JPH11113964A - 車椅子用プラットホーム移動装置 - Google Patents

車椅子用プラットホーム移動装置

Info

Publication number
JPH11113964A
JPH11113964A JP9290335A JP29033597A JPH11113964A JP H11113964 A JPH11113964 A JP H11113964A JP 9290335 A JP9290335 A JP 9290335A JP 29033597 A JP29033597 A JP 29033597A JP H11113964 A JPH11113964 A JP H11113964A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
platform
arm
slider
wheelchair
floor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9290335A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Yanai
矢内毅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OTEC JAPAN KK
Wako Kogyo KK
Original Assignee
OTEC JAPAN KK
Wako Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OTEC JAPAN KK, Wako Kogyo KK filed Critical OTEC JAPAN KK
Priority to JP9290335A priority Critical patent/JPH11113964A/ja
Publication of JPH11113964A publication Critical patent/JPH11113964A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Vehicle Step Arrangements And Article Storage (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持部材に案内されながら進退動するスライ
ダーをスムース、かつ、確実に水平移動させることがで
きること。また進退動駆動機構Xを構成する各部材を支
持部材に容易に取付けることができると共に、安価に製
作することができること。 【解決手段】 車室内の床面3上の左右に支持部材5を
配設し、これらの支持部材5にそれぞれガイド部材20
を介して進退動するスライダーアーム14を備えたプラ
ットホーム4用の進退動駆動機構Xを取付け、また前記
スライダーアーム14の突出先端部には、該スライダー
アーム14及びローラ支持板36と相俟って四節リンク
を構成する上下の平行移動アーム31、33の一端部が
それぞれ枢支され、かつ、床面3から完全に突出した前
記プラットホーム4を下方向に水平状態を維持しながら
略そのまま下降させたり、或いは下降状態から水平状態
を維持しながら略そのまま上昇させる昇降動機構Yを取
付けたことを特徴とする車椅子用プラットホーム移動装
置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車椅子用プラットホー
ム移動装置に関し、特に車椅子を利用する人の便宜を図
るため車室の床面上に組み込んだ車椅子用プラットホー
ム移動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の車椅子用プラットホーム
移動装置、特にプラットホームの昇降装置の一実施例と
して、特開昭63ー263144号公報に開示されたも
のがある。この実施例は、図16に示すように車輛の後
部出入り口の床面50に設けられた支持板に下端部が枢
支されたアッパーアーム52と、このアッパーアーム5
2よりも車輛の後方に位置し、かつ、前記床面の適宜箇
所に下端部が軸を介して枢支されたロアアーム54と、
このロアアーム54及び前記アッパーアーム52のそれ
ぞれの上端部に軸着されたサイドフレーム55と、この
サイドフレーム55の自由端部にスライド自在に取付け
られた引き出し型のプラットホーム56とから成り、前
記アッパーアーム52の上端部の枢軸51には油圧シリ
ンダー57の後端部が枢着され、一方、前記ロアアーム
54の「く」の字状に折曲された最下端部にはその作動
杆58の先端部が枢軸59を介して取付けられている。
【0003】しかして、上記構成に於いては、作動杆5
8が油圧シリンダー57内に収縮すると、仮想線で示す
ようにアッパーアーム52およびロアアーム54は回転
し、プラットホーム56は路面へと下降する。一方、作
動杆58が油圧シリンダー57から伸張した時はプラッ
トホーム56は路面から上昇し、かつ、プラットホーム
56を矢印で示す床面50の方向に手で押すと、該プラ
ットホーム56はサイドフレーム55の自由端部をスラ
イドし、床面50の下方に形成された格納ボックス60
に収納される。
【0004】しかしながら、上記構成に於いては、該プ
ラットホーム56を車輛の床面50上に持っていくこと
ができないため、車椅子での床面50への乗り込みおよ
び床面からプラットホーム56への乗り込みがそれぞれ
簡単にできないと共に、プラットホーム56を収納する
ための格納ボックス60をわざわざ床面50の下方に形
成しなければならないと言う欠点があった。またロアア
ーム54を回動させるための油圧駆動装置をアッパーア
ーム52の上端部の枢軸51やロアアーム54の折曲さ
れた最下端部に取付けなければならないので、取付けが
面倒である、圧駆動装置や各アームをコンパクトに収納
できない、油圧駆動装置が外部に露出状態となる等の問
題点があった。さらに、昇降アームの上昇時のみならず
下降時に於いても、プラットホームが車室外に著しく突
出すると言う欠点があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
従来の欠点に鑑み、第1の目的は、車椅子での車輛の床
面への乗り込みおよび床面からプラットホームへの乗り
込みが簡単であることである。第2の目的は、支持部材
に案内されながら進退動するスライダーをスムース、か
つ、確実に水平移動させることができることである。第
3の目的は、支持部材に取付けられたプラットホーム移
動用の進退動駆動機構X及びスライダーに取付けられた
昇降動機構Yを車室内にコンパクト化した状態(スマー
トな格好)で収納することができることである。第4の
目的は、スライダーを介して車室外へと完全に突出した
プラットホームが、上昇時乃至下降時に著しく外方向に
突出移動しないことである。加えて、第5の目的は、昇
降動機構Yを構成する上下の平行移動アームが昇降回転
する際に、プラットホームがローラ支持板に常時安定的
に支持されることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の車椅子用プラッ
トホーム移動装置は、車室内の床面3上の左右に支持部
材5を配設し、これらの支持部材5にそれぞれガイド部
材20を介して進退動するスライダーアーム14を備え
たプラットホーム4用の進退動駆動機構Xを取付け、ま
た前記スライダーアーム14の突出先端部には、該スラ
イダーアーム14及びローラ支持板36と相俟って四節
リンクを構成する上下の平行移動アーム31、33の一
端部がそれぞれ枢支され、かつ、床面3から完全に突出
した前記プラットホーム4を下方向に水平状態を維持し
ながら略そのまま下降させたり、或いは下降状態から水
平状態を維持しながら略そのまま上昇させる昇降動機構
Yを取付けたことを特徴とする。
【0007】上記構成に於いて、進退動駆動機構Xは、
支持部材5の一端部側に固定された制御駆動モータ10
と、この駆動モータの駆動力により回転するように支持
部材に軸支された駆動スプロケット11と、支持部材5
の他端部側に軸支された案内スプロケット12と、これ
らのスプロケット11、12にそれぞれ係合する有端の
牽引手段13と、中央部が前記駆動スプロケット11に
折り返し巻装された該牽引手段チェーン13の両端部が
それぞれ個別的に連結固定されたスライダーアーム14
とから構成されていることを特徴とする。またスライダ
ーアーム14用のガイド部材20は、牽引手段13より
も下方に位置するように支持部材5の内壁面に固定され
た切断端面逆向きコ字型或いはコ字型状の案内レール2
1と、この案内レール21内にそれぞれ嵌合し、かつ、
切断端面下向きコ字型状スライダーアーム14の外側垂
直壁部14aに固定された水平固定杆22にそれぞれ軸
支された複数個のガイドローラ23とから構成されてい
ることを特徴とする。
【0008】また本発明の車椅子用プラットホーム移動
装置は、車室内の床面3上の左右に支持部材5を配設
し、これらの支持部材5にそれぞれガイド部材20を介
して進退動するスライダーアーム14を備えたプラット
ホーム4用の進退動駆動機構Xを取付け、また前記スラ
イダーアーム14の突出先端部には、該スライダーアー
ム14及びローラ支持板36と相俟って四節リンクを構
成する上下の平行移動アーム31、33の一端部がそれ
ぞれ枢支され、かつ、床面3から完全に突出した前記プ
ラットホーム4を下方向に水平状態を維持しながら略そ
のまま下降させたり、或いは下降状態から水平状態を維
持しながら略そのまま上昇させる昇降動機構Yを取付
け、さらに、この昇降動機構Yの昇降駆動源としてのシ
リンダー37及びその作動杆38を上方平行移動アーム
31と下方平行移動アーム33との間に配設し、前記油
圧シリンダー37の基部は、下方平行移動アーム33の
一端部を軸支する第2軸32に固定的に設けられ、一
方、作動杆38の突出先端部は、上方平行移動アーム3
1の他端部よりの部位に枢支ピン39を介して取付けら
れていることを特徴とする。そして、前記構成に於い
て、昇降動機構Yは、スライダーアーム14のアングル
状に形成された対向垂直壁部14aの斜め立上がり上端
部に、その一端部が第1軸30を介して枢支された上方
平行移動アーム31と、同じく前記対向垂直壁部14a
の中央部寄りの下端部に、その一端部が第2軸32を介
して枢支された下方平行移動アーム33と、前記上方平
行移動アーム31の他端部を枢支する第3軸34及び前
記下方平行移動アーム33の他端部を枢支する第4軸3
5がそれぞれ設けられたローラ支持板36と、上方平行
移動アーム31及び下方平行移動アーム33の間に配設
された昇降駆動源としての油圧シリンダー37及びその
作動杆38とから構成されていることを特徴とする。ま
た昇降動機構Yのローラ支持板36は、プラットホーム
4に側壁に横方向に固定された支持レール45に嵌まり
合う一対の下部支持ローラ46、47と、これらの支持
ローラ46、47に対して三角形状の頂点に位置すると
共に、前記支持レール45の上面を滑動する上部支持ロ
ーラ48とで構成されており、かつ、プラットホーム収
納用補正リンク40の端部が、下方平行移動アーム33
とプラットホーム4にそれぞれ枢支されていることを特
徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図15に示す一実
施例により、本発明の構成を作用と共に詳細に説明す
る。
【0010】1は車椅子用プラットホーム移動装置で、
このプラットホーム移動装置1は、車輛の後部出入り口
(乗降口)2の床面3上に装備されている。プラットホ
ーム4には、特に図示しないが車椅子が乗り込んでい
る。車椅子を利用している人は、このプラットホーム4
を介して車輌からスムースに降り、又は車輌にスムース
に乗り込むことができる。
【0011】本発明のプラットホーム移動装置1は、後
部出入り口2を基準に、プラットホーム4を車輌の床面
3上からそのまま水平方向に突出させたり、或いは突出
状態から床面3上へそのまま水平後退させる進退動駆動
機構Xと、床面3から突出したプラットホーム4を下方
向に水平状態を維持しながら略そのまま下降させたり、
或いは下降状態から水平状態を維持しながら略そのまま
上昇させる昇降動機構Yとから成る。つまり、プラット
ホーム移動装置1は、プラットホーム4が進退動駆動機
構Xにより車室外にそのまま水平状態に出て、かつ、昇
降動機構Yによりそのまま路面まで下降する。
【0012】まず図1乃至図3を参照に、プラットホー
ム移動装置1の作動態様を簡単に説明する。図1はプラ
ットホーム4が床面3上に収納された状態を示す平面か
らの概略説明図である。前述したようにプラットホーム
4の上面には、特に図示しないが車椅子が乗り込んでい
るので、車椅子は車室内に存在している。
【0013】図2はプラットホーム4が進退動駆動機構
Xの動力源により、床面3上からそのまま水平方向に突
出した状態を示す平面からの概略説明図である。この場
合プラットホーム4に乗っている車椅子は、プラットホ
ーム4の先端部又は/及び後端部に設けられ、かつ、所
要角度まで回転する図示省略のストッパー板に支持され
ている。
【0014】図3はプラットホーム4が昇降動機構Yの
動力源により、リンク機構或いは昇降動機構の一部を構
成するスライダーアーム並びにローラ支持板にそれぞれ
枢支された上下の平行移動アームを介し、水平状態を維
持しながら略そのまま下降する旨の側面からの概略説明
図である。
【0015】ところで、本実施例に於いて、車室内の床
面3に固定された支持部材やプラットホーム4用の進退
動駆動機構X及び昇降動機構Yは、左右にそれぞれ1対
設けられているので、便宜上一方のみ説明し、他方には
同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
【0016】まず図4乃至図7に基づき床面内の支持部
材5及びプラットホーム用進退動駆動機構Xについて説
明する。
【0017】5は前述したように車室内の床面3上に固
定された支持部材である。この支持部材5は床面3の左
右に対設されている。支持部材5の端面形状は、L字
型、コ字型等特に問わないが、少くとも車室の前後方向
に延びた長板状であることが望ましい。
【0018】しかして、支持部材5は、本実施例では端
面コ字型状に形成され、側壁部はプラットホーム4側
の、或いは後述するスライダーアーム等を収納する幅広
部5aと、図示しないタイヤハウス側の幅狭部5bとを
有する。支持部材5の側壁部に連設する水平底壁部5c
は、対向する水平上壁部5eよりも多少内側に突出して
いる。そして、左右一対の支持部材5は、前記水平底壁
部5cの上面に両端部がそれぞれ固定された複数個の横
連結杆6を介して一体的に構成されている。なお、7は
支持部材5の幅広部5aの後端部外壁面に固定された間
隙形成用或いは位置調整用の補助板である。
【0019】プラットホーム用進退動駆動機構Xは、支
持部材5の一端部側に固定された制御の駆動モータ10
と、この駆動モータの駆動力により回転するように支持
部材に軸支された駆動スプロケット11と、支持部材5
の他端部側に軸支された案内スプロケット12と、これ
らのスプロケット11、12にそれぞれ係合する有端の
牽引手段13と、中央部が前記駆動スプロケット11に
折り返し巻装された該牽引手段チェーン13の両端部が
それぞれ個別的に連結固定されたスライダーアーム14
とから構成されている。
【0020】そこで、これらの各部材の取付け箇所につ
いて説明する。制御手段としての駆動モータ10は、支
持部材5の幅広部5aの一端部に形成された開口16を
介し、側壁部から多少突出するように該幅広部5aに固
定配設されている。また制御手段としての駆動スプロケ
ット11は、幅広部5aの内壁面側に位置するように、
該幅広部5aに軸支されている。この駆動スプロケット
11は、公知の減速歯車機構を介して駆動モータ10に
制御されながら左右に回転する。一方、駆動スプロケッ
ト11に対する従動手段としての案内スプロケット12
は、支持部材5の幅広部5aの他端部の内壁面に位置す
るように、該幅広部5aに軸支されている。そして、案
内スプロケット12は、駆動スプロケット11よりも若
干上方の部位に軸支されている。
【0021】牽引手段の一例としての有端チェーン13
は、図7を基準にすると、中央部は駆動スプロケット1
1に折り返し巻装されている。又上側に位置する上端部
(一端部)11aは、案内スプロケット12を介してス
ライダーアーム14の後端部に固定されている。さら
に、下側に位置する下端部(他端部)11bは、スライ
ダーアーム14の中央部寄りの部位に固定されている。
なお、有端チェーン13の両端部は、スライダーアーム
14の外壁面に突設した複数個の取付け部17、18に
それぞれ連結固定されている。
【0022】次に図8乃至図10を参照に進退動駆動機
構Xの一部を構成するスライダーアーム14用のガイド
部材20について説明する。
【0023】スライダーアーム14用のガイド部材20
は、牽引手段13よりも下方に位置するように支持部材
5の内壁面に固定された切断端面逆向きコ字型或いはコ
字型状の案内レール21と、この案内レール21内にそ
れぞれ嵌合し、かつ、切断端面下向きコ字型状スライダ
ーアーム14の垂直壁部14aの1つに固定された水平
固定杆22にそれぞれ軸支された複数個(例えば2個)
のガイドローラ23とから構成されている。
【0024】すなわち、スライダーアーム14は、本実
施例では外側垂直壁部14aの内壁面に固定された水平
固定杆22と、この水平固定杆22に前記外側垂直壁部
14aを貫通して設けられた2個の水平軸24と、これ
らの水平軸24の突出端部にそれぞれ支承された2個の
ガイドローラ23と、これらのガイドローラ23を支持
する支持部材5側の案内レール21により水平状態に支
持されている。
【0025】次に図11乃至図15に基づきプラットホ
ーム4用の昇降動機構Yについて説明する。
【0026】前述したようにスライダーアーム14は、
複数個のガイドローラ23を介して水平方向に進退動可
能である。そこで、まず図11及び図12は、スライダ
ーアーム14がプラットホーム4を維持しながら乗降口
2から最も進行(突出)した状態を示す平面及び側面か
らの各説明図である(便宜上、支持部材等は省略してあ
る)。次に図13は昇降動機構Yの駆動源の駆動力によ
り上下の平行移動アームが回転し、その結果、プラット
ホーム4が路面まで略垂直下降する旨の概略説明図であ
る。次に図14は図11を基準にした場合に、右側から
見た概略説明図である。図15は図14の主要部の拡大
説明図である。
【0027】これらの各図から明らかなように、本発明
の昇降動機構Yは、図11、又は図13を基準にする
と、スライダーアーム14のアングル状に形成された対
向垂直壁部14aの斜め立上がり上端部に、その一端部
(左端部)が第1軸30を介して枢支された上方平行移
動アーム31と、同じく前記対向垂直壁部14aの中央
部寄りの下端部に、その一端部(左端部)が第2軸32
を介して枢支された下方平行移動アーム33と、前記上
方平行移動アーム31の他端部(右端部)を枢支する第
3軸34及び前記下方平行移動アーム33の他端部(右
端部)を枢支する第4軸35がそれぞれ設けられた二等
辺三角形状のローラ支持板36と、前記上方平行移動ア
ーム31及び下方平行移動アーム33の間に配設された
昇降駆動源としての油圧シリンダー37及びその作動杆
38とから構成されている。
【0028】しかして、前記油圧シリンダー37の基部
は、前記第2軸32に溶着等の手段により固定的に設け
られ、一方、作動杆38の突出先端部は、上方平行移動
アーム31の他端部よりの部位に枢支ピン39を介して
取付けられている。
【0029】したがって、この油圧シリンダー37の駆
動力により作動杆38が伸縮動すると、アングル状スラ
イダーアーム14並びに三角形状のローラ支持板36を
介していわば四節リンク機構を構成する上下の平行移動
アーム31、33は、第1軸30及び第2軸32をそれ
ぞれ支点に平行状態を支持しながら回転する。
【0030】次に図12、図13及び図15を参照にロ
ーラ支持板36とプラットホーム収納用補正リンク40
との関係及びローラ支持板36とプラットホーム4との
支持関係を説明する。
【0031】まずローラ支持板36とプラットホーム収
納用補正リンク40との関係について説明する。
【0032】ここで「プラットホーム収納用補正リンク
40」とは、端部が下方平行移動アーム33とプラット
ホーム4にそれぞれ枢支され、プラットホーム4が上昇
した時には、ローラ支持板36を車室の外方向へ押し出
すことで、或いはローラ支持板36に対してプラットホ
ーム4を車室の内方向へ引き戻すことで、該プラットホ
ーム4が外方向に著しく突出させない機能を有する部材
を言う。
【0033】しかして、補正リンク40は、図12で示
すように中央部が適宜に折曲され、図13を基準にする
と、上端部が下方平行移動アーム33の中央部に上方枢
軸41を介して枢着され、一方、下端部がプラットホー
ム4の後端部(左端部)に下方枢軸42を介して枢着さ
れている。
【0034】次にローラ支持板36とプラットホーム4
との支持関係を説明する。ローラ支持板36は、プラッ
トホーム4を安定的(前後方向にガタガタ揺れないよ
う)に支持する少くとも合計3個以上の支持ローラを備
えている。しかして、支持ローラは、本実施例では図1
5で示すようにプラットホーム4に側壁に横方向に固定
された複数個(上下)の鉤状支持レール45の1つに嵌
まり合う一対の下部支持ローラ46、47と、これらの
支持ローラ46、47に対して三角形状の頂点に位置す
ると共に、前記鉤状支持レール45の1つの上面を滑動
する上部支持ローラ48とで構成されている。そして、
図13を基準にすると、ローラ支持板36の左側下端部
に位置する下部支持ローラ46は、前述した下方平行移
動アーム33の他端部(下端部)を枢支する第4軸35
に枢支され、一方、ローラ支持板36の右側下端部に位
置する下部支持ローラ47は、第5軸49を介して枢支
されている。
【0035】したがって、逆の見方をすると、プラット
ホーム4は、四節リンク機構を構成する上下の平行移動
アーム31、33の回転に追動し、ローラ支持板36に
対し、ローラ支持板36に設けられた一対の下部支持ロ
ーラ46、47と上部支持ローラ48に「3点」で支持
された状態で補正リンク40を介してその位置を変え
る。したがって、プラットホーム4は、図13の矢印で
示すように常時水平状態を保ちながら略垂直状態で昇降
動する。
【0036】上記構成に於いて、まずプラットホーム4
が床面3から水平状態に外方向へ進む(突出する)場合
について説明する。図1で示すようにプラットホーム4
が車室内の床面上に位置している場合には、昇降動機構
Yを構成する各部材は、図14又は図15で示すような
格好で、逆コ字型或いはコ字型状支持部材5の底壁部5
c及び上壁部5eの範囲内にコンパクトな状態に収納さ
れている。
【0037】そこで、プラットホーム用進退動駆動機構
Xの駆動モータ(サーボモータ)10が起動すると、該
駆動モータの駆動力により駆動スプロケット11が回転
する。前述したように図4及び図5は、プラットホーム
4が床面3から外方向へ多少進出状態を示しているが、
この場合図5を基準にすると、駆動スプロケット11
は、駆動モータ10に制御されながら反時計方向に回転
する。そうすると、支持部材5側の案内スプロケット1
2は、長さが一定の有端チェーン13を介して時計方向
へ回転するので、結局、スライダーアーム14は、案内
スプロケット12を基点に有端チェーン13の上端部
(一端部)11a側で引っ張られた格好となり、スライ
ダーアーム14用のガイド部材20を介し、図6及び図
7で示すように床面3から突出する。したがって、プラ
ットホーム4は、ライダーアーム14を介して図2で示
すように車室外へ完全に出る。この場合、前記駆動スプ
ロケット11が駆動モータ10に制御されながら時計方
向に回転すると、今度は逆の作動態様になる。すなわ
ち、駆動スプロケット11が逆方向へ回転すると、スラ
イダーアーム14は有端チェーン13の下端部(他端
部)11b側で支持部材5側に引っ張られる格好とな
り、該スライダーアーム14が後退動するに伴い、案内
スプロケット12は反時計方向に回転する。したがっ
て、車椅子を乗せたプラットホーム4は、ガイド部材2
0に水平状態に案内されながら初期位置(車室内の床面
3上)へと戻る。
【0038】次に車室外へ完全に出たプラットホーム4
が下降する場合について説明する。図11で示すように
プラットホーム4が車室外へ完全に出た場合に於いて
も、未だ昇降動機構Yを構成する各部材は、図14又は
図15で示すように、コ字型状支持部材5の底壁部5c
及び上壁部5eの範囲内にコンパクトな状態に収納され
ている。この場合進退動駆動機構Xの油圧シリンダー3
7の作動杆38は、伸長状態にある。
【0039】そこで、進退動駆動機構Xの油圧シリンダ
ー37の作動杆38が収縮し始めると、スライダーアー
ム14並びにローラ支持板36を介して四節リンク機構
を構成する上下の平行移動アーム31、33は、第1軸
30、第2軸32、第3軸34及び第4軸35をそれぞ
れ基準に常に平行状態を維持しながら回転下降する。し
たがって、ローラ支持板36及びプラットホーム4は、
略真下へと下降する。この場合に於けるローラ支持板3
6とプラットホーム収納用補正リンク40との関係及び
ローラ支持板36とプラットホーム4との支持関係につ
いては説明したので、ここでは説明を割愛する。なお、
油圧シリンダー37の作動杆38が伸長した場合には逆
の作動態様となり、上下の平行移動アーム31、33
は、第1軸30、第2軸32、第3軸34及び第4軸3
5をそれぞれ基準に常に平行状態を維持しながら回転上
昇し、図11で示すような状態となる。
【0040】
【実施例】本発明の一実施例に於いて、支持部材5の形
状を外観上見栄えが良く、またゴミが有端チェーン13
に付着しないようにカバー状にするなど任意に設計変更
しても良い。
【0041】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
あっては、次に列挙するような効果がある。 (1)車椅子での車輛の床面への乗り込みおよび床面か
らプラットホームへの乗り込みが簡単である。 (2)進退動駆動機構Xは、制御駆動モータ、駆動スプ
ロケット、牽引手段等を構成要件としているので、支持
部材に案内されながら進退動するスライダーをスムー
ス、かつ、確実に水平移動させることができる。また進
退動駆動機構Xを構成する各部材を支持部材に容易に取
付けることができると共に、安価に製作することができ
る。 (3)プラットホームを収納するための格納部をわざわ
ざ床面の下方に形成する必要がない反面、支持部材に取
付けられたプラットホーム移動用の進退動駆動機構X及
びスライダーに取付けられた昇降動機構Yを車室内にコ
ンパクト化した状態(スマートな格好)で収納すること
ができる。 (4)スライダーを介して車室外へと完全に突出したプ
ラットホームが、上昇時乃至下降時に著しく外方向に突
出移動しない。 (5)昇降動機構Yを構成する上下の平行移動アームが
昇降回転する際に、プラットホームがローラ支持板に常
時安定的に支持される。
【図面の簡単な説明】
図1乃至図15は、本発明の第1実施例を示す各説明
図。図16は従来の一実施例を示す概略説明図である。
【図1】プラットホームが車室の床面上に収納された状
態を示す平面からの概略説明図。
【図2】プラットホームが進退動駆動機構Xの動力源に
より、床面上から完全に突出した状態を示す平面からの
概略説明図。
【図3】プラットホームが昇降動機構Yの動力源によ
り、水平状態を維持しながら略そのまま下降する旨の側
面からの概略説明図。
【図4】プラットホームが床面から多少突出した状態の
平面からの概略説明図。
【図5】図4に於ける側面からの概略説明図。
【図6】プラットホームが床面から完全に突出した状態
の平面からの概略説明図。
【図7】図6に於ける側面からの概略説明図。
【図8】進退動駆動機構Xの平面からの概略説明図。
【図9】進退動駆動機構Xの側面からの概略説明図。
【図10】進退動駆動機構Xのガイド部材等の概略断面
説明図。
【図11】昇降動機構Yの側面からの概略説明図。
【図12】昇降動機構Yの平面からの概略説明図。
【図13】昇降動機構Yの作動態様を示す概略説明図。
【図14】図11を基準にした場合の右側面から見た概
略説明図。
【図15】図11に於ける主要部の拡大説明図。
【図16】従来の一実施例を示した概略説明図。
【符号の説明】
1…プラットホーム移動装置、3…床面、4…プラット
ホーム、X…進退動駆動機構、Y…昇降動機構、5…支
持部材、10…駆動モータ、11…駆動スプロケット、
13…牽引手段(有端チェーン)、14…スライダーア
ーム、20…ガイド部材、21…案内レール、22…水
平固定杆、23…ガイトローラ、24…水平軸、30…
第1軸、31…上方平行移動アーム、32…第2軸、3
3…下方平行移動アーム、34…第3軸、35…第4
軸、36…ローラ支持板、37…シリンダー、38…作
動杆、39…枢支ピン、40…補正リンク、41…上方
枢軸、42…下方枢軸、45…支持レール、46、47
…下部ローラ、48…上部支持ローラ、8…カバー部
材、8a…水平壁部、8b…垂直壁部。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室内の床面3上の左右に支持部材5を
    配設し、これらの支持部材5にそれぞれガイド部材20
    を介して進退動するスライダーアーム14を備えたプラ
    ットホーム4用の進退動駆動機構Xを取付け、また前記
    スライダーアーム14の突出先端部には、該スライダー
    アーム14及びローラ支持板36と相俟って四節リンク
    を構成する上下の平行移動アーム31、33の一端部が
    それぞれ枢支され、かつ、床面3から完全に突出した前
    記プラットホーム4を下方向に水平状態を維持しながら
    略そのまま下降させたり、或いは下降状態から水平状態
    を維持しながら略そのまま上昇させる昇降動機構Yを取
    付けたことを特徴とする車椅子用プラットホーム移動装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に於いて、進退動駆動機構X
    は、支持部材5の一端部側に固定された制御駆動モータ
    10と、この駆動モータの駆動力により回転するように
    支持部材に軸支された駆動スプロケット11と、支持部
    材5の他端部側に軸支された案内スプロケット12と、
    これらのスプロケット11、12にそれぞれ係合する有
    端の牽引手段13と、中央部が前記駆動スプロケット1
    1に折り返し巻装された該牽引手段チェーン13の両端
    部がそれぞれ個別的に連結固定されたスライダーアーム
    14とから構成されていることを特徴とする車椅子用プ
    ラットホーム移動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に於いて、スライ
    ダーアーム14用のガイド部材20は、牽引手段13よ
    りも下方に位置するように支持部材5の内壁面に固定さ
    れた切断端面逆向きコ字型或いはコ字型状の案内レール
    21と、この案内レール21内にそれぞれ嵌合し、か
    つ、切断端面下向きコ字型状スライダーアーム14の外
    側垂直壁部14aに固定された水平固定杆22にそれぞ
    れ軸支された複数個のガイドローラ23とから構成され
    ていることを特徴とする車椅子用プラットホーム移動装
    置。
  4. 【請求項4】 車室内の床面3上の左右に支持部材5を
    配設し、これらの支持部材5にそれぞれガイド部材20
    を介して進退動するスライダーアーム14を備えたプラ
    ットホーム4用の進退動駆動機構Xを取付け、また前記
    スライダーアーム14の突出先端部には、該スライダー
    アーム14及びローラ支持板36と相俟って四節リンク
    を構成する上下の平行移動アーム31、33の一端部が
    それぞれ枢支され、かつ、床面3から完全に突出した前
    記プラットホーム4を下方向に水平状態を維持しながら
    略そのまま下降させたり、或いは下降状態から水平状態
    を維持しながら略そのまま上昇させる昇降動機構Yを取
    付け、さらに、この昇降動機構Yの昇降駆動源としての
    シリンダー37及びその作動杆38を上方平行移動アー
    ム31と下方平行移動アーム33との間に配設し、前記
    油圧シリンダー37の基部は、下方平行移動アーム33
    の一端部を軸支する第2軸32に固定的に設けられ、一
    方、作動杆38の突出先端部は、上方平行移動アーム3
    1の他端部よりの部位に枢支ピン39を介して取付けら
    れていることを特徴とする車椅子用プラットホーム移動
    装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に於いて、昇降動機構Yは、ス
    ライダーアーム14のアングル状に形成された対向垂直
    壁部14aの斜め立上がり上端部に、その一端部が第1
    軸30を介して枢支された上方平行移動アーム31と、
    同じく前記対向垂直壁部14aの中央部寄りの下端部
    に、その一端部が第2軸32を介して枢支された下方平
    行移動アーム33と、前記上方平行移動アーム31の他
    端部を枢支する第3軸34及び前記下方平行移動アーム
    33の他端部を枢支する第4軸35がそれぞれ設けられ
    たローラ支持板36と、上方平行移動アーム31及び下
    方平行移動アーム33の間に配設された昇降駆動源とし
    ての油圧シリンダー37及びその作動杆38とから構成
    されていることを特徴とする車椅子用プラットホーム移
    動装置。
  6. 【請求項6】 請求項4に於いて、昇降動機構Yのロー
    ラ支持板36は、プラットホーム4に側壁に横方向に固
    定された支持レール45に嵌まり合う一対の下部支持ロ
    ーラ46、47と、これらの支持ローラ46、47に対
    して三角形状の頂点に位置すると共に、前記支持レール
    45の上面を滑動する上部支持ローラ48とで構成され
    ており、かつ、プラットホーム収納用補正リンク40の
    端部が、下方平行移動アーム33とプラットホーム4に
    それぞれ枢支されていることを特徴とする車椅子用プラ
    ットホーム移動装置。
JP9290335A 1997-10-07 1997-10-07 車椅子用プラットホーム移動装置 Pending JPH11113964A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9290335A JPH11113964A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 車椅子用プラットホーム移動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9290335A JPH11113964A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 車椅子用プラットホーム移動装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11113964A true JPH11113964A (ja) 1999-04-27

Family

ID=17754736

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9290335A Pending JPH11113964A (ja) 1997-10-07 1997-10-07 車椅子用プラットホーム移動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11113964A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1078813A2 (fr) * 1999-08-27 2001-02-28 Giovanni Lanza Dispositif d'accès à une plate-forme de chargement d'un véhicule
WO2002007666A1 (en) * 2000-07-25 2002-01-31 Workman Industries Pty Ltd Wheel chair swing arm lift
CN107416721A (zh) * 2017-04-13 2017-12-01 上海江南制药机械有限公司 一种高压支撑平稳升降机构

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1078813A2 (fr) * 1999-08-27 2001-02-28 Giovanni Lanza Dispositif d'accès à une plate-forme de chargement d'un véhicule
EP1078813A3 (fr) * 1999-08-27 2004-02-18 Giovanni Lanza Dispositif d'accès à une plate-forme de chargement d'un véhicule
WO2002007666A1 (en) * 2000-07-25 2002-01-31 Workman Industries Pty Ltd Wheel chair swing arm lift
CN107416721A (zh) * 2017-04-13 2017-12-01 上海江南制药机械有限公司 一种高压支撑平稳升降机构

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6840567B2 (en) Sliding door structure for vehicle
JPH11113964A (ja) 車椅子用プラットホーム移動装置
JP3192604B2 (ja) 車両の乗降用ステップ装置
JP3407907B2 (ja) 自動車の可動ルーフ装置
JP2982153B2 (ja) 車輛用昇降装置
JP2000190771A (ja) 車両用昇降装置
JP3301653B2 (ja) 車両のルーフ昇降装置
JP2549422Y2 (ja) アウタースライドルーフ装置
JP3047747B2 (ja) 車両用昇降装置
JP2982154B2 (ja) 車輛用昇降装置
JP2526574Y2 (ja) 車両用のステップ装置
JPH04169340A (ja) 昇降装置
JPH08300999A (ja) 車両用リフタのリンクガイド機構
JP3000636B2 (ja) 自動車のサンルーフ構造
JPH0621837Y2 (ja) リヤスポイラ装置
JP3801237B2 (ja) 車両における座席の昇降装置
JP4643897B2 (ja) 車両床下格納乗降台装置
JPH0434090Y2 (ja)
JPH0616870Y2 (ja) リヤスポイラ装置
JPH0428819Y2 (ja)
JP3199453B2 (ja) ポップアップルーフ装置
JPH0139220Y2 (ja)
JP3618409B2 (ja) 建設機械の前窓開閉装置およびそれに用いるロック機構
JP2973008B2 (ja) スライディングルーフ装置
JP3461200B2 (ja) 車両のルーフ昇降装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041001

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20041018

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20041018

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070508

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071002