JP2890228B2 - 洗車機 - Google Patents

洗車機

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JP2890228B2
JP2890228B2 JP7927493A JP7927493A JP2890228B2 JP 2890228 B2 JP2890228 B2 JP 2890228B2 JP 7927493 A JP7927493 A JP 7927493A JP 7927493 A JP7927493 A JP 7927493A JP 2890228 B2 JP2890228 B2 JP 2890228B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、往復走行する門型走行
フレームに左右一対のガイドレールを支持し、そのガイ
ドレールに沿って上面処理装置を昇降させる洗車機に関
する。
【0002】
【従来の技術】往復走行する門型走行フレームに左右一
対のガイドレールの上端を揺動自在に支持し、トップブ
ラシを支持した移動台車をガイドローラにより前記ガイ
ドレールに沿って昇降させる洗車機が、特開昭59−9
6034号公報により公知である。
【0003】また、往復走行する門型走行フレームに左
右一対のガイドレールを固定し、トップブラシを揺動腕
を介して支持した左右一対の台車をガイドローラにより
前記ガイドレールの沿って昇降させる洗車機が、特開平
1−164654号公報により公知である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、門型走行フ
レームの左右の下端は相互に連結されていないため、そ
の剛性が上端に比べて低いものとなり、組付時に左右の
下端間の幅が広がったり狭まったりして組付調整に手間
取る問題がある。
【0005】また、門型走行フレームの左右の下端は完
全に同期して走行するとは限らず、走行レールや車輪の
状態によって前後方向に位置ずれし、しかも前記ずれの
量は一定ではなく往行時と復行時とで異なっているた
め、左右のガイドレールが非平行になってトップブラシ
のスムーズな昇降が阻害されてしまう。これを防止する
ために、トップブラシを案内するガイドレールとガイド
ローラとの隙間を大きく設定すると、門型走行フレーム
の走行時に異音が発生する問題がある。
【0006】本発明は前述の事情に鑑みてなされたもの
で、門型走行フレームの組付が容易であり、且つ上面処
理装置をスムーズに昇降させることが可能な洗車機を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、往復走行する門型走行フレームに左右一
対のガイドレールを支持し、そのガイドレールに沿って
上面処理装置を昇降させる洗車機において、左右一対の
ガイドレールの上端を連結部材を介して一体に結合する
とともに、前記ガイドレールをその上端で門型走行フレ
ームの上部に支持して、該ガイドレールが門型走行フレ
ームの左右の下端間の位置ずれの影響を受けないように
したことを特徴とする。
【0008】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。
【0009】図1〜図7は本発明の一実施例を示すもの
で、図1は洗車機の全体正面図、図2は同じく全体側面
図、図3は図2の3−3線断面図、図4は作用の説明
図、図5および図6は案内枠の揺動角に基づくトップブ
ラシと門型走行フレームの制御内容を示す図、図7は作
用の説明図である。
【0010】図1および図2に示すように、洗車機は床
面に敷設した左右一対の走行レール1,1に前後各2個
の駆動輪2,2と従動輪3,3を案内されて走行する門
型走行フレーム4を備える。前記駆動輪2,2はインバ
ータにより回転速度が調整可能な走行用モータ5,5に
接続され、これにより門型走行フレーム4は走行レール
1,1に沿って前後方向に任意の速度で往復走行するこ
とができる。
【0011】門型走行フレーム4の上部には、左右方向
に配設された1本のトップブラシ昇降駆動軸6の両端部
が一対の軸受け7,7によって回転自在に支持される。
車両の上面を洗浄する上面処理装置としてのトップブラ
シ8の昇降を案内する案内枠9は、左右一対のガイドレ
ール10,10と、これらガイドレール10,10の上
端間を一体に結合する連結部材としての中空の案内枠揺
動軸11とを備える。案内枠揺動軸11は前記トップブ
ラシ昇降駆動軸6の外周に同軸に嵌合し、左右一対の軸
受け12,12によってトップブラシ昇降駆動軸6に相
対回転自在に支持される。
【0012】つまり、トップブラシ昇降駆動軸6は軸受
け7,7によって門型走行フレーム4に回転自在に支持
されるとともに、そのトップブラシ昇降駆動軸6に軸受
け12,12によって案内枠揺動軸11が揺動自在に支
持される。これにより、案内枠揺動軸11の外部にトッ
プブラシ昇降駆動軸6を配設した場合に比べて、案内枠
9の吊り下げ支持部の構造を簡略化することが可能とな
り、その結果として門型走行フレーム4の全高を低く抑
えることが可能となる。
【0013】左右のガイドレール10,10と門型走行
フレーム4とは一対のシリンダ13,13によって接続
されており、このシリンダ13,13を伸縮駆動するこ
とにより案内枠9を垂下位置より図2のa方向およびb
方向に揺動させることができる。
【0014】図3を併せて参照すると明らかなように、
ガイドレール10,10は断面コ字状に形成され、その
内部には断面L字状のガイド板14が固着される。左右
のガイドレール10,10には、ガイド板14とガイド
レール10の内壁との間に案内される2個のガイドロー
ラ15,15とガイドレール10の内壁に案内される1
個のガイドローラ16とを有する左右一対の台車17
A,17Bが、互いに同期して昇降し得るように支持さ
れる。左右の台車17A,17Bにはトップブラシ支持
軸18の左右両端部が固着され、そのトップブラシ支持
軸18に回転自在に嵌合するトップブラシ回転軸19の
一端に設けたスプロケット20と一方の台車17Bに設
けたトップブラシ回転用モータ21のスプロケット22
がチェン23を介して接続され、これによりトップブラ
シ8が回転駆動される。
【0015】門型走行フレーム4にはインバータにより
回転速度を調整可能なトップブラシ昇降用モータ24が
設けられ、そのトップブラシ昇降用モータ24のスプロ
ケット25とトップブラシ昇降駆動軸6の一方の端部に
設けたスプロケット26とがチェン27で接続される。
またガイドレール10,10の内部においてトップブラ
シ昇降駆動軸6に設けた2個のスプロケット28,28
と該ガイドレール10,10の下端に設けた2個のスプ
ロケット29,29間にはチェン30,30が巻き掛け
られ、それらチェン30,30の両端は各台車17A,
17Bに結着される。尚、組付けを容易に行うために、
前記スプロケット28,28の直径は案内枠揺動軸11
の内径、および軸受12、12が装着されるガイドレー
ル10,10の端部開口よりも小さく形成されている。
【0016】而して、トップブラシ昇降用モータ24を
駆動するとトップブラシ昇降駆動軸6が回転し、トップ
ブラシ8を支持する左右の台車17A,17Bはガイド
レール10,10に案内されて昇降する。このとき、ガ
イドレール10,10の内部に洗浄水が浸入しないよう
に、ガイドレール10,10の開口面にスリットを有す
るゴム板31,31が張設される。
【0017】トップブラシ昇降駆動軸6の他方の端部に
設けたスプロケット32と門型走行フレーム4の下部に
設けたスプロケット33とに巻き掛けられたチェン34
には、トップブラシ8が重力で下降しようとする力に対
抗するバランスウエイト35が固着される。
【0018】案内枠9の一方のガイドレール10にはト
ップブラシ8の下限位置と上限位置をそれぞれ検出する
下限検出スイッチ36と上限検出スイッチ37が設けら
れ、これら両検出スイッチ36,37は一方の台車17
Aに設けた磁石38により作動する。トップブラシ昇降
駆動軸6の一端にはロータリエンコーダ39が設けら
れ、前記上限検出スイッチ37が作動状態から不作動状
態になった時から前記ロータリエンコーダ39の出力パ
ルス数を加減算することにより、トップブラシ8の昇降
位置が検出される。
【0019】門型走行フレーム4には案内枠9の揺動端
を規制する一対のストッパ40,41が設けられる。ま
た門型走行フレーム4には前記各ストッパ40,41に
対応して前方振れ検出スイッチ42と後方振れ検出スイ
ッチ43とが設けられ、案内枠9が矢印a方向に振れて
前記ストッパ40に当接するとガイドレール10に設け
た磁石44により前記前方振れ検出スイッチ42が作動
し、案内枠9が矢印b方向に振れて前記ストッパ41に
当接すると前記磁石44により前記後方振れ検出スイッ
チ43が作動する。
【0020】またトップブラシ昇降駆動軸6の他端に相
対回転自在に支持された駆動ギヤ45がロータリエンコ
ーダ46の従動ギヤ47に噛合し、前記駆動ギヤ45と
ガイドレール10がピン48で連結され、これにより案
内枠9の揺動が駆動ギヤ45および従動ギヤ47を介し
てロータリエンコーダ46に伝達される。したがって、
門型走行フレーム4の往行時には前方振れ検出スイッチ
42が作動状態から不作動状態になった時から、また門
型走行フレーム4の復行時には後方振れ検出スイッチ4
3が作動状態から不作動状態になった時から、ロータリ
エンコーダ46の出力パルスを加減算して案内枠9の揺
動角を検出することができる。
【0021】更に、門型走行フレーム4には、開閉レー
ル49に沿って開閉する左右一対のサイドブラシ50,
50、左右一対の昇降レール51,51に沿って昇降す
るトップノズル52、および左右一対のサイドノズル5
3,53が装着される。
【0022】門型走行フレーム4に設けられた制御装置
54には、前記下限検出スイッチ36、上限検出スイッ
チ37、前方振れ検出スイッチ42、後方振れ検出スイ
ッチ43、ロータリエンコーダ39,46等の検出器か
らの信号が入力され、それら信号と予め記憶されたプロ
グラムとに基づいて前記走行用モータ5,5、トップブ
ラシ回転用モータ21、トップブラシ昇降用モータ24
等の駆動が制御される。
【0023】次に、前述の構成を備えた本発明の実施例
の作用について説明する。ここで、案内枠9の揺動可能
範囲は、垂下位置からa方向およびb方向にそれぞれ8
°ずつ、すなわち車両Vの前後方向に合計16°の範囲
とされる。
【0024】門型走行フレーム4を図示せぬスタート位
置検出スイッチが作動する図4(A)の4a位置に停止
させ、トップブラシ8を上限検出スイッチ37が作動す
る上限位置に上昇させる。またシリンダ13,13を伸
長駆動し、案内枠9を門型走行フレーム4の往行方向
(図2の矢印a方向)に揺動させてストッパ40に当接
させ、前方振れ検出スイッチ42が作動する位置に停止
させる。この状態から制御装置54に設けた図示せぬス
タートボタンを押すと、トップブラシ8が矢印方向に回
転して下降する。トップブラシ8が下限検出スイッチ3
6が作動する下限位置に下降すると、門型走行フレーム
4が車両Vに向けて往行を開始する。すなわち、門型走
行フレーム4の往行方向に案内枠9を揺動させた状態
で、その門型走行フレーム4を車両Vに向けて往行させ
る。
【0025】やがてトップブラシ8が車両Vに当接し、
その反力で案内枠9が矢印b方向に所定角度揺動したこ
とをロータリエンコーダ46が検出すると、トップブラ
シ昇降用モータ24が駆動されてトップブラシ8がガイ
ドレール10,10に沿って上昇する。トップブラシ8
の上昇によって案内枠9の揺動角が減少すると、前記ト
ップブラシ昇降用モータ24が停止してトップブラシ8
の上昇が停止する。例えば、前方振れ検出スイッチ42
が作動している時に案内枠9の垂下位置から矢印a方向
への揺動角は8°であり、垂下位置から矢印a方向への
揺動角が5°以下になるとトップブラシ8が上昇を開始
し、垂下位置から矢印a方向への揺動角が5°以上にな
ると上昇を停止する。更に、垂下位置を越えて矢印b方
向への揺動角が−5°以下になっているときは、門型走
行フレーム4の走行を停止する(図5参照)。而して、
案内枠9の揺動角に基づいてトップブラシ8の上昇と上
昇停止を繰り返しながら、そのトップブラシ8で車両V
のボンネット面とフロントガラス面を洗浄する。
【0026】門型走行フレーム4の往行距離が予め設定
された所定距離Lになってトップブラシ8が車両Vの天
井面に達すると(図4(A)の4b位置)、シリンダ1
3,13が不作動状態になり、案内枠9は案内枠揺動軸
11回りに自由に揺動可能な状態となる。尚、前記門型
走行フレーム4の往行位置は、走行用モータ5,5に接
続された図示せぬロータリエンコーダが出力するパルス
を加減算することにより求められる。
【0027】シリンダ13,13が不作動になると、矢
印方向に回転するトップブラシ8が車両Vの天井面から
受ける反力によって案内枠9は垂下位置よりも矢印b方
向に揺動し、図4(B)の4cに示す状態となる。シリ
ンダ13,13を不作動にしてから所定時間経過後の案
内枠9の矢印b方向への揺動角が垂下位置から所定角度
範囲(例えば2°〜5°)にある時には、トップブラシ
8の昇降を停止し、所定角度以上(例えば5°以上)に
なったらトップブラシ8を上昇させ、所定角度以下(例
えば2°以下)になったらトップブラシ8を下降させ
る。これにより、トップブラシ8は車両Vの天井面を洗
浄する(図6参照)。
【0028】トップブラシ8が車両Vのリヤガラス面に
達すると、案内枠9の揺動角は2°以下になるため、ト
ップブラシ8はリヤガラス面を洗浄しながら下降する。
トップブラシ8がトランク面に達して案内枠9の揺動角
が2°を越えると、トップブラシ8の下降を停止してト
ランク面を洗浄する。トップブラシ8がトランク面の後
端に達して案内枠9の揺動角が2°以下になると、トッ
プブラシ8を下限位置まで下降させる。
【0029】尚、図6で揺動角が2°以下になってトッ
プブラシ8を下降させる時、トップブラシ回転用モータ
21に流れる電流を検出する電流検出装置等の負荷検出
手段がトップブラシ回転用モータ21の負荷が所定値を
越したことを検出したら、トップブラシ8の下降を停止
することにより適切な面圧に制御できる。上記トップブ
ラシ8の下降停止は、門型走行フレーム4の復行時にト
ップブラシ8がボンネット面の先端に達した時にも行う
ことができる。
【0030】而して、門型走行フレーム4が図4(B)
の4d位置に達すると往行を停止してトップブラシ8を
逆回転させ、更にシリンダ13,13を収縮駆動して案
内枠9を矢印b方向に揺動させ、その案内枠9がストッ
パ41に当接して後方振れ検出スイッチ43が作動する
位置に停止させる。続いて、門型走行フレーム4を復行
させて前記往行工程と同様の動作を行わせながら車両V
の上面を洗浄する。すなわち、門型走行フレーム4は、
案内枠9を門型走行フレーム4の復行方向に予め揺動さ
せた状態で車両Vに向けて復行する。
【0031】門型走行フレーム4が図4(A)の4b位
置に達するまでは、案内枠9の垂下位置から矢印b方向
への揺動角が5°〜8°の時はトップブラシ8の上昇を
停止し、5°以下になるとトップブラシ8を上昇させ、
更に−5°以下になっているときは門型走行フレーム4
の走行を停止させる。これにより車両Vのトランク面、
リヤガラス面、および天井面を洗浄する。門型走行フレ
ーム4が図4(A)の4b位置に達するとシリンダ1
3,13を不作動状態とし、所定時間の経過後に案内枠
9が矢印a方向への揺動角が2°〜5°の時はトップブ
ラシ8の昇降を停止し、2°以下の時はトップブラシ8
を下降させるとともに、5°以上の時はトップブラシ8
を上昇させ、これによりトップブラシ8で車両Vの天井
面、フロントガラス面、およびボンネット面を洗浄す
る。そして、門型走行フレーム4が図4(A)の4a位
置に達すると復行を停止して洗浄工程を終了する。
【0032】上述のように、門型走行フレーム4の往行
時の前半にシリンダ13,13を伸長駆動して案内枠9
を矢印a方向、すなわち門型走行フレーム4の進行方向
に傾斜させているので、車両Vに当接したトップブラシ
8が車両Vから受ける反力を前記傾斜した案内枠9に沿
って作用させ、トップブラシ8の上昇をスムーズに行わ
せることが可能となる。同様に、門型走行フレーム4の
復行時の前半にシリンダ13,13を収縮駆動して案内
枠9を門型走行フレーム4の進行方向である矢印b方向
に傾斜させることにより、車両Vに当接したトップブラ
シ8が車両Vから受ける反力を利用してトップブラシ8
の上昇をスムーズに行わせることが可能となる。このよ
うに案内枠9を傾斜させることにより、門型走行フレー
ム4を高速で走行させてもトップブラシ8をスムーズに
上昇させることができるため、洗車に要する時間を短縮
することが可能となる。
【0033】また、案内枠9を門型走行フレーム4の進
行方向に予め傾斜させたことにより、案内枠9の揺動可
能範囲が広がってトップブラシ8のスムーズな上昇が可
能となる。以下、これを図7に基づいて更に説明する。
【0034】図7は門型走行フレーム4の往行時に乗用
車形状の車両Vのボンネット面VB、フロントガラス面
VP、および天井面VRを洗浄するトップブラシ8の軸
心の移動軌跡を示すもので、実線は本実施例を、破線は
従来のものを示している。すなわち、本実施例では案内
枠9が予め門型走行フレーム4の進行方向に8°傾斜し
ており、トップブラシ8が車両Vのフロントガラス面V
Pと接触して案内枠9の揺動角が最初の8°から不感帯
としての3°を差し引いた5°になりトップブラシ8の
上昇が開始され、トップブラシ8が車両Vの天井面VR
に達した時に案内枠9の揺動角が−8°になるように門
型走行フレーム4の走行速度とトップブラシ8の上昇速
度を設定した時のトップブラシ8の軸心の移動軌跡が実
線で示されている。
【0035】一方、従来のものは案内枠9を垂下位置
(すなわち、揺動角が0°の位置)として門型走行フレ
ーム4を走行させているので、前記3°の不感帯を確保
すると揺動角が−3°になった時にトップブラシ8が上
昇を開始する。したがって、門型走行フレーム4の走行
速度とトップブラシ8の上昇速度を上記と同じにする
と、案内枠9の揺動角は短時間で揺動限界の−8°に達
して案内枠9はそれ以上揺動できなくなり、結果として
トップブラシ8の軸心の軌跡は破線で示すように折れ曲
がったものとなる。
【0036】両者を比較すると、図中右側の実線で示す
本実施例の軌跡はフロントガラス面VPの上部に沿う部
分で傾斜角度が起立しているのに対し、破線で示す従来
のものの軌跡は傾斜角度が寝ており、これは本実施例に
よればトップブラシ8が車両Vのフロントガラス面VP
と天井面VRの境目をスムーズに通過できることを示し
ている。このように、案内枠9を予め進行方向に傾斜さ
せて該案内枠9の揺動可能範囲を拡大したので、ロータ
リエンコーダ64の感度を高めること無く、あるいはト
ップブラシ8の上昇速度を速めたり門型走行フレーム4
の走行を頻繁に停止させること無く、トップブラシ8を
スムーズに上昇させて短時間で有効な洗浄効果を得るこ
とができる。
【0037】尚、スタートボタンが押されたときにシリ
ンダ13,13を収縮駆動し、後方振れ検出スイッチ4
3が作動したらシリンダ13,13を伸長駆動し、前方
振れ検出スイッチ42が作動したらトップブラシ8を矢
印方向に回転して下降させるようにすれば、後方振れ検
出スイッチ43、前方振れ検出スイッチ42、揺動感知
手段としてのロータリーエンコーダ46が正常に作動す
るか否かの診断を行うことができる。この結果により異
常が認められた場合には、洗車機を全停止するか、ある
いはトップブラシ8を不使用にすれば、車両や洗車機の
破損を防止できる。
【0038】上述した車両の洗浄中に門型走行フレーム
4の左右の下端間が前後に位置ずれしても、案内枠9が
左右一対のガイドレール10,10の上端を案内枠揺動
軸11で相互に結合した構造を備え、且つ前記ガイドレ
ール10,10の上端において門型走行フレーム4に枢
支されているので、それらガイドレール10,10は門
型走行フレーム4の下端の位置ずれに関わらず平行に保
持される。その結果、トップブラシ8のスムーズな昇降
が確保されるだけでなく、門型走行フレーム4の走行中
に異音が発生することもない。また、門型走行フレーム
4の組付時に左右の下端間の幅に多少の誤差があって
も、その誤差が左右のガイドレール10,10の平行性
に影響を与えないため、門型走行フレーム4の組付調整
を容易に行うことができる。
【0039】以上、本発明の実施例を詳述したが、本発
明は前記実施例に限定されるものでなく、種々の設計変
更を行うことが可能である。
【0040】例えば、実施例ではシリンダ13,13で
案内枠9を揺動させているが、このシリンダ13,13
に代えてトルクモータ等の他の手段を使用することがで
きる。また、実施例では案内枠9をストッパ40あるい
はストッパ41に当接する位置に揺動させた状態で門型
走行フレーム4の往行および復行を開始しているが、門
型走行フレーム4の往行および復行の開始時に案内枠9
を垂下位置のままとし、走行を開始してからトップブラ
シ8が車両Vに当接する前に案内枠9をストッパ40あ
るいはストッパ41に当接する位置に揺動させた状態に
しても良い。更に、本発明は左右のガイドレール10,
10を門型走行フレーム4に揺動不能に固定した洗車機
に対しても適用することができる。
【0041】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、左右一対
のガイドレールの上端を連結部材を介して一体に結合
し、且つ前記ガイドレールをその上端で門型走行フレー
の上部に支持して、該ガイドレールが門型走行フレー
ムの左右の下端間の位置ずれの影響を受けないようにし
たので、門型走行フレームの走行時にその左右の下端間
に位置ずれが発生しても、左右一対のガイドレールは前
記位置ずれの影響を受けずに相互に平行な状態に保持さ
れる。その結果、上面処理装置のスムーズな昇降が可能
になるだけでなく、門型走行フレームの走行中における
異音の発生を防止することができる。しかも、門型走行
フレームの左右の下端間の幅を厳密に調整しなくとも、
左右一対のガイドレールが平行な状態に保持されて上面
処理装置のスムーズな昇降が確保されるため、門型走行
フレームの組付作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】洗車機の全体正面図
【図2】洗車機の全体側面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】作用の説明図
【図5】案内枠の揺動角に基づくトップブラシと門型走
行フレームの制御内容を示す図
【図6】案内枠の揺動角に基づくトップブラシと門型走
行フレームの制御内容を示す図
【図7】作用の説明図
【符号の説明】
4 門型走行フレーム 8 トップブラシ(上面処理装置) 10 ガイドレール 11 案内枠揺動軸(連結部材)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 往復走行する門型走行フレーム(4)に
    左右一対のガイドレール(10)を支持し、そのガイド
    レール(10)に沿って上面処理装置(8)を昇降させ
    る洗車機において、 左右一対のガイドレール(10)の上端を連結部材(1
    1)を介して一体に結合するとともに、前記ガイドレー
    ル(10)をその上端で門型走行フレーム(4)の上部
    に支持して、該ガイドレール(10)が門型走行フレー
    ム(4)の左右の下端間の位置ずれの影響を受けないよ
    うにしたことを特徴とする、洗車機。
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