JPH08209746A - 建設機械用キャブの前窓開閉装置 - Google Patents

建設機械用キャブの前窓開閉装置

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JPH08209746A
JPH08209746A JP1829595A JP1829595A JPH08209746A JP H08209746 A JPH08209746 A JP H08209746A JP 1829595 A JP1829595 A JP 1829595A JP 1829595 A JP1829595 A JP 1829595A JP H08209746 A JPH08209746 A JP H08209746A
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JP
Japan
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front window
wire
spring
cab
guide rail
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JP1829595A
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English (en)
Inventor
Akiichi Ono
明一 小野
Makoto Ota
誠 太田
Eiji Akabane
英司 赤羽根
Shoichi Hata
正一 畑
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Caterpillar Japan Ltd
Press Kogyo Co Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Original Assignee
Press Kogyo Co Ltd
Caterpillar Mitsubishi Ltd
Shin Caterpillar Mitsubishi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 建設機械用キャブの前窓開閉装置における安
全性、組付容易性および消音性の向上を図る。 【構成】 キャブ本体1の左右部に前側から天井側にわ
たってガイドレールを設け、ガイドレールに沿ってガイ
ドローラを介し前窓4をキャブ本体1の前側から天井側
に移動可能に設ける。天井側のガイドレール3の後端部
に前窓引上用のスプリングアッセンブリ11を設ける。ス
プリングアッセンブリ11は、キャブ内側面に取付けられ
たアッセンブリ本体12に二つのスプリングドラム21,22
を回転自在に軸支し、スプリングドラム21,22に巻付け
られたゼンマイスプリング24により回転付勢する。一方
のスプリングドラム21に一体のワイヤ巻取部26により巻
取られたワイヤ28の先端を前窓4の上部に接続し、前窓
4を開方向に引付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建設機械用キャブの前
窓開閉装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6に示されるように、建設機械用キャ
ブの前窓開閉装置は、キャブ本体1の左右のフロントピ
ラーから天井部の左右両側面部にわたって、それらの内
側面部にガイドレール2,3が連続的に設けられ、この
ガイドレール2,3に前窓4の下部および上部の左右側
面に軸支されたガイドローラ5,6を摺動自在に嵌合
し、この前窓4をキャブ本体1の前側から天井側に移動
することにより開窓可能としている。前窓4の下部の前
面側には把手7が突設されている。
【0003】そして、この把手7をオペレータが握って
持上げると、前窓4はガイドローラ5,6を介してキャ
ブ本体1のガイドレール2,3に沿って摺動し、前面窓
を開くとともに天井側に格納される。
【0004】このような前窓を人手により天井側へ格納
する時の操作力を軽減するために、実公平6−3892
9号公報および実公平6−40683号公報に示される
ように、天井側に位置するガイドレールの後端部にて巻
取ドラムが回転自在に軸支され、この巻取ドラムに帯状
スプリングが巻取られて伸縮可能に設けられ、この巻取
ドラムから引出された帯状スプリングの先端が前記前窓
の上端部に接続され、前窓を開窓方向に付勢している。
【0005】前記帯状スプリングは、常に巻取ドラムに
巻付く方向の復元性を持つためオペレータにとって安全
性に欠け、異音が発生する問題を有している。そのた
め、帯状スプリングが前窓から外れたり破断した際にオ
ペレータに危険が及ばないように、帯状スプリングをキ
ャブ本体の内板と外板との間に挿入したり、この内板と
外板との間に緩衝部材を設けて、前窓を摺動する時に生
ずる帯状スプリングの振れによる内板との接触により異
音が発生するおそれをこの緩衝部材により防止するよう
にしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】帯状スプリングは薄い
鋼帯板であり、これがキャブの天井部分でスライドする
ので、前窓から外れたり破断しなくとも本質的に安全性
と組付容易性とを共に満足することができない点で問題
が残っており、この帯状スプリングをキャブ本体の内板
よりオペレータ側に簡易に設けることができない。
【0007】また、前記帯状スプリングは、キャブ本体
の内板に設けられたスリットを通して内板と外板との間
に挿入するが、鋼帯板製スプリングは取扱が容易でな
く、前窓に対する組付を容易に行うことができない。
【0008】さらに、帯状スプリングは、前記内板との
接触面積が大きいとともに柔軟性に欠けるため、前記緩
衝部材により異音の発生を低減することはできても十分
でない。
【0009】本発明は、このような点に鑑みなされたも
ので、前窓開閉装置の安全性、組付容易性および消音性
の向上を図ることを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載された発
明は、キャブ本体の左右部に前側から天井側にわたって
ガイドレールが設けられ、このガイドレールに摺動自在
に嵌合するガイドローラを有する前窓がキャブ本体の前
側から天井側に移動することにより開窓可能に設けられ
た建設機械用キャブの前窓開閉装置において、天井側に
設けられた少なくとも一側のガイドレールの後端部に前
窓引上用のスプリングアッセンブリが設けられ、このス
プリングアッセンブリは、キャブ本体の内側面に取付け
られたアッセンブリ本体と、このアッセンブリ本体に回
転自在に軸支された二つのスプリングドラムと、この二
つのスプリングドラムに巻付けられたゼンマイスプリン
グと、このゼンマイスプリングにより回転付勢された一
方のスプリングドラムに一体的に設けられたワイヤ巻取
部と、このワイヤ巻取部に基端側が巻取られるとともに
先端が前窓の上部に接続されこの前窓を開方向に引付け
るワイヤとを具備した構成である。
【0011】請求項2に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械用キャブの前窓開閉装置において、前窓の
枠体から側方へ突設されたローラ軸により軸支されたガ
イドローラがガイドレールに嵌合され、前窓のガイドロ
ーラより枠体側に位置するワイヤ連結部にワイヤの先端
が接続された構成である。
【0012】請求項3に記載された発明は、請求項1ま
たは2記載の建設機械用キャブの前窓開閉装置におい
て、スプリングアッセンブリのワイヤ巻取部から引出さ
れたワイヤに沿って、このワイヤのオペレータ側を覆う
ワイヤカバーが設けられた構成である。
【0013】請求項4に記載された発明は、請求項3記
載の建設機械用キャブの前窓開閉装置において、ワイヤ
カバー内にワイヤ振止消音用の緩衝体が設けられた構成
である。
【0014】請求項5に記載された発明は、請求項1記
載の建設機械用キャブの前窓開閉装置において、前窓の
枠体から側方へ突設されたローラ軸により軸支されたガ
イドローラがガイドレールに嵌合され、このガイドロー
ラよりガイドレールのスリットを通してキャブ本体の内
板と外板との間に突出したローラ軸端にワイヤの先端が
接続された構成である。
【0015】
【作用】請求項1に記載された発明は、前窓をキャブ本
体の前側から天井側に開窓操作する際に、天井側ガイド
レールの後端部に設けられた前窓引上用のスプリングア
ッセンブリにて、アッセンブリ本体に軸支された二つの
スプリングドラムを、これらに巻付けられたゼンマイス
プリングが持つ復元力により一方向に回転するように付
勢し、一方のスプリングドラムと一体のワイヤ巻取部を
回転し、このワイヤ巻取部にワイヤを巻取りながら、ワ
イヤの先端に接続された前窓を常に開窓方向に付勢す
る。これにより、開窓時の手動操作力を軽減補助する。
前窓を閉じる時は、手動操作力および前窓の自重により
ワイヤをワイヤ巻取部から引出し、ワイヤ巻取部と共に
スプリングドラムを、ゼンマイスプリングの復元力が蓄
えられる方向に回転させる。
【0016】請求項2に記載された発明は、キャブ本体
のガイドレールに前窓の枠体をそのガイドローラを嵌合
して組込み、一方、これとは別個に、キャブ本体の天井
側ガイドレールの後端部に前窓引上用のスプリングアッ
センブリを組込み、そして、このスプリングアッセンブ
リより引出したワイヤの先端を、前窓のガイドローラよ
り枠体側に設けられたワイヤ連結部に接続する。
【0017】請求項3に記載された発明は、スプリング
アッセンブリのワイヤ巻取部から引出されたワイヤをワ
イヤカバーにより覆い、ワイヤとオペレータとの接触を
防止する。
【0018】請求項4に記載された発明は、ワイヤカバ
ー内の緩衝体により、ワイヤの振れ幅を規制するととも
にワイヤの当りにより発生する音を吸収する。
【0019】請求項5に記載された発明は、スプリング
アッセンブリから引出されたワイヤを、キャブ本体の内
板と外板との間を通して、前窓の枠体のローラ軸端に接
続する。
【0020】
【実施例】以下、本発明を、図1乃至図4に示される一
実施例および図5に示される他の実施例を参照しながら
詳細に説明する。なお、建設機械用キャブの前窓開閉装
置の基本構造は、図6に示された通りであるからその説
明を省略する。
【0021】図1乃至図4は、請求項1に記載された発
明に対応する一実施例を示し、図1(A)(B)に示さ
れるように、キャブ本体1にて少なくとも天井部の左右
両側面部は、内板1aと外板1bとの二重構造となってお
り、その内板1aに前記天井側のガイドレール3が凹形断
面で形成されている。
【0022】図1(A)に示されるように、この天井側
に設けられた少なくとも一側のガイドレール3の後端部
に、前窓4を引上げて開窓操作する際の手動操作力を軽
減補助するためのスプリングアッセンブリ11が設けられ
ている。
【0023】図2乃至図4に示されるように、このスプ
リングアッセンブリ11は、ほぼコ字形断面のアッセンブ
リ本体12に、これをキャブ本体1の内板1aに取付けるた
めのブラケット13,14,15が一体に突設されている。各
ブラケット13,14,15には、取付ボルトを挿入するため
の取付孔13a ,14a ,14b ,15a がそれぞれ設けられて
いる。
【0024】このアッセンブリ本体12に2本のシャフト
16,17が嵌着されてEリング18により脱落係止され、こ
の各シャフト16,17によって大径および小径の二つのス
プリングドラム21,22が回転自在に軸支されている。
【0025】この二つのスプリングドラム21,22には、
それぞれスプリング巻付面の左右両側部にフランジ23が
一体成形されている。その一方のスプリングドラム21の
スプリング巻付面から他方のスプリングドラム22のスプ
リング巻付面にわたって、図2に示されるように長尺の
ゼンマイスプリング24がS字形または逆S字形に巻付け
られている。このゼンマイスプリング24の一端および他
端が止めねじ25により各スプリングドラム21,22に固定
されている。
【0026】このゼンマイスプリング24は、該スプリン
グ24が小径のスプリングドラム22に巻付くように成形さ
れているため、このゼンマイスプリング24により小径の
スプリングドラム22は図2にて反時計方向に回転するよ
う付勢されるとともに、大径のスプリングドラム21は図
2にて時計方向に回転するよう付勢されている。
【0027】この大径のスプリングドラム21に、図3に
示されるようにV溝断面のワイヤ巻取部26が一体的に成
形され、このワイヤ巻取部26の周溝27にワイヤ28の基端
側が巻取られている。
【0028】ワイヤ28の先端にはリング形の接続部31が
設けられ、前記アッセンブリ本体12から突出板部32を介
して一体に突設された係止板部33により、ストッパ34を
介してこの接続部31が係止されている。
【0029】図1(A)に戻って、前窓4の枠体4aの上
部には、例えばL形板などのワイヤ連結部36が一体に取
付けられているので、このワイヤ連結部36に取付ねじ37
により前記ワイヤ28の先端の接続部31が結合されてい
る。この取付ねじ37はワイヤ連結部36のねじ孔に螺合し
てもよいし、図示されない雌ねじと螺合してもよい。
【0030】前窓4の枠体4aの側面には、枠体4aから側
方へ突設されたローラ軸38により前記ガイドレール3に
嵌合されるガイドローラ6が回転自在に軸支されている
が、このガイドローラ6より前窓4の枠体4a側に前記ワ
イヤ連結部36が位置設定されている。
【0031】前記ガイドローラ6の側面は塞がれ、図1
(B)に示されるようにローラ軸38がガイドローラ6を
貫通しないので、前記ガイドレール3に、従来のような
ローラ軸挿入用のスリットを設ける必要がない。
【0032】さらに、スプリングアッセンブリ11のワイ
ヤ巻取部26から引出されたワイヤ28に沿って、そのワイ
ヤ引出し部分のほぼ全長にわたって、このワイヤ28のオ
ペレータ側を覆うワイヤカバー41が設けられている。
【0033】すなわち、このワイヤカバー41は、図1
(B)に示されるように垂直の下部取付部41a に対し水
平面部41b を折曲形成し、さらにこの水平面部41b に対
し上方に垂直面部41c を折曲形成したもので、前記下部
取付部41a を複数の取付ねじ42により内板1aに固定し、
水平面部41b の上方を前記前窓4のワイヤ連結部36など
の移動に支障が生じないように開放する。
【0034】そして、このワイヤカバー41によりワイヤ
28の下側および横側を覆い、ワイヤ28とキャブ内のオペ
レータとが接触するおそれを防止する。
【0035】さらに、前記ワイヤカバー41の内部にワイ
ヤ振止消音用の緩衝体43が一つまたは複数個取付けられ
ている。この緩衝体43は、上部にV溝44の設けられたゴ
ム成形品であり、これがワイヤカバー41の水平面部41b
上に取付ねじ45により固定されている。
【0036】そして、この緩衝体43により、ワイヤ28の
振れ幅を規制するとともに、ワイヤ28の当接時に生じや
すい異音の発生を防止する。
【0037】次に、前窓4およびスプリングアッセンブ
リ11の組付方法を説明すると、キャブ本体1のフロント
ピラー側ガイドレール2(図6)に前窓4の枠体4aをそ
のガイドローラ5,6を嵌合して組込み、一方、これと
は別個に、キャブ本体1の天井側ガイドレール3の後端
部に前窓引上用のスプリングアッセンブリ11を組込み、
そして、このスプリングアッセンブリ11より引出したワ
イヤ28の先端の接続部31を、前窓4のガイドローラ6よ
り枠体4a側に設けられたワイヤ連結部36に取付ねじ37に
より接続する。
【0038】次に、図1乃至図4に示された実施例の作
用を説明する。
【0039】前窓4をキャブ本体1の前側から開窓操作
して天井側に格納する際に、天井側ガイドレール3の後
端部に設けられたスプリングアッセンブリ11よりゼンマ
イスプリング24に抗して引出したワイヤ28により、前窓
4を常に開窓、格納方向に引張っているので、開窓時の
手動操作力を軽減できる。
【0040】この開窓動作に伴って、スプリングアッセ
ンブリ11では、アッセンブリ本体12に軸支された二つの
スプリングドラム21,22が、これらに巻付けられたゼン
マイスプリング24の復元力により回転し、一方のスプリ
ングドラム21と一体のワイヤ巻取部26がワイヤ28を巻取
りながら、このワイヤ28の先端に接続された前窓4を引
寄せる。
【0041】前窓4を閉じる時は、手動操作力および前
窓4の自重によりワイヤ28をワイヤ巻取部26から引出し
ながら前窓4を引下げる。このとき、ワイヤ巻取部26と
共にスプリングドラム21が回転し、ゼンマイスプリング
24がスプリングドラム22からスプリングドラム21に巻取
られるにしたがって復元力が蓄えられる。
【0042】ゼンマイスプリング24は二つのスプリング
ドラム21,22間で移動し、スプリングアッセンブリ11の
外部に露出することがないとともに、比較的安全なワイ
ヤ28も、作動全域にわたってワイヤカバー41内にあって
キャブ本体1内に露出することがないので、安全性を確
保できる。
【0043】次に、図5は、請求項5に記載された発明
に対応する他の実施例である。なお、建設機械用キャブ
の前窓開閉装置の基本構造は、図6に示された通りであ
るからその説明を省略する。
【0044】図5に示されるように、キャブ本体1の天
井部の左右両側面部は、内板1aと外板1bとの二重構造と
なっており、その内板1aに凹形断面のガイドレール3が
設けられ、このガイドレール3の中央部にローラ軸挿入
用のスリット51がワイヤ引出し部分のほぼ全長にわたっ
て設けられている。
【0045】図5(A)に示されるように、前記天井側
ガイドレール3の後端部に前窓4を引上げるためのスプ
リングアッセンブリ11が設けられている。このスプリン
グアッセンブリ11は、既に図2乃至図4に基づき詳細に
説明した通りであるから、同一符号を付してその説明を
省略する。
【0046】さらに、ガイドローラ6を軸支するための
ローラ軸38は、前窓4の枠体4aの室内側に取付けられた
スライドラッチアッセンブリ39から側方へ突設され、こ
のローラ軸38によりガイドローラ6が回転自在に軸支さ
れ、このガイドローラ6がガイドレール3に嵌合されて
いる。
【0047】図5(B)に示されるように、ガイドロー
ラ6から突出された小径のローラ軸端38a は、ガイドレ
ール3のスリット51を通して、キャブ本体1の内板1aと
外板1bとの間に挿入されている。そして、前記スプリン
グアッセンブリ11から引出されたワイヤ28は、キャブ本
体1の内板1aと外板1bとの間に挿入され、ローラ軸端38
a に螺入された取付ねじ37によりワイヤ先端の接続部31
が前窓4の枠体4aに接続されている。
【0048】最後に、スプリングアッセンブリ11は、前
窓4の一側のみに対して設けても十分に開窓補助機能を
有するが、前窓4の左右両側部に対してそれぞれ設けて
も良い。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、前窓引上
用のスプリングアッセンブリとして、アッセンブリ本体
と、二つのスプリングドラムと、ゼンマイスプリング
と、ワイヤ巻取部と、ワイヤとからなり、オペレータの
安全性に問題となるゼンマイスプリングが二つのスプリ
ングドラムに巻付けられてアッセンブリ本体内に収めら
れているとともに、ゼンマイスプリングに対し可撓性に
富み取扱が容易なワイヤがアッセンブリ本体から引出さ
れて前窓との接続を行うので、安全性と組付容易性とを
共に満足することができる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、ワイヤの安
全性を前提としてガイドレールと嵌合する前窓のガイド
ローラより枠体側のワイヤ連結部にワイヤを接続するこ
とができ、従来のガイドレールに設けたスリットを通し
てキャブ本体の内外板間に挿入したローラ軸にワイヤ先
端を接続するものと比べて、スリットを必要としない構
造から強度的に十分な剛性を保つことができ、特別な補
強板も必要なく、簡単なキャブ本体構造のままで良い。
また、キャブ本体に対し前窓とスプリングアッセンブリ
とをそれぞれ単独に組込み、その後でスプリングアッセ
ンブリより引出したワイヤの先端を前窓のワイヤ連結部
に接続できるから、これらの組込みを容易に行え、組立
作業性が良い。
【0051】請求項3記載の発明によれば、ワイヤのオ
ペレータ側を覆うワイヤカバーが設けられたから、帯状
スプリングに対し改善されたワイヤの安全性をさらに高
めることができる。
【0052】請求項4記載の発明によれば、ワイヤカバ
ー内にワイヤ振止消音用の緩衝体が設けられたから、帯
状スプリングに対し振れが少なく異音が発生しにくいワ
イヤの異音発生防止の効果を、この緩衝体によりさらに
高めることができる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、前窓の枠体
から側方へ突設されたローラ軸により軸支されたガイド
ローラがガイドレールに嵌合され、このガイドローラよ
りガイドレールのスリットを通してキャブ本体の内外板
間に突出したローラ軸端にワイヤの先端が接続されたか
ら、キャブ本体の内外板間にワイヤを格納して、帯状ス
プリングに対し改善されたワイヤの安全性をさらに高め
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は本発明に係る建設機械用キャブの前窓
開閉装置の一実施例を示す斜視図、(B)はその一部の
拡大断面図である。
【図2】同上開閉装置に使用されているスプリングアッ
センブリの平面図である。
【図3】同上スプリングアッセンブリの図2 III−III
線断面図である。
【図4】同上スプリングアッセンブリの取付面側の側面
図である。
【図5】(A)は本発明に係る建設機械用キャブの前窓
開閉装置の他の実施例を示す斜視図、(B)はその一部
の拡大断面図である。
【図6】一般的な建設機械用キャブの前窓開閉装置を示
す概要図である。
【符号の説明】
1 キャブ本体 1a 内板 1b 外板 3 ガイドレール 4 前窓 4a 枠体 6 ガイドローラ 11 スプリングアッセンブリ 12 アッセンブリ本体 21,22 スプリングドラム 24 ゼンマイスプリング 26 ワイヤ巻取部 28 ワイヤ 36 ワイヤ連結部 38 ローラ軸 41 ワイヤカバー 43 緩衝体 51 スリット
フロントページの続き (72)発明者 赤羽根 英司 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内 (72)発明者 畑 正一 東京都世田谷区用賀四丁目10番1号 新キ ャタピラー三菱株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 キャブ本体の左右部に前側から天井側に
    わたってガイドレールが設けられ、このガイドレールに
    摺動自在に嵌合するガイドローラを有する前窓がキャブ
    本体の前側から天井側に移動することにより開窓可能に
    設けられた建設機械用キャブの前窓開閉装置において、 天井側に設けられた少なくとも一側のガイドレールの後
    端部に前窓引上用のスプリングアッセンブリが設けら
    れ、 このスプリングアッセンブリは、 キャブ本体の内側面に取付けられたアッセンブリ本体
    と、 このアッセンブリ本体に回転自在に軸支された二つのス
    プリングドラムと、 この二つのスプリングドラムに巻付けられたゼンマイス
    プリングと、 このゼンマイスプリングにより回転付勢された一方のス
    プリングドラムに一体的に設けられたワイヤ巻取部と、 このワイヤ巻取部に基端側が巻取られるとともに先端が
    前窓の上部に接続されこの前窓を開方向に引付けるワイ
    ヤとを具備したことを特徴とする建設機械用キャブの前
    窓開閉装置。
  2. 【請求項2】 前窓の枠体から側方へ突設されたローラ
    軸により軸支されたガイドローラがガイドレールに嵌合
    され、前窓のガイドローラより枠体側に位置するワイヤ
    連結部にワイヤの先端が接続されたことを特徴とする請
    求項1記載の建設機械用キャブの前窓開閉装置。
  3. 【請求項3】 スプリングアッセンブリのワイヤ巻取部
    から引出されたワイヤに沿って、このワイヤのオペレー
    タ側を覆うワイヤカバーが設けられたことを特徴とする
    請求項1または2記載の建設機械用キャブの前窓開閉装
    置。
  4. 【請求項4】 ワイヤカバー内にワイヤ振止消音用の緩
    衝体が設けられたことを特徴とする請求項3記載の建設
    機械用キャブの前窓開閉装置
  5. 【請求項5】 前窓の枠体から側方へ突設されたローラ
    軸により軸支されたガイドローラがガイドレールに嵌合
    され、このガイドローラよりガイドレールのスリットを
    通してキャブ本体の内板と外板との間に突出したローラ
    軸端にワイヤの先端が接続されたことを特徴とする請求
    項1記載の建設機械用キャブの前窓開閉装置。
JP1829595A 1995-02-06 1995-02-06 建設機械用キャブの前窓開閉装置 Pending JPH08209746A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002327571A (ja) * 2001-05-02 2002-11-15 Komatsu Ltd 作業車両用キャブの前窓開閉装置
CN103161376A (zh) * 2013-02-23 2013-06-19 三一重机有限公司 一种驾驶室及其前窗和工程机械
US9255433B2 (en) 2011-10-26 2016-02-09 Hi-Lex Corporation Window regulator

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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