JP3618409B2 - 建設機械の前窓開閉装置およびそれに用いるロック機構 - Google Patents
建設機械の前窓開閉装置およびそれに用いるロック機構 Download PDFInfo
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は建設機械の前窓開閉装置およびそれに用いるロック機構に関する。さらに詳しくは、建設機械などのキャビンの前窓を電気駆動などによりその前面の閉止位置から天井面の格納位置に往復移動させるための前窓開閉装置、およびその前窓を閉止位置や格納位置でガタつかないようにロックする機構に関する。
【0002】
【従来の技術】
パワーショベルなどの建設機械の前窓開閉装置としては、キャビンの前面から天井面にわたって左右一対で前後方向に設けられるガイドレールにより、前窓の上下の左右側面に設けたローラを案内し、前窓をキャビンの前面と天井面の格納位置との間で移動させる手動式の開閉装置が知られている。さらに自動車のルーフウインドの開閉装置と同様に、前窓の上端部の左右に連結した左右一対の押し引きコントロールケーブル、とくにギヤードケーブルをモータ駆動で同調して往復操作する電動式の開閉装置も知られている。それらの装置では前窓をキャビン前面に閉止したとき、窓枠の内面に設けたウェザーストリップないしシール部材に前窓の周辺を押圧させるロック機構が採用されている。
【0003】
手動操作式の開閉装置では、ロック機構は前窓が外部から開かないようにするロック作用と前窓をウェザーストリップに押圧するシール作用を兼ねているので、通常は住宅の窓に用いられているものと同じ構成の、回転レバーでカム機構を操作するものを採用している。このものは開閉動作とロック動作とが別個である。一方、実開平4−62774号公報では、前窓をその下端を中心として前倒し方向に押しつける動作(手動による動作)により、上端のローラを楔状のガイドに係合させ、その反力によりロックさせるものが提案されている。このものは窓を閉じる動作と連続する動作だけで、摩擦力によるロック作用が奏される。また実開平4−116574号公報では、前窓を前倒し方向に押しつけるときに自動的に引掛かるラッチないしキャッチを採用している。このものは窓を開けるときにスプリングに抗してラッチを解除しながら開く。
【0004】
他方、電動式の開閉装置では、駆動部と連結していることから通常は外部からは開けることができないので、ロック機構はシール作用ないしガタ抑制作用が中心となる。たとえば図10に示す開閉装置Bでは、上ガイドレール101内を転動する2個のガイドローラ102を備えたエンドブラケット103の後端に、押し引き駆動が可能なギヤードケーブル104を連結し、エンドブラケット103の先端は、リンク105を介して前窓106の上端近辺107に回動自在に連結している。なお前面に沿う前ガイドレール108の上端と上ガイドレール101の前端とは円弧状の接続部109で滑らかに連結されており、前ガイドレール108の下部110は前窓106の下降動作を前方へ寄せる動作に変換するべく、前側に傾斜している。
【0005】
この開閉装置では前窓106の上部ローラ111がガイドレールの円弧状の接続部109を回るときに前窓106の上端が上下動する。さらに前窓106を窓枠に当接させるときも前窓106の上端が上下動する。前述のリンク105はそれらの上下動を吸収しつつ、ギヤードケーブル104の押し引き両方向の駆動力を伝達するためにエンドブラケット103に対して回動自在にしているが、そのため閉止位置においてリンク105が上下に振られ、前窓106に上下方向のガタ(矢印G)が生ずる。したがってこのものには、たとえば自動車のドアロックと同様の、閉止動作により自動的にロックするラッチ機構を設け、別個のアクチュエータでそのロックを解除するようにしている。
【0006】
他方、リンク105に設けた前後2個のローラをガイドレール内に案内させてリンクが回動しないようにしたものが知られている(特開平4−365619号公報)。このものは、リンク105自体は回動しないものの、リンク105の前窓との連結部に上下の遊びのための長穴を設けている。したがってこのものも閉止時の前窓に上下のガタが生ずる。このものも窓の開閉駆動とは駆動源を別にするロック機構を備えている。さらにキャビン前面に落ち込んだ前窓を引き上げるために、前窓の他端にギヤードケーブルとは別個の引きコントロールケーブルを連結し、窓を開ける初期に、その引きコントロールケーブルで前窓の下端を上向きに駆動するようにしている。
【0007】
また前面から天井面にかけて円弧状のガイドレールを設け、そのガイドレールに円筒面の一部からなる窓板を走行させる開閉装置において、窓板側にロック機構を設けたものが提案されている(特開平6−24244号公報)。このものも窓板の走行駆動とは別個のロック用アクチュエータを採用している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の電動式開閉装置では、走行用の駆動部とは別個のロック用アクチュエータを用いているので、重量、取りつけスペースおよびコストが加重され、しかも全体の機構や制御回路が複雑になり、ユニット同士のレイアウトも困難である。本発明は第1に、開閉駆動の駆動源とは別個のロック用アクチュエータを用いずに前窓をロックし得る、電気駆動式の前窓の開閉装置およびそれに用いるロック機構を提供することを技術課題としている。なお、電気駆動の開閉装置に対し、実開平4−62774号公報のロック機構を適用することも考えられる。しかし前窓を前倒しにする駆動源として窓走行用のギヤードケーブルをそのまま使用すると、楔作用に基づく大きい摩擦抵抗がギヤードケーブルに直接かかるので、ギヤードケーブルや駆動装置に大きい負担がかかる。そのため実際にはそのまま転用することはできない。
【0009】
さらに本出願人は、モータ駆動の引きコントロールケーブルで前窓の下端を上向きに付勢せず、前窓の下端を上向きに付勢する定加重バネにより前窓の重量を軽減させると共に、前窓の上端に連結したギヤードケーブルのみで前窓を走行駆動させることを提案している(特開平8−072536号参照、出願時未公開)。本発明はそのような開閉装置において、前窓の開き動作の初期に、前窓をできるだけ効率よく引き上げることができるようにすることを第2の課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の建設機械の前窓開閉装置は、建設機械のキャビンの前面に上下方向に設けられる前ガイドレール、天井面に沿って前後方向に設けられる上ガイドレールおよびそれらのガイドレール間を接続する円弧状の接続部からなる左右一対のガイドレールと、それらのガイドレール内を転動する左右の上部ローラおよび下部ローラを備え、キャビン前面の閉止位置と天井面の格納位置との間で移動する前窓と、前窓の上端近辺と回動自在に連結して、その上端近辺を上ガイドレールに沿って前後に往復駆動する左右の駆動要素と、前窓の閉止位置における動きを拘束するロック機構とを有し、そのロック機構が、前窓の上端近辺と駆動要素との間に介在された、前窓の閉止位置の近辺における、駆動要素の前進で、上部ローラが上ガイドレールから接続部を経て前ガイドレールに入るように、前窓の上端近辺を前進させながら下降させ、駆動要素の後退で、上部ローラが前ガイドレールから接続部を経て上ガイドレールに乗り上げるように、前記上端近辺を後退させながら上昇させるカム機構を備えていることを特徴としている。
【0011】
本発明の建設機械の前窓開閉装置の他の態様は、建設機械のキャビンの前面に上下方向に設けられる前ガイドレール、天井面に沿って前後方向に設けられる上ガイドレールおよびそれらのガイドレール間を接続する円弧状の接続部からなる左右一対のガイドレールと、それらのガイドレール内を転動する左右の上部ローラおよび下部ローラを備え、キャビン前面の閉止位置と天井面の格納位置との間で移動する前窓と、前窓の上端近辺と回動自在に連結して、その上端近辺を上ガイドレールに沿って前後に往復駆動する左右の駆動要素と、前窓の閉止位置における動きを拘束するロック機構とを有し、そのロック機構が、前窓の上端近辺と駆動要素との間に介在された、前窓の閉止位置の近辺における、駆動要素の前進で前窓の下降を許し、後退で上方へ引き上げるカム機構を備えており、前記ロック機構が、上ガイドレールと平行に走行するようにガイドされると共に、その前端部に、前側に向かって上昇する斜め方向のカム溝が形成されたロックレバーと、前窓の上端近辺に設けられると共に、前記ロックレバーのカム溝内に、カム溝に沿って移動自在に、かつ、回動自在に連結されるガイドピンとを備えていることを特徴とする。その場合、ガイドピンを上部ローラと同心状に配置するのが好ましい。またロックレバーの走行をガイドする機構に、前窓が格納位置に達する近辺でロックレバーの先端側の下向きの動きもたらす段差部を設けてもよい。その場合はロックレバーに、上ガイドレール内を転動する前後2個のガイドローラを設け、上ガイドレール内に前記段差部を設けると共に、前記カム溝に、それぞれ緩い角度で傾斜する前ロック部および後ロック部と、それらを連結する係合部とを設けるのが好ましい。
【0012】
本発明のロック機構は、建設機械のキャビンの前面部の閉止位置と天井部の格納位置との間で移動する前窓開閉装置における前窓のロック機構であって、前窓の上端を前後に駆動する駆動要素の先端に連結されると共に、天井面に沿って前後に走行するようにガイドされ、かつその前端部に、前側に向かって上昇する斜め方向のカム溝が形成されたロックレバーと、前窓の上端近辺にキャビンの左右方向に設けられると共に、前記ロックレバーのカム溝内に、カム溝に沿って移動自在に、かつ、回動自在に連結されるガイドピンとを備えていることを特徴としている。カム溝は、緩い角度で傾斜するロック部と、そのロック部と連続する、急な角度で傾斜する係合部とから構成することができる。またロックレバーは、上ガイドレール内を転動する前後2個のガイドローラにより案内するのが好ましい。
【0013】
【作用】
本発明の前窓開閉装置において、前窓を閉じた状態から天井面に格納する場合は、駆動要素が後退すると、ロック機構のカム作用により、前窓が上に引き揚げられ、さらに駆動要素により後方に引かれる。それにより上部ローラが接続部を回って上ガイドレールに乗り上げ、下部ローラは前ガイドレールに沿って上昇する。なお上部ローラが一旦上ガイドレールに乗り上げると、ガイドローラは上ガイドレールによって上下方向の動きが拘束されるので、前窓の上部近辺はそのまま後方に引かれ、前窓は全体に後方に向かって回動しながら天井面の格納位置側に移動する。そして下部ローラが上ガイドレールに乗り上げた時点で格納動作が完了する。
【0014】
格納状態から前面に移動させる場合は、駆動要素が前進し、前窓の上部近辺を前進させる。そのときも上部ローラは上ガイドレールでガイドされているので、そのまま前進する。下部ローラは円弧状の接続部を通って前ガイドレールに入り、下降する。それにより前窓は前方に回動しながら閉止位置に移動する。上部ローラが接続部を通って前ガイドレールに入るときは、ロック機構のカム作用により駆動部の前進に伴って下降し、下向きに押し込まれる。そして閉止位置に達して駆動要素が停止すると、前窓の上端近辺はカム作用により上下方向の動きが拘束される。すなわちロック作用が奏される。
【0015】
ロックレバーの走行をガイドする機構に、前窓が格納位置に達する近辺でロックレバーの先端側の下向きの動きもたらす段差部を設けた開閉装置では、前窓が格納位置の近辺に達したとき、ロックレバーの先端が段差部により下方向に動く。そのためロックレバーと前窓の連結部の上下方向のガタを拘束し、上部ローラをガイドレールの下面に押圧することができる。すなわち天井格納時のロック作用が奏される。
【0016】
本発明のロック機構では、駆動要素の先端に連結されたロックレバーの斜め方向のカム溝と、前窓の上端近辺に設けられるガイドピンとが係合しているので、駆動要素の前進時には前窓の上端近辺を下向きに付勢し、後退時には上向きに付勢する。そのため前窓の上端近辺が上下移動しうる前面部にあるときは、駆動要素の前進に伴ってガイドピンを下向きに押え、前窓のロック作用を奏する。また駆動要素が後退するときは、ガイドピンを介して前窓の上端近辺を上向きに引き上げる。しかし前窓の上端近辺が上ガイドレールの内部にあるときは、上下移動が拘束されるので、駆動要素の前進・後退に伴って単に上ガイドレールに沿って前進後退するだけである。
【0017】
カム溝に、緩い角度で傾斜するロック部と、そのロック部と連続する、急な角度で傾斜する係合部とを設ける場合は、ガイドピンが緩い傾斜のロック部に当接している状態では、駆動要素の前進・後退に対して少しだけ上下動する。そのため引き上げ力および押し下げ力を大きくすることができる。他方、ガイドピンが急角度の係合部と係合しているときは、すなわち上部ローラが接続部を回って上ガイドレールに乗り上げるときは、ほとんど上下動させる作用がなく、そのため前進・後退のために効率的な係合作用をする。
【0018】
【発明の実施の形態】
つぎに図面を参照しながら本発明の好ましい実施の形態を説明する。図1は本発明のロック機構の一実施形態を示す概略側面図、図2はそのロック機構を備えた開閉装置の全体を示す概略側面図、図3はその概略斜視図、図4は図1のIV−IV 線断面図、図5は図1のロック機構の要部概略斜視図、図6および図7はそのロック機構の作用を示す概略側面図、図8および図9はそれぞれ格納位置側のロック機構の一実施形態を示す概略側面図である。
【0019】
まず図2および図3を参照しながら開閉装置を説明する。図2において符号1は建設機械のキャビンであり、オペレータ2の姿勢でわかるように図1の左側が前側である。開閉装置Aはキャビン1の前面3から天井面4にかけて設けられ、一部はキャビン1の後面5に達する。この開閉装置Aは、キャビンの前面3の開口部を閉止している前窓6を想像線Rで示すように上端を天井面4に沿って後方に滑らせ、下端を前面3に沿って上方に滑らせて傾斜させ、さらにそのまま天井面4まで移動させて格納するためのものである。
【0020】
図3に示すように、開閉装置Aはキャビンの前面3の側柱に上下方向に設けられる左右一対の前ガイドレール7、7と、天井面3に前後方向に設けられる左右一対の上ガイドレール8、8と、それらを滑らかに接続する円弧状の接続部(図2の符号9)とからなるガイドレールを備えている。それらのガイドレールは通常、キャビン3に一体に設けられる。そして前窓6の側面の上下には、それぞれガイドレール内を転動する左右一対の上部ローラ10、10および下部ローラ11、11が回転自在に取りつけられている。
【0021】
図2に示すように、それぞれの上ガイドレール8内には、前後一対のガイドローラ12、13を有するエンドブラケット14が走行自在に設けられており、そのエンドブラケット14の後端にギヤードケーブル15の前端がピン16により回動自在に連結されている。なお上ガイドレール8が直線状であれば、エンドブラケット14とギヤードケーブル15との連結部は回動自在でなくてもよい。エンドブラケット14およびギヤードケーブル15は、請求項1にいう駆動要素である。図3に示すように、左右のギヤードケーブル15、15は上ガイドレール8と平行に配設されたガイドユニット17内のガイド溝17aおよびガイドパイプ18によって案内され、キャビン1の後方の公知の駆動ユニット19まで配索されている。そして左右のギヤードケーブル15は、モータMで駆動される駆動ユニット19のギヤと噛み合い、左右が同調して往復駆動される。以上の構成は、たとえば図10の従来の開閉装置と実質的に同じである。上記のギヤードケーブル15は芯線の廻りに螺旋歯を設けた公知のものであり、可撓性を有し、押し引き両方向の力を伝達し得る。
【0022】
図1〜2の開閉装置Aにおいては、エンドブラケット14の前端と前窓6の上端近辺とが、従来の装置におけるリンク(図10の符号105)に代えて、本発明の一実施形態であるロック機構20により連結されている。さらに前窓6の下端にはピン21によって引きコントロールケーブル22の端部が連結され、その引きコントロールケーブル22はキャビン1の天井部の前後に設けた方向転換プーリ23、24によって方向転換された上で、定荷重バネ25により常時矢印U方向に付勢されている。なおこの定荷重バネ25を利用した付勢手段(バランス手段)は、本出願人の出願にかかわる特開平8−072536号(出願時は未公開)に記載の構成と同じである。定荷重バネ25はたとえばうず巻きスプリングなどにより構成され、窓の重量の1/5〜1/2程度の範囲で、そのストロークの全体にかけてほぼ一定の付勢力を有するものである。
【0023】
つぎに図1、図4および図5を参照して、ロック機構20およびその周辺の構成を説明する。エンドブラケット14の前端には、前側のガイドローラ12と同軸廻りに回動自在にロックレバー26が連結されている。なお上ガイドレール8が直線状であれば、ロックレバー26はエンドブラケット14に対して回動しなくてもよく、たとえば同一部材であってもよい。ロックレバー26の中央部にはロックレバー26の傾き角度を規制する第3のガイドローラ27が軸28により回転自在に設けられている。その第3のガイドローラ27は図4に示すように、エンドブラケット14の2個のガイドローラ12、13と共に上ガイドレール8内を転動する。前窓6の上部ローラ10は上ガイドレール8および接続部9内を転動する。なお場合により前ガイドレール7の上端近辺まで下降するようにしてもよい。ロックレバー26は図5に示すように、板状の形態を呈しており、その前端部は下向きに曲げられ、全体として前方に向かって上昇する傾斜方向に延びるカム溝30が形成されている。カム溝30はその前半分が傾斜の急な係合部31であり、後半分は傾斜が緩いロック部32である。
【0024】
そのカム溝30には、図4に示すように、前窓6の上部ローラ10の軸33が挿入されている。すなわち上部ローラ10の軸33がカム溝30と係合するガイドピンとなっている。なおこの実施形態では、軸33の周囲に、カム溝30との係合を滑らかにするためのパイプ状のローラ34を嵌合しているが、省略することもできる。また本実施形態では上部ローラ10の軸33をカム溝30に係合させているが、前窓6の上端部に別個にピンないしローラを水平方向に配設し、そのピンなどをカム溝30と係合させるようにしてもよい。
【0025】
なお図1の符号23は前述の引きコントロールケーブル22用の方向転換プーリであり、本実施形態では引きコントロールケーブル22は導管22aとそれによって案内される内索22bとから構成される。また符号17は前述のガイドユニットであり、図4に示すように、ギヤードケーブル15を摺動自在に案内するガイド溝17aが形成されており、そのガイド溝17aは横方向に開口するスリット17bで外部と連通している。そして三角形状のエンドブラケット14の上部には、そのスリット17bを通る連結部材17cによってギヤードケーブル15と連結されるピン16が回転自在に連結されている。また図4に示す上部ローラ10の軸33には、引きコントロールケーブル22の内索22aをガイドするプーリ35が同心状に回転自在に設けられている。
【0026】
つぎに図1、図6および図7を参照してロック機構20の作用を説明する。前窓6がキャビン1の前部開口を閉じている図1の状態では、前窓6の上部ローラ10は円弧状の接続部9の下端近辺ないし前ガイドレール7内に落ち込んでおり、上部ローラ10の軸33はロックレバー26のカム溝30のロック部32の下端近辺と係合している。そしてこの状態では前窓6の下端は図2のように、前ガイドレール7の下端部と当接している。
【0027】
一方、ロックレバー26は2個のローラ12および27により上ガイドレール8内に係合しており、上部ローラ10の軸33はカム溝30のロック部32と係合しているので、下方からの反力はロックレバー26を後退させる力に変換される。しかしロックレバー26はギヤードケーブル15を介して図2〜3の駆動ユニット19に連結されているので、ギヤードケーブル15の摺動摩擦抵抗および駆動ユニット19の減速機の抵抗などにより、その後退方向の動きが拘束されている。しかも本実施形態ではカム溝30のロック部32の傾斜が緩いため、ロックレバー26に加わる上向きの力は、減少して後退方向に伝えられる。逆にいえばロックレバー26の拘束力はロック部32の傾斜面で増大されている。このようにして前窓6の上向きの移動はほぼ確実に拘束され、下側における前ガイドレール7の下端との係合と相俟って、上下のガタ付き(図10のG)が抑制される。すなわちロック作用が奏される。
【0028】
なお図1〜2の定荷重バネ25には前窓6の重量を引き上げる力はないが、その付勢力により前窓6の重量の幾分かをバランスするように支持しているため、定荷重バネ25を有しない開閉装置に比べると、前窓6がガタつき易くなる傾向がある。しかし本実施形態では、定荷重バネ25を設けているにも関わらず、上記のロック機構20の拘束力により、充分にガタつきが抑制される。
【0029】
この状態から図2の駆動ユニット19が作動してギヤードケーブル15を矢印C方向に引き込むと、エンドブラケット14が引かれ、ロックレバー26が同じく矢印C方向に引かれる。そうすると図6に示すようにカム溝30の下側の側縁が上部ローラ10の軸33を上昇させようとする。そのため、上部ローラ10は接続部9に沿って円弧状(矢印P方向)に転動し、前窓6をいくらか後向きに傾斜させながら、前ガイドレール7に沿って矢印U方向に上昇させる。そしてロックレバー26がさらに後退すると、図7に示すように、上部ローラ10が接続部9の上面に乗り上げ、それと共にその軸33が係合部31内に入ってくる。この係合部31ではカム溝30の傾斜が急であるので、ロックレバー26の後退方向の力があまり減少されずに軸33に伝えられ、前窓6の上端部を水平方向に引くことになる。そしてそれと共に、前窓6の下部ローラ11は前ガイドレール7に沿って上昇し、最終的には接続部9を経て上ガイドレール8に乗り上げる。したがって前窓6は図2における想像線の状態を経て、天井面の格納位置に格納される。
【0030】
前窓6を格納位置からキャビン前面の閉止位置に移動させる場合は、前述とは逆の動作による。すなわち駆動ユニット19が逆方向に駆動すると、ギヤードケーブル15が前方に押し出され、エンドブラケット14およびロックレバー26を前進させる。それによりまず下部ローラ11が接続部9を通って前ガイドレール7内に落ち込み、前窓6は図2の想像線Rのように傾斜しながら前側に移動する。そして上部ローラ10が接続部9にかかるときから、前窓6はほぼ自重により下方に落ちようとする。そのとき軸33がカム溝30と係合しているので、軸33は図7および図6の順にカム溝30の係合部31およびロック部32内を移動し、最終的に図1のようにロック部32の下端と係合する。そしてその位置で前述のようにロック作用により拘束される。
【0031】
なお図1の上ガイドレール8の符号36で示す部位では、上ガイドレール8の上面がいくらか下方に下がっており、そのため上下のガイド面間の隙間Sが狭くなっている。この部位36で隙間Sを狭くしているのは、前窓6が開くときに上下方向に振れないようにするためである。
【0032】
他方、前窓6がギヤードケーブル15の前進動作により閉止位置に来る場合は、図6のように前窓6はその自重で前ガイドレール7内に落ち込むので、その勢いでエンドブラケット14の後側のガイドローラ13は隙間S内に引き込まれるが、その場合も前窓6は上下方向に大きく振れない。なお前窓6の自重がギヤードケーブル15に対して張力として作用するので、ギヤードケーブル15にとって不利な押し方向の荷重はそれほど大きくならない。また閉止状態にある前窓6を開ける動作の場合は、ギヤードケーブル15には引き方向の荷重が加わるだけであるので、問題がない。
【0033】
つぎに図8を参照して前窓の格納状態におけるロック機構(後部ロック機構)40を説明する。上ガイドレール8はガイドローラ12、13、27や上ローラ10の転動を許すために前述の狭くなっている部位36を除けば各ローラの直径よりいくらか幅が広くなっている。さらにロックレバー26には前述のように、斜め方向のカム溝30が形成されており、上部ローラ10の軸33はカム溝30内をいくらか上下に動ける状態である。そのため前窓6が格納位置にきたときも上下方向のガタ(図8の矢印G2)が生ずる。図8の後部ロック機構40はそのような格納状態における前窓6の上下方向のガタG2を抑制するものである。
【0034】
図8において上ガイドレール8の後方には、通常の位置から後方に向かっていくらか下方に傾斜する傾斜部41が設けられ、さらにそれからいくらか平行に延びた平行部42があり、再び上方に傾斜する傾斜部43が設けられている。それらの傾斜部41、43および平行部42は請求項4および5にいう段差部である。さらにカム溝30の前方には、緩い傾斜の第2ロック部32aが設けられている。このような後部ロック機構40では、ロックレバー26の後側のガイドローラ(エンドブラケットの前側のガイドローラ)12が上方に傾斜する傾斜部41ないしその後方のもとの高さの部位に入り、前側のガイドローラ(第3のガイドローラ)27が平行部42にあるときは、ロックレバー26が図8の実線で示す前下がりの状態になり、上部ローラ10の軸33は第2ロック部32aに入る。したがってカム溝30の第2ロック部32aが上部ローラの軸33を下方に押え込み、前窓6のガタG2が抑えられる。すなわちロック作用が奏される。なお後側のガイドローラ12が平行部42に入り、前側のガイドローラ27が後ろ下がりの傾斜部41に入ったときはロックレバー26が前上りに傾くが、上部ローラ10の軸33はカム溝30内を上下に動けるので、上部ローラ10の転動には影響がない。
【0035】
上記の実施形態では、後下がりの傾斜部41と、平行部42と、後上りの傾斜部43が設けられているが、図9に示すように、単に後上りの傾斜部44を設けるだけでもよい。また第2ロック部32aは省略することもできる。この実施形態では、前窓を格納した状態で同じようにロックレバー26の前端が下がり、軸33がカム溝30の上端により押し下げられ、ロック作用が奏される。
【0036】
前記の実施形態ではロックレバーのカム溝を「く」字状に形成しているが、円弧状であってもよい。さらに前記の実施形態ではロックレバーにカム溝を形成し、前窓の上端にそのカム溝と係合するガイドピン(上部ローラの軸33)を設けているが、逆に前窓の上端部にカム溝を設け、ロックレバーにガイドピンを設けるようにしてもよい。その場合は前窓が前ガイドレール内に落ち込んだ状態で、前上りになるカム溝を前窓上部に形成すればよい。この場合、前窓の傾斜と共にカム溝の傾斜が変化するが、前窓の開閉動作は前述の実施形態の場合と実質的に同じである。
【0037】
【発明の効果】
本発明の前窓開閉装置は、駆動要素に過重な負担をかけることなく、前窓がキャビンの前面を閉止した状態で、駆動要素の動きを利用してロック機構が前窓の上下方向のガタを効果的に抑制することができ、また駆動要素の動きにより、ロック解除することができる。また後部ロック機構を備えた前窓開閉装置では、前窓が格納位置にある場合に、窓の開閉動作を利用して、前窓の上下方向のガタを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のロック機構の一実施形態を示す概略側面図である。
【図2】図1のロック機構を備えた開閉装置の全体を示す概略側面図である。
【図3】図2の開閉装置の概略斜視図である。
【図4】図1のIV−IV 線断面図である。
【図5】図1のロック機構の要部概略斜視図である。
【図6】図1のロック機構の作用を示す概略側面図である。
【図7】図1のロック機構の作用を示す概略側面図である。
【図8】本発明に関わる格納位置側のロック機構の一実施形態を示す概略側面図である。
【図9】本発明に関わる格納位置側のロック機構の他の実施形態を示す概略側面図である。
【図10】従来の前窓開閉装置の一例を示す概略側面図である。
【符号の説明】
1 キャビン
A 開閉装置
6 前窓
7 前ガイドレール
8 上ガイドレール
9 接続部
10 上部ローラ
11 下部ローラ
14 エンドブラケット
15 ギヤードケーブル
20 ロック機構
26 ロックレバー
27 ガイドローラ
30 カム溝
31 係合部
32 ロック部
33 軸
40 後部ロック機構
32a 第2ロック部
Claims (8)
- 建設機械のキャビンの前面に上下方向に設けられる前ガイドレール、天井面に沿って前後方向に設けられる上ガイドレールおよびそれらのガイドレール間を接続する円弧状の接続部からなる左右一対のガイドレールと、それらのガイドレール内を転動する左右の上部ローラおよび下部ローラを備え、キャビン前面の閉止位置と天井面の格納位置との間で移動する前窓と、前窓の上端近辺と回動自在に連結して、その上端近辺を上ガイドレールに沿って前後に往復駆動する左右の駆動要素と、前窓の閉止位置における動きを拘束するロック機構とを有し、そのロック機構が、前窓の上端近辺と駆動要素との間に介在された、前窓の閉止位置の近辺における、駆動要素の前進で、上部ローラが上ガイドレールから接続部を経て前ガイドレールに入るように、前窓の上端近辺を前進させながら下降させ、駆動要素の後退で、上部ローラが前ガイドレールから接続部を経て上ガイドレールに乗り上げるように、前記上端近辺を後退させながら上昇させるカム機構を備えている建設機械の前窓開閉装置。
- 建設機械のキャビンの前面に上下方向に設けられる前ガイドレール、天井面に沿って前後方向に設けられる上ガイドレールおよびそれらのガイドレール間を接続する円弧状の接続部からなる左右一対のガイドレールと、それらのガイドレール内を転動する左右の上部ローラおよび下部ローラを備え、キャビン前面の閉止位置と天井面の格納位置との間で移動する前窓と、前窓の上端近辺と回動自在に連結して、その上端近辺を上ガイドレールに沿って前後に往復駆動する左右の駆動要素と、前窓の閉止位置における動きを拘束するロック機構とを有し、そのロック機構が、前窓の上端近辺と駆動要素との間に介在された、前窓の閉止位置の近辺における、駆動要素の前進で前窓の下降を許し、後退で上方へ引き上げるカム機構を備えており、前記ロック機構が、上ガイドレールと平行に走行するようにガイドされると共に、その前端部に、前側に向かって上昇する斜め方向のカム溝が形成されたロックレバーと、前窓の上端近辺に設けられると共に、前記ロックレバーのカム溝内に、カム溝に沿って移動自在に、かつ、回動自在に連結されるガイドピンとを備えている建設機械の前窓開閉装置。
- 前記ガイドピンが上部ローラと同心状に配置されている請求項2記載の開閉装置。
- 前記ロックレバーの走行をガイドする機構に、前窓が格納位置に達する近辺でロックレバーの先端側の下向きの動きもたらす段差部が設けられている請求項2記載の開閉装置。
- 前記ロックレバーが、上ガイドレール内を転動する前後2個のガイドローラを有し、上ガイドレール内に前記段差部が設けられており、
前記カム溝が、それぞれ緩い角度で傾斜する前ロック部および後ロック部と、それらを連結する係合部とを備えている、請求項4記載の開閉装置。 - 建設機械のキャビンの前面部の閉止位置と天井部の格納位置との間で移動する前窓開閉装置における前窓のロック機構であって、
前窓の上端を前後に駆動する駆動要素の先端に連結されると共に、天井面に沿って前後に走行するようにガイドされ、かつその前端部に、前側に向かって上昇する斜め方向のカム溝が形成されたロックレバーと、
前窓の上端近辺にキャビンの左右方向に設けられると共に、前記ロックレバーのカム溝内に、カム溝に沿って移動自在に、かつ、回動自在に連結されるガイドピンとを備えている、
建設機械の前窓開閉装置のロック機構。 - 前記カム溝が、緩い角度で傾斜するロック部と、そのロック部と連続する、急な角度で傾斜する係合部とを備えている請求項6記載のロック機構。
- 前記ロックレバーが、前窓を支持するローラを案内する上ガイドレール内を転動する前後2個のガイドローラを有する請求項6または7記載のロック機構。
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JP20138395A JP3618409B2 (ja) | 1995-07-14 | 1995-07-14 | 建設機械の前窓開閉装置およびそれに用いるロック機構 |
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JPH0924731A JPH0924731A (ja) | 1997-01-28 |
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-
1995
- 1995-07-14 JP JP20138395A patent/JP3618409B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH0924731A (ja) | 1997-01-28 |
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