JP2002327571A - 作業車両用キャブの前窓開閉装置 - Google Patents

作業車両用キャブの前窓開閉装置

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JP2002327571A
JP2002327571A JP2001135510A JP2001135510A JP2002327571A JP 2002327571 A JP2002327571 A JP 2002327571A JP 2001135510 A JP2001135510 A JP 2001135510A JP 2001135510 A JP2001135510 A JP 2001135510A JP 2002327571 A JP2002327571 A JP 2002327571A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 摩擦ロスを軽減し、耐磨耗性を向上し、部品
交換を容易にできる作業車両用キャブの前窓開閉装置を
提供する。 【解決手段】 キャブ(1)の前面壁(11)に略平行する略
直線状の前部ガイドレール(23)と、天井に略平行する略
直線状の上部ガイドレール(21)と、その両者を繋ぐ曲線
状のコーナー部ガイドレール(40,50)とに分割して構成
され、それらを長手方向に連接してなる。コーナー部ガ
イドレール(40,50)のケーブルレーン(40c,59c)に、耐摩
耗性及び/又は潤滑性を有する摺動部材(41,51)を設け
る。又は、ケーブルガイドローラ(42,52)を配設しても
よい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、作業車両用キャブ
の前窓開閉装置に関する。
【0002】
【従来の技術】油圧ショベルやクレーン車等の作業車両
のキャブにおいては、作業中にオペレータが作業車両の
前方直下を見下ろして作業状態等を容易に確認ができる
ようにするために、キャブの前面のガラス窓を上方へス
ライドさせながらキャブ天井の下面位置に収納すること
によって、前窓を開閉可能とした装置(以下、前窓開閉
装置と言う。)が適用されたものが多い。そして、従来
から、この前窓開閉装置を適用した作業車両では、重い
前窓を上方へスライドさせる時に操作に要する力をアシ
ストする機能を有するものがあり、例えば、バネ力を応
用した巻き上げリールによって前窓の質量に抗する力を
前窓に付与するか、又はモータ駆動式の巻き上げリール
で前窓を引き上げるように構成した前窓開閉装置(以
下、アシスト機能付前窓開閉装置と言う。)が知られて
いる。
【0003】例えば特開平11−173001号公報に
は、上記バネ式巻き上げリールを用いて構成したアシス
ト機能付前窓開閉装置が開示されており、以下、図11
〜図12に示す同公報に記載された図により従来技術の
例を説明する。図11は従来技術による作業車両用キャ
ブの前窓開閉装置を適用したキャブの概略斜視図で、図
12は図11の要部側面図である。
【0004】図11〜図12において、作業車両の車体
3の上部にキャブ1が搭載されている。キャブ1の前面
壁61と屋根62との間は円筒状で曲率半径の大きい曲
面63により連結されており、前面壁61には略矩形の
前窓開口60が形成されている。前窓開口60の左右両
側から屋根62の下面である天井の左右両側に沿って、
それぞれ湾曲したレール70L,70Rが平行して固定
されている。尚、レール70L,70Rは左右対称に構
成されているので、以下では右側レール70Rについて
のみ説明し、左側レール70Lの説明を省略する。
【0005】レール70Rは鉄板を曲げ加工して、略コ
字型の溝が2つ略W字状に隣接して並んだ断面形状を有
するダブルレール71,72を形成し、さらに曲面63
に沿うように曲がりを形成している。このダブルレール
71,72の内、外側のレール71をローラガイドレー
ルとして、このレール71内に、ガラス73aと枠73
bとで構成し、かつほぼ曲面63に沿う形状を有する前
窓73の左右の上下にそれぞれ配設したガイドローラ7
4,75を転動自在に嵌め込んで、前窓73を上下方向
に開閉可能としている。
【0006】更に、内側のレール72をケーブルガイド
レールとして、このレール72の後端部に、バネ(図示
せず)によって巻込み勝手に付勢されたケーブルリール
(以下、アシストリールと言う。)76を配設し、アシ
ストリール76から引出したアシストケーブル77をレ
ール72内に沿わせて布設し、該アシストケーブル77
の下端部をピン82により連結装置80のリンク81の
一端部に連結し、さらにリンク81の他端部を前記ガイ
ドローラ75の回転軸75aに連結している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特開平11−173001号公報に記載の従来技術にお
いては、キャブ1の前面壁61と屋根62との間を曲率
半径の大きな曲面63で連結しており、それによって次
のような問題がある。
【0008】(1)図12において、ローラガイド用の
レール71及びケーブルガイド用のレール72は共に略
全長にわたって曲がった状態にあり、その結果、ケーブ
ルガイド用のレール72の略全長にわたってその溝内壁
に、アシストケーブル77が同ケーブルの張力によって
押付けられた状態となるから、大きな摩擦ロスが発生し
て、アシストケーブル77の張力が有効に前窓73に伝
わらない。
【0009】(2)ケーブルガイド用レール72とロー
ラガイド用レール71は一般的に、帯鋼鈑をロール成形
して製作される場合が多く、その場合に加工性の良い軟
鋼板を用いて製作される。このため、上記(1)の大き
な磨耗ロスにより、ケーブルガイド用のレール72の内
壁に磨耗が生じ易い。
【0010】(3)キャブをスポット溶接で製作する際
に一般的に、コスト抑制と美観向上の目的で、ケーブル
ガイド用のレール72及びローラガイド用のレール71
も同時に、キャブ内壁にスポット溶接されることが多
い。従って、上記(2)によって、ケーブルガイド用レ
ール72の溝内壁が磨耗した場合に、部品交換が非常に
困難であると言う問題が生じる。
【0011】本発明は、上記の問題点に着目してなされ
たものであり、摩擦ロスを軽減し、耐磨耗性を向上し、
部品交換を容易にできる作業車両用キャブの前窓開閉装
置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段、作用及び効果】上記の目
的を達成するために、第1発明は、キャブの前面壁から
天井に亘って左右側面に設けられ、前窓のガイドロー
ラ、及びアシストリール(26)の付勢力により前窓(16)の
開閉をアシストするアシストケーブル(27)をガイドし
て、前窓を開閉自在としたガイドレールを有する作業車
両用キャブの前窓開閉装置において、キャブの前面壁に
略平行する略直線状の前部ガイドレールと、天井に略平
行する略直線状の上部ガイドレールと、その両者を繋ぐ
曲線状のコーナー部ガイドレールとに分割して構成さ
れ、それらを長手方向に連接してなる構成としている。
【0013】第1発明によると、次の作用及び効果が得
られる。 (1)前部ガイドレールと上部ガイドレールは共に略直
線状としたことによって、アシストケーブルが両ガイド
レールの溝内壁に押付けられることが無いから、アシス
トケーブルと両ガイドレールとの間で摩擦力は発生せ
ず、従って摩擦ロスも磨耗も発生しない。これによっ
て、前部ガイドレールと上部ガイドレールは共に、通常
の軟鋼板製のロール成形品として製作でき、キャブにス
ポット溶接で取着することによって、コストの抑制と美
観の向上を図ることができる。 (2)また、コーナー部ガイドレールは曲線状であるか
ら、該ガイドレールのケーブルレーン内壁にはアシスト
ケーブルの張力によってアシストケーブルとの摩擦力が
発生するので、他の前部ガイドレール及び上部ガイドレ
ールよりも磨耗し易いが、それぞれに分割構成されてい
るために、コーナー部ガイドレールをボルト等によって
着脱可能に取付けることによって、磨耗時にはコーナー
部ガイドレールのみを交換すれば良いから、部品交換が
極めて容易となる。従って、メンテナンス性を向上でき
る。
【0014】第2発明は、第1発明において、前記コー
ナー部ガイドレールのケーブルレーンに、耐摩耗性及び
/又は潤滑性を有する摺動部材を設けた構成としてい
る。
【0015】第2発明によると、上記第1発明における
作用、効果に加えて、以下の作用、効果が得られる。 (1)コーナー部ガイドレールは曲線状であるから、そ
のケーブルレーン内壁には、アシストケーブルの張力に
よってアシストケーブルとの摩擦力が発生するが、上記
溝内壁のアシストケーブルと当接する面に耐摩耗性及び
/又は潤滑性を有する摺動部材を設けることにより、摩
擦力及び磨耗量を低減できる。 (2)上記(1)の方法によれば、コーナー部ガイドレ
ールの母材部は成形の容易な材料を任意に選択すること
が可能となるから、母材部を例えばプラスチックのモー
ルド成形品又は射出成形品とし、成形の際に上記摺動部
材を埋め込んで配設することができる。又同様に母材部
を溶融点の低い金属製のダイカスト成形品とし、成形の
際に上記摺動部材を埋め込んで配設することができる。
これらの結果、ガイドレールの摩擦ロスを軽減し、耐磨
耗性を向上できる。
【0016】第3発明は、第1発明において、前記コー
ナー部ガイドレールのケーブルレーンにケーブルガイド
ローラを配設した構成としている。
【0017】第3発明によると、上記第1発明における
作用、効果に加えて、次の作用及び効果が得られる。コ
ーナー部ガイドレールのケーブルレーンに、コーナー部
の丸みの形状に略沿ってケーブルガイドローラを配設す
ることによって、アシストケーブルは該ケーブルガイド
ローラ上を移動するからケーブルレーン内壁との摩擦を
生じない。従って、作業車両の重い前窓をアシストする
為の大きな張力を有するアシストケーブルをも、極めて
低い摩擦ロスで円滑にガイドできる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態につい
て、図1〜図8を参照して詳述する。
【0019】先ず図1〜図4を参照して、第1実施形態
を説明する。図1は、本発明を適用したキャブの側面断
面図、図2は図1のM−M断面図、図3は第1実施形態
の要部側面図、及び図4は図3のN−N断面図である。
なお、図9〜10と同一の構成要素には同一の符合を付
して以下での説明を省略する。
【0020】先ず図1において、キャブ1の前面壁11
と、屋根12と、この両者間を連結し、小さい曲率半径
を有する曲面部13の内側に沿って、左右内壁2L,2
R上に対称に左右のガイドレール20L,20Rが配設
されている。ガイドレール20L,20Rは互いに対称
に構成されているので、以下は図1に示された右側ガイ
ドレール20Rについて説明し、左側ガイドレール20
Lの説明は省略する。
【0021】ガイドレール20Rは、屋根12の裏面で
ある天井に略平行な略直線状の上部ガイドレール21
と、前面壁11に略平行な略直線状の前部ガイドレール
23と、曲面部13の曲線に沿って曲線状に形成された
コーナー部ガイドレール40と、端部ガイドレール24
とに分割構成され、それらを長手方向に連接して取付け
られている。ガイドレール20Rの溝には、ガラス16
aと枠16bとを有する前窓16の左右側面の上下端部
にそれぞれ回動自在に取付けられたガイドローラ17,
18が嵌め込まれており、前窓16はガイドレール20
R(及びガイドレール20L)に沿って、手動で上下に
開閉可能となっている。尚、図1では説明の為に、前窓
16は開閉途上の状態を示している。
【0022】また、上部ガイドレール21の後端部近傍
には、コイル状に巻き癖を付与した図示しない帯鋼バネ
(所謂コンスタントスプリング)を用いて常に巻込み勝
手に付勢されたケーブルリール(以下、アシストリール
と言う。)26を配設し、アシストリール26から引張
り出したアシストケーブル27をガイドレール20Rの
溝内に沿って這わせている。アシストケーブル27の先
端部は、連結装置30を介して前窓16の下側ガイドロ
ーラ18の軸に連結されている。これにより、アシスト
ケーブル27を介してアシストリール26がオペレータ
による前窓16の開操作(プルアップ)をアシストする
ように構成されている。尚、アシスト装置としては上記
のようなバネ式のアシストリールに限定されず、例えば
図示しない操作スイッチの操作信号に応じてモータで駆
動する動力駆動式アシストリールでも構わない。
【0023】次に図2において、上部ガイドレール21
の断面略コ字状の溝21aの内部には、ガイドローラ1
7,18が転動するための走行レーン21bが形成さ
れ、またこの走行レーン21bと溝21aの奥壁21d
との間には、アシストケーブル27を這わせるケーブル
レーン21cが該走行レーン21bに沿って形成されて
いる。これにより、溝21a内にガイドローラ17,1
8とアシストケーブル27を配設可能としている。
【0024】尚、他のガイドレール40,23の溝にお
いても、ガイドレール21の溝21aと同一の断面形状
としており、同様にして走行レーン及びケーブルレーン
(共に図示しない。)が夫々形成されているが説明を省
略する。
【0025】上記のような簡単な断面構造であるから、
コーナー部ガイドレール40のレール曲げ半径を小さく
することが可能であり、これによりコーナー部ガイドレ
ール40をコンパクトにし、製作容易な上部ガイドレー
ル21及び前部ガイドレール23を長くして、コスト低
減と美観向上を図ることができる。
【0026】次に図3〜図4において、コーナー部ガイ
ドレール40はボルト49によってキャブ1の右内壁2
Rに着脱可能に取着されている。又、コーナー部ガイド
レール40は母材部を合成樹脂の成形品で製作されてお
り、成形の際に、その溝40a内部のケーブルレーン4
0cの底面に摺動部材41が埋め込まれている。この摺
動部材41は、帯鋼板41aと、該帯鋼板41aの上面
に耐摩耗性を有する摺動材料を燒結成形した燒結層の微
細空隙にオイルを含浸させた潤滑性のある含油燒結層4
1bとで構成されている。尚、摺動部材41は上記に限
らず、例えば焼入れ鋼板製の摺動部材等、他の摺動に適
した材料であってもよい。
【0027】図1〜図4における上記構成において、次
の作用と効果が得られる。 (1)上部ガイドレール21と前部ガイドレール23は
共に略直線状としたことによって、アシストケーブル2
7がこれらのガイドレール21,23の溝内壁に押付け
られることが無いから、前記アシストケーブル27とア
シストガイドレール21,23との間で摩擦力は発生し
ない。従って、摩擦ロスも磨耗も発生しない。これによ
って、上部ガイドレール21と前部ガイドレール23は
共に、通常の軟鋼鈑のロール成形品として、キャブにス
ポット溶接で取着することによって、コストの抑制と美
観の向上を図ることができる。
【0028】(2)コーナー部ガイドレール40は曲線
状であるから、このガイドレール40のケーブルレーン
40cの底面にはアシストケーブル27の張力Tによっ
て該ケーブル27との摩擦力が発生するが、ケーブルレ
ーン40cの底面の表面には摺動部材41が設けられて
いるから、摩擦力及び磨耗量を大幅に低減することがで
きる。これにより、コーナー部ガイドレール40の母材
部は成形の容易な材料を任意に選択することが可能とな
るから、母材部をプラスチック等樹脂の成形品として、
コストを抑制できる。又、母材部を溶融点の低い金属製
のダイカスト成形品としてもよい。
【0029】(3)コーナー部ガイドレール40をボル
トによって着脱可能に取付けているから、摺動部材41
が磨耗した時にはこのコーナー部ガイドレール40のみ
を交換すればよい。それによって、部品交換が極めて容
易となる。これらの結果、摩擦ロスの軽減、耐磨耗性の
向上、及び部品交換の容易化を実現できる。
【0030】次に図5〜図6を参照して、第2実施形態
を説明する。図5は第2実施形態の要部側面図であり、
図6は図5のP−P断面図である。尚、図1〜4と同一
の構成要素には同一の符合を付して以下での説明を省略
する。
【0031】図5〜図6において、コーナー部ガイドレ
ール40はボルト49によってキャブ1の右内壁2Rに
着脱可能に取着されている。又、コーナー部ガイドレー
ル40は母材部がプラスチックの成形品で製作されてお
り、成形の際に、溝40a内のケーブルレーン40cの
底面に所定の間隔で複数の穴45を設け、この穴45に
ケーブルガイドローラ42を嵌め込んでピン43とスナ
ップリング44とで回動自在に取着している。尚、その
際に、ケーブルガイドローラ42の外周上面が、ケーブ
ルレーン40cの底面よりも上方に出るようにしてい
る。尚、本実施形態では、コーナー部ガイドレール40
の丸みの形状に沿って複数個の小径のケーブルガイドロ
ーラ42を配列設置した例で示したが、コーナー部の丸
みの形状に相当する大きなケーブルガイドローラを配設
するようにしてもよいことは勿論である。
【0032】図5〜図6における上記構成においては、
前記第1実施形態における作用と効果に加えて、次の作
用と効果が得られる。ガイドケーブル27は、ケーブル
ガイドローラ42上を移動するからケーブルレーン40
cの上面と接することはない。従って、摩擦及び磨耗を
極めて少なくすることができる。これにより、作業車両
の大きくて重い前窓16をアシストする為の大きな張力
Tを有するアシストケーブル27をも、極めて低い摩擦
ロスで円滑にガイドすることができる。また、バネ式ア
シストリール26に換えて動力駆動式巻き上げリールを
用いると、アシストケーブル27を介して前窓16の全
質量を巻上げる前窓自動開閉機構に効果的に適用でき
る。
【0033】次に図7〜図8を参照して、第3実施形態
を説明する。本実施形態は、前実施形態と比べてケーブ
ルレーンの構成が異なり、ここではコーナー部ガイドレ
ールのみを図示して説明する。図7は本実施形態のコー
ナー部ガイドレールの側面図であり、図8は図7のU−
U断面図である。尚、図1〜6と同一の構成要素には同
一の符合を付して以下での説明を省略する。
【0034】図7〜図8において、コーナー部ガイドレ
ール50には、前窓16のガイドローラ17,18が転
動するためのローラガイドレール58と、アシストケー
ブル27を這わせるケーブルガイドレール59とが上下
に平行に配設されている。又、コーナー部ガイドレール
50は母材部をプラスチックの成形品で製作されてお
り、成形の際に、ケーブルガイドレール59のレール面
兼ケーブルレーン59cに摺動部材51が埋め込まれて
いる。該摺動部材51は、帯鋼板51aと、この帯鋼板
51aの上面に耐摩耗性を有する摺動材料を燒結成形し
た燒結層にオイルを含浸させた潤滑性のある含油燒結層
51bとで構成されている。他のガイドレール21,2
3も上記と同様にローラガイドレール58とケーブルガ
イドレール59とが上下に平行に配設されているが、ケ
ーブルガイドレール59のケーブルレーン59cには摺
動部材51が設けられていない。
【0035】本実施形態の構成により、次の作用と効果
が得られる。 (1)本実施形態における各ガイドレール50,21,
23には、ローラガイドレール58とケーブルガイドレ
ール59とが上下に平行に配設されているから、前述の
従来技術の項に示したようなローラガイドレールとケー
ブルガイドレールとをそれぞれ上下に平行に有する断面
略W字状のガイドレールにも容易に適用することがで
き、汎用的に用いることができる。これにより、多くの
作業車両用キャブに容易に適用して、前記第1実施形態
と同様の作用と効果を得ることができる。
【0036】次に図9〜図10を参照して、第4実施形
態を説明する。図9は本実施形態のコーナー部ガイドレ
ールの側面図であり、図10は図9のV−V断面図であ
る。尚、図1〜8と同一の構成要素には同一の符合を付
して以下での説明を省略する。
【0037】図9〜図10において、コーナー部ガイド
レール50には、ローラガイドレール58とケーブルガ
イドレール59とが上下に平行に配設されている。更
に、ケーブルガイドレール59の底面には、両端にアシ
ストケーブル27の先端部に転動自在に取付けられた連
結装置30のケーブルガイド用のパイロットローラ(図
示せず)が転動するためのレール面59b,59bが形
成され、中央部にケーブルレーン59cが形成されてい
る。また、コーナー部ガイドレール50は母材部をプラ
スチックの成形品で製作されており、成形の際にケーブ
ルレーン59cに沿って所定の間隔で複数の穴55を設
け、この穴55内にケーブルガイドローラ52を嵌め込
んでピン53とスナップリング54で回動自在に取付け
ている。
【0038】このとき、ケーブルガイドローラ52の外
周上面が、ケーブルレーン59cの底面よりも上方に出
るように、且つレール面59b,59bよりも下方にあ
るように取付けてある。これによって、ケーブル27の
張力による摩擦力がケーブルレーン59cにかかること
が無く、また、ケーブルガイドローラ52が、レール面
59cを通過するパイロットローラ(図示せず)に干渉
することがないようにしている。
【0039】他のガイドレール21,23も上記と同様
にローラガイドレール58とケーブルガイドレール59
とが上下に平行に配設されているが、ケーブルガイドレ
ール59のケーブルレーン59cにはケーブルガイドロ
ーラ52が設けられていない。
【0040】本実施形態の構成により、次の作用と効果
が得られる。 (1)本実施形態における各ガイドレール50,21,
23には、ローラガイドレール58とケーブルガイドレ
ール59とが上下に平行に配設されているから、前述の
従来技術の項に示したようなローラガイドレールとケー
ブルガイドレールとをそれぞれ上下に平行に有する断面
略W字状のガイドレールにも容易に適用することがで
き、汎用的に用いることができる。これにより、多くの
作業車両用キャブに容易に適用して、前記第1実施形態
と同様の作用と効果を得ることができる。
【0041】以上説明したように、本発明によると、ガ
イドレールを略直線状の前部ガイドレール(前壁部)、
上部ガイドレール(天井部)、及び曲線状のコーナー部
ガイドレールにより分割構成し、長手方向に連接して取
付けるようにした。これにより、アシストケーブルとの
摩擦力が小さく、通常の軟鋼板製のロール成形品にて製
作でき、かつ直線的なので製作コストの安い部分と、磨
耗し易いので耐摩耗性及び/又は潤滑性を有する摺動部
材、ローラ等を設け、かつ曲線状なので製作コストの高
い部分とに分けて、製作及び取付けが可能となる。従っ
て、コストの高いコーナー部ガイドレールのみの着脱が
容易となり、全体のコストを抑制でき、かつ万一磨耗し
た時の部品交換が非常に容易である。また、コーナー部
ガイドレールのケーブルレーンの、アシストケーブルと
当接する部位に、摺動部材を設けたり、又はケーブルガ
イドローラを回動自在に取付けるようにしたので、アシ
ストケーブルとの摺動抵抗が減少して円滑に開閉操作が
できると共に、摩擦力によるコーナー部ガイドレールの
磨耗が減少して耐久性を向上できる。さらに、種々の形
状の作業車両用キャブやガイドレールにも容易に適用可
能で汎用性が高い。以上の結果、摩擦ロスの軽減、耐磨
耗性の向上及び部品交換の容易化を実現することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したキャブの側面断面図である。
【図2】図1のM−M断面図である。
【図3】第1実施形態のコーナー部ガイドレールの側面
図である。
【図4】図3のN−N断面図である。
【図5】第2実施形態のコーナー部ガイドレールの側面
図である。
【図6】図5のP−P断面図である。
【図7】第3実施形態のコーナー部ガイドレールの側面
図である。
【図8】図7のU−U断面図である。
【図9】第4実施形態のコーナー部ガイドレールの側面
図である。
【図10】図9のV−V断面図である。
【図11】従来技術によるキャブの概略斜視図である。
【図12】従来技術による前窓開閉装置の要部側面図で
ある。
【符号の説明】
1…キャブ、2R…右内壁、11…前面壁、12…屋
根、13…曲面、16…前窓、17…ガイドローラ、1
8…ガイドローラ、20R…右ガイドレール、21…上
部ガイドレール、23…前部ガイドレール、26…アシ
ストリール、27…アシストケーブル、40…コーナー
部ガイドレール、41…摺動部材、41a…帯鋼鈑、4
1b…含油燒結層、42…ケーブルガイドローラ、50
…コーナー部ガイドレール、51…摺動部材、51a…
帯鋼鈑、51b…含油燒結層、52…ケーブルガイドロ
ーラ、58…ローラガイドレール、59…ケーブルガイ
ドレール。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) E05F 11/04 E05F 11/04

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブ(1)の前面壁(11)から天井に亘っ
    て左右側面に設けられ、前窓(16)のガイドローラ(17,1
    8)、及びアシストリール(26)の付勢力により前窓(16)の
    開閉をアシストするアシストケーブル(27)をガイドし
    て、前窓(16)を開閉自在としたガイドレールを有する作
    業車両用キャブの前窓開閉装置において、キャブ(1)の
    前面壁(11)に略平行する略直線状の前部ガイドレール(2
    3)と、天井に略平行する略直線状の上部ガイドレール(2
    1)と、その両者を繋ぐ曲線状のコーナー部ガイドレール
    (40,50)とに分割して構成され、それらを長手方向に連
    接してなることを特徴とする作業車両用キャブの前窓開
    閉装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の作業車両用キャブの前窓
    開閉装置において、前記コーナー部ガイドレール(40,5
    0)のケーブルレーン(40c,59c)に、耐摩耗性及び/又は
    潤滑性を有する摺動部材(41,51)を設けたことを特徴と
    する作業車両用キャブの前窓開閉装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の作業車両用キャブの前窓
    開閉装置において、前記コーナー部ガイドレール(40,5
    0)のケーブルレーン(40c,59c)にケーブルガイドローラ
    (42,52)を配設したことを特徴とする作業車両用キャブ
    の前窓開閉装置。
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