
見た目にも良好な高品質の車両用シートを作製すること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】表皮材とクッション材とボトムプレートに圧力
を加え、ステイプルを用いて表皮材を仮止めした状態を
示す斜視図である。
【図2】係合突起を用いて表皮材を仮止めした状態を示
す斜視図である。
【図3】図2におけるA−A線断面図である。
【図4】車両用シートの車体への取付側を示す説明図で
ある。
【図5】車両用シートを示す斜視図である。
【符号の説明】
1 凹型 3 加圧手段 4 ステイプルの針 5 引掛け具 10 表皮材 10a 身頃 10b 端末 10c 孔 20 クッション材 30 ボトムプレート S 車両用シート

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボトムプレート上にクッション材を配設
    し、該クッション材を表皮材で被覆してなる車両用シー
    トの端末処理方法であって、 表皮材にクッション材とボトムプレートを載置する工程
    と、 該表皮材とクッション材とボトムプレートにボトムプレ
    ート側から圧力をかける工程と、 前記表皮材の端末を前記ボトムプレート側へ折り返す工
    程と、 前記折り返した表皮材の端末の所定部分を仮止めする工
    程と、 前記表皮材の端末をボトムプレートの周縁端部に固着さ
    せる工程と、 前記表皮材とクッション材とボトムプレートにかけられ
    た圧力を解除する工程と、を備えてなることを特徴とす
    る車両用シートの端末処理方法。
  2. 【請求項2】 前記表皮材の端末と、前記ボトムプレー
    トの周縁端部とは、ステイプルにより仮止めされること
    を特徴とする請求項1記載の車両用シートの端末処理方
    法。
  3. 【請求項3】 前記表皮材の端末と、前記ボトムプレー
    トの周縁端部とは、前記ボトムプレートの周縁端部に設
    けられた複数の係合突起に、前記表皮材の端末に設けら
    れた前記係合突起に係合可能な孔を係合させることによ
    り仮止めされることを特徴とする請求項1記載の車両用
    シートの端末処理方法。
  4. 【請求項4】 前記表皮材の端末と、前記ボトムプレー
    トの周縁端部とは、接着剤または熱溶着のいずれかによ
    り固着されることを特徴とする請求項1記載の車両用シ
    ートの端末処理方法。。
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