JP2999241B2 - 感熱孔版印刷原紙用二軸延伸フィルム - Google Patents

感熱孔版印刷原紙用二軸延伸フィルム

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、熱を受けることにより穿孔製版される感熱
孔版印刷原紙用二軸延伸フィルムに関するものである。
更に詳しくは穿孔性、印刷時の鮮明度に優れた感熱孔版
印刷原紙用二軸延伸フィルムに関するものである。
[従来技術] 従来、感熱孔版印刷用原紙としては、感熱孔版印刷原
紙用フィルムに多孔性支持体(薄葉紙、テトロン
等)を熱又は接着剤により貼り合わされたものが知られ
ている。そして、この感熱孔版印刷原紙用フィルムとし
て塩化ビニル、塩化ビニリデン共重合体、ポリプロピレ
ン、ポリエステル等の各種樹脂のフィルムが使用されて
きた。
しかしながら、塩化ビニリデンフィルムは印字鮮明度
が悪く、またポリプロピレンフィルム、ポリエチレンテ
レフタレートフィルム等ではベタ印刷のとき印字鮮明度
が落ちる、という欠点がある。
かかる問題を解消するために多くの提案がなされてい
る。例えば、熱的特性を規定することによって印刷特性
を改善したフィルム(特開昭62−149496号など)が提案
されているが、フィルムの結晶性を低下させるために製
膜延伸に困難が生じ、かつまた印字鮮明度が不十分であ
る。またブチレンテレフタレート単位を50モル%以上含
むポリエステルフィルム(特開平2−158391号)が提案
されているが、この具体例であるポリブチレンテレフタ
レートとポリエチレンテレフタレートのブレンド製膜で
はポリマーの再分配反応が遅いためにフィルムが均一に
ならず、印字鮮明均一性が不十分である。さらにエチレ
ングリコールをポリブチレンテレフタレートに共重合す
る場合には、反応中に発生する1,4−ブタンジオールの
回収中にエチレングリコールが混在し、均一なポリマー
が常時得られなかったり、回収効率が著しく落ちる等の
ポリマー製造上の問題と、ポリマー自身のガラス転移温
度が低いため製膜しにくいという製膜上の問題がある。
[発明の目的] 本発明の目的は、このような問題を解消し、印字鮮明
度が良好で、感度が優れ、かつポリマー製造上およびフ
ィルム製膜延伸性が良好な感熱孔版印刷原紙用二軸延伸
フィルムを提供することにある。
[発明の構成] 本発明は、 酸成分がテレフタル酸及びイソフタル酸であり、グリ
コール成分が1,4−ブタンジオールであるポリエステル
であって、イソフタル酸を全酸成分に対して5〜10モル
%共重合成分として含む共重合ポリエステルからなるこ
とを特徴とする感熱孔版印刷原紙用二軸延伸フィルム、 である。
共重合ポリエステルは、酸成分がテレフタル酸及びイ
ソフタル酸、グリコール成分が1,4−ブタンジオールで
あり、イソフタル酸が全酸成分に対して5〜10モル%共
重合していることが必要である。イソフタル酸の共重合
割合が5モル%未満では、共重合ポリエステルの結晶化
速度が速すぎるため製膜・二軸延伸が困難となり、好ま
しくない。またイソフタル酸が10モル%を超える割合で
はポリマーの融点ピークがブロードになるため印字鮮明
度が落ちたり、ポリマーの生産性が落ちたりし、好まし
くない。
本発明者の研究結果によれば、イソフタル酸以外の芳
香族ジカルボン酸を共重合成分とした場合、例えば4,
4′−ジフェニルジカルボン酸やナフタレンジカルボン
酸を共重合成分とした場合、共重合による融点降下の効
果が小さく孔版印刷の感度を上げることが困難であり、
そのために多量に共重合せねばならずポリマー生産性が
落ちたり、コスト高となり、好ましくない。また脂肪族
ジカルボン酸を共重合成分とした場合、例えばアジピン
酸やドデカン二酸を共重合成分とした場合、ポリマーの
ガラス転移温度が低下するため二軸延伸フィルムの腰が
弱くなり、フィルムの切断等が困難となり、好ましくな
い。
一方ジオール成分として1,4−ブタンジオール以外の
ジオールを多量共重合した場合、反応中に発生する1,4
−ブタンジオールの回収液の中に共重合成分が多く混在
することにより、均一なポリマーが常時得られなかった
り、回収効率が著しく落ちる等の問題が生じ、好ましく
ない。
しかしながら、イソフタル酸成分を共重合成分として
用いるとかかる問題は解消でき、かつ印字鮮明度、感度
アップ、コスト、ポリマー製造、フィルム製膜・延伸性
等に優れた感熱孔版印刷原紙用共重合ポリエステルが得
られる。
共重合ポリエステルは、固有粘度(フェノール/テト
ラクロロエタン(重量比60/40)の混合溶媒を用い、35
℃で測定)が0.4〜1.5であることが好ましい。特に0.5
以上であることが好ましい。
かかる共重合ポリエステルは、従来からポリブチレン
テレフタレートの製造に際して蓄積された方法で製造す
ることができる。
例えば、テレフタル酸、イソフタル酸及び1,4−ブタ
ンジオールを用いてエステル化反応を行い、あるいはテ
レフタル酸とイソフタル酸の低級アルキルエステル(例
えばジメチルエステル)及び1,4−ブタンジオールを用
いてエステル交換反応を行い、得られた反応生成物を更
に重縮合せしめることによって製造できる。また、これ
らのポリエステルを製造する際に、エステル交換触媒、
重合触媒、安定剤などを使用することが好ましい。これ
ら触媒、安定剤などはポリエステル特にポリブチレンテ
レフタレートの触媒安定剤などとして知られているもの
を用いることができる。また必要に応じて他の添加剤、
例えば着色剤、抗酸化剤、紫外線吸収剤、帯電防止剤、
難燃剤などを使用してもよい。
共重合ポリエステルには、フィルムの巻き上げ、コー
ティング、貼合せ工程及び印刷時の作業性を向上させる
ため、滑剤をポリマー中に含有させることが好ましい。
その方法としては、ポリマー製造時に反応系に溶存して
いる金属化合物を、リン化合物等を加えることで微細な
粒子として析出させる内部粒子析出法や、ポリマー製造
工程から製膜前の押出工程のいずれかの工程においてポ
リマーに不活性な無機又は有機の微細粒子を配合させる
外部粒子添加法が挙げられる。
共重合ポリエステルを用いて感熱孔版印刷原紙用二軸
延伸フィルムを製造する方法は、特に限定されるもので
ないが、逐次二軸延伸法を用いるのが好ましい。延伸倍
率は各延伸方向に2倍以上、さらに2.5倍以上、特に3
〜5倍であることが好ましい。二軸延伸フィルムの厚さ
は0.2〜7μm、さらには0.5〜5μm、特に0.8〜3.5μ
mの範囲内にあることが好ましい。
[実施例] 以下、実施例により本発明をさらに説明する。なお、
実施例中の「部」は重量部を意味する。また実施例中で
用いた特性の測定法を以下に示す。
・固有粘度 フェノール/テトラクロロエタン(60/40重量比)混
合溶媒を用い、35℃で測定した溶液粘度から求める。
・ガラス転移温度(Tg)、融点(Tm)、結晶化温度(Tc
d) ポリマー10mgを20℃/minの昇温速度で290℃まで昇温
して溶融し、その後液体N2中にて急冷したものをサンプ
ルとする。これをDuPont社製の示差走査熱量計(DSC210
0)にかけて20℃/minの昇温温度で300℃まで昇温し、そ
の際の熱特性からTg、Tmを求める。
その後、300℃で2分保持し、N2フロー下自然放冷
し、その際の熱特性からTcdを求める。
実施例1 テレフタル酸ジメチル175部、イソフタル酸ジメチル2
0部及び1,4−ブタンジオール135部をエステル交換反応
缶に仕込み、更にテトラ−n−ブチルチタネート0.17部
を加え、175℃で180分間エステル交換反応を行った。反
応中留出するメタノールを反応系外に留出せしめ、反応
終了時点でのメタノール留出量は45部であった。
エステル交換反応終了後、反応液を重縮合反応缶に移
し、徐々に真空度を高めながら60分を要して反応温度を
170℃から245℃に昇温した。さらにこの温度でかつ真空
度を0.3mmHgに保ち、120分間反応させた後、角状チップ
を得た。このチップ状ポリマーの固有粘度は0.88であっ
た。
該チップをメタノール分解し、ガスクロマトグラフィ
で分析したところイソフタル酸成分の共重合量は10モル
%であった。また、DSC測定をしたところTg、Tm、Tcdは
それぞれ35℃、210℃、171℃であった。
更に得られたポリマーチップを180℃で乾燥後250℃で
溶融製膜してシート化し、続いて50℃で縦方向に倍率3.
5倍、横方向に倍率3.5倍逐次二軸延伸し、更に150℃で
熱固定して厚さ1.5μmの二軸延伸フィルムとした。
得られたフィルムを常法に従い多孔性不織布に貼り合
わせ感熱孔版印刷原紙を作成し、印刷を行った。その結
果、印字鮮明性が極めて優れ、低エネルギーで穿孔可能
であった。
実施例2及び比較例1、2 テレフタル酸ジメチルとイソフタル酸ジメチルの量比
を変える以外は実施例1と同様に行った。その結果を表
1に示す。
比較例3 固有粘度0.88のポリブチレンテレフタレート90部と固
有粘度0.70の、ポリエチレンテレフタレート10部とを18
0℃で乾燥後、300℃でブレンド溶融製膜してシート化し
た。このシートをチップと同様の方法でDSC測定したと
ころTmピークはポリブチレンテレフタレートとポリエチ
レンテレフタレートにもとづくピークが2つ現われ、再
分配反応があまり進んでいないことが認められた。得ら
れたシートを実施例1と同様の方法で延伸処理し、得ら
れた二軸延伸フィルムを用いて原紙を作成し、印刷を行
った。
その結果、ポリエチレンテレフタレート単独のフィル
ムからなる原紙に比べ低エネルギーで穿孔可能なもの
の、印字鮮明性は不良であった。
比較例4〜7 原料組成を表2に示すようにすることで共重合ポリエ
ステルの組成を変える以外は実施例1と同様に行った。
この結果を表2に示す。
実施例3 エステル交換反応終了時に平均粒径1.5μmの真球状
のSiO2粒子を1.1部加える以外は実施例1と同様に行っ
た。
その結果、フィルムの巻き上げ、コーティング、貼合
せ工程及び印刷時の作業性が向上し、かつ印字鮮明性も
良好であることが認められた。
[発明の効果] 本発明で使用する共重合ポリエステルは均一かつ安定
して製造でき、さらにフィルム製膜性に優れ、かつ印字
鮮明度が良好で、優れた感度の感熱孔版印刷原紙用二軸
延伸フィルムを製造しうるという効果を奏する。更に本
発明の感熱孔版印刷原紙用二軸延伸フィルムは印字鮮明
度が良好で、優れた感度の感熱孔版印刷原紙を製造しう
るという効果を奏する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−158391(JP,A) 特開 昭62−282984(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸成分がテレフタル酸及びイソフタル酸で
    あり、グリコール成分が1,4−ブタンジオールであるポ
    リエステルであって、イソフタル酸を全酸成分に対して
    5〜10モル%共重合成分として含む共重合ポリエステル
    からなることを特徴とする感熱孔版印刷原紙用二軸延伸
    フィルム。
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