JP2967360B2 - 洗車機における車両の端部形状検出装置および車両のガラス検出装置、並びに洗車機 - Google Patents

洗車機における車両の端部形状検出装置および車両のガラス検出装置、並びに洗車機

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JP2967360B2 JP12748890A JP12748890A JP2967360B2 JP 2967360 B2 JP2967360 B2 JP 2967360B2 JP 12748890 A JP12748890 A JP 12748890A JP 12748890 A JP12748890 A JP 12748890A JP 2967360 B2 JP2967360 B2 JP 2967360B2
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Description

【発明の詳細な説明】 A.発明の目的 (1) 産業上の利用分野 本発明は、自動車の車体洗浄のための上面ブラシ、上
面乾燥ノズル等の処理手段を有する洗車機における車両
の端部形状検出装置および車両のガラス検出装置、並び
に洗車機に関する。
(2) 従来の技術 本出願人が既に提案した洗車機では、車両に対しその
前後方向に往復走行可能なフレームに、モータによって
上下回動自在な支持腕を枢支し、この支持腕の先端に、
車体の上面を洗浄する上面ブラシを備えた揺動腕の基端
を枢支している。この洗車機によれば、車高が高いワゴ
ン車を洗浄する場合には前記支持腕を上方に回動させて
上面ブラシの位置を上昇させ、車高の低い乗用車やバン
型車を洗浄する場合には前記支持腕を下方に回動させて
上面ブラシの位置を下降させることにより、種々の車体
形状の車両を効率よく洗浄できるようになっている(例
えば実開平1−111062号公報参照)。
(3) 発明が解決しようとする課題 しかしながら、同じ低車高の車両であっても、トラン
ク部を持つ乗用車とトランク部を持たないバン型車では
車体端部形状(例えば後部形状)が大きく異なってい
る。このために、上記洗車機では乗用車の洗浄を行う際
には効率よく洗浄作業を行うことができても、バン型車
の洗浄を行う際には、フレームの復行の過程でバン型車
の略垂直に切り立ったリヤガラス部に上面ブラシが引っ
掛かり、スムーズな洗浄が妨げられるような場合があっ
た。
上述の様な不具合を解決するには、例えば車両の端部
形状を検出し、その検出した端部形状に応じて前記支持
腕の位置を別個に制御して上面ブラシの移動経路を変え
ることで、車両端部形状にそれぞれ適合した車体表面の
処理を行う必要がある。またその車両端部形状の検出等
に当たっては車両のリヤ又はフロントガラスを的確に検
出できるようにすることが望ましい。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、自動
車の車体表面を処理する処理手段を備えた洗車機におい
て車両の端部形状を的確に検出できるようにした、車両
の端部形状検出装置を提供することを第1の目的とし、
また同じく洗車機において車両のリヤ若しくはフロント
ガラスを的確に検出できるようにした、車両のガラス検
出装置を提供することを第2の目的とし、更に車両の端
部形状を的確に検出して、その検出結果に基づき処理手
段を車両端部形状に応じて的確に制御できるようにした
洗車機を提供することを第3の目的とする。
B.発明の構成 (1) 課題を解決するための手段 上記目的を達成するために請求項1の発明は、車両の
車体表面を処理する処理手段を備えた洗車機において、
車両の車端を検出する車端検出手段と、車両のボンネッ
ト面及び天井面間の高さに配設された光電スイッチと、
その光電スイッチ及び前記車端検出手段から各々出力さ
れる信号に基づいて車両の端部形状を検出する端部形状
検出手段とを備え、その端部形状検出手段は、前記光電
スイッチが遮光から透過になる度に、そのときの車両に
対する前記光電スイッチの相対位置を記憶する記憶手段
を有し、前記車端検出手段が車両の車端を検出したとき
に前記記憶手段が記憶している最後に記憶した前記相対
位置を端部形状検出に用いることを特徴とし、また請求
項2の発明は、車両の車体表面を処理する処理手段を、
車両の前後方向に往復走行可能な走行フレームに設けた
洗車機において、前記走行フレームの往行開始位置にお
ける該フレームと車両との位置関係を略一定とすべく車
両のタイヤを停止させるタイヤストッパと、車両の上面
を検出する車両検出手段と、前記走行フレームの往行開
始位置からの該走行フレームの走行位置を検出する走行
位置検出手段と、その走行位置検出手段が所定の走行位
置を検出するまでに前記車両検出手段が所定高さの車両
の上面を検出したかにより車両の端部形状を検出する端
部形状検出手段とを備えたことを特徴とし、更に請求項
3の発明は、車両の車体表面を処理する処理手段を備え
た洗車機において、車両の車端を検出する車端検出手段
と、車両のボンネット面及び天井面間の高さに配設され
た光電スイッチと、その光電スイッチ及び前記車端検出
手段から各々出力される信号に基づいて車両のリヤガラ
ス又はフロントガラスを検出するガラス検出手段とを備
え、そのガラス検出手段は、前記光電スイッチが遮光か
ら透過になる度に、そのときの車両に対する前記光電ス
イッチの相対位置を記憶する記憶手段を有し、前記車端
検出手段が車両の車端を検出したときに前記記憶手段が
記憶している最後に記憶した前記相対位置をガラス検出
位置とすることを特徴とし、更にまた請求項4の発明
は、車両の車体表面を処理する処理手段を、車両の前後
方向に往復走行可能な走行フレームに設けた洗車機にお
いて、車両の車体上面が1つの所定基準高さよりも高い
か低いかを検出する高低検出手段と、前記走行フレーム
の往行時において該フレームの所定位置からの走行位置
を検出する走行位置検出手段と、その走行位置検出手段
が所定の走行位置を検出するまでに前記高低検出手段が
前記所定基準高さより高い車体上面を検出したか否かに
より予め分類される車両端部形状にそれぞれ対応した2
つの端部形状信号のうちの一方を前記走行位置検出手段
及び前記高低検出手段の各検出結果に基づいて出力する
端部形状信号出力手段と、前記走行フレームの往行時に
前記端部形状信号出力手段が出力した端部形状信号に基
づいて前記処理手段を制御する洗車機制御手段とを備え
たことを特徴とする。
(2) 作用 請求項1の発明の上記特徴によれば、車端検出手段の
信号と、車両のボンネット面及び天井面間の高さにある
光電スイッチの信号とに基づいて車両の端部形状を検出
することができ、しかもその端部形状検出手段は、車端
検出手段が車両の車端を検出したときに前記記憶手段が
記憶している最後に記憶した前記相対位置を端部形状検
出に用いるため、光電スイッチとして強い光のものを使
用しても、誤検出が回避できる。
また請求項2の発明の上記特徴によれば、車両の上面
を検出する車両検出手段と、走行フレームの往行開始位
置からの該走行フレームの走行距離とに基づいて車両の
端部形状を検出することができ、またその端部形状検出
のために車端を特別に検出する必要はない。
更に請求項3の発明の上記特徴によれば、車端検出手
段の信号と、車両のボンネット面及び天井面間の高さに
配設された光電スイッチの信号とに基づいて車両のリヤ
ガラス又はフロントガラスを検出することができ、しか
もそのガラス検出手段は、車端検出手段が車両の車端を
検出したときに前記記憶手段が記憶している最後に記憶
した前記相対位置をガラス検出位置とするため、光電ス
イッチとして強い光のものを使用しても、誤検出が回避
できる。
さらにまた請求項4の発明の上記特徴によれば、端部
形状信号出力手段は、走行フレームの走行時において走
行位置検出手段が所定の走行位置を検出するまでに高低
検出手段が所定基準高さより高い車体上面を検出したか
否かにより予め分類される車両端部形状にそれぞれ対応
した2つの端部形状信号のうちの一方を走行位置検出手
段及び高低検出手段の各検出結果に基づいて出力し、そ
の出力された端部検出信号に基づいて走行フレームの往
行時に処理手段が的確に制御される。
(3) 実施例 以下、第1図〜第7図に基づいて本発明の第1実施例
を説明する。第1図および第2図に示すように、門型走
行フレーム1の両側部中央には一対の支持軸2,2が回動
自在に支持されており、この支持軸2,2にはスプロケッ
ト3,3を固着した一対の支持腕4,4が回転自在に支承され
ている。各支持腕4,4の先端には一対の揺動腕5,5の中間
部に固着された揺動軸6,6が回転自在に支承され、該揺
動腕5,5の先端には、処理手段としての上面ブラシ7が
固着されたブラシ支持軸8の両端が回転自在に支持され
ている。
一方の揺動腕5の上端にはバランスウエイト9が固着
されており、他方の揺動腕5の上端にはバランスウエイ
トを兼ねる減速機付モータ10が固着されている。そし
て、この減速機付モータ10の出力軸に固着したスプロケ
ット11と前記ブラシ支持腕8に固着したスプロケット12
をチェン13で連結することにより、上面ブラシ7を回転
駆動するようになっている。
上記揺動軸6,6の外端に固着されたスプロケット14,14
と、支持軸2,2の中間に固着された同歯数のスプロケッ
ト15,15はチェン16,16によって連結されており、一方の
支持軸2の外端に固着したシリンダアーム17には門型走
行フレーム1に一端が枢支されたシリンダ19の他端が連
結されている。したがって、第2図に示すように、この
シリンダ19を伸長させることにより、シリンダアーム17
を介して支持軸2が回動され、更にこの支持軸2の回転
はチェン16を介して揺動軸6に伝達されて、揺動アーム
5を上面ブラシ7が上方へ位置するように回動させる。
また、シリンダ19を不作動にすると、上面ブラシ7は自
重によって下方へと揺動する。このとき、前記支持軸2
のシリンダアーム17の反対側に固着したストッパアーム
18が門型走行フレーム1に設けられたストッパ20,21に
当接することにより、揺動腕5の上下の揺動範囲を制限
している。
また、他方の支持軸2には、磁石22を有する取付板23
が固着されており、門型走行フレーム1に設けたリード
スイッチ24によって上面ブラシ7が上限位置に達したこ
とを検出するようになっている。更に、この支持軸2の
外端は揺動腕5の回転角度を検出するロータリーエンコ
ーダ25に接続されており、このロータリーエンコーダ25
と上記リードスイッチ24で車高検出手段としての揺動角
度検知位置Hを構成し、揺動腕5,5の上限位置からの回
動角度を検知できるようになっている。
門型走行フレーム1の上部に回転自在に支承された同
調軸26の両端部にはスプロケット27,27が固着されてお
り、これ等のスプロケット27,27は無端チェン28,28を介
して揺動腕4,4と一体のズプロケット3,3に連結されてい
る。また、前記同調軸26の一端に固着されたスプロケッ
ト29はチェン31を介して門型走行フレーム1に設けられ
た自己制動するウォーム減速機付モータ32のスプロケッ
ト30に連結されている。したがって、減速機付モータ32
を駆動することによって同調軸26が回転し、この同調軸
26に接続された一対の支持腕4,4は互いに同期して回動
される。このとき、同調軸26の外端に固着された取付板
34と磁石33と、門型走行フレーム1に配置された3個の
リードスイッチ35A,35B,35Cの作用により、第2図にお
ける揺動軸6の下限位置6a、中間位置6b、上限位置6cが
検出される。
上述の門型走行フレーム1は、更に側面ブラシ40、側
面乾燥ノズル41、上面乾燥ノズル42を備えており、走行
駆動装置36により回転させられる駆動輪37,37と遊輪38,
38により走行レール39,39上を往復走行できるようにな
っている。その際、前記走行駆動装置36に設けたロータ
リエンコーダ43によって門型走行フレーム1の走行位置
が検出される。
また、門型走行フレーム1には各々光電スイッチより
なる第1車体検出手段P1と第2車体検出手段P2が設けら
れており、後述するように第1車体検出手段P1は車端検
出手段として、第2車体検出手段P2は車両検出手段とし
て機能する。そして、第5図から明らかなように、第1
車体検出手段P1は車両のボンネット面よりも低い位置に
配設され、第2車体検出手段P2は車両のボンネット面か
ら天井面までの間の高さに配設されている。
第3図は門型走行フレーム1に設けられた制御装置44
の機能を示すブロック図で、ロータリエンコーダ43が出
力するパルスに基づいて門型走行フレーム1の位置を演
算する走行位置出力手段からの信号が第1記憶手段M1
第2記憶手段M2に入力される。そして、第1車体検出手
段P1からの信号が入力された第1記憶手段M1は、その時
の門型走行フレーム1の走行位置を記憶するとともに、
第2車体検出手段P2からの信号が入力された第2記憶手
段M2は、その時の門型走行フレーム1の走行位置、即ち
該フレーム1に対する第2車体検出手段P2の相対位置を
記憶する。両記憶手段M1,M2が出力する信号は後部形状
判定手段に入力されて乗用車とバン型車が識別され、そ
の結果に基づいて洗車機制御手段を介して洗浄手段が駆
動される。
次に、本発明の第1実施例の作用を第4図のフローチ
ャートと第5図〜第7図の作用の説明図に基づいて説明
する。
第5図において、門型走行フレーム1は走行レール39
の左端に位置し、揺動軸6,6が中間位置(6b)に位置
し、上面ブラシ7は左方上限位置の待機位置(イ)にあ
る。車両を停止させた状態において、上面ブラシ7を反
時計方向に回転させ、モータ32を駆動して支持腕4を時
計方向へ回動し、揺動軸6,6を中間位置(6b)より下限
位置(6a)へ回動させる。同時に、シリンダ19を不作動
にして上面ブラシ7を下限位置(ロ)に下降させ、門型
走行フレーム1を右へ往行させると、上面ブラシ7は車
両の上面をブラシング洗浄する。支持軸2,2が(ハ)の
位置になり、あらかじめ設定した角度に揺動腕5,5が揺
動したことを揺動角度検知装置Hが検知すると、モータ
32を駆動して揺動軸6,6を下限位置(6a)から反時計方
向へ回動させ中間位置(6b)へ回動させる。門型走行フ
レーム1の往行に伴い、車両が実線で示す乗用車Vpであ
る場合には上面ブラシ7がボンネット、天井、トランク
の各上面を(ニ)、(ホ)、(ヘ)の順にブラシング洗
浄し、また、車両が鎖線で示すバン型車Vbである場合に
は上面ブラシ7がボンネットおよび天井の各上面を
(ニ)、(ホ)、(ト)の順にブラシング洗浄して車両
より離れ、門型走行フレーム1が(チ)の位置に達する
と、走行を停止して往行での洗浄を終わる。そして、上
述の門型走行フレーム1の往行の過程で車両が乗用車Vp
であるかバン型車Vbであるかが判別され、その結果に基
づいて復行における上面ブラシ7の昇降が制御される。
次に、第4図のフローチャートに基づいて上記乗用車
Vpとパン型車Vbの識別について説明する。まず、ステッ
プS1で前記門型走行フレーム1が往行を開始し、ステッ
プS2で第1車体検出手段P1がONからOFFになると、すな
わち、それまで車両の下部によって遮光されていた第1
車体検出手段P1が車両の後端から離れて透過すると、ス
テップS5でそのときの門型走行フレーム1の走行位置が
第1記憶手段M1に記憶される。また、ステップS2で第1
車体検出手段P1がOFFになる以前において、ステップS3
で第2車体検出手段P2がONからOFFになると(即ち、そ
れまで車両のフロントガラス前端部によって遮光されて
いた第2車体検出手段P2がフロントガラスを透過した
り、車両のフロント、センター又はリヤの各ピラーによ
って遮光されていた第2車体検出手段P2がサイドガラス
又はリヤガラスを透過したり、またはリヤガラス後端部
によって遮光されていた第2車体検出手段P2がリヤガラ
ス後端部を過ぎて透過すると)、ステップS4でそのとき
の門型走行フレーム1の走行位置が第2記憶手段M2に記
憶される。従ってステップS2で第1車体検出手段P1がON
からOFFになったときには、第2車体検出手段P2が乗用
車Vpのキャビン部分、あるいはバン型車Vbの荷物室部分
から離れたときの門型走行フレーム1の走行位置が第2
記憶手段M2に記憶されている。これにより、次に説明す
る自動車の端部形状検出に際して第2車体検出手段P2
光電スイッチが最後に遮光から透過になった信号を用い
ることができるため、その第2車体検出手段P2の光電ス
イッチとして、サイドガラス等を透過するような光の強
いものを使用しても、光電スイッチの誤検出を防止でき
る。
続いて、ステップS6で前記第1記憶手段M1と第2記憶
手段M2の記憶値の差が基準値Aよりも大きいか判断さ
れ、YESの場合、すなわち第1車体検出手段P1がOFFにな
るタイミングと第2車体検出手段P2がOFFになるタイミ
ングの差が大きい場合には、車体後部の車高が低い乗用
車Vpであると判断され、ステップS7で後述の乗用車Vpに
対応する復行洗浄が行われる。一方、ステップS6でNOの
場合、すなわち第1車体検出手段P1がOFFになるタイミ
ングと第2車体検出手段P2がOFFになるタイミングの差
が小さい場合には、車体後部の車高が高いバン型車Vbで
あると判断され、ステップS8で後述のバン型車Vbdに対
応する復行洗浄が行われる。
第6図は往行において車両が乗用車Vpであると判断さ
れた場合の復行における洗浄工程を示すものである。
まず上面ブラシ7を時計方向に回転させるとともに、
モータ32を駆動して支持腕4,4を時計方向に回動させて
揺動軸6,6を下限位置(6a)とし、門型走行フレーム1
を左へ復行させる。門型走行フレーム1が位置(リ)か
ら(ヌ)へ移動し、ここで上面ブラシ7が乗用車Vpのト
ランク部と接触して揺動腕5,5が予め設定した所定の角
度に揺動したことを揺動角度検知装置Hが検出すると、
モータ32が駆動されて揺動軸6,6は、下限位置(6a)か
ら中間位置(6b)へ反時計方向へ回動される。これによ
り、門型走行フレーム1の走行に伴って上面ブラシ7は
(ル)、(オ)、(ワ)の順に乗用車Vpの上面をブラシ
ング洗浄し、(カ)の位置で復行と上面ブラシの回転が
停止され、シリンダ19を作動して上面ブラシを(イ)の
待機位置として復行での洗浄を終了する。
第7図は往行において車両がバン型車Vbであると判断
された場合の復行における洗浄工程を示すものである。
門型走行フレーム1が位置(リ)から(ヌA)へ移動
し、ここで上面ブラシ7がバン型車Vbの後端と接触して
揺動腕5,5が予め設定した所定の角度に揺動したことを
揺動角度検知装置Hが検出すると、モータ32が駆動され
て揺動軸6,6は、下限位置(6a)から上限位置(6c)へ
反時計方向へ回動される。同時に位置(ヌA)から位置
(ヌB)までの間、門型走行フレーム1の走行速度が低
速となり、これにより、上面ブラシ7はバン型車Vbの後
面をブラシング洗浄しながら上昇し、更にルーフ部に沿
って位置(ヌC)から位置(オ)に達する。ここで揺動
軸6,6は、上限位置(6c)から中間位置(6b)へ時計方
向へ回動され、上面ブラシ7は(ワ)、(カ)の順にバ
ン型車Vbの上面をブラシング洗浄し、復行での洗浄を終
了する。
前記第1実施例は、本発明(請求項1・3)に対応す
るものであり、特に第4図のステップS6を実行するため
の処理部は、本発明(請求項1)の端部形状検出手段を
構成しており、また第2記憶手段M2は、第2車体検出手
段P2(光電スイッチ)が遮光から透過になる度に、その
ときの車両に対する該検出手段P2の相対位置を記憶する
本発明の記憶手段を構成している。
また第4図のステップS2〜S6では、第1車体検出手段
P1(車端検出手段)が車両の車端を検出したときに第2
記憶手段M2(記憶手段)が記憶している最後に記憶した
前記相対位置をリヤガラス検出位置としており、これら
を実行する処理部が本発明(請求項3)のガラス検出手
段を構成している。
第8図および第9図は、車両が門型走行フレーム1に
対して前後逆向きに置かれる第2実施例を示すものであ
る。なお、乗用車Vpは車体の前後部に車高の低いボンネ
ット部とトランク部を有するため、前後いずれの向きに
停止させてもよい。この実施例では、門型走行フレーム
1が往行を開始した直後に乗用車Vpとバン型車Vbが識別
され、その結果に基づいて往行における洗浄工程が制御
される。
第9図のフローチャートのステップS9で門型走行フレ
ーム1の往行が開始され、ステップS10で第1車体検出
手段P1がOFFからONになった時、あるいは往行の開始時
にONである場合(第8図において、車両の停止位置の誤
差により最初から第1車体検出手段P1が車両を検出する
場合もある)、ステップS11でその時の門型走行フレー
ム1の走行位置が第1記憶手段M1に記憶される。また、
ステップS12で第2車体検出手段P2がOFFからONになった
時、あるいは往行の開始時にONである場合(バン型車Vb
の場合には、ステップS10と同様に最初から第2車体検
出手段P2が車両を検出する場合もある)、ステップS13
でその時の門型走行フレーム1の走行位置が第2記憶手
段M2に記憶される。続いて、ステップS14で前記第2記
憶手段M2と第1記憶手段M1の記憶値の差が基準値Bより
も大きいか判断され、YESの場合にはトランクまたはボ
ンネットを有する乗用車Vpであると判断され、ステップ
S15で前述の第5図と同じ往行洗浄が行われる。一方、
ステップS14でNOの場合には、車体後部の車高が高いバ
ン型車Vbであると判断され、ステップS16でバン型車Vb
に対応する洗浄が行われる。すなわち、第8図におい
て、上面ブラシ7を上限位置(a)から下限位置(b)
に下降させて門型走行フレーム1を右へ往行させる。や
がて(c)の位置で上面ブラシ7がバン型車Vbの後面に
当接して揺動角度検知装置Hが作動すると、門型走行フ
レーム1の往行を停止して揺動軸6,6を(6a)の位置か
ら(6c)の位置に上昇させ、上面ブラシ7が(d)の位
置に達すると門型走行フレーム1を再び往行させる。そ
して、上面ブラシ7でバン型車Vbの天井部を(d)、
(e)、(f)の順に洗浄し、(f)の位置で揺動軸6,
6を(6b)の位置に下降させて(g)の位置で往行洗浄
を終了する。
前記第2実施例は、本発明(請求項4)に対応するも
のであり、特に第9図のステップS14を実行するための
処理部は、本発明(請求項4)の端部形状信号出力手段
を構成している。また第2車体検出手段P2は、車両の車
体上面が1つの所定基準高さ(即ち該手段P2の設置高
さ)よりも高いか低いかを検出する本発明(請求項4)
の高低検出手段を構成している。
第10図は本発明の第3実施例のフローチャートで、こ
の実施例は第2実施例における第1車体検出手段P1を省
略し、その代わりに、車両のタイヤに係合してこれを停
止させるタイヤストッパ45(第8図参照)を設けること
により、往行開始時における門型走行フレーム1と車両
の位置関係を略一定に保つ点に特徴を有している。
この実施例によれば、ステップS17で門型走行フレー
ム1の往行を開始し、ステップS18で第2車体検出手段P
2がOFFからONになった場合、あるいは始めからONである
場合に、ステップS19でその時の門型走行フレーム1の
走行位置が第2記憶手段M2に記憶される。そして、ステ
ップS20で前記第2記憶手段M2が記憶値が基準値Cより
も大きい場合、即ち、門型走行フレーム1が往行開始位
置から比較的長い距離往行した時に第2車体検出手段P2
がONした場合には、車両がトランクあるいはボンネット
を有する乗用車Vpであると判断し、ステップS21で対応
する往行洗車が行われる。一方、ステップS20でNOの場
合、即ち、門型走行フレーム1が往行開始位置から僅か
な距離往行しただけ、あるいは全く往行しないうちに第
2車体検出手段P2がONした場合には、車両がバン型車Vb
であると判断して、ステップS22で対応する往行洗車が
行われる。
前記第3実施例は、本発明(請求項2・4)に対応す
るものであり、特に第10図のステップS20を実行するた
めの処理部は、本発明(請求項2)の端部形状検出手段
および本発明(請求項4)の端部形状信号出力手段を構
成している。また第2車体検出手段P2は、車両の車体上
面が1つの所定基準高さ(即ち該手段P2の設置高さ)よ
りも高いか低いかを検出する本発明(請求高4)の高低
検出手段を構成している。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記
実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記
載された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更
を行うことが可能である。例えば、第1車体検出手段P1
および第2車体検出手段P2に光電管を用いる代わりに超
音波検出器を用いることが可能である。
また、第1車体検出手段P1と第2車体検出手段P2を前
後方向に位置をずらせて配設することも可能であるが、
その場合基準値A,Bを両検出手段P1,P2の前後方向のずれ
に合わせて変更する必要がある。
更に、本発明は、処理手段としての上面ブラシ7の昇
降制御に用いるだけでなく、洗車機の処理手段としての
上面乾燥ノズル42の昇降制御に対しても適用可能であ
り、これにより乗用車とバン型車のいずれの乾燥処理も
効果的に行うことができる。
C.発明の効果 以上のように請求項1の発明によれば、車両の車端を
検出する車端検出手段の出力信号と、車両のボンネット
面及び天井面間の高さに配設された光電スイッチの出力
信号とに基づいて車両の端部形状を検出することができ
る。しかもその端部形状検出手段は、光電スイッチが遮
光から透過になる度に、そのときの車両に対する光電ス
イッチの相対位置を記憶する記憶手段を有し、車端検出
手段が車両の車端を検出したときに記憶手段が記憶して
いる最後に記憶した前記相対位置を端部形状検出に用い
るので、光電スイッチに光の強いものを使用でき、光電
スイッチの誤検出防止に効果的である。
また請求項2の発明によれば、車両の上面を検出する
車両検出手段と、走行フレームの往行開始位置からの該
走行フレームの走行距離とに基づいて車両の端部形状を
検出することができ、またその端部形状検出のために車
端を特別に検出する必要はないから、それだけ制御が簡
素化される。
更に請求項3の発明によれば、車両の車端を検出する
車端検出手段の出力信号と、車両のボンネット面及び天
井面間の高さに配設された光電スイッチの出力信号とに
基づいて車両のリヤガラス又はフロントガラスを検出す
ることができる。しかもそのガラス検出手段は、光電ス
イッチが遮光から透過になる度に、そのときの車両に対
する光電スイッチの相対位置を記憶する記憶手段を有
し、車端検出手段が車両の車端を検出したときに記憶手
段が記憶している最後に記憶した前記相対位置をガラス
検出位置とするので、光電スイッチに光の強いものを使
用でき、光電スイッチの誤検出防止に効果的である。
更にまた請求項4の発明によれば、走行フレームの往
行時において走行位置検出手段が所定の走行位置を検出
するまでに高低検出手段が所定基準高さより高い車体上
面を検出したか否かにより予め分類される車両端部形状
にそれぞれ対応した2つの端部形状信号のうちの一方
を、端部形状信号出力手段が走行位置検出手段及び高低
検出主手段の各検出結果に基づいて出力し、走行フレー
ムの往行時に前記端部形状信号に基づいて処理手段を制
御するようにしたので、走行フレームの往行時に車両の
端部形状に応じて処理手段を的確に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の第1実施例を示すもので、第
1図はその後部形状検出装置を備えた洗車機の正面図、
第2図は同じく側面図、第3図はその制御装置の機能を
示すブロック図、第4図はそのフローチャート、第5図
〜第7図は作用の説明図、第8図および第9図は本発明
の第2実施例を示すもので、第8図は作用の説明図、第
9図はそのフローチャート、第10図は本発明の第3実施
例のフローチャートである。 M……記憶手段としての第2記憶手段、P1……車端検出
手段としての第1車体検出手段、P2……光電スイッチ;
車両検出手段;高低検出手段としての第2車体検出手
段、S6……端部形状検出手段に対応した処理を行うステ
ップ、S14……端部形状検出手段;端部形状信号出力手
段に対応した処理を行うステップ、S14……端部形状信
号出力手段に対応した処理を行うステップ、Vp……車両
としての乗用車、Vb……車両としてのバン型車、7,40,4
1,42……処理手段としての上面ブラシ,側面ブラシ,側
面乾燥ノズル,上面乾燥ノズル

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車両(Vp,Vb)の車体表面を処理する処理
    手段(7,40〜42)を備えた洗車機において、 車両(Vp,Vb)の車端を検出する車端検出手段(P1
    と、 車両(Vp,Vb)のボンネット面及び天井面間の高さに配
    設された光電スイッチ(P2)と、 その光電スイッチ(P2)及び前記車端検出手段(P1)か
    ら各々出力される信号に基づいて車両(Vp,Vb)の端部
    形状を検出する端部形状検出手段(S6)とを備え、 その端部形状検出手段(S6)は、前記光電スイッチ
    (P2)が遮光から透過になる度に、そのときの車両(V
    p,Vb)に対する前記光電スイッチ(P2)の相対位置を記
    憶する記憶手段(M2)を有し、前記車端検出手段(P1
    が車両(Vp,Vb)の車端を検出したときに前記記憶手段
    (M2)が記憶している最後に記憶した前記相対位置を端
    部形状検出に用いることを特徴とする、洗車機における
    車両の端部形状検出装置。
  2. 【請求項2】車両(Vp,Vb)の車体表面を処理する処理
    手段(7,40〜42)を、車両(Vp,Vb)の前後方向に往復
    走行可能な走行フレーム(1)に設けた洗車機におい
    て、 前記走行フレーム(1)の往行開始位置における該フレ
    ーム(1)と車両(Vp,Vb)との位置関係を略一定とす
    べく車両(Vp,Vb)のタイヤを停止させるタイヤストッ
    パ(45)と、 車両(Vp,Vb)の上面を検出する車両検出手段(P2
    と、 前記走行フレーム(1)の往行開始位置からの該走行フ
    レーム(1)の走行位置を検出する走行位置検出手段
    と、 その走行位置検出手段が所定の走行位置を検出するまで
    に前記車両検出手段(P2)が所定高さの車両の上面を検
    出したかにより車両の端部形状を検出する端部形状検出
    手段(S20)とを備えたことを特徴とする、洗車機にお
    ける車両の端部形状検出装置。
  3. 【請求項3】車両(Vp,Vb)の車体表面を処理する処理
    手段(7,40〜42)を備えた洗車機において、 車両(Vp,Vb)の車端を検出する車端検出手段(P1
    と、 車両(Vp,Vb)のボンネット面及び天井面間の高さに配
    設された光電スイッチ(P2)と、 その光電スイッチ(P2)及び前記車端検出手段(P1)か
    ら各々出力される信号に基づいて車両(Vp,Vb)のリヤ
    ガラス又はフロントガラスを検出するガラス検出手段と
    を備え、 そのガラス検出手段は、前記光電スイッチ(P2)が遮光
    から透過になる度に、そのときの車両(Vp,Vb)に対す
    る前記光電スイッチ(P2)の相対位置を記憶する記憶手
    段(M2)を有し、前記車端検出手段(P1)が車両(Vp,V
    b)の車端を検出したときに前記記憶手段(M2)が記憶
    している最後に記憶した前記相対位置をガラス検出位置
    とすることを特徴とする、洗車機における車両のガラス
    検出装置。
  4. 【請求項4】車両(Vp,Vb)の車体表面を処理する処理
    手段(7,42)を、車両(Vp,Vb)の前後方向に往復走行
    可能な走行フレーム(1)に設けた洗車機において、 車両(Vp,Vb)の車体上面が1つの所定基準高さよりも
    高いか低いかを検出する高低検出手段(P2)と、 前記走行フレーム(1)の往行時において該フレーム
    (1)の所定位置からの走行位置を検出する走行位置検
    出手段と、 その走行位置検出手段が所定の走行位置を検出するまで
    に前記高低検出手段(P2)が前記所定基準高さより高い
    車体上面を検出したか否かにより予め分類される車両端
    部形状にそれぞれ対応した2つの端部形状信号のうちの
    一方を前記走行位置検出手段及び前記高低検出手段
    (P2)の各検出結果に基づいて出力する端部形状信号出
    力手段(S14,S20)と、 前記走行フレーム(1)の往行時に前記端部形状信号出
    力手段(S14,S20)が出力した端部形状信号に基づいて
    前記処理手段(7,42)を制御する洗車機制御手段とを備
    えたことを特徴とする、洗車機。
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