JP2975063B2 - 光硬化性インキ - Google Patents
光硬化性インキInfo
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- JP2975063B2 JP2975063B2 JP20778090A JP20778090A JP2975063B2 JP 2975063 B2 JP2975063 B2 JP 2975063B2 JP 20778090 A JP20778090 A JP 20778090A JP 20778090 A JP20778090 A JP 20778090A JP 2975063 B2 JP2975063 B2 JP 2975063B2
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- JP
- Japan
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- pigment
- polymer
- pyrrolidone
- color filter
- photocurable ink
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は主としてカラー液晶表示素子、カラー固体撮
像素子などにおいて用いられるカラーフィルターを製造
するための光硬化性インキに関する。更に本発明は写真
製版用版材としても好適に用いうるものである。
像素子などにおいて用いられるカラーフィルターを製造
するための光硬化性インキに関する。更に本発明は写真
製版用版材としても好適に用いうるものである。
[従来の技術とその問題点] カラーフィルターの形成材料としては、従来重クロム
酸アンモニウム、重クロム酸カリウム等の6価クロム化
合物を光架橋剤としてゼラチン、グルーなどの天然高分
子からなる感光性組成物が広く用いられている。
酸アンモニウム、重クロム酸カリウム等の6価クロム化
合物を光架橋剤としてゼラチン、グルーなどの天然高分
子からなる感光性組成物が広く用いられている。
このような感光性組成物をガラスまたは固体撮像素子
等の基板上にスピンコート法、ロールコート法などで塗
布する。次いでストライプ状またはモザイク状のパター
ンを介して紫外線で露光し、現像することにより無色の
透明パターンを基板上に形成する。この無色の透明パタ
ーンを染料を含有する染色溶液に浸漬して染色する。
等の基板上にスピンコート法、ロールコート法などで塗
布する。次いでストライプ状またはモザイク状のパター
ンを介して紫外線で露光し、現像することにより無色の
透明パターンを基板上に形成する。この無色の透明パタ
ーンを染料を含有する染色溶液に浸漬して染色する。
次に染料をタンニン酸等で固着化するか、ないしは、
染色パターン上に樹脂等で保護膜を形成することによっ
て混色を防止する。以上の工程を一色毎に繰り返すこと
により、目的とするカラーフィルターを製造することが
一般に行われている。
染色パターン上に樹脂等で保護膜を形成することによっ
て混色を防止する。以上の工程を一色毎に繰り返すこと
により、目的とするカラーフィルターを製造することが
一般に行われている。
上記のカラーフィルター形成法は色純度が良好で、解
像度もすぐれたカラーフィルターを与えるが、一方、工
程が複雑である、染料を用いているので耐熱性、耐侯性
に問題があるなどの欠点も有する。
像度もすぐれたカラーフィルターを与えるが、一方、工
程が複雑である、染料を用いているので耐熱性、耐侯性
に問題があるなどの欠点も有する。
これらの欠点を改良すべく、感光性樹脂組成物に顔料
を分散せしめたカラーフィルターを用いるカラーフィル
ター形成法が開示されている(特開昭60−129,738、60
−129,739)。
を分散せしめたカラーフィルターを用いるカラーフィル
ター形成法が開示されている(特開昭60−129,738、60
−129,739)。
[発明が解決しようとする問題点] これらのカラーフィルター形成法では、染色工程およ
び混色を防ぐ工程が省かれて、工程は簡素化されてい
る。しかし樹脂そのものの耐熱性が十分でなく加熱によ
って着色して、色純度が変化するという問題点がある。
本発明者等は、上述の問題を解決すべく鋭意研究を行っ
た。その結果後述式[I]の構成単位を20モル%以上含
む高分子化合物とアジド化合物を溶媒を用いて溶液とし
てなる感光性樹脂組成物を用いるときは上述の問題点が
解消されることを知見し、この知見に基づいて本発明を
完成した。
び混色を防ぐ工程が省かれて、工程は簡素化されてい
る。しかし樹脂そのものの耐熱性が十分でなく加熱によ
って着色して、色純度が変化するという問題点がある。
本発明者等は、上述の問題を解決すべく鋭意研究を行っ
た。その結果後述式[I]の構成単位を20モル%以上含
む高分子化合物とアジド化合物を溶媒を用いて溶液とし
てなる感光性樹脂組成物を用いるときは上述の問題点が
解消されることを知見し、この知見に基づいて本発明を
完成した。
以上の記述から明らかなように、本発明の目的は、上
記問題点の解消されたカラーフィルター用光硬化性イン
キを提供することである。
記問題点の解消されたカラーフィルター用光硬化性イン
キを提供することである。
[問題点を解決するための手段] 本発明は、下記(1)の構成を有する。
(1)A.一般式 (式中R1はH,CH3またはC2H5を表わし、XはNHまたは酸
素原子を表わし、mは1〜5の整数を表わす) で示される構成単位を20モル%以上含む高分子化合物と B.光架橋剤としてアジド化合物を溶媒に溶解させてなる
感光性樹脂組成物に C.着色顔料を分散せしめてなる光硬化性インキ である。
素原子を表わし、mは1〜5の整数を表わす) で示される構成単位を20モル%以上含む高分子化合物と B.光架橋剤としてアジド化合物を溶媒に溶解させてなる
感光性樹脂組成物に C.着色顔料を分散せしめてなる光硬化性インキ である。
本発明の構成と効果につき以下に詳述する。
本発明で用いられる組成物のA成分である一般式
[I]で表わされる構成成分を含むポリマーは、ヒドロ
キシアルキル−2−ピロリドンをアクリル酸、又はメタ
クリル酸などと重合禁止剤の存在下で加熱脱水して得ら
れる(メタ)アクリロキシアルキル−2−ピロリドンを
ラジカル重合等の方法で単独重合若しくは他の重合性不
共重合することによって容易に得られる。(メタ)アク
リロキシアルキル−2−ピロリドンの具体的な例として
は、1−(2−アクリロキシエチル)−2−ピロリド
ン、1−(2−メタクリロキシエチル)−2−ピロリド
ン、1−(3−アクリロキシプロピル)−2−ピロリド
ン、1−(3−メタクリロキシプロピル)−2−ピロリ
ドン、1−(2−アクリロキシプロピル)−2−ピロリ
ドン、1−(2−メタクリロキシプロピル)−2−ピロ
リドンなどが挙げられる。
[I]で表わされる構成成分を含むポリマーは、ヒドロ
キシアルキル−2−ピロリドンをアクリル酸、又はメタ
クリル酸などと重合禁止剤の存在下で加熱脱水して得ら
れる(メタ)アクリロキシアルキル−2−ピロリドンを
ラジカル重合等の方法で単独重合若しくは他の重合性不
共重合することによって容易に得られる。(メタ)アク
リロキシアルキル−2−ピロリドンの具体的な例として
は、1−(2−アクリロキシエチル)−2−ピロリド
ン、1−(2−メタクリロキシエチル)−2−ピロリド
ン、1−(3−アクリロキシプロピル)−2−ピロリド
ン、1−(3−メタクリロキシプロピル)−2−ピロリ
ドン、1−(2−アクリロキシプロピル)−2−ピロリ
ドン、1−(2−メタクリロキシプロピル)−2−ピロ
リドンなどが挙げられる。
上記の脱水反応によって得られる不飽和化合物は、単
独で重合せしめても良いが、アルカリ水溶液への溶解性
を調節するために、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、スチレンなど、アルカリ水に溶解しにくい
ビニル化合物と共重合させることが好ましい。
独で重合せしめても良いが、アルカリ水溶液への溶解性
を調節するために、メチルメタクリレート、エチルメタ
クリレート、スチレンなど、アルカリ水に溶解しにくい
ビニル化合物と共重合させることが好ましい。
本発明で用いられる組成物のB成分であるアジド化合
物としては例えば次のものが挙げられる。
物としては例えば次のものが挙げられる。
すなわち、4,4′−ジアジドカルコン、4,4′−ジアジ
ドスチルベン−2,2′−ジスルホン酸ソーダ、4,4′−ジ
アジドジフェニルメタンおよび2,6−ビス(4−アジド
ベンザル)4−メチルシクロヘキサノンなどである。
ドスチルベン−2,2′−ジスルホン酸ソーダ、4,4′−ジ
アジドジフェニルメタンおよび2,6−ビス(4−アジド
ベンザル)4−メチルシクロヘキサノンなどである。
これらアジド化合物の使用量はA成分であるポリマー
100部に対して0.1〜20部が好ましく、特に0.5〜10部が
好ましい。
100部に対して0.1〜20部が好ましく、特に0.5〜10部が
好ましい。
本発明で用いられる組成物のC成分である着色顔料と
しては、有機顔料、無機顔料共に用いられる。顔料は、
顔料そのものをポリマーに分散しても良いし、アクリル
系樹脂、マレイン酸系樹脂、エチルセルロース系樹脂な
どに顔料を微分散させたいわゆる加工顔料をポリマーに
分散してもよい。
しては、有機顔料、無機顔料共に用いられる。顔料は、
顔料そのものをポリマーに分散しても良いし、アクリル
系樹脂、マレイン酸系樹脂、エチルセルロース系樹脂な
どに顔料を微分散させたいわゆる加工顔料をポリマーに
分散してもよい。
赤の顔料としては、ペリレン系のC.I.ピグメントレッ
ド149、アントラキノン系のC.I.ピグメントレッド177な
どが、単独またはアゾ系のC.I.ピグメントイエロー83な
どと共に用いられる。
ド149、アントラキノン系のC.I.ピグメントレッド177な
どが、単独またはアゾ系のC.I.ピグメントイエロー83な
どと共に用いられる。
緑の顔料としては、ハロゲン化フタロシアニン系のC.
I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン7な
どが、単独またはアゾ系のC.I.ピグメントイエロー83な
どと共に用いられる。
I.ピグメントグリーン36、C.I.ピグメントグリーン7な
どが、単独またはアゾ系のC.I.ピグメントイエロー83な
どと共に用いられる。
青の顔料としては、フタロシアニン系のC.I.ピグメン
トブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16などが、単独ま
たはジオキサジン系のC.I.ピグメントバイオレット23な
どと共に用いられる。
トブルー15:3、C.I.ピグメントブルー16などが、単独ま
たはジオキサジン系のC.I.ピグメントバイオレット23な
どと共に用いられる。
更にブラックマトリックス用の顔料としては、カーボ
ンのC.I.ピグメントブラック7が用いられる。
ンのC.I.ピグメントブラック7が用いられる。
ポリマーに対する顔料の使用量は、ポリマー100部に
対し顔料5〜100部が好ましく、特に10部〜50部が好ま
しく用いられる。
対し顔料5〜100部が好ましく、特に10部〜50部が好ま
しく用いられる。
上記A、B、C各成分を溶解分散させる溶媒として
は、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルなどのアルコール類および2−
メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルアセテ
ートなどのエステル類が好ましく用いられるが、アジド
化合物の良溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン、N,
N−ジメチルアセトアミドなども、上記アルコール類、
エステル類と混合して好ましく用いられる。
は、メトキシエタノール、エトキシエタノール、ジエチ
レングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールモノエチルエーテルなどのアルコール類および2−
メトキシエチルアセテート、2−エトキシエチルアセテ
ートなどのエステル類が好ましく用いられるが、アジド
化合物の良溶媒であるN−メチル−2−ピロリドン、N,
N−ジメチルアセトアミドなども、上記アルコール類、
エステル類と混合して好ましく用いられる。
本発明による光硬化性インキは、まずA、B各成分を
溶媒に溶解して感光性組成物を調製し、次いで顔料を混
合し、ボールミル等で分散して調製する方法が好ましい
が、この調製法に限定されるわけではない。
溶媒に溶解して感光性組成物を調製し、次いで顔料を混
合し、ボールミル等で分散して調製する方法が好ましい
が、この調製法に限定されるわけではない。
得られた光硬化性インキをスピンコーター、ロールコ
ーターなどを用いて、ガラス基板、或いは半導体基板に
塗布し、加熱して溶媒を蒸散させ、ストライプ状または
モザイク状マスクを介して紫外線を照射後テトラメチル
アンモニウム水溶液、炭酸ソーダ水溶液などのアルカリ
水に浸漬し、流水で洗浄すると、未露光部のみが溶解
し、所望の着色パターンを得ることが出来る。
ーターなどを用いて、ガラス基板、或いは半導体基板に
塗布し、加熱して溶媒を蒸散させ、ストライプ状または
モザイク状マスクを介して紫外線を照射後テトラメチル
アンモニウム水溶液、炭酸ソーダ水溶液などのアルカリ
水に浸漬し、流水で洗浄すると、未露光部のみが溶解
し、所望の着色パターンを得ることが出来る。
上記工程を繰り返すことによって、赤、緑、青の画素
とブラックマトリックスからなるカラーフィルターを基
板上に作成することができる。
とブラックマトリックスからなるカラーフィルターを基
板上に作成することができる。
着色顔料は、紫外光照射によってピロリドン環の活性
水素とアジド化合物が反応して形成される網目構造に保
持されて、カラーフィルター作成の工程中溶出すること
はない。
水素とアジド化合物が反応して形成される網目構造に保
持されて、カラーフィルター作成の工程中溶出すること
はない。
本発明による光硬化性インキは、カラーフィルター形
成工程を簡易化すると同時に、従来のカラーフィルター
形成材料を用いたカラーフィルターにくらべ、優れた耐
熱性、耐光性のカラーフィルターを形成することが出来
る。
成工程を簡易化すると同時に、従来のカラーフィルター
形成材料を用いたカラーフィルターにくらべ、優れた耐
熱性、耐光性のカラーフィルターを形成することが出来
る。
以下実施例によって本発明を詳述するが、本発明はこ
れら実施例により限定されるものではない。
れら実施例により限定されるものではない。
[実施例] 実施例1 2−(2−ピロリドニル)エチルメタクリラート70g,
2−ヒドロキシエチルメタクリラート20g,メチルメタク
リレート10g,4−4′−アゾビスイソブチロニトリル0.4
gを撹拌器とコンデンサーを備えた四つ口フラスコ中で2
50ccのメタノールに溶解し、65℃で4hr加熱した。
2−ヒドロキシエチルメタクリラート20g,メチルメタク
リレート10g,4−4′−アゾビスイソブチロニトリル0.4
gを撹拌器とコンデンサーを備えた四つ口フラスコ中で2
50ccのメタノールに溶解し、65℃で4hr加熱した。
これを大量の酢酸エチル中に投入し、析出した沈澱を
減圧乾燥してポリスチレン換算重量平均分子量約100,00
0の80gのポリマーを得た。
減圧乾燥してポリスチレン換算重量平均分子量約100,00
0の80gのポリマーを得た。
このポリマーを用い、ボールミルを使用して次の組成
の光硬化性インキを調製し、濾過径1μmのメンブラン
フィルターを通して濾過した。
の光硬化性インキを調製し、濾過径1μmのメンブラン
フィルターを通して濾過した。
赤色顔料インキ ポリマー 17g 2,6−ジ(4−アジドベンザル)−4メチルシクロヘ
キサノン 0.5g Cromophtal Red A3B(チバガイギー社、商品名) 5g Pigment Yellow TRV(山陽色素社、商品名) 0.5g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml 緑色インキ ポリマー 17g 2,6−ジ(4−アジドベンザル)−4メチルシクロヘ
キサノン 0.5g Phthalocyanine Green SAX(山陽色素社、商品名)6g Pigment Yellow TRV(山陽色素社、商品名) 1g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml 青色インキ ポリマー 17g 4−4′−ジアジドフェニルメタン 0.7g Cyanine Blue KR−O(山陽色素社、商品名) 5g Fast Violet BLD(山陽色素社、商品名) 1g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml 黒色顔料インキ ポリマー 17g 2,6−ジ(4−アジドベンザル)−4メチルシクロヘ
キサノン 0.5g Denka Black(電気化学社、商品名) 6g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml これらの着色インキを夫々別のガラス基板にスピンコ
ーターを用いて回転数1500rpmで塗布し、110℃、10分間
処理後、ウシオ社製UI−501C超高圧水銀燈でストライプ
パターンのマスクを介して空気中で露光した。
キサノン 0.5g Cromophtal Red A3B(チバガイギー社、商品名) 5g Pigment Yellow TRV(山陽色素社、商品名) 0.5g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml 緑色インキ ポリマー 17g 2,6−ジ(4−アジドベンザル)−4メチルシクロヘ
キサノン 0.5g Phthalocyanine Green SAX(山陽色素社、商品名)6g Pigment Yellow TRV(山陽色素社、商品名) 1g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml 青色インキ ポリマー 17g 4−4′−ジアジドフェニルメタン 0.7g Cyanine Blue KR−O(山陽色素社、商品名) 5g Fast Violet BLD(山陽色素社、商品名) 1g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml 黒色顔料インキ ポリマー 17g 2,6−ジ(4−アジドベンザル)−4メチルシクロヘ
キサノン 0.5g Denka Black(電気化学社、商品名) 6g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml これらの着色インキを夫々別のガラス基板にスピンコ
ーターを用いて回転数1500rpmで塗布し、110℃、10分間
処理後、ウシオ社製UI−501C超高圧水銀燈でストライプ
パターンのマスクを介して空気中で露光した。
露光後0.005%の炭酸ソーダ水溶液に1分間浸漬、次
いで流水で15秒間洗浄して未露光部分を除去した。露光
量を変えて上記操作を行い、各色について現象後の膜圧
が一定になる露光量を求めた。(但し黒色インキのみは
露光後110℃で5分間熱処理を行った。)結果を表1に
示す。
いで流水で15秒間洗浄して未露光部分を除去した。露光
量を変えて上記操作を行い、各色について現象後の膜圧
が一定になる露光量を求めた。(但し黒色インキのみは
露光後110℃で5分間熱処理を行った。)結果を表1に
示す。
顔料を含みかつ空気中での露光でも従来のカラーフィ
ルター形成法と同程度の露光量で十分パターンが形成出
来、極めて高感度であることを示している。
ルター形成法と同程度の露光量で十分パターンが形成出
来、極めて高感度であることを示している。
第2図に、以上の条件で形成した着色画像の分光スペ
クトルを示す。次に上記の条件により、同一ガラス基板
上に、順次、赤、緑、青、黒の着色パターンを形成し
た。各色の分光スペクトルは第2図と一致し、工程中に
混色ないしは脱色が生じなかったことを示した。
クトルを示す。次に上記の条件により、同一ガラス基板
上に、順次、赤、緑、青、黒の着色パターンを形成し
た。各色の分光スペクトルは第2図と一致し、工程中に
混色ないしは脱色が生じなかったことを示した。
実施例2 実施例1で得たポリマーを用いて次の感光性組成物を
調製した。
調製した。
ポリマー 17g 4,4′−ジアジドジフェニルメタン 0.8g ジエチレングリコールモノエーテル 90ml N−メチル−2−ピロリドン 10ml 実施例1と同様の条件でパターンを形成した後160℃3
0分間熱処理した。膜厚は1.3μmであった。
0分間熱処理した。膜厚は1.3μmであった。
更に220℃1時間熱処理して、400nm〜800nmのスペク
トルを測定した。
トルを測定した。
比較例1 メタノール20mlに1−メチル−4−(p−ホルミルス
チリル)ピリジニウムメト硫酸塩0.5gと85%リン酸1.0g
を溶解し、これに88%けん化PVA5gを加えた。分散液を
暗所で20時間撹拌してから、PVA粉末を濾過して集め、
メタノールで洗浄し乾燥した。
チリル)ピリジニウムメト硫酸塩0.5gと85%リン酸1.0g
を溶解し、これに88%けん化PVA5gを加えた。分散液を
暗所で20時間撹拌してから、PVA粉末を濾過して集め、
メタノールで洗浄し乾燥した。
得られたポリマー1gを純水10gに溶解し、2、000rpm
で回転塗布した。80℃で20分間熱処理後200mJ/cm2の露
光量で露光した。純水で現象後140℃30分間熱処理し
た。熱処理後の膜厚は1.1μmであった。更に180℃1時
間熱処理をして400nm〜800nmのスペクトルを測定した。
で回転塗布した。80℃で20分間熱処理後200mJ/cm2の露
光量で露光した。純水で現象後140℃30分間熱処理し
た。熱処理後の膜厚は1.1μmであった。更に180℃1時
間熱処理をして400nm〜800nmのスペクトルを測定した。
図3に実施例2と比較例1の熱処理後の分光スペクト
ルを示した。
ルを示した。
本発明に用いられているポリマーが220℃1時間熱処
理しても400nm以上の波長領域で透過率が95%以上を示
しているのに対し、比較例1のポリマーは180℃1時間
の熱処理で着色し、400nm〜600nmの透過率が減少してい
る。
理しても400nm以上の波長領域で透過率が95%以上を示
しているのに対し、比較例1のポリマーは180℃1時間
の熱処理で着色し、400nm〜600nmの透過率が減少してい
る。
比較例2 平均重量分子量100,000のゼラチンを用いて以下の組
成の感光性組成物を調製した。
成の感光性組成物を調製した。
ゼラチン 20g 重クロム酸アンモニウム 4g 純水 90g メタノール 10g シランカップリング剤で処理したガラス基板にスピン
コーターで回転塗布し、70℃5分間熱処理後、露光量15
0mJ/cm2で露光した。
コーターで回転塗布し、70℃5分間熱処理後、露光量15
0mJ/cm2で露光した。
温水で現象後、80℃で5分間熱処理した。染料として
(日本化薬製の)赤24P、緑1P、青5Pを使用して酢酸1
%を添加した染浴で65℃15分間染色した。その後、タン
ニン酸および吐酒石の各1%水溶液で70℃、3分間染料
の固定処理を行った。
(日本化薬製の)赤24P、緑1P、青5Pを使用して酢酸1
%を添加した染浴で65℃15分間染色した。その後、タン
ニン酸および吐酒石の各1%水溶液で70℃、3分間染料
の固定処理を行った。
実施例1と比較例2の着色パターンを220℃1時間加
熱した。表2に加熱前と加熱後の色変化をLabによるΔ
Eとして示した。
熱した。表2に加熱前と加熱後の色変化をLabによるΔ
Eとして示した。
本発明品が従来品と比較して耐熱性が明らかに優れて
いることを示す。
いることを示す。
実施例3 実施例1で得られたポリマーを用いて次の組成の光硬
化性インキを調製した。
化性インキを調製した。
ポリマー 17g 2,6−ジ(4−アジドベンザル)−4メチルシクロヘ
キサノン 0.5g Pigment Yellow TRV(山陽色素社、商品名) 2g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2ピロリドン 10ml この光硬化性インキを砂目立てした平板用アルミ板に
ロールコーターで塗布し、ネガフィルムを密着させて、
アーク灯で3分間露光したあと、0.005%の炭酸ソーダ
水溶液で現像したところ鮮明な画像が得られた。180℃
で10分間乾燥した。膜厚は15μmであった。
キサノン 0.5g Pigment Yellow TRV(山陽色素社、商品名) 2g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N−メチル−2ピロリドン 10ml この光硬化性インキを砂目立てした平板用アルミ板に
ロールコーターで塗布し、ネガフィルムを密着させて、
アーク灯で3分間露光したあと、0.005%の炭酸ソーダ
水溶液で現像したところ鮮明な画像が得られた。180℃
で10分間乾燥した。膜厚は15μmであった。
このようにして得られた印刷版を用いてオフセット印
刷機にとりつけて市販のインキ及びシメシ水を用いて印
刷を行ったところ、非常に良好な転写性を示し、鮮明な
画像の印刷物が得られた。
刷機にとりつけて市販のインキ及びシメシ水を用いて印
刷を行ったところ、非常に良好な転写性を示し、鮮明な
画像の印刷物が得られた。
[発明の効果] 本発明による光硬化性インキを用いれば、色純度が高
く、信頼性の高いカラーフィルターを簡易な工程で作成
することが出来る。また高感度であり、かつ弱アルカリ
性溶液で現像出来るため基板金属材料を犯さないので、
写真製版用版材としても好適である。
く、信頼性の高いカラーフィルターを簡易な工程で作成
することが出来る。また高感度であり、かつ弱アルカリ
性溶液で現像出来るため基板金属材料を犯さないので、
写真製版用版材としても好適である。
第1図はカラーフィルターの形成工程である。(a)は
本発明の光硬化性インキを用いた形成法であり、(b)
は従来法である。 第2図は実施例1で形成した着色画像の分光スペクトル
である。 第3図は実施例2と比較例1の熱処理後の分光スペクト
ルである。 点線は実施例2を、実線は比較例1を示す。
本発明の光硬化性インキを用いた形成法であり、(b)
は従来法である。 第2図は実施例1で形成した着色画像の分光スペクトル
である。 第3図は実施例2と比較例1の熱処理後の分光スペクト
ルである。 点線は実施例2を、実線は比較例1を示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−128064(JP,A) 特開 昭60−129739(JP,A) 特開 平1−241542(JP,A) 特開 昭59−155412(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09D 11/00 - 11/20 G03F 7/004 505 G03F 7/027 G03F 7/008
Claims (1)
- 【請求項1】A.一般式 (式中R1はH,CH3またはC2H5を表わし、XはNHまたは酸
素原子を表わし、mは1〜5の整数を表わす) で示される構成単位を20モル%以上含む高分子化合物と B.光架橋剤としてアジド化合物を溶媒に溶解させてなる
感光性樹脂組成物に C.着色顔料を分散せしめてなる光硬化性インキ。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP20778090A JP2975063B2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | 光硬化性インキ |
Applications Claiming Priority (1)
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---|---|---|---|
JP20778090A JP2975063B2 (ja) | 1990-08-06 | 1990-08-06 | 光硬化性インキ |
Publications (2)
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Family
ID=16545394
Family Applications (1)
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Country Status (1)
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KR101367253B1 (ko) | 2010-10-13 | 2014-03-13 | 제일모직 주식회사 | 감광성 수지 조성물 및 이를 이용한 차광층 |
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-
1990
- 1990-08-06 JP JP20778090A patent/JP2975063B2/ja not_active Expired - Lifetime
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