JP3004206U - 寄せ棟における下り棟廻し葺き用金属製屋根板 - Google Patents

寄せ棟における下り棟廻し葺き用金属製屋根板

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JP3004206U
JP3004206U JP1994005161U JP516194U JP3004206U JP 3004206 U JP3004206 U JP 3004206U JP 1994005161 U JP1994005161 U JP 1994005161U JP 516194 U JP516194 U JP 516194U JP 3004206 U JP3004206 U JP 3004206U
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roof
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 寄せ棟の下り棟上に、金属製屋根の勾配に応
じ一種類の廻し葺き用屋根板を自在に調整して横長方形
の屋根板と継ぎ合わせ葺くこと。 【構成】 短い上辺4と、長い下辺5と、上辺と下辺に
直交する側辺6と上辺と下辺の他端に連続する斜辺7か
らなる板体に、上辺に横下ハゼ8を、下辺に横上ハゼ9
を側辺に縦上ハゼ10を、斜辺に斜め下ハゼ11を設け
た左右対称の一対の廻し葺き用屋根板12と、のし紙形
板体の長手方向の中心線から両側へ下がる両斜面13の
両側部に上ハゼ14を、板体の上部にV形の下ハゼ15
を形成したカバ−部材16とからなり、突き合わせた斜
辺上にカバ−部材を被せた。 【効果】 屋根勾配に応じ廻し葺き屋根板の勾配を自在
に調整でき、又、雨漏りがない。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は寄せ棟における下り棟廻し葺き用金属製屋根板に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9に示すように、横長方形であって金属製の屋根板1を葺いた寄せ棟におい て、下り棟2を廻し葺きするため現場で横長方形の金属製屋根板の中央部を斜め 45度の直線をもって切断することにより尖端の角度が45度である同一台形状 の2枚の板体に分断すると共に該板体の各辺をそれぞれ折り返してハゼを有する 廻し葺き用の役物3を形成し、該役物3の縦ハゼを、下り棟2に最も接近して葺 いた屋根板1の縦ハゼに係合すると共に横ハゼの2分の1を屋根板1に、他の2 分の1を上方へ連続する役物3の横ハゼに係合し掴み込み工法によって下り棟2 に役物3を廻し葺きしている。
【0003】 通常の屋根勾配は100分の25〜100分の60迄であるが、廻し葺き用役 物について製造メ−カ−は100分の25勾配と100分の30勾配については 、その差が僅少であるため100分の27.5勾配のものを製作して兼用し、1 00分の35勾配と100分の40勾配、100分の45勾配と100分の50 勾配、100分の55勾配と100分の60勾配のものをそれぞれ別個に製作し ている。
【0004】 又、実開平5−45115に係る考案はいわゆるハマグリ形廻し葺き用役物に 関するもので、互いに対向する対向縁と、弯曲した上縁及び下縁に各折り返し片 を設け、対向縁に下方から結合する結合部材を設けたものである。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
上記のように屋根勾配に対応して多種類の廻し葺き用の役物を現場で個別に製 作することを要し、又、下り棟上は役物の二重のハゼ係合のみであるため、強い 風雨の場合は該所から雨漏りする恐れがある。
【0006】 又、実開平5−45115に係る考案は、ハマグリ形廻し葺き用役物であって 、左右の葺板に継ぎ合わせるためのハゼがなく、該葺板の端部に載せるだけのも のであり、更に対向縁の下方に結合部材を挿入しているため、対向縁間の隙間か ら侵入した雨水が溢れ屋根板の下面側へ浸水し雨漏りする欠点がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
金属製屋根板の短い上辺と長い下辺が平行し、上辺の上端と下辺の上端にそれ ぞれ90度の角度を保持して連続する側辺と、上辺の下端と下辺の下端に連続す る斜辺と上辺及び下辺のなす補角がそれぞれ45度であり、且つ、上辺を上向き に折曲して横下ハゼを、下辺を下向きに折曲して横上ハゼを、側辺を下向きに折 曲して縦上ハゼを、斜辺を他のハゼに比べ巾広く上向きに折曲して斜め下ハゼを それぞれ設けた左右対称の一対の廻し葺き用屋根板と、金属製であって逆さのし 紙形板体の長手方向の中心線を角度を付した山形に屈曲して緩やかな両斜面を形 成し、該両斜面の両側部を下向きに折曲することにより前記廻し葺き用屋根板に 設けた斜め下ハゼと係合する上ハゼを形成すると共に両斜面の巾を斜め下ハゼの 巾よりも広く、且つ、下方で拡開した形状とし、更に、両斜面の上部をV字形に 上向きに折曲して廻し葺き用屋根板の前記上辺の横下ハゼに係合するV形の下ハ ゼを設けたカバ−部材とから成るものである。
【0008】
【作用】
寄せ棟の屋根上に一文字葺きし、下り棟に最も接近した横長方形の屋根板の縦 下ハゼに、廻し葺き用屋根板の縦上ハゼを係合し、次に廻し葺き用屋根板の斜辺 を突き合わせて斜辺に設けた斜め下ハゼに、カバ−部材に設けた上ハゼを下方か ら上方へスライドさせながら差入れ、カバ−部材の下端部を廻し葺き用屋根板の 横上ハゼへ掴み込んで係合し、突き合わせた斜辺にカバ−部材を被せ左右一対の 廻し葺き用屋根板を継ぎ合わせ下り棟の両側を廻し葺きする。
【0009】 このようにして横長方形の屋根板を一文字葺きした屋根の勾配に応じ、廻し葺 き用屋根板の斜辺が突きあわされている最高の勾配(100分の60勾配)から 、斜辺の上端を接触させた状態で下端部を左右へ最大に拡開させた最小の勾配( 100分の25勾配)まで任意に廻し葺き用屋根板の勾配を設定することを目的 とする。
【0010】
【実施例】
図1、2、7及び8に示すように、金属製屋根板の短い上辺4と長い下辺5が 平行し、上辺4の上端と下辺5の上端にそれぞれ90度の角度を保持して連続す る側辺6と、上辺4の下端と下辺5の下端に連続する斜辺7と上辺4及び下辺5 のなす補角が、それぞれ45度であり、且つ、上辺4を上向きに折曲して横下ハ ゼ8を、下辺を下向きに折曲して横上ハゼ9を、側辺6を下向きに折曲して縦上 ハゼ10を、斜辺を他のハゼに比べ巾広く上向きに折曲して斜め下ハゼ11をそ れぞれ設けた左右対称の一対の廻し葺き用屋根板12を形成する。
【0011】 金属製であって逆さのし紙形板体の長手方向の中心線を角度を付した山形に屈 曲して緩やかな両斜面13を形成し、該両斜面13の両側部を下向きに折曲する ことにより前記廻し葺き用屋根板12に設けた斜め下ハゼ11と係合する上ハゼ 14を形成すると共に両斜面13の巾を斜め下ハゼ11の巾よりも広く、且つ、 下方で拡開した形状とし、更に両斜面13の上部をV字形に上向きに折曲して廻 し葺き用屋根板12の上辺4に設けた横下ハゼ8に係合するV形の下ハゼを設け たカバ−部材16を形成する。
【0012】 前記廻し葺き用屋根板12の斜辺7を突き合わせ、上辺4に設けた横下ハゼ8 の下面にカバ−部材16のV形の下ハゼ15を係合し、斜辺7の斜め下ハゼ11 を上ハゼ14に係合し斜辺7同志の上端を接触させ、その接触点を支点17とし て斜辺7の下部を自在に拡開できるよう組立てて成るものである。
【0013】 尚、図中18は、廻し葺き用屋根板12を下方から上方へ下り棟2上へ葺くと き、下方の廻し葺き用屋根板12の横下ハゼ8を上方の廻し葺き用屋根板12の 横上ハゼ9に係合して継ぎ合わせ、カバ−部材16の上ハゼ14を廻し葺き用屋 根板12の斜め下ハゼに係合した後、横下ハゼ8と横上ハゼ9が係合している下 端部へ下向きに折曲して掴み込む部分である。
【0014】
【考案の効果】
左右対称で一対の廻し葺き用屋根板12をその斜め下ハゼ11と係合するカバ −部材16の上ハゼ14内で摺動させて斜辺7同志を突き合わせると廻し葺き用 屋根板12の左右へ一文字葺きに継ぎ合わせた横長方形の屋根板の勾配が最小と なり、斜辺7同志の上端の接触点を支点17として斜辺7を相互に離れる方向へ 拡開すると横長方形の屋根板の勾配が最大となる。
【0015】 従って従来工法のように、多種類の廻し葺き用屋根板を現場で一々勾配に応じ 製作する手間を省け、一種類の、しかも工場生産に係る廻し葺き用屋根板によっ てどのような勾配にも自在に、且つ、簡単に調整して寄せ棟の下り棟2上へ容易 に葺くことができる。
【0016】 廻し葺き用屋根板12の斜辺7上にはカバ−部材16が被せられ、且つ、その 斜め下ハゼ11と上ハゼ14が係合しているため下り棟2へ雨漏りする恐れがな い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施例を示す平面図。
【図2】 同背面図。
【図3】 (a) 本考案に係るカバ−部材の実施例
を示す平面図。 (b) 同背面図。 (c) 同展開図。
【図4】 図3(a)におけるA−A断面図。
【図5】 図3(b)におけるB−B断面図。
【図6】 本考案に係る廻し葺き用屋根板の一片を示
す平面図。
【図7】 同背面図。
【図8】 図7におけるC−C断面図。
【図9】 寄せ棟に金属製屋根板を葺いた状態を示す
平面図。
【符号の説明】
4 上辺 5 下辺 6
側辺 7 斜辺 8 横下ハゼ 9
横上ハゼ 10 縦上ハゼ 11 斜め下ハゼ 12
廻し葺き用屋根板 13 両斜面 14 上ハゼ 15
下ハゼ 16 カバ−部材 17 支点

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】短い上辺と長い下辺が平行し、上辺の一端
    と下辺の一端に直交する側片と、上辺の他端と下辺の他
    端に連続する斜辺と上辺及び下辺のなす補角が45度で
    あり、上辺に横下ハゼを、下辺に横上ハゼを、側辺に縦
    上ハゼをそれぞれ設けると共に、斜辺に他のハゼに比べ
    巾の広い斜め下ハゼを設けた左右対称の一対の廻し葺き
    用屋根板と、逆さのし紙形板体の長手方向の中心線を境
    いとして両側へ下がる両斜面を形成し、両斜面の両側部
    に前記斜め下ハゼと係合する上ハゼを設けると共に、両
    斜面の巾を斜め下ハゼの巾よりも広く、且つ、下方で拡
    開した形状とし、更に両斜面の上部に横下ハゼと係合す
    るV形の下ハゼを設けたカバ−部材とから成る寄せ棟に
    おける下り棟廻し葺き用金属製屋根板。
JP1994005161U 1994-05-13 1994-05-13 寄せ棟における下り棟廻し葺き用金属製屋根板 Expired - Lifetime JP3004206U (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0914995A (ja) * 1995-04-25 1997-01-17 Levi Strauss & Co デジタル式測定装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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