JPH07276995A - サンルーフの緩衝方法及びその装置 - Google Patents

サンルーフの緩衝方法及びその装置

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JPH07276995A
JPH07276995A JP6523294A JP6523294A JPH07276995A JP H07276995 A JPH07276995 A JP H07276995A JP 6523294 A JP6523294 A JP 6523294A JP 6523294 A JP6523294 A JP 6523294A JP H07276995 A JPH07276995 A JP H07276995A
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slider
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guide
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Akinobu Nakaoka
昭信 中岡
Tsukasa Butsuen
司 佛円
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 車両屋根の開口部の左右側方に配置したガイ
ドレールにケーブル43とこれに連結されたスライダ7
とを前後移動自在に案内し、スライダ7の前後移動でパ
ネル4を前後動させて開口部を開閉する。前記パネル4
が前後方向の衝撃力を受けたときに、ガイドレールのケ
ーブルガイド部内に位置しかつケーブル43とスライダ
7との間に設けた緩衝部材を、ケーブルガイド部内面に
押圧すべく膨張変形させる。 【効果】 ケーブル43をガイドレールのケーブルガイ
ド部内で移動不能にでき、パネル4側からの衝撃力を緩
和してパネル4の衝撃移動を阻止すると共に、駆動系に
過負荷をかけないようにすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、乗り物、特に乗用車等
の車両に適用されて開閉動作をするサンルーフの緩衝方
法及びその装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のサンル−フのパネル開閉装置
は、実公昭59−11772号公報に開示されているよ
うに、車両屋根の開口部にパネルを開閉自在に設け、開
口部の左右側下方にガイドレールを設け、このガイドレ
ールにケーブルとこれに連結されたスライダとを前後移
動自在に配置し、スライダとパネルとの間にスライダの
前後移動でパネルを前後動させる機構を設け、スライダ
をモータ等で押し引き駆動することにより、パネルを閉
鎖位置から上昇動作させかつ上昇位置から後方の開放位
置までの水平動作させるように構成されている。
【0003】このパネル開閉装置の駆動用ケーブルは、
スライダに形成された合成樹脂製の連結部に、動力が直
接伝動されるように連結されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、サンルーフ
のパネルを開放した状態で車両を走行しているとき、車
両が衝突事故をすると、パネルは慣性力によって前方又
は後方に移動することになる。前記従来技術では、この
衝突の衝撃力でパネルが飛散しないようにケーブルの連
結強度を確保していても、パネルはケーブルを引っ張っ
て屋根に衝突し、その引っ張り力はスライダ及びケーブ
ルを介してモータ等の駆動系に伝達され、これらパネル
及びモータを含む駆動機構を破損することがあり、破損
個所が多数にのぼり、高価な機器の交換が必要になる。
【0005】本発明の重要な目的は、パネルが前後方向
の衝撃力を受けたときに、ガイドレールのケーブルガイ
ド部内に位置しかつケーブルとスライダとの間に設けた
緩衝部材(緩衝手段)を、ケーブルガイド部内面に押圧
すべく膨張変形させることにより、ケーブルをガイドレ
ール内で移動不能にし、パネルの衝撃移動を阻止すると
共に駆動系に過負荷をかけないようにしたサンルーフの
緩衝方法及びその装置を提供するにある。
【0006】本発明の目的は、緩衝手段を、スライダに
取り付けられるケーブルホルダの嵌合部を樹脂で形成
し、又はケーブルホルダとケーブルのニップルとの間に
樹脂製のブッシュを配置することにより構成し、これに
より衝撃力によって膨張変形する部分を局部的に生じさ
せ、破損修理を簡単かつ安価にできるようにしたサンル
ーフの緩衝装置を提供するにある。
【0007】また本発明の目的は、スライダに取り付け
られるケーブルホルダの嵌合部、又はケーブルホルダと
ケーブルのニップルとの間に配置されるブッシュを樹脂
で形成し、かつ外径をケーブルより大径に形成して、ケ
ーブルによるスライダの摺動を円滑かつ静粛にできるよ
うにしたできるようにしたサンルーフの緩衝装置を提供
するにある。
【0008】更にまた本発明の目的は、ケーブルホルダ
に一対の嵌合部を形成し、スライダの取り付け部の先端
に嵌合部間でケーブルと係合するケーブル嵌合部を形成
することにより、より大きな衝撃力も緩衝できるように
したサンルーフの緩衝装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明方法における課題
解決のための第1の具体的手段は、車両屋根2の開口部
3の左右側方に配置したガイドレール6にケーブル43
とこれに連結されたスライダ7とを前後移動自在に案内
し、スライダ7の前後移動でパネル4を前後動させて開
口部3を開閉可能にしたサンルーフにおいて、前記パネ
ル4が前後方向の衝撃力を受けたときに、ガイドレール
6のケーブルガイド部6b内に位置しかつケーブル43
とスライダ7との間に設けた緩衝部材を、ケーブルガイ
ド部6b内面に押圧すべく膨張変形させることである。
【0010】本発明方法における課題解決のための第2
の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、ケーブル
43側に設けた部材又はスライダ7側に取り付けた部材
を衝撃力で緩衝部材内に挿入して、緩衝部材を径大化さ
せることである。本発明装置における課題解決のための
第1の具体的手段は、車両屋根2の開口部3にパネル4
を開閉自在に設け、開口部3の左右側方にガイドレール
6を配置し、このガイドレール6にケーブル43とこれ
に連結されたスライダ7とを前後移動自在に配置し、ス
ライダ7とパネル4との間にスライダ7の前後移動でパ
ネル4を前後動させる機構を設けたサンルーフにおい
て、前記ケーブル43とスライダ7との間に、パネル4
が前後方向の衝撃力を受けたときに膨張変形してケーブ
ル案内用のケーブルガイド部6b内面に押圧される緩衝
手段11を備えていることである。
【0011】本発明装置における課題解決のための第2
の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、緩衝手段
11は、スライダ7の取り付け部67に合成樹脂製のケ
ーブルホルダ68を取り付け、このケーブルホルダ68
にケーブルガイド部6b内に配置されてケーブル43に
嵌合する嵌合部68Bを形成し、この嵌合部68Bをケ
ーブル43に対してニップル70で位置設定して構成し
ていることである。
【0012】本発明装置における課題解決のための第3
の具体的手段は、第2の具体的手段に加えて、スライダ
7に取り付けたケーブルホルダ68の嵌合部68Bを、
ケーブル43及びニップル70より大径に形成している
ことである。本発明装置における課題解決のための第4
の具体的手段は、第2の具体的手段に加えて、ケーブル
ホルダ68に間隔をおいて一対の嵌合部68Bを形成
し、スライダ7の取り付け部67の先端に、一対の嵌合
部68B間でかつケーブルガイド部6b内に配置されて
ケーブル43と係合すると共に嵌合部68Bより小径の
ケーブル嵌合部67Aを形成していることである。
【0013】本発明装置における課題解決のための第5
の具体的手段は、第1の具体的手段に加えて、緩衝手段
11は、スライダ7に設けると共にケーブル43に嵌合
した嵌合部68Bを有するケーブルホルダ68と、この
嵌合部68Bとケーブル43のニップル70との間に設
けた合成樹脂製のブッシュ55とを有していることであ
る。
【0014】本発明装置における課題解決のための第6
の具体的手段は、第5の具体的手段に加えて、ブッシュ
55を、ケーブルホルダ68の嵌合部68B及びニップ
ル70より大径に形成していることである。
【0015】
【作用】ケーブル43を押し引きすると、先端に固定の
一対のニップル70を介してケーブルホルダ68が前後
移動し、これを取り付けているスライダ7を一体移動
し、昇降機構8を介してパネル4を閉鎖位置Aと下降位
置Bとの間で上下動作させ、かつ下降位置Bと開放位置
Cとの間で略水平前後移動させる。
【0016】ケーブルホルダ68は樹脂で形成され、前
後2ヵ所の嵌合部68Bがケーブル43に嵌合してニッ
プル70によって位置設定されており、この嵌合部68
Bはケーブル43及びニップル70より大径に形成さ
れ、ガイドレール6のケーブルガイド部6b内に挿通さ
れており、樹脂製であるが故にケーブルガイド部6b内
を円滑に摺動する。
【0017】パネル4を開放しているときに、車両が前
後方向の衝撃を受けると、停止しているケーブル43に
対してパネル4が前後移動しようとし、ケーブルホルダ
68の嵌合部68Bがケーブル軸芯方向の圧縮を伴いな
がらニップル70に嵌合していき、嵌合部(緩衝部材)
68Bはその外径が膨張するように変形し、ケーブルガ
イド部6b内面に押圧され、ケーブルガイド部6bとの
間の摩擦抵抗が極大化し、これによってパネル4の移動
は阻止され、ケーブル43への衝撃力の伝達は防止され
る。
【0018】スライダ7の取り付け部67の先端にケー
ブル43に嵌合するケーブル嵌合部67Aを形成してい
る場合、衝撃力が更に大きいと、そのケーブル嵌合部6
7Aにも嵌合部68Bが被さるようになり、ケーブル4
3への衝撃力の伝達を更に強力に阻止する。極大の衝撃
力がパネル4に作用すると、ケーブルホルダ68の一対
の嵌合部68Bは破壊され、その間に位置するスライダ
7の取り付け部67の先端のケーブル嵌合部67Aにニ
ップル70が嵌入することになり、ケーブル嵌合部67
Aが径大化されてケーブルガイド部6b内面に押圧さ
れ、スライダ7とケーブルガイド部6bとの間の摩擦抵
抗が極大化し、ケーブル43への極大衝撃力の伝達を強
力に阻止する。
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1〜10に示す第1実施例において、2は乗用
自動車の屋根、3は屋根2に形成された開口部、4は開
口部2を開閉するパネルであり、このパネル4はガラス
又は合成樹脂等で透明に形成されており、金属板で形成
することも可能であり、その下面外周部に図9、10に
示すように、パネル枠31が取り付けられている。この
パネル枠31を介して外周部にウエザ−ストリップ32
が設けられている。
【0020】前記パネル枠31の下面の左右側部には、
前後一対のブラケット5(5F、5R)がネジ33及び
ナット34を介して固定され、目隠しカバー35で覆わ
れている。また、パネル枠31の後部の下面には、後側
屋根2との間から落ちる水を受けるるために、図6に示
すように、排水溝体36が設けられている。前記屋根2
の下方には、左右一対のガイドレール6が配置され、こ
の左右ガイドレール6は前部が前フレームで連結され、
中途部が2枚の連結フレームで連結され、これらは屋根
2の下面側に固定されている。
【0021】前記左右ガイドレール6と前フレームと前
側の連結フレームとは、開口部3と対応した下方で開口
部3より若干小さい相似形の内開口部40を形成してお
り、この内開口部40を開閉するサンシェード42がガ
イドレール6に前後摺動自在に支持されている。前記パ
ネル4は昇降・摺動動作するもので、開口部3を完全に
閉鎖する閉鎖位置A(図6に実線で示す)から降下した
下降位置B(図6に2点鎖線で示す)に昇降し、その後
に屋根2の後側の下に収納される開放位置C(図1に点
線で示す)まで略水平状態で前後移動可能になってお
り、いわゆるインナスライドタイプである。
【0022】ガイドレール6はアルミ合金等で内外レ−
ル部6a、ケーブルガイド部6b、サンシェードガイド
部6c及び樋部6d等が一体成形されたものであり、内
外レ−ル部6aにはスライダ7、前後昇降機構8(8
F、8R)等が前後方向に摺動自在に配置されている。
スライダ7は内開口部40側の内外レ−ル部6aの内側
に摺動自在に係合した複数のシユー48を有し、ケーブ
ルガイド部6bに挿通されたケーブル43に連結されて
おり、ケーブル43はピニオン44に噛合していてモー
タ45によって押し引き移動可能になっており、これら
ケーブル43、ピニオン44、モータ45等によって、
スライダ7を前後動させる駆動機構46が構成されてい
る。
【0023】前記前後各昇降機構8は、前後各ブラケッ
ト5に枢支軸12(12F、12R)を介して前部が連
結された前後昇降リンク13(13F、13R)と、ガ
イドレール6に摺動自在に支持されていてスライダ7に
よって同時に前後移動する前後作動体14(14F、1
4R)とを有している。スライダ7は前後昇降機構8共
通に1つ設けられ、略全長にわたってガイドレール6か
ら上方に突出する立ち上がり壁7Aを有し、この立ち上
がり壁7Aの外面(内開口部40と反対側の面)の前後
部に前後作動体14がビス47で固定されている。
【0024】スライダ7は立ち上がり壁7Aの上下縁か
ら外側方に折れ曲がった突出部分を有して断面コ字状に
形成され、下側は前後各作動体14の下側を通って外側
に延びる連結部7a、7bとなっており、これらは前後
各作動体14の上下面と係合して、作動体14の上下位
置設定だけでなく前後位置設定もしている。前記スライ
ダ7の立ち上がり壁7Aは、上下の突出部分によって補
強され、前後作動体14の同時作動を実現しかつその位
置決めをし、作動体14、昇降リンク13等の前後昇降
機構8及びブラケット5等が、内開口部40を介して車
内から見えるのを防止する目隠しの役目をしている。
【0025】前後の各作動体14は、各昇降リンク13
の中途部から後部を相対前後動可能に支持しており、作
動体14と昇降リンク13の中途部との間に、作動体1
4の前後移動によって昇降リンク13の前部を起伏動作
させる昇降手段15を有している。前後各昇降手段15
(15F、15R)は、昇降リンク13の中途部に設け
た中ピン16(16F、16R)と、作動体14に前下
がり状に形成した中ピン用カム溝17(17F、17
R)とを有しており、各カム溝17は前側が下向きに傾
斜している。
【0026】中ピン16用の後カム溝17Rは、後部に
短い略水平の直線部Raを有し、この直線部Raから前
端まで緩やかに下向き円弧状の円弧部Rbであるのに対
し、前カム溝17Fは、後端から中途部までは前記直線
部Raより長い略水平な直線部Faを有し、この直線部
Faから前端まで急激な下向き円弧状の円弧部Fbに形
成されている。
【0027】前記前後カム溝17の直線部Faと直線部
Raとは中ピン16を昇降しない部分であり、直線部F
aの直線部Raより長い部分は、中ピン16Fをより長
い時間だけ昇降しない遅延手段9を形成している。尚、
前カム溝17Fの前後端間の水平距離と後カム溝17R
のそれとは略等しく、また溝高さも略等しく形成されて
いる。
【0028】前記前後作動体14が同時に後方移動する
と、前後カム溝17は前後中ピン16に対して後方移動
を開始し、後中ピン16Rが相対移動を開始して直線部
Raを過ぎて円弧部Rbに入ると同時に下降を開始し、
円弧部Rbの前端に到達するまで略一定速度で下降す
る。これに対して、前中ピン16Fは前カム溝17Fが
移動を開始しても、直線部Faの前側の遅延手段9を移
動するだけで下降は開始されず、後中ピン16Rが後カ
ム溝17Rの円弧部Rbに入った後更に、遅延手段9を
通過して前カム溝17Fの円弧部Fbに入ってから下降
を開始し、円弧部Fbの前端に到達するまで高速で下降
する。
【0029】従って、パネル4は開口部閉鎖位置Aから
下降される際、後側が先行下降されて、その後側の下降
の途中(図6に1点鎖線で示す下降途中Dの状態)から
前側が下降され、先行下降させる後側と後行下降させる
前側との、下降位置Bに到達する時点は略同一になる。
前記前後昇降機構8は、前後各昇降リンク13の後部に
後ピン18(18F、18R)を有し、前後各作動体1
4の後部に後ピン18を摺動案内する後ピン用カム溝1
9(19F、19R)を形成している。後ピン18と枢
支軸12とを結ぶ中心線は、中ピン16及び支持ピン2
5よりより上方に位置している。
【0030】後ピン18用の後カム溝19Rは、後端か
ら中途部までは前記直線部Raと略同長でかつ略水平な
直線部を有し、中途部から緩やかに前上がり状に傾斜し
ている。また、後ピン18用の前カム溝19Fは、後端
から中途部までは前記直線部Faと略同長でかつ略水平
な直線部を有し、中途部から急激に前上がり状に傾斜し
ている。
【0031】従って、前記前後作動体14が同時に後方
移動すると、前後カム溝19は前後後ピン18に対して
後方移動を開始し、後の後ピン18Rはカム溝19Rの
相対移動によって短い直線部を通過後に上昇を開始し、
カム溝19Rの前端に到達するまで略一定速度で上昇す
る。また、前の後ピン18Fはカム溝19Fが相対移動
によって長い直線部を通過後に上昇が開始され、前後昇
降リンク13は後述する支持ピン25を中心に、前側が
下がり後側が上がるシーソ揺動をする。
【0032】従って、前後昇降リンク13は中ピン16
とカム溝17との案内による昇降だけの場合よりも、後
ピン18とカム溝19との案内による昇降が加わること
により、より大きく揺動し、パネル4の昇降スロトーク
を長くできる、または、前後昇降機構8の上下高さを低
くできる。前記スライダ7は前後各作動体14の下側を
通って外側に延びる連結部7a、7bの先端の作動体1
4を挟んだ位置にシュー補助体24(24F、24R)
を有している。
【0033】この前後各シュー補助体24はガイドレー
ル6の外側のレール部6aに摺動自在に支持され、前側
に前後に長い案内溝26(26F、26R)を形成して
おり、前シュー補助体24Fはその前端上面に前作動体
14Fの円弧部Fbの溝下面と略同一の円弧状の補助案
内面27を形成している。前記前後各シュー補助体24
の案内溝26には、前後昇降リンク13の中ピン16と
後ピン18との間に設けた支持ピン25(25F、25
R)が挿入され、支持ピン25を相対前後移動可能に支
持して、昇降リンク13のシーソ揺動の支点を形成して
いる。
【0034】また、前シュー補助体24の補助案内面2
7には、前昇降リンク13Fの前中ピン16Fの外端
(カム溝17と係合した端部と反対側)に設けたブッシ
ュ28が当接可能であり、前中ピン16Fが前カム溝1
7Fの円弧部Fbを相対移動するとき、ブッシュ28が
補助案内面27に摺接して、前中ピン16Fを両持ち支
持できるようになっている。
【0035】左右の前後ブラケット5F、5Rには、山
形部材51の一辺が固定されて連結補強しており、この
山形部材51の他辺は垂下していてスライダ7の立ち上
がり壁7Aの内方に位置し、パネル4が降下するとき
に、ブラケット5とスライダ7との間で手指を挟まない
ように遮蔽している。図1〜5、8、9においてスライ
ダ7とケーブル43の連結構造を示しており、スライダ
7の前部から内方(内開口部40側)へ取り付け部67
が突出しており、この取り付け部67には掛止孔67B
が形成され、その先端にはU字状のケーブル嵌合部67
Aが形成され、ケーブル43の端部には合成樹脂製のケ
ーブルホルダ68が装着されている。尚、スライダ7は
アルミ合金製であり、ケーブルホルダ68はスライダ7
より低強度に設定されている。
【0036】ケーブルホルダ68は本体68Aに前後間
隔をおいて形成した一対の嵌合部68Bと、1つの掛止
部68Cとが一体成形され、断面円形の一対の嵌合部6
8Bがケーブル43に嵌合している。ケーブル43はケ
ーブルホルダ68の嵌合部68Bを挟むようにそれらの
前後端にニップル70を配置し、このニップル70をカ
シメ等で固着することにより、ケーブルホルダ68をケ
ーブル43に対して取り付けている。嵌合部68Bとニ
ップル70との対向面には凹凸71が形成され、この凹
凸71は互いに係合していてケーブル43の廻り止めを
している。
【0037】ケーブルホルダ68は嵌合部68B間のケ
ーブル43を、スライダ7のU字状のケーブル嵌合部6
7Aに側方から挿入して、図3に2点鎖線で示すように
配置した後、約90度回動して掛止部68Cを掛止孔6
7Bに掛合することにより、図3に実線で示すようにス
ライダ7に対して連結される。前記ケーブルホルダ68
の嵌合部68Bの外径は、ニップル70及びスライダ7
のケーブル嵌合部67Aの外径より大径であり、ケーブ
ルガイド部6bの内面に摺接しており、ケーブル43、
ニップル70及びケーブル嵌合部67Aをケーブルガイ
ド部6bの略中心に浮上保持して、ケーブルガイド部6
bの内面に摺接しないようにし、これにより金属同士の
摺接を防止し、ケーブル43の円滑かつ静粛な移動を保
障している。
【0038】前記合成樹脂製のケーブルホルダ68の嵌
合部68Bは、ニップル70とケーブル嵌合部67Aと
に挟まれて潰れることのできる緩衝部材であり、嵌合部
68Bが本体68Aから剪断されたり、掛止部68Cが
本体68Aから剪断されたりしても緩衝作用があり、ま
た、ニップル70がケーブル嵌合部67Aに嵌入しても
緩衝作用を生じることができ、これらの部材によって緩
衝手段11が構成されている。
【0039】また、ケーブルホルダ68の嵌合部68B
の内径は、ニップル70及びスライダ7のケーブル嵌合
部67Aの内径と同一でも良いが、より大径に形成され
ていて導入孔68bとなっており、ケーブル43からス
ライダ7への動力伝達を確保した上で、衝撃力を受けた
ときに嵌合部68Bをニップル70又はケーブル嵌合部
67Aに嵌合し易くしている。
【0040】スライダ7とケーブルホルダ68とは着脱
自在であるので、スライダ7、前後昇降機構8等をアッ
センブリにして、ガイドレール6に挿入した後にケーブ
ルホルダ68を介してケーブル43と連結することがで
き、前記アッセンブリの配置が容易になり、ケーブルホ
ルダ68が破損してもその取り替えが極めて容易に行え
る。
【0041】次に、サンルーフの緩衝方法について説明
する。パネル4が開口部3を閉鎖している閉鎖位置Aに
ある状態から、駆動機構46のモータ45を作動してケ
ーブル43を押していくと、ケーブル43の先端に固定
の一対のニップル70を介してケーブルホルダ68が後
方移動し、スライダ7の後方移動で前後昇降機構8を介
してパネル4を閉鎖位置Aから下降位置Bに下降させ、
更に下降位置Bから開放位置Cへ略水平後方移動させ
る。
【0042】パネル4を開放状態で停止させているとき
に、車両が衝突等によって前後方向の衝撃を受けると、
パネル4が慣性力で前方又は後方に移動しようとし、パ
ネル4側からケーブルホルダ68を介してケーブル43
へ衝撃力が伝達される。ケーブルホルダ68に衝撃力が
加わると、嵌合部68Bはニップル70より低強度であ
るため、また、嵌合部68B内には導入孔68bが形成
されているため、図4に示すように、軸芯方向の押圧力
を受けてニップル70に嵌合していくようになり、嵌合
部68Bはニップル70に乗り上がり、また軸芯方向に
圧縮されて、その外形が大径化するように膨張変形して
ケーブルガイド部6bの内面に押圧される(図4のI
I)。
【0043】嵌合部68Bは膨張変形することにより衝
撃を緩衝し、またケーブルガイド部6bの内面に押圧さ
れることによってもケーブルガイド部6bとの間の摩擦
抵抗を極大化して緩衝することになり、これによってパ
ネル4からケーブル43への衝撃力は緩衝され、そして
パネル4の移動は阻止され、ケーブル43への衝撃力の
伝達は防止される。
【0044】衝撃力が更に大きいと、ケーブルホルダ6
8は本体68Aから嵌合部68B及び掛止部68Cが分
断され、取り付け部67から離脱し、ケーブル嵌合部6
7Aが嵌合部68Bに食い込み、嵌合部68Bは潰れる
ように変形して、ケーブルガイド部6bとの間の摩擦抵
抗を更に極大にする(図4のIII)。前記取り付け部6
7に対するケーブルホルダ68の取り付け強度が低い場
合、衝撃力によって、嵌合部68Bがニップル70に嵌
合する前にケーブル嵌合部67Aに嵌合することもあり
得る(図5に示す)。
【0045】どちらにしても、嵌合部68Bの変形後
は、ケーブルホルダ68を取り換えるだけで、ガイドレ
ール6、スライダ7及びケーブル43を含む駆動機構4
6は損傷を受けなく、そのまま使用できる。衝撃力が極
端に大きいと、ケーブルホルダ68の嵌合部68Bは破
壊され、ニップル70がケーブル嵌合部67Aに嵌入す
ることになり、ケーブル嵌合部67Aは外径が拡大する
ように変形してケーブルガイド部6b内面に押圧され、
ケーブル嵌合部67Aとケーブルガイド部6bとの間の
摩擦抵抗が極大化し、強力な緩衝作用をすることができ
る(図4のIV)。しかしこの場合は、スライダ7の取り
換えが必要になる。
【0046】図11〜14に示す第2実施例において、
サンルーフはパネル4を閉鎖位置からチルトアップして
から後方移動するアウタチルトスライドタイプを例示し
ている。左右ガイドレール6には、スライダ7とリフタ
76と前後タイミングアーム77、78が前後動自在に
保持され、パネル4の左右両側がリフタ76に結合され
ており、パネル4は、閉鎖位置A(図13に2点鎖線で
示す)とチルトアップ位置E(尻上り姿勢、同実線で示
す)との間で上下に揺動すると共に、このチルトアップ
位置Eから後方の開放位置C(同1点鎖線で示す)まで
前後移動可能になっている。
【0047】図11に示すようにリフタ76は一段細く
前方へ延伸した部分を有しており、この前方延伸部分の
前端部には、左右へ向けて突出する枢軸79が設けられ
ている。この枢軸79の左右両端部はローラシューを介
してガイドレール6に回動及び前後動自在に嵌められて
いる。この枢軸79は、パネル4がチルト動作するに際
しての揺動支点となると共に前後移動時の支持となるも
のである。
【0048】前記リフタ76には前後中途部に後下がり
状のカム溝80が形成され、このカム溝80の少し前部
に外向きのピン81が突設されている。またリフタ76
の後側はコ字状に形成され、その内部にはピン82が突
設されている。スライダ7には、前後両端下部にガイド
軸83、84が、その中間部にケーブルホルダ68がそ
れぞれ設けられていると共に、内面側に前後を向くカム
溝86と内向きのピン87とがそれぞれ設けられてい
る。
【0049】ガイド軸83、84はローラを介してガイ
ドレール6のレール部6aに前後動自在に嵌められ、ま
たケーブルホルダ68はガイドレール6のケーブルガイ
ド部6b内で、駆動ケーブル43に連結されている。ピ
ン87はローラを介してリフタ76のカム溝80内に移
動自在に嵌められている。前タイミングアーム77に
は、前端部に前後方向の長孔88が、後部内面に後上が
り状のカム溝89がそれぞれ設けられている。長孔88
にはリフタ76の枢軸79が、またカム溝89にはリフ
タ76のピン81がそれぞれ摺動自在に嵌め込まれてい
る。
【0050】また、前タイミングアーム77の後側下部
には、外向きのピン90を有した係合部91が設けられ
ている。係合部91はガイドレール6に形成された切欠
部92(図13参照)に係脱自在となっており、ピン9
0はスライダ7のカム溝86に摺動自在に嵌め込まれて
いる。後タイミングアーム78は、ガイドレール6のレ
ール部6a内に前後動自在に挿入されている。この後タ
イミングアーム78には、前下部に係合部93が設けら
れ、前部から後部にかけてカム溝94が形成され、後部
に案内体95が連結されている。
【0051】係合部93は、ガイドレール6に形成され
た切欠部96に係脱自在となっており、カム溝94の前
端部には係合部93と切欠部96との係合を行わせるた
めの下方屈曲部が形成されている。前記案内体95はガ
イドレール6に形成された長溝を貫通して後タイミング
アーム78と接続されている。この案内体95の内面側
には、前上方へ傾斜し且つ上端が上方へ開放された案内
溝97が形成されており、リフタ76の後部のピン82
が係脱自在になっている。
【0052】前記案内体95の案内溝97は、ピン82
を押し上げ時に案内する上げ溝部と、引き下げ時に案内
する下げ溝部と、上下動を規制する溝奥部とを有してい
る。98はパネル4の開閉動作と連動して昇降するデフ
レクタを示している。このサンルーフのパネル開閉動作
は、ケーブル43によりスライダ7を後退させると、ガ
イド軸84がカム溝94の前端の屈曲部分に係合してい
るので、スライダ7と一緒に後タイミングアーム78が
後退し、これと連動してサンシェード42を若干開かせ
る。
【0053】これと同時に案内体95が後退し、ピン8
2が案内溝97の上げ溝部のカム作用によって押し上げ
られるようになり、ピン82が案内溝97から上方へ離
反した後もスライダ7を後退させると、パネル4は枢軸
79を揺動中心としてチルト動作をしてチルトアップ位
置Eへ達する。一方、パネル4のチルト動作中に、前タ
イミングアーム77のカム溝89により案内されてピン
81が上昇するため、枢軸79が長孔88内を若干後方
移動する。
【0054】パネル4がチルトアップ位置Eに達する
と、スライダ7のピン87がリフタ76のカム溝80の
後端部側に位置し、パネル4の上昇状態が保持される。
また前タイミングアーム77のピン90がスライダ7の
カム溝86前端の上方屈曲部に達するため、前タイミン
グアーム77が上昇し、その係合部91がガイドレール
6の切欠部92から外れる。
【0055】更に、スライダ7のガイド軸84が後タイ
ミングアーム78のカム溝94前端の下方屈曲部から後
方に外れるので、後タイミングアーム78が下がり、そ
の係合部93がガイドレール6の切欠部96に係合す
る。そのため、後タイミングアーム78はそれより後退
することはなく、スライダ7のガイド軸84はカム溝9
4内を後退する。
【0056】スライダ7が更に後退すると、これと一緒
に前タイミングアーム77及びリフタ76が後退し、カ
ム溝89に係合しているピン81を介してパネル4は、
開放位置Cへと後退させられる。この第2実施例のケー
ブル連結構造においては、ケーブルホルダ68は嵌合部
68Bの背面側に一対の掛止部68Cを突出してアルミ
合金で形成され、掛止部68Cは箱形状の緩衝体53を
介してスライダ7の取り付け凹部54に挿入固定されて
おり、ケーブルホルダ68の嵌合部68Bとケーブル4
3のニップル70との間にブッシュ55が配置されてい
る。
【0057】前記緩衝体53は合成樹脂で形成され、ス
ライダ7からケーブル43への衝撃力の伝達を緩和する
と共に、ケーブルガイド部6b内での嵌合部68Bの調
芯をしており、割愛することもできる。ケーブルホルダ
68の嵌合部68Bは、前記第1実施例のケーブル嵌合
部67Aと同様に、断面U字状に形成され、ケーブル4
3に径外方向から嵌合可能になっており、ニップル70
の嵌入を容易にして径大化し易いようになっているが、
円形に形成することもできる。
【0058】ブッシュ55は合成樹脂で形成され、ケー
ブルホルダ68及びニップル70より低強度であり、そ
の軸方向両端には嵌合部68B及びニップル70と凹凸
係合する凹凸71が形成されており、ケーブル43とケ
ーブルホルダ68との相対回動を防止している。このブ
ッシュ55はその外径が嵌合部68B及びニップル70
より大径に形成され、内径はそれらの内径と同一であっ
ても良いが、大径に形成されて、内面が導入孔68bと
なっている。
【0059】前記第2実施例では、前記ブッシュ55、
ケーブルホルダ68の嵌合部68B等が緩衝手段11の
緩衝部材となり得、図4のケーブルホルダ68の嵌合部
68B及びケーブル嵌合部67Aと同様の緩衝機能を有
する。即ち、、パネル4に衝突慣性力が作用してスライ
ダ7が前方又は後方に移動すると、停止しているケーブ
ル43のニップル70に対してケーブルホルダ68がブ
ッシュ55を圧縮するように押圧する。
【0060】これによって最も強度の低いブッシュ55
が潰されるようになり、ブッシュ55はニップル70及
び/又は嵌合部68Bに嵌合しながら膨張変形し、その
外面がケーブルガイド部6bの内面に押し当てられ、摺
動抵抗が過大になって、ブッシュ55がパネル4の移動
を停止し、ケーブル43を有する駆動系に過負荷が加わ
るのを防止する。
【0061】また、衝撃力が極大になったとき、ブッシ
ュ55が破壊されて、ニップル70がアルミ合金製のケ
ーブルホルダ68の嵌合部68B内に嵌入し、これを径
大化してケーブルガイド部6bに押し当てる。図15は
第1実施例の嵌合部68B又は第2実施例のブッシュ5
5の導入孔68bの変形例を示しており、この導入孔6
8bは少なくとも一端が外向き拡大テーパ状に形成さ
れ、ニップル70、ケーブル嵌合部67A(又はニップ
ル70、嵌合部68B)と嵌合容易にしている。
【0062】また、両実施例における嵌合部68B、ブ
ッシュ55等の凹凸71は、それらが圧縮力を受けたと
きに破壊するのを容易にし、かつニップル70の凹凸7
1は嵌合部68B、ブッシュ55が径外方向に膨張変形
するのを補助する役目をしている。尚、本発明は前記実
施例に限定されるものではなく、種種変形することがで
きる。例えば、サンルーフはガイドレール6が屋根2の
上側に配置されていてパネル4が後方移動のみするアウ
タルーフタイプであっても良く、第1実施例のケーブル
ホルダ68をアルミ合金で形成して、嵌合部68Bとニ
ップル70との間に樹脂製のブッシュ55を配置した
り、第2実施例のケーブルホルダ68を樹脂で形成して
ブッシュ55を割愛したりしても良い。
【0063】
【発明の効果】以上詳述した本発明方法によれば、パネ
ル4が前後方向の衝撃力を受けたときに、ガイドレール
6のケーブルガイド部6b内に位置しかつケーブル43
とスライダ7との間に設けた緩衝部材を、ケーブルガイ
ド部6b内面に押圧すべく膨張変形させるので、ケーブ
ル43をガイドレール6のケーブルガイド部6b内で移
動不能にでき、パネル4側からの衝撃力を緩和してパネ
ル4の衝撃移動を阻止すると共に、駆動系に過負荷をか
けないようにすることができる。
【0064】また、本発明方法によれば、ケーブル43
側に取り付けた部材又はスライダ7側に設けた部材を衝
撃力で緩衝部材内に挿入して、緩衝部材を径大化させる
ので、パネル4側からの衝撃力の緩和を緩衝部材のみの
変形で行うことができ、膨張変形する部分が局部的であ
るので、破損修理を簡単かつ安価にできる。本発明装置
によれば、ケーブル43とスライダ7との間に、パネル
4が前後方向の衝撃力を受けたときに膨張変形してケー
ブル案内用のケーブルガイド部6b内面に押圧される緩
衝手段11を備えているので、ケーブル43をガイドレ
ール6のケーブルガイド部6b内で移動不能にできると
共に、パネル4側からの衝撃力を緩和してパネル4の衝
撃移動を阻止でき、しかも簡単かつ安価に構成すること
ができる。
【0065】また、本発明装置によれば、緩衝手段11
は、スライダ7の取り付け部67に合成樹脂製のケーブ
ルホルダ68を取り付け、このケーブルホルダ68にケ
ーブルガイド部6b内に配置されてケーブル43に嵌合
する嵌合部68Bを形成し、この嵌合部68Bをケーブ
ル43に対してニップル70で位置設定して構成してい
るので、ケーブルホルダ68を樹脂製にするだけで緩衝
手段を構成でき、簡単かつ安価に製作できる。
【0066】また、本発明装置によれば、スライダ7に
取り付けたケーブルホルダ68の嵌合部68Bを、ケー
ブル43及びニップル70より大径に形成しているの
で、ケーブル43によるスライダ7の摺動を円滑かつ静
粛にできる。また、本発明装置によれば、ケーブルホル
ダ68に間隔をおいて一対の嵌合部68Bを形成し、ス
ライダ7の取り付け部67の先端に、一対の嵌合部68
B間でかつケーブルガイド部6b内に配置されてケーブ
ル43と係合すると共に嵌合部68Bより小径のケーブ
ル嵌合部67Aを形成しているので、取り付け部67の
ケーブル嵌合部67Aも衝撃緩和に寄与することがで
き、より確実に、またより大きい衝撃力に対して緩衝作
用をすることができる。
【0067】更にまた、本発明装置によれば、緩衝手段
11は、スライダ7に設けられると共にケーブル43に
嵌合した嵌合部68Bを有するケーブルホルダ68と、
この嵌合部68Bとケーブル43のニップル70との間
に設けた合成樹脂製のブッシュ55とを有しているの
で、衝撃緩和によって破損する部材をより小さくかつ少
なくでき、修理をより簡単かつ安価にできる。
【0068】更にまた、本発明装置によれば、ブッシュ
55を、ケーブル43及びニップル70より大径に形成
しているので、ケーブル43によるスライダ7の摺動を
円滑かつ静粛にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の全体を示す分解斜視図で
ある。
【図2】同要部の分解斜視図である。
【図3】同要部の断面正面図である。
【図4】緩衝状態を示す断面説明図である。
【図5】嵌合部がケーブル嵌合部に嵌合する状態を示す
断面説明図である。
【図6】第1実施例のサンルーフ全体の断面側面図であ
る。
【図7】同開閉機構の側面図である。
【図8】サンルーフ全体の平面図である。
【図9】図7のX−X線に相当する断面図である。
【図10】図7のY−Y線に相当する断面図である。
【図11】本発明の第2実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図12】同要部の分解斜視図である。
【図13】第2実施例のサンルーフ全体の側面図であ
る。
【図14】同スライダ及びケーブルホルダの断面図であ
る。
【図15】同ブッシュの変形状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 パネル開閉装置 2 車両屋根 3 開口部 4 パネル 5 ブラケット 6 ガイドレール 6b ケーブルガイド部 7 スライダ 8 昇降機構 43 ケーブル 45 モータ 46 駆動機構 54 ブッシュ 67 取り付け部 67A ケーブル嵌合部 68 ケーブルホルダ 68B 嵌合部 70 ニップル

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両屋根(2)の開口部(3)の左右側
    方に配置したガイドレール(6)にケーブル(43)と
    これに連結されたスライダ(7)とを前後移動自在に案
    内し、スライダ(7)の前後移動でパネル(4)を前後
    動させて開口部(3)を開閉可能にしたサンルーフにお
    いて、 前記パネル(4)が前後方向の衝撃力を受けたときに、
    ガイドレール(6)のケーブルガイド部(6b)内に位
    置しかつケーブル(43)とスライダ(7)との間に設
    けた緩衝部材を、ケーブルガイド部(6b)内面に押圧
    すべく膨張変形させることを特徴とするサンルーフの緩
    衝方法。
  2. 【請求項2】 前記ケーブル(43)側に取り付けた部
    材又はスライダ(7)側に設けた部材を衝撃力で緩衝部
    材内に挿入して、緩衝部材を径大化させることを特徴と
    する請求項1に記載のサンルーフの緩衝方法。
  3. 【請求項3】 車両屋根(2)の開口部(3)にパネル
    (4)を開閉自在に設け、開口部(3)の左右側方にガ
    イドレール(6)を配置し、このガイドレール(6)に
    ケーブル(43)とこれに連結されたスライダ(7)と
    を前後移動自在に配置し、スライダ(7)とパネル
    (4)との間にスライダ(7)の前後移動でパネル
    (4)を前後動させる機構を設けたサンルーフにおい
    て、 前記ケーブル(43)とスライダ(7)との間に、パネ
    ル(4)が前後方向の衝撃力を受けたときに膨張変形し
    てケーブル案内用のケーブルガイド部(6b)内面に押
    圧される緩衝手段(11)を備えていることを特徴とす
    るサンルーフの緩衝装置。
  4. 【請求項4】 前記緩衝手段(11)は、スライダ
    (7)の取り付け部(67)に合成樹脂製のケーブルホ
    ルダ(68)を取り付け、このケーブルホルダ(68)
    にケーブルガイド部(6b)内に配置されてケーブル
    (43)に嵌合する嵌合部(68B)を形成し、この嵌
    合部(68B)をケーブル(43)に対してニップル
    (70)で位置設定して構成していることを特徴とする
    請求項3に記載のサンルーフの緩衝装置。
  5. 【請求項5】 前記スライダ(7)に取り付けたケーブ
    ルホルダ(68)の嵌合部(68B)を、ケーブル(4
    3)及びニップル(70)より大径に形成していること
    を特徴とする請求項4に記載のサンルーフの緩衝装置。
  6. 【請求項6】 前記ケーブルホルダ(68)に間隔をお
    いて一対の嵌合部(68B)を形成し、スライダ(7)
    の取り付け部(67)の先端に、一対の嵌合部(68
    B)間でかつケーブルガイド部(6b)内に配置されて
    ケーブル(43)と係合すると共に嵌合部(68B)よ
    り小径のケーブル嵌合部(67A)を形成していること
    を特徴とする請求項4に記載のサンルーフの緩衝装置。
  7. 【請求項7】 前記緩衝手段(11)は、スライダ
    (7)に設けると共にケーブル(43)に嵌合した嵌合
    部(68B)を有するケーブルホルダ(68)と、この
    嵌合部(68B)とケーブル(43)のニップル(7
    0)との間に設けた合成樹脂製のブッシュ(55)とを
    有していることを特徴とする請求項3に記載のサンルー
    フの緩衝装置。
  8. 【請求項8】 前記ブッシュ(55)を、ケーブルホル
    ダ(68)の嵌合部(68B)及びニップル(70)よ
    り大径に形成していることを特徴とする請求項7に記載
    のサンルーフの緩衝装置。
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