JP3919427B2 - 横行システムを持った作業車両 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、横行走行に切り換え得る横行システムを持った作業車両に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、横行システムを持った車両としては、大型の運搬車、一部のローダなどに見られ、フォークリフトにおいてはリーチ式電気車に存在する。また、車両の動きに対してマストやフォークが横向きに取り付けられ、長尺物を扱うサイドフォークリフトはある。しかし、カウンタータイプのフォークリフトにおいては、通常の作業に加えて、横行することが可能でサイドフォークと同様の機能を持つものは存在しない。このようなフォークリフトを成立させるためには、駆動輪である前車輪を真横に向くように操舵しなければならない。
【0003】
すなわち、図8で示される従来のフォークリフト1は、その車体2の前部に左右一対の前車輪(駆動輪)3が設けられるとともに、後部に左右一対の後車輪(換向輪)4が設けられ、そして車体2の前部で上方には運転席5が設けられる。前記車体2の前端部には上下方向で伸縮自在なマスト6が、車幅方向の前車軸7を介して前後方向に回動自在に取り付けられるとともに、前後回動を行わせるティルトシリンダー8が、車体2とマスト6との間に設けられる。
【0004】
前記マスト6は、フォークリフト1側の左右一対の外枠9と、この外枠9に案内されて昇降自在な左右一対の内枠10とからなり、そして外枠9と内枠10との間にリフトシリンダー11が設けられる。また内枠10側に案内されて昇降自在なリフトブラケット12が設けられるとともに、このリフトブラケット12に上下一対のフィンガーバを介して、左右一対のフォーク13が設けられる。
【0005】
前記運転席5には、座席15や、この座席15の前方に位置されるハンドル16などが配設され、そして上方には、本体2側から立設されたフロントパイプ17やリヤパイプ18を介してヘッドガード19が配設される。さらに座席15の後方で本体2上にはカウンターウエイト20が設けられる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のフォークリフト1では、左右の前車輪3が共通の走行駆動装置により駆動されていることなどから、これら前車輪3を真横に向くように操舵することはできず、以て横行走行は行えない。さらに左右の前車輪3間や左右の後車輪4間に車軸が存在することで、バッテリBは、これら車軸を避けて搭載しなければならず、その制約によって、このバッテリBの着脱、すなわちメンテナンスは容易に行えず、また搭載状態によっては重心が上位となって、安定性が悪くなる恐れもある。
【0007】
そこで本発明の請求項1記載の発明は、前車輪ならびに後車輪を真横に向くように操舵し得、しかもバッテリは、その着脱を容易に行えるとともに、安定して搭載し得る横行システムを持った作業車両を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1記載の横行システムを持った作業車両は、車体に、左右一対の前車輪と左右一対の後車輪が、それぞれ90度状に換向可能に設けられ、左右一対の前車輪は、それぞれ車体側に対して縦軸心の周りに回動自在に設けられるとともに、回動を行わせる前輪回動手段が設けられ、左右一対の後車輪は、それぞれ車体側に対して縦軸心の周りに回動自在に設けられるとともに、回動を行わせる後輪回動手段が設けられ、車体に搭載自在なバッテリは、直進走行姿勢の両後車輪間で車長方向に移動可能な幅広前部と、横行走行姿勢の両後車輪間に位置可能な幅狭後部とにより、平面視でT型状に構成され、前記本体の後部側は背面視でU型状のバッテリ格納部に構成され、このバッテリ格納部の後端部分には後車輪の回動を許す切り欠き部が形成されるとともに、バッテリ格納部の後端開放部には着脱自在な蓋体が設けられ、以て両後車輪を直進走行姿勢としかつ蓋体を離脱させた状態において、バッテリは車体後方から車長方向に移動させて着脱可能に構成され、前記後輪回動手段はバッテリの上方に位置して配設されていることを特徴としたものである。
【0009】
したがって請求項1の発明によると、通常走行時には、左右の前車輪ならびに左右の後車輪は前後方向に向いている。そして通常走行時から横行走行へと切り換えるとき、たとえばレバー式の横行モードスイッチを操作し、前輪回動手段と後輪回動手段とを作動させる。すなわち、前輪回動手段を作動させ、前車輪を縦軸心の周りに回動させて、車体に対して90度状(真横状)に換向させる。また後輪回動手段を作動させ、後車輪を縦軸心の周りに回動させて、車体に対して90度状(真横状)に換向させる。このようにして前車輪や後車輪を真横状に換向したのち、作業車両を左右で横行走行させ得る。
【0010】
そしてバッテリ格納部に対するバッテリの着脱は、両後車輪を直進走行姿勢としかつ蓋体を離脱させた状態において、車体後方から車長方向に行え、その際に幅広前部は両後車輪間で何ら支障なく移動し得る。また車体に搭載したバッテリは、両後車輪間に幅狭後部が位置していることで、両後車輪の横行走行姿勢への換向は何ら支障なく行え、しかも車体の中間部から後端に亘っての下部に搭載し得る。
【0011】
また本発明の請求項2記載の横行システムを持った作業車両は、上記した請求項1記載の構成において、車体の前端側にはマストが設けられるとともに、このマスト側にはフォークが設けられていることを特徴としたものである。
【0012】
したがって請求項2の発明によると、リフト用レバーを操作することで、フォークをマストに沿って昇降動させ得、以て所期のフォーク作業を行える。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図1〜図7に基づいて説明する。なお実施の形態において、前述した従来例(図8)と同一の構成物またはほぼ同一の構成物については、同一の符号を付して詳細は省略する。
【0014】
すなわち、1は作業車両の一例であるフォークリフト、2は車体、3は前車輪(駆動輪)、4は後車輪(換向輪)、5は運転席、6はマスト、8はティルトシリンダー、9は外枠、10は内枠、11はリフトシリンダー、12はリフトブラケット、13はフォーク、15は座席、16はハンドル、17はフロントパイプ、18はリヤパイプ、19はヘッドガードをそれぞれ示す。なおマスト6は車体2側に対して、車幅方向の連結軸28を介して前後方向に回動自在に取り付けられている。
【0015】
左右一対の前車輪3は、それぞれ車体2に対して90度状(真横状)に換向可能に設けられている。すなわち、車体2側には上下方向の筒部材21が固定され、この筒部材21に対して(車体2側に対して)旋回部材22が、縦軸心23の周りに回動自在に設けられている。
【0016】
ここで旋回部材22は、逆T字状でかつケース状の上位旋回部22Aと、C字状でかつケース状の下位旋回部22Bとからなり、上位旋回部22Aの下部に下位旋回部22Bの上部が連結されて一体化されている。そして上位旋回部22Aの上部が筒部材21内に挿入されて軸受手段24により支持案内されることで、旋回部材22は縦軸心23の周りに回動自在に構成される。
【0017】
前記下位旋回部22Bの下端部分には、横方向の車輪軸25が軸受手段26を介して回動自在に取り付けられている。左右一対の前車輪3は、そのリム3Aがそれぞれ車輪軸25の外端に連結具27を介して取り付けられることで、旋回部材22とともに縦軸心23の周りに回動自在に設けられている。その際に、縦軸心23のほぼ真下部分に前車輪3が位置するように構成されている。
【0018】
左右一対の前車輪3は、それぞれ前車輪3の旋回範囲3a内に納められた走行駆動手段に連動されている。すなわち、前記筒部材21の上部には(車体2側には)、その駆動軸31が縦軸心23の部分に下向きに位置される状態で、電動モータ(走行駆動手段の一例)30が設けられている。そして前記旋回部材22側には、駆動軸31を車輪軸25に連動させる回転伝達手段32が設けられている。
【0019】
この回転伝達手段32は、上位旋回部22A内でかつ縦軸心23上に位置される上位回転軸33と、この上位回転軸33の上端部分を駆動軸31に連動させる連動部材34と、この連動部材34の部分に設けられたブレーキ装置35と、下位旋回部22B内に回転自在に設けられた縦方向の下位回転軸36と、上位回転軸33の下端を下位回転軸36の上端に連動させる減速歯車装置37と、下位回転軸36の下端を車輪軸25の内端に連動させるベベル歯車装置38などにより、その一例が構成されている。
【0020】
前記車体2側には、前記旋回部材22の回動を行わせる前輪回動手段40が設けられている。すなわち、前輪回動手段40は前輪横行用シリンダー41を有し、この前輪横行用シリンダー41は、その本体41aが車体2側に縦ピン42を介して揺動自在に取り付けられるとともに、ピントンロッド41bが、片側の旋回部材22に固定されたリンク43に縦方向の連結ピン44を介して相対回動自在に連結されている。そして左右の旋回部材22から連設されたアーム45間が、リンク体46と連結ピン47とを介して相対回動自在に連結されている。
【0021】
したがって、前輪横行用シリンダー41の作動によって、リンク43を介して旋回部材22を回動させることで、片側の前車輪3を縦軸心23の周りに換向して真横状に向けさせるとともに、アーム45やリンク体46などを介して他側の前車輪3を旋回軸心23の周りに換向して真横状に向け得る。すなわち前輪回動手段40によると、共通の前輪横行用シリンダー41の作動によって、左右の前車輪3が互いに逆方向に換向されて真横状に向くように構成されている。以上の41〜47などにより、前輪回動手段40の一例が構成される。
【0022】
左右一対の後車輪4は、それぞれ車体2に対して90度状(真横状)に換向可能に設けられている。すなわち、左右一対の後車輪4のリム4Aは、それぞれ逆L字状の旋回部材50における縦板部分に横方向の車軸51などを介して遊転自在に取り付けられ、また旋回部材50における横板部分は、軸受52と縦軸53とを介して、車体2側に対して縦軸心54の周りに回動自在に設けられている。その際に縦軸心54のほぼ真下部分に後車輪4が位置するように構成されている。
【0023】
左右一対の後車輪4を縦軸心54の周りに回動させる後輪回動手段60が設けられ、この後輪回動手段60は、換向用シリンダー61や後輪横行用シリンダー63などから構成される。
【0024】
すなわち、換向用シリンダー61は、その本体61aが車幅方向に配置されるとともに、そのピストン61bに連結されたピストンロッド61cは車幅方向の両側に突出されている。そしてピストンロッド61cの突出された両端部が、それぞれ保持枠体62を介して車体2側に固定され、以て本体61aが車幅方向に移動自在に構成されている。
【0025】
後輪横行用シリンダー63は左右一対であって、それぞれの本体63aは、連結材64を介して前記換向用シリンダー61の本体61aに一体化(連結)されている。その際に、これら後輪横行用シリンダー63のピストン63bに連結されたピストンロッド63cは、それぞれ車幅方向の外側に突出されている。そして前記縦軸53の上端に連設されたアーム体65とピストンロッド63cの突出端との間が、リンク66や縦方向の連結ピン67,68などを介して相対回動自在に連結されている。
【0026】
上記の後輪回動手段60によると、換向用シリンダー61の作動は、固定のピストンロッド61cに対して本体61aが車幅方向に移動されることで行われ、そして換向用シリンダー61の本体61aと一体に後輪横行用シリンダー63の本体63aが車幅方向に移動される。その際に保持枠体62側には、連結材64を貫通するガイド体(図示せず。)が設けられ、以てガイド体により、本体61a,63aの移動案内と回転防止とが行われる。
【0027】
前記換向用シリンダー61の作動は、ハンドル16を回すことでオービットロール(全油圧式パワーステアリング)にて行うように構成されている。また後輪横行用シリンダー63は、換向用シリンダー61が中立状のときにコントロールバルブを作動させることで、後車輪4を各別に回動可能として左右一対に設けられるとともに、換向用シリンダー61の作動時には所定の非作動姿勢となるように構成されている。
【0028】
したがって、後輪横行用シリンダー63の作動により、リンク66やアーム体65などを介して縦軸53を回動させることで、旋回部材50などを介して後車輪4を縦軸心54の周りに換向して真横状に向け得る。すなわち、後輪横行用シリンダー63の作動によって、左右の後車輪4は互いに同方向に換向して真横状に向くように構成されている。以上の61〜68などにより、左右一対の後車輪4を縦軸心54の周りに回動させる後輪回動手段60の一例が構成される。
【0029】
前記車体2側にはバッテリ70が搭載される。このバッテリ70は、直進走行姿勢の両後車輪4間で車長方向に移動可能な幅広前部70aと、横行走行姿勢の両後車輪4間に位置可能な幅狭後部70bとにより、平面視でT型状に構成されている。そして車体2の後部側は、背面視でU型状のバッテリ格納部2aに構成され、その際にバッテリ格納部2aの後端部分には、後車輪4の回動を許す切り欠き部2bが形成されている。なお、バッテリ格納部2aの後端開放部2cには、着脱自在な蓋体2dが設けられている。
【0030】
したがって、両後車輪4が直進走行姿勢とされかつ蓋体2dが離脱された状態において、バッテリ70は車体後方から車長方向に着脱可能であり、その際に幅広前部70aは両後車輪4間で何ら支障なく移動される。またバッテリ70が着装された状態においては、両後車輪4間に幅狭後部70bが位置され、以て両後車輪4の横行走行姿勢への換向は支障なく行われる。
【0031】
前記バッテリ70にはコントローラ71が付設されている。そして、コントローラ71からのケーブル(動力源供給部品)72が、前記電動モータ30にそれぞれ接続されている。その際にケーブル72は、旋回部材22側とは関係なく、したがって簡素に効率的に配設し得る。なお後輪回動手段60は、バッテリ70の上方に位置するように配設されている。
【0032】
以下に、上記した実施の形態における作用を説明する。
図1の(a)や、図2、図3、図6、図7の実線、ならびに図4、図5は通常走行時を示している。このとき左右の前車輪3ならびに左右の後車輪4は前後方向に向いている。このようなフォークリフト1は、運転席5の座席15に座った作業者がハンドル16を操縦することで、走行動し得る。すなわち、バッテリ70の電力を、コントローラ71により制御したのちケーブル72を介して電動モータ30にそれぞれ供給して、この電動モータ30を駆動することで、回転伝達手段32などを介して前車輪3を正逆に駆動させ、以てフォークリフト1を前後で走行動し得る。
【0033】
その際に電動モータ30における駆動軸31の回転を、連動部材34、上位回転軸33、減速歯車装置37、下位回転軸36、ベベル歯車装置38、車輪軸25を介して前車輪3に伝達し得る。なお、ブレーキ装置35を作動させることで、適宜に停止し得る。
【0034】
そしてリフト用レバーを操作してリフトシリンダー11を作動させることで、リフトブラケット12などを介して、フォーク13をマスト6に沿って昇降動させ得、以て所期のフォーク作業を行える。またティルト用レバーを操作しティルトシリンダー8を作動させることで、マスト6を連結軸28の周りで回動(傾倒)させ得、以てリフトブラケット12などを介してフォーク13の姿勢を変化させ得る。
【0035】
前述した走行動の際に、ハンドル16の操縦に応じて旋回される。すなわち、たとえばハンドル16を左側へ回すことで、換向用シリンダー61の本体61aはオービットロールにて左側へと作動され、連結材64を介して両後輪横行用シリンダー63の本体63aが一体に左側へと移動される。このとき両後輪横行用シリンダー63は、所定の収縮限で非作動姿勢にあってリンク状の役目を成すことになる。したがって、両後輪横行用シリンダー63の左側への移動は、リンク66を介してアーム体65に伝達され、以て旋回部材50を縦軸心54の周りに回動させ、後車輪4を換向させて左旋回し得る。
【0036】
また、両後輪横行用シリンダー63を中途まで収縮動させたときには、左右の後車輪4を逆ハの字状に換向させ得、以てその場での旋回を可能にし得る。なお上述と同様にして、たとえばハンドル16を右側へ回すことで、右旋回し得る。
【0037】
このような通常走行時から横行走行へと切り換えるとき、まず換向用シリンダー61が、図7に示す中立状(直進状)の位置とされる。この状態で、たとえばレバー式の横行モードスイッチ(図示せず)を操作し、前輪回動手段40と後輪回動手段60とを作動させる。
【0038】
すなわち前輪回動手段30では、レバー式の横行モードスイッチを操作してレバーを傾けることにより旋回シリンダー41を作動させ、リンク43を介して旋回部材22を縦軸心23の周りに回動させ、以て図1の(b)や、図2、図3の仮想線に示すように、前車輪3を車体2に対して90度状(真横状)に換向させる。
【0039】
このとき、電動モータ30は車体2側に設けられており、そして電動モータ30をフリーとしかつブレーキ装置35を開放動させておくことで、旋回部材22を介しての前車輪3の90度状の換向は軽く容易にしかもスムーズに行える。さらに旋回軸心23のほぼ真下部分に前車輪3が位置されていることから、前車輪3などはコンパクトにして90度状の換向が行えることになる。
【0040】
また後輪回動手段60では、コントロールバルブにより両後輪横行用シリンダー63が収縮動され、ピストンロッド63cの退入動がリンク66を介してアーム体65に伝達されて、旋回部材50を縦軸心54の周りに回動させ、以て図1の(b)や、図6、図7の仮想線に示すように、後車輪4を車体2に対して90度状(真横状)に換向させる。
【0041】
このようにして前車輪3や後車輪4の換向を行ったこと、すなわち前車輪3や後車輪4が真横状に換向したことをセンサーで感知して、インジケータランプを点灯させ、これにより横行モードが可能になる。
【0042】
したがってフォークリフト1は、運転席5の座席15に座った作業者がハンドル16を操縦することで、前述と同様にして、バッテリ70の電力を、コントローラ71により制御したのちケーブル72を介して電動モータ30にそれぞれ供給して、この電動モータ30を駆動することで、回転伝達手段32などを介して前車輪3を正逆に駆動回転させ、以てフォークリフト1を左右で横行走行させ得る。その際に左右一対の後車輪4は追従回転される。
【0043】
このようにして横行走行を行えることで、たとえば長尺物の搬送を、フォーク13を介して容易に行える。なお、横行走行における直進性の補正は、レバーを前後に傾けて前輪横行用シリンダー41を微作動させ、前車輪3の角度を微調整することで容易に行える。
【0044】
上述したようなフォークリフト1においてバッテリ70は、直進走行姿勢の両後車輪4間で幅広前部70aが、車長方向に何ら支障なく移動可能であることから、バッテリ格納部2aに対する着脱は車体後方から容易に迅速に行え、以てメンテナンスを容易に行える。またバッテリ格納部2aに搭載されたバッテリ70は、両後車輪4間に幅狭後部70bが位置されていることで、両後車輪4の横行走行姿勢への換向は何ら支障なく行え、しかも座席15の下方から車体2の後端に亘って搭載し得ることで、大型のものを車体2の下部に配設し得、以て重心が低くなって安定したフォークリフト1とし得る。
【0045】
上記した両実施の形態では、作業車両としてカウンタータイプのフォークリフト1が示されているが、作業車両としては、大型の運搬車、ローダ、サイドフォークリフトなどであっても同様に作用し得るものである。
【0046】
上述した実施の形態によると、左右一対の前車輪3が、それぞれ前車輪3の旋回範囲3a内に納められた縦向きの電動モータ30に連動されていることで、全体をコンパクト化し得るとともに、本体2に固定される電動モータ30へのケーブル72の配設は、旋回部材22側とは関係なく行え、したがって簡素に効率的に配設し得る。
【0047】
しかし電動モータ30を旋回部材22に取り付け、そして横向きの駆動軸31に前車輪3のリム3Aが連動連結された形式であってもよい。この場合に、前車輪3を車体2に対して90度状に換向させたとき、前車輪3は、それぞれ電動モータ30と一体であることから、その換向は容易にスムーズに行える。
【0048】
上記した実施の形態では、左右一対の前車輪3を同時に回動させる共通の前輪回動手段40が設けられた形式が示されているが、これは左右一対の前車輪3をそれぞれの前輪回動手段によって各別に回動させる形式であってもよい。
【0049】
上記した実施の形態では、左右一対の後車輪4を同時に回動させる共通の後輪回動手段60が設けられた形式が示されているが、これは左右一対の後車輪4のうち、一方の後車輪4をハンドルホイールによるステア形式、他方の後車輪4を旋回キャスタ形式としてもよく、この場合、横行走行に切り換える際、一方の後車輪4を、シリンダーなどにより強制的に換向させる。
【0050】
【発明の効果】
上記した本発明の請求項1によると、左右の前車輪ならびに左右の後車輪が前後方向に向いている通常走行時から横行走行へと切り換えるとき、前輪回動手段を作動させることで、前車輪を縦軸心の周りに回動させて車体に対して90度状(真横状)に換向でき、また後輪回動手段を作動させることで、後車輪を縦軸心の周りに回動させて車体に対して90度状(真横状)に換向でき、以て作業車両を左右で横行走行できる。
【0051】
そしてバッテリ格納部に対するバッテリの着脱は、両後車輪を直進走行姿勢としかつ蓋体を離脱させた状態において、車体後方から車長方向に行うことができ、その際に幅広前部は、両後車輪間で車長方向に何ら支障なく移動可能でることから、バッテリ格納部に対する着脱は、車体後方から容易に迅速に行うことができ、以てメンテナンスを容易に行うことができる。また車体に搭載したバッテリは、両後車輪間に幅狭後部が位置していることで、両後車輪の横行走行姿勢への換向は何ら支障なく行うことができ、しかも車体の中間部から後端に亘っての下部に大型のものを搭載でき、以て重心が低くなって安定した作業車両を提供できる。
【0052】
また上記した本発明の請求項2によると、通常走行時には、左右の前車輪ならびに左右の後車輪は前後方向に向いており、そしてリフト用レバーを操作することで、フォークをマストに沿って昇降動させて所期のフォーク作業を行うことができる。このように通常のフォーク作業が可能な形式でありながら、駆動式の前車輪を真横状に向くように操舵して横行走行を行うことができ、たとえば長尺物の搬送を、フォークを介して容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示し、横行システムを持った作業車両の概略平面図で、(a)は通常走行時、(b)は横行走行時である。
【図2】同横行システムを持った作業車両の通常走行時の側面図である。
【図3】同横行システムを持った作業車両の前車輪部分の一部切り欠き正面図である。
【図4】同横行システムを持った作業車両の前車輪部分の一部切り欠き側面図である。
【図5】同横行システムを持った作業車両の前車輪部分の平面図である。
【図6】同横行システムを持った作業車両の後車輪部分の背面図である。
【図7】同横行システムを持った作業車両の後車輪部分の平面図である。
【図8】従来例を示し、フォークリフトの側面図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト(作業車両)
2 車体
2a バッテリ格納部
2b 切り欠き部
2c 後端開放部
2d 蓋体
3 前車輪
4 後車輪
5 運転席
6 マスト
12 リフトブラケット
13 フォーク
15 座席
16 ハンドル
20 カウンターウエイト
22 旋回部材
23 縦軸心
25 車輪軸
30 電動モータ(走行駆動手段)
31 駆動軸
32 回転伝達手段
40 前輪回動手段
41 前輪横行用シリンダー
43 リンク
45 アーム
46 リンク体
50 旋回部材
51 車軸
54 縦軸心
60 後輪回動手段
61 換向用シリンダー
63 後輪横行用シリンダー
65 アーム体
66 リンク
70 バッテリ
70a 幅広前部
70b 幅狭後部
71 コントローラ
72 ケーブル

Claims (2)

  1. 車体に、左右一対の前車輪と左右一対の後車輪が、それぞれ90度状に換向可能に設けられ、左右一対の前車輪は、それぞれ車体側に対して縦軸心の周りに回動自在に設けられるとともに、回動を行わせる前輪回動手段が設けられ、左右一対の後車輪は、それぞれ車体側に対して縦軸心の周りに回動自在に設けられるとともに、回動を行わせる後輪回動手段が設けられ、車体に搭載自在なバッテリは、直進走行姿勢の両後車輪間で車長方向に移動可能な幅広前部と、横行走行姿勢の両後車輪間に位置可能な幅狭後部とにより、平面視でT型状に構成され、前記本体の後部側は背面視でU型状のバッテリ格納部に構成され、このバッテリ格納部の後端部分には後車輪の回動を許す切り欠き部が形成されるとともに、バッテリ格納部の後端開放部には着脱自在な蓋体が設けられ、以て両後車輪を直進走行姿勢としかつ蓋体を離脱させた状態において、バッテリは車体後方から車長方向に移動させて着脱可能に構成され、前記後輪回動手段はバッテリの上方に位置して配設されていることを特徴とする横行システムを持った作業車両。
  2. 車体の前端側にはマストが設けられるとともに、このマスト側にはフォークが設けられていることを特徴とする請求項1記載の横行システムを持った作業車両。
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