JP3256055B2 - ワイヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法 - Google Patents

ワイヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法

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JP3256055B2
JP3256055B2 JP27057493A JP27057493A JP3256055B2 JP 3256055 B2 JP3256055 B2 JP 3256055B2 JP 27057493 A JP27057493 A JP 27057493A JP 27057493 A JP27057493 A JP 27057493A JP 3256055 B2 JP3256055 B2 JP 3256055B2
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裕 境野
智裕 小森
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ワイヤドットインパク
トプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤドットインパクトプリンタ
装置においては、ワイヤドットヘッドがインクリボン及
び印字媒体を介してプラテンと対向させられ、印字ワイ
ヤを印字媒体に衝突させることによって印字が行われ
る。この種のワイヤドットインパクトプリンタ装置にお
いては、各種の印字媒体を使用することができ、印字媒
体を変更するなどして印字媒体の厚さ(複写紙の場合は
枚数)が変わった場合には、ワイヤドットヘッドの先端
と印字媒体の間の距離、すなわちヘッドギャップを最適
値に調整することができるようになっている。
【0003】図2は従来のワイヤドットインパクトプリ
ンタ装置のブロック図、図3は従来のワイヤドットイン
パクトプリンタ装置におけるギャップ変更手段の平面
図、図4は従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置
におけるギャップ変更手段の側面図である。図2におい
て、1は印字データをワイヤドットインパクトプリンタ
装置に入力するためのインタフェース(I/F)、2は
ワイヤドットインパクトプリンタ装置全体の動作を制御
する制御手段としての制御回路、3aはヘッドドライ
バ、3bはヘッドコイル、4はワイヤドットへッド、5
はスペーシングモータドライバ、6はスペーシングモー
タ、7はラインフィードモータドライバ、8はラインフ
ィードモータ、9は操作スイッチである。また、10a
はセンサ電極、10bは静電容量センサ回路(以下「セ
ンサ回路」という。)、10は前記センサ電極10a及
びセンサ回路10bから成り、印字ワイヤの印字時間T
P や戻り時間TRなどを検出する動作時間検出手段、1
3はパルスモータドライバ、14はパルスモータ、15
は該パルスモータ14を駆動モータとしてヘッドギャッ
プを変更するギャップ変更手段である。
【0004】そのため、前記制御回路2は、入出力用の
インタフェースLSI2a,2b、検出した印字時間T
P や戻り時間TR などに基づいてワイヤドットヘッド4
の移動量を計算するための各種の処理を行うCPU2
c、印字データの記憶や内部データなどの処理を行うた
めのRAM2d、及び制御プログラムや印字フォント
(文字の形をドットで表すためのデータ)などが格納さ
れたROM2eを有する。
【0005】次に、図3及び4において、4はワイヤド
ットヘッド、22は該ワイヤドッドヘッド4を支持する
キャリッジ、23,24は該キャリッジ22を矢印A方
向に移動可能に支持するガイドシャフト、25は印字媒
体Pを搬送するプラテン、26,27は前記ガイドシャ
フト23,24を支持するサイドフレームである。前記
キャリッジ22はスペーシングモータ6(図2)から動
力を得て矢印A方向に移動し、ワイヤドットヘッド4を
印字媒体Pの幅方向に移動させる。また、前記プラテン
25はラインフィードモータ8から動力を得て回転し、
印字媒体Pを前記幅方向と直交する長さ方向に搬送す
る。
【0006】そして、印字を行う際に、ワイヤドットヘ
ッド4は所定の速度で印字媒体Pの幅方向に移動し、図
示しない印字ワイヤを印字媒体Pの印字位置に、例えば
図示しないインクリンボンを介して衝突させて印字を行
う。次に、ワイヤドットヘッド4は印字媒体Pの終端位
置まで到達して1行分の印字が終了すると、続いて、反
対方向に移動して初期位置に復帰する。この時、プラテ
ン25が回転し印字媒体Pを長さ方向に1行分搬送し、
その後、次の行の印字が開始される。
【0007】ところで、前記キャリッジ22は2本のガ
イドシャフト23,24に沿って移動するが、キャリッ
ジ22の後方(図4における左方)部は高さ調整機構2
9を介してガイドシャフト24に支持される。すなわ
ち、該キャリッジ22の後方部にはパルスモータ14が
固定され、該パルスモータ14の回転軸14aにスクリ
ュギヤ14bが直結される。さらに、キャリッジ22の
後方部の下面にはガイドピン22aが突出して形成さ
れ、該ガイドピン22aは、ガイドシャフト24に沿っ
て移動可能に支持されるスライダ28のガイド孔28a
に対して上下に摺動(しゅうどう)可能に挿入される。
また、スライダ28には図示しないギヤが形成され、該
ギヤが前記スクリュギヤ14bと噛合(しごう)するよ
うになっている。
【0008】したがって、キャリッジ22はガイドシャ
フト24に対してスライダ28、スクリュギヤ14b、
回転軸14a及びパルスモータ14を介して支持される
ことになり、パルスモータ14を回転させるとキャリッ
ジ22の後方部は矢印C方向(ガイド孔28aによって
案内されるガイドピン22aの方向)に移動し、キャリ
ッジ22がガイドシャフト23を軸として回動する。こ
れに伴って、ワイヤドットヘッド4が矢印B方向に移動
し、印字媒体Pとの間に形成されるヘッドギャップgを
変更することができる。なお、ギャップ変更手段15と
しては、前記のもの以外に、例えばプラテン25を移動
させるなどの手段を使用することもできる。また、4a
はワイヤドットヘッド4の先端、10bはセンサ回路で
ある。
【0009】次に、動作時間検出手段10について説明
する。図5はワイヤドットヘッドの縦断面図、図6はプ
リント基板の平面図、図7はプリント基板の要部斜視図
である。図において、30はワイヤドットヘッド4内に
複数本備えられた印字ワイヤ(図においては2本のみを
示す。)、31は該印字ワイヤ30を案内するためのガ
イド孔31aを有する前面カバー、32は磁性体から成
るアーマチュア、33は該アーマチュア32を支持する
板ばねである。また、34はベース板、35はコア35
aの外周にヘッドコイル35bを巻装させて構成される
電磁石、36は該電磁石35に電流を供給するための図
示しないプリント配線及び図示しないコネクタ端子を有
するプリント基板、37は永久磁石、38は台板、39
はスペーサ、40はヨーク、41はプリント基板、42
はクランプである。
【0010】そして、該クランプ42は、ベース板3
4、永久磁石37、台板38、スペーサ39、板ばね3
3、ヨーク40、プリント基板41、前面カバー31を
順に積層させて一体とした状態で、これら各要素を狭持
する。また、板ばね33の自由端33a側にはアーマチ
ュア32が支持され、該アーマチュア32の先端32a
には一本の印字ワイヤ30の基部30aが固着される。
前記印字ワイヤ30の先端30bは、前面カバー31の
ガイド孔31aに案内されて印字媒体P(図4)に衝突
するように構成される。
【0011】そして、図6及び7に示すように、プリン
ト基板41のアーマチュア32と対向する位置に銅箔
(どうはく)パターンから成るセンサ電極10aが配設
され、該センサ電極10aはプリント配線によってプリ
ント基板41の端部に備えられたコネクタ端子41aに
接続される。この場合、前記プリント基板41は、ヨー
ク40との絶縁を保つための絶縁被膜でコートされる。
したがって、センサ電極10aとアーマチュア32の間
には静電容量が現れ、該静電容量の値は両者の間隔が大
きくなるほど小さくなり、両者の間隔が小さくなるほど
大きくなる。
【0012】前記構成のワイヤドットヘッド4におい
て、ヘッドコイル35bに通電しないときには、アーマ
チュア32を永久磁石37の吸引力によって、板ばね3
3の復元力に抗してベース板34側(図の下方向)に吸
引させておく。この状態でヘッドコイル35bに通電す
ると、電磁石35の磁束によって永久磁石37の磁束が
打ち消され、アーマチュア32は永久磁石37の吸引力
から解放され、板ばね33の復元力によって前面カバー
31側(図の上方向)に移動する。そして、アーマチュ
ア32の移動に伴い印字ワイヤ30がガイド孔31aか
ら突出し、印字媒体Pに衝突して印字を行う。
【0013】ここで、ヨーク40は電磁石35が形成す
る磁気回路の一部を構成するとともに、センサ電極10
aの相互干渉を断つ役割を果たす。図8はセンサ回路を
示す図、図9はセンサ回路の原理説明図、図10はセン
サ回路の動作波形図である。図10においては、横軸に
時間を、縦軸に矩形(くけい)波信号SOSC の電圧、電
流IC 及び放電電流IS を採ってある。
【0014】図8及び9において、4はワイヤドットヘ
ッド、10aはセンサ回路、50はデジタルIC、50
a,50bは内部等価回路のMOS型FET(電界効果
トランジスタ)である。また、51は発振器、52は抵
抗、53は積分器、54は増幅器、55は微分回路、5
6はコンパレータである。前記構成のセンサ回路10b
(図2)において、デジタルIC50の出力端子にセン
サ電極10aを接続し、入力端子に発振器51を接続
し、該発振器51から図10に示す矩形波信号SOSC
入力すると、デジタルIC50の出力端子に電流IC
流れる。該電流IC は、MOS型FET50a,50b
が矩形波信号SOSC を受けて交互にオン・オフすること
によってセンサ電極10aの充放電電流となる。このう
ち、放電電流IS はMOS型FET50b、抵抗52を
通ってグラウンドに流れる。該放電電流IS を一周期分
積分した値は、センサ電極10aに充電される電荷量Q
にほぼ相当する。
【0015】ここで、センサ電極10aの静電容量をC
X 、発振器51の発振周波数をf、抵抗52の抵抗値を
S 、増幅器54の増幅率をa、電源電圧をVDDとする
と、放電電流IS の平均値は、 f・Q=f・CX ・VDD となり、増幅器54の出力電圧VQ は、 VQ =CX ・RS ・a・f・VDD となって、求めたい静電容量CX に比例する出力電圧V
Q が得られる。該出力電圧VQ は微分回路55に入力さ
れ、該微分回路55から印字ワイヤ30(図5)の速度
vに比例した電圧が速度波形として出力される。さら
に、該速度波形と比較電圧をコンパレータ56において
比較することによって、印字ワイヤ30が印字媒体P
(図4)に衝突するまでの印字時間TP がセンサ回路1
0bから出力されることになる。なお、実際には前記増
幅器54を交流増幅器とし、センサ電極10aのほかに
存在する分布容量などのオフセット(直流分)を切り捨
て、アーマチュア32の変位量分のみによって印字時間
P が出力されるようにしている。
【0016】図11はセンサ回路の入出力波形図であ
る。前記センサ電極10a(図2)の出力波形は(a)
に示すようになり、センサ回路10b内の増幅器54
(図9)の出力電圧VQ は(b)に示すようになる。該
出力電圧VQ は微分回路55に入力されることによって
(c)に示すようになり、最後に、コンパレータ56に
入力されて(d)に示すように印字時間TP として検出
される。
【0017】次に、該印字時間TP はインタフェースL
SI2bを介してCPU2cに入力される。そして、検
出された印字時間TP とあらかじめ設定された標準的な
印字時間TPS(例えば、あらかじめ設定された0.5
〔mm〕の基準ヘッドギャップgA を形成して図示しな
いインクリボンを介して0.08〔mm〕の印字媒体P
(図4)に印字を行ったときの印字時間)の差が計算さ
れ、印字時間TP における3〔μsec〕の差が0.0
1〔mm〕のヘッドギャップgに対応するという経験則
によるデータに基づいて印字媒体Pまでのヘッドギャッ
プgが計算される。続いて、該ヘッドギャップgを最適
値gR にするためのワイヤドットヘッド4の移動量を計
算し、図3及び4に示されるギャップ変更手段15によ
ってワイヤドットヘッド4を前記計算した移動量だけ移
動させ、ヘッドギャップgを調整する。
【0018】図12は従来のワイヤドットインパクトプ
リンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示すフローチャ
ート、図13は従来のワイヤドットインパクトプリンタ
装置のヘッドギャップ調整方法による印字例を示す図で
ある。図13の(a)は最初に印字が行われる行の印字
データを示す図、(b)は試し印字による印字パターン
を示す図、(c)は再印字による印字パターンを示す図
である。 ステップS1 図示しないワイヤドットインパクトプリ
ンタ装置の電源をオンにする。 ステップS2 印字媒体P(図4)が有るかどうかを判
断する。印字媒体Pが有る場合はステップS3に進み、
無い場合は待機する。 ステップS3 図示しないホストコンピュータから印字
データを受信する。 ステップS4 ヘッドギャップgが試し印字を行うため
の基準ヘッドギャップg A (例えば、0.5〔mm〕)
の位置にワイヤドットヘッド4をセットする。この場
合、基準ヘッドギャップgA は図示しないインクリボン
とあらかじめ厚さが分かっている印字媒体Pをセットし
た状態のヘッドギャップgをいい、この時の標準的な印
字時間TPSがROM2e(図2)内のテーブルにあらか
じめ書き込まれている。 ステップS5 次に、受信した印字データによって、最
初に印字が行われる行について数〜数十ドットの試し印
字を行い(図13(b))、そのときの印字時間TP
検出する。 ステップS6 検出された印字時間TP とROM2e内
に格納されている標準的な印字時間TPSの差を計算す
る。印字時間TP における3〔μsec〕の差が0.0
1〔mm〕のヘッドギャップgに対応するという関係か
ら基準ヘッドギャップgA と実際のヘッドギャップgの
差Δgを計算する。そして、標準的な印字時間TPSを計
算した時の印字媒体Pの厚さと前記差Δgに基づいて計
算を行い、現在セットされている印字媒体Pの厚さを判
定する。 ステップS7 ヘッドギャップgを印字媒体Pの厚さに
対応した最適値gR にするためのワイヤドットヘッド4
の移動量を計算し、ギャップ変更手段15を駆動してヘ
ッドギャップ自動調整を行う。 ステップS8 試し印字を行った行について本印字を行
う(図13(c))。 ステップS9 以下、通常の印字を行う。
【0019】ところが、前記ワイヤドットインパクトプ
リンタ装置のヘッドギャップ調整方法においては、ヘッ
ドギャップgを計算するために使用されるROM2e内
の標準的な印字時間TPSや検出される印字時間TP など
がワイヤドットヘッド4ごとにばらつきがあるので、ヘ
ッドギャップgを正確に調整することができない。ま
た、前記基準ヘッドギャップgA が狭く設定されると、
印字媒体Pが薄い場合には印字時間TP の検出精度は高
くなるが、厚い場合には印字媒体Pの表面が擦(こす)
れて汚れてしまう。逆に、基準ヘッドギャップgA が広
く設定されると、印字媒体Pが厚い場合でも印字媒体P
の表面が汚れることはないが、薄い場合には印字時間T
P の検出精度が低くなってしまう。
【0020】そして、試し印字で検出された印字時間T
P が0である場合などに、ヘッドギャップgの設定を誤
ってしまうことがある。さらに、試し印字ドット数が極
端に少ない場合には、印字時間TP の検出精度が低くな
ってしまう。そこで、現在搭載しているワイヤドットヘ
ッド4の印字時間TP をワイヤドットインパクトプリン
タ装置自身で簡単に検出して記憶することができるとと
もに、印字時間TP の検出精度を高くすることができ、
試し印字を行う際に印字媒体Pが厚い場合でも印字媒体
Pの表面が汚れることがなく、また、印字媒体Pが薄い
場合でも印字時間TP の検出精度が低くなることがない
ワイヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ
調整方法が考えられる。
【0021】図14は従来の他のワイヤドットインパク
トプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示す第1の
フローチャート、図15は従来の他のワイヤドットイン
パクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示す第
2のフローチャート、図16は従来の他のワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第3のフローチャート、図17は従来のワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法にお
ける印字時間検出用の印字パターンを示す図である。 ステップS11 図示しないセレクトスイッチを押下す
る。この場合、図示しないワイヤドットインパクトプリ
ンタ装置の電源をオンにする前にセレクトスイッチを押
下することによって印字時間検出モードを選択すること
ができるように設定されている。 ステップS12 印字時間検出モードが選択されたかど
うかを判断する。印字時間検出モードが選択された場合
はステップS13に、選択されない場合はステップS2
0に進む。 ステップS13 ワイヤドットヘッド4(図5)を基準
ヘッドギャップgA の位置にセットする。 ステップS14 印字時間検出モード用の図示しない指
定用紙をワイヤドットヘッド4とプラテン25(図4)
の間にセットする。 ステップS15 図17に示すような印字パターンを印
字し、各印字ワイヤ30(#1〜#24)ごとの標準の
印字時間TPSを検出する。 ステップS16 検出した各印字ワイヤ30ごとの印字
時間TPSのうち、0のものや極めて長いものなど、異常
なものがあるかどうかを判断する。異常なものがある場
合はステップS17に、ない場合はステップS18に進
む。 ステップS17 図示しないLED、ブザー等によって
アラームを表示して処理を終了する。 ステップS18 検出された各印字ワイヤ30ごとの印
字時間TPSの平均値TPAを計算して前記RAM2d(図
2)に格納する。該RAM2dは図示しないバッテリに
よってバックアップされ、データの書換機能及び記憶保
持機能を有する。なお、図示しないEEPROMを配設
し、該EEPROMに平均値PAを格納するようにしても
よい。 ステップS19 印字時間検出モードを終了し、ステッ
プS12に戻る。 ステップS20 実際に印字を行うための各種の印字媒
体Pがワイヤドットヘッド4とプラテン25の間にセッ
トされる。 ステップS21 図示しないホストコンピュータから印
字データを受信する。 ステップS22 1回目の試し印字において印字媒体P
が厚いものであるか薄いものであるかを判断するため、
十分に広い1回目試し印字用ヘッドギャップgBの位置
にワイヤドットヘッド4をセットする。 ステップS23 数〜数十ドットの試し印字ドットを選
び出し、1回目の試し印字を行い、1回目の試し印字に
よる印字時間TP を検出する。 ステップS24 検出された印字時間TP のうち、0の
ものや極めて長いものなど、異常なものを除去する。 ステップS25 1回目の試し印字の試し印字ドット数
が、印字媒体Pの厚さを判定するのに最小限必要なn以
上であるかどうかを判断する。試し印字ドット数がn以
上である場合はステップS28に、n未満である場合は
ステップS26に進む。 ステップS26 印字媒体Pの厚さを判定するのに最小
限必要なデータが得られないので、ヘッドギャップgを
データが不足した時のためにあらかじめ設定しておいた
暫定ヘッドギャップに調整してその行の印字を行う。 ステップS27 ホストコンピュータから次の行の印字
データを受信してステップS22に戻る。 ステップS28 印字時間検出モードにおいてRAM2
dに書き込んだ平均値T PAと今回検出した印字時間TP
の差を計算し、印字時間検出モードの時の基準ヘッドギ
ャップgA と1回目試し印字用ヘッドギャップgB の差
による補正を行う。印字時間TP における3〔μse
c〕の差が0.01〔mm〕のヘッドギャップgに対応
するという関係から、搭載されているワイヤドットヘッ
ド4から印字媒体Pまでのヘッドギャップgを計算し、
印字媒体Pの概略の厚さを判定する。 ステップS29 印字媒体Pの厚さをより正確に判定す
るため、セットされていた印字媒体Pの概略の厚さに対
応して、前記1回目試し印字用ヘッドギャップg B より
狭い2回目試し印字用ヘッドギャップgC の位置にワイ
ヤドットヘッド4をセットする。 ステップS30 数〜数十ドットの試し印字ドットを選
び出し、2回目の試し印字を行い、2回目の試し印字に
よる印字時間TP を検出する。 ステップS31 検出された印字時間TP のうち、0の
ものや極めて長い(例えば、1〔msec〕以上)もの
など、異常なものを除去する。 ステップS32 2回目の試し印字の試し印字ドット数
が、最終的な印字媒体Pの厚さを判定するのに最小限必
要なm以上であるかどうかを判断する。試し印字ドット
数がm以上である場合はステップS35に、m未満であ
る場合はステップS33に進む。 ステップS33 印字媒体Pの厚さを判定するのに最小
限必要なデータが得られないので、現在のヘッドギャッ
プgC でその行の印字を行う。 ステップS34 ホストコンピュータから次の行の印字
データを受信してステップS30に戻る。 ステップS35 印字時間検出モードにおいてRAM2
dに書き込んだ平均値T PAと今回検出した印字時間TP
の差を計算し、印字時間検出モードの時の基準ヘッドギ
ャップgA と2回目試し印字用ヘッドギャップgC の差
による補正を行う。印字時間TP における3〔μse
c〕の差が0.01〔mm〕のヘッドギャップgに対応
するという関係から、搭載されているワイヤドットヘッ
ド4から印字媒体Pまでのヘッドギャップgを計算し、
最終的な印字媒体Pの厚さを判定する。 ステップS36 セットされている印字媒体Pの最終的
な厚さに対応してヘッドギャップgを最適値gR にする
ためのワイヤドットヘッド4の移動量を計算し、ギャッ
プ変更手段15を駆動してヘッドギャップ自動調整を行
う。 ステップS37 試し印字を行った行について本印字を
行う。 ステップS38 以下、通常の印字を行う。
【0022】このように、1回目の試し印字を行う場合
に広い1回目試し印字用ヘッドギャップgB が設定さ
れ、2回目の試し印字を行う場合に狭い2回目試し印字
用ヘッドギャップgC が設定されるので、印字時間TP
の検出精度を高くすることができる。また、1回目の試
し印字を行う場合には、設定される1回目試し印字用ヘ
ッドギャップgB は広いので印字媒体Pの表面が汚れる
ことはない。そして、2回目の試し印字を行う場合に
は、設定される2回目試し印字用ヘッドギャップgC
狭いが、該2回目試し印字用ヘッドギャップgC は印字
媒体Pの概略の厚さに対応して設定されるので、印字媒
体Pの表面が汚れることがない。
【0023】さらに、検出された印字時間TP のうち、
0のものや極めて長いものなど、異常なものが除去され
るので、ヘッドギャップgの設定を誤ることがない。そ
して、1回目の試し印字の試し印字ドット数がn未満で
ある場合や、2回目の試し印字の試し印字ドット数がm
未満である場合などには、ヘッドギャップgの判定を行
わないようにしているので、印字時間TP の検出精度が
低くなることはない。
【0024】ところで、前記ワイヤドットインパクトプ
リンタ装置のヘッドギャップ調整方法においては、動作
時間検出手段10によって印字ワイヤ30の印字時間T
P を検出し、該印字時間TP に基づいて印字媒体Pの厚
さを判定し、印字媒体Pの厚さに対応してヘッドギャッ
プgを最適値gR にするためのワイヤドットヘッド4の
移動量を計算するようにしているが、動作時間検出手段
10によって印字ワイヤ30の戻り時間TR を検出し、
該戻り時間TR に基づいて印字媒体Pの厚さを判定し、
印字媒体Pの厚さに対応してヘッドギャップgを最適値
R にするためのワイヤドットヘッド4の移動量を計算
することもできる。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のワイヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャ
ップ調整方法においては、特殊な印字媒体Pが使用され
ると印字媒体Pの厚さを正確に判定することができな
い。すなわち、動作時間検出手段10によって印字時間
P を検出するものの場合、腰の強い印字媒体Pを使用
すると、薄い印字媒体Pが使用されているかのように誤
って判断してしまうことがある。
【0026】図18は従来のワイヤドットインパクトプ
リンタ装置のヘッドギャップの状態図、図19は従来の
ワイヤドットインパクトプリンタ装置における印字ワイ
ヤの速度波形図である。図18の(a)は印字媒体Pが
薄い場合のヘッドギャップgの状態図、(b)は印字媒
体Pが厚い場合のヘッドギャップgの状態図、(c)は
印字媒体Pの腰が強いヘッドギャップgの状態図であ
る。
【0027】図において、4はワイヤドットヘッド、2
5はプラテン、Pは印字媒体である。また、V1 は印字
媒体Pが薄い場合の印字ワイヤ30(図5)の速度波
形、V 2 は印字媒体Pが厚い場合の印字ワイヤ30の速
度波形、V3 は印字媒体Pの腰が強い場合の印字ワイヤ
30の速度波形、TP1は印字媒体Pが薄い場合の印字時
間、TP2は印字媒体Pが厚い場合の印字時間、TP3は印
字媒体Pの腰が強い場合の印字時間である。
【0028】図に示すように、腰の強い印字媒体Pを使
用すると、プラテン25から印字媒体Pが浮いてしまう
ので、印字ワイヤ30は先端30bが印字媒体Pに到達
した後も前進し続ける。この場合、印字時間TP3は印字
媒体Pが薄い場合の印字時間TP1とほぼ等しくなり、動
作時間検出手段10(図2)は薄い印字媒体Pが使用さ
れているかのように誤って判断してしまう。
【0029】また、動作時間検出手段10によって戻り
時間TR を検出するようにしたものの場合、印字媒体P
が極めて薄いと、印字ワイヤ30の先端30bが印字媒
体Pに到達する前に、アーマチュア32がセンサ電極1
0aに当たってしまい速度波形Vが変形してしまう。図
20は従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置にお
ける印字ワイヤの他の速度波形図である。
【0030】図において、V1 は印字媒体P(図18)
が薄い場合の印字ワイヤ30(図5)の速度波形、V2
は印字媒体Pが厚い場合の印字ワイヤ30の速度波形、
4は印字媒体Pが極めて薄い場合の印字ワイヤ30の
速度波形、TR1は印字媒体Pが薄い場合の戻り時間、T
R2は印字媒体Pが厚い場合の戻り時間、TR4は印字媒体
Pが極めて薄い場合の戻り時間である。
【0031】図に示すように、極めて薄い印字媒体Pを
使用すると、印字ワイヤ30の先端30bが印字媒体P
に到達する前に、アーマチュア32がセンサ電極10a
に当たってしまい、その時点で印字ワイヤ30の先端3
0bが印字媒体Pに到達したような速度波形V4 になっ
てしまう。この場合、戻り時間TR4は印字媒体Pが厚い
場合の戻り時間TR2とほぼ等しくなり、動作時間検出手
段10は厚い印字媒体Pが使用されているかのように誤
って判断してしまう。
【0032】本発明は、前記従来のワイヤドットインパ
クトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法の問題点を
解決して、特殊な印字媒体を使用した場合でも印字媒体
の厚さを正確に判定することができるワイヤドットイン
パクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を提供す
ることを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のワ
イヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調
整方法においては、あらかじめ設定された1回目試し印
字ヘッドギャップの位置にワイヤドットヘッドをセット
して1回目の試し印字を行い、1回目の試し印字による
動作時間を検出する。
【0034】そして、標準の動作時間及び1回目の試し
印字による動作時間に基づいて印字媒体の厚さを計算
し、計算された印字媒体の厚さによって印字媒体が厚め
であるか薄めであるかを判断する。また、その判断が印
字媒体の厚さに対応したものであるかどうかを確認する
ための位置にワイヤドットヘッドをセットして再度印字
を行い、印字媒体の厚さを判定し、判定された厚さに対
応した2回目試し印字ヘッドギャップの位置にワイヤド
ットヘッドをセットして2回目の試し印字を行い、2回
目の試し印字による動作時間を検出する。
【0035】そして、前記標準の動作時間及び2回目の
試し印字による動作時間に基づいて最終的な印字媒体の
厚さを計算し、計算された最終的な印字媒体の厚さに対
応させてヘッドギャップを最適値にするためのワイヤド
ットヘッドの移動量を計算し、該移動量だけワイヤドッ
トヘッドを移動させる。
【0036】本発明の他のワイヤドットインパクトプリ
ンタ装置のヘッドギャップ調整方法においては、さら
に、前記動作時間は印字ワイヤの印字時間である。
【0037】本発明の更に他のワイヤドットインパクト
プリンタ装置のヘッドギャップ調整方法においては、さ
らに、前記動作時間は印字ワイヤの戻り時間である。
【0038】
【作用】本発明によれば、前記のようにワイヤドットイ
ンパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法におい
ては、あらかじめ設定された1回目試し印字ヘッドギャ
ップの位置にワイヤドットヘッドをセットして1回目の
試し印字を行い、1回目の試し印字による動作時間を検
出する。
【0039】そして、標準の動作時間及び1回目の試し
印字による動作時間に基づいて印字媒体の厚さを計算
し、計算された印字媒体の厚さによって印字媒体が厚め
であるか薄めであるかを判断する。また、その判断が印
字媒体の厚さに対応したものであるかどうかを確認する
ための位置にワイヤドットヘッドをセットして再度印字
を行い、印字媒体の厚さを判定し、判定された厚さに対
応した2回目試し印字ヘッドギャップの位置にワイヤド
ットヘッドをセットして2回目の試し印字を行い、2回
目の試し印字による動作時間を検出する。そして、前記
標準の動作時間及び2回目の試し印字による動作時間に
基づいて最終的な印字媒体の厚さを計算し、計算された
最終的な印字媒体の厚さに対応させてヘッドギャップを
最適値にするためのワイヤドットヘッドの移動量を計算
し、該移動量だけワイヤドットヘッドを移動させる。
【0040】この場合、前記1回目の試し印字による動
作時間は、腰の強い印字媒体を使用したり、極めて薄い
印字媒体を使用したりすると、印字媒体の厚さに対応し
ないことがある。そこで、印字媒体が厚めであるか薄め
であるかの判断が印字媒体の厚さに対応したものである
かどうかを確認するための位置に、ワイヤドットヘッド
をセットして再度印字を行い、印字媒体の厚さを判定
し、判定された厚さに対応した2回目試し印字ヘッドギ
ャップの位置にワイヤドットヘッドをセットして2回目
の試し印字を行い、2回目の試し印字による動作時間を
検出する。
【0041】そして、前記標準の動作時間及び2回目の
試し印字による動作時間に基づいて最終的な印字媒体の
厚さを計算し、計算された最終的な印字媒体の厚さに対
応させてヘッドギャップを最適値にするためのワイヤド
ットヘッドの移動量を計算し、該移動量だけワイヤドッ
トヘッドを移動させる。本発明の他のワイヤドットイン
パクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法において
は、さらに、前記動作時間は印字ワイヤの印字時間であ
る。この場合、印字媒体が薄めであると判断されたとき
に、その判断が印字媒体の厚さに対応したものであるか
どうかが確認される。
【0042】本発明の更に他のワイヤドットインパクト
プリンタ装置のヘッドギャップ調整方法においては、さ
らに、前記動作時間は印字ワイヤの戻り時間である。こ
の場合、印字媒体が厚めであると判断されたときに、そ
の判断が印字媒体の厚さに対応したものであるかどうか
が確認される。
【0043】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図1は本発明の実施例における
ワイヤドットインパクトプリンタ装置のブロック図であ
る。なお、印字機構、動作時間検出手段10及びセンサ
回路10bの構造は従来のものと同じであるので、図3
〜図10を併用して説明する。
【0044】図において、1は印字データをワイヤドッ
トインパクトプリンタ装置に入力するためのインタフェ
ース、2はワイヤドットインパクトプリンタ装置全体の
動作を制御する制御手段としての制御回路、3aはヘッ
ドドライバ、3bはヘッドコイル、4はワイヤドットへ
ッド、5はスペーシングモータドライバ、6はスペーシ
ングモータ、7はラインフィードモータドライバ、8は
ラインフィードモータ、9は操作スイッチである。ま
た、10aはセンサ電極、10bはセンサ回路、10は
前記センサ電極10a及びセンサ回路10bから成る印
字ワイヤ30(図5参照)の印字時間TP や戻り時間T
R などを検出する動作時間検出手段、11は印字時間検
出モードと戻り時間検出モードを選択するためのセレク
トスイッチ、13はパルスモータドライバ、14はパル
スモータ、15は該パルスモータ14を駆動モータとし
てヘッドギャップgを変更するギャップ変更手段であ
る。
【0045】前記制御回路2は入出力用のインタフェー
スLSI2a,2b、検出した印字時間TP や戻り時間
R などに基づいてワイヤドットヘッド4の移動量を計
算するための各種の処理を行うCPU2c、印字データ
や各印字ワイヤ30ごとの標準の印字時間TPSの平均値
PAなどを格納するためのバックアップメモリとしての
RAM2d、及び制御プログラムや印字フォントなどが
格納されたROM2eを有する。
【0046】次に、本発明のワイヤドットインパクトプ
リンタ装置のヘッドギャップ調整方法における動作につ
いて説明する。図21は本発明の第1の実施例における
ワイヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ
調整方法を示す第1のフローチャート、図22は本発明
の第1の実施例におけるワイヤドットインパクトプリン
タ装置のヘッドギャップ調整方法を示す第2のフローチ
ャート、図23は本発明の第1の実施例におけるワイヤ
ドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方
法を示す第3のフローチャート、図24は本発明の第1
の実施例におけるワイヤドットインパクトプリンタ装置
のヘッドギャップ調整方法を示す第4のフローチャート
である。 ステップS51 セレクトスイッチ11(図1)によっ
て印字時間検出モードを選択する。 ステップS52 印字時間検出モードが選択されたかど
うかを判断する。印字時間検出モードが選択された場合
はステップS53に、選択されない場合はステップS6
0に進む。 ステップS53 ワイヤドットヘッド4(図5参照)を
基準ヘッドギャップgAの位置にセットする。 ステップS54 印字時間検出モード用の図示しない指
定用紙をワイヤドットヘッド4とプラテン25(図4参
照)の間にセットする。 ステップS55 図17に示すような印字パターンを印
字し、各印字ワイヤ30(#1〜#24)ごとの標準の
印字時間TPSを検出する。 ステップS56 検出した各印字ワイヤ30ごとの印字
時間TPSのうち、0のものや極めて長いものなど、異常
なものがあるかどうかを判断する。異常なものがある場
合はステップS57に、ない場合はステップS58に進
む。 ステップS57 図示しないLED、ブザー等によって
アラームを表示して処理を終了する。 ステップS58 検出された各印字ワイヤ30ごとの印
字時間TPSの平均値TPAを計算して前記RAM2dに格
納する。該RAM2dは図示しないバッテリによってバ
ックアップされ、データの書換機能及び記憶保持機能を
有する。なお、図示しないEEPROMを配設し、該E
EPROMに平均値PAを格納するようにしてもよい。 ステップS59 印字時間検出モードを終了し、ステッ
プS52に戻る。 ステップS60 実際に印字を行うための各種の印字媒
体Pがワイヤドットヘッド4とプラテン25の間にセッ
トされる。 ステップS61 図示しないホストコンピュータから印
字データを受信する。 ステップS62 1回目の試し印字において印字媒体P
が厚いものであるか薄いものであるかを判断するため、
十分に広い1回目試し印字用ヘッドギャップgBの位置
にワイヤドットヘッド4をセットする。 ステップS63 数〜数十ドットの試し印字ドットを選
び出し、1回目の試し印字を行い、1回目の試し印字に
よる印字時間TP を検出する。 ステップS64 検出された印字時間TP のうち、0の
ものや極めて長いものなど、異常なものを除去する。 ステップS65 1回目の試し印字の試し印字ドット数
が、印字媒体Pの厚さを判定するのに最小限必要なn以
上であるかどうかを判断する。試し印字ドット数がn以
上である場合はステップS68に、n未満である場合は
ステップS66に進む。 ステップS66 印字媒体Pの厚さを判定するのに最小
限必要なデータが得られないので、ヘッドギャップgを
データが不足した時のためにあらかじめ設定しておいた
暫定ヘッドギャップに調整してその行の印字を行う。 ステップS67 ホストコンピュータから次の行の印字
データを受信してステップS62に戻る。 ステップS68 印字時間検出モードにおいてRAM2
dに書き込んだ平均値T PAと今回検出した印字時間TP
の差を計算し、印字時間検出モードの時の基準ヘッドギ
ャップgA と1回目試し印字用ヘッドギャップgB の差
による補正を行う。印字時間TP における3〔μse
c〕の差が0.01〔mm〕のヘッドギャップgに対応
するという関係から、搭載されているワイヤドットヘッ
ド4から印字媒体Pまでのヘッドギャップgを計算し、
該ヘッドギャップgに基づいて印字媒体Pの厚さを計算
する。 ステップS69 計算された印字媒体Pの厚さに基づい
て印字媒体Pが厚めであるかどうかを判断する。印字媒
体Pが厚めである場合はステップS75に、薄めである
場合はステップS70に進む。本実施例において、印字
媒体Pが厚めであるかどうかは、ステップS68におい
て計算されたヘッドギャップgがギャップレンジ1〜8
のどれに相当するかによって判断する。例えば、ヘッド
ギャップgが6以上のギャップレンジに相当する場合は
印字媒体Pが厚めであると判断され、6より小さいギャ
ップレンジに相当する場合は印字媒体Pが薄めであると
判断される。 ステップS70 印字媒体Pが薄めであると判断された
場合、腰の強い印字媒体Pが使用され、プラテン25か
ら印字媒体Pが浮いたことによる判断であるかどうかを
確認するために、電磁石35に電流を供給するための駆
動時間を1回目の試し印字時より短くして、1回目の試
し印字と同じドットについて印字を行い、印字時間TPQ
を検出する。この場合、駆動時間を短くすることによっ
て、印字ワイヤ30は先端30bが印字媒体Pに到達し
た直後に反発されることになる。 ステップS71 1回目の試し印字において検出された
印字時間TP とステップS70において検出された印字
時間TPQの差ΔTを計算する。 ステップS72 差ΔTがx(例えば、20〔μs〕)
以上であるかどうかを判断する。この場合、腰の強い印
字媒体Pが使用されると、前記差ΔTは大きくなる。該
差ΔTがx以上である場合はステップS74に、xより
小さい場合はステップS73に進む。 ステップS73 印字媒体Pは薄いと判断し、1回目の
試し印字において計算された厚さを印字媒体Pの概略の
厚さと判定する。 ステップS74 印字媒体Pは腰が強いと判断し、今回
の印字において計算された厚さを印字媒体Pの概略の厚
さと判定する。 ステップS75 印字媒体Pの厚さをより正確に判定す
るため、セットされていた印字媒体Pの概略の厚さに対
応して、前記1回目試し印字用ヘッドギャップg B より
狭い2回目試し印字用ヘッドギャップgC の位置にワイ
ヤドットヘッド4をセットする。 ステップS76 数〜数十ドットの試し印字ドットを選
び出し、2回目の試し印字を行い、2回目の試し印字に
よる印字時間TP を検出する。 ステップS77 検出された印字時間TP のうち、0の
ものや極めて長い(例えば、1〔msec〕以上)もの
など、異常なものを除去する。 ステップS78 2回目の試し印字の試し印字ドット数
が、最終的な印字媒体Pの厚さを判定するのに最小限必
要なm以上であるかどうかを判断する。試し印字ドット
数がm以上である場合はステップS81に、m未満であ
る場合はステップS79に進む。 ステップS79 印字媒体Pの厚さを判定するのに最小
限必要なデータが得られないので、現在のヘッドギャッ
プgC でその行の印字を行う。 ステップS80 ホストコンピュータから次の行の印字
データを受信してステップS76に戻る。 ステップS81 印字時間検出モードにおいてRAM2
dに書き込んだ平均値T PAと今回検出した印字時間TP
の差を計算し、印字時間検出モードの時の基準ヘッドギ
ャップgA と2回目試し印字用ヘッドギャップgC の差
による補正を行う。印字時間TP における3〔μse
c〕の差が0.01〔mm〕のヘッドギャップgに対応
するという関係から、搭載されているワイヤドットヘッ
ド4から印字媒体Pまでのヘッドギャップgを計算し、
最終的な印字媒体Pの厚さを判定する。 ステップS82 セットされている印字媒体Pの最終的
な厚さに対応してヘッドギャップgを最適値gR にする
ためのワイヤドットヘッド4の移動量を計算し、ギャッ
プ変更手段15を駆動してヘッドギャップ自動調整を行
う。 ステップS83 試し印字を行った行について本印字を
行う。 ステップS84 以下、通常の印字を行う。
【0047】前述したように、腰の強い印字媒体Pを使
用すると、プラテン25から印字媒体Pが浮いてしまう
ので、印字ワイヤ30は先端30bが印字媒体Pに到達
した後も前進し続け、動作時間検出手段10は薄い印字
媒体Pが使用されているかのように誤って判断してしま
う。ところが、本実施例においては、1回目の試し印字
において計算された厚さに基づいて印字媒体Pが薄めで
あると判断された場合でも、その判断が印字媒体Pの厚
さに対応したものであるかどうかを確認するために、印
字ワイヤ30の駆動時間を1回目の試し印字時より短く
して、1回目の試し印字と同じドットについて印字を行
い、再び印字時間TPQを検出するようになっている。し
たがって、前記1回目の試し印字時の印字時間TP と印
字時間TPQの差ΔTによって印字媒体Pが薄いか、腰が
強いかが分かる。
【0048】したがって、印字媒体Pが薄い場合には1
回目の試し印字において計算された厚さを印字媒体Pの
概略の厚さと判定し、腰が強い場合には今回の印字にお
いて計算された厚さを印字媒体Pの概略の厚さと判定し
て、2回目の試し印字を行い、2回目の試し印字による
印字時間TP を検出して最終的な印字媒体Pの厚さを判
定する。
【0049】このように、腰が強い印字媒体Pを使用し
た場合でも、最終的な印字媒体Pの厚さを正確に判定す
ることができる。次に、本発明の第2の実施例について
説明する。図25は本発明の第2の実施例におけるワイ
ヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整
方法を示す第1のフローチャート、図26は本発明の第
2の実施例におけるワイヤドットインパクトプリンタ装
置のヘッドギャップ調整方法を示す第2のフローチャー
ト、図27は本発明の第2の実施例におけるワイヤドッ
トインパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を
示す第3のフローチャート、図28は本発明の第2の実
施例におけるワイヤドットインパクトプリンタ装置のヘ
ッドギャップ調整方法を示す第4のフローチャートであ
る。 ステップS101 セレクトスイッチ11(図1)によ
って戻り時間検出モードを選択する。 ステップS102 戻り時間検出モードが選択されたか
どうかを判断する。戻り時間検出モードが選択された場
合はステップS103に、選択されない場合はステップ
S110に進む。 ステップS103 ワイヤドットヘッド4(図5参照)
を基準ヘッドギャップg A の位置にセットする。 ステップS104 戻り時間検出モード用の図示しない
指定用紙をワイヤドットヘッド4とプラテン25(図4
参照)の間にセットする。 ステップS105 図17に示すような印字パターンを
印字し、各印字ワイヤ30ごとの標準の戻り時間TRS
検出する。 ステップS106 検出した各印字ワイヤ30ごとの戻
り時間TRSのうち、0のものや極めて長いものなど、異
常なものがあるかどうかを判断する。異常なものがある
場合はステップS107に、ない場合はステップS10
8に進む。 ステップS107 図示しないLED、ブザー等によっ
てアラームを表示して処理を終了する。 ステップS108 検出された各印字ワイヤ30ごとの
戻り時間TRSの平均値T RAを計算して前記RAM2dに
格納する。該RAM2dは図示しないバッテリによって
バックアップされ、データの書換機能及び記憶保持機能
を有する。なお、図示しないEEPROMを配設し、該
EEPROMに平均値TRAを格納するようにしてもよ
い。 ステップS109 戻り時間検出モードを終了し、ステ
ップS102に戻る。 ステップS110 実際に印字を行うための各種の印字
媒体Pがワイヤドットヘッド4とプラテン25の間にセ
ットされる。 ステップS111 図示しないホストコンピュータから
印字データを受信する。 ステップS112 1回目の試し印字において印字媒体
Pが厚いものであるか薄いものであるかを判断するた
め、十分に広い1回目試し印字用ヘッドギャップg B
位置にワイヤドットヘッド4をセットする。 ステップS113 数〜数十ドットの試し印字ドットを
選び出し、1回目の試し印字を行い、1回目の試し印字
による戻り時間TR を検出する。 ステップS114 検出された戻り時間TR のうち、0
のものや極めて長いものなど、異常なものを除去する。 ステップS115 1回目の試し印字の試し印字ドット
数が、印字媒体Pの厚さを判定するのに最小限必要なn
以上であるかどうかを判断する。試し印字ドット数がn
以上である場合はステップS118に、n未満である場
合はステップS116に進む。 ステップS116 印字媒体Pの厚さを判定するのに最
小限必要なデータが得られないので、ヘッドギャップg
をデータが不足した時のためにあらかじめ設定しておい
た暫定ヘッドギャップに調整してその行の印字を行う。 ステップS117 ホストコンピュータから次の行の印
字データを受信してステップS112に戻る。 ステップS118 戻り時間検出モードにおいてRAM
2dに書き込んだ平均値TRAと今回検出した戻り時間T
R の差を計算し、戻り時間検出モードの時の基準ヘッド
ギャップgA と1回目試し印字用ヘッドギャップgB
差による補正を行う。戻り時間TR における3〔μse
c〕の差が0.01〔mm〕のヘッドギャップgに対応
するという関係から、搭載されているワイヤドットヘッ
ド4から印字媒体Pまでのヘッドギャップgを計算し、
該ヘッドギャップgに基づいて印字媒体Pの厚さを計算
する。 ステップS119 計算された印字媒体Pの厚さに基づ
いて印字媒体Pが厚めであるかどうかを判断する。印字
媒体Pが厚めである場合はステップS120に、薄めで
ある場合はステップS128に進む。本実施例におい
て、印字媒体Pが厚めであるかどうかは、ステップS1
18において計算されたヘッドギャップgがギャップレ
ンジ1〜8のどれに相当するかによって判断する。例え
ば、ヘッドギャップgが6以上のギャップレンジに相当
する場合は印字媒体Pが厚めであると判断され、6より
小さいギャップレンジに相当する場合は印字媒体Pが薄
めであると判断される。 ステップS120 印字媒体Pが厚めであると判断され
た場合、極めて薄い印字媒体Pが使用されたことによる
判断であるかどうかを確認するために、1回目試し印字
用ヘッドギャップgB のギャップレンジより1だけ小さ
いギャップレンジに相当する位置にワイヤドットヘッド
4をセットする。したがって、1回目試し印字用ヘッド
ギャップgB のギャップレンジより1だけ小さいギャッ
プレンジに相当する位置にワイヤドットヘッド4をセッ
トすることによって、ヘッドギャップgを小さくし、ア
ーマチュア32がセンサ電極10aに当たらないように
することができる。 ステップS121 1回目の試し印字と同じドットにつ
いて印字を行い、戻り時間TRQを検出する。 ステップS122 検出された戻り時間TRQのうち、0
のものや極めて長いものなど、異常なものを除去する。 ステップS123 印字のドット数が、印字媒体Pの厚
さを判定するのに最小限必要なn以上であるかどうかを
判断する。印字のドット数がn以上である場合はステッ
プS127に、n未満である場合はステップS124に
進む。 ステップS124 印字媒体Pの厚さを判定するのに最
小限必要なデータが得られないので、ヘッドギャップg
をデータが不足した時のためにあらかじめ設定しておい
た暫定ヘッドギャップに調整してその行の印字を行う。 ステップS125 ヘッドギャップgを元の値に戻す。 ステップS126 ホストコンピュータから次の行の印
字データを受信してステップS121に戻る。 ステップS127 戻り時間検出モードにおいてRAM
2dに書き込んだ平均値TRAと検出した戻り時間TR
差を計算し、戻り時間検出モードの時の基準ヘッドギャ
ップgA と1回目試し印字用ヘッドギャップgB の差に
よる補正を行う。戻り時間TR における3〔μsec〕
の差が0.01〔mm〕のヘッドギャップgに対応する
という関係から、搭載されているワイヤドットヘッド4
から印字媒体Pまでのヘッドギャップgを計算し、該ヘ
ッドギャップgに基づいて印字媒体Pの厚さを判定す
る。 ステップS128 判定された印字媒体Pの厚さに対応
して、戻り時間TR の検出精度を一層高くすることが可
能なヘッドギャップgに調整する。 ステップS129 数〜数十ドットの試し印字ドットを
選び出し、2回目の試し印字を行い、2回目の試し印字
による戻り時間TR を検出する。 ステップS130 検出された戻り時間TR のうち、0
のものや極めて長い(例えば、1〔msec〕以上)も
のなど、異常なものを除去する。 ステップS131 2回目の試し印字の試し印字ドット
数が、最終的な印字媒体Pの厚さを判定するのに最小限
必要なm以上であるかどうかを判断する。試し印字ドッ
ト数がm以上である場合はステップS134に、m未満
である場合はステップS132に進む。 ステップS132 印字媒体Pの厚さを判定するのに最
小限必要なデータが得られないので、現在のヘッドギャ
ップgC でその行の印字を行う。 ステップS133 ホストコンピュータから次の行の印
字データを受信してステップS129に戻る。 ステップS134 戻り時間検出モードにおいてRAM
2dに書き込んだ平均値TRAと今回検出した戻り時間T
R の差を計算し、戻り時間検出モードの時の基準ヘッド
ギャップgA と2回目試し印字用ヘッドギャップgC
差による補正を行う。戻り時間TR における3〔μse
c〕の差が0.01〔mm〕のヘッドギャップgに対応
するという関係から、搭載されているワイヤドットヘッ
ド4から印字媒体Pまでのヘッドギャップgを計算し、
最終的な印字媒体Pの厚さを判定する。 ステップS135 セットされている印字媒体Pの最終
的な厚さに対応してヘッドギャップgを最適値gR にす
るためのワイヤドットヘッド4の移動量を計算し、ギャ
ップ変更手段15を駆動してヘッドギャップ自動調整を
行う。 ステップS136 試し印字を行った行について本印字
を行う。 ステップS137 以下、通常の印字を行う。
【0050】前述したように、極めて薄い印字媒体Pを
使用すると、印字ワイヤ30の先端30bが印字媒体P
に到達する前にアーマチュア32がセンサ電極10aに
当たってしまい、動作時間検出手段10は厚い印字媒体
Pが使用されているかのように誤って判断してしまう。
ところが、本実施例においては、1回目の試し印字にお
いて計算された厚さに基づいて印字媒体Pが厚めである
と判断された場合でも、その判断が印字媒体Pの厚さに
対応したものであるかどうかを確認するために、ヘッド
ギャップを小さくして1回目の試し印字と同じドットに
ついて印字を行い、再び戻り時間TRQを検出するように
なっている。
【0051】そして、該戻り時間TRQに基づいて印字媒
体Pの厚さを判定し、判定された印字媒体Pの厚さに対
応して、戻り時間TR の検出精度を一層高くすることが
可能なヘッドギャップgに調整し、該ヘッドギャップg
において2回目の試し印字を行い、2回目の試し印字に
よる戻り時間TR を検出して最終的な印字媒体Pの厚さ
を判定することができる。
【0052】このように、極めて薄い印字媒体Pを使用
した場合でも、最終的な印字媒体Pの厚さを正確に判定
することができる。なお、本発明は前記実施例に限定さ
れるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形す
ることが可能であり、これらを本発明の範囲から排除す
るものではない。
【0053】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、ワイヤドットインパクトプリンタ装置のヘッドギ
ャップ調整方法においては、あらかじめ設定された1回
目試し印字ヘッドギャップの位置にワイヤドットヘッド
をセットして1回目の試し印字を行い、1回目の試し印
字による動作時間を検出する。
【0054】そして、標準の動作時間及び1回目の試し
印字による動作時間に基づいて印字媒体の厚さを計算
し、計算された印字媒体の厚さによって印字媒体が厚め
であるか薄めであるかを判断する。また、その判断が印
字媒体の厚さに対応したものであるかどうかを確認する
ための位置にワイヤドットヘッドをセットして再度印字
を行い、印字媒体の厚さを判定し、判定された厚さに対
応した2回目試し印字ヘッドギャップの位置にワイヤド
ットヘッドをセットして2回目の試し印字を行い、2回
目の試し印字による動作時間を検出する。そして、前記
標準の動作時間及び2回目の試し印字による動作時間に
基づいて最終的な印字媒体の厚さを計算し、計算された
最終的な印字媒体の厚さに対応させてヘッドギャップを
最適値にするためのワイヤドットヘッドの移動量を計算
し、該移動量だけワイヤドットヘッドを移動させる。
【0055】この場合、1回目試し印字ヘッドギャップ
を十分に広く設定し、1回目の試し印字による動作時間
に基づいて計算された印字媒体の厚さによって印字媒体
が厚めであるか薄めであるかを判断し、続いて、印字媒
体が厚めであるか薄めであるかの判断が印字媒体の厚さ
に対応したものであるかどうかを確認するための位置
に、ワイヤドットヘッドをセットして再度印字を行い、
印字媒体の厚さを判定し、判定された厚さに対応した2
回目試し印字ヘッドギャップの位置にワイヤドットヘッ
ドをセットして2回目の試し印字を行い、2回目の試し
印字による動作時間を検出する。
【0056】そして、前記標準の動作時間及び2回目の
試し印字による動作時間に基づいて最終的な印字媒体の
厚さを計算し、計算された最終的な印字媒体の厚さに対
応させてヘッドギャップを最適値にするためのワイヤド
ットヘッドの移動量を計算し、該移動量だけワイヤドッ
トヘッドを移動させる。したがって、ワイヤドットヘッ
ドの特性に対応したヘッドギャップの最適値を自動的に
得ることができ、印字品位を向上させることができる。
また、腰の強い印字媒体を使用したとき、極めて薄い印
字媒体を使用したとき等に、1回目の試し印字において
厚い印字媒体であるか薄い印字媒体であるかを誤って判
断することがなくなる。
【0057】本発明の他のワイヤドットインパクトプリ
ンタ装置のヘッドギャップ調整方法においては、さら
に、前記動作時間は印字ワイヤの印字時間である。この
場合、腰の強い印字媒体を使用したときに、厚い印字媒
体であるにもかかわらず薄い印字媒体であるかのように
誤って判断することがなくなる。
【0058】本発明の更に他のワイヤドットインパクト
プリンタ装置のヘッドギャップ調整方法においては、さ
らに、前記動作時間は印字ワイヤの戻り時間である。こ
の場合、極めて薄い印字媒体を使用したときに、薄い印
字媒体であるにもかかわらず厚い印字媒体であるかのよ
うに誤って判断することがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例におけるワイヤドットインパク
トプリンタ装置のブロック図である。
【図2】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置の
ブロック図である。
【図3】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置に
おけるギャップ変更手段の平面図である。
【図4】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置に
おけるギャップ変更手段の側面図である。
【図5】ワイヤドットヘッドの縦断面図である。
【図6】プリント基板の平面図である。
【図7】プリント基板の要部斜視図である。
【図8】センサ回路を示す図である。
【図9】センサ回路の原理説明図である。
【図10】センサ回路の動作波形図である。
【図11】センサ回路の入出力波形図である。
【図12】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置
のヘッドギャップ調整方法を示すフローチャートであ
る。
【図13】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置
のヘッドギャップ調整方法による印字例を示す図であ
る。
【図14】従来の他のワイヤドットインパクトプリンタ
装置のヘッドギャップ調整方法を示す第1のフローチャ
ートである。
【図15】従来の他のワイヤドットインパクトプリンタ
装置のヘッドギャップ調整方法を示す第2のフローチャ
ートである。
【図16】従来の他のワイヤドットインパクトプリンタ
装置のヘッドギャップ調整方法を示す第3のフローチャ
ートである。
【図17】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置
のヘッドギャップ調整方法における印字時間検出用の印
字パターンを示す図である。
【図18】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置
のヘッドギャップの状態図である。
【図19】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置
における印字ワイヤの速度波形図である。
【図20】従来のワイヤドットインパクトプリンタ装置
における印字ワイヤの他の速度波形図である。
【図21】本発明の第1の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第1のフローチャートである。
【図22】本発明の第1の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第2のフローチャートである。
【図23】本発明の第1の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第3のフローチャートである。
【図24】本発明の第1の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第4のフローチャートである。
【図25】本発明の第2の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第1のフローチャートである。
【図26】本発明の第2の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第2のフローチャートである。
【図27】本発明の第2の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第3のフローチャートである。
【図28】本発明の第2の実施例におけるワイヤドット
インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法を示
す第4のフローチャートである。
【符号の説明】
4 ワイヤドットヘッド 30 印字ワイヤ P 印字媒体 gA 基準ヘッドギャップ gB 1回目試し印字用ヘッドギャップ gC 2回目試し印字用ヘッドギャップ gR 最適値 TP ,TPS 印字時間 TR ,TPR 戻り時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−216978(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 25/308

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)あらかじめ設定された1回目試し
    印字ヘッドギャップの位置にワイヤドットヘッドをセッ
    トして1回目の試し印字を行い、1回目の試し印字によ
    る動作時間を検出し (b)準の動作時間及び1回目の試し印字による動作
    時間に基づいて印字媒体の厚さを計算し、 (c)計算された印字媒体の厚さによって印字媒体が厚
    めであるか薄めであるかを判断し、 (d)その判断が印字媒体の厚さに対応したものである
    かどうかを確認するための位置にワイヤドットヘッドを
    セットし再度印字を行い、印字媒体の厚さを判定し、 (e)判定された厚さに対応した2回目試し印字ヘッド
    ギャップの位置にワイヤドットヘッドをセットして2回
    目の試し印字を行い、2回目の試し印字による動作時間
    を検出し、 (f)前記標準の動作時間及び2回目の試し印字による
    動作時間に基づいて最終的な印字媒体の厚さを計算し、 (g)計算された最終的な印字媒体の厚さに対応させ
    ヘッドギャップを最適値にするためのワイヤドットヘッ
    ドの移動量を計算し、 (h)該移動量だけワイヤドットヘッドを移動させるこ
    とを特徴とするワイヤドットインパクトプリンタ装置の
    ヘッドギャップ調整方法。
  2. 【請求項2】 (a)あらかじめ設定された1回目試し
    印字ヘッドギャップの位置にワイヤドットヘッドをセッ
    トして1回目の試し印字を行い、1回目の試し印字によ
    る動作時間を検出し、 (b)標準の動作時間及び1回目の試し印字による動作
    時間に基づいて印字媒体の厚さを計算し、 (c)計算された印字媒体の厚さによって印字媒体が厚
    めであるか薄めであるかを判断し、 (d)前記印字媒体が薄めである場合に、1回目の試し
    印字による動作時間より短い駆動時間で印字を行い、印
    字による動作時間を検出し、 (e)1回目の試し印字による動作時間と、1回目の試
    し印字による動作時間より短い駆動時間で印字を行った
    ときの動作時間との差を計算し、 (f)該差が大きい場合に、1回目の試し印字による動
    作時間より短い駆動時間で印字を行ったときの動作時間
    に基づいて印字媒体の厚さを判定し、 (g)判定された厚さに対応した2回目試し印字ヘッド
    ギャップの位置にワイヤドットヘッドをセットして2回
    目の試し印字を行い、2回目の試し印字による動作時間
    を検出し、 (h)前記標準の動作時間及び2回目の試し印字による
    動作時間に基づいて最終的な印字媒体の厚さを計算し、 (i)計算された最終的な印字媒体の厚さに対応させて
    ヘッドギャップを最適値にするためのワイヤドットヘッ
    ドの移動量を計算し、 (j)該移動量だけワイヤドットヘッドを移動させるこ
    とを特徴とするワイヤドットインパクトプリンタ装置の
    ヘッドギャップ調整方法。
  3. 【請求項3】 (a)あらかじめ設定された1回目試し
    印字ヘッドギャップの位置にワイヤドットヘッドをセッ
    トして1回目の試し印字を行い、1回目の試し印字によ
    る動作時間を検出し、 (b)標準の動作時間及び1回目の試し印字による動作
    時間に基づいて印字媒体の厚さを計算し、 (c)計算された印字媒体の厚さによって印字媒体が厚
    めであるか薄めであるかを判断し、 (d)前記印字媒体が厚めである場合に、1回目試し印
    字ヘッドギャップより狭い2回目試し印字ヘッドギャッ
    プの位置にワイヤドットヘッドをセットして2回目の試
    し印字を行い、2回目の試し印字による動作時間を検出
    し、 (e)前記標準の動作時間及び2回目の試し印字による
    動作時間に基づいて最終的な印字媒体の厚さを計算し、 (f)計算された最終的な印字媒体の厚さに対応させて
    ヘッドギャップを最適値にするためのワイヤドットヘッ
    ドの移動量を計算し、 (g)該移動量だけワイヤドットヘッドを移動させるこ
    とを特徴とするワイヤドットインパクトプリンタ装置の
    ヘッドギャップ調整方法。
  4. 【請求項4】 前記動作時間印字ワイヤの印字時間で
    ある請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤドット
    インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法。
  5. 【請求項5】 前記動作時間印字ワイヤの戻り時間で
    ある請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイヤドット
    インパクトプリンタ装置のヘッドギャップ調整方法。
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