JP3432114B2 - 印字方法及び印字装置 - Google Patents

印字方法及び印字装置

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JP3432114B2
JP3432114B2 JP19603597A JP19603597A JP3432114B2 JP 3432114 B2 JP3432114 B2 JP 3432114B2 JP 19603597 A JP19603597 A JP 19603597A JP 19603597 A JP19603597 A JP 19603597A JP 3432114 B2 JP3432114 B2 JP 3432114B2
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茂樹 小澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドを
用いて感熱紙や熱可逆性感熱記録媒体等の感熱媒体ある
いは熱で溶ける固体インクを塗布した感熱リボンを介在
させて普通紙へサーマルプリントする際の印字方法に関
する。更に詳述すると、本発明は、サーマルヘッドに通
電して発熱させ印字を行う印字方法の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】プリペイドカードの使用残額を表示する
等、カードを利用した媒体に情報を表示するための機器
の一つとして、図8および図9に示すように、サーマル
ヘッドと呼ばれる印字ヘッド102を利用して感熱媒体
103に印字を行うマーキング印字装置101がある。
このマーキング印字装置101は、例えばプリペイドカ
ード用カードリーダ等に組み込まれており、感熱媒体1
03をモータ駆動によって走行させる間に印字ヘッド1
02に対して感熱媒体103をプラテンローラ104で
バックアップして押し付けて印字するようにしている。
プラテンローラ104による感熱媒体103の印字ヘッ
ド102への押し付けはソレノイド105によって行わ
れており、印字時には印字ヘッド102とカード走行系
の駆動モータおよびソレノイド105のすべてに通電さ
れるため、最大電流を消費してしまう。なお、符号10
9はマーキング検出用の反射型センサである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の印字方法による
マーキング印字装置101では印字ヘッド102のすべ
てのドットとソレノイド105および駆動モータに通電
して印字を行う領域が存在するため、この時点での電流
ピークに合わせた電源回路が必要となり、装置の大型化
やコスト高を招いてしまう問題を有している。この問題
は、感熱リボンを使って普通紙等にサーマル印字する場
合にも起こり得る。
【0004】そこで、本発明は、ソレノイドにより感熱
媒体等の媒体を押圧しサーマルヘッドに押し付けるよう
にして印字を行うときのピーク電流を減少させながらも
従来と同様に印字を行うことができる印字方法及び印字
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、媒体の所定箇所にドット印
字を行うサーマルヘッドと印字中に媒体をサーマルヘッ
ドに押圧させるソレノイドとを備え、媒体を媒体走行通
路に対して相対的に走行させながら、媒体にサーマルヘ
ッドにより一度に複数のドットを印字するようにした印
字方法において、ソレノイドの逆起電力による誘導磁界
および残留磁界によるプランジャーの維持時間を予め測
定しておき、維持時間内においてソレノイドへの通電を
オフしながらサーマルヘッドにより印字するようにして
いる。
【0006】したがって、まずソレノイドは通電される
と媒体をサーマルヘッドに押圧するようになり、このよ
うに媒体を押圧している間に一時的に通電をオフしても
逆起電力による誘導磁界および残留磁界のために媒体を
押圧した状態を維持時間の間だけ保っている。そしてこ
の維持時間内に通電をオンした状態に戻すと、ソレノイ
ドは押圧状態を解除することなく再び媒体をドット印字
式ヘッドに押圧するようになる。
【0007】請求項2記載の印字方法においては、サー
マルヘッドにより所定数以上のドットを同時に印字する
ときにソレノイドへの通電をオフしながら印字するよう
にしている。したがって所定数以上のドットが印字され
るようになるとソレノイドへの通電がオフされ、このソ
レノイドは維持時間の間だけ媒体を押圧した状態を保
つ。そしてこの間はソレノイドを流れる電流の分だけ電
流が減少する。
【0008】請求項3記載の印字方法においては、ソレ
ノイドへの通電をオフする前にソレノイドの逆起電力に
よる誘導磁界および残留磁界によるプランジャーの維持
に必要な時間ソレノイドへ通電するようにしている。し
たがって、ソレノイドの通電をオフしてもソレノイドの
逆起電力による誘導磁界および残留磁界が有効に作用
し、ソレノイドは媒体をドット印字式ヘッドに押圧させ
るようにしている状態を維持する。
【0009】請求項4記載の印字方法においては、ソレ
ノイドの逆起電力による誘導磁界および残留磁界による
プランジャーの維持時間内にソレノイドへの通電を再開
すると共に、ソレノイドへの通電再開時には本来必要な
印字ドットの一部のみを印字している。したがって、ソ
レノイドは押圧状態を解除することなく維持時間内に再
び媒体をドット印字式ヘッドに押圧させる状態に戻り、
押圧状態を維持する。
【0010】請求項5記載の印字方法においては、サー
マルヘッドにより印字する図形は、一度に多数のドット
印字が必要なマーク、文字、記号である。したがって、
媒体はソレノイドにより押圧されてサーマルヘッドに押
し付けられ、さらにこのサーマルヘッドによってマー
ク、文字、記号が印字される。
【0011】請求項6記載の発明は、媒体の所定箇所に
ドット印字を行うサーマルヘッドと印字中に媒体をサー
マルヘッドに押圧させるソレノイドとを備え、媒体を媒
体走行通路に対して相対的に走行させながら、媒体にサ
ーマルヘッドにより一度に複数のドットを印字するよう
にした印字装置において、ソレノイドの逆起電力による
誘導磁界および残留磁界によりプランジャーが現位置に
保持される間、当該ソレノイドへの通電を中断して印字
を行うようにしている。
【0012】したがってソレノイドは通電されると媒体
をサーマルヘッドに押圧し、このように媒体を押圧させ
ている間に一時的に通電をオフしてもソレノイドの逆起
電力による誘導磁界および残留磁界のために媒体を押圧
した状態を維持時間の間だけ保っている。そしてこの維
持時間内に通電をオンした状態に戻すと、ソレノイドは
押圧状態を解除することなく再び媒体をドット印字式ヘ
ッドに押圧するようになる。
【0013】請求項7記載の印字装置においては、ソレ
ノイドへの通電中断は所定数以上のドットに通電する印
字において実行されている。したがって所定数以上のド
ットが印字されるようになるとソレノイドへの通電が中
断され、このソレノイドは維持時間の間だけ媒体を押圧
した状態を保つ。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1および図2に、本発明の印字方法及び
印字装置の一実施形態を感熱媒体を使うマーキング機能
付きカードリーダに適用した例について示す。このカー
ドリーダは、媒体の所定箇所にドット印字を行うサーマ
ル印字ヘッド2と印字中に媒体をサーマル印字ヘッド2
に押圧させるソレノイド3とを含むマーキング印字装置
1を備え、媒体を媒体走行通路8に対して相対的に走行
させながら、媒体にサーマル印字ヘッド2により一度に
複数のドットを印字するようにしている。そしてソレノ
イド3の逆起電力による誘導磁界および残留磁界により
プランジャー3aが現位置に保持される間、当該ソレノ
イド3への通電を中断して印字を行うようにしている。
このソレノイド3への通電中断は所定数以上のドットに
通電する印字において実行されるようにしている。
【0016】マーキング印字装置1は感熱媒体7の所定
箇所にサーマルプリントを行うサーマル印字ヘッド(以
下単に「印字ヘッド」と呼ぶ)2と印字中に感熱媒体7
をプラテンローラ5を介して印字ヘッド2に押圧させる
ソレノイド3とを含み、感熱媒体7を媒体走行通路8に
対して相対的に走行させながら、感熱媒体7に印字ヘッ
ド2により所定のマークをマーキング印字するようにし
ている。そして、ソレノイド3の逆起電力による誘導磁
界および残留磁界による維持時間tを予め測定してお
き、維持時間t内においてソレノイド3への通電をオフ
しながら印字ヘッド2により印字するようにしている。
そして印字ヘッド2により所定数以上のドットを同時に
印字するときにソレノイド3への通電をオフしながら印
字するようにしている。
【0017】印字ヘッド2は感熱媒体7の所定箇所にサ
ーマル印字を行うものであり、媒体走行通路8の上側に
設けられ上方から感熱媒体7に印字する。なお、本実施
形態における感熱媒体7は感熱紙であるが特にこれに限
定されることはなく、印字が可能な他の感熱媒体を用い
たものに対して実施することができるのは勿論である。
また、感熱性を有しない媒体例えば普通紙であっても、
印字ヘッドに感熱リボン等を使用することによりサーマ
ル印字を行うことができ、本実施形態が実施可能とな
る。
【0018】ソレノイド3はプラテンローラ5を支持す
るレバー4を揺動させプラテンローラ5で感熱媒体7を
印字ヘッド2に押圧させるものであり、そのために本実
施形態では電磁式のものが用いられている。そして、ソ
レノイド3に設けられて前後へ往復運動を行うプランジ
ャー3aの端部がレバー4に取り付けられていて、この
プランジャー3aの往復運動に伴いレバー4が揺動す
る。また、このプランジャー3aはばね3bによってレ
バー4側へ付勢されていて、通電されていないオフ時は
図1に示すように最大量突出しているが通電されてオン
状態となると図2に示すように電磁力によりレバー4と
は反対側へ誘導され一定量だけ引き込まれる。
【0019】レバー4は後述するプラテンローラ5を回
転可能に支持し上下方向に自在に移動させる。このレバ
ー4の形状は特に限定されないが、本実施形態では図示
するような略L形に形成され、そのほぼ中央を支点4a
により揺動可能に支持され、プランジャー3aの動きに
伴いこの支点4aを中心にして揺動する。
【0020】プラテンローラ5は感熱媒体7を印字ヘッ
ド2に押圧する部材である。このプラテンローラ5は本
実施形態ではレバー4の端部に支点5aを中心として回
転可能に取り付けられており、さらにレバー4が揺動す
るのに伴って感熱媒体7に接触する位置と接触しない位
置との間を移動するようにされている。本実施形態で用
いられるプラテンローラ5は水平移動する感熱媒体7を
印字ヘッド2に押圧するものであれば大きさや材質等は
特に限定されるものではなく、使用形態に応じて適宜変
更することが可能である。
【0021】ばね6はプラテンローラ5を上方に付勢す
るためのものであり、本実施形態ではその一端が支点5
aの近傍に位置するようにレバー4に取り付けられてい
る。また本実施形態では2つのばね即ちこのばね6とば
ね3bの両方を用いて付勢力を一定に保つようにしてい
るがこれに限られることはなく、一方のばねに他方のば
ねの機能を兼ね備えさせるようにしてばねを1つにした
り、あるいはこれらばねの代わりに他の付勢手段を用い
ることもできる。
【0022】以上のように構成されたマーキング印字装
置1では、通常ソレノイド3がオフ状態(非通電状態)
とされているためプランジャー3aはばね3bの付勢力
によって一定量だけ突出した位置にあり、これに伴いプ
ラテンローラ5は図1に示すように媒体走行通路8から
離れた位置にある。そして、ソレノイド3をオン状態
(通電状態)にすると図2に示すようにプランジャー3
aが引かれてレバー4がばね6の付勢力で上方に引かれ
るように揺動し、プラテンローラ5が上昇して印字ヘッ
ド2との間で感熱媒体7をはさみ込む。このようなマー
キング印字装置1を用いることにより、以下のようにし
て感熱媒体7に印字を行うときのピーク電流を減少させ
ることができる。
【0023】電流のピークは印字ヘッド2の全ドットに
電流が流れるときであり、このように印字ヘッド2の全
ドットに電流を流し続けようとするときには全ドット印
加時にソレノイド3をオフ状態としてピーク電流を節約
するようにする。このようにソレノイド3をオフ状態に
してもソレノイド3の逆起電力による誘導磁界および残
留磁界によってプランジャー3aはすぐには戻らず現位
置に保持されるので、戻り時間と印字ヘッド2の全ドッ
ト印加時間を調整して使用するようにする。
【0024】ここで、ソレノイド3の通電をオフする前
にソレノイド3の逆起電力による誘導磁界および残留磁
界によるプランジャー3aの維持に必要な時間ソレノイ
ド3を通電する。即ち、ソレノイド3を十分な時間オン
状態にして通電させ安定した状態をつくり出すことによ
り、オフ状態としたときにソレノイド3の逆起電力によ
る誘導磁界および残留磁界が有効に働くようにする。こ
のとき逆起電力による誘導磁界および残留磁界を有効に
働かせるために必要な通電時間は特に限定されることは
ないが、通電をオフしたときの逆起電力による誘導磁界
および残留磁界をより有効に働かせるためにはできるだ
け長い時間オン状態にすることが好ましい。
【0025】ソレノイド3の通電をオフしたら、さらに
ソレノイド3の逆起電力による誘導磁界および残留磁界
によるプランジャー3aの維持時間t内にソレノイド3
による通電を再開すると共に、ソレノイド3による通電
再開時には、本来必要な印字ドットの一部のみを、例え
ば図示する市松模様のように即ち本来10ドット印字す
るならばそのうちの半分というように印字を行う。この
ときの逆起電力による誘導磁界および残留磁界による維
持時間tは用いられるソレノイド3の種類や電流値によ
り変化するものであるため、適宜測定して求めるように
する。本実施形態のソレノイド3では、図3に示すよう
にソレノイド制御信号(L1)をオフにしてから(図中
A)プランジャー3aが引き込まれ始める(プランジャ
ー3aのポジションを示すL2においてBで示す位置)
までに逆起電力による誘導磁界および残留磁界によるタ
イムラグがあり、これが即ち維持時間tとなっている。
そこで、ソレノイド3をオフ状態とするときのタイミン
グやその時間の長さは実施形態により適宜変化するもの
であり特に限定されることはないが、本実施形態では図
3に示すようにソレノイド制御信号を維持時間tより短
い時間t1 だけ一時的にオフするようにしている(図中
C)。すると、ソレノイド3を流れる回路電流(L3)
はそれに伴い図4に示すように減少するが、ソレノイド
3の逆起電力による誘導磁界および残留磁界によりプラ
ンジャー3aはこの間に動くことがなく、プランジャー
3aに連結されたレバー4も揺動しない。このように、
微小な時間(維持時間t)内における制御信号の変化に
対しては、ソレノイド3は逆起電力によって電流が減少
するのを妨げる誘導磁界や、電流を切ってもある程度磁
力が残る残留磁界のため機械的な反応あるいは追随を示
さず、動かないままである。
【0026】このように、ソレノイド3のプランジャー
3aはソレノイド制御信号から微少時間だけ遅れて機械
的リアクションを示すので、その遅れ時間の間はソレノ
イド制御信号をオフしていてもソレノイド3はオンとさ
れているときと等しい状態のままである。つまり、この
微少時間については回路電流を流さないようにしながら
ソレノイド3をオン状態のまま維持することができ、こ
のようにすればソレノイド制御信号を変化させた直後の
消費電流を図4のように減少させることができる。
【0027】なお、この実施形態では一時的オフ状態を
1箇所(図3におけるC)にのみ設けるようにしている
が、印字中にこの一時的オフ状態をそれ以外の領域で一
定時間おきに複数箇所に設けるようにし、ピーク電流以
外において節電することも可能である。
【0028】上述のように、全ドットを印字するときに
ソレノイド3をオフにしてピーク電流を抑制しながら全
ドットの印字を行うようにすることで、印字するときの
ピーク電流を抑制するようにしている。そしてさらに
は、このような一時的オフ状態を全ドット印字時に限ら
ずにそれ以外の領域で1箇所または複数箇所に設けるよ
うにしているので、ピーク電流のみならず全電流をも抑
制させることができる。これにより、抑制された電流ピ
ークあるいは抑制された全電流に合わせた電源に変更し
てコスト削減を図ることができるようになり、装置の大
型化を避けることもできるようになる。
【0029】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態ではカードからなる感熱媒体7
に市松模様のように印字を行う場合について説明した
が、厳密さを要求されなければ片側ずつ即ち上半分と下
半分を交互に印字するようにしてもよい。あるいは印字
ヘッド2により印字する形状は一度に多数のドット印字
が必要なマーク、文字、記号でもよく、特に限定される
ことなく適宜変化させることができるものである。
【0030】また、ソレノイド3をオンしたときに電流
は急には立ち上がることができないため、実際には全ド
ットの印字を終了する前にソレノイド3を戻すことも可
能であり、これによりさらに長い全ドット区間を作るこ
とも可能である。さらに、最大電流例えば全ドット印字
ないしあるレベル以上のドット印字開始時にソレノイド
をオフ状態としてもよい。例えば本実施形態では時間t
1 だけ一時的オフ状態を設けるようにしているが、ソレ
ノイド3が戻るまでの時間がさらに長いような場合ある
いはさらに短い印字を行うときにはすべての印字を行っ
ている間ソレノイド3をオフ状態とすることも可能であ
り、さらに電流を節約することができる。
【0031】なお、本実施形態においてドットを印字す
るのは感熱媒体7が媒体走行通路8に対して相対的に走
行しているときであるので、感熱媒体7が走行している
ときのみならず固定された感熱媒体7に対してマーキン
グ印字装置1が移動するようにされている場合にも印字
を行うことが可能である。
【0032】なお、逆起電力吸収用ダイオード(図示省
略)を用いればこのダイオードを流れる逆起電流がソレ
ノイド3で誘導磁界を有効に発生させ、プランジャー3
aの維持時間tがより長くとれるようになる。このため
本実施形態においては構成上ダイオードがあった方が好
ましい。
【0033】(実施例)ソレノイド制御信号をオフして
からプランジャー3aが引き込まれるまでの維持時間t
は、測定の結果7.8msecであった。そこでソレノイド
3の通電をオフする時間t1 を4.5msecに設定し、感
熱媒体7への印字中にソレノイド3の通電を図6のCに
示すようにオフした。そしてオフ状態が設けられていな
い図5の場合と比較した結果、特に図中丸で囲む部分が
変化し、印字ヘッドの3ドット分(約450mA)の電
流が低減されたことが確認された。これにより全体のピ
ーク電流が2.7A弱から2.3A弱まで減少し、供給
電流が最大2.5Aの電源が使用できるようになった。
なおこのとき、全ドット区間は6msecだが実際にはソレ
ノイド3を約4.5msecで再びオン状態とし、ソレノイ
ド3への電流の立ち上がりに時間がかかるのをカバーす
るようにした。
【0034】また、マーキング印字に際しては図7に示
すように印字開始直後の一定領域12では全ドット(本
実施例では7本)に通電し、それ以降の領域13ではド
ットを1本おきに交互に間引いて(ここでは4本→3本
→4本)市松模様のように印字し、印字濃度が印字範囲
内でより均一になるようにした。例えばこの残額表示の
目安としての印をつけるための印字(マーキング印字)
のように、印字される図形等(文字を含む)が単純で緻
密さを要しない場合、即ち全ドットに通電して■のよう
な単純なマーク11を印字するような場合、印字開始か
ら一定時間例えば数msec経過すれば印字ヘッドに熱が蓄
えられるため、それ以降の印字ではすべてのドットに通
電しなくとも、一部のドットに通電するだけで実用上問
題ない程度に■に見えるマーク11が印字される。な
お、全ドットフル印字だとマーク後半がより濃くなって
しまう。
【0035】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載の発明の印字方法では、ソレノイドの逆起電力に
よる誘導磁界および残留磁界によるプランジャーの維持
時間を予め測定しておき、維持時間内においてソレノイ
ドへの通電をオフしながらサーマルヘッドにより印字す
るようにしているので、ソレノイドに通電させ媒体をサ
ーマルヘッドに押圧させている間に一時的に通電をオフ
しても逆起電力による誘導磁界および残留磁界のために
媒体を押圧した状態を維持時間の間だけ保つ。そしてこ
の維持時間内に通電をオンした状態に戻すと、ソレノイ
ドは押圧した状態を解除することなく再び媒体をドット
印字式ヘッドに押圧するようになる。これにより、印字
を行うときのピーク電流あるいは全電流を減少させなが
らも従来と同様に印字を行うことができる。
【0036】また、請求項2記載の発明の印字方法で
は、サーマルヘッドにより所定数以上のドットを同時に
印字する時にソレノイドへの通電をオフしながら印字す
るようにしているので、所定数以上のドットが印字され
るようになるとソレノイドへの通電がオフされて維持時
間の間だけ媒体を押圧した状態を保つ。これにより、電
流を減少させながらも従来と同様に印字を行うことがで
きる。
【0037】さらに、請求項3記載の発明の印字方法で
は、ソレノイドへの通電をオフする前にソレノイドの逆
起電力による誘導磁界および残留磁界によるプランジャ
ーの維持に必要な時間ソレノイドへ通電するようにして
いるので、ソレノイドの通電をオフしても逆起電力によ
る誘導磁界および残留磁界が有効に作用し、ソレノイド
は媒体をドット印字式ヘッドに押圧させるようにした状
態を維持する。これにより、印字中にソレノイドへの通
電をオフし、印字を行うときのピーク電流を減少させる
ことができる。
【0038】また、請求項4記載の発明の印字方法で
は、ソレノイドの逆起電力による誘導磁界および残留磁
界によるプランジャーの維持時間内にソレノイドへの通
電を再開すると共に、ソレノイドへの通電再開時には本
来必要な印字ドットの一部のみを印字しているので、ソ
レノイドは押圧状態を解除することなく維持時間内に再
び媒体をドット印字式ヘッドに押圧させる状態に戻り、
押圧状態を維持する。これにより、印字を行うときのピ
ーク電流を減少させながらも従来と同様に印字を行うこ
とができる。
【0039】さらに、請求項5記載の発明の印字方法で
は、サーマルヘッドにより印字する形状は、一度に多数
のドット印字が必要なマーク、文字、記号であるため、
媒体はソレノイドにより押圧されてサーマルヘッドに押
し付けられながらこのサーマルヘッドによってマーク、
文字、記号が印字される。したがって、ピーク電流を減
少させるようにしながら各種形状の印字を行うことがで
きる。
【0040】請求項6記載の発明の印字装置では、ソレ
ノイドの逆起電力による誘導磁界および残留磁界により
プランジャーが現位置に保持される間、当該ソレノイド
への通電を中断して印字を行うようにしているので、一
時的に通電を中断しても媒体を押圧した状態が保たれ
る。これにより、印字を行うときのピーク電流あるいは
全電流を減少させながらも従来と同様に印字を行うこと
ができる。
【0041】また、請求項7記載の発明の印字装置で
は、ソレノイドへの通電中断は所定数以上のドットに通
電する印字において実行されているので、所定数以上の
ドットが印字されるようになるとソレノイドへの通電が
中断され、このソレノイドは維持時間の間だけ媒体を押
圧した状態を保つ。これにより、印字を行うときの電流
を減少させながら従来と同様に印字を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の印字方法及び印字装置の一実施形態を
示す側面図であり、ソレノイドの通電がオフとされてい
る状態を示す。
【図2】本発明の印字方法及び印字装置の別の実施形態
を示す側面図であり、ソレノイドの通電がオンとされて
いる状態を示す。
【図3】ソレノイド制御信号(L1)とプランジャーの
ポジション(L2)及び回路を流れる電流値(L3)の
変化を示す図である。
【図4】ソレノイドを流れる電流の変化を示す図であ
る。
【図5】ソレノイドの通電を一時的にオフしないときの
ソレノイド制御信号と消費電流値の変化を示す図であ
る。
【図6】ソレノイドの通電を4.5msecの間一時的にオ
フしたときのソレノイド制御信号と消費電流値の変化を
示す図である。
【図7】媒体に印字される市松模様の印字模様を示す平
面図である。
【図8】従来のマーキング印字装置を示す概略平面図で
ある。
【図9】従来のマーキング印字装置を示す概略側面図で
ある。
【符号の説明】
1 マーキング印字装置 2 印字ヘッド(サーマルヘッド) 3 ソレノイド 3a プランジャー 7 感熱媒体 8 媒体走行通路 t 維持時間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 25/304 B41J 11/20 B41J 2/32

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 媒体の所定箇所にドット印字を行うサー
    マルヘッドと前記印字中に媒体を前記サーマルヘッドに
    押圧させるソレノイドとを備え、前記媒体を媒体走行通
    路に対して相対的に走行させながら、前記媒体に前記サ
    ーマルヘッドにより一度に複数のドットを印字するよう
    にした印字方法において、前記ソレノイドの逆起電力に
    よる誘導磁界および残留磁界によるプランジャーの維持
    時間を予め測定しておき、前記維持時間内において前記
    ソレノイドへの通電をオフしながら前記サーマルヘッド
    により印字するようにしたことを特徴とする印字方法。
  2. 【請求項2】 前記サーマルヘッドにより所定数以上の
    ドットを同時に印字するときに前記ソレノイドへの通電
    をオフしながら印字することを特徴とする請求項1記載
    の印字方法。
  3. 【請求項3】 前記ソレノイドへの通電をオフする前に
    前記ソレノイドの逆起電力による誘導磁界および残留磁
    界による前記プランジャーの維持に必要な時間、前記ソ
    レノイドへ通電するようにしたことを特徴とする請求項
    1または2記載の印字方法。
  4. 【請求項4】 前記ソレノイドの逆起電力による誘導磁
    界および残留磁界による前記プランジャーの維持時間内
    に前記ソレノイドへの通電を再開すると共に、前記ソレ
    ノイドへの通電再開時には本来必要な印字ドットの一部
    のみを印字することを特徴とする請求項3記載の印字方
    法。
  5. 【請求項5】 前記サーマルヘッドにより印字する図形
    は、一度に多数のドット印字が必要なマーク、文字、記
    号であることを特徴とする請求項4記載の印字方法。
  6. 【請求項6】 媒体の所定箇所にドット印字を行うサー
    マルヘッドと前記印字中に媒体を前記サーマルヘッドに
    押圧させるソレノイドとを備え、前記媒体を媒体走行通
    路に対して相対的に走行させながら、前記媒体に前記サ
    ーマルヘッドにより一度に複数のドットを印字するよう
    にした印字装置において、前記ソレノイドの逆起電力に
    よる誘導磁界および残留磁界によりプランジャーが現位
    置に保持される間、当該ソレノイドへの通電を中断して
    印字を行うことを特徴とする印字装置。
  7. 【請求項7】 前記ソレノイドへの通電中断は所定数以
    上のドットに通電する印字において実行されることを特
    徴とする請求項6記載の印字装置。
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