JP3005316U - 表面実装型インダクタンス素子 - Google Patents

表面実装型インダクタンス素子

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JP3005316U
JP3005316U JP1994008325U JP832594U JP3005316U JP 3005316 U JP3005316 U JP 3005316U JP 1994008325 U JP1994008325 U JP 1994008325U JP 832594 U JP832594 U JP 832594U JP 3005316 U JP3005316 U JP 3005316U
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健一 山田
智嗣 大田
祐二 井田
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富士電気化学株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【目的】ピンの寸法精度を向上させて、プリント基板に
安定した実装し得る、表面実装型インダクタンス素子を
提供する。 【構成】プリント基板の表面に実装される表面実装型イ
ンダクタンス素子において、プリント基板に接触される
ピンを、ボビン本体に設けられ、コイルのリード線が半
田付けされるボビン側ピンと、ボビン本体に装着される
実装フレームに設けられ、一端部がプリント基板のパタ
ーンに接続し得ると共に、他端部がボビン側ピンに接続
される実装ピンとで構成する。実装ピンとボビン側ピン
は、その嵌合、接触、及び半田付け等によって、電気的
に接続される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、プリント基板の表面に実装されて使用される、表面実装型インダク タンス素子に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子回路部品である高周波スイッチングトランス、パルストランス、高 周波用変成器、チョークコイル等のインダクタンス素子を、プリント基板に実装 して使用する場合、例えばプリント基板の表面に実装し得る表面実装型が使用さ れるが、その構造としては、図19及び図21に示すものが知られている。
【0003】 すなわち、図19に示すインダクタンス素子51は、コイル53が巻回された 一対のE型コア52a、52b等からなるボビン54を有し、このボビン54の 左右両側の下面には、ピン固定台56が固着されている。このピン固定台56に は、図20に示すように、接触部57aとカラゲ部57bを有する如く屈曲され た、ピン57が複数本埋設されている。
【0004】 このピン57のカラゲ部57bには、コイル53のリード線58がそれぞれ巻 回されて、半田59で固定されている。そして、ピン57の接触部57aを、二 点鎖線で示すプリント基板79のパターン80に接触させ、例えば、図示しない リフロー用半田をリフローすることによって、インダクタンス素子51がプリン ト基板79に実装される。
【0005】 また、図21に示すインダクタンス素子61は、図22に示すように、ピン固 定台66にU字状のピン67が埋設されている。このピン67の上辺のカラゲ部 67bには、コイル63のリード線68が半田69で固定され、下辺の接触部6 7aは、ピン固定台66の下面に配設されている。そして、このピン67の接触 部67aを、プリント基板79のパターン80に接触させて半田付けすることに より、インダクタンス素子61がプリント基板79に実装される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、これらのインダクタンス素子にあっては、ピンの寸法精度が劣 り、プリント基板に安定して実装できないという問題点があった。すなわち、図 19に示すインダクタンス素子51にあっては、コイル53のリード線58を半 田付けする際に、半田59がピン57を伝わってその接触部57aまで流れて付 着する。また、図21に示すインダクタンス素子61にあっては、ピン67自体 を伝わって流れる半田69は防止されるものの、接触部67aとカラゲ部67b の間隔が狭いこと等から、カラゲ部67bに使用される半田69が接触部67a にも付着し易い。
【0007】 この接触部57a、67aに付着する半田59、69は、各ピン57、67に よって付着量がバラツキ易く、複数本のピン57、67の、特に板厚方向(図2 0及び図22の上下方向)の寸法精度が劣ることになる。これにより、ピン57 、67のプリント基板79への接触面の位置が不揃いとなり、パターン80に接 触しない、隙間を有するピン57、67が発生する。その結果、このピン57、 67とプリント基板79のパターン80とが確実に半田付けされない等、インダ クタンス素子51、61を、プリント基板79に安定して実装することが困難に なる。
【0008】 本考案は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、ピンの寸法 精度を向上させ、プリント基板に安定して実装し得る、表面実装型インダクタン ス素子を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するために、請求項1記載の表面実装型インダクタンス素子 は、ボビンに巻回されたコイルの複数のリード線がそれぞれ半田付けされたピン を、プリント基板に接触させて、この基板の表面に取り付けられる表面実装型イ ンダクタンス素子において、ピンを、ボビンに設けられ、コイルのリード線が半 田付けされるボビン側ピンと、ボビンに装着される実装フレームに設けられ、一 端部がプリント基板のパターンに接続し得ると共に、他端部がボビン側ピンに接 続される実装ピンとで構成したことを特徴とする。
【0010】 また、請求項2記載のインダクタンス素子は、ボビン側ピンの一端部にリード 線を半田付けし、その他端部をボビンの下方に突出させると共に、実装ピンの他 端部に上下方向に貫通する孔を設け、この孔にボビン側ピンの他端部を挿通させ て半田付けし、ボビン側ピンと実装ピンとを電気的に接続させることを特徴とす る。
【0011】 また、請求項3記載のインダクタンス素子は、ボビン側ピンの一端部にリード 線を半田付けし、その他端部に径大な嵌合凸部を設けると共に、実装ピンの他端 部に嵌合凹部を設け、この嵌合凹部に、ボビン側ピンの嵌合凸部を嵌合させて、 ボビン側ピンと実装ピンとを電気的に接続させることを特徴とする。
【0012】 また、請求項4記載のインダクタンス素子は、ボビン側ピンの一端部にリード 線を半田付けし、その他端部に第1の接触板を設けると共に、実装ピンの他端部 に第2の接触板を設け、この第2の接触板に第1の接触板を接触させて、ボビン 側ピンと実装ピンとを電気的に接続させることを特徴とする。
【0013】 また、請求項5記載のインダクタンス素子は、ボビン側ピンの一端部にリード 線を半田付けすると共に、実装ピンの他端部に接触板を設け、この接触板に、リ ード線が半田付けされたボビン側ピンの一端部を接触させて、ボビン側ピンと実 装ピンとを電気的に接続させることを特徴とする。
【0014】 また、請求項6記載のインダクタンス素子は、ボビン側ピンの一端部にリード 線を半田付けすると共に、実装ピンの他端部に、弾性を有する端子板を略垂直状 態で設け、この端子板に、ボビン側ピンの一端部を接触させて、ボビン側ピンと 実装ピンとを電気的に接続させることを特徴とする。
【0015】 また、請求項7記載のインダクタン素子は、ボビン側ピンの一端部にリード線 を半田付けすると共に、実装ピンの他端部に水平方向の凹部を設け、この凹部に 、ボビン側ピンのリード線が半田付けされた一端部を挿入させて、ボビン側ピン と実装ピンとを電気的に接続させることを特徴とする。
【0016】
【作用】
まず、請求項1記載の表面実装型インダクタンス素子によれば、プリント基板 のパターンに接触する実装ピンを、ボビンとは別部材で形成した実装フレームに 設ける。コイルのリード線は、ボビンに設けたボビン側ピンの一端部に半田付け され、別体に形成された実装フレームの実装ピンには、何等付着することがない 。実装ピンはボビン側ピンと電気的に接続され、実装フレームとボビンとが一体 化されてプリント基板に実装される。
【0017】 また、請求項2記載のインダクタンス素子によれば、ボビン側ピンの他端部を 実装ピンに設けた上下方向の孔内に挿通して、半田付けすることにより、両ピン が電気的に接続され、請求項3記載のインダクタンス素子は、ボビン側ピンの他 端部に径大な嵌合凸部を設け、この嵌合凸部を、実装ピンに設けた嵌合凹部に嵌 合させることにより、両ピンが電気的に接続される。
【0018】 また、請求項4記載のインダクタンス素子によれば、ボビン側ピンに設けた第 1の接触板を、実装ピンに設けた第2の接触板に接触させることにより、両ピン が電気的に接続され、請求項5記載のインダクタンス素子によれば、コイルのリ ード線が半田付けされたボビン側ピンの一端部を、実装ピンに設けた接触板に接 触させることにより、両ピンが電気的に接続される。
【0019】 また、請求項6記載のインダクタンス素子によれば、実装ピンの他端部に端子 板を略垂直状態で設け、この端子板に、その弾性を利用してボビン側ピンの一端 部を接触させることにより、両ピンが電気的に接続される。また、請求項7記載 のインダクタンス素子によれば、実装ピンの他端部に水平方向の凹部を設け、こ の凹部内にボビン側ピンの一端部を挿入することにより、両ピンが電気的に接続 される。
【0020】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。 図1〜図4は本考案に係わる表面実装型インダクタンス素子の第1の実施例を 示し、図1がその組み立て前の斜視図、図2が組み立て後の斜視図、図3が組み 立て前の要部の断面図、図4が組み立て後の要部の断面図である。図1及び図2 において、表面実装型インダクタンス素子1(以下、単にインダクタンス素子1 と言う)は、コイル3が巻回された、一対のE型コア2a、2b等からなるボビ ン4と、このボビン4の下面に装着される実装フレーム5とを有している。
【0021】 ボビン4の左右両側の下面には、ピン固定台6がそれぞれ固着されている。こ のピン固定台6には、複数本のボビン側ピン7が、図3に示すように埋設されて いる。すなわち、ボビン側ピン7は、L字状に形成され、その角部7bがピン固 定台6に埋設されると共に、その一端部7aには、コイル3のリード線8が、半 田9によって固定されている。また、ボビン側ピン7の他端部7cは、ピン固定 台6の下面、すなわちボビン4の下方に所定長さ突出している。
【0022】 実装フレーム5は、その中央部分に開口部12が形成され、この開口部12の 左右両側には、実装フレーム5の上面に対して一段低いピン埋設部13がそれぞ れ形成されている。このピン埋設部13の幅h1は、ボビン4のピン固定台6の 幅h2と略同一に設定され、後述する如く、ボビン4を実装フレーム5上に載置 した際に、ピン固定台6がピン埋設部13に嵌合する。この嵌合は、ピン固定台 6の幅方向の側面と、ピン埋設部13の幅方向の上部側壁内面によって行われる 。
【0023】 ピン埋設部13には、複数本の実装ピン14が埋設されている。この実装ピン 14は、図3に示すように、一端部に、後述するパターン20に接触する接触部 14aが形成され、他端部に、ボビン側ピン7に接続される接続部14bが形成 されている。接触部14aは、実装フレーム5の下面に位置し、接続部14bは 、実装フレーム5のピン埋設部13内に埋設されている。
【0024】 また、接続部14bの後端部には、上下方向に貫通する孔15が穿設され、こ の孔15に対応して、実装フレーム5のピン埋設部13にも、上下方向に貫通す る貫通孔16が穿設されている。なお、貫通孔16の下面側にはザグリ17が形 成されている。また、実装ピン14は、例えば金型を使用した合成樹脂のインサ ート成形によって、実装フレーム5に一体成形されている。
【0025】 次に、このインダクタンス素子1の組立方法と、プリント基板への実装方法に ついて説明する。まず、ボビン4のE型コア2a、2bの中足(図示せず)にコ イル3を巻回し、ボビン側ピン7にコイル3のリード線8をそれぞれ半田付けす る。この時、ボビン4は、実装フレーム5と別体になっているため、この半田付 け作業によって、実装ピン14に半田9が付着することはない。
【0026】 そして、別工程で実装ピン14が一体成形された実装フレーム5上に、ボビン 4の下面側を載置する。この時、実装ピン14の孔15内には、貫通孔16の下 面側のザグリ17等を利用して、予めリフロー用半田(図示せず)が塗布されて いる。実装フレーム5上にボビン4が載置されると、ボビン4のピン固定台6が 、実装フレーム5のピン埋設部13に、前述した如く嵌合し、ボビン側ピン7の 他端部7cが、ピン埋設部13の貫通孔16及び実装ピン14の孔15内に挿通 される。
【0027】 この状態で、インダクタンス素子1をリフロー装置(図示せず)にセットして 、ボビン側ピン7の他端部7cと、実装ピン14の孔15とを半田付けする。そ して、この半田付け後、他端部7cの実装フレーム5の下面から突出する部分7 d(図4参照)を、必要に応じてカットする。このカットは、ボビン側ピン7の 他端部7cの下端が、実装ピン14の接触部14a下面から突出するのを防止す るためである。これにより、ボビン側ピン7と実装ピン14とが電気的に接続さ れると共に、ボビン4に実装フレーム5が装着され、インダクタンス素子1が組 み立てられる。
【0028】 そして、このインダクタンス素子1の、実装ピン14の接触部14aを、図4 に二点鎖線で示す、プリント基板19のパターン20上に載置する。プリント基 板19のパターン20上には、予めスクリーン印刷等によってリフロー用半田が 塗布されており、この半田上に実装ピン14の接触部14aが載置されることに なる。
【0029】 この状態で、このインダクタンス素子1とプリント基板19を、リフロー装置 にセットし、各実装ピン14とパターン20とを半田付けする。これにより、実 装ピン14がパターン20に、電気的及び機械的に接続され、インダクタンス素 子1がプリント基板19に実装される。なお、実装ピン14及びボビン側ピン7 には、リフロー時の半田を良好に融着させるために、予め半田メッキが施されて いる。
【0030】 このように、上記実施例においては、プリント基板19のパターン20に接触 する実装ピン14と、コイル3のリード8が半田付けされるボビン側ピン7とを 、それぞれ別体に形成しているため、ボビン側ピン7へのリード線8の半田付け 時に、この半田9が実装ピン14の接触部14aに付着することが全くなくなる 。また、実装ピン14は、予め実装フレーム5に金型等を利用して一体成形され ているため、各実装ピン14の位置、すなわち、パターン20と接触する接触部 14aの下面位置が均一に揃えられ、実装ピン14の寸法精度を向上させること ができる。
【0031】 これらのことから、インダクタンス素子1をプリント基板19に実装する際に 、全ての実装ピン14を、パターン20に均等に接触させることができる。その 結果、実装ピン14とパターン20とが、半田によって確実に固定され、例えば プリント基板19に振動等が付与された場合であっても、この接触状態を確実に 維持することができる等、電気的にも機械的にも、安定した実装状態が得られる 。また、ボビン4と実装フレーム5は、ピン固定台6とピン埋設部13の嵌合、 及びボビン側ピン7と実装ピン14とを接続する半田によって固定されため、強 固に装着することができる。
【0032】 図5及び図6は、本考案に係わるインダクタンス素子の第2の実施例を示し、 図5が組み立て前の要部の断面図、図6が組み立て後の要部の断面図である。な お、上記第1の実施例と同一箇所には、同一符号を付して説明する。(以下の各 実施例においても同じである)。この実施例におけるボビン側ピン7は、L字状 に形成され、その角部7bがピン固定台6に埋設されると共に、一端部7aにリ ード線8が半田付けされ、他端部7cの、ピン固定台6の下面から突出する部分 には、ボビン側ピン7より径大な球状の嵌合凸部22が形成されている。
【0033】 実装ピン14は、その他端部の接続部14bに嵌合凹部23が形成されている 。この嵌合凹部23は、例えば、相対向する一対の板状部材23a、23bから なり、この板状部材23a、23bは、その上端部がピン埋設部13と若干の間 隙24を有し、その下端部がピン埋設部13に固定的に埋設されている。この実 施例において、ボビン4のピン固定台6を、実装フレーム5のピン埋設部13に 嵌合させると、ボビン側ピン7の嵌合凸部22が、実装ピン14の嵌合凹部23 に嵌合する。
【0034】 この時、板状部材23a、23bの上部が、間隙24の範囲で弾性変形し、嵌 合凸部22が嵌合凹部23に嵌合する。これにより、ボビン側ピン7と実装ピン 14とが電気的に接続されると共に、ボビン4に実装フレーム5が装着される。 なお、嵌合凹部23は、一対の板状部材23a、23bに限らず、例えば、上部 にスリット有する円筒形状に形成したり、複数個の円弧状の板状部材で形成して も良いし、嵌合凸部22と嵌合凹部23とを、例えばリフローによって半田付け しても良い。
【0035】 図7〜図9は、本考案に係わるインダクタンス素子の第3の実施例を示し、図 7がその組み立て前の斜視図、図8が組み立て前の要部の断面図、図9が組み立 て後の要部の断面図である。この実施例は、ボビン側ピン7と実装ピン14を、 接触板25、26によって接続したものである。すなわち、ボビン側ピン7は、 略L字状に形成され、角部7bがピン固定台6に埋設されると共に、その一端部 7aにリード線8が半田付けされ、その他端部7cに板状の接触板25(第1の 接触板)が形成されている。この接触板25は、ピン固定台6の下面に位置して いる。
【0036】 また、実装ピン14の他端部の接続部14bには、連結部27を介して板状の 接触板26が形成されている。この接触板26が、実装フレーム5のピン埋設部 13上に位置すると共に、連結部27がピン埋設部13内に埋設されている。そ して、接触板26上にリフロー用半田を塗布して、ピン固定台6をピン埋設部1 3に嵌合させると、図9に示すように、接触板25が接触板26に面接触する。 この状態で、インダクタンス素子1をリフロー装置にセットし、接触板25と接 触板26とを半田付けする。これにより、ボビン側ピン7と実装ピン14とが電 気的に接続されると共に、ボビン4に実装フレーム5が装着される。
【0037】 図10及び図11は、本考案に係わるインダクタンス素子の第4の実施例を示 し、図10が組み立て前の要部の断面図、図11が組み立て後の要部の断面図で ある。この実施例は、実装ピン14の他端部の接続部14bに、接触板26が形 成され、この接触板26に、ボビン側ピン7の一端部7aを直接載置して接触さ せるようにしたものである。ボビン側ピン7は、角棒もしくは丸棒で形成され、 その他端部7cがピン固定台6に埋設させると共に、その一端部7aにリード線 8が半田付けされている。
【0038】 なお、ボビン4のピン固定台6は、例えば、2個のピン固定台6で形成される 外側面が、実装フレーム5の開口部12に嵌合する如く、ボビン4の下面に固着 されている。そして、実装ピン14の接触板26上に、リフロー用半田を塗布し 、ボビン4のピン固定台6を、実装フレーム5の開口部12に嵌合させる。この 嵌合により、図11に示すように、リード線8が半田付けされたボビン側ピン7 の一端部7aが、実装ピン14の接触板26上に載置される。この状態で、イン ダクタンス素子1をリフロー装置にセットし、ボビン側ピン7の一端部7aと接 触板26とを半田付けする。これにより、ボビン側ピン7と実装ピン14とが電 気的に接続されると共に、ボビン4に実装フレーム5が装着される。
【0039】 図12〜図14は、本考案に係わるインダクタンス素子の第5の実施例を示し 、図12がその組み立て前の斜視図、図13が組み立て前の要部の断面図、図1 4が組み立て後の要部の断面図である。この実施例は、実装ピン14の他端部の 接続部14bに、弾性を有する端子板30を形成したものである。端子板30は 略垂直状態で配設され、その下部がピン埋設部13に埋設され、その上部がピン 埋設部13上に突出し、この突出部には、凹部31が形成されている。
【0040】 そして、端子板30の凹部31内にリフロー用半田を塗布し、ボビン4のピン 固定台6を実装フレーム5の開口部12に嵌合させると、ボビン側ピン7の一端 部7aが、端子板30を図14の二点鎖線イで示す如く、変形させつつ下方に移 動し、凹部31に嵌合する。これにより、ボビン側ピン7の一端部7aの先端部 が、端子板30の凹部31に、端子板30の弾性力を受けつつ所定の圧力で接触 する。
【0041】 この時、ボビン側ピン7及び端子板30が、ボビン4及び実装フレーム5の左 右両側にそれぞれ設けられているため、ボビン4、すなわち、両側のボビン側ピ ン7が一対の端子板30によって挟持される状態になる。この状態で、インダク タンス素子1をリフロー装置にセットし、ボビン側ピン7の一端部7aの先端部 と、端子板30の凹部31とを半田付けする。これにより、ボビン側ピン7と実 装ピン14とが電気的に接続されると共に、ボビン4に実装フレーム5が装着さ れる。
【0042】 図15〜図18は、本考案に係わるインダクタンス素子の第6の実施例を示し 、図15がその組み立て前の斜視図、図16が組み立て後の斜視図、図17が組 み立て前の要部の断面図、図18が組み立て後の要部の断面図である。この実施 例は、実装フレーム5を2分割し、この各実装フレーム5a、5bを、ボビン4 のピン固定台6に、それぞれ装着したものである。なお、図17及び図18は、 実装フレーム5a側について示すが、実装フレーム5b側も全く同一に構成され ている。
【0043】 この実施例における実装ピン14は、その他端部の接続部14bが、各実装フ レーム5a、5b内に埋設されると共に、この接続部14bには、水平方向の円 筒状の凹部33が形成されている。この凹部33の内径は、ボビン側ピン7の一 端部7aにリード線8を半田付けした際の外径より若干大きく設定されている。 そして、この実装ピン14の凹部33に、リード線8が半田付けされたボビン側 ピン7の一端部7aを挿入し、実装フレーム5a、5bを、ボビン4のピン固定 台6にそれぞれ取り付ける。
【0044】 この時、予め凹部33内にリフロー用半田を塗布して、ボビン側ピン7の一端 部7aを挿入する。この状態で、インダクタンス素子1をリフロー装置にセット し、ボビン側ピン7の一端部7aと実装ピン14の凹部33とを半田付けする。 これにより、ボビン側ピン7と実装ピン14とが電気的に接続されると共に、ボ ビン4に実装フレーム5が装着される。
【0045】 以上のような、第2〜第6の各実施例においても、ボビン側ピン7にリード線 8を半田付けする際、実装ピン14の、特にプリント基板19のパターン20と の接触部14aに、この半田が付着することが全くなくなり、上記第1の実施例 と同様の作用効果が得られることは明かである。
【0046】 なお、上記各実施例におけるボビン側ピン7と実装ピン14は、必要に応じて 半田付けを実施し、その半田付け方法としては、リフローソルダリングに限らず 、他の適宜の半田付け方法を採用し得る。また、上記各実施例におけるボビン側 ピン及び実装ピンの形状は一例であって、各実施例が機能し得る他の適宜の形状 のピンを使用し得るし、ボビン側ピンと実装ピンの個数及び実装フレームの形状 等も一例であって、本考案の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能であ ることは言うまでもない。
【0047】
【考案の効果】
以上詳述したように、本考案の表面実装型インダクタンス素子にあっては、プ リント基板のパターンに接触し得るピンの寸法精度を向上させることができ、複 数本のピンをパターンに均等に接触させ得て、プリント基板に安定して実装させ ることができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係わる表面実装型インダクタンス素子
の第1の実施例を示す組み立て前の斜視図
【図2】同組み立て後の斜視図
【図3】同組み立て前の要部の断面図
【図4】同組み立て後の要部の断面図
【図5】本考案に係わる表面実装型インダクタンス素子
の第2の実施例を示す組み立て前の要部の断面図
【図6】同組み立て後の要部の断面図
【図7】本考案に係わる表面実装型インダクタンス素子
の第3の実施例を示す組み立て前の斜視図
【図8】同組み立て前の要部の断面図
【図9】同組み立て後の要部の断面図
【図10】本考案に係わる表面実装型インダクタンス素
子の第4の実施例を示す組み立て前の要部の断面図
【図11】同組み立て後の要部の断面図
【図12】本考案に係わる表面実装型インダクタンス素
子の第5の実施例を示す組み立て前の斜視図
【図13】同組み立て前の要部の断面図
【図14】同組み立て後の要部の断面図
【図15】本考案に係わる表面実装型インダクタンス素
子の第6の実施例を示す組み立て前の斜視図
【図16】同組み立て後の斜視図
【図17】同組み立て前の要部の断面図
【図18】同組み立て後の要部の断面図
【図19】従来の表面実装型インダクタンス素子を示す
斜視図
【図20】同要部の断面図
【図21】従来の表面実装型インダクタンス素子の他の
例を示す斜視図
【図22】同要部の断面図
【符号の説明】
1・・・・・・・・・表面実装型インダクタンス素子 3・・・・・・・・・コイル 4・・・・・・・・・ボビン 5、5a、5b・・・実装フレーム 6・・・・・・・・・ピン固定台 7・・・・・・・・・ボビン側ピン 7a・・・・・・・・一端部 7c・・・・・・・・他端部 8・・・・・・・・・リード線 12・・・・・・・・開口部 13・・・・・・・・ピン埋設部 14・・・・・・・・実装ピン 14a・・・・・・・接触部(一端部) 14b・・・・・・・接続部(他端部) 15・・・・・・・・孔 19・・・・・・・・プリント基板 20・・・・・・・・パターン 22・・・・・・・・嵌合凸部 23・・・・・・・・嵌合凹部 25、26・・・・・接触板 30・・・・・・・・端子板 31、33・・・・・凹部

Claims (7)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ボビン(4)に巻回されたコイル(3)の
    複数のリード線(8)がそれぞれ半田付けされたピン
    を、プリント基板(19)に接触させて、該基板の表面
    に取り付けられる表面実装型インダクタンス素子(1)
    において、前記ピンを、ボビンに設けられ、前記コイル
    のリード線が半田付けされるボビン側ピン(7)と、前
    記ボビンに装着される実装フレーム(5)に設けられ、
    一端部が前記プリント基板に接続し得ると共に、他端部
    が前記ボビン側ピンに接続される実装ピン(14)とで
    構成したことを特徴とする、表面実装型インダクタンス
    素子。
  2. 【請求項2】前記ボビン側ピン(7)の一端部(7a)
    に前記リード線(8)を半田付けし、その他端部(7
    c)を前記ボビン(4)の下方に突出させると共に、前
    記実装ピン(14)の他端部に上下方向に貫通する孔
    (15)を設け、この孔に前記ボビン側ピンの他端部を
    挿通させて半田付けし、前記ボビン側ピンと実装ピンと
    を電気的に接続させることを特徴とする、請求項1記載
    の表面実装型インダクタンス素子。
  3. 【請求項3】前記ボビン側ピン(7)の一端部(7a)
    に前記リード線(8)を半田付けし、その他端部(7
    c)に径大な嵌合凸部(22)を設けると共に、前記実
    装ピン(14)の他端部に嵌合凹部(23)を設け、こ
    の嵌合凹部に、前記ボビン側ピンの嵌合凸部を嵌合させ
    て、前記ボビン側ピンと実装ピンとを電気的に接続させ
    ることを特徴とする、請求項1記載の表面実装型インダ
    クタンス素子。
  4. 【請求項4】前記ボビン側ピン(7)の一端部(7a)
    に前記リード線(8)を半田付けし、その他端部(7
    c)に第1の接触板(25)を設けると共に、前記実装
    ピン(14)の他端部に第2の接触板(26)を設け、
    この第2の接触板に前記第1の接触板を接触させて、前
    記ボビン側ピンと実装ピンとを電気的に接続させること
    を特徴とする、請求項1記載の表面実装型インダクタン
    ス素子。
  5. 【請求項5】前記ボビン側ピン(7)の一端部(7a)
    に前記リード線(8)を半田付けすると共に、前記実装
    ピン(14)の他端部に接触板(26)を設け、この接
    触板に、前記リード線が半田付けされたボビン側ピンの
    一端部を接触させて、前記ボビン側ピンと実装ピンとを
    電気的に接続させることを特徴とする、請求項1記載の
    表面実装型インダクタンス素子。
  6. 【請求項6】前記ボビン側ピン(7)の一端部(7a)
    に前記リード線(8)を半田付けすると共に、前記実装
    ピン(14)の他端部に、弾性を有する端子板(30)
    を略垂直状態で設け、この端子板に、前記ボビン側ピン
    の一端部を接触させて、前記ボビン側ピンと実装ピンと
    を電気的に接続させることを特徴とする、請求項1記載
    の表面実装型インダクタンス素子。
  7. 【請求項7】前記ボビン側ピン(7)の一端部(7a)
    に前記リード線(8)を半田付けすると共に、前記実装
    ピン(14)の他端部に水平方向の凹部(33)を設
    け、この凹部に、前記リード線が半田付けされたボビン
    側ピンの一端部を挿入させて、前記ボビン側ピンと実装
    ピンとを電気的に接続させることを特徴とする、請求項
    1記載の表面実装型インダクタンス素子。
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