JP2544861Y2 - 接着シート深絞り成形型 - Google Patents

接着シート深絞り成形型

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JP2544861Y2
JP2544861Y2 JP1388492U JP1388492U JP2544861Y2 JP 2544861 Y2 JP2544861 Y2 JP 2544861Y2 JP 1388492 U JP1388492 U JP 1388492U JP 1388492 U JP1388492 U JP 1388492U JP 2544861 Y2 JP2544861 Y2 JP 2544861Y2
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成幸 高瀬
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  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、車両用シートにおけ
る主座部あるいは背垂部に成形される装飾用の溝部を深
絞り成形する成形型に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車両用シートのシートク
ッションの主座部あるいはシートバックの背垂部に成形
される装飾用の溝部を深絞り成形する工程としては図9
ないし図12により行われていた。
【0003】例えば図6および図9に示すようにシート
クッション1はクッションパッド2とシート表皮6とか
らなり、このクッションパッド2は主座部3と左右にサ
イドパッド部4とからなり、この主座部3の中央には装
飾用溝部1aを成形するため凹溝部5が形成されてい
る。また、シート表皮6はクッションパッド2を包着可
能に主座ピース7およびサイドピース8が所定の形状に
縫製されている。このように形成されたクッションパッ
ド2の表面の所要の部分にはホットメルト接着剤が塗布
され、この接着剤を塗布したクッションパッド2にシー
ト表皮6が包着されてシートサブアッセンブリ9が形成
される。
【0004】このシートサブアッセンブリ9のクッショ
ンパッド2の凹溝部5とシート表皮6とを接着して装飾
用溝部1aを成形し、かつクッションパッド2とシート
表皮6とを接着する成形型10は図10に示すように下
型11と上型23とより形成されている。
【0005】この下型11は図7および図8に示すよう
に基板12上にシートサブアッセンブリ9の主座部3を
載置可能とする膨出状の空間部14を有する成形部13
が形成され、この成形部13の外殻15の上面中央部に
は装飾用溝部1aを深溝状に成形する先端が比較的尖鋭
な断面略三角形状の深溝用凸部16が図示のように突設
され、また、外殻15の上面には多数個の通気孔17が
貫設形成されている。また、成形部13内にはスチーム
を噴出する多数の孔(図示せず)を貫設した略U字状で
スチーム源に接続されたスチーム配管19が配設され、
また、基板12の所定の位置には配管用孔18が貫設さ
れて同孔18には接続管20を介して真空ポンプ22に
接続されている。また、上型23はクッションパッド2
の底部を押圧可能に押圧板24を有して下型11の上部
に昇降動可能に対設されている。
【0006】上記のように形成された成形型10により
接着シートを成形するには、先ず、下型11のスチーム
配管19よりスチームを噴出して成形部13を所定の温
度(ほぼ42度)に加温する(図9参照)。しかる後、
シートサブアッセンブリ9を載置する。この載置に際
し、クッションパッド2に形成して凹溝部5を下型11
に形成した深溝用凸部16に整合する。そして上型23
を降下し、シートサブアッンブリ9を押圧すると同時に
所定の温度(ほぼ60度程度)のスチームを空間部14
内に噴出すると同スチームは成形部13に貫設した通気
孔17よりシート表皮6に向けて噴出される。この噴出
されるスチームによりホットメルト接着剤が溶融されて
クッションパッド2とシート表皮6とは接着されるとと
もに、深溝用凸部16により凹溝部5へ押し込まれたシ
ート表皮部分も同凹溝部5と接着される。そしてスチー
ムを停止し、この上型23により押圧した状態で真空ポ
ンプ22を作動すると外気が吸引されてホットメルト接
着剤は硬化されてクッションパッド2とシート表皮6と
は接着され、この接着シートには装飾用溝部1aが成形
される。しかる後、上型23が上動されて接着シートは
取り出される。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来の成形型10においては深溝用凸部16が下型11の
成形部13に一体に成形されているため、装飾用溝部1
aと他の一般面(主座部3)が同時に圧着されるので装
飾用溝部1aの接着と一般面との接着とでは一般面が先
に接着され、また、装飾用溝部1aが局部的に加圧され
るので、装飾用溝部1aの成形が充分に出来ず、図13
に示すようにRだれが発生する問題点があり、このため
深溝用凸部16の突出長さを長くすると、例えば表皮6
がファブリックの場合、上型23の押圧力により毛が倒
れて白化して白いライン状となって品質上見栄えを悪化
する問題点があった。
【0008】本考案は、上記従来の問題点を解決すべく
なされたもので、装飾用溝部の接着成形が容易で、白化
現象の基因を排除し得る接着シート深絞り成形型を提供
することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記技術課題を解決する
ため、シート表面に装飾用溝部を成形する上下型からな
る成形型において、前記下型に中空部を有する成形部を
形成するとともに、同成形部に前記装飾用溝部のパター
ンに倣ってスリット状の溝部を貫設形成し、この溝部の
中空部側に同溝部に沿って断面略U字形状の保持枠を形
成して、該保持枠内にはエアバッグを介して前記溝部よ
り出没可能に突出する成形凸部を有する深溝成形部材を
内装する構成とした接着シート深絞り成形型に存する。
【0010】
【作用】上記構成としたことにより、一般面接着に先立
ち装飾用溝部の接着成形を可能とする。
【0011】
【実施例】次に、本考案の一実施例を図面にしたがって
説明すると、図1は実施例における成形型10の下型3
1を示すもので、この下型31は従来とほぼ同様に基板
32上にシートサブアッセンブリ9の主座部3を載置可
能とする膨出状の空間部34を有する成形部33が形成
され、この成形部33の外殻35の上面には多数個の通
気孔36が貫設形成されている。また、空間部34内に
は従来と同様にスチーム源に接続されてスチームを噴出
する多数の孔(図示せず)を貫設した略U字状のスチー
ム管37が配設され、また、基板32の所定の位置には
配管用孔38が貫設されて接続管20を介して真空ポン
プ22に接続されている。
【0012】また、外郭35の上部中央部の内側には深
溝用溝部1aを成形するため、同中央部長手方向に沿っ
て深溝成型部40が成形されている。この深溝成形部4
0は図1および図3に示すように外郭35の中央部に沿
って所定の幅を有するスリット状の溝部41が形成さ
れ、この溝部41の中空部34側には同溝部41を中心
として断面略U字形状の保持枠42が長手方向に沿って
形成され、この保持枠42内には例えば耐熱ゴム等から
なるチューブ状のエアバッグ43が長手方向に沿って内
装され、このエアバッグ43の上側には深溝成形部材4
4が内装されている。
【0013】この深溝成形部材44は保持枠42内に納
められる幅を有して長尺の基案内板45とこの基案内板
45の中央部の長手方向に沿って深溝用溝部1aを成形
する先端が比較的尖鋭な断面略三角形状の成形凸部46
が一体に設けられた断面略逆T字形状に形成されてい
る。また、エアバッグ43の少くとも一端側がコンプレ
ッサ47および真空ポンプ48に切替え可能に接続され
て、コンプレッサ47に接続してエアバック43に空気
を送込むことでエアバッグ43は膨脹され、これにより
深溝成形部材44はその基案内板45が保持枠42に案
内されて上昇し、これにより成形凸部46はスリット状
の溝部41より上方へ突出され、真空ポンプ48に切替
え接続することで空気は吸引されてエアバック43は収
縮され、深溝成形部材44は保持枠42内に没入され
る。また、膨脹・収縮は空気の送込み量、吸引量により
成形凸部46の突出量を調整可能に設けられている。な
お、上型23は従来と同様に形成されている。
【0014】上記のように構成された下型31によりシ
ートクッション1を接着成形する場合について説明する
と、先ず、図2に示すようにエアバッグ43を収縮して
深溝成形部材44を保持枠42内に没入した状態にして
スチーム管37よりスチームを噴出して成形部33を所
定の温度(ほぼ42度)に加温する。しかる後、シート
サブアッセンブリ9をその凹溝部5を下型31の深溝成
形部40のスリット状の溝部41に整合して載置する。
【0015】そして、上型23を降下してその押圧板2
4をシートアッセンブリ9の底部に当接して停止させる
(押圧初期の状態として停止する)。この状態で成形部
33の中空部34内にほぼ60度程度のスチームを送込
むと同スチームは成形部33に貫設した通気孔36より
シート表皮6に向けて噴出される。この噴出されるスチ
ームによりクッションパッド2に塗布したホットメルト
接着剤が溶融されるとともに、深溝成形部40のエアバ
ッグ43がコンプレッサ47に接続されて空気が送込ま
れこれにより分溝成形部材44の成形凸部46が溝部4
1より突出されてクッションパッド2の凹溝部5に対し
シート表皮6を押圧して接着する。
【0016】そして再び上型23が降下されてクッショ
ンパッド2全体が押圧されると同時に、深溝成形部40
のエアバッグ43は真空ポンプ48に接続されて深溝成
形部材44はA寸法降下され同位置に保持される(図5
参照)。この深溝成形部材44のA位置での保持状態で
成形凸部46は成形部33の面より所定の寸法突出され
ており、この成形凸部46と凹溝部5に対するシート表
皮6への押圧は他の一般面とほぼ同じように押圧され局
部押圧が避けられている。これにより一般面での接着が
なされる。そしてスチームを停止し、この上型23によ
り押圧した状態で真空ポンプ22を作動すると外気が吸
引されてホットメルト接着剤は硬化されてクッションパ
ッド2とシート表皮6とは接着され、この接着シートに
は装飾用溝部1aが成形される。しかる後、エアバッグ
43の真空ポンプ48が作動して深溝成形部材44は保
持枠42内に収納され、上型23が上動されて接着シー
トは取り出される。
【0017】上記したようシートクッション1に装飾用
溝部1aを成形するための深溝成形部材44を下型31
の成形部33の上面に対しその成形凸部46をエアバッ
ク43を介して出没可能に設ける構成としたものである
から、上型23によりシートサブアツセンブリ9の初期
押圧時に成型凸部46を突出して、先ず、対象とする装
飾用溝部1aにおける凹溝部5とシート表皮6とを接着
して装飾用溝部1aを成形し、さらに、上型23で一般
面を押圧接着する過程で深溝成形部材44を所定の寸法
A退避させて成形凸部46は成形部33の面より所定の
寸法突出させ、この成形凸部46と凹溝部5に対するシ
ート表皮6への押圧は他の一般面とほぼ同じように押圧
することで局部押圧が避けられるので、局部押圧に基因
する白化現象を排除することができ、また、対象とする
装飾用溝部1aにおける凹溝部5とシート表皮6との接
着成形を初期押圧時に行い、しかる後、一般面を接着す
るので装飾用溝部1aはRだれを生ずることなく深溝に
容易に成形することができる。また、同一の外観形状で
装飾用溝部1aの有り、無しの製品において深溝成型部
材44の使用、不使用により同一成形型により成形する
ことのできる利点がある。また、エアバッグ43により
深溝成形部材44を介して押圧成形する構成であるか
ら、一定の押圧力により実施できるので湾曲する複雑な
装飾用溝形状でも安定して成形することができる。
【0018】
【考案の効果】本考案は、上記構成としたことにより、
上型によりシートサブアツセンブリの初期押圧時に成型
凸部を突出して、先ず、対象とする装飾用溝部における
凹溝部とシート表皮とを接着して装飾用溝部を成形し、
さらに、上型で一般面を押圧接着する過程で深溝成形部
材を所定の寸法退避させて、成形凸部は成形部の面より
所定の寸法突出させ、この成形凸部と凹溝部に対するシ
ート表皮への押圧は他の一般面とほぼ同じように押圧す
ることで局部押圧が避けられるので、局部押圧に基因す
る白化現象を排除することができ、また、対象とする装
飾用溝部における凹溝部とシート表皮との接着成形を初
期押圧時に行い、しかる後、一般面を接着するので装飾
用溝部はRだれを生ずることなく深溝に容易に成形する
ことができる。また、同一の外観形状で装飾用溝部の有
り、無しの製品において深溝成型部材の使用、不使用に
より同一成形型により成形することのできる利点があ
る。また、エアバッグにより深溝成形部材を介して押圧
成形する構成であるから、一定の押圧力により実施でき
るので湾曲する複雑な装飾用溝形状でも安定して成形す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】下型の斜視図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】深溝成形部の拡大断面図である。
【図4】上型による押圧初期の説明図である。
【図5】上型による一般面の押圧接着時の説明図であ
る。
【図6】シートクッションの斜視図である。
【図7】従来の下型の斜視図である。
【図8】同じく下型の断面図で初期型加温の説明図であ
る。
【図9】同じく下型にシートサブアッセンブリのセット
時の説明図である。
【図10】同じく上型により押圧し、接着加熱時の説明
図である。
【図11】同じく真空ポンプによる吸引時の説明図であ
る。
【図12】同じく製品取り出し時の説明図である。
【図13】図6のA−A線断面図である。
【符号の説明】
1 シートクッション 1a 装飾用溝 23 上型 31 下型 33 成形部 34 中空部 40 深溝成形部 41 溝部 42 保持枠 43 エアバッグ 44 深溝成形部材 46 成形凸部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート表面に装飾用溝部を成形する上下
    型からなる成形型において、前記下型に中空部を有する
    成形部を形成するとともに、同成形部に前記装飾用溝部
    のパターンに倣ってスリット状の溝部を貫設形成し、こ
    の溝部の中空部側に同溝部に沿って断面略U字形状の保
    持枠を形成して、該保持枠内にはエアバッグを介して前
    記溝部より出没可能に突出する成形凸部を有する深溝成
    形部材を内装する構成とした接着シート深絞り成形型。
JP1388492U 1992-02-12 1992-02-12 接着シート深絞り成形型 Expired - Lifetime JP2544861Y2 (ja)

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