JPH04208632A - 建設機械用キャビンのフロントウインド開閉装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は建設機械用キャビンのフロントウィンド開閉装
置に関する。さらに詳しくは、パワーショベルやクレー
ン車なとの建設機械におけるキャビン、すなわち運転室
のフロントウィンドを開閉するための装置に関する。

［従来の技術］ 第１７図には本発明のフロントウィンド開閉装置か適用
される建設機械の一例としてパワーショベルか示されて
いる。（１００＋　はキャビンであり、その前面にはフ
ロントウィンド（Ｗ）が取り付けられている。

近時、夏場のキャビン内温度の上昇を避けるため、フロ
ントウィンドｆＷ）を開放可能にすることが行なわれて
いる。多くのばあい、キャビン前面の閉位置とキャビン
天井内面の開位置（格納位置）との間で、フロントウィ
ンド（Ｗ）を移動可能に構成しているか、従来その開閉
操作はすべて手作業で行なっている。

すなわち、フロントウィンド（Ｗ）をキャビン（１００
）に固定しているロックピンを仮き、フロントウィンド
（Ｗ）の上、下端に取り付けられている把手をつかみ、
上部の把手を後方に引き、同時に下部の把手を上方に押
し上げる。このようにして、フロントウィンド（Ｗ）　
の四隅についているローラをガイドレールに沿わせなが
ら、フロントウィンド（Ｗｊ　を押し上げて、天井内面
に天井と平行に格納し、フロントウィンド（Ｗ）をロッ
クするのである。

［発明か解決しようとする課題］ ところが、運転者か前記のごとき作業をするのは、■フ
ロントウィンド（Ｗ）の重量か重い（普通、約１７Ｋｇ
前後ある）ので、相当力を出さなければならない、■ガ
イドレールかキャビンの前面から天井にかけてほぼＬ字
状に形成されているので、フロントウィンド（Ｗ）をガ
イドレールに沿わせて動かすのにコツかいる、■キャビ
ン内のスペースか狭く、不自然な作業姿勢をとらざるを
えない、なとの理由から、手作業によるフロントウィン
ド（Ｗ＋　の開閉は相当の困難を強いられている。

本発明はフロントウィンドを自動的に開閉することかで
きる開閉装置を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 本発明のフロントウィンド開閉装置は、（ａ）キャビン
前面の側柱に平行に設けられた下部ガイドレールと、キ
ャビン天井に平行に設けられた上部ガイドレールとから
なり、キャビン前面の閉位置とキャビン天井面の格納位
置との間でウィンドの移動を案内する左右一対のガイド
レールと、 （ｂ）該ガイドレールで案内されるローラを四隅に備え
たウィンドと、 （ｃ）その一部がそれぞれ前記ウィンドの側部に係止さ
れると共に、その側のガイドレールに沿う部分を含む実
質的に閉じたループを構成する左右一対の駆動ケーブル
と、 （ｄ）該左右一対の駆動ケーブルを同期させて往復循環
駆動させるための駆動手段 とからなることを特徴としている。

前記左右のループの配索状態はとくに限定されるもので
はないが、左右のループが右側と左側のガイドレールに
分離されているもの、あるいはそれぞれのループか左右
のカイトレールに懸は回されて２重になったもの、さら
に左右のループがクロス状に連結されて１本の大きい閉
ループを構成するものなどが採用される。

「作　用］ 駆動手段か一方向に駆動されると、左右の駆動ケーブル
が同期して循環する。それにより左右の駆動ケーブルの
対応するガイドレールに沿う部分がガイドレールに沿っ
て同時に移動する。

したがって駆動ケーブルに係止されているフロントウィ
ンドは左右のいずれに傾くこともなく、ガイドレールに
沿って引き上げられる。そのときフロントウィンドの４
隅のローラのうち、上側の２個は上部ガイドレール上を
転動し、下側の２個は主として下部ガイドレール上を駆
動するので、スムーズに上昇し、格納位置に格納される
。

駆動手段が逆方向に駆動されると、天井内に格納すれて
いたフロントウィンドは下降方向に強制的に引き降ろさ
れるか、−旦下降しはしめると駆動ケーブルはウィンド
の重量を支えなからゆっくりと降ろす作用をする。

左右の駆動ケーブルはそれぞれ閉ループを構成している
ので、上昇および下降のいずれの方向の駆動もスムーズ
であり、かつ左右で同期させやすい利点かある。

左右の駆動ケーブルが結合して１本の大きいループを構
成しているものでは、両者の同期運動はもともと確保さ
れているので、ウィンドか昇降中にこぜたりする問題が
少ない。

［実施例］ つぎに図面を参照しながら本発明の装置の実施例を説明
する。

第１図は本発明の開閉装置の一実施例を示す斜視図、第
２図は第１図の開閉装置の配索状態を示す斜視図、第３
図は第１図の装置のガイドレールの側面図、第４図およ
び第５図はそれぞれ第３図の（ＩＶ）　−ｆｌ線断面図
および（Ｖ）　−ｔｖ）線断面図、第６図は第１図の矢
印（ｖｌ）部分の一部断面側面図、第７図は第６図ノ（
Ｖ））−（Ｖ））線断面図、第８図は第１図の装置のフ
ロントウィンドの移動軌跡の説明図、第９〜ＩＩ図はそ
れぞれ第１図の装置における係合リンクとスライダとカ
ム機構を示す一部切欠平面図、一部切欠側面図および要
部斜視図、第１２〜１３図はそれぞれ本発明にかかわる
閉時ロック機構および開時ロック機構の一実施例を示す
側面図、第１４図、第１４ａ図、第１５図および第１６
図はそれぞれ本発明にかかわる駆動ケーブルの配索経路
の他の実施例を示す概略斜視図、第１７図は本発明の装
置が適用される建設機械のキャビンの一例を示す斜視図
、第１８図および第１９図はそれぞれ本発明にかかわる
ブレーキの一実施例を示す正面図および側面図である。

第１図において、（Ｗｉ　はフロントウィンド（以下、
ウィンドという）であり、実線かキャビン前面に装着さ
れた閉止位置、二点鎖線ｆＷｌ’′か移動途中、他の二
点鎖線（Ｗ２；がキャビン天井下面に押し上げられた格
納位置をそれぞれ示している。ウィンド（Ｗｊの四隅近
辺、すなわち上端両側近辺と下端両側近辺には、それぞ
れ一対ずつの上部ローラ（２）および下部ローラ（３）
か回転自在に取りつけられている。

ガイドレールは第３図に示されているように、キャビン
前面の側柱（ｌｏｔ）に平行に設けられた下部ガイドレ
ール（５）と、キャビン天井（１０２）に平行に設けら
れた上部ガイドレール（６）とから構成され、キャビン
の左右に一対のものとして配置されている。下部ガイド
レール（５）と上部ガイドレール（６）とはほぼＬ字状
を呈するように配列され、第１図および第３図の実施例
では連結部材（４）でたがいに連結されている。前記上
部ローラ（２）は主として上部ガイドレール（６）の溝
内を転動し、下部ローラ（３）は主として下部ガイドレ
ール（５）の溝内を転動して、第８図に示されるように
ウィンドｔＷ）が移動するようになっている。

上部ガイドレール（６）は第４図に示すようにほぼリッ
プ付き溝型鋼のような形状を呈し、内部に厚肉部（６ａ
）か設けられている。その厚肉部には駆動ケーブルの一
部を構成するギャードケーブル（７）を押し引き両方向
に摺動自在に案内するだめの孔（６ｂ）が形成されてい
る。なお孔（６ｂ）には、スライダ（８）を案内するた
め、および内部に摩耗粉を溜めないように溝（６ｃ）か
下向きに形成されている。

上部ガイドレール（６）の下面には、ギャードケーブル
（７）と共に駆動ケーブルを構成するプルコントロール
ケーブル（９）の導管（１０）を安定して支持するため
の凹溝（６ｄ）か形成されている。

なお導管（１０）内には内索（１１）が収容されている
。

上部ガイドレール（６）のリップ部（６１）側の上下の
内面は上部ローラ（２）を案内する部分である。

斜上の断面形状の上部ガイドレール（６）は、たとえば
アルミニウム合金などの押出成形により同一断面形状の
長尺材として製造される。

下部ガイドレール（５）は第５図に示すようにほぼリッ
プ付き溝型鋼と同じ断面形状のものであり、内面によっ
て下部ローラ（３）を案内する。

さらに内部にはプルコントロールケーブル（９）が取り
つけられている。下部ガイドレール（５）は鋼板なとか
らロールフォーミング加工などで成形しうる。なおギャ
ートケーブル（７）のうち下部ガイドレール（５）内を
通っている部分（第１図の１７ａｌ　）は、後述するよ
うに引きケーブルとして作用するので、とくにガイドレ
ールの孔やガイドパイプなとて案内されていない。

前記上部ガイドレール（６）の前端と下部ガイドレール
（５）の上端とは合成樹脂製なとの連結部材（４）でた
がいに連結され、ローラ（２）、（３）がスムーズに移
動できるようにその内面がガイドレール（５）、（６）
の内面と面一にされている。

第６〜７図に示すように、前記ギャートケーブル（７）
の下端（７ｂ）はある長さ（ｌだけ螺旋歯（７Ｃ）が外
されており、下部ローラ（３）をウィンド（Ｗ）に対し
て回転自在に取りつけるための軸部材（１２）の半環状
の係止部（１２ｄ）の孔（１２ａ）を貫通している。さ
らにギャードケーブル（７）はその先端に固着された索
端金具（＋、２ｂ）によって軸部材（１２）に係止され
ている。索端金具Ｃｌ２ｂ）の下端側にはフロントウィ
ンド（Ｗ）を下降させるときに引き作用をさせるために
、前記プルコントロールケーブル（９）の内索（］１）
の端部（）ａ）が固着されている。

すなわちギャートケーブル（７）が引き上げられるとき
は、索端金具ｆ１２ｂ”　か軸部材（１２）と係合して
引き上げることができ、逆に下部ローラ（３）がストッ
プ位置でストップした後に、後述する閉時ロック作用の
ためにギャードケーブル（７）が押し下げられるときは
、索端金具（＋２ｂ）は軸部材（１２）に邪魔されずに
下側へ逃げることかできる。

前述の螺旋歯（７ｃ）が外されている長さ（Ｊ’）の部
分は、そのようなギャードケーブル（７）の下への通過
を許すために設けられており、閉時ロック作用時の押し
出し量に対応する長さ、あるいはそれ以上の長さにされ
ている。

内索（１１）はさらにアイドルプーリ（１３）で方向転
換されたうえで、導管（１０）で案内され、前述のよう
に下部ガイドレール（５）内を通り、さらに上部ガイド
レール（６）の下面に沿ってその後端側に至っている。

第１図に示す昇降装置では、第２図に示すように内索（
１１）の他端（ｌＴｏ）は、たとえば左側の内索のばあ
いは、右側の上部（６）の後端から駆動部（１４）を通
って出てきている右側のギャードケーブル（７）の端部
に連結されている。右側の内索のばあいは左側のギャー
ドケーブル（７）に連結されている。

したがって駆動ケーブル全体としては、第２図に示すよ
うに一部でクロス状に連結された大きい閉ループを構成
している。

左右のギャードケーブル（７）は天井後方に配置された
駆動部（１４）によって押し引き駆動されるようになっ
ている。駆動部（１４）はたとえば水平軸まわりに回転
するギヤ（１４ａ）を有し、ギヤ（１４ａ）の上下に一
対のギャードケーブル（７）か歯合し、モータによって
回転駆動されることにより一対のギャートケーブル（７
）を同期して駆動する。

前述のごとく閉ループ状の駆動ケーブルをギャードケー
ブル（７）とプルコントロールケーブル（９）の２種類
で構成するのは、モータによりギア（１４ａ）を介して
直接駆動することかでき、しかも押し引き両方向のスム
ーズな駆動ができるというギャードケーブル（７）の利
点と、配索が容易で軽量であるというプルコントロール
ケーブル（１１）の利点とを、配索位置に応して利用す
るためである。

なお第１図の（１５）はギャードケーブル（７）および
内索（１１）を摺動自在に案内するガイドパイプであり
、駆動部（１４）と上部ガイドレール（６）の後端との
間にそれぞれ２本ずつ配設されている。

前記ギャードケーブル（７）の途中にはコ字状のスライ
ダ（８）か下向きに固定されており、このスライダ（８
）はギャードケーブル（７］　に押し引きされて上部カ
イトレール（６）の溝（６Ｃ）に沿って摺動する。

ギャードケーブル（７）はスライダ（８）よりも上側の
部分では孔（６ｂ）の内面によって案内されて押し引き
力を伝達するか、下側の部分では、単に引き作用だけを
伝達する。したかつてこの部分にもギャードケーブルに
比べて直径か細く、高い柔軟性を有するプルコントロー
ルケーブルの内索を用いることができる。

つぎにウィンド（Ｗ）　　とギャードケーブル（７）と
のもう１つの係合部である係合リンク（１８）まわりに
ついて、第９〜１１図に基づき説明する。

なお第９〜１１図は第１図の図中左側の機構を示してい
る。

係合リンク（１８）は、つぎのように構成されている。

第１リンク（２卸が上部ローラ（２）の軸（２１）に縦
方向（水平方向の軸まわり）に回動自在に軸着されてお
り、その第１リンク（２０）の先端にはガイドローラ（
２２）か軸着されている。第１リンク（２０）の先端寄
りの部位には、Ｌ字状のブラケット（２３）が固着され
、そのブラケット（２３）に対し、ツメ部材を構成する
第２リンク（２４）がピン（２５）により水平方向（垂
直方向の軸心まわり）に回動自在に軸着されている。ピ
ン（２５）のまわりにはつる巻きバネ（２６）か取りつ
けられており、そのつる巻きハネ（２６）の弾発力で第
２リンク（２４）の先端を第９図の矢印（Ｐ）方向、す
なわち係合位置側に付勢している。また第２リンク（２
４）の先端は上方に折り曲げられ、係合部（２７）を構
成している。さらに第２リンク（２４゛・の下面には、
カムフォロアーとして作用するローラ（２８）か取りつ
けられている。

一方、第３図および第１１図に示すように、上部ガイド
レール（６）には、その前端付近と後端付近にそれぞれ
山形のカム部材（２９）、（３０）か取りつけられてい
る。このカム部材の傾斜面に前記第２リンク（２４）の
ローラ（２８）か当接すると、第２リンク（２４）は先
端側か矢印（Ｑ）方向、すなわち離脱側に回動され、係
合部（２７）がスライダ（８）の凹部（８ａ）から離脱
する。係合リンク（１８）がさらに後退してローラ（２
８）かカム部材（２９）を乗り越えると、第２リンク（
２４）か矢印（ｐ）方向に戻る。

つぎに第１２〜１３図を参照しながら閉時ロック機構お
よび開時ロック機構を説明する。

第１２図において、（３５）は閉時ロック機構であり、
キャビンの天井前方に設けられている。また第１３図の
（５０）は開時ロック機構であり、キャビンの天井後方
に設けられている。

閉時ロック機構（３５）は第１２図に示されるように、
キャッチ（３６）と、係止リンク（３７）と、ベルクラ
ンク（３８）と、連結リンク（３９）と、ソレノイド（
４旧とからなる。キャッチ（３６）はバネ（３６ａ）で
矢印（Ａ）方向に付勢されており、係止リンク（３７゛
はバネ（３７ａ）で矢印（Ｂ）方向に付勢されている。

そしてソレノイド（４０）が働いていないときは、キャ
ッチ（３６）がウィンド（Ｗ）の上端の口、・り金具（
４１）をつかみ、ウィンド（Ｗ）を装着位置に固定し、
ている。そして第１０図に示されるように、ソレノイド
（４０）に通電して連結リンクｔ３ｑｒを引くと、ベル
クランク（３８）を介して係止リニ・りＣ３７）かキヤ
・ソチ（３６）から外れ、キャッチｆ３６）が矢印（Ａ
）向に回転するので、ウィンド（Ｗ）　は下部ローラ（
３）を支点として、上部ローラ（２）が上部ガイドレー
ル（６）に当るまで倒れていく。

なお、通常は閉時ロック機構（３５）の作動状態を検出
するリミットスイッチ（図示されていない）を設けてお
く。

開時ロック機構（４２）は、第１３図に示されるように
、キャッチ（４３）と係止リンク（４４）と連結リンク
（４５）とソレノイド（４６）とからなる。キャッチ（
４３）はバネ（４３ａ）で矢印（ｃ）方向に付勢されて
おり、係止リンク（４４）はバネ（４４ａ）で矢印（Ｄ
）方向に付勢されている。そして、ソレノイド（４６）
が働いていないときは、キャッチ（４３）がウィンド（
Ｗ）のロック金具（４１）をつかみ、ウィンド（Ｗ）を
格納位置に固定している。そして、第１３図の想像線で
示されるように、ソレノイド（４６）に通電して連結リ
ンク（４５）を引くと、係止リンク（４４）がキャッチ
（４３）から外れ、キャッチ（４３）が矢印（ｃ）方向
に回転するので、ウィンド（Ｗ）は格納位置から移動さ
せることが可能となる。なお、このものも通常は開時ロ
ック機構（４２１の作動状態を検出するリミットスイッ
チを設ける。

つぎに本実施例にかかわる開閉装置の作動を説明する。

（ａ゛１　閉位置から格納する動作 格納動作スイッチを押してソレノイド（４０）に通電す
ると、閉時ロック機構（３５）か解除される（第１２図
の想像線参照）。さらにギャードケーブル（７）か引か
れ、駆動ケーブルのループは矢印（ｓ、）方向に循環す
る。

ギャートケーブル（７）か引かれると、係合リンク（１
８）がスライダ（８）によって後方に引かれるので、ウ
ィンド＋Ｗ）の上部ローラ（２）か上部ガイドレール（
６）に当るまで引き倒される（第８図の（（）の状態参
照）。

なおギャードケーブル（７）が引かれても、第６図の長
さＢ）の遊び部分があるので、下部ローラ（３）はすぐ
には引き上げられない。

ウィンドｆｉｌ　か上部ガイドレール（６）に当った後
にさらにギャードケーブル（７）か引かれると、索端金
具（＋２ｂ）か軸部材（１２）の係止部（１２ｄ：　　
と係合し、下部ローラ（３）を引き上げることかできる
ようになる。遊びの長さ（１）かいくらか長めてあって
も、さらにウィンド（Ｗ）か傾斜するにつれてＬ字状の
ガイドレールに沿って延びているスライダ（８）と軸部
材（１２）との間の部分（１４ａ）の迂回距離か長くな
るので、結局は索端金具（＋２ｂ）が軸部材（１２）に
係合する。

それにより下部ローラ（３）に引き力が発生してウィン
ド（Ｗ）を押し上げ、同時に上部ローラ（２）は上部ガ
イドレール（６）上を後方に転動していく。なおそのと
き係合リンク（１８）とスライダ（８）の係合部には実
質的に力が加わっていない。

上部ローラ（２）が上部ガイドレール（６）上を移動す
ると、それに伴って係合リンク（１８）も後方へ移動す
る。そして、係合リンク（１８）のローラ（２８）が第
２図の第１カム部材（２９）に乗り上げると、第２リン
ク（２４）か離脱方向に回動してスライダ（８）との係
合か外れる。それにより、スライダ（８）およびギャー
ドケーブル（７）かＬ字状のガイドレールに沿って移動
し、ウィンドｆＷｉ　は斜めに傾斜した姿勢を経て、徐
々に押し上げられる（第８図の（Ｉ「（の状態参照）。

なお−旦第１カム部材（２９）に乗り上げたローラ（２
８’：が第１カム部材（２９）から降りて第２リンク（
２４）がもとの位置に戻っても、すでに係合リンク（１
８）とスライダ（８）とが進行方向の前後にずれている
ので、係合は生しない。

さらにギャードケーブル（７）が引かれると、下部ロー
ラ（３）が連結部材（４）内の彎曲ガイド（第８図の（
Ｎ））を経由して、上部カイトレール（６）に乗り上げ
る。水平状態となった後、さらに引かれるとウィンド（
■゛）か格納位置に達する。

このときロック金具（４１）かキャッチ（４３）でつか
まれて、開時ロック機構（４２ｊによりウィンド（Ｗ）
か固定される。同時にリミットスイッチか作動し、駆動
部（１４）の動作か停止される。

なお、ウィンド（Ｗ・の格納動作終期において、ローラ
（２８）が第２カム部材（３０）を通過するとき、第２
リンク（２４）が再び傾斜してさらに水平状態に復帰す
るので、係合リンク（１８）は再びスライダ（１４）と
係合する状態となる。したがってウィンド（Ｗ）の上端
側が直接水平方向に引かれるので、開時ロック機構（４
２）のキャッチ（４３）が確実にロック金具（４１）を
把持てきる。前記係合りンク（１８）とスライダ（８）
との係合はつぎの閉動作の準備にもなる。

（ｂ）格納状態から閉位置への動作 閉止動作スイッチを押し、ソレノイドに通電すると、開
時ロック機構（４２）が解除される。さらに駆動部（１
２）か前記と逆方向に駆動し、ギャードケーブル（７）
が押し出されると共に、プルコントロールケーブル（９
）の内索（１１）も矢印（Ｓ、）方向に循環する。

ギャードケーブル（７）が押し出されると、スライダ（
８）が前方へ移動し、係合リンク（１８）を押し、さら
に内索（１１）がウィンド（Ｗ）の下端を引くので（第
８図の（Ｒ）位置参照）、ウィンド（Ｗ）か前方へ押し
出される。

ウィンド（Ｗ）か前方へ押し出されて下部ローラ（３）
か上部ガイドレール（６）から下部カイトレール（５）
に移動したとき、係合リンク（１８）のローラ（２８）
か第２カム部材（３０）で押し下げられ、第２リンク（
２４）は−旦離脱側に回動し、さらにもとの位置に復帰
する。その間にスライダ（８）と係合リンク（１８）と
は切り離される。そのままギャードケーブル（７）が押
し出されると、下部ローラ（３）かプルコントロールケ
ーブルの内索（１１）によって直接引き操作されながら
下部ガイドレール（５）内を下降し、ウィンド（Ｗ）は
自重とバランスしながらゆっくりと下っていく。

そのばあいも駆動ケーブルの左側のループと右側のルー
プとか同期して循環するので、ウィンド（Ｗ）はスムー
ズに下降する。

ウィンド（Ｗ）か下って下部ローラ（３）か下端のスト
ップ位置まで下ると、係合リンク（１８）のローラ（２
８）が第１カム部材（２９）を通過するとき再び回動し
、さらにつるまきバネ（２６）の作用によりもとの状態
に復帰するので、再び係合リンク（１８）がスライダ（
８）　と係合する。

さらにギャートケーブル（７）を押し出すと、スライダ
（８）か前方へ移動し、係合リンク（１８）を介してウ
ィンド＋Ｗ）の上部を前方に押す。それによりウィンド
ｆＷ＋は下部ローラ（３）を回転中心として前方へ倒れ
込む。

そして、上部ローラ（２）か前方へ押し出されるのに伴
って、閉時ロック機構（３５）のキャッチ（３６）にロ
ック金具（４１）か押し込まれ、ウィンド（Ｗ）が全閉
位置まて押されたとき（第１２図参照）、該閉時ロック
機構（３５）によってウィンド（Ｗ）かロックされる。

このロック完了と同時にリミットスイッチが作動し、駆
動部（１４）の動作が停止される。

なお、かかるロック作用時は、下部ローラ（３）は動か
ないか、上部ローラ（２）および係合リンク（１８）を
動かすためにギャードケーブル（７）および内索（１１
）のループは循環しなければならない。第６図に示すよ
うにギャードケーブル（７）が軸部材（１２）の孔（１
２ａ）を貫通する長さ（Ａ’）の遊び部分を有するのは
、そのようなロック作用をケーブルにたるみを生しさせ
ることなくスムーズに行なわせるためである。

以上の実施例によれば、ロックの解除、ウィンドの開閉
、ロックの施錠の一連の動作をすべて自動で行ないうる
。そして、ウィンドを引き上げるときはギャードケーブ
ル（７）を利用し、ウィンドを押し下げるときはプルコ
ントロールケーブルの内索（１１）を利用するので、動
作が確実となる。

第１〜２図に示す昇降装置においては、左右の小ループ
を後部上端でクロスさせ、全体として大きい閉ループを
形成している。しかし本発明における配索経路はかかる
ばあいに限定されるものではなく、とくにリターン側の
プルコントロールケーブルについては、たとえば第１４
図、第１４ａ図、第１５図および第１６図に示すように
種々の構成を採用しうる。

第１４図に示す配索経路では、右側駆動用のループ（Ｒ
）　と左側駆動用のループ（Ｌ）とに分かれており、そ
れらか重なった構成とされている。

すなわち、右側用のループ（Ｒ）についていえば、下部
ガイドレール（５Ｒ）の下端から反対側の下部カイトレ
ール（・５Ｌ）の下端近辺に渡り、下部ガイドレールか
ら上部ガイドレールに沿って上部ガイドレールの後端側
まで配索され、さらにもとの上部カイトレール（６Ｒ）
から駆動部（１４）を通った駆動ケーブルと連結され、
小さい閉ループを構成している。

第１４ａ図に示す配索経路は左右一対の小閑ループ（し
）、（Ｒ）を下端側（Ｘ）でクロスして大きい閉ループ
を形成するように連結し、上部後端の駆動部で循環駆動
している。

第１５図に示す配索経路では、左右一対のループ（し）
、（Ｒ）を有し、各ループか下部ガイドレール（５Ｌ）
、（５Ｒ）の下端からプーリ（１３）で方向転換して後
方に延び、さらに他のプーリ（＋３２＋　　によって上
向きに方向転換したうえて上部ガイドレール（６Ｌ）、
（６Ｒ）の後端近辺に戻る台形状に形成されている。こ
のものはたとえば上端後方のプーリ（１３ｂ）をギャー
ドケーブル（７）と歯合するギヤ付きプーリとし、左右
のギヤ付きプーリ（１３ｂ）をシャフト（＋３ｃ）など
で同期駆動すればよい。また第１４ａ図に示すように左
右のループを１部でクロスさせてもよい。

第１６図に示す配索経路では、下部ガイドレールの下端
に設けられるプーリ（１３）と上部ガイドレールの後端
に設けられるプーリ（＋３ｂ）　　との間に懸は渡され
る小ループを左右に一対で配置している。さらに左側（
図面上）のループの下側のギャードケーブル（了り）お
よび右側のループの上側のギャードケーブル（７ｖ）と
それぞれ歯合する第３のギャードケーブル（７Ｗ）が設
けられており、一対の駆動ケーブルはその第３のギャー
ドケーブル（７ｗ）を介して駆動部により往復駆動され
る。

つぎに第１８〜１９図を参照してギャードケーブル（７
）と軸部材（１２）との係止部のさらに好ましい実施例
を説明する。

前述したように、第６〜７図に示すばあいは、ウィンド
（Ｗ）を降下させるとき、ウィンドの下端がストップ位
置で停止した後、ウィンド（Ｗ）の上端を閉時ロック作
用させるためさらにギャードケーブル（７）を押し下げ
る。そのためギャートケーブル（７）の索端金具（＋２
ｂ）は軸部材（１２）に邪魔されずに下側に逃げること
ができるようになっている。

したがって下降動作中において、第９〜１１図に示す係
合リンク（１８）か外れてしまうと、ウィンド（Ｗ）は
ギャードケーブル（７）から強制的な降下刃を受けず、
以降は自重のみて降下しようとし、ギャートケーブル（
７）はむしろ索端金具（＋２ｂ）によってウィンドｆＷ
）を吊り下げて降下速度をコントロールすることになる
。

かかる動作においてウィンドＦＷ）の上端か最終位置に
到達したとき、リンク（２４）とスライダ（８）とが再
結合してウィンド（Ｗ）をシール部に押しつける閉動作
を行なうのであるが、ウィンドの上端が最終位置に到達
する直前は前述のようにウィンドに強制的な下降力か加
わらず、しかも自重に基づくウィンドの上端を水平方向
に動かす分力がきわめて少なくなるので、ウィンドの下
端にわずかな拘束力か働いてもウィンドの落下動作が停
止する。そのためギャードケーブル（７）のみが軸部材
（１２）を通過して先に進み、係合リンク（１３）の本
来の再結合位置にきたときリンク（２４）とスライダ（
８）とが再結合できなくなる事態が生ずる。

第１８〜１９図に示すワンウェーのブレーキ（Ｂｒ）は
そのような問題を簡単に解決するためのものである。

すなわちこのブレーキ（Ｂｒ）は軸部材（１２ｊの半環
状の係止部（１２ｄ）を利用して、その外周に嵌め込ま
れるループ形状に成形された板バネから構成されている
。そのため余分なスペースをとらない。またブレーキの
両端（ＢＴｌ）　、（Ｂ＋２）はギャードケーブルの下
端（７ｂ）とスムーズに当接するように丸く曲げられ、
上方に向かって開いている。またブレーキ（Ｂ「）はそ
の自由状態では、前記両端（ＢＴｌ）　、（Ｂ＋２）間
のギヤ・ツブがギャードケーブルの下端（７ｂ）の径よ
り狭くされている。

そのため取りつけた状態では両端（ＢＴｌ）、（Ｂ＋２
）が軽い弾発的でギャードケーブル（７）を挟み込むこ
とになる。

斜上のごとく構成されるブレーキ（Ｂ＋）は、ギャード
ケーブル（７）を下降させるときにはその摩擦力と弾発
力とてブレーキ（Ｂｒ）の両端を巻き込もうとし、それ
によって挟圧力がますます増加する。そのためウィンド
（Ｗ）の下降時に少々抵抗が加わっても、ギャードケー
ブル（７）は下部ローラ（３）を強制的に下降させるこ
とができ、ケーブルとウィンドとは同期して動く。

ただし前記ブレーキ（Ｂ＋）は完全にギャードケーブル
（７）をロックするものではなく、−室以上の荷重が加
わればケーブルか摺動する。

逆にギャードケーブル（７）が上昇するときは、ブレー
キ（ｉｔ　＋）の両端（ＢＴｌ）　、（Ｂ＋２）はさら
に開く方向に付勢されるので、ブレーキ力は加わらない
。すなわち前記ブレーキ（Ｂ＋）は一定範囲の力でいわ
ばワンウェーのブレーキを構成することになる。

斜上のごとくワンウェーのブレーキをギャードケーブル
の下端（７ｂ）と下部ローラ（３）との間に介在させる
ときは、落下動作の不安定性を減少させ、たとば建設機
械の車体が後下りに傾斜しているばあいでも、スムーズ
な窓閉正動作かえられる。

［発明の効果］ 本発明によれば、建設機械などのキャビンのフロントウ
ィンドを自動的に開閉することかできる。また左右の駆
動ケーブルが強制的に同調されているので、その開動作
および閉動作はいずれも円滑で確実である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の開閉装置の一実施例を示す斜視図、第
２図は第１図の開閉装置の配索状態を示す斜視図、第３
図は第１図の装置のガイドレールの側面図、第４図およ
び第５図はそれぞれ第３図の（１−（ＩＶ）線断面図お
よびｍ　−（Ｖ）線断面図、第６図は第１図の矢印（■
１）部分の一部断面側面図、第７図は第６図の（Ｖｌ＋
）−（Ｖ）ｊ線断面図、第８図は第１図の装置のフロン
トウィンドの移動軌跡の説明図、第９〜１１図はそれぞ
れ第１図の装置における係合リンクとスライダとカム機
構を示す一部切欠平面図、一部切欠側面図および要部斜
視図、第１２〜１３図はそれぞれ本発明にかかわる閉時
ロック機構および開時ロック機構の一実施例を示す側面
図、第１４図、第１４ａ図、第１５図および第１６図は
それぞれ本発明にかかわる駆動ケーブルの配索経路の他
の実施例を示す概略斜視図、第１７図は本発明の装置か
適用される建設機械のキャビンの一例を示す斜視図、第
１８図および第１９図はそれぞれ本発明にかかわるブレ
ーキの一実施例を示す正面図および側面図である。 （図面の主要符号） （Ｗ）：ウインド （２）　　上部ローラ （３）：下部ローラ （５）：下部ガイドレール （６）：上部ガイドレール （７）：ギャードケーブル （９）ニブルコントロールケーブル （１４）：駆動部 特許出願人　　日本ケーブル・システム株式会社　　　
ほか１名 代理人弁理士　　朝日奈宗太　ほか２名非−二 一Σ 第３図 ７４　図 オ８図 、ｔ−１４０ 第１２ツ 才１３回 ３ａ　４１ 第１４ａ図 第１５団 第１７マ ／ｆ１８図 第１９図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １（ａ）キヤビン前面の側柱に平行に設けられた下部ガ
   イドレールと、キヤビン天井に平行に設けられた上部ガ
   イドレールとからなり、キヤビン前面の閉位置とキヤビ
   ン天井面の格納位置との間でウインドの移動を案内する
   左右一対のガイドレールと、 （ｂ）該ガイドレールで案内されるローラを四隅に備え
   たウインドと、 （ｃ）その一部がそれぞれ前記ウインドの側部に係止さ
   れると共に、その側のガイドレールに沿う部分を含む実
   質的に閉じたループを構成する左右一対の駆動ケーブル
   と、 （ｄ）左右一対の駆動ケーブルを同期させて往復循環駆
   動するための駆動手段 とからなる建設機械用キヤビンのフロントウインド開閉
   装置。 ２　前記左右一対の駆動ケーブルのそれぞれが、上部ガ
   イドレールの後端から上部ガイドレールおよび下部ガイ
   ドレールに沿って延び、さらに下部ガイドレールの下端
   から後方に延びたうえで上方に延びてもとに戻る閉ルー
   プに形成されている請求項１記載の開閉装置。 ３　前記左右一対の駆動ケーブルのそれぞれが、上部ガ
   イドレールの後端から上部ガイドレールおよび下部ガイ
   ドレールに沿って延び、さらに下部ガイドレールの下端
   近辺で折り返され、下部ガイドレールおよび上部ガイド
   レールに沿って戻る閉ループにされている請求項１記載
   の開閉装置。 ４　前記駆動手段が往復駆動される押し引きケーブルを
   有しており、該押し引きケーブルの一端が左右のループ
   のうち一方のループのウインドと係止されている側に連
   結され、他端が他方のループのウインドと係止されてい
   ない側に連結されてなる請求項３記載の開閉装置。 ５　前記左右一対のループのそれぞれが、上部ガイドレ
   ールの後端から上部ガイドレールおよび下部ガイドレー
   ルに沿って延び、下部ガイドレールの下端から横方向に
   渡って他方の側の下部ガイドレールに到達し、さらに他
   方の側の下部ガイドレールおよび上部ガイドレールに沿
   って上部ガイドレールの後端からもとの側の上部ガイド
   レールの後端側に戻る閉ループを形成している請求項１
   記載の開閉装置。 ６　前記同期して駆動される左右一対の駆動ケーブルが
   、たがいにクロス状に連結されて１本の大きい閉ループ
   を構成している請求項１、２、３または５記載の開閉装
   置。 ７　前記駆動ケーブルに索端金具が固定されており、前
   記下部ローラの軸部材が索端金具をその下方向へ自由に
   移動させ、かつ上向きに係合する係止部を有しており、
   索端金具が該係止部に係止されることにより、駆動ケー
   ブルがウインドの下端の側部に係止されてなる請求項１
   記載の開閉装置。 ８　前記係止部に、駆動ケーブルの下向きの動きに抵抗
   力を与えると共に、上向きの動きを自由にさせる一方向
   ブレーキが設けられてなる請求項７記載の開閉装置。 ９　前記一方向ブレーキが、上側で両端が開口するルー
   プ状の板バネであり、かつ前記両端が駆動ケーブルを挟
   む状態で軸部材に取りつけられてなる請求項８記載の開
   閉装置。