JP3002159B2 - 二段式駐車場装置 - Google Patents

二段式駐車場装置

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JP3002159B2
JP3002159B2 JP9216798A JP21679897A JP3002159B2 JP 3002159 B2 JP3002159 B2 JP 3002159B2 JP 9216798 A JP9216798 A JP 9216798A JP 21679897 A JP21679897 A JP 21679897A JP 3002159 B2 JP3002159 B2 JP 3002159B2
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進弘 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、二段式駐車場装置
に係り、特に地上の駐車領域に車両を駐車させたまま
で、この駐車領域の上部に配置される上段の駐車台に車
両を駐車させ、また上段に駐車させている車両を地上に
下ろして出車させることができる二段式駐車場装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】二段式駐車場として、車両を下段の駐車
領域に駐車させた状態で、下段の駐車領域の直上に設け
た上段の駐車台に車両を駐車させたり、上段の駐車台に
配置した車両を地上面に下降させて発進させることがで
きるものとして、次のようなものがある。
【0003】このような二段式駐車場装置は、一台の車
両が乗り入れ可能な地上駐車領域102を有する基台1
03と、この基台103に複数の回動アーム104,1
05を介してそれぞれ連結され、前記地上駐車面102
の上方位置aと地上駐車面の前方下方位置bとの間で水
平状態を保ちつつ昇降された水平昇降台106を上記上
方位置aと前方下方位置bとの間で、移動させる駆動機
構107とを具備し、水平昇降台106には、水平昇降
台106が前方下方位置bにある状態で車両110が乗
り入れることができるようになっている。
【0004】また、水平昇降台106には、水平回転可
能なターンテーブル(図示していない)が設けられ、こ
のターンテーブルを回転する回転機構が設けられてい
る。
【0005】回動アーム104,105の全長は、水平
昇降台106が回動過程で下段の車両101と干渉する
ことのないように設定され、基台103上の水平昇降台
106が着地する位置には、水平昇降台が嵌まり込む凹
部が形成されている。回動アーム105の基端部には油
圧モータ120、その他の駆動器が設けられ、また、こ
の油圧モータ120を駆動制御するため電動モータ、油
圧ポンプ、及び油圧制御装置等を設けている。そして、
これらの油圧装置によって水平昇降台106が昇降動さ
れる。また、回動アーム104,105には、上方位置
aにおいて、水平昇降台106がそれ以上後方に倒れな
いようにストッパが設けられている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述したよ
うな従来の二段式駐車場装置にあっては、水平昇降台1
06を上方位置a及び前方下方位置bとの間で移動する
ため、駆動装置として、大トルクを発生する油圧モータ
等を使用しなければならず、電動モータ、油圧ポンプ、
油圧モータ等の設備が必要となる他、油圧装置の制御系
も複雑なものとなり、装置全体としてコストが嵩むとい
う問題がある。
【0007】そこで、本発明は、二段式駐車場装置の駆
動装置の構成を単純なものとでき、二段式駐車場装置を
安価に提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明において、上述し
た課題を解決するための手段は以下の通りである。
【0009】本発明の請求項1に記載の手段は、少なく
とも一台の車両が駐車できる地上駐車領域1の横外側に
それぞれ設置され、上端部付近に滑車64を備えてなる
基礎フレーム10と、上記両基礎フレーム10に設けた
前後の回動軸25,26に基端部を回動可能に取り付け
た前側回転アーム21並びに後側回転アーム22、及び
梁部材23からなり、地上の駐車領域1の両側方に設け
られた4節の平行リンクをなし、両側の梁部材23の間
に設けられた駐車台24の水平状態を保って、〔A〕地
上の駐車領域から前方に外れた位置である下方停止位
置、〔B〕昇降リンクが直立した位置である最上方位
置、〔C〕地上の駐車領域に駐車した車両の上側の駐車
位置である上方停止位置、の各位置に移動でき、両方の
後側回転アーム22の先端に滑車62,66,68を備
える昇降リンク20と、上記昇降リンク20に設けら
れ、ワイヤーロープ69の巻き込みを行なう正転状態、
ワイヤーロープ69の送り出しを行なう逆転状態、及び
ワイヤーロープを停止させる制動状態に制御されるウイ
ンチ30と、基部が基礎フレーム10に回動可能に取り
付けられ、所定傾斜位置以下に下がらない傾斜止め機構
41を備え、先端部に滑車63,65,67が設けられ
る中間アーム40と、ウインチ30からのそれぞれ1本
のワイヤーロープ69が昇降リンク20、中間アーム4
0、及び基礎フレーム10に設けられた各滑車61,6
2,63,64,65,66,67,68に張りめぐら
され、昇降リンク20に設けた滑車68、並びに中間ア
ーム40に設けた滑車66,67を動滑車とする倍力機
構と、基礎フレーム10と中間アーム40との間に設け
られ、上記中間アーム40が上記最上方位置より上方停
止位置側にあるとき中間アーム40を昇降リンク20側
に押し出し、ウインチ30が逆転状態となってワイヤー
ロープ69が送りだされると、駐車台24に車両が載置
された状態で中間アーム40を押し出し、昇降リンク2
0を上方停止位置から最上方位置を越える位置まで移動
させる圧縮スプリング80とを備えた二段式駐車場装置
である。
【0010】本願の請求項2に記載の発明は、請求項1
に記載の手段において、ウインチ30からのワイヤーロ
ープ69は、以下〜の経路を経て先端を中間アーム
40に固定した倍力機構60を構成した、請求項1記載
の二段駐車場装置である。 後側回転アーム22に設けた滑車61,62(ワイ
ヤーロープの方向変換用滑車) 中間アーム40に設けた滑車63(ワイヤーロープ
69の方向変換用滑車) 基礎フレーム10の滑車64(定滑車) 中間アーム40の滑車65(ワイヤーロープ69の
方向変換用滑車) 後側回転アーム22の滑車66(動滑車) 中間アーム40の滑車67(定滑車) 後側回転アーム22の滑車68(動滑車)
【0011】本願の請求項3に記載の発明は、請求項
1、または請求項2に記載の手段において、二段式駐車
場装置のウインチ30は電動ウインチであり、二段式駐
車場装置には、電動ウインチ30を上記正転状態、逆転
状態、及び制動状態とさせる制御を行なう制御手段を設
けてなる二段式駐車場装置である。
【0012】本願の請求項4に記載の手段は、請求項
1、請求項2、または請求項3に記載の手段において駐
車台24には、載置された車両の方向を転換するターン
テーブル70を設けた二段駐車場装置である。
【0013】本願の請求項5に記載の手段は、請求項
1、請求項2、請求項3、または請求項4に記載の手段
において、駐車台24には、一端を駐車台24にヒンジ
で結合され、地上と駐車台24との走行路を形成するス
ロープ35を備え、該スロープ35は、ばね36によ
り、先端が地上に接触する車両乗り上げ位置、及び先端
が上側に撥ね上げられた収納位置の二位置に設定できる
ものとした二段駐車場装置である。
【0014】〔作用〕本発明の請求項1に記載の手段に
よれば、ウインチ30でワイヤーロープ69を巻き込
み、送り出しを行なうようにし、さらに、このワイヤー
ロープ69を所定の滑車に引き渡し構成した倍力機構を
形成して、昇降リンク20の昇降動を行なうものとして
いる。したがって、駐車台24の昇降を単純な設備で実
現でき、二段駐車場装置を安価なものとして供給するこ
とができる。
【0015】また、請求項2に記載の手段によれば、ウ
インチ30からのワイヤーロープ69と滑車61〜68
を使用した倍力機構60を用いて駐車台24を昇降させ
るようにしているから、駐車台24を直接昇降させるの
に比べて小さな出力のウインチ30を使用することがで
きる。
【0016】さらに、請求項3に記載の手段によれば、
ウインチ30を電動ウインチとして、制御手段で電動ウ
インチ30を回転制御するようにしたから、電動ウイン
チ30を正転状態とすると駐車台24が上昇し、電動ウ
インチ30を逆転状態とすれば駐車台24が自重で下降
する。そして、制御手段によって電動ウインチ30を制
動状態とすれば、駐車台24は停止する。
【0017】本発明の請求項4に記載の手段によれば、
駐車台24にはターンテーブル70を設けているから、
駐車台24を下方停止位置〔A〕に配置したとき、ター
ンテーブル70を適当な位置に回転して設定することに
より、より任意の方向から駐車台24に車両を乗り入れ
ることができる。また、車両駐車台24への車両の乗り
入れ後において、駐車台24上に載置した車両を上方停
止位置〔C〕に配置するのに適した方向に回転させるこ
とができる。したがって、駐車台24を下方停止位置
〔A〕としたときに、車両を駐車台24に進入させやす
い地上駐車領域1の前方の横方向から乗り入れることが
でき、駐車台24への車両の配置が容易となる。
【0018】本発明の請求項5に記載の手段によれば、
駐車台24には、スロープ35が設けられているので、
車両を駐車台24に容易に乗り入れることができる。そ
して、スロープ35は、先端が地上に接触する車両乗り
上げ位置、及び先端画上側に撥ね上げられた収納位置の
二位置に設定でき、駐車台24を上方停止位置に持ち上
げるに際して、スロープを収納位置にすることができ、
駐車台24を上方停止位置に設定した時にスロープ35
を撥ね上げることができるので、下側に駐車した車両へ
の乗車降車時に、スロープ35が邪魔になることはな
い。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る二段駐車場装
置の実施の形態を図面に基いて説明する。図1乃至図4
は本発明に係る二段駐車場装置の実施の形態を示すもの
である。
【0020】本例において、二段駐車場装置は、地上に
設けられた車両の駐車領域1と、この駐車領域1の両横
の外側に設置された基礎フレーム10と、この基礎フレ
ーム10に昇降自在に取り付けれた昇降リンク20と、
昇降リンク20の先端に設けられた駐車台24と、基礎
フレーム10に回動可能に取り付けられた中間アーム4
0と、昇降リンク20に設けられた電動ウインチ30
と、電動ウインチ30のワイヤーロープ69及び各アー
ムに設けられた滑車62〜68から構成され昇降リンク
20を上昇させる倍力機構60と、昇降リンク20を所
定の回動位置まで押し出す圧縮スプリング80と、駐車
台24への車両の乗り入れを容易にするスロープ35と
を設けるようにしたものである。
【0021】本例では、地上の駐車領域1は、1台の乗
用車2が駐車できるのに十分な長さ及び幅寸法を備えて
いる(例えば幅2.8m×長さ5m)。基礎フレーム1
0は、地上に設けられた上記駐車領域1の長さ方向に沿
う両外側に、それぞれ地盤にアンカーボルト、その他の
手段で固設されている。本例では、この基礎フレーム1
0は、地上から上方に向け設置される立設部16と、地
上に沿って配置される延設部13とからなる。立設部1
5は互いに、先端が結合されるように駐車領域1の長さ
方向に傾斜して立設された後側傾斜部材11、前側傾斜
枠部材12、及び両傾斜部材間11,12を連結する筋
交部材14とからなる。なお、符号15は、後側傾斜枠
部材11を地面に固定する固定プレートを示している。
【0022】また、上記延設部13は、上記前側傾斜部
材12の下端から前方に向けて延設されており、アンカ
ーボルト等で地面に固定されている。そして、両基礎フ
レーム10には、図1に示すように、前側傾斜部材の上
端部付近に定滑車となるワイヤーロープ69反転用の滑
車64(第1の反転滑車)が取り付けられている。
【0023】昇降リンク20は、駐車領域の両側に設け
られた両基礎フレーム10にそれぞれ回転可能に取り付
けられた2つの平行4節リンクからなる。該昇降リンク
20は、基礎フレーム1の延設部13に設けられた回動
軸26に軸支された前側回転アーム21、基礎フレーム
10の前側傾斜部材12の下端にに設けられた回動軸2
5に回動可能に軸支された後側回転アーム22、及び前
側回転アーム21及び後側回転アーム22に両端を軸支
された梁部材23とを備え、基礎フレーム10の前記2
つの回動軸25,26の間の部分を固定節とする平行四
辺形の4節リンクから構成される。
【0024】両4節リンクは、駐車台24を地上駐車領
域から前方に外れた位置である「下側停止位置〔A〕」
(図3中Aで示した)から、前側回転アーム21と後側
回転アーム22とが垂直に立設する「最上方位置
〔B〕」を経て、地上の駐車領域に駐車した車両の上側
である「上方停止位置〔C〕」(図3中Cで示した)ま
で、駐車台24の水平位置を保って移動させる。
【0025】両側の昇降リンク20の梁部材23の間に
は、車両が載置される駐車台24が取り付けられてい
る。本例では、前側回転アーム21は、基端が延設部1
3の前端の回動軸26に回動自在に軸支されている。ま
た、後側回転アーム22は、前側回転アーム21と同じ
長さであり、基端が前側の傾斜部材12であって上記前
側回転アーム21の軸支位置より上側位置の回動軸25
に回動自在に軸支されている。
【0026】そして、後側回転アーム22は、その先端
に動滑車となる2つのワイヤーロープ反転用滑車(第
2、第3の反転滑車)66,68、及び2つのワイヤー
ロープ案内用滑車(第1、及び第2の案内滑車)61,
62が取り付けられている。上記4節リンクを構成する
梁部材23は、両端を前側回転アーム21及び後側回転
アーム22に軸支され、駐車台24が取り付けられてい
る。
【0027】また、梁部材23には、ワイヤーロープ6
9の巻き込み、送り出しを行なう電動ウインチ30を備
えている。電動ウインチ30は、両側の梁部材23に1
台づつ合計2台設けられている。この電動ウインチ30
は、電源OFF時にはブレーキが作動してワイヤーロー
プ69が引き出されないように構成されている。
【0028】上記駐車台24は、両昇降リンクの梁部材
23を1斜辺とする2等辺三角形を構成する斜辺部材2
8及び上側辺部材29で形成され、上側辺29が常時水
平に保たれるものである。また、両側の上側辺部材29
にはターンテーブル70を介して車両のタイヤが乗り入
れる2列のレール部材27が設けられている。
【0029】本例では、レール部材27の両端部には、
はね上げ式のスロープ35が設けられている。このスロ
ープ35は、ばね36で先端が地上に接触する車両乗り
上げ位置、及び先端が上側に撥ね上げられた収納位置の
二位置に設定できるものとしている。また、ターンテー
ブル70は、上記レール部材27を載置した断面コ字状
の円形部材71と、この円形部材71が載置される8個
のキャスタ72とから構成される。キャスタ72は、上
記駐車台24に設けられた取付棚部73,74に車輪を
上側に向けて上記円形部材24が回転できるように設け
られている。
【0030】中間アーム40は、基端が両基礎フレーム
10の上記後側回転アーム22の回動軸25に取り付け
られている。さらに、中間アーム40は、基礎フレーム
10との間に中間アーム40が所定位置以下に下がらな
い傾斜止め機構41を備えている。
【0031】この傾斜止め機構41は中間アーム40に
取り付けられ基礎フレーム10の前側傾斜部材12に長
さ方向に移動可能に挿入された棒状部材42であり、棒
状部材はストッパ43を備え、ストッパ43が中間アー
ム40が所定位置に達したとき基礎フレーム10に係合
して、中間アーム40がそれ以上下降できないようにす
る。
【0032】したがって、中間アーム40は昇降リンク
20が中間アーム40に接触するまでは上記傾斜止め機
構41で固定され、昇降リンク20が中間アーム40に
接触してからは昇降リンク20と共に基礎フレーム10
側に向け回動する。そして、この中間アーム40の先端
部には、定滑車となる1つのワイヤーロープ反転用滑車
(第4の反転滑車)67、及び2つのワイヤーロープ案
内用滑車(第3及び第4の案内滑車)63,65を備え
ている。
【0033】また、基礎フレーム10には停止部材17
が設けられ、中間アーム40が基礎フレームに近づいた
とき、中間アーム40は基礎フレーム10とを一定間隔
を隔てて停止される。
【0034】本例において、倍力機構は、電動ウインチ
30からの1本のワイヤーロープ69が以下の経路を通
って倍力機構を構成している。 ウインチ30のドラム →後側回転アーム22の2つの案内用滑車61,62
(第1、第2の案内滑車) →中間アーム40の案内滑車63(第3の案内滑車) →基礎フレーム10の反転滑車64(定滑車) →中間アーム40の案内滑車65(第4の案内滑車) →後側回転アーム22の反転滑車66(動滑車) →中間アーム40の反転滑車67(定滑車) →後側回転アーム22の反転滑車68(動滑車) →先端を中間アーム40に固定
【0035】また、本例では、基礎フレーム10と中間
アーム40との間には圧縮スプリング80を設けてい
る。この圧縮スプリング80は、上記傾斜止め機構41
の棒状部材42に嵌め入れられている。この圧縮スプリ
ング80は、常時中間アーム40を昇降リンク20側に
付勢し、ワイヤーロープ69が緩められた状態におい
て、駐車台24に車両が載置された状態で、中間アーム
40を押し、昇降リンクを「上方停止位置」から「最上
方位置」を越える位置まで移動させることができるもの
である。
【0036】ここで、昇降リンク20を「最上方位置」
から「上方停止位置」まで移動させるには、電動ウイン
チ30を駆動してワイヤーロープ69を巻き込む。
【0037】本例において制御手段(図示していない)
は、ウインチ30を正転(ワイヤーロープ69巻き込
み)逆転(ワイヤーロープ69送り出し)及び停止(ブ
レーキ)の切換を行なうスイッチである。
【0038】また、本例では駐車台24には、図3に示
すように、車両走行用のスロープ35が設けられてい
る。このスロープ35は、駐車台24の2本の各レール
部材の一端、又は両端に地上面と、駐車台24との間に
設けられる。このスロープ35は、車両進入退出時には
自重で先端が地上面に接触し、昇降リンクの昇動時に
は、図3に示すように、上方に向けて撥ね上げ状態とな
るようにスプリング35が配置される。
【0039】以下、本発明に係る二段駐車場装置の作動
について説明する。 〔車両3の収容〕ここでは、地上駐車領域1には車両2
が停車しており、駐車台24はこの地上駐車領域1の上
段に配置されて、この駐車台24には車両が載置されて
いない場合であり、この駐車台24に新たに車両3を駐
車する場合について説明する。
【0040】(1)車両3の載置 先ず、制御装置を逆転操作してウインチ30のワイヤー
ロープ69を送り出して、昇降リンク20を下降させ、
「下方停止位置〔A〕」にする。そして、ターンテーブ
ル70を手動で回転して、車両3を載置位置にする。即
ち、レール27を横向きにする。そしてスロープ35を
下ろし、車両3をスロープ35上に走行させ、スロープ
35の傾斜を走行させ、駐車台24上に載置する。そし
て、車両3の載置後、スロープ35をはね上げる。
【0041】(2)駐車台24の下方停止位置〔A〕か
ら最上方位置〔B〕への移動 制御装置を操作して電動ウインチ30を正転させ、ワイ
ヤーロープ69を電動ウインチに巻き取ることにより昇
降リンク20を上昇させる。昇降リンク20が上昇して
後側回転アーム22が中間アーム40のストッパ45に
接触するまで回動させる。そして、昇降リンク20は、
中間アーム40に接触したまま、共に回動して圧縮スプ
リング80を圧縮しつつ最上方位置〔B〕まで上昇す
る。途中で昇降リンク20を停止して、ターンテーブル
70を回転させ、車両3を駐車方向である、縦方向にす
る。
【0042】(3)駐車台24の最上方位置〔B〕から
上方停止位置〔C〕への移動 そして、さらに電動ウチンチ30を巻き上げると、中間
アーム40は圧縮スプリング80を圧縮して、昇降リン
ク20と中間アーム40が回動され、中間アーム40が
停止部材17に接触した状態で制御装置を停止状態とし
て、電動ウインチ30を制動状態とする。これにより、
電動ウインチ30はブレーキがかかった状態となり、車
両3は、駐車台24に駐車された状態で上方停止位置
〔C〕に停止される。これにより、車両3は駐車台24
に載置され、上方停止位置〔C〕に駐車した状態とな
る。
【0043】〔車両3の出庫〕以下、車両3を駐車台2
4に載置した状態で、車両3を地上に下ろし発進させる
手順について説明する。 (1)駐車台24の上方停止位置〔C〕から最上方位置
〔B〕への移動 まず、車両3を載置した駐車台24を上方停止位置
〔C〕から最上方位置〔B〕まで移動させる。このた
め、制御装置を逆転状態として、ウインチ30からワイ
ヤーロープ69を少しづつ送りだす。圧縮スプリング8
0の力で中間アーム40と、昇降リンク20が上方停止
位置から、最上方位置〔B〕まで電動ウインチ30がワ
イヤーロープ69が送りだされる速度で順次回動する。 (2)駐車台24の最上方位置〔C〕から下方停止位置
〔A〕への移動 続けて、制御装置を逆転状態とすると、電動ウインチ3
0は、ワイヤーロープ69を少しづつ送りだし、駐車台
24は車両3及び装置の重みで少しづつ下降する。途中
の所定の位置において、中間アーム40は傾斜止め機構
41で停止して、昇降リンク20のみが地上に設置する
まで下降して、昇降リンク20の下側回転アーム21が
地上に設置する。そして、昇降リンク20の下降の途中
ににおいて、ターンテーブル70を回転させて、車両3
の向きを横向きにして車両3を退出できるようにする。
【0044】(3)出庫 駐車台24が下方停止位置〔A〕に停止したなら、制御
手段を停止状態として、駐車台24のスロープ35を下
ろして車両3を発進させる。そして、制御手段を正転状
態にして、昇降リンク20を上方停止位置〔C〕まで上
述した手順と同様の手順で移動させ一連の手順は終了す
る。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本出願の請求項1
に記載の手段によれば、ウインチでワイヤーロープを巻
き込み、送り出しを行なうようにし、さらに、このワイ
ヤーロープを所定の滑車に引き渡し構成した倍力機構を
形成して、昇降リンクの昇降動を行なうものとしている
から、駐車台の昇降を単純な設備で実現でき、二段駐車
場装置を安価なものとして供給することができるという
効果を奏する。
【0046】また、請求項2に記載の発明によれば、ウ
インチからのワイヤーロープと滑車を使用した倍力機構
を用いて駐車台を昇降させるようにしているから、駐車
台を直接昇降させるのに比べて小さな出力のウインチを
使用することができ、二段駐車場装置を安価なものとし
て供給することができるという効果を奏する。
【0047】さらに、請求項3に記載の手段によれば、
ウインチを電動ウインチとして、制御手段で電動ウイン
チの回転制御をするようにしたから、電動ウインチを正
転状態とすると駐車台が上昇し、電動ウインチを逆転状
態とすれば駐車台が自重で下降し、さらに、制御手段に
よって電動ウインチを制動状態とすれば、駐車台は停止
するものとでき、制御手段を単純な構成とでき、二段駐
車場装置を安価なものとして供給することができるとい
う効果を奏する。
【0048】本発明の請求項4に記載の手段によれば、
駐車台にはターンテーブルを設けるものとしたから、駐
車台を下方停止位置に配置したとき、ターンテーブルを
適当な位置に回転して設定することにより、より任意の
方向から駐車台に車両を乗り入れることができ、また、
車両駐車台への車両の乗り入れ後において、駐車台上に
載置した車両を上方停止位置に配置するのに適した方向
に回転させることができ、駐車台を下方停止位置に設置
したときに、車両を駐車台に進入させ易い地上駐車領域
の前方の横方向から乗り入れることができ、駐車台への
車両の配置が容易となるという効果を奏する。
【0049】さらに、本発明の請求項5に記載の手段に
よれば、駐車台24には、スロープ35が設けられてい
るので、車両を駐車台24に容易に乗り入れることがで
きる。そして、スロープ35は、先端が地上に接触する
車両乗り上げ位置、及び先端が上側に撥ね上げられた収
納位置の二位置に設定でき、駐車台24を上方停止位置
に持ち上げるに際して、スロープを収納位置にすること
ができ、駐車台24を上方停止位置に設定した時にスロ
ープ35を撥ね上げることができるので、下側に駐車し
た車両への乗車降車時に、スロープ35が邪魔になるこ
とはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る二段式駐車場装置の実施の形態の
一例を示す正面図である。
【図2】図1に示した二段式駐車場装置を示す平面であ
る。
【図3】図1に示した二段式駐車場装置の作動の状態を
示す正面図である。
【図4】に示した二段式駐車場装置を示す斜視図であ
る。
【図5】従来の二段式駐車場装置を示す正面図である。
【符号の説明】
1 駐車領域 2 車両 3 車両 10 基礎フレーム 20 昇降リンク 21 前側回転アーム 22 後側回転アーム 23 梁部材 24 駐車台 25 回動軸 26 回動軸 30 ウインチ(電動ウインチ) 35 スロープ 36 ばね 40 中間アーム 60 倍力機構 62〜68 滑車 69 ワイヤーロープ 70 ターンテーブル 80 圧縮スプリング

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一台の車両が駐車できる地上
    駐車領域(1)の横外両側にそれぞれ設置され、上端部
    付近に滑車(64)を備えてなる基礎フレーム(10)
    と、 上記両基礎フレーム(10)のそれぞれに設けた前後の
    回動軸(25,26)に基端部を回動可能に取り付けた
    前側回転アーム(21)並びに後側回転アーム(2
    2)、及び両回転アーム(21,22)の先端に両端を
    回動可能に取り付けられた梁部材(23)からなる4節
    の平行リンクをなし、 両側の梁部材(23)に設けられた駐車台(24)の水
    平状態を保って、 〔A〕地上の駐車領域から前方に外れた位置である下方
    停止位置 〔B〕昇降リンクが直立した位置である最上方位置 〔C〕地上の駐車領域の上側である上方停止位置 の各位置に移動でき、両後側回転アーム(22)の先端
    に滑車(62,66,68)を備える昇降リンク(2
    0)と、 上記昇降リンク(20)に設けられ、ワイヤーロープ
    (69)の巻き込みを行なう正転状態、ワイヤーロープ
    (69)の送り出しを行なう逆転状態、及びワイヤーロ
    ープを停止させる制動状態に制御されるウインチ(3
    0)と、 基部が、基礎フレーム(10)に回動可能に取り付けら
    れ、所定傾斜位置以下に下がらない傾斜止め機構(4
    1)を備え、先端部に滑車(63,65,67)が設け
    られる中間アーム(40)と、 ウインチ(30)からのそれぞれ1本のワイヤーロープ
    (69)が昇降リンク(20)、中間アーム(40)、
    並びに基礎フレーム(10)に設けられた各滑車(6
    1,62,63,64,65,66,67,68)に張
    りめぐらされ、 昇降リンク(20)に設けた滑車(66,68)、及び
    中間アーム(40)に設けた滑車(67)を動滑車とす
    る倍力機構(60)と、 基礎フレーム(10)と中間アーム(40)との間に設
    けられ、上記中間アーム(40)が上記最上方位置より
    上方停止位置側にあるとき中間アーム(40)を昇降リ
    ンク(20)側に押し出し、ウインチ(30)が逆転状
    態となってワイヤーロープ(69)が送り出されると、
    駐車台(24)に車両が載置された状態で中間アーム
    (40)を押し出し、昇降リンク(20)を上方停止位
    置から最上方位置を越える位置まで移動させる圧縮スプ
    リング(80)とを備えた二段式駐車場装置。
  2. 【請求項2】 上記ウインチ(30)からのワイヤーロ
    ープ(69)は、以下の経路を経て先端を中間アーム
    (40)に固定した倍力機構(60)を構成した請求項
    1記載の二段駐車場装置。 後側回転アーム(22)に設けた滑車(61,6
    2) 中間アーム(40)に設けた滑車(63) 基礎フレーム(10)の滑車(64) 中間アーム(40)の滑車(65) 後側回転アーム(22)の滑車(66) 中間アーム(40)の滑車(67) 後側回転アーム(22)の滑車(68)
  3. 【請求項3】 二段式駐車場装置のウインチ(30)は
    電動ウインチであり、二段式駐車場装置には、電動ウイ
    ンチを上記正転状態、逆転状態、及び制動状態とさせる
    制御を行なう制御手段を設けてなる請求項2乃至3記載
    の二段式駐車場装置。
  4. 【請求項4】 上記駐車台(24)には、載置された車
    両の方向を転換するターンテーブル(70)を備えた請
    求項1、請求項2、または請求項3記載の二段駐車場装
    置。
  5. 【請求項5】 上記駐車台(24)には、一端を駐車台
    (24)にヒンジで結合され、地表と駐車台(24)と
    の間の走行路を形成するスロープ(35)を備え、該ス
    ロープ(35)は、ばね(36)により、先端が地表に
    接触する車両乗り上げ位置、及び先端画上側に撥ね上げ
    られた収納位置の二位置に設定できるものとした請求項
    1、請求項2、請求項3、または請求項4記載の二段駐
    車場装置。
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