JPH06184482A - カラーフィルター用インキ - Google Patents

カラーフィルター用インキ

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Publication number
JPH06184482A
JPH06184482A JP17876391A JP17876391A JPH06184482A JP H06184482 A JPH06184482 A JP H06184482A JP 17876391 A JP17876391 A JP 17876391A JP 17876391 A JP17876391 A JP 17876391A JP H06184482 A JPH06184482 A JP H06184482A
Authority
JP
Japan
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color filter
pigment
polymer
ink
color
Prior art date
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Pending
Application number
JP17876391A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuhiko Kobayashi
加津彦 小林
Hiroshi Kawabata
洋 川端
Hiroyuki Sato
弘幸 佐藤
Takanori Fukumura
隆徳 福村
Tetsuya Nagaie
鉄哉 永家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Publication date
Application filed by Chisso Corp filed Critical Chisso Corp
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Publication of JPH06184482A publication Critical patent/JPH06184482A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 感光性樹脂組成物に顔料を分散せしめたカラ
ーフィルターを用いる公知のカラーフィルター形成法で
は、樹脂の耐熱性が不十分なため加熱により着色して色
純度が変化するという問題点がある。本発明では特定の
感光性樹脂組成物を用いることにより、上記欠点の解消
されたカラーフィルター用インキを提供する。 【構成】 A.一般式[I] 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 はH,CH3 またはC25
を、mは1〜4の整数をaは0.05〜0.5,bは
0.05〜0.4,cは0.05〜0.5,dは0.1
〜0.3なる範囲の値を夫々表す)で示される構成単位
からなるポリマーと B.ジアジド化合物を溶媒に溶解させてなる感光性樹脂
組成物に C.着色顔料を分散せしめてなるカラーフィルター用イ
ンキ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はカラー液晶表示素子、カ
ラー固体撮像素子などにおいて用いられるカラーフィル
ターを製造するためのカラーフィルター用インキに関す
る。
【0002】
【従来の技術とその問題点】カラーフィルターの形成材
料としては、従来重クロム酸アンモニウム、重クロム酸
カリウム等の6価クロム化合物を光架橋剤としてゼラチ
ン、グルーなどの天然高分子からなる感光性組成物が広
く用いられている。このような感光性組成物をガラスま
たは固体撮像素子等の基板上にスピンコート法で塗布す
る。次いでストライプ状またはモザイク状のパターンを
介して紫外線で露光し、現像することにより無色の透明
パターンを基板上に形成する。この無色の透明パターン
を染料を含有する染色溶液に浸漬して染色する。次に染
料をタンニン酸等で固着化するか、ないしは、染色パタ
ーン上に樹脂等で保護膜を形成することによって混色を
防止する。以上の工程を一色毎に繰り返すことにより、
目的とするカラーフィルターを製造することが一般に行
われている。上記のカラーフィルター形成法は色純度が
良好で、解像度もすぐれたカラーフィルターを与える
が、一方、工程が複雑である、染料を用いているので耐
熱性、耐候性に問題があるなどの欠点も有する。これら
の欠点を改良すべく、感光性樹脂組成物に顔料を分散せ
しめたカラーフィルターを用いるカラーフィルター形成
法が開示されている(特開昭60−129738,60
−129739,特開平1−152449)。
【0003】
【発明が解決しようとする問題点】これらのカラーフィ
ルター形成法では、染色工程および混色を防ぐ工程が省
かれて、工程は簡素化されている。しかし樹脂そのもの
の耐熱性が十分でなく加熱によって着色して、色純度が
変化するという問題点がある。本発明者等は、上述の問
題を解決すべく鋭意研究を行った。その結果後述式
[〓]の構成単位からなるポリマーとジアジド化合物の
溶媒溶液としてなる感光性樹脂組成物を用いるときは上
述の問題点が解消されることを知見し、この知見に基づ
いて本発明を完成した。以上の記述から明らかなよう
に、本発明の目的は、上記問題点の解消されたカラーフ
ィルター用インキを提供することである。
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、下記(1)
ならびに(2)の構成を有する。 (1)A.一般式[I]
【化3】 (式中R1 ,R2 ,R3 はH, CH3 または、 C25
を表わし、mは1〜4の整数を表わし、aは0.05〜
0.3,bは0.05〜0.3,cは0.3〜0.7,
dは0.1〜0.3なる範囲の値を表わす)で示される
構成単位からなるポリマーと、 B.ジアジド化合物を溶媒に溶解させてなる感光性樹脂
組成物に、 C.着色顔料を分散せしめてなることを特徴とするカラ
ーフィルター用インキ。 (2)B成分のジアジド化合物が一般式[II]で表わさ
れることを特徴とする請求項(1)に記載のカラーフィ
ルター用インキ。
【化4】 (式中R4 ,R5 はl, nが1〜4であるCn2n
H,またはCn2nOCl2lOHを表わす。)
【0005】本発明の構成と効果につき以下に詳述す
る。本発明で用いられる組成物のA成分である一般式
[I]で表わされるポリマーは、4種類の構成単位から
なっており、それぞれの構成単位が、顔料分散型カラー
フィルター材料に要求される諸性能を満足するために必
要である。即ち、 (1)顔料の分散性が良好で、十分な色濃度を示し、か
つ光の透過率が良いこと。 (2)空気中での露光で十分な感度が得られること。 (3)ブラックマトリックスに用いられるクロム膜、お
よびガラス基板に対し、接着力が十分であること。 (4)水又はアルカリ水溶液で容易に現像出来ることで
ある。
【0006】カルボキシル基を含む構成成分は水性溶媒
で現像するために必要であり、ポリマー中に占める割合
は5〜30モル%が好ましく、特に10〜20モル%が
好ましい。5モル%未満では現像時、未露光部分が残存
し易く、30モル%を越えると露光部分に膜厚の減少、
および穴が開くなどの欠点が生じる。
【0007】ヒドロキシル基を含む構成単位は、ガラス
基板に対する接着性を高める機能を有しており、ポリマ
ー中に占める割合は5〜30モル%が好ましく、特に5
〜20モル%が好ましい。5モル%未満では現像時露光
部分がガラス基板から剥離し易く、30モル%を越える
と顔料の分散性が低下して、カラーフィルター膜に濁り
が生じて好ましくない。
【0008】ピロリドン環を含む構成単位は、主として
ブラックマトリックスに使用されるクロム膜に対する接
着性と顔料の分散性を高める役割をになっている。ポリ
マー中に占める割合は30〜70モル%が好ましく、特
に40〜70モル%が好ましい。30モル%未満では、
顔料の分散性が十分ではなく、カラーフィルター膜の表
面平滑性および光透過性がそれぞれ低下する。70モル
%を越えると、膜がもろくなり、ガラス基板から剥離し
易くなる。
【0009】シクロヘキセン構造を含む構成単位は、空
気中での露光で高い感度を得るために必要である。ポリ
マー中に占める割合は10〜30モル%が好ましい。1
0モル%未満では感度が十分ではなく、30モル%を越
えるとポリマーの水性溶媒に対する溶解性が急激に減少
し、現像時に未露光部分の除去が不十分になり易い。
【0010】かくの如く、各構成単位はカラーフィルタ
ー用インキが備えるべき性能を満足するために必須であ
り、最適組成比も範囲が限定されている。上記のポリマ
ーは各構成単位に対応する不飽和二重結合を有する化合
物を、ラジカル重合等の方法で共重合することにより容
易に得られる。
【0011】本発明で用いられる組成物のB成分である
ジアジド化合物としては例えば次のものが挙げられる。
すなわち、4,4'−ジアジドカルコン、4,4'−ジアジドス
チルベン-2,2'-ジスルホン酸ソーダ、4,4'−ジアジドジ
フェニルメタンおよび2,6-ビス(4'-アジドベンザル) 4-
メチルシクロヘキサノン、4,4'−ジアジドスチルベン-
2,2'-ビス(ヒドロキシプロピルスルホンアミド)など
の4,4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス(スルホンアミ
ド)類などである。高感度で露光後も可視領域の透過性
が良い4,4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス(スルホン
アミド)類が最も好ましく用いられる。これらジアジド
化合物の使用量はA成分であるポリマー100部に対し
て0.1〜20部が好ましく、特に0.5〜10部が好
ましい。0.1部未満では感度が不十分であり、20部
を越えると、ジアジド化合物が析出するなどの問題が生
じる。
【0012】本発明で用いられる組成物のC成分である
着色顔料としては、有機顔料、無機顔料共に用いられる
が、ポリマーとの親和性が良好であることから有機顔料
が好ましく用いられる。顔料は、顔料そのものをポリマ
ーに分散しても良いし、アクリル系樹脂、マレイン酸系
樹脂、エチルセルロース系樹脂などに顔料を微分散させ
たいわゆる加工顔料をポリマーに分散してもよい。赤の
顔料としては、ペリレン系のC.I.ピグメントレッド
178、アントラキノン系のC.I.ピグメントレッド
177などが、単独またはアゾ系のC.I.ピグメント
イエロー83などと共に用いられる。緑の顔料として
は、ハロゲン化フタロシアニン系のC.I.ピグメント
グリーン36、C.I.ピグメントグリーン7などが、
単独またはアゾ系のC.I.ピグメントイエロー83な
どと共に用いられる。青の顔料としては、フタロシアニ
ン系のC.I.ピグメントブルー15:3、C.I.ピ
グメントブルー16などが、単独またはジオキサジン系
のC.I.ピグメントバイオレット23などと共に用い
られる。更にブラックマトリックス用の顔料としては、
カーボンのC.I.ピグメントブラック7が単独または
他の顔料と混合して用いられる。ポリマーに対する顔料
の使用量は、ポリマー100部に対し顔料5〜100部
が好ましく、特に10〜50部が好ましく用いられる。
【0013】上記A、B、C各成分を溶解分散させる溶
媒としては、メトキシエタノール、エトキシエタノー
ル、ジエチレングリコールモノメチルエ−テル、ジエチ
レングリコールモノエチルエーテルなどのアルコール類
およびメチルセロソルブアセテート、エチルセロソルブ
アセテートなどのエステル類が好ましく用いられるが、
アジド化合物の良溶媒であるN-メチル−2-ピロリドン、
N,N-ジメチルアセトアミドなども、上記アルコール類、
エステル類と混合して好ましく用いられる。
【0014】本発明によるカラーフィルター用インキ
は、まずA、B各成分を溶媒に溶解して感光性組成物を
調製し、次いで顔料を混合し、ボールミル等で分散して
調製する方法が好ましいが、この調製法に限定されるわ
けではない。得られたカラーフィルター用インキをスピ
ンコーター、ロールコーターなどを用いて、ガラス基
板、或いは半導体基板に塗布し、加熱して溶媒を蒸散さ
せ、ストライプ状またはモザイク状マスクを介して紫外
線を照射後テトラメチルアンモニウム水溶液、炭酸ソー
ダ水溶液などのアルカリ水に浸漬し、流水で洗浄する
と、未露光部のみが溶解し、所望の着色パターンを得る
ことが出来る。上記工程を繰り返すことによって、赤、
緑、青の画素とブラックマトリックスからなるカラーフ
ィルターを基板上に作成することができる。
【0015】着色顔料は、紫外光照射によってシクロヘ
キセン環の不飽和二重結合およびピロリドン環の活性水
素がアジド化合物と反応して形成される網目構造に保持
されて、カラーフィルター作成の工程中溶出することは
ない。
【0016】本発明によるカラーフィルター用インキ
は、カラーフィルター形成工程を簡易化すると同時に、
従来のカラーフィルター形成材料を用いたカラーフィル
ターにくらべ、優れた耐熱性、耐光性のカラーフィルタ
ーを形成することが出来る。以下実施例によって本発明
を詳述するが、本発明はこれら実施例により限定される
ものではない。
【0017】実施例1 (3-シクロヘキセニル)メチル=メタクリラート16
g,N-ビニル−2-ピロリドン48g,2-ヒドロキシエチ
ル=メタクリラート16g,メタクリル酸16g,2,2'
−アゾビスイソブチロニトリル0.3g,トタノール2
88gを攪拌機付きフラスコに入れ65℃で6時間攪拌
しながら加熱した。反応液を酢酸エチル400gとシク
ロヘキサン400gの混合液に投入し、析出した沈殿を
減圧乾燥してポリスチレン換算平均分子量110000
の57gのポリマーを得た。ボールミルを用いて次の組
成のカラーフィルター用インキを調製し、濾過径1μm
のメンブランフィルターを通して濾過した。
【0018】 赤色顔料インキ ポリマー 17g 2,6-ジ(4-アジドベンザル)-4メチルシクロヘキサノン 0.5g Cromophtal Red A3B (チバガイギー社、商品名) 5g Seikafast Yellow 2700 (大日精化社、商品名) 0.5g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 緑色インキ ポリマー 17g 4,4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス(ヒドロキシ プロピルスルホンアミド) 0.8g Cyanine Green S537-2y (大日精化社、商品名) 6g Seikafast Yellow 2700 (大日精化社、商品名) 6g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 青色インキ ポリマー 17g 4-4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス(ヒドロキシ プロピルスルホンアミド) 0.8g Chromofine Blue 4920(大日精化社、商品名) 5g Chromofine Violet RE(大日精化社、商品名) 0.4g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 黒色顔料インキ ポリマー 17g 2,6-ジ(4-アジドベンザル)-4メチルシクロヘキサノン 0.5g Denka Black (電気化学社、商品名) 6g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 90ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml
【0019】これらの着色インキを夫々別のガラス基板
或いはクロム基板にスピンコーターを用いて回転数12
00rpmで塗布し、140℃10分間熱処理後、ウシ
オ社製UI−501C超高圧水銀燈でストライプパター
ンのマスクを介して空気中で露光した。露光後0.05
%の炭酸ソーダ水溶液に2分間浸漬、次いで流水で15
秒間洗浄して未露光部分を除去した。更に200℃10
分間加熱した。露光量を変えて上記操作を行い、各色に
ついて現像後の膜圧が一定になる露光量を求めた。(但
し黒色インキのみは露光後85℃で5分間熱処理を行っ
た。)更にマスクを介さずに露光し、200℃加熱後ゴ
バン目試験で基板に対する接着性を調べた。表1に結果
を示した。
【0020】実施例2〜実施例4 実施例1中の4成分の組成比を変える以外は全て実施例
1と同様に実験を行った。
【0021】比較例1〜比較例8 成分組成比、成分数を変える以外は全て実施例1と同様
に実験を行った。表1に結果を示した。
【0022】比較例9 メタクリル酸メチル−メタクリル酸コポリマー(重量比
7:3)1.0g,トリメチロールプロパントリアクリ
レート0.3g,2,4,6-トリス(トリクロロメチル)ト
リアジン0.012g,メチルセロソルグ9ml,N-メ
チル−2-ピロリドン1mlを混合、溶解し、光硬化性樹
脂組成物とした。これに実施例1で用いた顔料を混合
し、赤、緑、青三色のカラーフィルター用インキを調整
した。このカラーフィルター用インキをガラス基板上に
900rpmで回転塗布し、85℃で10分間加熱後、
露光現像し、飽和膜厚時の露光量(感度)を測定した。
表1に結果を示した。更に実施例1と同様の剥離試験も
行った。
【0023】
【表1】
【0024】実施例5 実施例1で得たポリマーを用いて次の感光性組成物を調
整した。 ポリマー 17g 4,4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス[N-(3-オキサ− -7ヒドロキシヘプチル)スルホンアミド] 1.0g ジエチレングリコールモノエーテル 90ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 顔料を添加せずに実施例1と同様の条件でパターンを形
成した後、200℃10分間熱処理した。膜厚は1.2
μmであった。更に220℃1時間熱処理して、400
nm〜800nmのスペクトルを測定した。
【0025】比較例10 メタノール20mlに1-メチル-4-(p-ホルミルスチリ
ル)ピリジニウムメト硫酸塩0.5gと85%リン酸
1.0gを溶解し、これに88%けん化PVA5gを加
えた。分散液を暗所で20時間攪拌してから、PVA粉
末を濾過して集め、メタノールで洗浄し乾燥した。得ら
れたポリマー1gを純水10gに溶解し、2000rp
mで回転塗布した。80℃で20分間熱処理後200m
j/cm2 の露光量で露光した。純水で現像後140℃
30分間熱処理した。熱処理後の膜厚は1.1μmであ
った。更に180℃1時間熱処理をして400nm〜8
00nmのスペクトルを測定した。図3に実施例5と比
較例10の熱処理後の分光スペクトルを示した。本発明
に用いられているポリマーが220℃1時間熱処理して
も400nm以上の波長領域で透過率が95%以上を示
しているのに対し、比較例10のポリマーは180℃1
時間の熱処理で着色し、400nm〜600nmの透過
率が減少している。
【0026】比較例11 平均重量分子量100000のゼラチンを用いて以下の
組成の感光性組成物を調整した。 ゼラチン 20g 重クロム酸アンモニウム 4g 純水 90g メタノール 10g シランカップリング剤で処理したガラス基板にスピンコ
ーターで回転塗布し、70℃5分熱処理後、露光量15
0mj/cm2 で露光した。温水で現像後、80℃で5
分間熱処理した。染料として(日本化薬製の)赤24
P、緑1P、青5Pを使用して酢酸1%を添加した染浴
で65℃15分間染色した。その後、タンニン酸および
吐酒石の各1%水溶液で70℃、3分間染料の固定処理
を行った。実施例1と比較例11の着色パターンを22
0℃1時間加熱した。表2に加熱前と加熱後の色変化を
Labによる△Eとして示した。
【0027】
【表2】
【0028】本発明品が従来品と比較して耐熱性が明ら
かに優れていることを示す。
【発明の効果】本発明によるカラーフィルター用インキ
を用いれば、色純度が高く、信頼性の高いカラーフィル
ターを簡易な工程で作成することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図1はカラーフィルターの形成工程である。(a)は本
発明のカラーフィルター用インキを用いた形成法であ
り、(b)は従来法である。図2は実施例1で形成した
着色画像の分光スペクトルである。図3は実施例5と比
較例10の熱処理後の分光スペクトルである。点線は実
施例5を、実線は比較例10を示す。図4は実施例1で
合成したポリマーの赤外線吸収スペクトルである。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年7月30日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項1
【補正方法】変更
【補正内容】
【化1】(式中R1 ,R2 ,R3 はH, CH3 または、
25 を表わし、mは1〜4の整数を表わし、aは
0.05〜0.5,bは0.05〜0.4,cは0.0
5〜0.5,dは0.1〜0.3なる範囲の値を表わ
す)で示される構成単位からなるポリマーと、 B.ジアジド化合物を溶媒に溶解させてなる感光性樹脂
組成物に、 C.着色顔料を分散せしめてなることを特徴とするカラ
ーフィルター用インキ。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【問題点を解決するための手段】本発明は、下記(1)
ならびに(2)の構成を有する。 (1)A.一般式[I]
【化3】(式中R1 ,R2 ,R3 はH, CH3 または、
25 を表わし、mは1〜4の整数を表わし、aは
0.05〜0.5,bは0.05〜0.4,cは0.0
5〜0.5,dは0.1〜0.3なる範囲の値を表わ
す)で示される構成単位からなるポリマーと、 B.ジアジド化合物を溶媒に溶解させてなる感光性樹脂
組成物に、 C.着色顔料を分散せしめてなることを特徴とするカラ
ーフィルター用インキ。 (2)B成分のジアジド化合物が一般式[II]で表わさ
れることを特徴とする請求項(1)に記載のカラーフィ
ルター用インキ。
【化4】(式中R4 ,R5 はl, nが1〜4であるCn
2nOH,またはCn2nOCl2lOHを表わす。)
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0006
【補正方法】変更
【補正内容】
【0006】 カルボキシル基を含む構成成分は水性溶
媒で現像するために必要であり、ポリマー中に占める割
合は5〜50モル%が好ましく、特に10〜40モル%
が好ましい。5モル%未満では現像時、未露光部分が残
存し易く、50モル%を越えると露光部分に膜厚の減
少、および穴が開くなどの欠点が生じる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】 ヒドロキシル基を含む構成単位は、ガラ
ス基板に対する接着性を高める機能を有しており、ポリ
マー中に占める割合は5〜40モル%が好ましく、特に
10〜30モル%が好ましい。5モル%未満では現像時
露光部分がガラス基板から剥離し易く、40モル%を越
えると顔料の分散性が低下して、カラーフィルター膜に
濁りが生じて好ましくない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】 ピロリドン環を含む構成単位は、主とし
てブラックマトリックスに使用されるクロム膜に対する
接着性と顔料の分散性を高める役割をになっている。ポ
リマー中に占める割合は5〜50モル%が好ましく、特
10〜40モル%が好ましい。モル%未満では、顔
料の分散性が十分ではなく、カラーフィルター膜の表面
平滑性および光透過性がそれぞれ低下し、クロム膜から
剥離し易い。50モル%を越えると、膜がもろくなり、
ガラス基板から剥離し易くなる。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】 赤色顔料インキ ポリマー 17g 2,6-ジ(4-アジドベンザル)-4メチルシクロヘキサノン 0.5g Cromophtal Red A3B (チバガイギー社、商品名) 5g Seikafast Yellow 2700 (大日精化社、商品名) 0.5g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 60ml 1-メトキシ−2-プロパノール 30ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 緑色インキ ポリマー 17g 4,4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス(ヒドロキシ プロピルスルホンアミド) 0.8g Cyanine Green S537-2y (大日精化社、商品名) 6g Seikafast Yellow 2700 (大日精化社、商品名) 6g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 60ml 1-メトキシ−2-プロパノール 30ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 青色インキ ポリマー 17g 4-4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス(ヒドロキシ プロピルスルホンアミド) 0.8g Chromofine Blue 4920(大日精化社、商品名) 5g Chromofine Violet RE(大日精化社、商品名) 0.4g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 60ml 1-メトキシ−2-プロパノール 30ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 黒色顔料インキ ポリマー 17g 2,6-ジ(4-アジドベンザル)-4メチルシクロヘキサノン 0.5g Denka Black (電気化学社、商品名) 6g ジエチレングリコールモノエチルエーテル 60ml 1-メトキシ−2-プロパノール 30ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 比較例9 メタクリル酸メチル−メタクリル酸コポリマー(重量比
7:3)1.0g,トリメチロールプロパントリアクリ
レート0.3g,2,4,6-トリス(トリクロロメチル)ト
リアジン0.012g,メチルセロソル9ml,N-メ
チル−2-ピロリドン1mlを混合、溶解し、光硬化性樹
脂組成物とした。これに実施例1で用いた顔料を混合
し、赤、緑、青三色のカラーフィルター用インキを調整
した。このカラーフィルター用インキをガラス基板上に
900rpmで回転塗布し、85℃で10分間加熱後、
露光現像し、飽和膜厚時の露光量(感度)を測定した。
表1に結果を示した。更に実施例1と同様の剥離試験も
行った。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0023
【補正方法】変更
【補正内容】
【0023】
【表1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0024
【補正方法】変更
【補正内容】
【0024】 実施例5 実施例1で得たポリマーを用いて次の感光性組成物を調
整した。 ポリマー 17g 4,4'−ジアジドスチルベン-2,2'-ビス[N-(3-オキサ− -7ヒドロキシヘプチル)スルホンアミド] 1.0g ジエチレングリコールモノエーテル 60ml 1-メトキシ−2-プロパノール 30ml N-メチル−2-ピロリドン 10ml 顔料を添加せずに実施例1と同様の条件でパターンを形
成した後、200℃10分間熱処理した。膜厚は1.2
μmであった。更に220℃1時間熱処理して、400
nm〜800nmのスペクトルを測定した。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 A.一般式[I] 【化1】 (式中R1 ,R2 ,R3 はH, CH3 または、 C25
    を表わし、mは1〜4の整数を表わし、aは0.05〜
    0.3,bは0.05〜0.3,cは0.3〜0.7,
    dは0.1〜0.3なる範囲の値を表わす)で示される
    構成単位からなるポリマーと、 B.ジアジド化合物を溶媒に溶解させてなる感光性樹脂
    組成物に、 C.着色顔料を分散せしめてなることを特徴とするカラ
    ーフィルター用インキ。
  2. 【請求項2】 B成分のジアジド化合物が一般式[II]
    で表わされることを特徴とする請求項(1)に記載のカ
    ラーフィルター用インキ 【化2】 (式中R4 ,R5 はl, nが1〜4の整数であるCn
    2nOH,またはCn2nOCl2lOHを表わす。)
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