JP2990764B2 - 文書処理装置 - Google Patents

文書処理装置

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JP2990764B2
JP2990764B2 JP2228034A JP22803490A JP2990764B2 JP 2990764 B2 JP2990764 B2 JP 2990764B2 JP 2228034 A JP2228034 A JP 2228034A JP 22803490 A JP22803490 A JP 22803490A JP 2990764 B2 JP2990764 B2 JP 2990764B2
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は文書の編集処理を行う文書処理装置に係わ
り、更に詳細には文書の比較的大きな範囲を指定して編
集を行うのに便利な文書処理装置に関する。
「従来の技術」 日本語ワイドプロセッサ等のように文書の作成や編集
を行うことのできる文書処理装置は、オフィスのみなら
ず家庭でも広く使用されるようになっている。このよう
な文書処理装置は、すでに作成した文書内容を他の部分
にコピーしたり移動したり、あるいは削除する等の各種
の編集作業を行うことができる。このような際には、文
書の編集対象となる範囲を指定するための作業が行われ
る。
第27図は、従来の文書処理装置による編集対象となる
範囲の指定の様子を表わしたものである。表示画面1上
に表示された文字“……ABCDEF……HIJK……”のうち、
例えば“BCDEF……HI"までの範囲を他の箇所にコピーす
るために指定するものとする。この場合には、文字“B"
の箇所にカーソルを合わせて範囲の開始位置を設定し、
文字“I"の箇所にカーソルを合わせて範囲の終了位置を
設定する。すると、これらの文字をそれぞれ開始位置と
終了位置にした範囲(斜線部分)2が設定される。この
範囲は、例えば白黒の反転によって表示画面1上に表示
される。
「発明が解決しようとする課題」 このように、文書の編集対象となる範囲の指定は、従
来から開始位置と終了位置の2点をカーソルで指定する
ことによって行われている。このため、例えば10ページ
にも及ぶ範囲を指定して他の箇所にコピーしようとする
場合には、開始位置の存在するページを表示画面に表示
して開始位置を指定し、次に画面を10ページ分だけスク
ロールして終了位置を指定するといった操作が必用にな
る。このため、編集範囲の指定に長時間を要する場合が
発生し、事務効率の上から問題があった。
また、このような文書処理装置では編集範囲の開始位
置および終了位置を正しく記憶していないと、文書を表
示画面1上でスクロールしながら該当箇所を探すことし
かなく、前記したように文書のボリームが厖大になると
指定する箇所を発見するのに長時間を要する場合がある
という問題もあった。
そこで本発明の第1の目的は、同一文書の異なったペ
ージに跨がって編集範囲の指定を行うような場合にも、
これを効率的に行うことのできる文書処理装置を提供す
ることにある。
本発明の第2の目的は、編集に関連するページを正確
に覚えていなくても、画面をスクロールして該当箇所を
探すことなく所定の場合には編集範囲を簡単に探し出す
ことのできる文書処理装置を提供することにある。
「課題を解決するための手段」 請求項1記載の発明では、文書を電子的に格納する文
書格納手段と、CRT等から構成される表示画面と、文書
格納手段に格納された同一の文書の内容をこの表示画面
の複数の枠内に同時に表示する文書内容表示手段と、こ
れらの枠に跨がって編集範囲を指定する範囲指定手段と
を文書処理装置に具備させる。
そして請求項1記載の発明では、1つの表示画面に同
一の文書内容を複数表示すると共に、これら文書内容を
表示した枠に跨がって編集範囲を指定することにして第
1の目的を達成する。
請求項2記載の発明では、文書を電子的に格納する文
書格納手段と、CRT等から構成される表示画面と、文書
格納手段に格納された同一の文書を基に異なった複数の
処理結果を出力する文書処理手段と、この文書処理手段
によって出力された複数の処理結果を表示画面のこれと
同一または異なった数だけ設けられた複数の枠内に割り
当てて同時に表示する文書内容表示手段と、これらの枠
に跨がって編集範囲を指定する範囲指定手段とを文書処
理装置に具備させる。
そして請求項2記載の発明では、例えば文書の目次だ
けとか文書内容の構造を表わしたデータを表示画面の一
部に表示して、編集のために指定する箇所をこれらを用
いて探し出せるようにして第2の目的を達成する。
「実施例」 以下実施例につき本発明を詳細に説明する。
装置の回路構成の概要 第1図は本発明の一実施例における文書処理装置の回
路構成の概要を表わしたものである。この装置はCPU
(中央処理装置)11を備えており、データバス等のバス
12を通じて磁気ディスク装置13、RAM(ランダム・アク
セス・メモリ)14、ディスプレイ15およびキーボード16
の各部と接続されている。
ここで、磁気ディスク装置13にはこの文書処理装置の
制御を行うためのプログラムの他に、各種文書の内容が
格納されている。RAM14には、前記したプログラムが格
納される他、各種の一時記憶用のデータが格納される。
ディスプレイ15は、マルチウィンドウ形式で文書の内容
を表示するようになっている。キーボード16は、文字等
の各種データを入力するために用いられる。キーボード
16には、座標指示装置としてマウス17が接続されてい
る。もちろん、タブレットのようにマウス17以外の座標
指示装置を使用することも可能である。
複数ウィンドウの表示制御 第2図は、この装置のディスプレイに表示された画面
の一例を表わしたものである。この例では、ディスプレ
イ15の表示画面21には3つのウィンドウ22−1〜22−3
が設定されている。このうち第1のウィンドウ22−1に
は、ある文書の第1章における最初のページの内容が表
示されている。この表示は、ウイズウイグ(WYSIWYG)
形式で、すなわち用紙に記録されるそのままの視覚状態
で行われる。すなわち、この第1のウィンドウ22−1に
は、(イ)「1章、はじめに」という章見出し23と、
(ロ)「この文章は」で始まる本文24、それに(ハ)図
形枠25という3種類の文書構造からなる1ページの文書
が表示されている。
第2のウィンドウ22−2には、現在作成されている文
書の見出しの部分がすべて抽出されて表示されている。
第3のウィンドウ22−3には、図形枠25が単独で表示さ
れている。
この第2図に示した表示画面21の表示状態で、オペレ
ータは図示しないカーソルをマウス17で移動させて、い
ずれのウィンドウにおいても編集処理を行うことができ
る。例えば第1のウィンドウ22−1の「1章、はじめ
に」という章見出し23を他の見出し用の語句に変更すれ
ば、第2のウィンドウ22−2の該当する見出しがその変
更内容に変更されることになる。また、第3のウィンド
ウ22−3で例えば拡大して表示した図形枠25に対して図
形の編集を行えば、その編集内容が第1のウィンドウ22
−1にも反映されることになる。
第3図は、このような各ウィンドウに対する入力処理
と表示処理の関係を一般的に表わしたものである。
本実施例で第1の入力処理部31−1とは、第2図の第
1のウィンドウ22−1に対応した入力処理部であり、キ
ーボード等から構成されている。同様に、第2の入力処
理部31−2とは第2のウィンドウ22−2に対する入力処
理部であり、第3の入力処理部31−3とは第2のウィン
ドウ22−3に対する入力処理部である。これらそれぞれ
の入力処理部31−1〜31−3の行う入力処理に対してデ
ータ更新32が行われる。このとき、個々のウィンドウ22
−1〜22−3ごとに更新の対象があるのではなく、更新
の対象は磁気ディスク装置13あるいはRAM14に格納され
た文書データ33ただ1つである。
このようなデータ更新32が行われると、第1〜第3の
ウィンドウ22−1〜22−3に対応した第1〜第3の表示
処理部34−1〜34−3が呼び出され、文書情報について
のなんらかの更新が行われたことが伝達される。
第1〜第3の表示処理部34−1〜34−3は、これを基
にして各ウィンドウ22−1〜22−3の表示処理を行う。
なお、第3図に示した例では文書データ33の差分情報
35を格納するようになっている。差分情報35とは、どの
部分をどのように編集したかを表わした情報である。各
入力処理部受31−1〜31−3における変更のあった箇所
の情報を差分情報35として記憶することによって、各表
示処理部34−1〜34−3ではそれぞれの差分情報に対し
てそれぞれが表示している内容のどこに変化があったか
を判別し、対応するウィンドウ22−1〜22−3の再表示
を行うことになる。
また、この第3図ではユーザが独自に入力処理を行う
ユーザ作成入力処理部31−Uを配置しており、これを通
じてもデータ更新32が行われるようになっている。ユー
ザが独自に作成した表示処理を実行するためのユーザ作
成表示処理部34−Uも同様に配置されている。
第4図は、第1の入力処理を例にとり、データの更新
の様子と表示処理の関係を表わしたものである。この図
で第1の入力処理部31−1による入力処理が行われる
と、対象となるデータの更新32が行われる。このとき、
呼出登録記録レコード41にそれぞれの処理が登録され
る。このようにして登録された処理は、表示の際に順次
読み出され、第1の表示処理34−1、第2の表示処理34
−2等の各表示処理が行われる。
すなわち本実施例の文書処理装置では、呼出登録記録
レコード41に登録されている内容の呼び出しを忠実に実
行することによって各種の表示処理を実現するものであ
り、登録された手続きによって特定のウィンドウのみが
管理されたり特定の内容が表示されるというものではな
い。すなわち、表示処理のための呼び出しは、あるレコ
ードに登録された手続きに対してトリガを与えるという
汎用的な機能を実現するものでしかない。したがって、
例えば第3図に示したユーザ作成表示処理部34−Uが新
しく追加されてそれに対応するウィンドウが1枚追加さ
れたとしても、そのウィンドウについての識別子を呼出
登録記録レコード41に追加すれば足りることになる。
第5図は、本実施例の文書処理装置のビュー・リスト
を表わしたものである。ここでビュー・リストとは、各
ウィンドウごとに存在し、それらのウィンドウによる同
一文書の色々な見方をリストとして表わしたものであ
る。ここで、“WYSIWYG View"とは、先に説明したウイ
ズウイグ形式での表示処理によって印字されるそのまま
の表示処理が行われることを意味し、“Structured Vi
ew"とは、文書の構造によるストラクチャ表示処理が行
われることを意味する。また、“Property View"と
は、文章の属性(プロパティ)による表示処理が行われ
ることを意味している。
第6図は、この文書処理装置の表示制御の流れを表わ
したものである。この装置の電源が投入されると、CPU1
1(第1図)は1つのウィンドウを作成し(第6図ステ
ップ)、識別子を獲得する(ステップ)。最初に設
定されるウィンドウがウイズウイグ形式であることが初
期設定されているものとすると、第4図で示した呼出登
録記録レコード41に第1のウィンドウ22−1を表わす第
1の識別子51と、第5図で説明したウイズウイグ表示処
理52との対が登録される(ステップ)。
第7図は、このときの呼出登録記録レコードの登録状
態を表わしたものである。第5図に示したビュー・リス
トから“WYSIWYG"表示処理52が取り出され、第1の識別
子51がこれに連結されて登録されることになる。
オペレータは、この第1のウィンドウ22−1のみを使
用して文書の編集等の作業を行ってもよいが、必要に応
じて他のウィンドウを表示することもできる。後者の場
合には、ウィンドウ生成のための処理を行う(ステップ
;Y)。このとき、第5図に示したビュー・リストが表
示画面21(第2図)に表示される(ステップ)。この
状態でオペレータが所望の表示処理を選択すると(ステ
ップ;Y)、2番目のウィンドウが作成され(ステップ
、このウィンドウ用の第2の識別子が獲得される(ス
テップ)。この第2のウィンドウ22−2については
“Structured View"による表示が選択されたものとす
ると、第8図に示すように、呼出登録記録レコード41に
第2の識別子53と“Structured"表示処理54の対が追加
的に登録されることになる。以下、同様にしてウィンド
ウ22の生成が行われるたびにそれらの表示処理の内容が
登録される。
第9図は、この文書処理装置における各ウィンドウの
表示処理の原理を表わしたものである。この例では、第
3のウィンドウ22−3(第2図参照)を“WYSIWYG"表示
処理で表示するようになっている。各ウィンドウ22−1
〜22−3の表示が必要になると、第1図に示したCPU11
はビュー・リスト(第5図)に登録されている表示処理
に各識別子51、53、55を因数として渡し、それぞれのウ
ィンドウの表示を実行することになる。この際、各ウィ
ンドウ22−1〜22−3の表示処理は、先に登録されたも
のから順番に行うようにしてもよいし、表示画面21(第
2図)に表示されているウィンドウの各面積のうちの大
きいものから順に行うようにしてもよい。また、表示画
面21にウィンドウ22が重なって表示されている場合に
は、一番上のウィンドウ22から表示処理を行うようにし
てもよい。
第10図は、ユーザが新しい表示処理を作成した場合の
ビュー・リストの内容を表わしたものである。このよう
に文書処理装置側が用意したリスト部分61の他にユーザ
の作成した“New View"のリスト部分62を追加すれば、
これを各ウィンドウ22の設定の際に選択することがで
き、また表示の際にその表示内容を実現することができ
る。
以上、表示画面21に複数のウィンドウ22すなわち枠を
設定してこれらに同一の文書の内容をそれぞれ同時に表
示することについて説明した。
ウィンドウの移動、サイズ変更等 第11図は、このような文書処理装置におけるウィンド
ウの移動の制御を表わしたものである。第1図に示した
CPU11はマウス17の左側に配置されたボタンスイッチ
(以下左ボタンという。)がオンとなったかどうかを監
視している(第11図ステップ)。そして、これをオン
となった状態で、第12図に一例として示したウィンドウ
22−Nの右上のコントロールポイント71にカーソル(図
示せず)が合わさっているかどうかをチェックする(ス
テップ)。合わさっている場合には、マウス17の移動
によるカーソルの動きに伴って、そのウィンドウ22−N
を表示画面21(第2図参照)上で移動させる(ステップ
)。このような移動は、ウィンドウの座標データを変
化させることで行ってもよいし、現実にビットマップメ
モリ上でウィンドウの移動を行ってもよい。オペレータ
が所望の箇所で左ボタンをオフにすれば、このウィンド
ウ22−Nをその箇所に停止させることができる。
第13図は、この装置におけるウィンドウのサイズ変更
の制御を表わしたものである。CPU11はマウス17の右側
に配置されたボタンスイッチ(以下右ボタンという)。
がオンとなったかどうかを監視している(第13図ステッ
プ)。そして、これがオンになった状態で、第12図に
一例として示したウィンドウ22−Nの右下に配置された
コントロールポイント72にカーソル(図示せず)が合わ
さっているかどうかをチェックする(ステップ)。合
わさっている場合には、マウス17の移動によるカーソル
の動きに伴って、そのウィンドウ22−Nを表示画面21
(第2図参照)上で拡縮させる。
以上説明したウィンドウ22の移動やサイズ変更と共
に、この文書処理装置では移動等によって互いに重なっ
たウィンドウのどれを1番上に配置するかといった変更
を行うことができる。これは、例えば右上のコントロー
ルポイント71にカーソルを合わせた状態でマウス17の左
ボタンをクリックすることによって実現する。このよう
な操作によって、本実施例の文書処理装置では1つの表
示画面21上に複数のウィンドウ22を効率的に配置するこ
とができる。また、複数のウィンドウ22のうちの一部に
は、例えば第2図に示した第2のウィンドウ22−2のよ
うに文書の内容を検索容易なように処理したものを表示
することができ、このウィンドウ22−2の所望の位置で
カーソルをクリックすることによって所望の文書内容の
ウィンドウを開くことも可能である。
編集範囲の指定 次にウィンドウ間での編集範囲の指定について説明す
る。
第14図は、第1番目の手順として、ある文書の第1ペ
ージの内容がウィンドウに表示された状態を表わしたも
のである。この第1ページのある箇所を開始位置とし、
第100ページの他の箇所を終了位置として編集を行う範
囲を指定するものとする。
第15図は、第2番目の手順として終了位置を指定する
ための第100ページの文書内容を表示画面上に併せて表
示した状態を表わしたものである。この図では、開始位
置を指定するためのウィンドウ22−Mの上に一部重なっ
た状態で終了位置を指定するためのウィンドウ22−Sが
表示されている。
第16図は、第3番目の手順を表わしたものである。こ
の手順では、開始位置を指定するためのウィンドウ22−
Mと終了位置を指定するためのウィンドウ22−Sを互い
が見易いように配置を調整した後に、開始位置となる文
字“ぺ”をカーソル74で指定している。このような指定
は、マウス17の一方のボタンをクリックすることで可能
になる。
第17図は、第4の手順として終了位置の指定が行われ
た状態を表わしたものである。第16図に示したように開
始位置を指定した後にカーソル74を終了位置を指定する
ためのウィンドウ22−S内にまで移動させて所望箇所と
しての“、”でマウス17の該当するボタンを押すと、終
了位置が指定され、それまでの間の文書内容がハイライ
ト表示(図では斜線で表示)される。このとき、2つの
ウィンドウ22−M、22−Sは所定の位置関係に再設定さ
れ、それらの間の領域に文書の指定範囲の連続性を示す
ための指定範囲情報75が表示される。この指定範囲情報
は、第2ページから第99ページまでが連続して指定範囲
に含まれていることを示している。
第18図は、以上のような編集範囲の指定作業の流れを
表わしたものである。第1図で示したCPU11は、マウス1
7のいずれかのボタンの押下が行われたかどうかの監視
を行っている(第18図ステップ)。ボタンがクリック
されると(Y)、CPU11はどのウィンドウ22で生じたア
クションであるかを判別する(ステップ)。この判別
はウィンドウ22の作成時に獲得した職別子を基に行われ
る。判別が行われたら、そのウィンドウ22におけるクリ
ックされた座標から文書内部での該当位置を求める(ス
テップ)。この状態で、CPU11はマルチウィンドウ17
の右側に配置されたボタン(以下右ボタンという。)が
押されたかどうかのチェックを行う(ステップ)。
マルチウィンドウの左ボタンが押された場合(N)、
これは開始位置の指定を意味するので、CPU11は先ほど
クリックされた座標を選択開始位置としてセットする
(ステップ)。そして、現在カーソル74の表示してい
るウィンドウ22をカレントウィンドウに設定し(ステッ
プ)、指定した文字“ぺ”を反転表示する(ステップ
)。
この状態で表示画面21に他のウィンドウが表示されて
いれば(ステップ;Y)、次のウィンドウ22をカレント
ウィンドウに設定し(ステップ)、そのウィンドウ22
についての表示処理を行う(ステップ)。このように
して、表示画面21に存在するすべてのウィンドウ22に対
する表示処理が順次実行されることになる。
第16図に示した例では、ステップでウィンドウ22−
Mの表示処理が行われた後にウィンドウ22−Sについて
の表示処理が実行される。表示画面21に更に多くのウィ
ンドウ22が表示されている場合もある。この場合には、
表示画面21に開いた順序でウィンドウ22の表示の制御に
ついての順位が設定されていてもよいし、ウィンドウ22
同士が重なっている場合には上に位置するウィンドウ22
から先順位で表示の処理が行われるようになっていても
よい。
さて、オペレータはウィンドウ22−Mで開始位置の指
定を行ったら、次にカーソル74を終了位置指定のための
ウィンドウ22−Sまで動かし、マウス17の右ボタンをク
リックする(ステップ、;Y)。CPU11はこの時点の
カーソル74の位置を選択終了位置としてセットし(ステ
ップ)、現在カーソル74の表示しているウィンドウ22
−Sをカレントウィンドウに設定し(ステップ)、こ
の終了位置までの反転処理を行う(ステップ)。この
とき、第17図に示したように指定範囲情報75の表示を行
ってもよい。この後、他のウィンドウの表示処理として
ステップ以降の処理が行われる。
ところで、この文書処理装置では複数のウィンドウ22
を表示画面21に表示してこれらのウィンドウに跨がって
編集範囲を指定できるようにしているので、このような
指定を可能にする文書管理を次に説明する。
文書構造の表示 第19図は、ある文書のページごとの割り付けを表わし
たものである。この文書は全部で3ページからなってお
り、2ページずつの見開きで表示すると、第1枚目の見
開き81と第2枚目の見開き82から構成されている。第1
枚目の見開き81の左側半分には第1ページの内容が、ま
た右側半分には第2ページの内容がそれぞれ表示されて
いる。第2枚目の見開き82の左側半分には第3ページの
内容が表示されている。第1ページは第1段831と第2
段832の2つの段から構成されており、他のページも同
様に2段ずつで構成されている。第1段831には、第1
章、第1節、第1の内容“1"がこれらの順に配置され、
第2段832には第2の内容“2"、1図、第2節および第
3の内容“3"がこれらの順に配置されている。以下同様
である。
第20図は、第19図に示した文書の特定論理構造と特定
割付構造をそれぞれ表わしたものである。特定論理構造
とは文書を論理的に細分した構造である。本実施例の文
書では、この図の上半分の領域に示されたように、章、
節、段落、文書内容の階層構造をとっている。同一の文
書は、特定割付構造という別の観点から見ることができ
る。特定割付構造はレイアウトから細分した構造であ
る。この観点からは見開、ページ、段、文書内容といっ
た構造をとることが分かる。本実施例の文書は、特定論
理構造で見ると2つの章から構成されており、どのよう
な割り付けを行ってもこの点に変化はない。
本実施例の文書処理装置は、章や節あるいは図の示さ
れている領域等を認識し、第4図で説明したように文書
の構造によるストラクチャ表示処理を行うようになって
いる。そして、この結果として必要な場合には文書の構
造をウィンドウ22上に表示し、これを用いて文書の所望
の箇所を指定したり、反対に、現在編集を行っている範
囲が構造のどの部分に相当するかを表示することができ
る。
例えば、第21図に示すように第1ページの内容“2"の
斜線で示した箇所91から第3ページの内容“9"で示した
箇所92までを編集範囲として指定するものとする。この
場合に第22図に示したような特定割付構造を表わしたウ
ィンドウ22−Xを開いておけば、内容“2"の斜線で示し
た箇所91を指定した状態でその箇所の構造部分が例えば
反転表示されることになる。また、第3ページの内容
“9"で示した箇所92を指定すれば、その箇所も同様に反
転表示(図示せず)がされることになる。
次に、“WYSIWYG"形式における表示処理について説明
する。
“WYSIWYG"の表示処理は、ウィンドウ22に関する情報
から特定割り付け構造に着目し、該当する文書のレイア
ウト情報をウィンドウに貼り付けることによって行われ
る。ただし、本実施例の装置では実際の貼り付け処理は
各ブロックごとにキャッシュ化されており、一度呼び出
したデータは再利用可能な形式で保持されている。
第23図は前記した3ページ分の文書内容と各ウィンド
ウの関係を表わしたものである。文書内容の割り付けに
関する情報は、見開き2ページずつ連なった状態でこの
装置に記憶されるようになっている。第23図に示した文
書は3ページの内容であるが、ページが多くなるとこの
記憶領域が巻物状に長くなっていくことになる。
この第23図で、上側の斜線領域93は文書の第1ページ
全体を表わしている。すなわち、開始位置を指定するた
めのウィンドウ22−M′には、“WYSIWYG"形式で文書内
容が表示されており、前記した記憶領域の原点座標がウ
ィンドウ22−M′の原点に一致するように表示されてい
る。また、この記憶領域における第3ページの左上を示
す座標は、終了位置を指定するためのウィンドウ22−
S′の原点に一致するように表示されている。この表示
例では、前者のウィンドウ22−M′の倍率は“1"倍であ
り、後者のウィンドウ22−S′の倍率は指定の都合等に
よって3倍に拡大されて設定されている。このため、こ
れらのウィンドウ22−M′、22−S′のサイズが一致し
ていても、後者の方より広い範囲を表示の対象とする。
文書処理装置は、これらウィンドウ22ごとにそれらがど
の表示処理を経たものであるかとか、表示の倍率、ウィ
ンドウの原点座標等をまとめて登録するようになってい
る。第24図は、各ウィンドウ22の登録状態を表わしたも
のである。
第25図は、開始位置および終了位置を表わしたウィン
ドウと特定割付構造を表わしたウィンドウの双方が表示
画面上に表示された状態の一例を表わしたものである。
開始位置と終了位置をそれぞれ表わしたウィンドウ22−
M′、22−S′は、第23図で説明したように倍率の異な
った状態で表示されており、これらの上に特定割付構造
を表わしたウィンドウ22−Xが表示されている。
第26図は、開始位置を指定するためのウィンドウの所
望箇所をマウスで指定する場合の座標管理の様子を表わ
したものである。この図の右下の枠95に示したように、
オペレータはカーソルを見開き81に進め、ここから1ペ
ージ目の内容“2"の所望の箇所に位置合わせを行ってマ
ウス17のボタンをクリックすることになる。
クリックされた座標から文書内部での位置を求めるに
は、まずウィンドウ上の座標(x1,y1)にウィンドウ22
−M′の管理情報の原点座標を補正する。そしてドキュ
メント上の座標(x2,y2)を求める。この座標(x2,y2)
は、“WYSIWYG"のレイアウトとしての文書位置を一意に
表わす。したがって、その座標を含む領域を特定割付構
造の中で順にたどっていくと、座標(x2,y2)にどの文
書内容が表示されているかを求めることができる。これ
が第18図のステップに当たる。
「発明の効果」 以上説明したように請求項1記載の発明によれば、表
示画面に複数の枠を設定してこれらの枠に跨がって編集
範囲を指定するようにしたので、開始位置と終了位置を
個別に画面展開を行う場合と比べて各文書内容を確認し
ながら範囲の指定が可能になり、作業効率が増大するた
けでなく、作業を正確に進めることができる。また、多
数の枠を同一画面に設定することで、多くの文書範囲の
指定作業を平行して進めることも可能になる。
また、請求項2記載の発明によれば、異なった見方
(処理)による情報を表示画面に表示しながら編集範囲
を指定することができるので、例えば指定範囲を文書の
構造との関係でチェックしたり、指定する対象となるペ
ージを画面に呼び出したりすることができ、特に複雑な
文書の編集を効率良く行うことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第26図は本発明の一実施例を説明するためのも
ので、このうち第1図は文書処理装置の回路構成の要部
を示したブロック図、第2図はディスプレイに表示され
た2つのウィンドウの一例を示す斜視図、第3図は各ウ
ィンドウに対する入力処理と表示処理の関係を一般的に
表わした説明図、第4図は第1の入力処理を例にとりデ
ータの更新の様子と表示処理の関係を表わした説明図、
第5図はビュー・リストの内容を示す説明図、第6図は
文書処理装置の表示制御の要部を示す流れ図、第7図は
呼出登録記録レコードの最初の登録状態を表わした説明
図、第8図は呼出登録記録レコードの2番目の登録が行
われた状態を表わした説明図、第9図はこの文書処理装
置における各ウィンドウの表示処理の原理を表わした説
明図、第10図はビュー・リストにユーザの作成した表示
処理を追加した状態を表わした説明図、第11図はウィン
ドウの移動の制御を表わした流れ図、第12図はウィンド
ウとそのコントロールポイントを表わした流れ図、第13
図はウィンドウのサイズ変更の制御を表わした流れ図、
第14図は第1番目の手順としてある文書の第1ページの
内容がウィンドウに表示された状態を表わした斜視図、
第15図は第2の手順として終了位置を指定するための第
100ページの文書内容を表示画面上に併せて表示した状
態を表わした平面図、第16図は第3の手順として開始位
置を指定した状態を示す表示画面の平面図、第17図は第
4の手順として終了位置の指定が行われた状態を表わし
た平面図、第18図は編集範囲の指定作業の流れを表わし
た流れ図、第19図はある文書のページごとの割り付けを
表わした説明図、第20図は第19図に示した文書の特定論
理構造と特定割付構造をそれぞれ表わした構造説明図、
第21図は見開きページにおける編集範囲を示した説明
図、第22図はこのような編集範囲の指定が行われる場合
の特定割付構造を表わしたウィンドウの表示例を表わし
た平面図、第23図は3ページ分の文書内容と各ウィンド
ウの関係を表わした説明図、第24図は各ウィンドウの登
録状態を表わした説明図、第25図は開始位置および終了
位置を表わしたウィンドウと特定割付構造を表わしたウ
ィンドウの双方が表示画面上に表示された状態の一例を
表わした説明図、第26図は開始位置を指定するためのウ
ィンドウの所望箇所をマウスで指定する場合の座標管理
の様子を表わした説明図、第27図は同一ページにおける
従来の文書処理装置での編集範囲の指定の様子を表わし
た平面図である。 11……CPU、13……磁気ディスク装置、 14……RAM、15……ディスプレイ、 16……キーボード、17……マウス、 21……表示画面、22……ウィンドウ、 31……入力処理部、32……データ更新、 33……文書データ、34……表示処理部、 41……呼出登録記録レコード、 74……カーソル、 91……(編集開始)箇所、 92……(編集終了)箇所。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】文書を電子的に格納する文書格納手段と、 表示画面と、 前記文書格納手段に格納された同一の文書の内容をこの
    表示画面の複数の枠内に同時に表示する文書内容表示手
    段と、 これらの枠に跨がって編集範囲を指定する範囲指定手段 とを具備することを特徴とする文書処理装置。
  2. 【請求項2】文書を電子的に格納する文書格納手段と、 表示画面と、 前記文書格納手段に格納された同一の文書を基に異なっ
    た複数の処理結果を出力する文書処理手段と、 この文書処理手段によって出力された複数の処理結果を
    表示画面のこれと同一または異なった数だけ設けられた
    複数の枠内に割り当てて同時に表示する文書内容表示手
    段と、 これらの枠に跨がって編集範囲を指定する範囲指定手段 とを具備することを特徴とする文書処理装置。
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