JP4176774B2 - 可動体の駆動装置 - Google Patents

可動体の駆動装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4176774B2
JP4176774B2 JP2006068608A JP2006068608A JP4176774B2 JP 4176774 B2 JP4176774 B2 JP 4176774B2 JP 2006068608 A JP2006068608 A JP 2006068608A JP 2006068608 A JP2006068608 A JP 2006068608A JP 4176774 B2 JP4176774 B2 JP 4176774B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
movable body
wire
drum
window glass
slide plate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2006068608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006226105A (ja
Inventor
計一 西村
Original Assignee
計一 西村
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 計一 西村 filed Critical 計一 西村
Priority to JP2006068608A priority Critical patent/JP4176774B2/ja
Publication of JP2006226105A publication Critical patent/JP2006226105A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4176774B2 publication Critical patent/JP4176774B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)
  • Window Of Vehicle (AREA)

Description

本発明は、自動車の窓ガラス、スライド式のドア、サンルーフの天井窓ガラス、座席のいずれかをスライドさせる可動体の駆動装置に関するものである。
現在の自動車のドアの窓ガラスや、車体側面のスライドドアや、サンルーフの天井窓ガラス、座席のほとんどはモータ制御によるスライド式の自動開閉となっている。特に、ドアの窓ガラスの昇降装置に関しては、多数の出願がなされており、本出願人も窓ガラスの昇降装置に関して出願している(特許文献1参照)。
特開2001−248356号公報
上記特許文献1では、ドアのシャーシー側の内パネルのキャリアプレートをガイドするガイド部を一体に成形すると共に、該内パネルにワイヤーを巻き取り、送り出しを行なって該ワイヤーに連結したキャリアプレートを昇降させることでキャリアプレートに固定した窓ガラスを昇降させる駆動装置を内パネルに設けたものである。また、ワイヤーの方向転換をさせるプーリーを内パネルに配設している。
このような構成とすることで、部品の軽減を図り、低コスト化、軽量化を図った窓ガラスの昇降装置を提供するようにしたものである。
しかしながら、かかる従来例においては、窓ガラスを昇降駆動させるための、モータ、減速機等からなる駆動装置を車体の内パネルなどのシャーシー側に配設していたので、駆動装置を配設するための箇所をシャーシー側に予め予定する必要があること、及び駆動装置を配設するために該駆動装置に合わせた構造がシャーシー側に要求されるという問題があった。
すなわち、駆動装置の大きさや構造に応じてシャーシー側が構造的な設計を行なう必要があり、昇降装置の駆動装置が決定されなければシャーシーを設計をすることができず、シャーシー側の設計が迅速に出来ないという問題があった。
本発明は上述の問題点に鑑みて提供したものであって、ドアの窓ガラスなどを昇降させる駆動装置(駆動部)とは切り離してシャーシー側が独自に設計可能とし、別個に設計されたシャーシーに対しても配設可能とした可動体の駆動装置を提供することを目的としているものである。
そこで、本発明の請求項1記載の可動体の駆動装置では、車体側に左右一対のガイドレール1a、1bを固定し、車の窓ガラスを固定している可動体2の両側を前記ガイドレール1a、1bに遊嵌して該可動体2を該ガイドレール1a、1bに沿ってスライド自在に配置し、モータ、ドラム4を備えている駆動部Dを前記可動体2に取り付けると共に、前記ドラム4を前記可動体2のほぼ中央に配置し、前記一方のガイドレール1aの位置に対応した可動体2の端部に第1のプーリー5と第2のプーリー32とを、ガイドレール1aの長手方向と同方向にそれぞれ配置し、前記駆動部Dのドラム4に巻き付けられている第1のワイヤー6の先端を前記第1のプーリー5を介して前記ガイドレール1aの一方の端部に係止して、該第1のワイヤー6を前記可動体2及びガイドレール1aの表面に沿わせて配索し、前記駆動部Dのドラム4に巻き付けられ、前記ドラム4の回転に伴い前記第1のワイヤー6とは巻き取り、送り出しの逆の動作を行なう第2のワイヤー31の先端を前記第2のプーリー32を介して前記ガイドレール1aの他方の端部に係止して、該第2のワイヤー31を前記可動体2及びガイドレール1aの表面に沿わせて配索していることを特徴としている。
請求項2に記載の可動体の駆動装置では、前記可動体2の移動方向は、垂直方向、水平方向、斜め方向のいずれかであることを特徴としている。
請求項3に記載の可動体の駆動装置では、前記可動体2と連結される対象を、自動車のドアの窓ガラスに代えて、スライドドア、サンルーフの天井窓ガラス、座席のいずれかであることを特徴としている。
本発明の請求項1記載の可動体の駆動装置によれば、駆動部Dが可動体側に取り付けられているので、車体側の設計は駆動部Dを考慮せずに独自に行なうことができ、また、可動体を駆動するための駆動部Dは車体と切り離されるので、別個に設計された車体(シャーシー)に対しても駆動部Dを配設可能とすることができるものである。
また、駆動部Dを駆動してモータを正転させると、ドラム4が回転し、このドラム4の回転により第1のワイヤー6が巻き取られていくと同時に、他の第2のワイヤー31は送り出されていく。これにより、可動体2が上昇する。また、駆動部Dのモータが逆転するとドラム4も逆転し、このドラム4の逆転により、第2のワイヤー31が巻き取られていくと同時に第1のワイヤー6はドラム4から送り出されていく。これにより、可動体2は下降する。このように、可動体2(窓ガラス10)の上昇、下降を共にモータ制御にて行なっているので、特に下降させる場合にもスムーズに可動体2を下降させることができる。また、ワイヤー6は可動体2とガイドレール1a上に沿って配索されているので、駆動装置自体の搬送や梱包等において、ワイヤー6を引っ掛けたりすることもなく、また、見た目にもすっきりとしている。
請求項2記載の可動体の駆動装置によれば、前記可動体2の移動方向は、垂直方向、水平方向、斜め方向のいずれかであるとしているので、例えば、自動車の窓ガラス、スライドドア、サンルーフの天井窓ガラスに適用することができる。
請求項3記載の可動体の駆動装置によれば、簡単な構成で窓ガラス、スライドドア、サンルーフの天井窓ガラス、座席を開閉制御することができる。
(第1の実施の形態)
以下、本発明の第1の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1は第1の実施形態を示し、駆動対象を自動車の窓ガラスとした場合の例である。シャーシー側の内パネル(図示せず)の両側には、断面を略矩形状としたガイドレール1a、1bがそれぞれ固定されており、この一対のガイドレール1a、1bにスライド板2が架橋されている。
このスライド板2の両側には断面を略コ字型としたガイド部3が一体に形成されており、前記ガイドレール1a、1bに凹状のガイド部3が遊嵌し、可動体としてのスライド板2がガイドレール1a、1bに沿ってスライド自在となっている。
前記スライド板2の略中央部分に駆動部Dを配設するようになっており、この駆動部Dは、正転、逆転可能なモータと、このモータの回転数を減速させる減速機と、この減速機の出力に設けられているドラム4などから構成されている。
前記一方のガイドレール1aの上部にプーリー5が回転自在に軸支されており、前記駆動部Dのドラム4に巻回されているワイヤー6がこのプーリー5を介して配索され、このプーリー5を介したワイヤー6の先端はガイドレール1aの下部側の係止部7により固定されている。
自動車のドアの窓ガラス10の下部と前記スライド板2とがボルト止めや舌片などにより固定されており、スライド板2の昇降に伴って窓ガラス10も同時に昇降するようになっている。
また、この実施形態では窓ガラス10を上昇させる場合には、駆動部Dにて行ない、窓ガラス10を下降させる場合には、スライド板2とシャーシー側に介装した圧縮バネからなるバネ体11の復帰力を利用して行なっている。
次に、本実施形態の動作について説明する。今、図1の状態で窓ガラス10が下方に位置している状態とする。自動車の運転席の操作スイッチを窓ガラス10を上昇させる方向に操作すると、駆動部Dのモータが例えば正転駆動されて、ワイヤー6をドラム4により巻き取り動作を行なう。
ドラム4によりワイヤー6が巻き取られていくと、ワイヤー6の先端がガイドレール1aの係止部7に固定され、且つスライド板2がガイドレール1a、1bに対してスライド自在となっているので、スライド板2はガイドレール1a、1bに沿って上昇していく。そして、図1の二点鎖線に示すように、このスライド板2の上昇と共に窓ガラス10も上昇していく。
窓ガラス10及びスライド板2が上昇していくと、ドアの窓を完全に閉めた状態の位置まで来ると、図外のリミットスイッチ等が作動して、駆動部Dを停止させる。これにより、窓ガラス10がドアの窓を閉めた状態となる。
また、スライド板2の上昇に伴い、バネ体11も伸長していき、窓が閉まった状態では、バネ体11が一番伸長した状態を維持している。
次に、自動車の運転席の操作スイッチを窓ガラス10を下降させる方向に操作すると、駆動部Dのモータが逆転駆動されて、ドラム4からワイヤー6が送り出される動作を行なう。ドラム4からのワイヤー6の送り出しと同時に、バネ体11の圧縮力(復帰力)によりスライド板2がガイドレール1a、1bに沿って下降していく。
スライド板2の下降により窓ガラス10も下降していき、最下部まで窓ガラス10が下降すると、図外のリミットスイッチ等が作動して、駆動部Dを停止させる。これにより、窓ガラス10がドアの窓を完全に開けた状態となる。また、バネ体11も図1に示すように圧縮した状態を維持する。
このように本実施形態においては、ドアの窓ガラス10を昇降駆動させる駆動部Dを可動体としてのスライド板2側に設けることで、内パネルなどのシャーシー側は駆動部Dとは切り離して独自に設計することが可能となる。したがって、窓ガラス10を昇降させるための駆動部Dの構成ないし構造を考慮することなく、シャーシーが設計でき、迅速な設計ができることになる。また、可動体としてのスライド板2を駆動するための駆動部Dは車体(シャーシー)とは切り離されるので、別個に設計された車体に対しても駆動部Dを配設可能とすることができる。
(第2の実施の形態)
図2は第2の実施形態を示し、第1の実施形態では、ガイドレール1a、1bの片方だけワイヤー6を配索していたが、この実施形態では、両方のガイドレール1a、1bにワイヤー6、12を配索するようにしたものである。
すなわち、駆動部Dのドラム4にワイヤー12をワイヤー6とは逆方向に巻回して、ドラム4が正転すると、2つのワイヤー6、12を同時に巻き取り、また、ドラム4が逆転すると両ワイヤー6、12は同時に送り出されるようになっている。
また、ガイドレール1bの上部にはガイドレール1aと同様にプーリー13が回転自在に軸支されていて、このプーリー13を介してワイヤー12の先端がガイドレール1bの係止部14に係止されている。なお、他の構成は図1の場合と同様である。また、スライド板2及び窓ガラス10の昇降の基本的な動作は図1の場合と同様なので、説明は省略する。
この実施形態においては、第1の実施形態の効果に加えて、両側のワイヤー6、12にてスライド板2をガイドレール1a、1bに沿って昇降させるようにしているので、スライド板2は左右均等に駆動され、これにより、スライド板2及び窓ガラス10は、左右にバランスを崩すことなくスムーズに昇降させることができる。
(第3の実施の形態)
第3の実施形態を図3に示す。この実施形態では、スライド板2及び窓ガラス10の昇降を駆動部Dにて行なうようにしたものであり、また、窓ガラス10は図示省略しているが、基本的には先の実施形態と同様にスライド板2に固定されている。
図1の実施形態と同様の機能を発揮する要素には同一の番号を付して詳細な説明は省略し、新規な要素について説明していく。ワイヤー6を巻回している駆動部Dのドラム4には、ワイヤー15をワイヤー6とは逆方向に巻回し、また、ガイドレール1aの下部にプーリー16を回転自在に設けている。
このプーリー16を介した前記ワイヤー15の先端がガイドレール1aの係止部17に係止されている。なお、この実施形態では先の実施形態とは異なりバネ体11は設けていない。
駆動部Dを駆動してモータを正転させると、ドラム4が回転し、このドラム4の回転によりワイヤー6が巻き取られていくと同時に、他のワイヤー15は送り出されていく。これにより、スライド板2は上昇していき、図3の下側の二点鎖線の位置から中央の実線の位置、さらには上側の二点鎖線の位置までスライド板2が上昇する。
また、駆動部Dのモータが逆転するとドラム4も逆転し、このドラム4の逆転により、下側のワイヤー15が巻き取られていくと同時に上側のワイヤー6はドラム4から送り出されていく。これにより、スライド板2は下降することになる。
この実施形態においては、第1の実施形態の効果に加えて、スライド板2(窓ガラス10)の上昇、下降を共にモータ制御にて行なっているので、特に下降させる場合にもスムーズにスライド板2を下降させることができる。
(第4の実施の形態)
図4は第4の実施形態を示し、第3の実施形態と比べてワイヤーを両側に配索してスライド板2(窓ガラス10)の昇降を一層スムーズにさせるようにしたものである。駆動部Dのドラム4には、ワイヤー6と同方向に巻き取り、送り出しを行なうワイヤー20を巻回し、また、他方のガイドレール1bの上部に回転自在なプーリー21を設け、このプーリー21を介した前記ワイヤー20の先端をガイドレール1bに設けた係止部22に係止している。
また、ドラム4に、ワイヤー15と同方向に巻き取り、送り出しを行なうワイヤー23を巻回し、また、ガイドレール1bの下部に回転自在なプーリー24を設け、このプーリー24を介した前記ワイヤー23の先端をガイドレール1bに設けた係止部25に係止している。
スライド板2を上昇させる方向に駆動部Dを介してドラム4を正転させると、ドラム4はワイヤー6、20を巻き取っていくと同時に、ワイヤー15、23を送り出していくことで、スライド板2(窓ガラス10)はガイドレール1a、1bに沿って上昇していく。
また、スライド板2を下降させる方向に駆動部Dを介してドラム4を逆転させると、ドラム4はワイヤー15、23を巻き取っていくと同時に、ワイヤー6、20を送り出していくことで、スライド板2(窓ガラス10)はガイドレール1a、1bに沿って下降していく。
このようにこの実施形態においては、第3の実施形態の効果に加えて、両側のワイヤー6と15、20と23にてスライド板2をガイドレール1a、1bに沿って昇降させるようにしているので、スライド板2は左右均等に駆動され、これにより、スライド板2及び窓ガラス10は、左右にバランスを崩すことなくスムーズに昇降させることができる。
(第5の実施の形態)
第5の実施形態を図5に示す。この実施形態は基本的には図1の場合を同様であるが、ワイヤー6の方向転換を行なうプーリー5をスライド板2に設けたものである。すなわち、プーリー5を駆動部Dと同様に可動体としてのスライド板2の端部に回転自在に配設し、このプーリー5を介してドラム4からのワイヤー6を配索し、さらにワイヤー6の先端をガイドレール1aの上部に設けた係止部7に係止したものである。また、図1の場合と同様にスライド板2には下降用のバネ体11をシャーシーとの間に介設している。なお、スライド板2のガイド部3は図示省略している。
操作スイッチを窓ガラス10すなわち、スライド板2が上昇する方向に操作すると、駆動部Dが駆動されてドラム4は例えば正転駆動される。ドラム4が正転するとワイヤー6がドラム4に巻き取られていくことで、図中の二点鎖線に示すように、スライド板2がガイドレール1a、1bに沿って上昇していく。また、スライド板2の上昇に伴って、バネ体11は先の実施形態と同様に伸長していく。
操作スイッチをスライド板2が下降する方向に操作すると、駆動部Dは駆動されてドラム4が逆転駆動され、このドラム4が逆転するとワイヤー6は送り出されていく。同時にバネ体11の圧縮力によりスライド板2はガイドレール1a、1bに沿って下降していく。
ところで、先の各実施形態では、ワイヤー6・・・はスライド板2やガイドレール1a、1b上に沿って配索されておらず、スライド板2とガイドレール1a、1bに対して斜めに配索された状態となっていたが、本実施形態では、ワイヤー6はスライド板2とガイドレール1a上に沿って配索されているので、駆動装置自体の搬送や梱包等において、ワイヤー6を引っ掛けたりすることもなく、また、見た目にもすっきりとしている。また、本実施形態においても、図1の場合と同様の効果を奏するものである。
(第6の実施の形態)
第6の実施形態を図6に示す。第5の実施形態では、ガイドレール1a、1bの片方だけワイヤー6を配索していたが、この実施形態では、両方のガイドレール1a、1bにワイヤー6、26を配索するようにしたものである。
すなわち、駆動部Dのドラム4にワイヤー26をワイヤー6とは逆方向に巻回して、ドラム4が正転すると、2つのワイヤー6、26を同時に巻き取り、また、ドラム4が逆転すると両ワイヤー6、26は同時に送り出されるようになっている。
また、スライド板2の左方の端部にはプーリー27が回転自在に軸支されていて、このプーリー27を介してワイヤー26の先端がガイドレール1bの上部に設けた係止部28に係止されている。なお、他の構成は図5の場合と同様である。また、スライド板2及び窓ガラス10の昇降の基本的な動作は図5の場合と同様なので、説明は省略する。
この実施形態においては、第5の実施形態の効果に加えて、両側のワイヤー6、26にてスライド板2をガイドレール1a、1bに沿って昇降させるようにしているので、スライド板2は左右均等に駆動され、これにより、スライド板2及び窓ガラス10は、左右にバランスを崩すことなくスムーズに昇降させることができる。
(第7の実施の形態)
図7に第7の実施形態を示す。この実施形態では、スライド板2及び窓ガラス10の昇降を駆動部Dにて行なうようにしたものであり、また、窓ガラス10は図示省略しているが、基本的には先の実施形態と同様にスライド板2に固定されている。
すなわち、ワイヤー6を巻回している駆動部Dのドラム4には、ワイヤー31をワイヤー6とは逆方向に巻回し、また、スライド板2の端部の下部にプーリー32を回転自在に設けている。
このプーリー32を介した前記ワイヤー31の先端がガイドレール1aの下部に設けた係止部33に係止されている。なお、この実施形態では先の実施形態とは異なりバネ体11は設けていない。
駆動部Dを駆動してモータを正転させると、ドラム4が回転し、このドラム4の回転によりワイヤー6が巻き取られていくと同時に、他のワイヤー31は送り出されていく。これにより、スライド板2は上昇していき、図7の上側の二点鎖線の位置までスライド板2が上昇する。
また、駆動部Dのモータが逆転するとドラム4も逆転し、このドラム4の逆転により、下側のワイヤー31が巻き取られていくと同時に上側のワイヤー6はドラム4から送り出されていく。これにより、スライド板2は下降することになる。
この実施形態においては、第6の実施形態の効果に加えて、スライド板2(窓ガラス10)の上昇、下降を共にモータ制御にて行なっているので、特に下降させる場合にもスムーズにスライド板2を下降させることができる。
(第8の実施の形態)
図8は第8の実施形態を示し、第7の実施形態と比べてワイヤーを両側に配索してスライド板2(窓ガラス10)の昇降を一層スムーズにさせるようにしたものである。駆動部Dのドラム4には、ワイヤー6と同方向に巻き取り、送り出しを行なうワイヤー34を巻回し、また、スライド板2の左側の端部の上部に回転自在なプーリー35を設け、このプーリー35を介した前記ワイヤー34の先端をガイドレール1bの上部に設けた係止部36に係止している。
また、ドラム4に、ワイヤー31と同方向に巻き取り、送り出しを行なうワイヤー37を巻回し、また、スライド板2の左側の端部の下部に回転自在なプーリー38を設け、このプーリー38を介した前記ワイヤー37の先端をガイドレール1bの下部に設けた係止部39に係止している。
スライド板2を上昇させる方向に駆動部Dを介してドラム4を正転させると、ドラム4はワイヤー6、34を巻き取っていくと同時に、ワイヤー31、37を送り出していくことで、スライド板2(窓ガラス10)はガイドレール1a、1bに沿って上昇していく。
また、スライド板2を下降させる方向に駆動部Dを介してドラム4を逆転させると、ドラム4はワイヤー31、37を巻き取っていくと同時に、ワイヤー6、34を送り出していくことで、スライド板2(窓ガラス10)はガイドレール1a、1bに沿って下降していく。
このようにこの実施形態においては、第7の実施形態の効果に加えて、両側のワイヤー6と34、31と37にてスライド板2をガイドレール1a、1bに沿って昇降させるようにしているので、スライド板2は左右均等に駆動され、これにより、スライド板2及び窓ガラス10は、左右にバランスを崩すことなくスムーズに昇降させることができる。
(第9の実施の形態)
この実施形態では、図9に示すように、ガイドレール1を1本だけ用いたものであり、このガイドレール1を自動車のドアの内パネルのシャーシーに縦方向に固定し、このガイドレール1に上記と同様にスライド板2を上下方向にスライド自在に設けたものである。また、このスライド板2に駆動部Dを設け、この駆動部Dのドラム4にワイヤー6を巻回し、ワイヤー6の先端をガイドレール1の上部に設けた係止部7に係止している。また、スライド板2(窓ガラス10)下降用として図1の場合と同様にバネ体11をシャーシーとの間に介設している。
図9は自動車のドアの窓が完全に開いている状態とすると、窓ガラス10を閉める方向に図外の操作スイッチを操作すると、駆動部Dのモータが例えば正転してドラム4も正転駆動される。ドラム4が正転するとワイヤー6が巻き取られていき、スライド板2がガイドレール1に沿って上昇する。スライド板2が上昇すると、該スライド板2に固定されている窓ガラス10も上昇する。また、この動作においてバネ体11は伸長していく。
次に、窓ガラス10を開ける方向に操作スイッチを操作すると、ドラム4が逆転してワイヤー6を送り出していくと同時に、バネ体11の圧縮力によりスライド板2(窓ガラス10)がガイドレール1に沿って下降していく。
ここで、図9及び図10に示すように、窓ガラス10や駆動部Dを含めた駆動装置が収納される車体41の凹所42の前後の縁部43、44の断面は溝状の略コ字型に形成されている。この溝状の部分がガイド溝45を形成し、このガイド溝45に窓ガラス10の縁部が入り、両側のガイド溝45にて窓ガラス10を昇降させる際のガイドとしている。
このようにこの実施形態では、駆動部Dをスライド板2側に配設しているので、車体41のシャーシー側は駆動部Dを考慮せずに独自に設計を行なうことができる。また、ガイドレール1も1本なので、コストも安価にでき、スペース的にも有効利用を図ることができる。
なお、図9では、スライド板2にプーリーを設けていないが、先の実施形態と同様にプーリーを用いるようにしても良い。
(第10の実施の形態)
図11は第10の実施形態を示し、この実施形態では、スライド板2及び窓ガラス10の昇降を駆動部Dにて行なうようにしたものである。ワイヤー6を巻回している駆動部Dのドラム4には、ワイヤー47をワイヤー6とは逆方向に巻回し、また、ワイヤー47の先端はガイドレール1の下部に設けた係止部48に係止されている。なお、この実施形態では先の実施形態とは異なりバネ体11は設けていない。
駆動部Dを駆動してモータを正転させると、ドラム4が回転し、このドラム4の回転によりワイヤー6が巻き取られていくと同時に、他のワイヤー47は送り出されていく。これにより、スライド板2は上昇していく。
また、駆動部Dのモータが逆転するとドラム4も逆転し、このドラム4の逆転により、下側のワイヤー47が巻き取られていくと同時に上側のワイヤー6はドラム4から送り出されていく。これにより、スライド板2は下降することになる。
この実施形態においては、第9の実施形態の効果に加えて、スライド板2(窓ガラス10)の上昇、下降を共にモータ制御にて行なっているので、特に下降させる場合にもスムーズにスライド板2(窓ガラス10)を下降させることができる。
(第11の実施の形態)
この実施形態では、可動体の対象をスライドドアに適用した場合である。図12は自動車51の側面図を示し、この自動車51はその側部にスライド式のスライドドア52が開閉自在に設けてある。このスライドドア52の開閉に本発明の駆動装置を適用したものであり、この駆動装置の基本的な構成は図11の場合と同様なので同じ番号を付して説明する。
自動車51の内側のシャーシーにガイドレール1を固定し、このガイドレール1の横方向に沿ってスライド自在としたスライド板2を設け、さらに、このスライド板2に駆動部Dを配設している。駆動部Dのドラム4に巻回されているワイヤー6、47、係止部7、48は図11の場合と同じ機能を発揮するものである。また、スライド板2はスライドドア52に固定されている。
また、人が乗り降りする出入口53の上方と下方にはそれぞれ横方向に上レール54と下レール55とが配設されており、この上レール54と下レール55に遊嵌してスライドドア52を案内するガイド部56、57がスライドドア52の内面に設けられている。
図13のスライドドア52が開けられている状態で、図外の操作スイッチを操作して駆動部Dを駆動してモータを例えば正転させると、ドラム4が回転し、このドラム4の回転によりワイヤー6が巻き取られていくと同時に、他のワイヤー47は送り出されていく。これにより、スライド板2がスライドすることでスライドドア52は図中の左方、つまり出入口53を閉める方向にスライドしていく。
また、駆動部Dのモータが逆転するとドラム4も逆転し、このドラム4の逆転により、ワイヤー47が巻き取られていくと同時にワイヤー6はドラム4から送り出されていく。これにより、スライド板2がスライドすることでスライドドア52は開放する方向にスライドしていく。
この実施形態においては、スライドドア52に本発明の駆動装置を適用する場合に、駆動部Dを可動体としてのスライド板2(スライドドア52)側に設けているので、自動車のシャーシー側は、スライドドア52を開閉駆動する駆動部D等を考慮することなく、独自に設計することができる。
ところで、上記各実施形態では、駆動部Dを配設したスライド板2に固定する対象を窓ガラス10やスライドドア52の場合について説明したが、他の対象にも適用することができる。例えば、自動車のサンルーフの天井窓ガラスにも適用することができる。
つまり、上記各実施形態における駆動装置のスライド板2にサンルーフの天井窓ガラスを固定することで、天井窓ガラスの開閉も容易に行なうことができるものである。
また、他の対象として、例えば、自動車の座席にも適用することができる。例えば、上記各実施形態における駆動装置のスライド板2を座席の下面や側面などに連結ないし固定することで、駆動装置を駆動して該座席の前後方向の位置調整用にも適用することができる。かかる場合には、車体のシャーシーは独自に設計を行なうことができ、該シャーシーと座席に適用した駆動装置を装着するだけで、座席の位置調整用として適用できるものである。
なお、上記各実施形態において、回転自在に設けたプーリーは、該プーリーの機能から考えて回転しない合成樹脂からなるスライドガイドも含まれるものである。
また、上記各実施形態において、開閉及び開閉途中や位置調節後の窓ガラスなどの駆動対象のロックについては述べていないが、ロック機構は任意に設けるようにしている。例えば、窓ガラスなどの駆動対象が上昇端に来たときに、バネの作用でロックする係止爪をガイドレールに回動自在に設け、ソレノイドアクチュエータやモータでロックを解除するように係止爪を操作する。それにより子供が窓を開けようとしても、あるいは第三者が外部から窓をこじ開けようとしても、開けることができないので安全性が確保される。なお、係止爪は駆動対象の側に設けてもよい。さらに係止爪をモータで回転駆動されるドラムで巻き取るケーブルを介してロック解除するように遠隔操作することも任意である。駆動対象が座席の場合は、座席またはガイドレールに係止爪を取りつけ、その係止爪と係合する段部や孔などをレールあるいは座席に多数配列することにより、任意の位置でロック/ロック解除できるようにするのが好ましい。
また、可動体としてのスライド板2は、鉛直方向、垂直方向、水平方向、斜め方向等に駆動させるようにしているので、上述したように、自動車のドアの窓ガラス、スライドドア、サンルーフの天井窓ガラス、座席を対象して駆動することができる。また、図1〜図8においては、ガイドレール1a、1bを鉛直方向に図示しているが、この場合は勿論、ガイドレール1a、1bを斜めにする場合にも本発明を適用することができるものである。
本発明の第1の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第2の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第3の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第4の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第5の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第6の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第7の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第8の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第9の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第9の実施の形態における説明図である。 本発明の第10の実施の形態における駆動装置の構成図である。 本発明の第11の実施の形態における自動車の側面図である。 本発明の第11の実施の形態における駆動装置の構成図である。
符号の説明
1 ガイドレール
1a、1b ガイドレール
2 スライド板(可動体)
3 ガイド部
4 ドラム
6 第1のワイヤー
7 係止部
10 窓ガラス
31 第2のワイヤー
52 スライドドア

Claims (3)

  1. 車体側に左右一対のガイドレール(1a)(1b)を固定し、
    車の窓ガラスを固定している可動体(2)の両側を前記ガイドレール(1a)(1b)に遊嵌して該可動体(2)を該ガイドレール(1a)(1b)に沿ってスライド自在に配置し、
    モータ、ドラム(4)を備えている駆動部(D)を前記可動体(2)に取り付けると共に、前記ドラム(4)を前記可動体(2)のほぼ中央に配置し、
    前記一方のガイドレール(1a)の位置に対応した可動体(2)の端部に第1のプーリー(5)と第2のプーリー(32)とを、ガイドレール(1a)の長手方向と同方向にそれぞれ配置し、
    前記駆動部(D)のドラム(4)に巻き付けられている第1のワイヤー(6)の先端を前記第1のプーリー(5)を介して前記ガイドレール(1a)の一方の端部に係止して、該第1のワイヤー(6)を前記可動体(2)及びガイドレール(1a)の表面に沿わせて配索し、
    前記駆動部(D)のドラム(4)に巻き付けられ、前記ドラム(4)の回転に伴い前記第1のワイヤー(6)とは巻き取り、送り出しの逆の動作を行なう第2のワイヤー(31)の先端を前記第2のプーリー(32)を介して前記ガイドレール(1a)の他方の端部に係止して、該第2のワイヤー(31)を前記可動体(2)及びガイドレール(1a)の表面に沿わせて配索していることを特徴とする可動体の駆動装置。
  2. 前記可動体(2)の移動方向は、垂直方向、水平方向、斜め方向のいずれかであることを特徴とする請求項1にいずれか記載の可動体の駆動装置。
  3. 前記可動体(2)と連結される対象を、自動車のドアの窓ガラスに代えて、スライドドア、サンルーフの天井窓ガラス、座席のいずれかであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の可動体の駆動装置。
JP2006068608A 2006-03-14 2006-03-14 可動体の駆動装置 Expired - Fee Related JP4176774B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006068608A JP4176774B2 (ja) 2006-03-14 2006-03-14 可動体の駆動装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006068608A JP4176774B2 (ja) 2006-03-14 2006-03-14 可動体の駆動装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003181940A Division JP2005016138A (ja) 2003-06-26 2003-06-26 可動体の駆動装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006226105A JP2006226105A (ja) 2006-08-31
JP4176774B2 true JP4176774B2 (ja) 2008-11-05

Family

ID=36987701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006068608A Expired - Fee Related JP4176774B2 (ja) 2006-03-14 2006-03-14 可動体の駆動装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4176774B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2015156355A1 (ja) * 2014-04-10 2015-10-15 株式会社ミツバ ウィンドレギュレータ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006226105A (ja) 2006-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7559597B2 (en) Vehicle roof automatic opening/closing device
JP4602614B2 (ja) 自動車用ドア
JP4871982B2 (ja) エレベータ換気装置
JP5479567B1 (ja) 乗り場扉ロック装置
EP2090729A2 (en) Door lock system
JP6030209B1 (ja) エレベータ装置
JP4176774B2 (ja) 可動体の駆動装置
CN102877734A (zh) 一种用于机动车滑动门的驱动机构
CN1936251A (zh) 带有防推开安全装置的门驱动器
JP2005016138A (ja) 可動体の駆動装置
CN112499446A (zh) 一种井道升降机轿厢的自动水平门装置
CN113525243B (zh) 车辆内部部件和包括车辆内部部件的车辆
US20080296917A1 (en) Locking Device For Sliding Panel, Corresponding Closure And Motor Vehicle
CN113479140A (zh) 车辆内部部件和包括车辆内部部件的车辆
CN110831885B (zh) 用于电梯设备的电梯轿厢和用于打开和关闭门道的方法
FI128887B (en) Automatic sliding frame arrangement
SE527317C2 (sv) Nödsänkningsanordning för en fönsterruta hos ett fordon
JP7021987B2 (ja) 可動式ホーム柵
JPH09310555A (ja) 車両ドアのパワーウインド装置
JP2014088670A (ja) ウインドレギュレータ
JP5144218B2 (ja) スイングスライドドアの開閉装置
US20220410673A1 (en) Vehicle side structure
JPH08119564A (ja) エレベータ
JP4181029B2 (ja) プラットホームドアの施錠装置
JP4220356B2 (ja) スライドドア

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080516

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080527

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080723

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080819

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080820

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110829

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees