JP2963330B2 - ワイヤドット印字ヘッドのヘッドギャップ調整装置 - Google Patents

ワイヤドット印字ヘッドのヘッドギャップ調整装置

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JP2963330B2
JP2963330B2 JP7064894A JP7064894A JP2963330B2 JP 2963330 B2 JP2963330 B2 JP 2963330B2 JP 7064894 A JP7064894 A JP 7064894A JP 7064894 A JP7064894 A JP 7064894A JP 2963330 B2 JP2963330 B2 JP 2963330B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤドット印字ヘッ
ドのヘッドギャップ調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インパクトプリンタは、ワイヤド
ット印字ヘッドを有していて、該ワイヤドット印字ヘッ
ドによって印字ワイヤを駆動し、インクリボン及び印字
媒体をプラテンに強く押し付けて印字を行うようになっ
ている。そして、例えば、ばねチャージ型のワイヤドッ
ト印字ヘッドにおいては、バイアス用の板ばねによって
アーマチュアを揺動自在に支持するとともに、該アーマ
チュアを永久磁石によって前記板ばねの復元力に抗して
コアに吸引させておき、印字する際に、前記コアに巻装
されたコイルを励磁させて前記永久磁石の磁束と逆方向
の磁束を発生させ、前記アーマチュアを解放させるよう
になっている。
【0003】図2はワイヤドット印字ヘッドの断面図で
ある。図において、11はベースであり、該ベース11
の周縁部にロアヨーク12、永久磁石13、アッパヨー
ク14、スペーサ15、板ばね21、アーマチュアヨー
ク22、ストッパ23、センサ基板24及びガイドフレ
ーム25が順次積み重ねられ、クランプ26によって挟
持され固定される。
【0004】また、28は前記ベース11に取り付けら
れたコア、29は該コア28の外周に巻装されたコイル
であり、該コア28及びコイル29によって電磁石30
が形成される。そして、32は前記コイル29を通電す
るコイル基板33を保護するカバーである。前記板ばね
21の可撓(かとう)部には、前記アーマチュアヨーク
22に隣接させてアーマチュア35が取り付けられ、該
アーマチュア35の先端に印字ワイヤ36が固定され
る。該印字ワイヤ36は、ガイドフレーム25の先端の
ガイドノーズ38に固着されたワイヤガイド39によっ
て案内される。
【0005】前記構成のワイヤドット印字ヘッドにおい
て、コイル29に通電しない場合は、前記アーマチュア
35は永久磁石13が発生させた磁束によってコア28
に吸引される。この場合、前記印字ワイヤ36はワイヤ
ガイド39から突出しない。これに対して、コイル29
に通電した場合は、前記永久磁石13の磁界を打ち消す
方向に磁束が発生させられ、板ばね21の復元力によっ
て印字ワイヤ36がワイヤガイド39から突出する。こ
うして突出した印字ワイヤ36は、ワイヤドット印字ヘ
ッドと対向させて配設された図示しないインクリボン及
び印字媒体を図示しないプラテンに強く押し付けて印字
を行う。
【0006】また、前記センサ基板24の上(図におけ
る下面)にセンサ電極40が取り付けられる。該センサ
電極40はわずかな空間を置いて各アーマチュア35と
対向させられて静電容量センサを構成し、該静電容量セ
ンサによって両者間の静電容量を測定することができ
る。そして、測定された静電容量は、前記静電容量セン
サからセンサ出力として出力される。
【0007】ところで、従来のワイヤドット印字ヘッド
においては、前記静電容量を測定することによって、各
アーマチュア35の動作をそれぞれ検出することができ
るようになっている。そして、アーマチュア35の動作
に対応させてコイル29への通電時間、すなわち駆動時
間を制御して、最適な印字を行うことができるようにし
たり、印字媒体の厚さを検出して、該印字媒体に対応す
るヘッドギャップを形成したりするようになっている。
【0008】図3は従来のワイヤドット印字ヘッドのヘ
ッドギャップ調整装置における印字ワイヤの動作波形図
である。なお、図において、横軸に時間を、縦軸に印字
ワイヤ速度、センサ出力、駆動電流、印字ワイヤ変位及
びインパクトの値を採ってある。図において、L1は印
字ワイヤ速度の波形、L2はセンサ出力の波形、L3は
駆動電流の波形、L4は印字ワイヤ変位の波形、L5は
インパクトの波形である。
【0009】図に示すように、印字ワイヤ変位によっ
て、印字ワイヤ速度の波形L1及びセンサ出力の波形L
2が一義的に決定され、しかも、両者は互いに似てい
る。したがって、センサ出力に基づいて印字ワイヤ変位
を検出することができる。図4は従来のワイヤドット印
字ヘッドのヘッドギャップ調整装置におけるセンサ出力
の波形及びセンサ出力情報の概念図である。なお、図に
おいて、横軸に時間を、縦軸にセンサ出力及び駆動電流
の値を採ってある。
【0010】図において、L2はセンサ出力の波形、L
3は駆動電流の波形である。図に示すように、センサ出
力をハイ側スライスレベルVREF1及びロー側スライスレ
ベルVREF2によってスライスすると、前記コイル29
(図2)に駆動電流を供給した後アーマチュア35がコ
ア28から解放されるまでの解放時間T1 、アーマチュ
ア35がコア28から解放された後印字ワイヤ36が図
示しない印字媒体に衝突するまでの印字時間T2 、及び
印字ワイヤ36が印字媒体に衝突した後アーマチュア3
5が再びコア28に吸引されるまでの戻り時間T3 のセ
ンサ出力情報を得ることができる。そして、各印字ワイ
ヤ36について前記解放時間T1、印字時間T2 及び戻
り時間T3 は図示しないメモリに記憶され、ワイヤドッ
ト印字ヘッドのヘッドギャップ調整装置は、前記解放時
間T1 、印字時間T2 及び戻り時間T3 に基づいてヘッ
ドギャップを調整したり、印字ワイヤ36の駆動時間を
制御したりすることができる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のワイヤドット印字ヘッドのヘッドギャップ調整装置
においては、給紙ルートを変更すると、前記センサ出力
が変化してしまうので、ヘッドギャップを正確に調整し
たり、印字ワイヤ36の駆動時間を正確に制御したりす
ることができない。
【0012】ここで、給紙ルートの変更に伴うセンサ出
力の変化について説明する。図5は従来のインパクトプ
リンタにおけるリアフィード時のヘッドギャップの状態
図、図6は従来のインパクトプリンタにおけるトップフ
ィード時のヘッドギャップの状態図である。図におい
て、51は矢印A方向に回転自在に配設されたプラテン
であり、該プラテン51と対向させてワイヤドット印字
ヘッド52が配設される。また、プラテン51の回転方
向におけるワイヤドット印字ヘッド52より上流側にプ
ラテン51と対向させてピンチローラ53が配設され、
回転自在に支持される。
【0013】そして、前記インパクトプリンタは給紙機
構を有し、該給紙機構によって印字媒体54を前記プラ
テン51とワイヤドット印字ヘッド52との間の印字部
に搬送することができるようになっている。この場合、
前記給紙機構は、印字媒体54をプラテン51の後方か
ら給紙するためのリアフィード装置、印字媒体54をプ
ラテン51の上方から給紙するためのトップフィード装
置、及び印字媒体54をプラテン51の下方から給紙す
るためのボトムフィード装置を有し、それらを選択的に
作動させることができる。
【0014】そして、リアフィード時においては、図5
に示すように、前記印字媒体54は、前記プラテン51
の後方に配設されたリアフィード装置としてのトラクタ
55によって給紙され、プラテン51とピンチローラ5
3との間を抜けて前記印字部に搬送される。なお、この
時、ピンチローラ53はプラテン51から離される。一
方、トップフィード時においては、図6に示すように、
前記ピンチローラ53が前記プラテン51に矢印B方向
に押し付けられ、該プラテン51の背面の上方に配設さ
れたトップフィード装置としてのガイド57に沿って、
印字媒体54が給紙される。そして、該印字媒体54
は、プラテン51とピンチローラ53との間を抜けて前
記印字部に搬送される。
【0015】なお、ボトムフィード時において、前記ピ
ンチローラ53はプラテン51から離され、該プラテン
51の下方に配設された図示しないボトムフィード装置
によって給紙される。ところで、リアフィード時及びボ
トムフィード時において、ヘッドギャップがxR である
とすると、トップフィード時においては、前記ピンチロ
ーラ53が前記プラテン51に押し付けられ、ピンチロ
ーラ53の圧力によってプラテン51の中心の位置Pが
位置P′に移動し、それに伴ってヘッドギャップがxT
に変化してしまう。そして、ヘッドギャップが変化する
と、センサ出力がその分変化してしまうので、ヘッドギ
ャップを正確に調整することができなくなってしまう。
また、印字ワイヤ36(図2)の駆動時間を正確に制御
したりすることができない。
【0016】本発明は、前記従来のワイヤドット印字ヘ
ッドのヘッドギャップ調整装置の問題点を解決して、印
字媒体の給紙ルートを変更してもヘッドギャップを正確
に調整することができ、印字ワイヤの駆動時間を正確に
制御することができるワイヤドット印字ヘッドのヘッド
ギャップ調整装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のワ
イヤドット印字ヘッドにおいては、電磁石に駆動電流を
供給してアーマチュアを変位させ、該アーマチュアの先
端に固定された印字ワイヤによって印字を行うようにな
っている。
【0018】そして、前記アーマチュアと対向させて配
設された電極と、前記アーマチュアと前記電極との間の
静電容量を測定する静電容量センサと、給紙ルートを判
別する給紙ルート判別手段と、測定された静電容量及び
判別された給紙ルートに基づいて適正ヘッドギャップを
求める手段と、前記適正ヘッドギャップが形成されるよ
うにワイヤドット印字ヘッドを移動させるギャップ変更
手段とを有する。
【0019】
【作用】本発明によれば、前記のようにワイヤドット印
字ヘッドにおいては、電磁石に駆動電流を供給してアー
マチュアを変位させ、該アーマチュアの先端に固定され
た印字ワイヤによって印字を行うようになっている。そ
して、前記アーマチュアと対向させて配設された電極
と、前記アーマチュアと前記電極との間の静電容量を測
定する静電容量センサと、給紙ルートを判別する給紙ル
ート判別手段と、測定された静電容量及び判別された給
紙ルートに基づいて適正ヘッドギャップを求める手段
と、前記適正ヘッドギャップが形成されるようにワイヤ
ドット印字ヘッドを移動させるギャップ変更手段とを有
する。
【0020】この場合、静電容量センサによって前記ア
ーマチュアと前記電極との間の静電容量が測定されると
ともに、給紙ルート判別手段によって給紙ルートが判別
される。
【0021】そして、測定された静電容量及び判別され
た給紙ルートに基づいて適正ヘッドギャップが求めら
れ、該適正ヘッドギャップが形成されるようにワイヤド
ット印字ヘッドが移動させられる。
【0022】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図7は本発明の第1の実施例に
おけるワイヤドット印字ヘッドのヘッドギャップ調整装
置のブロック図である。図において、29はコイル、4
0はセンサ電極、52はワイヤドット印字へッド、61
は印字データをインパクトプリンタに入力するためのイ
ンタフェース(I/F)、62はインパクトプリンタ全
体の動作を制御する制御回路、63はヘッドドライバ、
64はスペーシングモータドライバ、65はラインフィ
ードモータドライバ、66はパルスモータドライバ、6
7はスペーシングモータ、68はラインフィードモー
タ、69は操作スイッチ、71はセンサ回路、74はパ
ルスモータ、75は該パルスモータ74を駆動すること
によって印字ワイヤ36(図2参照)と印字媒体54
(図5参照)との間のヘッドギャップを変更するギャッ
プ変更装置、77は給紙機構の切換えに伴い、選択され
た給紙ルートを判別するためのマイクロスイッチ等から
成る給紙ルート判別手段である。
【0023】そして、前記制御回路62は、入出力用の
インタフェースLSI81、LSI82、検出したセン
サ出力情報に基づいてヘッドギャップを計算する処理等
の各種処理を行うCPU83、印字データ、内部データ
等を格納するためのRAM84、及び制御プログラム、
印字フォントデータ等を格納するためのROM85を有
する。
【0024】ところで、インパクトプリンタの組立調整
時において、プラテン51と印字ワイヤ36との間が基
準ギャップ(例えば、0.5〔mm〕)になるようにワ
イヤドット印字ヘッド52がセットされる。そして、厚
さの分かっている図示しない標準印字媒体を、例えばリ
アフィードの給紙ルートによってプラテン51と印字ワ
イヤ36との間に挿入し、その時、標準印字媒体と印字
ワイヤ36との間に形成される標準ギャップですべての
印字ワイヤ36(例えば、9本又は24本)をそれぞれ
駆動し、アーマチュア35の変位によるセンサ出力の波
形から解放時間T1 (図4参照)、印字時間T2 、戻り
時間T3 等の標準センサ出力情報を求め、該標準センサ
出力情報をセルフアジャストデータとしてROM85に
格納するようにしている。
【0025】したがって、インパクトプリンタを使用す
るに当たり、プラテン51と印字ワイヤ36との間が基
準ギャップになるようにワイヤドット印字ヘッド52が
セットされる。そして、所定の印字媒体54をプラテン
51と印字ワイヤ36との間に挿入し、印字媒体54に
試し印字を行い、該試し印字によって得られたセンサ出
力情報、前記標準センサ出力情報及び標準ギャップに基
づいて適正ヘッドギャップを計算し、前記ギャップ変更
装置75を作動させ、適正ヘッドギャップが形成される
ようにワイヤドット印字ヘッド52を移動させる。
【0026】ところが、試し印字を行うに当たり、イン
パクトプリンタの組立調整時とは異なる給紙ルートによ
って印字媒体54をプラテン51と印字ワイヤ36との
間に挿入した場合、試し印字によって得られるセンサ出
力情報が変わってしまう。図8は給紙ルートの変更に伴
うセンサ出力の波形の変化を示す図である。なお、図に
おいて、横軸に時間tを、縦軸にリアフィード時におけ
るセンサ出力、トップフィード時におけるセンサ出力、
及び駆動電流の値を採ってある。
【0027】図において、SR はリアフィード時におけ
るセンサ出力の波形、ST はトップフィード時における
センサ出力の波形、IP は駆動電流の波形である。前述
したように、リアフィード時とトップフィード時とで
は、給紙機構の切換えに伴い、ピンチローラ53(図5
及び6参照)の圧力が変化し、プラテン51の中心Pが
移動する。その結果、インパクトプリンタのヘッドギャ
ップレンジを同じ値に設定してある場合でも実際のヘッ
ドギャップが変化してしまう。
【0028】そして、リアフィード時におけるセンサ出
力の波形SR をハイ側スライスレベルVREF1及びロー側
スライスレベルVREF2によってスライスすると、解放時
間T 1 、印字時間T2 及び戻り時間T3 が得られるのに
対して、トップフィード時におけるセンサ出力の波形S
T をハイ側スライスレベルVREF1及びロー側スライスレ
ベルVREF2によってスライスすると、解放時間T1 、印
字時間T2 ′及び戻り時間T3 ′が得られ、センサ出力
情報が変化してしまう。
【0029】この場合、解放時間T1 及び印字時間
2 、T2 ′は各波形SR 、ST をハイ側スライスレベ
ルVREF1によりスライスすることによって、戻り時間T
3 、T3′は各波形SR 、ST をそれぞれハイ側スライ
スレベルVREF1とロー側スライスレベルVREF2とにより
スライスすることによって求められる。そこで、リアフ
ィードの給紙ルートが選択されたかトップフィードの給
紙ルートが選択されたかを前記給紙ルート判別手段77
(図7)によって、判別することができるようになって
いる。そして、制御回路62は、トップフィードの給紙
ルートが選択されたことが判別されると、試し印字によ
って得られた前記印字時間T2 ′及び戻り時間T3 ′を
補正して、リアフィードの給紙ルートによって試し印字
を行った場合の印字時間T2 及び戻り時間T3 と同じ値
にする。
【0030】このようにして、インパクトプリンタのヘ
ッドギャップレンジを同じ値に設定した場合は、常に同
じセンサ出力情報を得ることができるようにしている。
なお、本実施例においては、リアフィード時とトップフ
ィード時とでセンサ出力情報が変化した場合について説
明しているが、ボトムフィード時とトップフィード時と
でセンサ出力情報が変化した場合についても同様な処理
を行うことができる。すなわち、ボトムフィード時に
は、リアフィード時と同じセンサ出力情報を得ることが
できる。
【0031】次に、前記構成のワイヤドット印字ヘッド
のヘッドギャップ調整装置の動作について説明する。図
1は本発明の第1の実施例におけるワイヤドット印字ヘ
ッドのヘッドギャップ調整装置の動作を示すフローチャ
ートである。 ステップS1 インパクトプリンタの図示しない電源を
オンにする。 ステップS2、S3 図示しないホストコンピュータか
らの印字データを受信するのを待機する。 ステップS4 プラテン51(図5及び6参照)と印字
ワイヤ36(図2参照)との間が基準ギャップになるよ
うにワイヤドット印字ヘッド52がセットされる。そし
て、所定の印字媒体54をプラテン51と印字ワイヤ3
6との間に挿入し、前記印字データによって、最初に印
字を行う行について数〜数十ドットの試し印字を行い、
その時のセンサ出力情報を検出する。 ステップS5 給紙ルート判別手段77(図7)によっ
て給紙ルートを判別する。トップフィードの給紙ルート
が選択された場合はステップS6に、リアフィード(又
はボトムフィード)の給紙ルートが選択された場合はス
テップS7に進む。 ステップS6 試し印字によって得られたセンサ出力情
報である前記印字時間T 2 ′及び戻り時間T3 ′を補正
して、リアフィード(又はボトムフィード)の給紙ルー
トによって試し印字を行った場合の印字時間T2 及び戻
り時間T3 と同じ値にする。 ステップS7 ROM85に格納されたセルフアジャス
トデータを読み出し、前記試し印字によって得られたセ
ンサ出力情報とセルフアジャストデータとを比較して計
算を行い、印字媒体54に対応する適正ヘッドギャップ
を求める。
【0032】この場合、試し印字によって得られたセン
サ出力情報及びROM85に格納されている前記標準セ
ンサ出力情報に基づいて、基準ヘッドギャップと実際の
ヘッドギャップとの差を計算し、該差から現在セットさ
れている印字媒体51の厚さを計算する。 ステップS8 ヘッドギャップの自動調整を行う。すな
わち、前記印字媒体54の厚さに対応する適正ヘッドギ
ャップを形成するために必要なワイヤドット印字ヘッド
52の移動量を計算し、ギャップ変更装置75を作動さ
せてプラテン51を移動させる。 ステップS9 通常の印字を行う。
【0033】ところで、本発明の第1の実施例において
は、給紙ルートが変更されると、試し印字によって得ら
れたセンサ出力情報を補正し、補正されたセンサ出力情
報に基づいてヘッドギャップの自動調整を行うようにし
ているが、各給紙ルートごとに駆動電流の値を変更する
ことができない。したがって、自動調整に伴うヘッドギ
ャップの変動を見越して駆動電流を大きめに設定し、十
分なインパクト力を確保して印字品位を向上させるよう
にしている。そのため、給紙ルートによっては余分なエ
ネルギーが消費され、熱効率が低下してしまう。
【0034】そこで、本発明の第2の実施例において
は、給紙ルートごとに駆動電流の設定を変更することが
できるようになっている。この場合、駆動電流の設定の
変更は駆動信号のパルスの幅を変えることによって行わ
れる。図9は本発明の第2の実施例におけるワイヤドッ
ト印字ヘッドのヘッドギャップ調整装置の動作を示すフ
ローチャートである。 ステップS11 インパクトプリンタの図示しない電源
をオンにする。 ステップS12、S13 図示しないホストコンピュー
タからの印字データを受信するのを待機する。 ステップS14 プラテン51(図5及び6参照)と印
字ワイヤ36(図2参照)との間が基準ギャップになる
ようにワイヤドット印字ヘッド52がセットされる。そ
して、所定の印字媒体54をプラテン51と印字ワイヤ
36との間に挿入し、前記印字データによって、最初に
印字を行う行について数〜数十ドットの試し印字を行
い、その時のセンサ出力情報を検出する。 ステップS15 給紙ルート判別手段77(図7)によ
って給紙ルートを判別する。トップフィードの給紙ルー
トが選択された場合はステップS16に、リアフィード
(又はボトムフィード)の給紙ルートが選択された場合
はステップS17に進む。 ステップS16 試し印字によって得られたセンサ出力
情報である前記印字時間T2 ′及び戻り時間T3 ′を補
正して、リアフィード(又はボトムフィード)の給紙ル
ートによって試し印字を行った場合の印字時間T2 及び
戻り時間T3 と同じ値にする。 ステップS17 ROM85に格納されたセルフアジャ
ストデータを読み出し、前記試し印字によって得られた
センサ出力情報とセルフアジャストデータとを比較して
計算を行い、印字媒体54に対応する適正ヘッドギャッ
プを求める。 ステップS18 ヘッドギャップの自動調整を行う。す
なわち、前記印字媒体54の厚さに対応する適正ヘッド
ギャップを形成するために必要なワイヤドット印字ヘッ
ド52の移動量を計算し、ギャップ変更装置75を作動
させてプラテン51を移動させる。 ステップS19 給紙ルート判別手段77によって給紙
ルートを判別する。トップフィードの給紙ルートが選択
された場合はステップS20に、リアフィード(又はボ
トムフィード)の給紙ルートが選択された場合はステッ
プS21に進む。 ステップS20 トップフィード用の駆動電流を設定す
る。 ステップS21 リアフィード(又はボトムフィード)
用の駆動電流を設定する。 ステップS22 通常の印字を行う。
【0035】本実施例においては、各給紙ルートごとに
最適な駆動電流の設定を変更することができるので、印
字品位を向上させることができるだけでなく、熱効率を
向上させることができる。なお、本発明は前記実施例に
限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々
変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲か
ら排除するものではない。
【0036】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ワイヤドット印字ヘッドにおいては、電磁石に駆
動電流を供給してアーマチュアを変位させ、該アーマチ
ュアの先端に固定された印字ワイヤによって印字を行う
ようになっている。そして、前記アーマチュアと対向さ
せて配設された電極と、前記アーマチュアと前記電極と
の間の静電容量を測定する静電容量センサと、給紙ルー
トを判別する給紙ルート判別手段と、測定された静電容
量及び判別された給紙ルートに基づいて適正ヘッドギャ
ップを求める手段と、前記適正ヘッドギャップが形成さ
れるようにワイヤドット印字ヘッドを移動させるギャッ
プ変更手段とを有する。
【0037】この場合、測定された静電容量及び判別さ
れた給紙ルートに基づいて適正ヘッドギャップが求めら
れ、該適正ヘッドギャップが形成されるようにワイヤド
ット印字ヘッドが移動させられる。したがって、給紙ル
ートが変更されると、給紙ルートに対応させて適正ヘッ
ドギャップが求められるので、インパクトプリンタの機
構上の問題によってヘッドギャップが変化した場合で
も、ヘッドギャップを正確に調整することができる。ま
た、印字ワイヤの駆動時間を正確に制御することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるワイヤドット印
字ヘッドのヘッドギャップ調整装置の動作を示すフロー
チャートである。
【図2】ワイヤドット印字ヘッドの断面図である。
【図3】従来のワイヤドット印字ヘッドのヘッドギャッ
プ調整装置における印字ワイヤの動作波形図である。
【図4】従来のワイヤドット印字ヘッドのヘッドギャッ
プ調整装置におけるセンサ出力の波形及びセンサ出力情
報の概念図である。
【図5】従来のインパクトプリンタにおけるリアフィー
ド時のヘッドギャップの状態図である。
【図6】従来のインパクトプリンタにおけるトップフィ
ード時のヘッドギャップの状態図である。
【図7】本発明の第1の実施例におけるワイヤドット印
字ヘッドのヘッドギャップ調整装置のブロック図であ
る。
【図8】給紙ルートの変更に伴うセンサ出力の波形の変
化を示す図である。
【図9】本発明の第2の実施例におけるワイヤドット印
字ヘッドのヘッドギャップ調整装置の動作を示すフロー
チャートである。
【符号の説明】
40 センサ電極 52 ワイヤドット印字ヘッド 62 制御回路 75 ギャップ変更装置 77 給紙ルート判別手段 83 CPU VREF1、VREF2 スライスレベル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岸本 充 東京都港区虎ノ門1丁目7番12号 沖電 気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−68895(JP,A) 特開 平4−216978(JP,A) 実開 平2−22845(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 25/308 B41J 11/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電磁石に駆動電流を供給してアーマチュ
    アを変位させ、該アーマチュアの先端に固定された印字
    ワイヤによって印字を行うワイヤドット印字ヘッドのヘ
    ッドギャップ調整装置において、 (a)前記アーマチュアと対向させて配設された電極
    、 (b)前記アーマチュアと前記電極との間の静電容量を
    測定する静電容量センサと (c)給紙ルートを判別する給紙ルート判別手段と (d)測定された静電容量及び判別された給紙ルート
    基づいて適正ヘッドギャップを求める手段と、 (e)前記適正ヘッドギャップが形成されるようにワイ
    ヤドット印字ヘッドを移動させるギャップ変更手段とを
    有することを特徴とするワイヤドット印字ヘッドのヘッ
    ドギャップ調整装置。
  2. 【請求項2】 前記給紙ルートに対応させて駆動電流の
    設定を変更する手段を有する請求項1に記載のワイヤド
    ット印字ヘッドのヘッドギャップ調整装置。
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