JP3140014B2 - 横行システムを持ったフォークリフト - Google Patents

横行システムを持ったフォークリフト

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横行走行に切り換
え得る横行システムを持ったフォークリフトに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、横行システムを持った車両として
は、大型の運搬車や一部のローダなどに見られ、フォー
クリフトにおいてはリーチ式電気車に存在する。また、
車両の動きに対してマストやフォークが横向きに取り付
けられ、長尺物を扱うサイドフォークリフトはある。し
かし、カウンタータイプのエンジン式フォークリフトに
おいては、通常の作業に加えて、横行することが可能で
サイドフォークと同様の機能を持つものは存在しない。
このようなフォークリフトを成立させるためには、駆動
輪(前車輪)や換向輪(後車輪)を真横に向くように操
舵しなければならない。その際に、両駆動輪は独立して
シリンダーなどのアクチュエータで換向される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし従来のフォーク
リフトでは、換向輪を真横に換向させる場合、通常走行
時のハンドルホイールによる換向と、横行時における横
向きの換向とを、両立させることは困難であった。な
お、通常走行時のハンドルホイールによる換向と、横行
時における横向きの換向とを両立させる方法としては、
換向輪(ステアリングアクスル)を1輪(3輪車タイ
プ)にする方法がある。この場合は、横行時にハンドル
ホイールをロック状態まで切れば、換向輪を横向きとし
て横行することはできるが、その反面、3輪車タイプは
4輪車タイプに比べて安定が悪いものになる。
【0004】そこで本発明の請求項1記載の発明は、4
輪車タイプでありながら、通常走行時の換向と横行走行
とを可能にし得る横行システムを持ったフォークリフト
を提供することを目的としたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の横行システムを持った
フォークリフトは、車体側に対して、左右一対の駆動輪
と左右一対の換向輪が、それぞれ縦軸心の周りに回動自
在に設けられるとともに、回動を行わせる駆動輪回動手
段と換向輪回動手段とが設けられ、この換向輪回動手段
は、両換向輪に対応してそれぞれ換向用シリンダーを有
し、これら換向用シリンダーのうち少なくとも一方が
ルブを介して電気制御されるように構成され、前記換向
用シリンダーはその本体が左右方向とされかつ一対が直
線状とされて前記車体側に固定され、換向時には前記換
向用シリンダーの一方を伸展動させるとともに他方を収
縮動させ、横行時には前記換向用シリンダーを限度近く
まで伸展動させることを特徴としたものである。また本
発明の請求項2記載の横行システムを持ったフォークリ
フトは、上記した請求項1記載の構成において、前記換
向用シリンダーの一方をハンドル操作に連動するパワー
ステアリングシステムを介して伸縮動させるとともに、
他方の換向用シリンダーを前記ハンドルの切れ角をセン
サーにより検出してその検出信号に基づいてバルブを電
気制御することで伸縮動させることを特徴としたもので
ある。 さらに本発明の請求項3記載の横行システムを持
ったフォークリフトは、上記した請求項1記載の構成に
おいて、前記換向用シリンダーの両方を前記ハンドルの
切れ角をセンサーにより検出してその検出信号に基づい
てバルブを電気制御することで伸縮動させることを特徴
としたものである。
【0006】したがって請求項1の発明によると、通常
走行時には、左右の駆動輪ならびに左右の換向輪は前後
方向に向いている。通常走行の際に、ハンドルの切れ角
に応じて換向輪回動手段の両換向用シリンダーを作動さ
せることで、両換向輪を、目的とする方向に必要な角度
まで換向させて旋回し得る。通常走行時から横行走行へ
と切り換えるとき、たとえばレバー式の横行モードスイ
ッチを操作し、駆動輪回動手段と換向輪回動手段とを作
動させる。すなわち、駆動輪回動手段を作動させ、両駆
動輪を縦軸心の周りに回動させて、車体に対して90度
状に換向(真横に換向)させる。また換向輪回動手段の
両換向用シリンダーを作動させ、換向輪を縦軸心の周り
に回動させて、車体に対して90度状に換向(真横に換
向)させる。このようにして駆動輪や換向輪を真横に換
向したのち、駆動輪を正逆に駆動させることで、フォー
クリフトを左右で横行走行させ得、その際に左右一対の
換向輪は追従回転される。
【0007】そして換向輪回動手段では、両換向用シリ
ンダーのうち少なくとも一方を電気制御することによっ
て、両換向輪の換向動は、タイミングずれのない状態で
スムースに行える。
【0008】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を、
通常のフォークリフトに採用した状態として、図に基づ
いて説明する。図1〜図4において、横行システムを持
ったフォークリフト1は、その車体2の前部に左右一対
の駆動輪3が設けられるとともに、後部に左右一対の換
向輪4が設けられ、そして車体2の前部で上方には運転
部5が設けられる。前記車体2の前端部には上下方向で
伸縮自在なマスト6が、車幅方向の連結軸7を介して前
後方向に回動自在に取り付けられるとともに、前後回動
を行わせるティルトシリンダー8が、車体2とマスト6
との間に設けられる。
【0009】前記マスト6は、フォークリフト1側の左
右一対の外枠9と、この外枠9に案内されて昇降自在な
左右一対の内枠10とからなり、そして外枠9と内枠1
0との間にリフトシリンダー11が設けられている。ま
た内枠10側に案内されて昇降自在なリフトブラケット
12が設けられるとともに、このリフトブラケット12
には、上下一対のフィンガーバを介して左右一対のフォ
ーク13が設けられている。
【0010】前記運転部5には、座席15や、この座席
15の前方に位置されるハンドル16などが配設され、
そして上方には、本体2側から立設されたフロントパイ
プ17やリヤパイプ18を介してヘッドガード19が配
設されている。さらに座席15の後方で本体2上にはカ
ウンターウエイト20が設けられている。左右一対の駆
動輪3と左右一対の換向輪4は、それぞれ車体2に対し
て90度状に換向可能(真横に換向可能)に設けられて
いる。すなわち、左右一対の駆動輪3は、そのリム3A
がそれぞれ油圧モータ(走行駆動装置)21の回転フラ
ンジ(駆動軸)22に連結具23を介して直接に取り付
けられることで、油圧モータ21側に連動連結されてい
る。
【0011】そして油圧モータ21のマウントは、逆L
字状の旋回部材24における縦板部分に横向きで取り付
けられ、また旋回部材24における横板部分は、軸受2
5と縦軸26とを介して、車体2側に対して縦軸心27
の周りに回動自在に設けられている。その際に縦軸心2
7は、駆動輪3の真上部分に位置されるように構成され
ている。
【0012】前記油圧モータ21、すなわち旋回部材2
4の回動を行わせる駆動輪回動手段30が設けられる。
駆動輪回動手段30は駆動輪横行用シリンダー31を有
し、この駆動輪横行用シリンダー31は、その本体31
aが車体2側に縦ピン32を介して揺動自在に取り付け
られるとともに、ピントンロッド30bが、片側の旋回
部材24に固定されたリンク33に、縦方向の連結ピン
34を介して相対回動自在に連結されている。そして左
右の縦軸26から連設されたアーム35間が、リンク体
36と連結ピン37とを介して相対回動自在に連結され
ている。
【0013】したがって、駆動輪横行用シリンダー31
の作動によって、リンク33を介して旋回部材24を回
動させることで、片側の駆動輪3を縦軸心27の周りに
換向して真横に向けさせるとともに、アーム35やリン
ク体36などを介して他側の駆動輪3を縦軸心27の周
りに換向して真横に向け得る。すなわち駆動輪回動手段
30によると、共通の駆動輪横行用シリンダー31の作
動によって、左右の駆動輪3が互いに逆方向に換向され
て真横に向くように構成されている。以上の31〜37
などにより、駆動輪回動手段30の一例が構成される。
【0014】図7において前記車体2側には、エンジン
40と、このエンジン40により駆動される一対の油圧
ポンプ41とが設けられている。そして、一個の油圧モ
ータ21にそれぞれ油圧ポンプ41が対応されるよう
に、すなわち、2ポンプ2モータタイプの油圧駆動シス
テム(HSTシステム)になるように、対応する油圧ポ
ンプ41と油圧モータ21とが配管(油圧ホースなど)
42を介して連通されている。
【0015】図1〜図4において左右一対の換向輪4
は、そのリム4Aの部分がそれぞれ旋回部材45におけ
る縦板部分に横方向の車軸46などを介して遊転自在に
取り付けられている。また旋回部材45における横板部
分は、軸受47と縦軸48とを介して、車体2側に対し
て縦軸心49の周りに回動自在に設けられている。左右
一対の換向輪4を縦軸心49の周りに回動させる換向輪
回動手段50が設けられ、この換向輪回動手段50は、
両換向輪4に対応してそれぞれ換向用シリンダー51を
有し、これら換向用シリンダー51のうち少なくとも一
方が電気制御されるように構成されている。
【0016】すなわち、換向用シリンダー51は、その
本体51aが左右方向とされかつ一対が直線状とされて
車体2側に固定されるとともに、そのピストン51bに
連結されたピストンロッド51cは車幅方向の両側に突
出されている。そして前記縦軸48側から連設されたア
ーム体52とピストンロッド51cの突出端との間が、
リンク53や縦方向の連結ピン54,55などを介して
相対回動自在に連結されている。
【0017】一方の換向用シリンダー51は、ハンドル
16を回すことで制御されるオービットロール(全油圧
式パワーステアリングシステム)57の操作によって、
あるいはセミインテグラル式のパワーステアリングシス
テム(図示せず。)の操作によって、左右方向に作動さ
れるように構成されている。また他方の換向用シリンダ
ー51は、電気制御されるバルブ58の操作によって、
左右方向に作動されるように構成されている。
【0018】すなわち、両換向用シリンダー51が中間
作動のときに左右の換向輪4が前後方向に向くように構
成された状態において、ハンドル16の切れ角に応じて
一方の換向用シリンダー51が伸展動され、以てリンク
53やアーム体52などを介して縦軸48が回動され、
旋回部材45などを介して一方の換向輪4を縦軸心49
の周りに換向して真横に向け得る。さらに、電気制御に
よりバルブ58が操作されて他方の換向用シリンダー5
1が伸展動され、以てリンク53やアーム体52などを
介して縦軸48が回動され、旋回部材45などを介して
他方の換向輪4を縦軸心49の周りに換向して真横に向
け得る。
【0019】つまり、それぞれの換向用シリンダー51
の作動によって、左右の換向輪4は各別に、互いに逆方
向に換向して真横に向くように構成されている。以上の
51〜58などにより、左右一対の換向輪4を縦軸心4
9の周りに回動させる換向輪回動手段50の一例が構成
される。以下に、上記した実施の形態における作用を説
明する。
【0020】図1や図2や図3の各実線、図4、図6の
(a)、ならびに図7は、通常走行における直進時を示
している。このとき左右の駆動輪3ならびに左右の換向
輪4は前後方向に向いており、その際に換向輪回動手段
50における両換向用シリンダー51のピストン51b
は中立状に位置されている。このようなフォークリフト
1は、運転部5の座席15に座った作業者がハンドル1
6などを操縦することで、走行動し得る。
【0021】そしてリフト用レバーを操作しリフトシリ
ンダー11を作動させることで、リフトブラケット12
などを介してフォーク13を、マスト6に沿って昇降動
させ得、以て所期のフォーク作業を行える。またティル
ト用レバーを操作しティルトシリンダー8を作動させる
ことで、マスト6を連結軸7の周りで回動(傾倒)させ
得、以てリフトブラケット12などを介してフォーク1
3の姿勢を変化させ得る。
【0022】前述した走行動の際には、ハンドル16の
切れ角に応じて換向し得る。すなわち、たとえばハンド
ル16を左側へ回すことで、図5の(a)に示すよう
に、その切れ角に応じてオービットロール57にて、一
方の換向用シリンダー51を中途まで伸展動させる。こ
のとき、たとえばハンドル16の切れ角をセンサーなど
により検出して、その検出信号(フィードバック指令)
に基づいてバルブ58を電気制御することで、他方の換
向用シリンダー51を中途まで収縮動させる。
【0023】このような、一方のピストンロッド51c
の伸展動と他方のピストンロッド51cの収縮動とは、
それぞれリンク53を介してアーム体52に伝達され、
以て両旋回部材45を縦軸心49の周りに同方向(右方
向)に回動させ、両換向輪4を必要な角度まで右向き換
向させる。これによりフォークリフト1を左旋回し得
る。
【0024】また図5の(b)に示すように、両方の換
向用シリンダー51ともに中途まで収縮動させたときに
は、両旋回部材45を縦軸心49の周りに互いに逆方向
に回動させて、両換向輪4を逆ハの字状に換向させ得
る。このような状態で、両駆動輪3を互いに逆方向に駆
動回転させることで、その場での旋回を可能にし得る。
上述したような通常走行時から横行走行へと切り換える
とき、たとえばレバー式の横行モードスイッチ(図示せ
ず。)を操作し、駆動輪回動手段30や換向輪回動手段
50を作動させる。
【0025】すなわち駆動輪回動手段30では、レバー
を傾けることにより駆動輪横行用シリンダー31を伸展
作動させ、リンク33などを介して旋回部材24を縦軸
心27の周りに回動させ、以て図1や図2の仮想線、な
らびに図6の(b)に示すように、駆動輪3を車体2に
対して90度状に換向(真横に換向)させる。ここで駆
動輪3は、それぞれ油圧モータ21と一体であることか
ら、その90度換向は容易にスムーズに行え、さらに縦
軸心27が駆動輪3の真上部分に位置されることから、
駆動輪3などはコンパクトにして90度状の換向が行え
ることになる。
【0026】また換向輪回動手段50では、ハンドル1
6の切れ角に応じて一方の換向用シリンダー51を限度
近くまで伸展動させるとともに、横行モード信号により
バルブ58を電気制御して他方の換向用シリンダー51
を限度近くまで伸展動させる。このような両換向用シリ
ンダー51の限度近くまでの伸展動により、それぞれリ
ンク53やアーム体52などを介して縦軸48を回動さ
せることになり、以て図1や図3の仮想線、ならびに図
5の(c)や図6の(b)に示すように、旋回部材45
などを介して両換向輪4を縦軸心49の周りに換向し
て、車体2に対して90度状に換向(真横に換向)させ
得る。
【0027】このようにして駆動輪3や換向輪4の換向
を行ったこと、すなわち駆動輪3や換向輪4が真横に換
向したことをセンサーで感知して、インジケータランプ
を点灯させ、これにより横行モードが可能になる。した
がって、エンジン40により駆動されている一対の油圧
ポンプ41からの油圧を、座席15における正逆制御に
より、対応した油圧モータ21に配管42を介して供給
することで、駆動輪3を正逆に駆動させ、以てフォーク
リフト1を左右で横行走行させ得る。その際に左右一対
の換向輪4は追従回転される。
【0028】このようにして横行走行を行えることで、
たとえば長尺物の搬送を、フォーク13を介して容易に
行える。次に、本発明の別の実施の形態を、図8に基づ
いて説明する。すなわち、左右一対の換向輪4を縦軸心
49の周りに回動させる換向輪回動手段50は、両換向
輪4に対応してそれぞれ換向用シリンダー51を有し、
これら換向用シリンダー51の両方が、それぞれバルブ
58を介して電気制御されるように構成されている。
【0029】この別の実施の形態によると、通常走行時
は、ハンドル16の切れ角をセンサーによりフィードバ
ックし、それに応じて両バルブ58を電気制御すること
で、両換向輪4を目的とする方向に必要な角度まで換向
し得、以てフォークリフト1を左右に旋回し得る。また
通常走行時から横行走行への切り換えは、たとえば横行
モード信号により両バルブ58を電気制御して両換向用
シリンダー51を限度近くまで伸展動させることで行
え、以て両換向輪4を90度状に換向させて真横に向け
得る。
【0030】上記した実施の形態では、フォークリフト
1の駆動形式として、2ポンプ2モータタイプの油圧駆
動システムを採用しているが、これは1ポンプ2モータ
タイプの油圧駆動システムなどを採用してもよい。上記
した実施の形態では、通常のフォークリフト1に採用し
た状態が示されているが、これは、たとえば重量物の搬
送などに使用される自由走行自在なサイドフォークリフ
トや、たとえば車体側に設けられたピックアップコイル
が床側の誘導線上の電磁波をキャッチすることで、一定
の自動化搬送ラインなどで走行自在なサイドフォークリ
フトなどにも同様に採用できるものである。
【0031】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、4
輪車タイプでありながら、通常走行時の換向と横行走行
とを確実に行うことができ、しかも両換向用シリンダー
のうち少なくとも一方を電気制御することによって、両
換向輪の換向動は、常にタイミングずれのない状態でス
ムースに行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の一例を示し、横行システ
ムを持ったフォークリフトの通常走行時の側面図であ
る。
【図2】同横行システムを持ったフォークリフトの駆動
輪部分の一部切り欠き正面図である。
【図3】同横行システムを持ったフォークリフトの換向
輪部分の一部切り欠き正面図である。
【図4】同横行システムを持ったフォークリフトの換向
輪部分の一部切り欠き平面図である。
【図5】同横行システムを持ったフォークリフトの換向
輪部分の作用説明図で、(a)は旋回時、(b)はその
場の旋回時、(c)は横行走行時である。
【図6】同横行システムを持ったフォークリフトの概略
平面図で、(a)は通常走行時、(b)は横行走行時で
ある。
【図7】同横行システムを持ったフォークリフトの概略
平面図である。
【図8】本発明の別の実施の形態を示し、横行システム
を持ったフォークリフトの換向輪部分の一部切り欠き平
面図である。
【符号の説明】
1 フォークリフト 2 車体 3 駆動輪 4 換向輪 5 運転部 13 フォーク 16 ハンドル 21 油圧モータ(走行駆動装置) 22 回転フランジ(駆動軸) 24 旋回部材 27 縦軸心 30 駆動輪回動手段 31 駆動輪横行用シリンダー 33 リンク 35 アーム 36 リンク体 40 エンジン 41 油圧ポンプ 45 旋回部材 46 車軸 48 縦軸 49 縦軸心 50 換向輪回動手段 51 換向用シリンダー 52 アーム体 53 リンク 57 オービットロール 58 バルブ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体側に対して、左右一対の駆動輪と左
    右一対の換向輪が、それぞれ縦軸心の周りに回動自在に
    設けられるとともに、回動を行わせる駆動輪回動手段と
    換向輪回動手段とが設けられ、この換向輪回動手段は、
    両換向輪に対応してそれぞれ換向用シリンダーを有し、
    これら換向用シリンダーのうち少なくとも一方がバルブ
    を介して電気制御されるように構成され、前記換向用シ
    リンダーはその本体が左右方向とされかつ一対が直線状
    とされて前記車体側に固定され、換向時には前記換向用
    シリンダーの一方を伸展動させるとともに他方を収縮動
    させ、横行時には前記換向用シリンダーを限度近くまで
    伸展動させることを特徴とする横行システムを持ったフ
    ォークリフト。
  2. 【請求項2】 前記換向用シリンダーの一方をハンドル
    操作に連動するパワーステアリングシステムを介して伸
    縮動させるとともに、他方の換向用シリンダーを前記ハ
    ンドルの切れ角をセンサーにより検出してその検出信号
    に基づいてバルブを電気制御することで伸縮動させるこ
    とを特徴とする請求項1記載の横行システムを持ったフ
    ォークリフト。
  3. 【請求項3】 前記換向用シリンダーの両方を前記ハン
    ドルの切れ角をセンサーにより検出してその検出信号に
    基づいてバルブを電気制御することで伸縮動させること
    を特徴とする請求項1記載の横行システムを持ったフォ
    ークリフト。
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