JP2984320B2 - 高所作業車の操向機構 - Google Patents

高所作業車の操向機構

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JP2984320B2 JP12797090A JP12797090A JP2984320B2 JP 2984320 B2 JP2984320 B2 JP 2984320B2 JP 12797090 A JP12797090 A JP 12797090A JP 12797090 A JP12797090 A JP 12797090A JP 2984320 B2 JP2984320 B2 JP 2984320B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、ビルの天井の配線や配管、及び屋外の高所
における作業を行う高所作業車の操向機構に関する。
(ロ)従来技術 従来から、自走車の操向機構として、四輪で支持した
台車の、対角する二輪を駆動する機構については公知と
されているのである。
例えば、特開昭59−223559号公報や、特開昭62−2254
21号公報や、実開昭64−33431号公報に記載の技術の如
くである。
(ハ)発明が解決しようとする問題点 しかし、該従来の技術においては、後輪の駆動操向輪
の回動を固定して、前輪の駆動操向輪のみを操向回動
し、前輪キャスター輪と後輪キャスター輪を追随回動さ
せる前輪操向と、前後の対角線上の駆動操向輪を同時に
同じ方向に操向回動する四輪操向は可能としているが、
それ以上の操向方法は不可能だったのである。
本発明は、天井の配管や配線等の作業中において、作
業を終了した位置で取付する資材の一端を押さえた状態
で、その点を押さえたままで、該点を中心に旋回し、次
にまた他の点を中心に旋回するという、横S字操向を、
前輪操向と四輪操向に加えて可能とし、全体として前輪
操向モードと四輪操向モードと横S字操向モードの三モ
ードの操向を可能としたものである。
また、これらの三モードの操向操作を、駆動操向輪の
前後進の操向操作と合わせて、一本の駆動操向レバーに
より操作可能としたものである。
また、前輪操向や四輪操向の場合には、駆動操向レバ
ーの前後の操作間隔と、高所作業車の走行間隔は一致す
るのであるが、横S字操向は駆動操向レバーの傾動方向
とは間隔的に相違する方向に進行するのである。
故に、この場合には、駆動操向レバーの方向表示を変
更すべく構成したものである。
(ニ)課題を解決する手段 本発明の解決すべき課題は以上の如くであり、次に該
課題を解決する手段を説明する。
請求項(1)においては、作業台1と台車2の間にシ
ザースリンク式昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二
輪と後輪二輪により支持し、対角線上の二輪を駆動操向
輪11,14とし、他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15
とし、横S字操向も可能な高所作業車であって、該横S
字操向において、駆動操向輪11,14を回転駆動する油圧
モーターN2,N1の前後進の切換えと変速操作、及び駆動
操向輪11,14の操向方向を操作する操向油圧シリンダ4,5
の操作を、一本のレバーにより操作可能とした駆動操向
レバー30を装備し、前記横S字操向を選択した場合に
は、駆動操向輪11,14が真横方向にセットされて、駆動
操向レバー30の一方向への傾動により、駆動操向輪11,1
4のどちらも駆動する真横方向への直進となり、該真横
方向のどちらかへの操向状態から駆動操向レバー30を前
後方向に傾動すると、一方の駆動操向輪11が真横方向に
セットされた状態で他方の駆動操向輪が操向回動される
前後進方向の横S字操向を可能としたものである。
請求項(2)においては、作業台1と台車2の間にシ
ザースリンク式昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二
輪と後輪二輪により支持し、対角線上の二輪を駆動操向
輪11,14とし、他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15
とし、駆動操向輪11,14を真横方向に初期設定し、次に
該駆動操向輪11,14の中の一方を真横方向に固定し、他
方を真横の位置から前後進方向に走行回動する横S字操
向も可能な高所作業車において、前記駆動操向輪11,14
を回転駆動する油圧モーターN2,N1の前後進の切換えと
変速操作、及び駆動操向輪11,14の操向を操作する操向
油圧シリンダ4,5の操作を可能とした一本の駆動操向レ
バー30を装備し、且つ前輪操向や四輪操向から横S字操
向への切換時において、前記駆動操向レバー30の方向表
示を、前輪操向や四輪操向時の表示から連動して、横S
字操向時の表示に切り換える駆動操向レバー用方向表示
器を設け、該駆動操向レバー用方向表示器を操作ボック
スの駆動操向レバー30の周囲に配置したものである。
請求項(3)においては、作業台1と台車2の間にシ
ザースリンク式昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二
輪と後輪二輪により支持し、対角線上の二輪を駆動操向
輪11,14とし、他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15
とした構成において、上部操作ボックスAの操作面に設
けた、前輪操向選択スイッチ31と四輪操向選択スイッチ
32と横S字操向選択スイッチ33の切換えにより、前輪操
向と四輪操向と横S字操向の異なる三モードの操向を可
能としたものである。
(ホ)実施例 本発明の解決すべき課題及び解決する手段は以上の如
くであり、次に添付の図面に示した実施例の構成を説明
する。
第1図は高所作業車においてシザーズリンク式昇降機
構を上昇させた状態の側面図、第2図は台車2と駆動操
向輪11,14とキャスター輪15,12の位置関係を示す平面
図、第3図は駆動操向輪11,14の操向機構を示す平面
図、第4図、第5図、第6図は前輪操向の操向パターン
を示す平面図、第7図、第8図、第9図は前輪操向のパ
ターンにおける各車輪の方向を示す平面図、第10図、第
11図、第12図、第13図は四輪操向のパターンを示す平面
図、第14図、第15図、第16図、第17図は四輪操向のパタ
ーンにおける各車輪の方向を示す平面図、第18図、第19
図、第20図は横S字操向のパターンを示す平面図、第21
図、第22図、第23図は横S字操向の各パターンにおける
車輪の方向を示す平面図、第24図は本発明の操向シリン
ダの制御油圧回路図、第25図は上部操作ボックスAの操
作面を示す図面、第26図は下部操作ボックスBの操作面
を示す図面、第27図は駆動操向輪11,14の操向回動角の
規制範囲を示す平面図、第28図は横S字操向のフローチ
ャート図、第29図、第30図は駆動操向レバー30の方向表
示の他の実施例を示す図面である。
第1図において、高所作業車の構成を説明する。
上部の作業台1と下部の台車2との間にシザーズリン
ク式昇降機構を介装している。
作業台1には上部操作ボックスAが配置されており、
オペレーターが作業台1内において、走行・停止と、操
向操作と、作業台1の昇降操作を行うことが出来る。ま
た台車2の部分に下部操作ボックスBが配置されてお
り、該部分においては、走行レバー50と操向レバー51と
は別々に設けて操作を可能としている。
また、シザースリンク式昇降機構は、実施例において
は3段機構に構成されている。
上部シザースリンク8a,8bと、中間シザースリンク7a,
7bと、下部シザースリンク6a,6bである。
該上部シザースリンク8a,8bの中の上部シザースリン
ク8aの上端には、摺動ローラー10aが枢支されており、
作業台1の下面に付設された摺動レール9aの内部で前後
に摺動可能としている。
また、下部シザースリンク6a,6bの中の下部シザース
リンク6aの下端にも、摺動ローラー10bが枢支されてお
り、該台車2の上面に付設された摺動レール9bの内部で
前後に摺動可能としている。
また、シザースリンク式昇降機構の開閉を可能とする
昇降油圧シリンダー3が二本介装されており、上部油圧
シリンダー3bは上部シザースリンク8a,8bの間に介装さ
れており、また下部油圧シリンダー3aは、下部シザース
リンク6a,6bの間に介装されている。上下の昇降油圧シ
リンダー3a,3bは、左右が同時に一致して伸縮する。
第2図において、台車2には前部に前部駆動操向輪11
と前部キャスター輪15が配置されており、後部には、後
部駆動操向輪11と、後部キャスター輪12が配置されてい
る。
対角線上の駆動操向輪11,14は油圧モーターにより前
進・後進駆動されており、また前部操向シリンダ5と後
部操向シリンダ4により操向回動可能とされている。
また、他の対角線上の前部キャスター輪15と後部キャ
スター輪12は、それぞれ、前部駆動操向輪14と後部駆動
操向輪11の操向回動に連れて従動的に追随すべく構成し
ている。
台車2の上には、前進方向の左側にバッテリーB1と作
動油タンクTが配置されており、右側にはバッテリーB2
と充電チャージャーCが配置されている。
また、中央後部にはバッテリーB1,B2により電力を供
給して回転される駆動モーターMが配置されており、該
駆動モーターMにより駆動される油圧ポンプP1,P2が付
設されている。
第24図において示す油圧回路図において、油圧ポンプ
P1より吐出される圧油が前部操向油圧バルブV2を介して
前部操向油圧シリンダ5に送油され、後部操向油圧バル
ブV1を介して後部操向油圧シリンダ4に供給されてい
る。
また、油圧ポンプP2の油圧が後部操向油圧バルブV1と
前部操向油圧バルブV2の回路に供給された後に余剰油と
して、リフト昇降バルブV3に供給され、該リフト昇降バ
ルブV3により制御された圧油が昇降油圧シリンダー3a,3
bに供給される。
また、車輪駆動制御バルブV4により制御された後の圧
油が、駆動操向輪11,14を駆動する油圧モーターN2,N1に
供給されている。
次に、第3図において駆動操向機構を説明する。
フロントアクスル17の右端にキングピン25が枢支され
ており、該キングピン25にナックルアーム24が固設され
ている。該ナックルアーム24にタイロッド23を介して長
アーム22が連結されており、該長アーム22はベルクラン
クアームを構成する短アーム21と共に回動し、該短アー
ム21に前部操向油圧シリンダ5のピストン5aが枢結され
ている。
該前部操向油圧シリンダ5の他端はフロントアクスル
17に枢支されている。
前記キングピン25に前部駆動操向輪14が付設されてお
り、該キングピン25の回動と共に前部駆動操向輪14が1
4′から14″の位置へと回動可能としている。
該長アーム22と短アーム21の構成するベルクランクの
回動枢支軸21aが、前輪操舵位置センサー18に連動され
ており、前部駆動操向輪14の回動位置をフィードバック
すべく構成している。該前部駆動操向輪14を駆動する油
圧モーターN1がキングピン25に支持されている。
また、後部駆動操向輪11の支持部について説明する。
リアアクスル16に後部操向油圧シリンダ4が支持され
ており、ピストン4aが短アーム21に枢支され、長アーム
22がタイロッド23を介してナックルアーム24を回動して
いる。該ナックルアーム24によりキングピン25を回動し
て後部駆動操向輪11を操舵回動する。該後部駆動操向輪
11に油圧モーターN2が支持されて、後部駆動操向輪11を
操向駆動する。また回動枢支軸21aが後輪操舵位置セン
サー19に連動されている。
本発明においては、上部操作ボックスAに設けた前輪
操向選択スイッチ31、四輪操向選択スイッチ32、横S字
操向選択スイッチ33のどれかを選択することにより、三
操向形態のどれかが選択されて、駆動操向レバー30を傾
動操作することにより、それぞれの操向形態に沿った走
行操向が開始されるのである。
第4図より第9図により、前輪操向パターンについて
説明する。
まず上部操作ボックスAの前輪操向選択スイッチ31を
ONにすると、第4図の如く、前輪操舵位置センサー18と
後輪操舵位置センサー19がどちらも前進中立位置にくる
ように初期パターンの位置に設定されるのである。そし
て該初期設定が終わり、第4図の初期状態となった時点
で駆動操向レバー30の操作が可能となるのである。
後部駆動操向輪11は後輪操舵位置センサー19が前進中
央位置に位置するように後部操向油圧シリンダ4が回動
し、該後輪操舵位置センサー19が前進中央位置に来た位
置でセットされて、後の操作においては、後部駆動操向
輪11は前進中央位置に固定されたまま動かないのであ
る。
故に、後部キャスター輪12も前進中央位置で追随し、
動かない状態が発生する。
そして、上部操作ボックスAの駆動操向レバー30を前
方に真直ぐに傾動すると前部操向油圧バルブV2が中立か
ら前進側に切り換わり、油圧モーターN2,N1が前進回転
して回動角の大小に応じて前進速度を増加する。
駆動操向レバー30を後方に真直ぐに傾動すると、車輪
駆動制御バルブV4が後進に切り換わり、油圧モーターN
2,N1のどちらも後進となり、駆動操向レバー30の傾動角
の大小に応じて、後進速度が増加する。
駆動操向レバー30の前後傾動により、前後進と、その
速度が変化するが、駆動操向レバー30を該前後傾動に加
えて左右傾動すると、前部操向油圧シリンダ5が伸縮
し、前進中立位置から、左右に前部駆動操向輪14を操向
回動させる。該駆動操向レバー30の左右方向への傾動角
の大小により、左右への操向回動角も増減するのであ
る。
駆動操向レバー30を中央位置で前後に傾動すると、第
4図、第7図の如く、前後直進状態で前後に異なる速度
で前後動するのである。
駆動操向レバー30を左側へ傾動して、前後回動する
と、第5図、第8図の如く、左側の円弧上の前後進する
のである。
また、駆動操向レバー30を右側に傾動して、前後に傾
動すると、右側の円弧上で前後進を行うのである。
駆動操向レバー30の傾動角により、前後進行の速度
と、旋回半径の大小が変化するのである。
次に、第10図から第17図において、四輪操向のパター
ンについて説明する。
前記した上部操作ボックスAの四輪操向選択スイッチ
32を押すと、まず前輪操舵位置センサー18と後輪操舵位
置センサー19が前進中立位置となるように、前部操向油
圧シリンダ5と後部操向油圧シリンダ4が回動し、初期
状態作り出すのである。
そして、初期状態のセットが終了して初めて、駆動操
向レバー30の操作が可能となるのである。そして駆動操
向レバー30の前後回動操作により油圧モーターN2,N1の
前後進が切換えられて、回動角の大小により速度が増減
される点は同じであるが、四輪操向においては、駆動操
向レバー30の左右回動により、前部駆動操向輪14と後部
駆動操向輪11の両者が同期した状態で、左右に操向回動
される点が相違するのである。
即ち、第10図、第14図の状態では、駆動操向レバー30
は前後回動のみであるから、前輪操向の場合の第4図、
第7図の状態と変わらないのである。
しかし、駆動操向レバー30を左に傾動した第11図、第
15図の状態では、駆動操向輪11,14のどちらも同期して
同じ方向に操向回動されるので、直線的に斜め方向に進
行することとなるのである。
駆動操向レバー30を左側に傾動した状態で前後に傾動
すると、前後斜め方向の前後進が行われるのである。
同様に第12図、第16図の場合には、駆動操向レバー30
を右方向に傾動して、前後に傾動すると、直線的に斜め
方向の前後進が行われるのである。
次に、第13図、第17図は四輪操向の場合を説明する。
これを、右または左に90度回転すると、駆動操向輪1
1,14も90度回転し、真横を向いてしまうのである。該状
態で、駆動操向レバー30の前後傾動は、左右方向の傾動
となるが、これを行うと、左右方向に駆動操向レバー30
が傾斜された方向に向かってカニ歩き状の四輪操向が行
われるのである。
このように四輪操向の旋回は、円弧は描くことがな
く、完全に直線的な360度方向の直進となるのである。
次に、本発明の要部である横S字操向を、第18図から
第23図において説明する。
横S字操向選択スイッチ33をONにすると、後部操向油
圧シリンダ4と前部操向油圧シリンダ5がいっぱいに伸
長されて、第18図に示す如く、前進方向が左側に来る位
置に初期設定が成されるのである。
そして、該横S字操向選択スイッチ33のONと共に、駆
動操向レバー30の「走行」と「操向」の表示が切り換わ
るべく電気回路が構成されている。故に、第25図に図示
した駆動操向レバー30の表示部の表示ランプが4つのa
ランプの表示から、4つのbランプの表示に切り換わる
のである。
故に、前輪操向と四輪操向の場合とは、駆動操向レバ
ー30の操作方向と進行方向が異なるのである。
そして、第18図の状態の初期設定が終了すると、横S
字操向が可能となるのである。
そして、第18図、第19図に示す如く、該状態で、駆動
操向レバー30を真直ぐに前後方向に傾動すると、駆動操
向輪11,14のどちらも駆動される。前方へ傾動すると、
左へ直進し、後方へ傾動すると右に直進する。
即ち、横S字操向を選択すると、駆動操向輪11,14が
横方向にセットされるので、駆動操向レバー30の前後方
向への傾動は、左右方向への駆動操向輪11,14のどちら
も駆動する直進となり、該左右どちらかへの操向状態か
ら、駆動操向レバー30を左側に傾動すると、前進方向の
横S字操向となるのである。
また、駆動操向レバー30を前後どちらかに傾動し、左
右動しながら、右方向に傾動すると後方への横S字操向
となるのである。
速度は駆動操向レバー30の前後方向の回動、即ち左右
への走行の選択で傾動角の大小により速度が増減するの
である。
第19図と第22図の場合において説明する。
駆動操向レバー30を前方に傾動すると、右方向への走
行となり、該状態で右に傾動すると前部駆動操向輪14が
第19図の如く回動し、第19図のR1の如く右後方への右横
S字操向となる。
逆に、右に走行しながら前方への右前方横S字操向が
したい場合には、駆動操向レバー30を前方に傾動し、右
走行状態から、駆動操向レバー30を左に傾動すると、前
部駆動操向輪14は真横のセット位置に戻り、後部駆動操
向輪11が第20図の如く回動してR2の如き右前方横S字操
向となる。
次に、左後方横S字操向をしたい場合には、第19図に
おいて、駆動操向レバー30を後方へ傾動し、左走行しな
がら、駆動操向レバー30を右側に傾動すると、後部駆動
操向輪11は真横にセットされた状態で、前部駆動操向輪
14が第19図の如く回動し、左の方向に進みながら後方に
横S字操向L1となる。
次に、左前方横S字操向としたい場合には、駆動操向
レバー30を後方に傾動した状態で、左に傾動すると、前
部駆動操向輪14は真横にセットされて、後部駆動操向輪
11が第20図の如く回動されて、左前方横S字操向L2とな
る。
第27図において、三操向モードのそれぞれの場合の、
駆動操向輪11,14の回動角の規制範囲が開示されてい
る。即ち、前輪操向の場合には、後輪を前方向きにセッ
トしているので、或る角度以上の前輪を横向きにすると
高所作業車が横転する可能性があるので、第27図の角度
X=146度の範囲内で前部駆動操向輪14が回動可能とさ
れているのである。
次に、四輪操向の場合には、前後の駆動操向輪11,14
が共に操向回動するので、広い範囲のカニ操向ができ、
前後進を入れれば360度の回転が出来るのである。即ち
前部駆動操向輪14の回動可能角度Y=180度である。
これに対して、駆動操向輪11,14のどちらかを真横に
固定して、他方を操向回動する横S字操向の場合には、
或る角度以上の回動を行うとやはり高所作業車が横転す
る可能性があるのである。この制限角度はZ=34度に構
成されている。
第28図は上部操作ボックスAの駆動操向レバー30の部
分の方向表示をランプに構成し、方向表示aと方向表示
bを自動的にランプの点灯により切換え可能とした場合
の横S字操向のフローチャートを示している。
横S字操向の場合には、駆動操向レバー30の前後左右
への傾動により、左直進と、左後方横S字操向L1と、左
前方横S字操向L2と、右後方横S字操向R1と、右前方横
S字操向R2と、右直進の6通りの操向状態を得ることが
出来るのである。
第29図、第30図においては、前輪操向と四輪操向と横
S字操向の3操向モードを、駆動操向レバー30の1本の
レバーにより行う場合において、オペレーターが判り易
いように、方向表示を絵表示にした場合を開示してい
る。
方向表示35,36が横S字操向の場合の方向表示であ
り、横S字操向選択スイッチ33により横S字操向を選択
すると、この方向表示35,36が点灯すべく構成している
のである。
因みに、前輪操向選択スイッチ31を選択すると、方向
表示37,38が点灯し、四輪操向選択スイッチ32を選択す
ると方向表示39,40,41,42が点灯すべく構成している。
(ヘ)発明の効果 本発明は以上の如く構成したので、次のような効果を
奏するものである。
請求項(1)の如く、作業台1と台車2の間にシザー
スリンク式昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二輪と
後輪二輪により支持し、対角線上の二輪を駆動操向輪1
1,14とし、他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15と
し、横S字操向も可能な高所作業車であって、該横S字
操向において、駆動操向輪11,14を回転駆動する油圧モ
ーターN2,N1の前後進の切換えと変速操作、及び駆動操
向輪11,14の操向方向を操作する操向油圧シリンダ4,5の
操作を、一本のレバーにより操作可能とした駆動操向レ
バー30を装備し、前記横S字操向を選択した場合には、
駆動操向輪11,14が真横方向にセットされて、駆動操向
レバー30の一方向への傾動により、駆動操向輪11,14の
どちらも駆動する真横方向への直進となり、該真横方向
のどちらかへの操向状態から駆動操向レバー30を前後方
向に傾動すると、一方の駆動操向輪11が真横方向にセッ
トされた状態で他方の駆動操向輪が操向回動される前後
進方向の横S字操向を可能としたことによって、横S字
操向においても、1本の駆動操向レバー30の操作によ
り、複雑な左右への横S字操向を行うことが出来るの
で、オペレータは、駆動操向レバー30の操作方向を間違
うことが少なくなったのである。
請求項(2)の如く、作業台1と台車2の間にシザー
スリンク式昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二輪と
後輪二輪により支持し、対角線上の二輪を駆動操向輪1
1,14とし、他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15と
し、駆動操向輪11,14を真横方向に初期設定し、次に該
駆動操向輪11,14の中の一方を真横方向に固定し、他方
を真横の位置から前後進方向に走行回動する横S字操向
も可能な高所作業車において、前記駆動操向輪11,14を
回転駆動する油圧モーターN2,N1の前後進の切換えと変
速操作、及び駆動操向輪11,14の操向を操作する操向油
圧シリンダ4,5の操作を可能とした一本の駆動操向レバ
ー30を装備し、且つ前輪操向や四輪操向から横S字操向
への切換時において、前記駆動操向レバー30の方向表示
を、前輪操向や四輪操向時の表示から連動して、横S字
操向時の表示に切り換える駆動操向レバー用方向表示器
を設け、該駆動操向レバー用方向表示器を操作ボックス
の駆動操向レバー30の周囲に配置したので、前輪操向と
四輪操向の場合と相違し、横S字操向の場合には、駆動
操向レバー30の傾動方向とは感覚的に一致しない方向に
車両が進行するのであるが、駆動操向レバー30のレバー
ガイド部に設けた方向表示が、前輪操向と四輪操向用の
方向表示aから、横S字操向用の方向表示bに変化する
ので、操縦者はこれを確認しながら操向操作をすること
により、感覚的に相違する操向状態となることがなく、
逆の方向に移動を開始することにより、車両を壁にぶつ
けたり、突然の逆方向への移動により振り落とされると
いう事故を無くすことが出来たものである。
請求項(3)の如く、作業台1と台車2の間にシザー
スリンク式昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二輪と
後輪二輪により支持し、対角線上の二輪を駆動操向輪1
1,14とし、他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15と
した構成において、上部操作ボックスAの操作面に設け
た、前輪操向選択スイッチ31と四輪操向選択スイッチ32
と横S字操向選択スイッチ33の切換えにより、前輪操向
と四輪操向と横S字操向の異なる三モードの操向を可能
としたので、1台の高所作業者でありながら、前輪操向
と四輪操向と横S字操向の3モードの旋回操向を行うこ
とが出来るので、操縦者は作業の形態に応じて、最も効
率的に操向モードを選択することが可能となったもので
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図は高所作業者においてシーザズリンク式昇降機構
を上昇させた状態の側面図、第2図は台車2と駆動操向
輪11,14とキャスター輪15,12の位置関係を示す平面図、
第3図は駆動操向輪11,14の操向機構を示す平面図、第
4図、第5図、第6図は前輪操向の操向パターンを示す
平面図、第7図、第8図、第9図は前輪操向のパターン
における各車輪の方向を示す平面図、第10図、第11図、
第12図、第13図は四輪操向のパターンを示す平面図、第
14図、第15図、第16図、第17図は四輪操向のパターンに
おける各車輪の方向を示す平面図、第18図、第19図、第
20図は横S字操向のパターンを示す平面図、第21図、第
22図、第23図は横S字操向の各パターンにおける車輪の
方向を示す平面図、第24図は本発明の操向シリンダの制
御油圧回路図、第25図は上部操作ボックスAの操作面を
示す図面、第26図は下部操作ボックスBの操作面を示す
図面、第27図は駆動操向輪11,14の操向回動角の規制範
囲を示す平面図、第28図は横S字操向のフローチャート
図、第29図、第30図は駆動操向レバー30の方向表示の他
の実施例を示す図面である。 A……上部操作ボックス B1,B2……バッテリー C……充電チャージャー M……駆動モーター P1,P2……油圧ポンプ N1,N2……油圧モーター 4……後部操向シリンダ 5……前部操向シリンダ 11……後部駆動操向輪 12……後部キャスター輪 14……前部駆動操向輪 15……前部キャスター輪 30……駆動操向レバー 31……前輪操向選択スイッチ 32……四輪操向選択スイッチ 33……横S字操向選択スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松原 敏行 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工 業株式会社内 (72)発明者 山根 敏彦 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工 業株式会社内 (72)発明者 大西 悦郎 岡山県岡山市江並428番地 セイレイ工 業株式会社内 (72)発明者 井上 雄二 大阪府大阪市北区茶屋町1番32号 ヤン マーディーゼル株式会社内 (56)参考文献 特開 昭60−146757(JP,A) 特開 平2−33730(JP,A) 実開 平3−128567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B62D 7/00 - 7/20 B60B 33/00 B60K 17/358 B66F 9/06 - 9/075

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】作業台1と台車2の間にシザースリンク式
    昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二輪と後輪二輪に
    より支持し、対角線上の二輪を駆動操向輪11,14とし、
    他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15とし、横S字
    操向も可能な高所作業車であって、該横S字操向におい
    て、駆動操向輪11,14を回転駆動する油圧モーターN2,N1
    の前後進の切換えと変速操作、及び駆動操向輪11,14の
    操向方向を操作する操向油圧シリンダ4,5の操作を、一
    本のレバーにより操作可能とした駆動操向レバー30を装
    備し、前記横S字操向を選択した場合には、駆動操向輪
    11,14が真横方向にセットされて、駆動操向レバー30の
    一方向への傾動により、駆動操向輪11,14のどちらも駆
    動する真横方向への直進となり、該真横方向のどちらか
    への操向状態から駆動操向レバー30を前後方向に傾動す
    ると、一方の駆動操向輪11が真横方向にセットされた状
    態で他方の駆動操向輪が操向回動される前後進方向の横
    S字操向を可能としたことを特徴とする高所作業車の操
    向機構。
  2. 【請求項2】作業台1と台車2の間にシザースリンク式
    昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二輪と後輪二輪に
    より支持し、対角線上の二輪を駆動操向輪11,14とし、
    他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15とし、駆動操
    向輪11,14を真横方向に初期設定し、次に該駆動操向輪1
    1,14の中の一方を真横方向に固定し、他方を真横の位置
    から前後進方向に走行回動する横S字操向も可能な高所
    作業車において、前記駆動操向輪11,14を回転駆動する
    油圧モーターN2,N1の前後進の切換えと変速操作、及び
    駆動操向輪11,14の操向を操作する操向油圧シリンダ4,5
    の操作を可能とした一本の駆動操向レバー30を装備し、
    且つ前輪操向や四輪操向から横S字操向への切換時にお
    いて、前記駆動操向レバー30の方向表示を、前輪操向や
    四輪操向時の表示から連動して、横S字操向時の表示に
    切り換える駆動操向レバー用方向表示器を設け、該駆動
    操向レバー用方向表示器を操作ボックスの駆動操向レバ
    ー30の周囲に配置したことを特徴とする高所作業車の操
    向機構。
  3. 【請求項3】作業台1と台車2の間にシザースリンク式
    昇降機構を介装し、前記台車2を前輪二輪と後輪二輪に
    より支持し、対角線上の二輪を駆動操向輪11,14とし、
    他の対角線上の二輪をキャスター輪12,15とした構成に
    おいて、上部操作ボックスAの操作面に設けた、前輪操
    向選択スイッチ31と四輪操向選択スイッチ32と横S字操
    向選択スイッチ33の切換えにより、前輪操向と四輪操向
    と横S字操向の異なる三モードの操向を可能としたこと
    を特徴とする高所作業車の操向機構。
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