JP2000259770A - カード体のチェック装置及びチェック方法 - Google Patents

カード体のチェック装置及びチェック方法

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JP2000259770A
JP2000259770A JP11067471A JP6747199A JP2000259770A JP 2000259770 A JP2000259770 A JP 2000259770A JP 11067471 A JP11067471 A JP 11067471A JP 6747199 A JP6747199 A JP 6747199A JP 2000259770 A JP2000259770 A JP 2000259770A
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Eiji Imai
栄治 今井
Akihiro Hachiman
明宏 八幡
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Nidec Sankyo Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 チケット等として使用されるカード体が所定
のものであるかどうかをいちいち確認することなく、当
該カード体への信頼性を高める。 【解決手段】 所定位置にMnBi磁性粉末を有する磁
気媒体2を取り付けてなるカード体3を搬送する搬送手
段4と、該搬送手段4により搬送されるカード体3の磁
気媒体2の位置に対向するように設けられた磁気媒体2
を検出する磁気検出手段5と、搬送手段4により搬送さ
れるカード体3の磁気媒体2の位置に対向するように設
けられた磁気媒体2に磁気記録を行うための磁気記録手
段6とを備え、磁気検出手段5の出力によりカード体3
の有効性を確認する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード体のチェッ
ク装置及びチェック方法に関する。さらに詳述すると、
本発明は、セルフサービスターミナルの媒体発行機等で
発行されるチケット等へ付与するセキュリティ性の向上
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、セルフサービスターミナルにおけ
るチケット・クーポン発行機は、装置内に貯えられた所
定用紙に1枚ずつ文字・模様等を印刷したものをチケッ
トやクーポン等の付加価値媒体として発行している。こ
のような発行機では、チケット等のセキュリティ性・信
頼性を保ちあるいは向上させるため、当該チケット等の
識別信号(例えば磁気媒体に書き込まれた磁気記録内
容)が容易に書き替えられてしまうものでないことが必
要となる。
【0003】また、発行機においては、所定用紙のみが
使用され、それ以外の用紙に印刷して発行するようなこ
とがないように、印刷・発行前に当該用紙が所定のもの
かどうかが確認されることが好ましい。この場合、確認
方法としては、例えば流通経路を特定したり、透か
し、手触り、着色等の特徴が付された特殊用紙を使用し
たり、あるいはマイクロ文字、彩紋、地紋、特殊イン
ク等による特殊印刷をしたりする等の方法が挙げられ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、識別信
号として磁気媒体を利用した場合、書き替えができなく
なるようにすれば磁気媒体の保磁力を高くすることとな
り、そうすると必要な磁気記録の書き替えまでもが困難
になってしまう。
【0005】また、当該用紙が所定のものかどうか確認
する場合、上述の方法は以下の点において問題がある。
すなわち、の場合、一般に紙や印刷の市場は広いこと
から流通経路を特定することが難しく、またとの場
合にあっては、低コストで上述のような特徴を十分に備
えさせることは困難であることに加え、仮に特徴を備え
させたとしてもこの特徴を光学的手段で確認することも
困難であり、相当のコストがかかってしまう。したがっ
て、チケット・クーポンに用いられる用紙が所定のもの
かどうかをチケット等発行前の段階で今いちど確認する
ことが困難であった。
【0006】そこで、本発明は、チケット等として使用
されるカード体が所定のものであるかどうかをいちいち
確認することなく、当該カード体への信頼性を高めるこ
とができるカード体のチェック装置及びチェック方法を
提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、請求項1記載の発明のカード体のチェック装置は、
所定位置にMnBi磁性粉末を有する磁気媒体を取り付
けてなるカード体を搬送する搬送手段と、該搬送手段に
より搬送されるカード体の磁気媒体位置に対向するよう
に設けられた磁気媒体を検出する磁気検出手段と、搬送
手段により搬送されるカード体の磁気媒体位置に対向す
るように設けられた磁気媒体に磁気記録を行うための磁
気記録手段とを備え、磁気検出手段の出力によりカード
体の有効性を確認するようにしたものである。
【0008】上記のMnBi磁性粉末を有する磁気媒体
は、記録信号の書き込みは従来と同様に行われ得る一方
で一旦書き込まれた磁気記録の書き替えが困難になる特
性を有している。そこで、まずカード体の磁気媒体にな
にも記録されていないことを検出し、次に、磁気記録手
段により磁気媒体に所定の記録を行い、その後、磁気媒
体に通常の磁気媒体に対し用いられる磁気消去信号を作
用させるようにする。この場合、磁気媒体はMnBi磁
性粉末を有していることから磁気記録は通常の消去では
消去されることがないため、磁気検出手段によって上記
所定の記録を検出することでカード体の有効性が確認さ
れる。これにより、チケット等として使用される紙媒
体、用紙、プラスチックカード媒体等が用いられたカー
ド体への信頼性が高いものとなる。しかもこの場合、カ
ード体が所定のものであるかどうかをいちいち確認しな
くても、磁気媒体を取り付け所定の信号を記録したカー
ド体を正規のものとして発行することが可能となる。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載のカ
ード体のチェック装置において、多数の媒体を供給可能
とする媒体供給部と、該媒体供給部から媒体を搬送する
搬送手段と、該搬送手段により搬送される媒体の所定位
置にMnBi磁性粉末を有する磁気媒体を取り付ける磁
気媒体取付手段とを有するものである。この場合、媒体
供給部に保持された紙媒体等は、磁気媒体取付手段によ
ってその表面に磁気媒体が取り付けられ、搬送手段によ
って発行口まで搬送される。この搬送の途中では、磁気
媒体への磁気記録あるいはこの磁気記録の検出が行われ
る。
【0010】請求項3記載の発明のカード体のチェック
方法は、所定位置にMnBi磁性粉末を有する磁気媒体
を取り付けてなるカード体を搬送する搬送手段と、該搬
送手段により搬送されるカード体の磁気媒体位置に対向
するように設けられた磁気媒体を検出する磁気検出手段
と、搬送手段により搬送されるカード体の磁気媒体位置
に対向するように設けられた磁気媒体に磁気記録を行う
ための磁気記録手段とを備え、磁気検出手段によりカー
ド体の磁気媒体に、まずなにも記録されていないことを
検出し、次に記録手段により磁気媒体に所定の記録を行
い、次に、この磁気媒体に通常の記録または消去を行っ
た後に、磁気検出手段により所定の記録を検出すること
で、カード体の有効性を確認するようにしたものであ
る。
【0011】この場合、カード体は、磁気検出手段によ
り磁気媒体に記録がなにも記録されていないことが検出
され、その後、磁気記録手段により磁気媒体に所定の記
録が行われる。ところがこの磁気記録は、磁気媒体がM
nBi磁性粉末を有していることから、通常の磁気消去
信号が作用しても消去されることがない、このため、磁
気検出手段によって上記所定の記録を検出することでカ
ード体の有効性が確認される。しかもこの場合、カード
体が所定のものであるかどうかをいちいち確認しなくて
も、磁気媒体を取り付け所定の信号を記録したカード体
を正規のものとして発行することが可能となる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載のカ
ード体のチェック方法において、記録手段により磁気媒
体に所定の記録を行った後に、所定の記録がされている
ことを磁気検出手段により検出し、その後、通常の記録
または消去を行うようにしたものである。この場合、磁
気記録手段により記録された磁気記録は、磁気検出手段
によって保持されているかどうか検出され、この検出結
果によってカード体の有効性が確認される。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の構成を図面に示す
実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。
【0014】図1〜図4に、本発明のカード体のチェッ
ク装置およびチェック方法の一実施形態を示す。本実施
形態のチェック装置1は、図1に示すように、搬送手段
4と、磁気検出手段5と、磁気記録手段6と、磁気媒体
取付手段7と、媒体供給部8と、判定手段10と、回収
部11と、発行口12とを有してなり、磁気検出手段5
の出力により磁気媒体2における磁気記録状態を確認し
当該カード体3の有効性を確認するように構成されたも
のである。
【0015】なお、本明細書にいう磁気媒体2は、チケ
ット・クーポン等のカード類の表面にあらかじめ貼られ
ているかあるいは発行機内にて発行時に貼られる帯磁部
材である。また本明細書では、単に媒体というときは、
チケット等のベースとなる紙媒体をはじめとする各種板
状媒体を指し、これに磁気媒体2が取り付けられたもの
をカード体3というが、以下においてはこれらベースと
なる媒体を単にカード体3ということもある。カード体
3は、上述の紙媒体の他、用紙、プラスチックカード
等、チケット・クーポンとして使用可能な種々の板状媒
体を含む。
【0016】カード体3は、発行されるまで常時供給可
能な状態で縦積みされて媒体供給部8に保持されるか、
又はロール状に巻かれたものを装置内部で所定の大き
さ、形状にカットしたのち1枚ずつ発行機によって処理
されて発行される。この場合の処理とは、例えば印刷部
16における表面への印刷、磁気媒体取付手段7による
磁気媒体2の取り付け、搬送手段4による搬送、磁気検
出手段5による磁気記録の検出等である。本実施形態で
は、カード体3は印刷部16において例えば図2に示す
ように表面に4色のカラーバーから構成されるカラーパ
ターンが印刷される。この場合の印刷部16はカラーレ
ーザプリンタ、インクジェットプリンタあるいは昇華型
の熱転写プリンタ等公知の各種プリンタが採用されたも
ので、発行段階でカード体3の表面に1枚ずつ印刷す
る。印刷パターンは図2に示すようにC(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)そしてK(ブラック)の
各色のカラーバーが媒体搬送方向に対して印刷されたも
のである。
【0017】また、磁気媒体2はカード体3に取り付け
られ、磁気記録を保有してカード体3に対するセキュリ
ティ性を付与するものである。本実施形態の磁気媒体2
は例えば公知のMnBi磁性粉末を有して構成されてお
り、これにより、記録信号の書き込みは従来と同様に行
われる一方で一旦書き込まれた磁気記録の書き替えが困
難になることから、一度信号が記録されれば容易に消去
されることがなくなる特性が付与されている。このMn
Bi磁性粉末は、例えば磁気媒体2が多層構造とされた
場合には低保磁力磁性層あるいは高保磁力磁性層のいず
れか一方に含有される。MnBi磁性粉末は、MnとB
iが所定比で混合され、加圧成型、熱処理、微粉砕され
た後に安定化処理がなされる等して生成される。このM
nBi磁性粉末については、特開平9−134519号
に開示された技術を適用することができる。
【0018】搬送手段4は、所定位置に磁気媒体2が取
り付けられたカード体3を発行機の発行口12側へ搬送
するものであり、本実施形態では図1に示すようにカー
ド体3の搬送路30を挟むように配置されたローラ組1
3,…13によって構成される。このローラ組13,…
13は、不良と判定されたカード体3を回収部11へ搬
送することができるよう、正逆回転可能となるように駆
動手段(図示省略)に接続されている。
【0019】磁気検出手段5は、磁気媒体2の検出が可
能となるよう磁気媒体2が取り付けられた位置に対向す
るように設けられるものであり、例えば本実施形態では
図1に示すように発行口12に近い位置に媒体搬送路3
0の下部に臨むように配置されている。この場合、磁気
検出手段5の出力によりカード体3の有効性を確認する
ことができるように、磁気検出手段5は判定手段10に
接続され、この判定手段10はさらに制御部29に接続
されている。そして、磁気検出手段5からの検出出力が
この判定手段10に送られてカード体3の磁気媒体2の
磁気記録内容や状態が判定されるととともに、これを受
けて、制御部29から発行動作を続行させるかどうかの
信号が出力される。本実施形態では、カード体3にセキ
ュリティ性を与えるためカード表面に印刷されるカラー
パターンや同表面に添付されるホログラム箔31の添付
状態に不具合が認められれば、当該カード体3の回収命
令を発し、搬送手段4を逆転させて回収部11に回収す
る。
【0020】なお、磁気検出手段5は1つのみが配置さ
れているが数は特に1つに限られることはなく、例えば
図1に想像線で示すようにさらに別の磁気検出手段5を
設けるようにしてもよい。これにより、カード体3を発
行する際さらに早い段階で磁気媒体2の磁気記録状態を
検出することが可能となる。
【0021】磁気記録手段6は、磁気検出手段5と同
様、媒体搬送路30の下部に臨むように配置され、カー
ド体3が搬送路30上を搬送されるときに磁気媒体2に
対して所定の磁気記録を行う。本実施形態ではMnBi
磁性粉末を有する磁気媒体2が用いられていることか
ら、この磁気記録手段6は通常の磁気記録が可能な磁力
を発するもので足りる。また、磁気記録手段6は消去ヘ
ッドが併せて設けられる等により、消去機能も備えて形
成されたものである。
【0022】磁気媒体取付手段7は、カード体3の所定
位置に磁気媒体2を取り付ける装置である。本実施形態
の磁気媒体取付手段7は、図示するように印刷部16の
下部に設けられ、印刷されたカード体3に磁気媒体2を
取り付けるようにしているが、この工程順序あるいは磁
気媒体取付手段7の設置位置は特にこのようなものに限
られることはない。また、この場合の取り付けの具体的
手段は明示していないがこれも特に限定されることはな
く、粘性シールを利用して添付する等の手段が、磁気媒
体2やカード体3の形態等に応じて適宜採用される。な
お、本実施形態における発行機は複数の磁気媒体2を単
独で貯え1枚ずつ供給する磁気媒体供給部(図示省略)
を備えて構成されている。
【0023】回収部11は、カード体3の判定結果が不
良である場合に当該カード体3を回収するために設けら
れている。本実施形態における回収部11は図1に示す
ように媒体搬送路30の下部であって磁気媒体取付手段
7の下側やや発行口12寄りとなる位置に設けられてい
る。また、媒体搬送路30のうちこの回収部11の上側
部分には、不良と判定され逆搬送されるカード体3をこ
の回収部11に導く切替機構27が設けられている。例
えばこの切替機構27は、開閉自在な蓋部材とこの蓋部
材を開閉駆動させるソレノイド等からなる駆動手段とに
よって構成され、不良と判断されたカード体3を回収部
11に導くときにのみ開口するように設けられている。
【0024】発行機の発行口12は、判定手段10によ
り良品であると判定されたカード体3の装置外部への出
口であり、通常時はシャッタ28によって閉じられてい
るが、良品と判定されたカード体3を発行する場合にこ
のシャッタ28が開けられてカード体3の発行を可能と
する。
【0025】また、本実施形態における発行機は、カー
ド体3の磁気記録をチェックするチェック装置1の他
に、セキュリティ性を付与するためにホログラム箔31
を取り付けるホログラム箔取付手段9や、カード体3の
表面の印刷状態あるいはこのホログラム箔31の取付状
態を検出する装置も備えて構成されているので、これら
についても以下に説明する。
【0026】ホログラム箔取付手段9は、搬送手段4に
より搬送されるカード体3の所定位置にホログラム箔3
1を取り付ける装置であり、本実施形態におけるこの装
置ではホログラム箔31はホットスタンプ方法により熱
転写されて取り付けられる。具体的には、このホログラ
ム箔取付手段9は図1に示すように、カード体3の搬送
路30の上側において発行機に固定的に設けられる台座
18と、搬送路30の下側にこの台座18と対向して設
けられる上下動可能な熱ヘッド19と、この熱ヘッド1
9を加熱するヒータ20と、熱ヘッド19を上下動させ
る駆動手段21と、ホログラム箔テープが巻かれた巻出
しリール22と、この巻出しリール22から送り出され
るホログラム箔テープを巻き取る巻取りリール23とを
備えて構成される。
【0027】この場合、駆動手段21は、図1に示すよ
うにコイルばね24によって下方向へ付勢されるロッド
25と、このロッド25の底面と接触した状態で設けら
れるカム26とからなり、カム26を回転させることに
よってロッド25を上下方向に従動させている。そして
このロッド25を上ストローク端まで従動させると熱ヘ
ッド19は駆動手段21によって台座18に押圧される
ので、カード体3上でホログラム箔31を所定形状に加
熱することによってこのカード体3に転写することがで
きる。また、巻取りリール23はホログラム箔31が熱
転写されるたびに適宜テープを巻取って新しいホログラ
ム箔31を供給するものであり、巻出しリール22とと
もに適度な張力をテープに付与している。なお、このホ
ログラム箔取付手段9は、発行機自体に固定的に設けら
れる台座18を除き、全体が1つのカートリッジとして
構成されて取り出し可能とされ、ホログラム箔テープの
交換が行い易くされている。
【0028】また、光検出手段(図示省略)が、カード
体3に印刷されたカラーパターンの印刷状態を検出する
とともに、ホログラム箔31の光反射をも検出可能な手
段として設けられる。このため、この光検出手段は搬送
手段4により搬送されるカード体3のホログラム箔31
の位置に対向するよう、特に図示していないが磁気検出
手段5と同様に発行口12に近い位置に媒体搬送路30
の下部に臨むように配置される。
【0029】光検出手段はホログラム箔31の光反射を
検出し得るよう例えば図3に示すように反射型光発光受
光素子32を有し、ホログラム箔31の位置と反射率と
の検出が可能に構成されている。反射型光発光受光素子
32は、例えば図4の回路図に示すように白色LED1
4とフォトトランジスタ15の組み合わせで構成される
反射型フォトセンサからなり、これにより、カード体3
の表面に貼られたホログラム箔31等の反射光を検出す
ることができる。フォトトランジスタ15で検出された
光は電流変換されて出力されるが、この場合の反射光の
出力はその光量の大きさによって変化するものであり、
例えば、白色LED14からの光が反射率が高いホログ
ラム箔31で反射するのと、反射率が比較的低い紙部等
の表面で反射するのとでは自然と出力が異なるように構
成されている。
【0030】また、光検出手段は、図3に示すように、
カード体3に臨む開口部が任意形状のマスク17によっ
て覆われ検出可能なエリアが限定されている。この場
合、検出エリアはカラーパターンを構成するカラーバー
のうちの1本を検出可能な程度の大きさとされ、所定方
向に搬送されるカード体3の表面のカラーパターンを1
つずつ認識する。
【0031】この光検出手段はホログラム箔31の取付
状態を判定する判定手段(図示省略)に接続されてお
り、出力がこの判定手段に送られることによってホログ
ラム箔31やカラーパターンの取付状態の良否が判定さ
れる。例えばホログラム箔31を熱転写する段階で何ら
かの不具合・不良が生じている場合、本来大きな出力信
号が出るべきところで異なる出力の信号が出るのでこの
変化から不具合等を認識することができる。なお、この
判定手段はさらに制御部(図示省略)に接続されている
が、この制御部は、判定手段からの出力を受け、判定結
果が良品の場合にはカード体3の発行動作を続行させる
一方、不良である場合には当該カード体3を回収するた
めの信号を発するものである。
【0032】以上のように構成されたカード体3のチェ
ック装置1は、カード体3を新しくチケットやクーポン
として発行する際に以下のように動作する。まず、媒体
供給部8から供給されるカード体3に対し印刷部16で
カラーパターンを印刷し、さらに磁気媒体取付手段7に
よって表面に磁気媒体2を取り付け、そして、搬送手段
4により搬送路30上を発行口12側へ搬送する。この
とき、搬送しながら磁気検出手段5によりカード体3の
磁気媒体2になにも記録されていないことを検出し、次
に、磁気記録手段6により磁気媒体2に所定の記録を行
う。なお、ここでいう「なにも記録されていない」とい
うのは全く記録がなされていないことではなく、所定の
磁気記録以外の記録がなされていないことを意味してい
る。そしてこの後、この磁気媒体2に対して通常の記録
または消去を行うが、例えば消去しようとしても、本実
施形態の磁気媒体2はMnBi磁性粉末を有しているこ
とから上記磁気記録は通常状態では消去されることがな
い。このため、磁気検出手段5によって所定の記録を検
出することでカード体3の有効性を確認することがで
き、それから磁気記録手段6によって通常の記録または
消去を行う。
【0033】以上のように、本発明によれば、チケット
やクーポンを発行する際にカード体3に磁気媒体2を取
り付けることができ、さらに、この磁気媒体2に容易に
消去し難い磁気記録をすることができるため、チケット
等に高いセキュリティ性を付与することができる。しか
も、本発明のチェック装置1は、磁気媒体2への磁気記
録と消去を行い、磁気媒体2において磁気記録が保全さ
れているかどうかの有効性をチェックしてから通常の記
録を行い発行するようにしているので、チケット等とし
て使用されるカード体3への信頼性が高いものとなる。
また、この場合、カード体3が所定のものであるかどう
かをいちいち確認しなくても、磁気媒体2を取り付け所
定の信号を記録したカード体3を正規のものとして発行
することが可能となる。
【0034】なお、上述の実施形態は本発明の好適な実
施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発
明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能で
ある。例えば本実施形態では、発行機内でカード体3に
磁気媒体2を後付けして発行するようにしているが、こ
のように磁気媒体2自体にセキュリティ性を備えさせる
ものに限定されることはない。例えば、磁気記録手段6
や磁気媒体取付手段7を備えていない発行機において、
媒体供給部8から供給されるカード体3が真正の紙状媒
体等であるかどうかを、その表面にあらかじめ取り付け
られている磁気媒体2を磁気検出手段5で検出すること
によって判定するためにチェック装置1を用いてもよ
い。この場合、真正の紙媒体にはすべてMnBi磁性粉
末を有する所定の磁気媒体2が添付されているととも
に、この磁気媒体2にはあらかじめ所定の磁気内容が記
録されているので、磁気媒体2の磁気記録に対し磁気消
去作用を与え、それでも磁気記録が消去されていなけれ
ば当該磁気媒体2が所定のものであることがわかり、こ
の磁気媒体2が添付された当該カード体3も真正である
ことが確認される。なお、真正であることが確認された
カード体3は、その後に通常の記録または消去が行われ
る。
【0035】さらに、このチェック装置1は以上のよう
なカード体3の発行機において実施されるものに限られ
ず、例えば磁気記録情報を読み取る読取装置での実施も
可能である。この場合は、読取装置に挿入されたチケッ
ト等のカード体3に対して磁気消去信号を作用させ、そ
れでも磁気媒体2における記録内容が保持されていれば
当該磁気媒体2は真正であり、したがって対象となって
いるチケット等は偽造等されたものではないことを確認
することができる。
【0036】またカード体3に対する磁気媒体2の付設
面は画像印刷面もしくは裏面のどちらか一方もしくは両
面とすることが可能である。この場合、チェック装置1
の磁気検出・記録・消去手段は必要に応じた位置に取り
付けることができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、請求項
1記載のカード体のチェック装置は、搬送手段と、磁気
検出手段と、磁気記録手段とを備え、磁気媒体に容易に
消去し難い磁気記録をすることができるため、チケット
等に高いセキュリティ性を付与することができる。しか
も、本発明のチェック装置は磁気媒体への磁気記録と消
去を行い、磁気媒体において磁気記録が保全されるかど
うかの有効性をチェックしてから発行するようにしてい
るので、チケット等として使用されるカード体への信頼
性が高いものとなる。しかもこの場合、カード体が所定
のものであるかどうかをいちいち確認しなくても、磁気
媒体を取り付け所定の信号を記録したカード体を正規の
ものとして発行することが可能である。
【0038】また請求項2記載のカード体のチェック装
置によれば、媒体供給部と、搬送手段と、磁気媒体取付
手段とを有することから、搬送途中で磁気媒体への磁気
記録あるいはこの磁気記録の検出を行い、有効性をチェ
ックして発行することができる。このため、チケット等
に用いられるカード体への信頼性を高めることができ
る。
【0039】さらに、請求項3記載のカード体のチェッ
ク方法によれば、カード体の磁気媒体になにも記録され
ていないことを検出し、磁気記録手段により所定の記録
を行い、さらにこの磁気記録を検出することによってカ
ード体の有効性を確認することができる。これにより、
カード体への信頼性を高いものとすることができる。し
かも、カード体が所定のものであるかどうかをいちいち
確認しなくても、所定の処理がなされたカード体を正規
のものとして発行することができる。
【0040】また請求項4記載のカード体のチェック方
法によれば、磁気記録手段により記録された磁気記録が
保持されているかどうかを磁気検出手段で検出したとき
の結果によってカード体の有効性を確認することができ
る。これにより、チケット等に用いられるカード体への
信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる媒体のチェック装置及びチェッ
ク方法の一実施形態を示す媒体発行機全体の概略構成図
である。
【図2】チェック装置によるチェック対象となるカード
体の一例を示す平面図である。
【図3】反射型光発光受光装置からなる光検出手段とマ
スクの形状を示す断面図である。
【図4】反射型光発光受光装置からなる光検出手段の回
路の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 カード体のチェック装置 2 磁気媒体 3 カード体(媒体) 4 搬送手段 5 磁気検出手段 6 磁気記録手段 7 磁気媒体取付手段 8 媒体供給部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定位置にMnBi磁性粉末を有する磁
    気媒体を取り付けてなるカード体を搬送する搬送手段
    と、該搬送手段により搬送される上記カード体の上記磁
    気媒体位置に対向するように設けられた上記磁気媒体を
    検出する磁気検出手段と、上記搬送手段により搬送され
    る上記カード体の上記磁気媒体位置に対向するように設
    けられた上記磁気媒体に磁気記録を行うための磁気記録
    手段とを備え、上記磁気検出手段の出力により上記カー
    ド体の有効性を確認するようにしたことを特徴とするカ
    ード体のチェック装置。
  2. 【請求項2】 多数の媒体を供給可能とする媒体供給部
    と、該媒体供給部から媒体を搬送する搬送手段と、該搬
    送手段により搬送される媒体の所定位置にMnBi磁性
    粉末を有する磁気媒体を取り付ける磁気媒体取付手段と
    を有することを特徴とする請求項1記載のカード体のチ
    ェック装置。
  3. 【請求項3】 所定位置にMnBi磁性粉末を有する磁
    気媒体を取り付けてなるカード体を搬送する搬送手段
    と、該搬送手段により搬送される上記カード体の上記磁
    気媒体位置に対向するように設けられた上記磁気媒体を
    検出する磁気検出手段と、上記搬送手段により搬送され
    る上記カード体の上記磁気媒体位置に対向するように設
    けられた上記磁気媒体に磁気記録を行うための磁気記録
    手段とを備え、上記磁気検出手段により上記カード体の
    磁気媒体に、まずなにも記録されていないことを検出
    し、次に上記記録手段により上記磁気媒体に所定の記録
    を行い、次に、この磁気媒体に通常の記録または消去を
    行った後に、上記磁気検出手段により上記所定の記録を
    検出することで、上記カード体の有効性を確認するよう
    にしたことを特徴とするカード体のチェック方法。
  4. 【請求項4】 上記記録手段により上記磁気媒体に所定
    の記録を行った後に、上記所定の記録がされていること
    を上記磁気検出手段により検出し、その後、上記通常の
    記録または消去を行うようにしたことを特徴とする請求
    項3記載のカード体のチェック方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011034172A (ja) * 2009-07-30 2011-02-17 Glory Ltd 証券類識別装置および証券類識別方法
JP2016090359A (ja) * 2014-11-04 2016-05-23 凸版印刷株式会社 像検査装置、および、像検査方法

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