JP2002087316A - 横行システムを持った作業車両 - Google Patents

横行システムを持った作業車両

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JP2002087316A
JP2002087316A JP2000279004A JP2000279004A JP2002087316A JP 2002087316 A JP2002087316 A JP 2002087316A JP 2000279004 A JP2000279004 A JP 2000279004A JP 2000279004 A JP2000279004 A JP 2000279004A JP 2002087316 A JP2002087316 A JP 2002087316A
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JP
Japan
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traveling
front wheels
wheels
wheel
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JP2000279004A
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English (en)
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Masami Higaki
正美 檜垣
Shigeki Ueda
茂樹 植田
Nobuo Shono
信夫 正野
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TCM Corp
Original Assignee
TCM Corp
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  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)
  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 駆動式の前車輪を真横に向くように操舵で
き、横行走行時には常に真横状の走行姿勢となるように
自動的に制御できる横行システムを持った作業車両を提
供する。 【解決手段】 車体2に、左右一対の前車輪3と後車輪
4を、それぞれ90度状に換向可能に設けた。前車輪3
をそれぞれ走行駆動装置21側の駆動軸22に連動連結
し、両走行駆動装置21を車体2側に対して縦軸心27
の周りに回動自在に設けた。前車輪3と後車輪4の少な
くとも一方側に換向用のステアリング手段30を設け
た。前車輪3と後車輪4を90度状に換向した横行時
に、前車輪3と後車輪4の走行距離を検出して、走行距
離差がある場合にステアリング手段30を自動的にステ
アリング操作するステアリング制御手段50を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、横行走行に切り換
え得る横行システムを持った作業車両に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、横行システムを持った作業車両と
しては、大型の運搬車、一部のローダなどに見られ、フ
ォークリフトにおいてはリーチ式電気車に存在する。ま
た、車両の動きに対してマストやフォークが横向きに取
り付けられ、長尺物を扱うサイドフォークリフトはあ
る。しかし、カウンタータイプのフォークリフトにおい
ては、通常の作業に加えて、横行することが可能でサイ
ドフォークと同様の機能を持つものは存在しない。この
ようなフォークリフトを成立させるためには、駆動輪で
ある前車輪を真横に向くように操舵しなければならな
い。
【0003】すなわち、図10で示す従来のフォークリ
フト1は、その車体2の前部に左右一対の前車輪(駆動
輪)3が設けられるとともに、後部に左右一対の後車輪
(換向輪)4が設けられ、そして車体2の前部で上方に
は運転席5が設けられる。前記車体2の前端部には上下
方向で伸縮自在なマスト6が、車幅方向の前車軸14を
介して前後方向に回動自在に取り付けられるとともに、
前後回動を行わせるティルトシリンダー8が、車体2側
とマスト6側との間に設けられる。
【0004】前記マスト6は、フォークリフト1側の左
右一対の外枠9と、この外枠9に案内されて昇降自在な
左右一対の内枠10とからなり、そして外枠9と内枠1
0との間にリフトシリンダー11が設けられている。ま
た内枠10側に案内されて昇降自在なリフトブラケット
12が設けられ、このリフトブラケット12には、上下
一対のフィンガーバを介して左右一対のフォーク13が
設けられている。
【0005】前記運転席5には、座席15や、この座席
15の前方に位置されるハンドル16などが配設され、
そして上方には、本体2側から立設されたフロントパイ
プ17やリヤパイプ18を介してヘッドガード19が配
設されている。さらに座席15の後方で本体2上にはカ
ウンターウエイト20が設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のフォークリフト1では、左右の前車輪3が共通の走行
駆動装置により駆動されていることから、これら前車輪
3を真横に向くように操舵することはできず、以て横行
走行は行えない。
【0007】そこで本発明の請求項1記載の発明は、駆
動式の前車輪を真横に向くように操舵し得、しかも横行
走行時には常に真横状の走行姿勢となるように自動的に
制御し得る横行システムを持った作業車両を提供するこ
とを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の請求項1記載の横行システムを持った
作業車両は、車体に、左右一対の前車輪と左右一対の後
車輪が、それぞれ90度状に換向可能に設けられ、左右
一対の前車輪は、それぞれ走行駆動装置側の駆動軸に連
動連結されるとともに、両走行駆動装置は車体側に対し
て縦軸心の周りに回動自在に設けられ、左右一対の前車
輪と左右一対の後車輪との少なくとも一方側には換向用
のステアリング手段が設けられ、前車輪と後車輪とが9
0度状に換向された横行時に、これら前車輪と後車輪と
の走行距離を検出して、走行距離差がある場合に前記ス
テアリング手段を自動的にステアリング操作するステア
リング制御手段が設けられていることを特徴としたもの
である。
【0009】したがって請求項1の発明によると、通常
走行時には、左右の前車輪ならびに左右の後車輪は前後
方向に向いている。通常走行時から横行走行へと切り換
えるとき、まずステアリング手段を作動させて、両走行
駆動装置を縦軸心の周りに回動させ、以て走行駆動装置
とともに前車輪を車体に対して90度状に換向(真横状
に換向)させる。ここで前車輪は、それぞれ走行駆動装
置と一体であることから、その90度状の換向は容易に
スムーズに行える。このようにして前車輪を真横状に換
向したのち、走行駆動装置により前車輪を正逆に駆動さ
せることで、作業車両を左右で横行走行させ得る。その
際に後車輪は、旋回キャスタ形式による追従換向、また
は前車輪と同様に強制的に換向される。
【0010】このようにして横行走行を行っていると
き、実際には、前車輪を駆動しているために真横状の横
行走行が行われない場合もある。このようなとき、ステ
アリング制御手段によって、これら前車輪と後車輪との
走行距離を検出して、走行距離差がある場合にステアリ
ング手段を自動的にステアリング操作して前車輪の角度
を微調整することで、直進性を補正しながら横行走行を
行える。
【0011】すなわち後車輪側の走行距離が長い場合に
は、前車輪を前進方向においてハの字状に換向すること
で、前車輪は、後車輪側を中心として旋回状に回転して
高速走行状となり、以て両走行距離が等しくなるように
自動的に制御し得る。また前車輪側の走行距離が長い場
合には、前車輪を逆ハの字状に換向することで、後車輪
は、前車輪側を中心として旋回状に回転して高速走行状
となり、以て両走行距離が等しくなるように自動的に制
御し得る。
【0012】また本発明の請求項2記載の横行システム
を持った作業車両は、上記した請求項1記載の構成にお
いて、車体の前端側にはマストが設けられるとともに、
このマスト側にはフォークが設けられていることを特徴
としたものである。
【0013】したがって請求項2の発明によると、リフ
ト用レバーを操作することで、フォークをマストに沿っ
て昇降動させ得、以て所期のフォーク作業を行える。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の第1の実施の形
態を図1〜図7に基づいて説明する。なお、第1の実施
の形態において、前述した従来例(図10)と同一の構
成物またはほぼ同一の構成物については、同一の符号を
付して詳細は省略する。
【0015】すなわち、1は作業車両の一例であるフォ
ークリフト、2は車体、3は前車輪(駆動輪)、4は後
車輪(換向輪)、5は運転席、6はマスト、8はティル
トシリンダー、9は外枠、10は内枠、11はリフトシ
リンダー、12はリフトブラケット、13はフォーク、
15は座席、16はハンドル、17はフロントパイプ、
18はリヤパイプ、19はヘッドガード、20はカウン
ターウエイトをそれぞれ示す。なおマスト6は車体2側
に対して、車幅方向の連結軸7を介して前後方向に回動
自在に取り付けられている。
【0016】左右一対の前車輪3と左右一対の後車輪4
は、それぞれ車体2に対して90度状に換向可能(真横
状に換向可能)に設けられている。すなわち、左右一対
の前車輪3は、そのリム3Aがそれぞれ油圧モータ(走
行駆動装置の一例)21の回転フランジ(駆動軸の一
例)22に連結具23を介して直接に取り付けられるこ
とで、油圧モータ21側に連動連結されている。
【0017】そして、油圧モータ21のマウントは、逆
L字状の旋回部材24における縦板部分に横向きで取り
付けられ、また旋回部材24における横板部分は、軸受
25と縦軸26とを介して、車体2側に対して縦軸心2
7の周りに回動自在に設けられている。その際に縦軸心
27は、前車輪3の真上状部分に位置されるように構成
されている。
【0018】左右一対の前車輪3間には換向用のステア
リング手段30が設けられ、このステアリング手段30
は横行用シリンダー31を有し、この横行用シリンダー
31は、その本体31aが車体2側に縦ピン32を介し
て揺動自在に取り付けられるとともに、ピストンロッド
31bが、片側の旋回部材24に固定されたリンク33
に縦方向の連結ピン34を介して相対回動自在に連結さ
れている。そして左右の縦軸26から連設されたアーム
35間が、リンク体36と連結ピン37とを介して相対
回動自在に連結されている。
【0019】したがって、横行用シリンダー31の作動
によって、リンク33を介して旋回部材24を回動させ
ることで、片側の前車輪3を縦軸心27の周りに換向し
て真横状に向けさせるとともに、アーム35やリンク体
36などを介して他側の前車輪3を縦軸心27の周りに
換向して真横状に向け得る。すなわち、共通の横行用シ
リンダー31の作動によって、左右の前車輪3が互いに
逆方向に換向されて真横状に向くように構成されてい
る。以上の31〜37などにより、ステアリング手段3
0の一例が構成される。
【0020】左右一対の後車輪4は、そのリム4Aがそ
れぞれ旋回部材40における縦板部分に遊転自在に取り
付けられ、また旋回部材40における横板部分は、軸受
41と縦軸42とを介して、車体2側に対して縦軸心4
3の周りに回動自在に設けられている。その際に縦軸心
43は、後車輪4の真上状部分に位置されるように構成
されている。すなわち、左右一対の後車輪4は、旋回キ
ャスタ形式により追従換向されるように構成されてい
る。
【0021】前記車体2側にはエンジン45が設けられ
るとともに、このエンジン45により駆動される一対の
ポンプ46が設けられている。そして、一個の油圧モー
タ21にそれぞれポンプ46が対応されるように、すな
わち、2ポンプ2モータタイプの油圧駆動システム(H
STシステム)になるように、対応するポンプ46と油
圧モータ21とが配管(油圧ホースなど)47を介して
連通されている。
【0022】図1に示すように、前車輪3と後車輪4と
が90度状に換向された横行時に、これら前車輪3と後
車輪4との走行距離を検出して、走行距離差がある場合
に前記ステアリング手段30を自動的にステアリング操
作するためのステアリング制御手段50が設けられてい
る。
【0023】すなわち、90度状に換向された前車輪3
と後車輪4とに対向されて、これら前車輪3と後車輪4
の回転数を検出する前車輪回転センサ51と後車輪回転
センサ52とが設けられ、これら回転センサ51,52
は制御装置53に接続されている。
【0024】そして制御装置53では、検出した回転数
から前車輪側走行距離と後車輪側走行距離を求めるよう
に構成されている。ここで、 Lf=前車輪側走行距離 Lr=後車輪側走行距
離 Rf=前車輪転がり半径 Rr=後車輪転がり半
径 Nf=前車輪回転数 Nr=後車輪回転数 π=円周率 としたとき、前車輪側走行距離Lfは、 Lf=2π・Rf・Nf・・・・・・・(1) で求められ、また後車輪側走行距離Lrは、 Lr=2π・Rr・Nr・・・・・・・(2) で求められる。
【0025】これにより制御装置53では、検出した回
転数Nf,Nrから前車輪側走行距離Lfと後車輪側走
行距離Lrを求めることができる。ここで、[Lf>L
r]や[Lf<Lr]の場合には、制御装置53からの
制御信号によってステアリング手段30の横行用シリン
ダー31が少し伸縮作動され、以て[Lf=Lr]とな
るように制御される(制御の詳細は後述する。)。
【0026】前記制御装置53は、スイッチ54を介し
てアース55側に接続され、このスイッチ54は、自動
の真横状走行が不要の場合に切り換えられる。以上の5
1〜55などにより、ステアリング制御手段50の一例
が構成される。
【0027】以下に、上記した第1の実施の形態におけ
る作用を説明する。図2や図3の実線、ならびに図4、
図6は通常走行時を示している。このとき左右の前車輪
3ならびに左右の後車輪4は前後方向に向いている。こ
のようなフォークリフト1は、運転席5の座席15に座
った作業者がハンドル16を操縦することで、走行動し
得る。
【0028】そしてリフト用レバーを操作しリフトシリ
ンダー11を作動させることで、リフトブラケット12
などを介してフォーク13を、マスト6に沿って昇降動
させ得、以て所期のフォーク作業を行える。またティル
ト用レバーを操作しティルトシリンダー8を作動させる
ことで、マスト6を連結軸7の周りで回動(傾倒)させ
得、以てリフトブラケット12などを介してフォーク1
3の姿勢を変化させ得る。
【0029】このような通常走行時から横行走行へと切
り換えるとき、まずレバー式の横行モードスイッチ(図
示せず)を操作し、レバーを傾けることにより横行用シ
リンダー31を作動させ、リンク33などを介して旋回
部材24を縦軸心27の周りに回動させ、以て図1、図
2や図3の仮想線、ならびに図5に示すように、前車輪
3を車体2に対して90度状に換向(真横状に換向)さ
せる。
【0030】ここで前車輪3は、それぞれ油圧モータ2
1と一体であることから、その90度状の換向は容易に
スムーズに行え、さらに縦軸心27が前車輪3の真上状
部分に位置されることから、前車輪3などはコンパクト
にして90度状の換向が行えることになる。
【0031】このようにして前車輪3の換向を行ったこ
と、すなわち前車輪3が真横状に換向されたことをセン
サーで感知して、インジケータランプを点灯させ、これ
により横行モードが可能になる。したがって、エンジン
45により駆動されている一対のポンプ46からの油圧
を、運転席5における正逆制御により、対応した油圧モ
ータ21に配管47を介して供給することで、前車輪3
を正逆に駆動させ、以てフォークリフト1を左右で横行
走行させ得る。その際に、旋回キャスタ形式である左右
一対の後車輪4は追従換向される。
【0032】このようにして横行走行を行っていると
き、実際には、前車輪3が駆動されているために真横状
の横行走行が行われない場合もある。このようなとき、
ハンドル16の操作により直進性を補正しながら真横状
の横行走行も行えるが、このハンドル16の操作は、横
行走行時に煩わしいものになる。
【0033】これに対して第1の実施の形態によると、
図1に示すように、前車輪3と後車輪4とが90度状に
換向された横行走行時に、ステアリング制御手段50に
よって、これら前車輪3と後車輪4との走行距離を検出
して、走行距離差がある場合にステアリング手段30を
自動的にステアリング操作することで、直進性を補正し
ながら横行走行を行っている。
【0034】すなわち横行走行時に、前車輪3の回転数
Nfが前車輪回転センサ51により検出されるととも
に、後車輪4の回転数Nrが後車輪回転センサ52によ
り検出され、これらの検出値が制御装置53に入れられ
る。
【0035】この制御装置53では、入力された前車輪
回転数Nfから前述した式(1)、すなわち、[Lf=
2π・Rf・Nf]で演算されて前車輪側走行距離Lf
が求められるとともに、入力された後車輪回転数Nrか
ら前述した式(2)、すなわち、[Lr=2π・Rr・
Nr]で演算されて後車輪側走行距離Lrが求められ
る。そして制御装置53では、両走行距離Lf,Lrが
比較される。
【0036】そして比較の結果、両走行距離Lf,Lr
に差があるとき、すなわち後車輪側走行距離Lrが長く
て[Lf<Lr]の場合には、制御装置53からの制御
信号によって、図1の状態からステアリング手段30の
横行用シリンダー31が伸展作動され、これにより図7
の実線に示すように、前車輪3が前進方向においてハの
字状に換向されることになる。このようにハの字状に換
向されることで、前車輪3は、後車輪4側を中心として
旋回状に回転して高速走行状となり、以て両走行距離が
等しくなるように、すなわち[Lf=Lr]となるよう
に自動的に制御される。
【0037】また前車輪側走行距離Lfが長くて[Lf
>Lr]の場合には、制御装置53からの制御信号によ
って、図1の状態からステアリング手段30の横行用シ
リンダー31が収縮作動され、これにより図7の仮想線
に示すように、前車輪3が逆ハの字状に換向されること
になる。このように前車輪3が逆ハの字状に換向される
ことで、後車輪4は、前車輪3側を中心として旋回状に
回転して高速走行状となり、以て両走行距離が等しくな
るように、すなわち[Lf=Lr]となるように自動的
に制御される。
【0038】このようにフォークリフト1は、前車輪側
走行距離Lfと後車輪側走行距離Lrを検出し、ステア
リング手段30を自動的にステアリング操作して前車輪
3の角度を微調整することで、前車輪側走行距離Lfと
後車輪側走行距離Lrとが[Lf=Lr]となるように
自動的に制御して、直進性を補正しながら横行走行を行
うことになる。
【0039】このようにして横行走行を行えることで、
たとえば長尺物の搬送を、フォーク13を介して容易に
行える。なお、フォークリフト1の駆動形式として、2
ポンプ2モータタイプの油圧駆動システムを採用してい
ることで、前述した通常走行時における旋回は、前車輪
3の回転方向、回転数差をハンドルホイールして行う
が、横行走行を行うときには、この旋回システムを電気
的にストップさせる。
【0040】上述した第1の実施の形態では、走行駆動
装置として油圧モータ21が使用され、そして2ポンプ
2モータタイプの油圧駆動システムが採用されている
が、これは1ポンプ2モータタイプの油圧駆動システム
などを採用し得る。
【0041】次に、本発明の第2の実施の形態を図8、
図9に基づいて説明する。すなわち第2の実施の形態に
おいて、左右一対の前車輪3は、そのリム3Aがそれぞ
れ電動モータ(走行駆動装置の別例)61の回転フラン
ジ(駆動軸)に連結具を介して直接に取り付けられるこ
とで、電動モータ61側に連動連結されている。前記車
体2側にはバッテリ62が搭載されるとともに、このバ
ッテリ62にはコントローラ63が付設されている。そ
して、コントローラ63からのケーブル64が、前記電
動モータ61にそれぞれ接続されている。
【0042】以下に、上記した第2の実施の形態におけ
る作用を説明する。図8は通常走行時を示している。こ
のとき左右の前車輪3ならびに左右の後車輪4は前後方
向に向いている。したがってバッテリ62の電力を、コ
ントローラ63により制御したのちケーブル64を介し
て電動モータ61にそれぞれ供給することで、前車輪3
を正逆に駆動させて、フォークリフト1を前後で走行動
し得る。
【0043】このような通常走行時から横行走行へと切
り換えるとき、図9に示すように、前車輪3を車体2に
対して90度状に換向(真横状に換向)させる。ここで
前車輪3は、それぞれ電動モータ61と一体であること
から、その90度状の換向は容易にスムーズに行える。
【0044】このようにして前車輪3の換向を行ったこ
とをセンサーで感知して、インジケータランプを点灯さ
せ、これにより横行モードが可能になる。したがってバ
ッテリ62の電力を、コントローラ63により制御した
のちケーブル64を介して電動モータ61にそれぞれ供
給することで、前車輪3を正逆に駆動させ、以てフォー
クリフト1を左右で横行走行させ得る。
【0045】その際に第1の実施の形態と同様に、ステ
アリング制御手段50によって、これら前車輪3と後車
輪4との走行距離を検出して、走行距離差がある場合に
ステアリング手段30を自動的にステアリング操作する
ことで、直進性を補正しながら横行走行を行っている。
【0046】上記した両実施の形態では、左右一対の後
車輪4として、追従換向される旋回キャスタ形式が採用
されているが、これは前車輪3と同様にして、ステアリ
ング手段30により強制的に換向される形式を採用して
もよい。また、左右一対の後車輪4のうち、一方の後車
輪4をステア形式、他方の後車輪4を旋回キャスタ形式
としてもよく、この場合、横行走行に切り換える際、一
方の後車輪4を、ステアリング手段30により強制的に
換向させる。
【0047】上記した両実施の形態では、前車輪3側に
ステアリング手段30とステアリング制御手段50とが
設けられた形式が示されているが、これは後車輪4側に
ステアリング手段30とステアリング制御手段50とが
設けられた形式を採用してもよい。
【0048】上記した両実施の形態では、作業車両とし
てカウンタータイプのフォークリフト1が示されている
が、作業車両としては、大型の運搬車、ローダ、サイド
フォークリフトなどであっても同様に作用し得るもので
ある。
【0049】上記した両実施の形態では、左右一対の前
車輪3を同時に回動させる共通のステアリング手段30
が設けられた形式が示されているが、これは左右一対の
前車輪3をそれぞれのステアリング手段によって各別に
回動させる形式であってもよい。
【0050】
【発明の効果】上記した本発明の請求項1によると、通
常走行時から横行走行へと切り換えるとき、まずステア
リング手段を作動させて、両走行駆動装置を縦軸心の周
りに回動させることで、走行駆動装置とともに前車輪を
車体に対して90度状に換向(真横状に換向)できる。
ここで前車輪は、それぞれ走行駆動装置と一体であるこ
とから、その90度状の換向は容易にスムーズに行うこ
とができる。このようにして前車輪を真横状に換向した
のち、走行駆動装置により前車輪を正逆に駆動させるこ
とで、作業車両を左右で横行走行でき、その際に後車輪
は、旋回キャスタ形式による追従換向、または前車輪と
同様に強制的に換向できる。
【0051】このようにして横行走行を行っているとき
で、前車輪を駆動しているために真横状の横行走行が行
われないようなとき、ステアリング制御手段によって、
これら前車輪と後車輪との走行距離を検出して、走行距
離差がある場合にステアリング手段を自動的にステアリ
ング操作して前車輪の角度を微調整でき、以て横行走行
時には常に真横状の走行姿勢となるように、ハンドル操
作なしに、直進性を自動的に補正しながら横行走行する
ことができる。
【0052】また上記した本発明の請求項2によると、
通常走行時には、左右の前車輪ならびに左右の後車輪は
前後方向に向いており、そしてリフト用レバーを操作す
ることで、フォークをマストに沿って昇降動させて所期
のフォーク作業を行うことができる。このように通常の
フォーク作業が可能な形式でありながら、駆動式の前車
輪を真横状に向くように操舵して横行走行を行うことが
でき、たとえば長尺物の搬送を、フォークを介して容易
に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示し、横行システ
ムを持った作業車両の横行走行時を説明する概略平面図
である。
【図2】同横行システムを持った作業車両の通常走行時
の側面図である。
【図3】同横行システムを持った作業車両の前車輪部分
の一部切り欠き正面図である。
【図4】同横行システムを持った作業車両の通常走行時
の概略平面図である。
【図5】同横行システムを持った作業車両の横行走行時
の概略平面図である。
【図6】同横行システムを持った作業車両の通常走行時
を説明する概略平面図である。
【図7】同横行システムを持った作業車両のステアリン
グ操作時を説明する概略平面図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態を示し、横行システ
ムを持った作業車両の通常走行時の概略平面図である。
【図9】同横行システムを持った作業車両の横行走行時
を説明する概略平面図である。
【図10】従来例を示し、フォークリフトの側面図であ
る。
【符号の説明】
1 フォークリフト(作業車両) 2 車体 3 前車輪(駆動輪) 4 後車輪(換向輪) 5 運転席 6 マスト 8 ティルトシリンダー 11 リフトシリンダー 13 フォーク 16 ハンドル 21 油圧モータ(走行駆動装置) 22 回転フランジ(駆動軸) 24 旋回部材 27 縦軸心 30 ステアリング手段 31 横行用シリンダー 33 リンク 35 アーム 36 リンク体 40 旋回部材 43 縦軸心 45 エンジン 46 ポンプ 50 ステアリング制御手段 51 前車輪回転センサ 52 後車輪回転センサ 53 制御装置 61 電動モータ(走行駆動装置) 62 バッテリ 63 コントローラ 64 ケーブル
フロントページの続き (72)発明者 正野 信夫 大阪府大阪市西区京町堀1丁目15番10号 ティー・シー・エム株式会社内 Fターム(参考) 3D034 CC03 CC05 CC11 CC18 CD13 CE02 CE11 3F333 AA02 AB13 AE02 CA11 DA06 DB10

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体に、左右一対の前車輪と左右一対の
    後車輪が、それぞれ90度状に換向可能に設けられ、左
    右一対の前車輪は、それぞれ走行駆動装置側の駆動軸に
    連動連結されるとともに、両走行駆動装置は車体側に対
    して縦軸心の周りに回動自在に設けられ、左右一対の前
    車輪と左右一対の後車輪との少なくとも一方側には換向
    用のステアリング手段が設けられ、前車輪と後車輪とが
    90度状に換向された横行時に、これら前車輪と後車輪
    との走行距離を検出して、走行距離差がある場合に前記
    ステアリング手段を自動的にステアリング操作するステ
    アリング制御手段が設けられていることを特徴とする横
    行システムを持った作業車両。
  2. 【請求項2】 車体の前端側にはマストが設けられると
    ともに、このマスト側にはフォークが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1記載の横行システムを持った作
    業車両。
JP2000279004A 2000-09-14 2000-09-14 横行システムを持った作業車両 Withdrawn JP2002087316A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006107120A1 (en) * 2005-04-07 2006-10-12 Halla Cinox Co., Ltd. A forklift equipped with transverse travelling system and transverse travelling method thereof

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