JP2982154B2 - 車輛用昇降装置 - Google Patents

車輛用昇降装置

Info

Publication number
JP2982154B2
JP2982154B2 JP5349591A JP34959193A JP2982154B2 JP 2982154 B2 JP2982154 B2 JP 2982154B2 JP 5349591 A JP5349591 A JP 5349591A JP 34959193 A JP34959193 A JP 34959193A JP 2982154 B2 JP2982154 B2 JP 2982154B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
arm
support
pivot pin
platform
lower arm
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5349591A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07186809A (ja
Inventor
大嶋昌一
斉藤勇三
米山隆次
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Wako Kogyo KK
Original Assignee
Wako Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Wako Kogyo KK filed Critical Wako Kogyo KK
Priority to JP5349591A priority Critical patent/JP2982154B2/ja
Publication of JPH07186809A publication Critical patent/JPH07186809A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2982154B2 publication Critical patent/JP2982154B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車輛用昇降装置に関
し、特に車椅子を利用する人の便宜を図るため自動車の
後部に設けられた車輛用昇降装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車輛用昇降装置の一実施
例として、特開昭63ー263144号公報に開示され
たものがある。この実施例は、図11に示すように車輛
の後部出入り口の床面50に設けられた支持板に下端部
が枢支されたアッパーアーム52と、このアッパーアー
ム52よりも車輛の後方に位置し、かつ、前記床面の適
宜箇所に下端部が軸を介して枢支されたロアアーム54
と、このロアアーム54及び前記アッパーアーム52の
それぞれの上端部に軸着されたサイドフレーム55と、
このサイドフレーム55の自由端部にスライド自在に取
付けられた引き出し型のプラットホーム56とから成
り、前記アッパーアーム52の上端部の枢軸51には油
圧シリンダー57の後端部が枢着され、一方、前記ロア
アーム54の「く」の字状に折曲された最下端部にはそ
の作動杆58の先端部が枢軸59を介して取付けられて
いる。
【0003】しかして、上記構成に於いては、作動杆5
8が油圧シリンダー57内に収縮すると、仮想線で示す
ようにアッパーアーム52およびロアアーム54は回転
し、プラットホーム56は路面へと下降する。一方、作
動杆58が油圧シリンダー57から伸張した時はプラッ
トホーム56は路面から上昇し、かつ、プラットホーム
56を矢印で示す床面50の方向に手で押すと、該プラ
ットホーム56はサイドフレーム55の自由端部をスラ
イドし、床面50の下方に形成された格納ボックス60
に収納される。
【0004】しかしながら、上記構成に於いては、該プ
ラットホーム56を車輛の床面50上に持っていくこと
ができないため、車椅子での床面50への乗り込みおよ
び床面からプラットホーム56への乗り込みがそれぞれ
簡単にできないと共に、プラットホーム56を収納する
ための格納ボックス60をわざわざ床面50の下方に形
成しなければならないと言う欠点があった。またロアア
ーム54を回動させるための油圧駆動装置を平行な4節
リンク機構を構成するアッパーアーム52およびロアア
ーム54との組合わせ関係を常に考慮しながら、或いは
アッパーアーム52の上端部の枢軸51やロアアーム5
4の折曲された最下端部に取付けを油圧駆動装置の縦方
向シリンダーやその作動杆の取付け位置を考慮しながら
組合わせなければならないので、取付けが非常に面倒で
ある、と言う問題点を有していた。また油圧駆動装置の
配線回路が外部に露出状態となるので、外観上好ましく
ないのみならず、油圧駆動装置の故障の原因にもなると
言う問題点があった。また、プラットホーム56が路面
に対して水平状態に下降してしまうので、車椅子が容易
に乗り込むことができるようにプラットホーム56の構
造を引き出し型にしなければならないなどの問題点があ
った。それ故に、プラットホーム56を格納ボックス6
0から手で引き出したり、或いは手で押し込まなければ
ならなかった。また油圧駆動装置のシリンダーは縦方向
に配設され、しかも、アッパーアーム52とサイドフレ
ーム55との間に一体的に組合わせて配設しているの
で、構造上「隙間」が多くなり、うっかり、手を挟むと
言う問題点があった(縦方向シリンダーもアッパーアー
ム52やサイドフレーム55にと共に動き、これらの部
材間の隙間が変化する。)。また図9から明らかなよう
に、縦方向シリンダーは、上下の両端部がアッパーアー
ム52及びサイドフレーム55の長さ(ストローク)に
対応して可動状態に組合わせなければならないので、そ
の上端部(枢支されている所)から作動杆の下端部(作
動杆58の先端部が枢軸59で取付けられている所)ま
でのものを採用しなければならない。このため、縦方向
シリンダーを小型化することができないという問題点を
有していた。さらに、縦方向シリンダーは、いわば上下
端部が枢支されているから、駆動時に「ガクガク」する
という問題点もあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の欠点に鑑み、第1の目的は、車椅子での車輛の床
面への乗り込みおよび床面からプラットホームへの乗り
込みが簡単であることである。第2の目的は、プラット
ホームを収納するための格納部をわざわざ床面の下方に
形成する必要がないことである。第3の目的は、車輌後
部の床面上に対設した支持部材に、平行な4節リンク機
構を構成する上方及び下方アームを油圧駆動装置の駆動
シリンダーや作動杆とは無関係に簡単に枢着することが
できると共に、前記駆動シリンダーも支持部材に容易に
固定することができるのみならず、その作動杆も下方ア
ームの接続用最下端部に極めて容易に軸着することがで
きることである。第4の目的は、プラットホームの出し
入れを自動で行うことができることである。特にプラッ
トホーム用移動手段を構成する各部材を合理的に組合わ
せ、かつ、確実に作動させることができることである。
また第5の目的は、車輌のデッドスペースを有効的に活
用することができると共に、支持部材の内部にスマート
な格好で油圧駆動装置を収納することができることであ
る。また、第7の目的は、「うっかり」シリンターや作
動杆のそばに手を入れ、各アームで挟むような危険性を
未然に回避することができることである。さらに、第8
の目的は、シリンダーの作動杆のストロークが短いもの
(いわゆる小型シリンダー)を採用することができるこ
とである。加えて、第9の目的は、シリンダーが駆動時
に「ガタガタ」しないことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車輛用昇降装置
は、車輌後部の床面3上のタイヤハウジング後方のスペ
ース部に設けられた左右で1組の軽ミゾ形綱部を有する
支持部材4、4と、これらの支持部材に第1枢支ピン1
1、第2枢支ピン13、第3枢支ピン18及び第4枢支
ピン19を介して軸支され、かつ、平行な4節リンク機
構を構成する上方アーム10及び下方アーム12と、上
端部側が前記第3枢支ピン及び第4枢支ピンを介して上
方アーム及び下方アームに軸支され、かつ、くの字型状
に折り曲げ形成された下端部側にガイド部材21の垂直
板22及び該垂直板に所要間隔を有して軸支された複数
個の滑車23を一体的に有する車椅子のプラットホーム
24案内用支持アーム17と、前記支持部材4、4の
に全体が配設された油圧駆動装置14の横方向シリン
ダー15と、この横方向シリンダーに嵌挿され、かつ、
突出先端部が前記第2枢支ピン13よりも下方に延設す
る下方アームの接続用最下端部に軸着された作動杆16
とから成り、前記車椅子のプラットホーム24は、左右
の側壁にそれぞれ支持片35を介して水平方向に張設さ
れたチェーン31及び前記支持部材側の前記滑車23に
水平状態に支持される一対のガイドレール25をそれぞ
れ備え、一方、前記ガイド部材21の垂直板22は、駆
動モータ33及び該駆動モータの駆動力によって回動し
かつ前記チェーン31と噛合するスプロケット32を備
え、前記床面3上から車輌の後方へ前記駆動モータの駆
動力により突出すると共に、前記作動杆16の収縮によ
り上方アーム10、下方アーム12及び支持アーム17
を介して路面へと下降することを特徴とする。この場合
前記チェーン31やスプロケット32に代え、支持片3
5A、35B、牽引部材40、40B、巻取りドラムを
合理的に組合わせたことを特徴とする(請求項3に記載
の発明)。そして、本発明の車輛用昇降装置は、請求項
1及び請求項3に記載のいずれの発明も、支持部材4及
び支持アーム17A、17Bにそれぞれ枢支された上方
及び下方アームの各支点間(11と18),(13と1
9)の長さ寸法は、地面に下降した前記プラットホーム
が前屈みの状態になるように異なることを特徴とする。
【0007】上記構成に於いては、ガイト部材は、支持
アームの下端部側に固定的に取付けられかつ支持部材の
内側に位置する垂直板と、この垂直板の下端部に所要間
隔を有して取付けられ、かつ、プラットホームを走行さ
せるための複数個の滑車とから成る。また支持部材は軽
ミゾ形綱部を有し、この軽ミゾ形綱部に油圧駆動装置の
シリンダーと作動杆がそれぞれ収納されている。
【0008】
【作用】油圧駆動装置の作動杆が伸張している状態では
上方及び下方アームは傾倒状態で起立し、それらの上端
部が車輛の床面の上方に位置している。また支持アーム
及びガイド部材は左右の支持部材の内側でかつ床面上に
位置していると共に、プラットホームも床面上にスライ
ド収納されている。
【0009】しかして、まず駆動モータが起動すると、
そのウオームギヤ、伝動導歯車等によりスプロケットが
回転する。スプロケットが回転すると、チェーンと一体
であるプラットホームは、支持アーム側のガイド部材の
滑車に案内され、車輛の後方に所定位置まで移動し、支
持アームから突出する。
【0010】次に油圧駆動装置の作動杆が収縮し始める
と、その駆動力が直接下方アームに伝わり、下方アーム
は第2枢支ピンを支点に回転し、これに伴い支持アーム
が車輛の後方に第4枢支ピンを介して押し出され、それ
と同時に上方アームが第3枢支ピンを介し、支持アーム
と共働して回転する。
【0011】油圧駆動装置の作動杆が収縮している状態
では上方アーム、下方アーム、、支持アームは水平方向
に折れている。この時プラットホームが路面に下降した
時多少前屈みの状態になっている。この時路面に下降し
たプラットホームは、支持部材4及び支持アーム17に
それぞれ枢支された上方及び下方アームの各支点間(1
1と18)、(13と19)の長さ寸法が異なるので、
図6で示すように多少前屈みの状態になっている。
【0012】一方、油圧駆動装置の作動杆が伸張し、プ
ラットホームが所要の高さまで上昇した場合に於いて、
再び駆動モータが起動すると、プラットホームはガイド
部材の滑車に案内され、車輛の床面上に自動的に入り込
む。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す実施例により、本発明を詳
細に説明する。
【0014】図1ないし図7に示す第1実施例に於い
て、1は車椅子を利用する人の便宜を図るため車輛2の
後部出入り口の床面3に設けられた車輛用昇降装置であ
る。この車輛用昇降装置1を説明するに当たって、支持
部材、上方及び下方アーム、シリンダー、作動杆、支持
アーム、ガイド部材などの基本的な構成部材は左右にそ
れぞれ1対設けられているので、便宜上一方のみ説明
し、左右の部材には同一の符号を付することにする。
【0015】そこで、車輛用昇降装置1について説明す
ると、4は車輛2の床面3上に固定的に設けられた支持
部材である。この支持部材4は軽ミゾ形綱部5を有し、
この軽ミゾ形綱部5に後述する油圧駆動装置のシリンダ
ーと作動杆がそれぞれ収納される。また支持部材4は軽
ミゾ形綱部5の下面から左右に突出するフランジ部6を
有し、図6で示すようにフランジ部6に固設された連結
板7を介し、左右の支持部材4、4は一体的に連結され
ている。この支持部材4は車輛2の後部出入り口の床面
3のデッドスペースをなるべく活用するようにタイヤハ
ウジング8の近傍に設けられている。
【0016】10は支持部材4の軽ミゾ形綱部5を形成
する垂直フレームに第1枢支ピン11を介して下端部が
軸支された上方アームである。また12は同じく支持部
材4の軽ミゾ形綱部5を形成する垂直フレームに第2枢
支ピン13を介して下端部が軸支された下方アームであ
る。この下方アーム12と前記上方アーム10は平行に
対設している。そして、下方アーム12の下端部側は
「く」の字型状に折曲げ形成され、下方アーム12の寸
法は全体としては上方アーム10のそれよりは長い。ま
た支持部材4及び支持アーム17にそれぞれ枢支された
上方及び下方アームの各支点間(11と18)、(13
と19)の長さ寸法は、地面に下降したプラットホーム
が図6で示すように前屈みの状態になるように設定され
ている。
【0017】14は支持部材4の軽ミゾ形綱部5に収納
された油圧駆動装置で、この油圧駆動装置14は軽ミゾ
形綱部5の垂直フレームに後端部が枢支された多少斜め
の横方向シリンダー15と、このシリンダー15に嵌挿
されつ突出先端部が下方アーム12の前記第2枢支ピン
13よりも下方に延設する接続用最下端部に軸着された
作動杆16とを有する。
【0018】17はこの油圧駆動装置の駆動力により回
動する前記上方及び下方アーム10、12の上端部に上
端部側が第3枢支ピン18、第4枢支ピン19をそれぞ
れ介して軸着され、かつ、これらの上方及び下方アーム
の回転にともない一緒に昇降動する支持アームである。
この支持アーム17は断面が軽ミゾ形綱で、全体として
「く」の字型状あるいは弧状に折曲げ形成されている。
そして、左右の支持アーム17はそれらの下端部に固設
された横方向の連結杆20により一体的になっている。
【0019】21は支持アーム17の下端部側に固定的
に取付けられ、かつ、支持アーム17が上昇した時に前
記支持部材4の内側に位置するガイド部材である。この
ガイド部材21は支持アーム17の下端部側に固定的に
取付けられ、かつ、支持部材4の内側に位置する垂直板
22と、この垂直板22の下端部に所要間隔を有して軸
支され、かつ、板状のプラットホーム24の左右にそれ
ぞれ固定的に設けられた一対のガイドレール25を滑動
する複数個の滑車23とから成る。
【0020】前記プラットホーム24は、軽ミゾ形綱の
ガイドレール25の溝に入り込んでいる滑車23により
支持アーム17に対して水平移動可能に保持されてい
る。
【0021】なお、26はプラットホーム24の左右に
それぞれ設けられた手摺、27、28はプラットホーム
24の先端及び後端部にそれぞれ所要角度まで回転する
ことができるように取付けられた車椅子用の前後のスト
ッパー板である。
【0022】次に31はプラットホーム24のガイドレ
ール25の一方または両方、本実施例ではガイドレール
25の一方の上面に前後の支持ストッパー片35を介し
て水平方向に張架されたチェーンである。
【0023】32は図3で示すようにチェーン31と噛
合するようにガイド部材21の垂直板22に適宜に軸支
された横軸36を介して設けられたスプロケットであ
る。このスプロケット32と横軸36は一体である。そ
して、前記横軸36には伝動歯車37が固定的に設けら
れている。
【0024】33は伝動歯車37と噛合するウオームギ
ヤ34を有し、かつ、ガイド部材21の垂直板22ある
いは設計如何によっては支持アーム17に固定的に取付
けられた駆動モータである。
【0025】上記構成に於いては、図2が油圧駆動装置
14の作動杆16が伸張している状態を示す。この時上
方及び下方アーム10、12は傾倒状態で起立し、それ
らの上端部が車輛2の床面3の上方に位置している。ま
た支持アーム17及びガイド部材21は左右の支持部材
4の内側でかつ床面3上に位置している。そして、プラ
ットホーム24は床面3上にスライド収納されている。
【0026】しかして、まず駆動モータ33が起動する
と、そのウオームギヤ34、伝動歯車37を介し、スプ
ロケット32が回転する。このスプロケット32が回転
すると、チェーン31と一体であるプラットホーム24
は、支持アーム17側のガイド部材21の滑車23に案
内され、車輛2の後方に所定位置まで移動し、支持アー
ム17から突出する。
【0027】一方、図7は油圧駆動装置14の作動杆1
6が収縮している状態を示す。この時上方アーム10、
下方アーム、12、支持アーム17は水平方向に折れて
いる。これは油圧駆動装置14の作動杆16が収縮し始
めると、その駆動力が直接下方アーム12に伝わり、下
方アーム12は第2枢支ピン13を支点に回転し、これ
に伴い支持アームが前方(車輛の後方)に第4枢支ピン
19を介して押し出され、それと同時に上方アーム10
が第3枢支ピン18を介し、支持アームと共働して回転
するからである。
【0028】油圧駆動装置14の作動杆16が伸張し、
プラットホーム24が所要の高さまで上昇した場合に於
いて、再び駆動モータ33が起動すると、その駆動力は
スプロケット32を介してチェーン31に伝達され、プ
ラットホーム24はガイド部材25の滑車23に案内さ
れ、車輛2の床面3上に自動的に入り込む。
【0029】
【異なる実施例】次に図8ないし図10に示す本発明の
異なる実施例につき説明する。なお、こり実施例の説明
にあたり、前記本発明の実施例と同一の部分には同一の
符号を付し、重複する説明を省略する。
【0030】図8ないし図10に示す第2実施例に於い
て、前記本発明の実施例と主に異なる点は、駆動モータ
の駆動力を伝達するスプロケット及びチェーンに代え
て、引き出し及び引き戻し用の駆動モータと、ワイヤ
ー、ロープ等の牽引部材とを左右に設けた点である。
【0031】すなわち、図9で示すように33Aは伝動
歯車37Aと噛合するウオームギヤ34Aを有し、か
つ、一方のガイド部材21Aの垂直板22Aあるいは設
計如何によっては支持アーム17Aに固定的に取付けら
れたプラットホーム引き出し用駆動モータである。
【0032】また32Aはガイド部材21Aの垂直板2
2Aに適宜に軸支された横軸36Aを介して設けられた
巻取ドラムである。この巻取ドラム32Aと横軸36A
は一体である。そして、前記横軸36Aには伝動歯車3
7Aが固定的に設けられている。
【0033】40はガイドレール25Aの一端部(前方
側の端部)に設けられた支持片35Aと前記巻取ドラム
32Aとに端部がそれぞれ取付けられた牽引部材であ
る。この牽引部材40としては、ロープ、ワイヤー等が
用いられている。
【0034】一方、図10で示すように、33Bは伝動
歯車と噛合するウオームギヤを有し、かつ、一方のガイ
ド部材21Bの垂直板22Bあるいは設計如何によって
は支持アーム17Bに固定的に取付けられたプラットホ
ーム引き戻し用駆動モータである。
【0035】また32Bはガイド部材21Bの垂直板2
2Bに適宜に軸支された横軸を介して設けられた巻取ド
ラムである。なお、特に図示しないが巻取ドラム32B
と横軸は一体であり、横軸には伝動歯車が固定的に設け
られている点は引き出し用駆動モータ側と同一である。
【0036】40Bはガイドレール25Bの他端部(後
方側の端部、車輛の後方の意味。)に設けられた支持片
35Bと前記巻取ドラム32Bとに端部がそれぞれ取付
けられた牽引部材である。この牽引部材40Bもロー
プ、ワイヤー等が用いられている。
【0037】上記構成に於いては、プラットホーム引き
出し用駆動モータ33Aが駆動し、巻取ドラム32Aが
牽引部材40を巻き取ると、プラットホーム24Aは矢
印aの方向に移動し、支持アーム17Bよりも突出す
る。この時プラットホーム引き戻し用駆動モータ33B
は反対方向に回転し、また他方の牽引部材40Bは伸び
る(巻取ドラム32Bから送り出される)。
【0038】一方、反対にプラットホーム引き戻し用駆
動モータ33Bが駆動すると、上記とは逆の作動態様と
なり、牽引部材40Bは巻取ドラム32Bに巻き取ら
れ、これによりプラットホーム24Aは矢印bの方向に
移動するという具合になる。
【0039】このように構成しても、前記本発明の第1
実施例と同一の作用、効果がある。
【0040】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
あっては、次に列挙するような効果がある。 (1)車椅子での車輛の床面への乗り込みおよび床面か
らプラットホームへの乗り込みが簡単である。 (2)プラットホームを収納するための格納部をわざわ
ざ床面の下方に形成する必要がない。 (3)平行な4節リンク機構を構成する上下のアーム1
0、12の組合わせと、支持板並びに下方アームに対す
る油圧駆動装置との取付けとは、直接的には無関係なの
で、例えばまず上下のアーム10、12を支持板に枢支
して4節リンクを構成し、次いで油圧駆動装置の作動杆
16を第2枢支ピン13を基点に下方方向に延設する下
方アーム12の接続用最下端部に軸着する等により、油
圧駆動装置を容易に取付けることができる。したがっ
て、4節リンク機構の組合わせ及び支持板に対する油圧
駆動装置の取付けが、驚く程スピーディーである。 (4)プラットホームの出し入れを電動で行うことがで
きる。従って、労力を省くことができる。またプラット
ホーム用移動手段を構成する各部材を合理的に組合わ
せ、かつ、確実に作動させることができる。さらに、移
動手段が付添人等の同乗者に邪魔にならない、安価に製
作することができる等の優れた効果がある。 (5)車輛の床面上のデッドスペースを極力利用し、ス
マートな格好で油圧駆動装置を支持部材に収納すること
ができる。 (6)「うっかり」シリンターや作動杆のそばに手を入
れ、各アームで挟むような危険性を未然に回避すること
ができる。 (7)シリンダーの作動杆のストロークが短いものを採
用することができる。したがって、シリンダーを小形化
することができる。 (8)シリンダーが駆動時に「ガタガタ」しない
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体的な位置付けを示す概略斜視図。
【図2】本発明の要部を示す概略説明図。
【図3】本発明の要部を示す概略説明図。
【図4】本発明の要部を示す概略説明図。
【図5】本発明の平面からの概略説明図。
【図6】本発明の作動状態の説明図。
【図7】本発明の作動状態の説明図。
【図8】本発明の異なる実施例の説明図。
【図9】本発明の異なる実施例の説明図。
【図10】本発明の異なる実施例の説明図。
【図11】従来の一実施例の概略説明図。
【符号の説明】
1…車輛用昇降装置、3…床面、4…支持部材、10…
上方アーム、12…下方アーム、14…油圧駆動装置、
15…シリンダー、16…作動杆、17、17A、17
B…支持アーム、21、21A、21B…ガイト部材、
22…垂直板、23…滑車、24、24A…プラットホ
ーム、25、25A、25B…ガイドレール。31、3
1A…チェーン、32、32A…スプロケット、33…
駆動モータ、32、32B…巻取りドラム、33A…プ
ラットホーム引き出し用駆動モータ、33B…プラット
ホーム引き戻し用駆動モータ、40、40B…牽引部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−109140(JP,A) 特開 昭48−100810(JP,A) 特開 平4−334630(JP,A) 特公 昭39−22303(JP,B1)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車輌後部の床面3上のタイヤハウジング
    後方のスペース部に設けられた左右で1組の軽ミゾ形綱
    部を有する支持部材4、4と、これらの支持部材に第1
    枢支ピン11、第2枢支ピン13、第3枢支ピン18及
    び第4枢支ピン19を介して軸支され、かつ、平行な4
    節リンク機構を構成する上方アーム10及び下方アーム
    12と、上端部側が前記第3枢支ピン及び第4枢支ピン
    を介して上方アーム及び下方アームに軸支され、かつ、
    くの字型状に折り曲げ形成された下端部側にガイド部材
    21の垂直板22及び該垂直板に所要間隔を有して軸支
    された複数個の滑車23を一体的に有する車椅子のプラ
    ットホーム24案内用支持アーム17と、前記支持部材
    4、4の内部に全体が配設された油圧駆動装置14の横
    方向シリンダー15と、この横方向シリンダーに嵌挿さ
    れ、かつ、突出先端部が前記第2枢支ピン13よりも下
    方に延設する下方アームの接続用最下端部に軸着された
    作動杆16とから成り、前記車椅子のプラットホーム2
    4は、左右の側壁にそれぞれ支持片35を介して水平方
    向に張設されたチェーン31及び前記支持部材側の前記
    滑車23に水平状態に支持される一対のガイドレール2
    5をそれぞれ備え、一方、前記ガイド部材21の垂直板
    22は、駆動モータ33及び該駆動モータの駆動力によ
    って回動しかつ前記チェーン31と噛合するスプロケッ
    ト32を備え、前記床面3上から車輌の後方へ前記駆動
    モータの駆動力により突出すると共に、前記作動杆16
    の収縮により上方アーム10、下方アーム12及び支持
    アーム17を介して路面へと下降し、また前記支持部材
    4及び支持アーム17にそれぞれ枢支された上方及び下
    方アームの各支点間(11と18),(13と19)の
    長さ寸法は、地面に下降した前記プラットホームが前屈
    みの状態になるように異なることを特徴とする車輛用昇
    降装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、支持部材は軽ミゾ形
    綱部を有し、この軽ミゾ形綱部に油圧駆動装置のシリン
    ダーと作動杆がそれぞれ収納されていることを特徴とす
    る車輛用昇降装置。
  3. 【請求項3】 車輌後部の床面3上のタイヤハウジング
    後方のスペース部に設けられた左右で1組の軽ミゾ形綱
    部を有する支持部材4、4と、これらの支持部材に第1
    枢支ピン11、第2枢支ピン13、第3枢支ピン18及
    び第4枢支ピン19を介して軸支され、かつ、平行な4
    節リンク機構を構成する上方アーム10及び下方アーム
    12と、上端部側が前記第3枢支ピン及び第4枢支ピン
    を介して上方アーム及び下方アームに軸支され、かつ、
    くの字型状に折り曲げ形成された下端部側にガイド部材
    21A、21Bの垂直板22A、22B及び該垂直板に
    所要間隔を有して軸支された複数個の滑車23を一体的
    に有する車椅子のプラットホーム24案内用支持アーム
    17A、17Bと、前記支持部材4、4の内側に全体が
    配設された油圧駆動装置14の横方向シリンダー15
    と、この横方向シリンダーに嵌挿され、かつ、突出先端
    部が前記第2枢支ピン13よりも下方に延設する下方ア
    ームの接続用最下端部に軸着された作動杆16とから成
    り、前記車椅子のプラットホーム24は、左右の側壁に
    支持片35A、35Bをそれぞれ有し、かつ、前記支持
    部材側の前記滑車23に水平状態に支持される一対のガ
    イドレール25A、25Bを備え、一方、前記ガイド部
    材21A、21Bの垂直板には、それぞれ駆動モータ3
    3A、33Bと、これらの駆動モータの駆動力により回
    転するように軸支され、かつ、一端部が前記支持片35
    A、35Bにそれぞれ固定された牽引部材40、40B
    をそれぞれ巻取る巻取ドラム32A、32Bとを備え、
    前記床面3上から車輌の後方へ前記駆動モータの駆動力
    により突出すると共に、前記作動杆16の収縮により上
    方アーム10、下方アーム12及び支持アーム17を介
    して路面へと下降し、また前記支持部材4及び支持アー
    ム17A、17Bにそれぞれ枢支された上方及び下方ア
    ームの各支点間(11と18),(13と19)の長さ
    寸法は、地面に下降した前記プラットホームが前屈みの
    状態になるように異なることを特徴とする車輛用昇降装
    置。
JP5349591A 1993-12-28 1993-12-28 車輛用昇降装置 Expired - Fee Related JP2982154B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5349591A JP2982154B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 車輛用昇降装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5349591A JP2982154B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 車輛用昇降装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07186809A JPH07186809A (ja) 1995-07-25
JP2982154B2 true JP2982154B2 (ja) 1999-11-22

Family

ID=18404765

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5349591A Expired - Fee Related JP2982154B2 (ja) 1993-12-28 1993-12-28 車輛用昇降装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2982154B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2770006B2 (ja) * 1995-12-29 1998-06-25 日本リフト株式会社 昇降装置
CN103735372B (zh) * 2014-01-14 2016-08-24 深圳市汇利堡汽车技术开发有限公司 升降装置及其可折叠平台机构、可折叠组件和设计方法

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS48100810A (ja) * 1972-04-06 1973-12-19
JPS6145256U (ja) * 1984-08-30 1986-03-26 俊文 梶田 昇降装置
JPH03109140A (ja) * 1989-09-22 1991-05-09 Ootec Japan:Kk 重量物運搬車
JPH04334630A (ja) * 1991-05-10 1992-11-20 Kyokuto Kaihatsu Kogyo Co Ltd 安全駆動回路付きの昇降装置
JP3040132U (ja) * 1995-02-28 1997-08-15 常重 小林 ワンタッチロックナット

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07186809A (ja) 1995-07-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6668902B2 (en) Sunshade apparatus for automobile
US20010033085A1 (en) Loading system for the cargo space of a motor vehicle
US20100207355A1 (en) Lifting device for tow car
JP3002159B2 (ja) 二段式駐車場装置
JP2982153B2 (ja) 車輛用昇降装置
JP2982154B2 (ja) 車輛用昇降装置
US7293952B2 (en) Lift apparatus for vehicle for the handicapped
US1786884A (en) Material-handling apparatus
EP0449521B1 (en) Car parking system and method
JPH0960349A (ja) スライド式開閉テントのフレーム機構
JPH11113964A (ja) 車椅子用プラットホーム移動装置
JPH078739Y2 (ja) ガレージ装置
CN218505764U (zh) 一种房车用摩托车托架自动升降平台
JP3706466B2 (ja) 格納式荷受台昇降装置の格納装置
CN112572213B (zh) 车辆充电装置的升降机构
CN215047739U (zh) 一种多层牵引绳缠放平台
JP3516193B2 (ja) 車両用昇降装置
JP3000372B2 (ja) 自動車用垂直リフト装置におけるプラットフォームの自動立ち上げ装置
JPH0362867B2 (ja)
JP3166761B2 (ja) 貨物車両のプラットフォーム支持装置
JPH072278Y2 (ja) トラック用幌簡易昇降装置
JPH0450365Y2 (ja)
JPH04292397A (ja) 簡易クレーン
JPH0761276A (ja) 車輛用昇降装置
JP4052367B2 (ja) 立体駐車装置におけるパレット昇降機構

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees