JP2007191109A - 貨物自動車の荷箱構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】積降ろし場所の状況に関わらず荷物の積降ろし作業をその状況に応じて荷箱の側方や上方から円滑に行うことができる貨物自動車の荷箱構造を提供する。
【解決手段】車体12上に荷箱2が搭載された貨物自動車において、荷箱2が前後に少なくとも2つの箱部材21、22、23に分割され、これら箱部材21、22、23のうち少なくとも一つの箱部材22、23が前後に移動自在に設けられている。移動自在な箱部材22、23の両側下端には、床面左右両側に前後方向に敷設されたスライドレール内にスライド自在に挿入配置されたスライド部材が連設され、このスライド部材は、前後に少なくとも2分割された分割部材が連結されてなる。荷箱2には、移動自在な箱部材を案内して適正な閉塞位置に配置するためのガイド手段が設けられている。荷箱2には、移動自在な箱部材22、23を閉塞位置で固縛する固縛手段が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、貨物自動車において、車枠上に搭載された荷箱の構造に関するものである。
従来、貨物自動車としては車体上に箱状の荷箱を搭載したタイプのものが多数提供されている。そして、このタイプの貨物自動車は荷箱の例えば後端に開閉扉を設け、この開閉扉を開放することによって荷箱内への荷物の積込みや、荷箱内からの荷物の積降ろしを行っていた(例えば、特許文献1参照。)。
また、荷箱の左右側面が上方に開放する所謂ウイング式のものもあり、荷箱の側方から荷物の積込みや積降ろしを行っていた。
特開2004−299502号公報
しかしながら、上記従来の貨物自動車では、荷物の積込みや積降ろしは上述した荷箱の種類に応じて後部もしくは側方を通じて行うしかなかった。このため、積降ろし場所の状況によって車輌の駐車姿勢がおのずと決まってしまい、この車輌の駐車に規制を受ける場合が生じて作業性が悪くなるという問題があった。また、このような貨物自動車の荷箱構造ではクレーン等を使用して上方から積降ろしを行いたい場合などには対応できないという問題があった。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、積降ろし場所の状況に関わらず荷物の積降ろし作業をその状況に応じて荷箱の側方や上方から円滑に行うことができる貨物自動車の荷箱構造を提供することにある。
上記の目的を達成するため、請求項1に係る発明の貨物自動車の荷箱構造は、車体上に荷箱が搭載された貨物自動車において、前記荷箱が前後に少なくとも2つの箱部材に分割され、これら箱部材のうち少なくとも一つの箱部材が前後に移動自在に設けられたものである。
請求項2に係る発明の貨物自動車の荷箱構造は、前記移動自在な箱部材の両側下端には、床面左右両側に前後方向に敷設されたスライドレール内にスライド自在に挿入配置されたスライド部材が連設され、このスライド部材は、前後に少なくとも2分割された分割部材が連結されてなるものである。
請求項3に係る発明の貨物自動車の荷箱構造は、前記荷箱には、移動自在な箱部材を案内して適正な閉塞位置に配置するためのガイド手段が設けられたものである。
請求項4に係る発明の貨物自動車の荷箱構造は、前記荷箱には、移動自在な箱部材を閉塞位置で固縛する固縛手段が設けられたものである。
本発明の貨物自動車の荷箱構造によれば、荷箱を前後に少なくとも2つの箱部材に分割し、これら箱部材のうち少なくとも一つの箱部材を前後に移動自在に設けたことで、荷物積降ろし場所の状況に応じて荷物の積降ろしを荷箱の側方や上方などから行うことができ、作業を効率良く円滑に行うことができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の貨物自動車の荷箱構造を示している。
この貨物自動車1は、運転室11後方の車体12上に以下に説明する荷箱2が搭載され、この荷箱2に荷物を積込んで所望の目的地に輸送するようにしている。
荷箱2は、前後3つに分割された前箱部材21、中箱部材22、後箱部材23と床面2aの後端に立設された後柱24からなり、後箱部材23が後述する駆動手段5によって中箱部材22とともに前後に移動自在に設けられている。
各箱部材21、22、23は、図2に示すように開口を下向きにしたコ字形状にそれぞれ形成されており、前箱部材21に対して中箱部材22が挿入可能な大きさに、また中箱部材22に対して後箱部材23が挿入可能な大きさにそれぞれ形成されている。
また、荷箱2の床面2a左右両側には左右一対のスライドレール3a、3bが前後方向に2条敷設させており、これらスライドレール3a、3bに沿って中箱部材22と後箱部材23とがスライド自在に設けられている。
具体的には、外側のスライドレール3a及び内側のスライドレール3bはリップ溝形鋼からなり、その開口31が上面になるようにして前後方向に配設されている。
そして、これら各スライドレール3a、3b内には、スライド部材4が当該スライドレール3a、3bに沿ってスライド自在にそれぞれ挿入されている。
上記各スライド部材4は、連結部材(本例では中箱部材22及び後箱部材23の両側下端縁に設けられた枠体を兼用している。)45を介して上記中箱部材22と後箱部材23との両側下端にそれぞれ連結されており、当該スライド部材4が各スライドレール3a、3bに沿ってその内部をローラ44によって前後に移動することで、中箱部材22と後箱部材23とが荷箱2の床面2aに対して前後方向に移動可能に構成されている。なお、連結部材45は必ずしも必要ではなく、例えばスライド部材4を中箱部材22などの両側下端に直接連結する構造にしてもよい。
このスライド部材4は、図3に示すように前後2つに分割された分割部材41、42からなり、これら分割部材41、42が連結具43を介してビス締め等などによって連結され、これら分割部材41、42の前後に上記ローラ44が左右一対となってそれぞれ転動自在に支持されている。
このように2つに分割した分割部材41、42によってスライド部材4を構成したことで、以下のような利点がある。
車輌を傾斜地などに駐車すると左右のスライドレール3a、3bに撓みが生じる場合があり、この撓みはスライド部材4のスライド動作に支障を来すことになる。しかしながら、当該スライド部材4が分割部材41、42に分割されていることから、スライド部材4自体も撓むことができるようになっており、このようにスライド部材4が撓むことによってスライドレール3a、3bに生じる撓みを吸収しながら後箱部材23及び中箱部材22を円滑に移動させることができる。
一方、上述のようにしてスライド部材4を介して前後に移動自在に設けられた中箱部材22と後箱部材23とは駆動手段5によって前後に移動するように構成されている。
駆動手段5は、図4に示すように荷箱2の前後に設けられたスプロケット51、52と、これらスプロケット51、52に巻回されたチェーン53と、前側のスプロケット51を回転駆動させてチェーン53を循環させる駆動モータ54とを備えており、チェーン53が前記後箱部材23に連結されたスライド部材4に連結されている。
具体的には、前スプロケット51及び後スプロケット52は、床面2aの前後にその幅方向に軸支された支持軸51a、52aの両端にそれぞれ左右一対設けられており、これら左右の前スプロケット51と後スプロケット52とに左右一対のチェーン53が巻回されている。
各チェーン53は、その両端部が前記後箱部材23に連設された左右のスライド部材4の前後端にボルトなどの連結具55を介して連結されている。
また、駆動モータ54は、その駆動軸が前記支持軸51aの途中部に設けたスプロケットにギアやチェーンなどの連繋部材を介して連繋されており、駆動モータ54によって左右のチェーン53を同期させながら前後方向に循環駆動させることで、これらチェーン53にスライド部材4を介して連結された後箱部材23を前後に移動させるようにしている。
これらスプロケット51、52とチェーン53とは前述した左右のスライドレール3b内に配設されている。
そして、上述のように駆動手段5によって前後に移動する後箱部材23に対して中箱部材22は、後述する押込み部材6と引掛け部材7とによって当該後箱部材23の前後方向への移動に追従して前後に移動するように構成されている。
押込み部材6は、図5及び図6に示すように後箱部材23の両側後端下方寄りに設けたストッパ61を主要部として構成されている。このストッパ61は、鉤状に形成されており、一片前面側が中箱部材22の後端に当接するように外方に突出する形で他片が後箱部材23の後端部外側面に固設されている。また、上記ストッパ61の一片前面には中箱部材22の後端との当接時に生じる衝撃を緩和するためのクッション材62(図6参照)が配設されている。
従って、後箱部材23を後方から前方に移動させてストッパ61が中箱部材22の後端に後方から当接することによって、後箱部材23の前方への移動に追従させて中箱部材22を前方に移動させるようにしている。
また、中箱部材22の両側後端下方にも上記ストッパ61と同様なストッパ65が設けられており、中箱部材22が前方に移動して前箱部材21内に収容される最前方位置に達した際にストッパ65が前箱部材21の両側後端に当接することで、当該中箱部材22の前方への移動を強制的に停止させるようにしている。
引掛け部材7は、図7乃至図9に示すように、後箱部材23の両側下端に連設された左右のスライド部材4(連結部材45)の前端に連設された引掛け片71と、中箱部材22の両側下端に連設された連結部材45の後端部にこれら引掛け片71に対応して設けられたストッパ72とを備えている。
引掛け片71は、その本体部71aが上記連結部材45前端に取付けられて固設され、連結部材45内から前方に突出した引掛け部71bが外方に突出するようにして配設されている。
ストッパ72は、連結部材45内側面に固設されており、その前端に上記引掛け部71bが前方から当接するようになっている。
従って、前述した後箱部材23の前方への移動により押込み部材6で当該後箱部材23とともに中箱部材22を前方に移動させた後に、後箱部材23を後方に移動させて引掛け片71をストッパ72に当接させることによって中箱部材22を後箱部材23とともに後方に移動させることができる。
このように押込み部材6と引掛け部材7とを設けたことにより、後箱部材23の前後への移動に伴って中箱部材22を前後に移動させることができる。
一方、前記後柱24は、床面2a後端の左右両側に立設されてなり、これら後柱24の上端同士が連結されて全体としてコ字状の門形状に形成されている。そして、これら後柱24の開口部には例えば観音開き式の開閉扉(図示せず)が開閉自在に設けられている。
さらに、後柱24と後箱部材23との間、後箱部材23と中箱部材22との間、並びに中箱部材22と前箱部材21との間には各両者間をシールするためのシール構造が施されている。
シール構造としては、図10に示すように前後2条のシール部材8、8を後柱24、後箱部材23及び中箱部材22の各両側及び各天面に亘って配設することにより構成している。
具体的には、シール部材8は、図11に示すように、その断面形状が互いに内側に湾曲した左右一対の舌片81を有し、これら舌片81を連結する途中部82が後柱24、後箱部材23及び中箱部材22にそれぞれボルト83等の止着部材によって固設されており、各舌片81の先端が後箱部材23、中箱部材22及び前箱部材21の内面に摺接するように配置されている。
また、前記後柱24には、その上端部にガイド手段としてのガイド部材26が、下端部にクッション材27が設けられている。
ガイド部材26は、図12に示すように、左右の後柱24に向かって後方に移動する後箱部材23を当該後柱24に対して適正位置に配置するためのもので、先端部の外側縁が後方にかけて外側に傾斜した傾斜面(ガイド面)26aに形成されている。一方、後箱部材23の後端には上記ガイド部材26に対応して被ガイド部材27が設けられている。この被ガイド部材27は、内側縁が後方にかけて外側に傾斜した傾斜面27aを有し、後箱部材23が後方に移動してその後端が後柱24に達した際に傾斜面27aが上記傾斜面26aに当接して当該傾斜面26aに沿ってこの後箱部材23を移動させるようにしている。
クッション材27は、図13に示すように、左右の後柱24の外側面に取付部材27aを介して前方へ突出するようにして設けられており、後箱部材23が後方に移動して最後方位置に達した際に当該後箱部材23の両側後端縁が当接することによって、衝撃を緩和しながら後箱部材23を上記の最後方位置に配置するようにしている。
さらに、荷箱2には、前述のように前後に移動自在に設けられた中箱部材22と後箱部材23とをそれぞれ個別に固縛するための固縛手段が設けられている。
固縛手段は、中箱部材22を固縛する固縛装置9aと、後箱部材23を固縛する固縛装置9bとからなり、各固縛装置9a、9bは以下のように構成されている。
まず、固縛装置9aは、図14に示すように、中箱部材22側に設けられた固縛ピン22aに係脱自在なフック91と、このフック91を上下に回動させて固縛ピン22aに係脱させる作動手段92とから構成されている。
上記固縛ピン22aは、中箱部材22の左右両側下端に連設された各スライド部材4の後端に取付部材を介して幅方向に水平に設けられている。
フック91は、中箱部材22を床面2a途中部で内部を覆う位置となる閉塞位置に配置した状態で上記各固縛ピン22aと係脱するように、床面2aの途中部両側に左右一対が回動自在に支持されている。
作動手段92は、一端が各フック91の基端部に連結された左右一対の作動ロッド93と、各作動ロッド93の他端に先端が連結されるとともに基端部が軸部材94aの両端部にそれぞれ一体的に連結された左右一対の連結アーム94bと、基端部が上記軸部材94aの途中部に一体的に連結されるとともに先端が連結ロッド95の一端に連結された回動アーム94cと、連結ロッド95の他端に先端が連結されるとともに、基端部が軸部材96aに一体的に軸支された操作アーム96と、基端部が上記軸部材96aに一体的に連結された操作レバー97とを備えている。
連結ロッド95の他端部95aは略三日月状に形成され、この略三日月状の他端部95aが上記軸部材96aを上方から跨ぐ形で配置されている。詳しくは、図14に示す状態において、連結ロッド95の一端部と回動アーム94cとの枢支点と連結ロッド95の他端部95aと操作アーム96との枢支点とを結ぶ線がデットポイントとなる軸部材96aよりも下方にくるように連結ロッド95の他端部95aが配置されている。
従って、図14の状態において、操作レバー97を前方側へ回動させることによって連結ロッド95の他端部95aをデットポイントを超えるように上方に強制的に移動させながら連結ロッド95を後方に移動させ、これにより回動アーム94c、連結アーム94bを反時計回りに回動させて左右の作動ロッド93を介して左右のフック91を上方に回動させることで当該フック91を固縛ピン22aから離脱させるようにしている。また、操作レバー97を上述とは反対の後方側へ回動させることによって上述と逆の動作でフック91を下方に回動させて固縛ピン22aを固縛するようにしている。
なお、上記作動ロッド95は、スプリング98によってフック91を固縛ピン22aから離脱させる方向に付勢している。
一方、固縛装置9bは、図15に示すように、前述した固縛装置9aにおけるフック91の位置、並びに作動手段92の一部を構成する作動ロッド93の配置状態が異なることを除いて基本的構成が同一であり、同部材には同符号を付してその説明は省略する。
つまり、フック91が後箱部材23の両側上端部に設けられた固縛ピン23aに係脱自在に左右の後柱24の上端部に設けられるとともに、作動ロッド93が後柱24に沿って上下方向に配置されている。なお、操作レバー97の回動動作による固縛ピン23aへのフック91の係脱動作は前述した固縛装置9aと同様であり、この固縛装置9bの動作説明は省略する。
そして、これら固縛装置9a、9bは、上述したデットポイントの作用によってスプリング98の付勢力にかかわらず操作レバー97を強制的に前方側の解除方向に回動させない限り、フック91が固縛ピン22a、23aから離脱しないようになされており、これによって中箱部材22及び後箱部材23を内部を覆った閉塞状態(閉塞位置)で安定的に固定するようにしている。
一方、前記後柱24の後部には荷受台昇降装置が設けられている。荷受台昇降装置は、後柱24の後部に連設されたポスト10内にスライダ101が当該ポスト10に沿って上下に移動自在に設けられるとともに、このスライダ101に荷受台102が連結されてなり、荷受台102を水平に配置した状態で図示しない駆動手段によってスライダ101を介して荷受台102を上下に昇降させることで、開閉扉の開放によって形成された後柱24間の開口を通じて地上と床面2aとの間で荷物を積降ろすようにした従来周知のものである。
次に、このように構成された貨物自動車の荷箱構造における荷物積降ろし時の荷箱の開閉動作について説明する。
まず、図1に示すように中箱部材22と後箱部材23とが全体として内部を覆うように荷箱を形成する閉塞位置に配置されている状態から、駆動手段5によってそのチェーン53を前方に循環駆動させることで、後箱部材23に連設された左右のスライド部材4、4がスライドレール3b内を前方に移動することによって後箱部材23が前方に移動する。このように後箱部材23を前方へ移動させることで当該後箱部材23が中箱部材22の位置まで達すると、押込み部材6のストッパ61が中箱部材22の両側後端に当接する。
この当接により後箱部材23の前方への移動に伴って中箱部材22も同様にスライド部材4、4がスライドレール3a内を前方に移動することによって前方に移動し、これによって両者を前箱部材21内に挿入配置して前箱部材21から後柱24までの間を開放する。
そして、この状態から駆動手段5によってそのチェーン53を後方に循環駆動させることで、後箱部材23が上述とは逆に後方に移動する。このように後箱部材23を後方へ移動させて当該後箱部材23が図1に示す中箱部材22の位置位まで達すると、引掛け片71が中箱部材22の両側前端のストッパ72に当接する。
この当接により後箱部材23の後方への移動に伴って中箱部材22も同様に後方に移動し、これによって両者を図1に示す荷箱を形成する閉塞位置に配置する。
このように後箱部材23及び中箱部材22を前箱部材21に対して前後に移動させることによって、後箱部材23の前方への移動距離に応じて後柱24から前箱部材21の間を所定長さだけ開放することができ、このように後柱24と前箱部材21との間を開放することによって開放された側方もしくは上方を通じて荷物を積降ろすことができる。
また、後柱24に設けた開閉扉を開放することによっても荷箱2を開放することができ、このように開閉扉を開放することによって荷箱2後面からの積降ろしを行うこともできる。この場合、荷受台昇降装置を用いることで容易に荷物を積降ろすことができる。なお、荷受台昇降装置の荷受台102の昇降操作は、前述した後箱部材23を前後に移動させるための操作装置を併用することができる。つまり、切換スイッチによって荷受台102の昇降操作と後箱部材23の前後移動操作とを随時切り換えることによって、一台の操作装置によって各操作を行うようにしている。
これにより荷物積降ろし場所の状況に応じて荷物の積降ろしを荷箱2の側方や上方などから行うことができ、作業を効率良く円滑に行うことができる。
このように後箱部材23及び中箱部材22が前後に移動する際において、こられ後箱部材23及び中箱部材22は、各スライド部材4がスライドレール3a、3bに沿って移動することによって前後に円滑に移動することができる。しかも傾斜地などに停車することによって左右のスライドレール3a、3bに撓みが生じた場合でも、各スライド部材4を前後に2分割しているので上記スライドレール3a、3bの撓みに対してこのスライド部材4が撓んでこれを吸収することができ、これによりスライドレール3a、3bの撓みなどによる悪影響の発生を極力防止して後箱部材23及び中箱部材22を円滑に移動させることができる。
さらに、後箱部材23は、ガイド部材26に案内されながら後柱24に達して閉塞位置に配置されるので、後箱部材23や後柱24に撓みが生じている場合でもガイド部材26によって当該後箱部材23を適正な姿勢に矯正しながら閉塞位置に配置することができる。しかも、クッション材27によって衝撃を緩和されながら後箱部材23を閉塞位置に円滑に配置することができる。
また、本発明の貨物自動車の荷箱構造の他の実施の形態として、後箱部材23と中箱部材22とともに前箱部材21も前後に移動自在に設けることもできる。
具体的には、前述した後箱部材23及び中箱部材22のスライド機構と同様にして、前箱部材21の両側下端にスライド部材を連設するとともに、このスライド部材を床面2aの両側に敷設したスライドレール内に移動自在に挿入配置し、後述する連動機構100によって後箱部材23の前後への移動に連動させて中箱部材22及び前箱部材21を前後に移動させるようにすればよい。
連動機構100は、図16に示すように、中箱部材22の両側後端縁の下部に設けられた左右一対の回動フック110と、これら回動フック110を回動操作する操作レバー120を備えている。
回動フック110は、長方形のブロック状に形成されており、中箱部材22の両側後端縁に沿って上下にそれぞれ軸支された各軸部材111の下端に連設されている。
操作レバー120は、一方の軸部材111の途中部に連結されており、当該操作レバー120の前後方向への回動操作によって左右の回動フック110が互いに相反する方向に回動しながら前後方向に配置される位置と左右幅方向に配置される位置とをとるようになされている。つまり、左右の軸部材111は、操作レバー120の回動操作によって上述したように回動フック110を回動させるようにその上端部がリンク機構112を介して連結されている。また、回動フック110が上述した各位置に達した際にその回動を規制するようにストッパなどを適宜に設けている。
一方、前箱部材21と後箱部材23とには、図17に示すように上記回動フック110と当接する当接部材131、132が設けられている。
当接部材131は、後箱部材23と中箱部材22とを前方に移動させて図18に示すように前箱部材21内に配置した状態において、回動フック110よりも後方となる前箱部材21の両側後端部に配設されており、中箱部材22が後方に移動した際に幅方向に配置された回動フック110の外端部が当接するようになされている。
当接部材132は、上述と同じように後箱部材23と中箱部材22とを前方に移動させて図18に示すように前箱部材21内に配置した状態において、回動フック110よりも前方となる後箱部材23の両側後端部に配設されており、後箱部材23が後方に移動した際に幅方向に配置された回動フック110の内端部に前方から当接するようになされている。
従って、まず、図1に示すように中箱部材22及び後箱部材23を閉塞位置に配置して荷箱2を形成した状態において、前述したように後箱部材23を駆動手段5によって前方に移動させて中箱部材22とともに前箱部材21内に挿入配置する(図18参照)。この際回動フック110は前後方向に配置されている。
次に、この状態で回動フック110を操作レバー120によって幅方向に回動配置し、この状態で後箱部材23を駆動手段5によって後方に移動させる。この後箱部材23の後方への移動によって当接部材132が回動フック110の内端部に当接し、これにより中箱部材22が後箱部材23とともに後方に移動する。そして、中箱部材22の後方への移動によって回動フック110の外端部が当接部材131に当接し、これにより前箱部材21が中箱部材22及び後箱部材23とともに後方に移動する。つまり、荷箱2を構成する各箱部材21、22、23全体を後方の床面2a後端部まで移動させることができる(図19参照)。
なお、上述のように各箱部材21、22、23全体を後方の床面2a後端部まで移動させた状態で、後箱部材23を前方に移動させると前述したストッパ61、65が中箱部材22及び前箱部材21に後方から当接することによって各箱部材21、22、23全体を図18に示すような前方の床面2a前端部まで移動させることができる。
そして、このように各箱部材21、22、23全体を前方の床面2a前端部まで移動させた後に回動フック110を前後方向に回動配置し、後箱部材23を後方に移動させることで前述と同様にして後箱部材23とともに中箱部材22を後方に移動させて両者を閉塞位置に配置することができる。つまり、回動フック110を前後方向に配置した状態では前述した前箱部材21を固定したものと同様にして後箱部材23の前後への移動に対して中箱部材22が移動する。
このように荷箱2を構成する各箱部材21、22、23全体を前後に移動可能にすることで、前箱部材21で閉塞する床面2a前端部も開放することができ、これによって荷物積降ろし場所の状況に応じて荷箱の側方や上方などからの荷物の積降ろしを行う自由度がさらに広がり、作業をさらに効率良く円滑に行うことができる。
前記連動機構100は、中箱部材22の前端部に設けてもよい。この場合、当接部材131、132も連動機構100の位置に対応する各位置に設けることになる。
なお、前箱部材21を移動可能にしたことで、前箱部材21と前柱25には図示はしないが前述した固縛装置9bと基本的構成が同様な固縛装置が設けられており、この固縛装置によって前箱部材21を前柱25に固縛している。
また、前柱25と前箱部材21との間には、前記シール部材8と同様な両者間をシールするシール部材140(図17参照)が2条配設されている。
さらに、中箱部材22を中央部から後方にも移動可能にしたことで、図20に示すように中箱部材22を閉塞位置で固縛する固縛装置150を次のように構成している。
この固縛装置150は、床面2a側に設けられて操作レバー152の回動操作によってスライドレール3a内に上下に出没自在な固縛ピン151と、中箱部材22の両側下端に連設したスライド部材4に設けられて上記固縛ピン151が係脱する固縛孔153とからなり、中箱部材22を閉塞位置に配置した際に固縛ピン151を固縛孔153に挿入係止することで当該中箱部材22を閉塞位置で固縛するようにしている。
なお、上述した実施形態は、あくまでも本発明の好適な実施態様を示すものであって、本発明はこれに限定されることなく、その範囲内において種々設計変更可能である。
例えば、本実施の形態では荷箱2を前、中、後の前後に3分割したものについて説明したが荷箱2の分割数はこれに限らず、2分割や4分割など適宜な数に分割すればよい。
また、スライド部材4の分割数も2分割に限らず、3分割以上であってもよい。
さらに、荷箱2を構成する各箱部材を前後に移動させる駆動手段は本実施の形態に限らず、例えば各箱部材を駆動手段によって個別に駆動させるようにしてもよし、また、前箱部材21側を駆動手段によって前後に移動させるようにしてもよい。
本発明の貨物自動車の荷箱構造を示す側面図である。 分割した各箱部材を示す背面側から見た縦断面図である。 スライド部材を示す側面図である。 駆動手段の構成を示す概略の側面図である。 押込み部材を示す背面図である。 同じく押込み部材を示す平面図である。 引掛け部材を示す平面図である。 同じく引掛け部材を示す側面図である。 同じく引掛け部材を示す図8におけるP矢視図である。 シール構造を示す平面図である。 同じくシール構造を示す拡大の平面図である。 ガイド部材を示す平面図である。 クッション材を示す側面図である。 中箱部材を固縛する固縛装置を示す側面図である。 後箱部材を固縛する固縛装置を示す側面図である。 中箱部材に設けられた回動フックを示す斜視図である。 同じく回動フックを示す平面図である。 中箱部材及び後箱部材を前方に移動させて前箱部材内に挿入配置した状態を示す側面図である。 各箱部材全体を後方に配置した状態を示す側面図である。 中箱部材を固縛する固縛装置を示す側面図である。
符号の説明
1 貨物自動車
12 車体
2 荷箱
21 前箱部材
22 中箱部材
23 後箱部材
26 ガイド部材(ガイド手段)
3a、3b スライドレール
4 スライド部材
41、42 分割部材
9a、9b 固縛装置(固縛手段)

Claims (4)

  1. 車体上に荷箱が搭載された貨物自動車において、
    前記荷箱が前後に少なくとも2つの箱部材に分割され、これら箱部材のうち少なくとも一つの箱部材が前後に移動自在に設けられたことを特徴とする貨物自動車の荷箱構造。
  2. 前記移動自在な箱部材の両側下端には、床面左右両側に前後方向に敷設されたスライドレール内にスライド自在に挿入配置されたスライド部材が連設され、このスライド部材は、前後に少なくとも2分割された分割部材が連結されてなることを特徴とする請求項1記載の貨物自動車の荷箱構造。
  3. 前記荷箱には、移動自在な箱部材を案内して適正な閉塞位置に配置するためのガイド手段が設けられたことを特徴とする請求項1又は2記載の貨物自動車の荷箱構造。
  4. 前記荷箱には、移動自在な箱部材を閉塞位置で固縛する固縛手段が設けられたことを特徴とする請求項1、2又は3記載の貨物自動車の荷箱構造。
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