JP3901820B2 - 洗車機 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、門型に形成された洗車機本体内に、自動車に対して洗車作業を施す洗車処理装置を備え、洗車機本体と自動車とを相対移動させて洗車を行う洗車機に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の洗車機では、上面洗浄ブラシを回転自在に保持した一対のブラシアームを、門型状に形成されたフレームの左右両側に回動自在に軸支して備え、洗車機と洗浄する自動車との相対移動に伴い、上面洗浄ブラシを、洗浄する自動車の車体に接触させて追従させながら洗車を行っている。
【0003】
ところで、ワンボックスタイプのワゴン車や、ジープタイプの自動車のように、フロントウインドウ部分の傾斜の急な自動車は、洗車機と洗浄する自動車との相対移動に伴って、上面洗浄ブラシを洗浄する自動車の車体に接触させて追従させようとしても、傾斜の急な部分で上面洗浄ブラシが自動車の車体に圧接し、ブラシアームの回動ができずに追従させられなくなる場合がある。このため、傾斜の急な部分を持つ形状の自動車では、急傾斜部分で上面洗浄ブラシを自動車の車体から離して上昇させ、急傾斜面で上面洗浄ブラシが引っかからないように回避している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
自動車が急傾斜部分を持つか否かは、洗車機に備えられた車形センサーにより検出された自動車の形状により判断される。この車形センサーは、例えば普通車のウインドウ位置、ワゴン車のウインドウ位置といった、自動車の車体の複数段階の高さを検出する車体検出手段の検出結果を、洗車機と自動車との相対位置に対応づけて記憶し、それぞれの車高が検出された相対位置から車体の傾斜角度を算出することにより行われる。
【0005】
しかしながら、2〜3段階の高さを検出する車体検出手段を用いるだけでは、検出できる車形が大まかであり、近年のように多様化した自動車の形状を検出するには充分ではなく、例えば、フロントウインドウ部分がなだらかで、上面洗浄ブラシを車体に接触させながら追従させることのできるロングノーズタイプのワゴン車と、フロントウインドウ部分の傾斜が急で、上面洗浄ブラシをフロントウインドウ部分で上昇させて車体から離して回避させる必要のあるジープタイプの自動車の区別が難しい場合がある。もちろん車体検出手段を多数配置してこれらの問題の解消をはかることは可能であるが、このためには相当額のコストアップと複雑な制御システムが必要となり、高価でかつ多額の開発費を要する問題があった。このため、ジープタイプの自動車を洗車する場合では、洗車機の操作パネル等からジープタイプの自動車であることを入力指示し、大まかにとらえられた車形の、フロントウインドウと推定される部分で、上面洗浄ブラシを上昇させて回避させている。このため、上面洗浄ブラシを必要以上に回避させて洗い残しの部分を生じさせるなど、きめ細かい洗車ができなかった。
【0006】
【課題を解決するための手段】
このような問題を解決するために本発明は、門型状に形成されたフレームの左右両側に回動自在に軸支された一対のブラシアームと、該ブラシアームの一端に回転自在に軸支されたブラシと、前記ブラシアームの回動位置を検出する回動位置検出手段と、前記門型フレームと洗浄する自動車との相対位置を検出する相対位置検出手段と、前記ブラシより先行して自動車車体における特定部位の高さ位置を検出する光電スイッチとを備えた洗車機において、光電スイッチがワゴン車のフロントウィンドウ位置を検出したときに相対位置検出手段で検出される相対位置を基準として設定される判定相対位置にブラシが達したとき、回動位置検出手段で検出されるブラシアームの回動位置に基づいて前記ブラシによるフロントウィンドウの洗浄が可能であるか否かを判断し、洗浄が不可と判断されれば前記ブラシアームを制御して上面ブラシを回避させる制御手段を備えたものである。
【0007】
また、制御手段は、ブラシが判定相対位置に達したときのブラシアームの回動位置に基づいてワゴン車のフロントウインドウの傾斜角度を推定し、推定したフロントウインドウの傾斜角度に応じて前記ブラシをフロントウインドウを回避した後、自動車の屋根部に下降させる位置を設定する機能を有している。
【0010】
【作用】
これにより、車体の傾斜が急で、上面洗浄ブラシが車体に接触したままでは追従できない場合のみ、急傾斜部分を自動的に検出して上面洗浄ブラシを回避させることができ、ジープタイプの自動車の場合でも、フロントウインドウ部の傾斜がゆるやかな場合は、上面洗浄ブラシを車体に接触させて追従させ、洗い残しをなくし、フロントウインドウ部の傾斜が急なときのみ、フロントウインドウ部分で上面洗浄ブラシを上昇させて回避させ、洗い残しの少ない洗車を行うことができる。また、フロントウインドウ部の傾斜角度から屋根部の位置も推定でき、上面洗浄ブラシをフロントウインドウ部分で回避させた後、屋根部の適切な位置に下降させることができ、洗い残しの少ない洗車が行える。
【0011】
【実施例】
以下、図面を基に、本発明の実施例について説明する。図1は本発明の実施例の側面図、図2は本発明の実施例の正面図である。図において、1は自動車車体を跨ぐように門型状に形成した洗車機フレームで、正転逆転可能なモータ4,4により、車輪2,2を回転駆動して、レール3,3に沿って往復走行する。
【0012】
5は、洗車機走行位置を検出するロータリーエンコーダーで、モータ4の出力軸に連結し、モータ4の回転方向を検出しながら単位角度回転毎にパルス信号を出力して洗車機フレーム1の走行位置を与えている。
【0013】
6は、洗車機位置を検出する位置センサ−で、洗車機フレーム1下部に設けられ、レール3敷設面に固定された突起物であるドッグ7を感知してスイッチングし、洗車機フレーム1の位置を与えている。ドッグ7は洗車機フレームの走行開始位置を与える。
【0014】
8は車体上面に沿って上下する上面洗浄ブラシ、9,9は車体側面に沿って開閉する側面洗浄ブラシ、10,11,11は散水ノズル、12は上面乾燥ノズル、13,13は側面乾燥ノズルで、洗車機フレーム1の往復走行に伴って、車体の洗浄,乾燥等の処理を行う洗車処理装置を構成する。
【0015】
投光器14a,15a,16a,17a、受光器14b,15b,16b,17bは光電スイッチで、洗車機で洗浄する自動車車体の高さを検出する。自動車車体は、投光器から発光され受光器で受光される光を、自動車車体が遮ることにより検出される。14a,14bは車両下部の高さH1を、15a,15bは普通車ウインドウ位置の高さH2を、16a,16bはワゴン車ウインドウ位置の高さH3を、17a,17bは、洗車機では洗車できない高さH4の自動車車高を検出する。
【0016】
図3は、上面洗浄ブラシの構成を示す説明図である。上面洗浄ブラシ8は、ブラシアーム18,18の一端にその両側を支持され、ブラシアーム18,18の回動に従って上下動する。ブラシアーム18,18に一体に設けられた支軸19,19は、門型フレーム1の内方両側に固定される軸受20,20により支持されている。支軸19の一方には、エアシリンダ21が連結され、上面洗浄ブラシ8は、エアシリンダ21の作動に伴い上昇する。エアシリンダ21の作動が解かれると、上面洗浄ブラシ8は重力バランスにより下降し、この状態で自動車車体に接触すると、ブラシアーム18,18が上方に回動して、上面洗浄ブラシ8は自動車車体上面をなぞるように移動する。支持軸19には、上面洗浄ブラシ8の回動位置を検出する回動位置検出手段29が備えられている。
【0017】
一方のブラシアーム18には、上面洗浄ブラシ8を支持する側と支軸19に対して反対の側に、上面洗浄ブラシ8を駆動する正逆回転可能なモータ22が取り付けられている。なお、図示しないが、このブラシアーム18内には、上面洗浄ブラシ8およびモータ22のそれぞれと連結するスプロケットと、この両スプロケットに掛け渡されたチェーンとが備えられている。他方のブラシアーム18には、やはり上面洗浄ブラシ8を支持する側と反対の側に、ウエイト23が取り付けられており、上面洗浄ブラシ8の回動負荷を軽くしている。
【0018】
図4は上面洗浄ブラシの回動位置を検出する回動位置検出手段を示す説明図である。24は支持軸19に固着された支持板で、支持板24にはマグネット25が固着されている。上面洗浄ブラシ8を支持するブラシアーム18が支持軸19を支点に回動するのに伴い、マグネット25が移動する円周上の洗車機フレーム1側には、近接スイッチ26,27,28が固着され、マグネット25の移動に伴いスイッチングしてブラシアーム18の回動角度を検出することにより、上面洗浄ブラシ8の回動位置を検出する。近接スイッチ26は上面洗浄ブラシ8が上昇位置になるときの回動位置を、近接スイッチ27は上面洗浄ブラシ8が傾斜面に追従して上昇できるか否かを判定する位置になるときの回動位置を、近接スイッチ28は上面洗浄ブラシ8が下降位置になるときの回動位置をそれぞれ検出する。
【0019】
図5は実施例の制御系を示すブロック図である。30はマイクロコンピュータで、演算処理を行うCPU31、プログラム及び各種データを記憶するメモリ32、及び入出力インターフェース33,33より成り、入出力インターフェース33,33には、走行位置検出用ロータリーエンコーダー5,位置センサー6、散水ノズル10,11,11、上面洗浄ブラシ回転用モータ22、側面洗浄ブラシ9,9、上面乾燥ノズル12、側面乾燥ノズル13,13、車高検出用光電スイッチ14a,14b,15a,15b,16a,16b,17a,17b、ブラシアーム回動用エアシリンダ21、ブラシ回動位置検出用近接スイッチ26,27,28が接続されている。
【0020】
34は洗車機走行用モータ4,4の回転数を制御するインバーターで、入出力インターフェース33に接続され、洗車機走行用モータ4,4に供給する電源の周波数を変更して、モータ4,4の回転数を変え、洗車機の走行速度を適宜変更する。35は上面洗浄ブラシ回転用モータ22の回転数を制御するインバーターで、入出力インターフェース33に接続され、上面洗浄ブラシ回転用モータ22に供給する電源の周波数を変更して、モータ22の回転数を変え、上面洗浄ブラシの回転数を適宜変更する。
【0021】
次に、実施例の動作について説明する。実施例では、フロントウインドウ部分の傾斜が急で、上面洗浄ブラシを上昇させて回避させる必要のあるジープタイプの自動車の場合について説明する。図6に示すように、洗車を行う自動車Aが、洗車開始の所定の位置に停止し、作業者が、洗車機フレーム1に備えられた図示しない操作パネルを操作して、洗車コース、突起物の有無等を指定し、スタートスイッチを押すことにより洗車が開始される。
【0022】
洗車が開始されると、図7に示すように、洗車機本体1が走行を開始し、車体検出手段である光電スイッチが自動車車体の形状を検出する。まず、車両下部を検出する光電スイッチが、投光器14aと受光器14b間を車体によって遮光され、車体を検出する。洗車機は、走行位置検出用ロータリーエンコーダ5により検出される、この時の洗車機フレーム1の走行位置P1を、メモリ32に記憶する。続いて、普通車ウインドウ位置を検出する光電スイッチが、投光器15aと受光器15b間を車体によって遮光され、車体を検出する。洗車機は、ロータリーエンコーダ5により与えられるこの時の洗車機フレーム1の走行位置P2を、メモリ32に記憶する。続いて、ワゴン車ウインドウ位置を検出する光電スイッチが、投光器16aと受光器16b間を車体によって遮光され、車体を検出する。洗車機は、ロータリーエンコーダ5により与えられるこの時の洗車機フレーム1の走行位置P3を、メモリ32に記憶する。この後、ワゴン車ウインドウ位置を検出する光電スイッチが、投光器16aと受光器16b間の車体による遮光を解かれ、車体を検出しなくなると、洗車機は、この時の洗車機フレーム1の走行位置P4をメモリ32に記憶する。また、普通車ウインドウ位置を検出する光電スイッチが、投光器15aと受光器15b間の車体による遮光を解かれ、車体を検出しなくなると、洗車機は、この時の洗車機フレーム1の走行位置P5を、メモリ32に記憶する。また、車両下部を検出する光電スイッチが、投光器14aと受光器14b間の車体による遮光を解かれ、車体を検出しなくなると、洗車機は、この時の洗車機フレーム1の走行位置P6を、メモリ32に記憶する。このようにして、移動する洗車機フレーム1の位置と車体を検出する光電スイッチの検出結果が対応づけられて記憶され、自動車Aの概略車形が検出される。
【0023】
ワゴン車ウインドウ位置を検出する光電スイッチが、投光器16aと受光器16bの間を車体によって遮光された点が、本発明の、車体の傾斜角度を検出するための基準となる基準点Pとなる。洗車機は、基準点の位置P3から距離L1離れた位置PJを、フロントウインドウ部で上面洗浄ブラシが車体に接触したまま追従できるか否かの判定を行う位置として設定する。図8(a)に示すように、洗車機は、上面洗浄ブラシ8の回転軸が位置PJに達するまでは、上面洗浄ブラシ8を自動車Aの車体に接触させて追従させる。図8(b)に示すように、洗車機は、上面洗浄ブラシ8の回転軸が位置PJに達したときに、上面洗浄ブラシ8の回動位置が、ブラシアームの回動位置検出手段の近接スイッチ27で示される、上面洗浄ブラシが傾斜面に追従して上昇できるか否かを判定する高さHJ以上であるか否かを検出する。このとき、上面洗浄ブラシ8が高さHJより高ければ、洗車機は、上面洗浄ブラシが車体に接触したまま追従できるものと判断し、上面洗浄ブラシ8を引き続き自動車Aの車体に接触させたまま追従させる。上面洗浄ブラシ8が高さHJ以下であれば、洗車機は、上面洗浄ブラシは車体に接触したまま追従できないものと判断し、図8(c)に示すように、上面洗浄ブラシ8を上昇させて自動車Aの車体から離して回避させる。
【0024】
上面洗浄ブラシが自動車の車体に接触したまま追従できるか否かの判定は、次のように行われる。まず、図9を基に、上面洗浄ブラシが自動車の車体に接触したまま追従できる限界の角度を求める。フロントウインドウとブラシアームが直交するときのブラシの接触面の高さが、概ね上面洗浄ブラシが自動車の車体に接触したまま追従する限界の高さであり、上面洗浄ブラシ8が自動車Aの車体に接触したまま追従できる高さをHL(ブラシアーム18の回動軸からの高さ)、上面洗浄ブラシ8が自動車Aの車体に接触したまま追従できる限界の角度をθL、アーム長(ブラシアーム18の回動軸から上面洗浄ブラシ8の回転軸までの長さ)をLA、ブラシ半径をrとすると、
【数1】
Figure 0003901820
となる。上面洗浄ブラシが車体に接触したまま追従できる高さHLを、上面洗浄ブラシが自動車の車体に接触したまま追従できるか否かを判断する高さHJとすれば、ブラシアームの長さ,ブラシアームの回動軸の高さ、ブラシ半径は設計値で定まるので、この式からθLが求められる。
【0025】
次に、図10を基に、上面洗浄ブラシが自動車の車体に接触したまま追従できるか否かを判定する位置PJの、基準点の位置からの距離を求める。上面洗浄ブラシが自動車のボンネットに接触したまま追従し、フロントウインドウの傾斜を登り始め、上面洗浄ブラシの外周最下端がボンネットから離れたときの、上面洗浄ブラシの外周最下端の高さをHB、このときのブラシの回転軸の、基準点からの距離をL1、フロントウインドウの角度をθW、ブラシ半径をr、ブラシの中心からフロントウインドウまでの距離をLW、フロントウインドウから基準点までの距離をLJ、基準点の高さをH3とすると、
【数2】
Figure 0003901820
となる。ジープタイプの自動車のボンネットとフロントウインドウの境界付近の高さは、一般的なジープタイプの自動車を想定すると概ね定まるので、上面洗浄ブラシの外周最下端の高さHBは概ね定まり、基準点の高さH3、ブラシ半径rは設計値で定まるので、フロントウインドウの角度θWを、上面洗浄ブラシが自動車の車体に接触したまま追従できる限界の角度θLとすると、上面洗浄ブラシが自動車の車体に接触したまま追従できるか否かを判定するときの、基準点の位置からブラシの回転軸までの距離L1が求められる。
【0026】
急斜面のフロントウインドウ部で上面洗浄ブラシを上昇させて回避させた後、洗車機は、自動車の屋根部に上面洗浄ブラシを下降させて屋根部のブラッシング洗浄を行う。図11(a)に示すように、フロントウインドウ部で上面洗浄ブラシを上昇させた洗車機は走行を続け、図11(b)に示すように、位置PRまで走行した後、図11(c)に示すように、上面洗浄ブラシを下降させ、屋根部のブラッシングを行う。この位置PRは、上面洗浄ブラシを下降させたとき、ブラシが自動車のフロントウインドウ部と屋根部の境界部分に接触するように設定される。
【0027】
上面洗浄ブラシを屋根部に下降させるときに目標となる、フロントウインドウ部と屋根部の境界位置は、次のように求められる。図12に示すように、基準点の高さをH3、屋根部の高さをHR、フロントウインドウの角度をθWとすると、フロントウインドウ部と屋根部の境界から基準点までの距離LRは、
【数3】
Figure 0003901820
で求められる。屋根部の高さHRは、ワゴン車ウインドウ位置が検出されない車高の自動車ではH2をワゴン車ウインドウ位置の高さに、ワゴン車ウインドウ位置が検出される車高の自動車ではH1とすれば、概ねのLRが求められる。このようにして求められたLRの位置を屋根部とフロントウインドウの境界とし、上面洗浄ブラシを上昇位置から下降させたときに、上面洗浄ブラシがこの位置になるように位置PRを設定すれば、フロントウインドウ部と屋根部の境界部分の洗い残しを少なくすることができる。
【0028】
なお、本発明は、前記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲を逸脱することなく、種々の設計変更が可能である。例えば、実施例では、上面洗浄ブラシのアームの回動位置は、近接スイッチにより求めたが、ブラシアームの回動軸にロータリーエンコーダーを取り付けて角度を検出しても、ブラシの回動位置が求められ、ブラシアームの長さは設計値で定まるから、ブラシの高さも求められる。
【0029】
また、実施例では、フロントウインドウ部の傾斜面を洗浄するときを例に説明したが、リアウインドウ部でも、その他の車体の急傾斜部分のどこを洗浄するときでも、同様の制御が行える。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、車体のフロントウィンドウ部の傾斜を検出し、上面洗浄ブラシが自動車車体に接触したまま追従できるかできないかを判断し、追従できないと判断されたときのみ、急傾斜部分で上面洗浄ブラシを強制的に上昇させて回避させるので、ブラシが圧接してブラシアームが回動しなくなるようなこともなく、洗い残しの少ない洗車が安全に行える。特に、車形センサーを簡略化したため、ジープタイプの自動車かロングノーズタイプのワゴン車かの区別が付けづらいような洗車機でも、洗車機の操作パネルからジープタイプと指定することなく、自動的にジープタイプの自動車を判別し、フロントウインドウの傾斜がゆるやかな場合は、上面洗浄ブラシを車体に接触させて追従させ、洗い残しをなくし、フロントウインドウ部の傾斜が急なときのみ、フロントウインドウ部分で上面洗浄ブラシを上昇させて回避させ、洗い残しの少ない洗車を行うことができる。また、フロントウインドウ部の傾斜角度から屋根部の位置も推定でき、上面洗浄ブラシをフロントウインドウ部分で回避させた後、屋根部の適切なに下降させることができ、洗い残しの少ない洗車が行える。また、多数の車体検出手段を備えた複雑な制御システムを必要とすることもなく、安価な洗車機が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の側面図である。
【図2】本発明の実施例の正面図である。
【図3】本発明の実施例の上面洗浄ブラシの構成を示す説明図である。
【図4】本発明の実施例の上面洗浄ブラシの回動位置検出手段を示す説明図である。
【図5】本発明の実施例の制御系を示す説明図である。
【図6】本発明の実施例の動作説明図である。
【図7】本発明の実施例の動作説明図である。
【図8】本発明の実施例の動作説明図である。
【図9】本発明の実施例の動作説明図である。
【図10】本発明の実施例の動作説明図である。
【図11】本発明の実施例の動作説明図である。
【図12】本発明の実施例の動作説明図である。
【符号の説明】
1 洗車機フレーム
4 走行用モータ
5 洗車機走行位置検出用ロータリーエンコーダ
8 上面洗浄ブラシ
9 側面洗浄ブラシ
14a,14b 光電スイッチ
15a,15b 光電スイッチ
16a,16b 光電スイッチ
17a,17b 光電スイッチ
18 ブラシアーム
19 支軸
21 エアシリンダ
25 マグネット
26,27,28 近接スイッチ
30 マイクロコンピュータ

Claims (2)

  1. 門型状に形成されたフレーム1の左右両側に回動自在に軸支された一対のブラシアーム18・18と、該ブラシアーム18・18の一端に回転自在に軸支されたブラシ8と、前記ブラシアーム18・18の回動位置を検出する回動位置検出手段29と、前記門型フレーム1と洗浄する自動車との相対位置を検出する相対位置検出手段5と、前記ブラシ8より先行して自動車車体における特定部位の高さ位置を検出する光電スイッチ14〜17とを備えた洗車機において、
    前記光電スイッチ14〜17がワゴン車のフロントウィンドウ位置を検出したときに前記相対位置検出手段5で検出される相対位置P3を基準として設定される判定相対位置PJに前記ブラシ8が達したとき、前記回動位置検出手段29で検出される前記ブラシアーム18・18の回動位置に基づいて前記ブラシ8によるフロントウィンドウの洗浄が可能であるか否かを判断し、洗浄が不可と判断されれば前記ブラシアーム18・18を制御してブラシ8を回避させる制御手段30を備えたことを特徴とする洗車機。
  2. 前記制御手段30は、前記ブラシ8が前記判定相対位置PJに達したときの前記ブラシアーム18・18の回動位置に基づいてワゴン車のフロントウインドウの傾斜角度を推定し、推定したフロントウインドウの傾斜角度に応じて前記ブラシ8をフロントウインドウを回避した後、自動車の屋根部に下降させる位置を設定することを特徴とする上記請求項1記載の洗車機
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