JP3033812B2 - シリアルプリンタの媒体排出処理方法 - Google Patents

シリアルプリンタの媒体排出処理方法

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JP3033812B2
JP3033812B2 JP5543195A JP5543195A JP3033812B2 JP 3033812 B2 JP3033812 B2 JP 3033812B2 JP 5543195 A JP5543195 A JP 5543195A JP 5543195 A JP5543195 A JP 5543195A JP 3033812 B2 JP3033812 B2 JP 3033812B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、シリアルプリンタの媒
体排出処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ワイヤドット式の印字ヘッドを有
するシリアルプリンタにおいては、前記印字ヘッドによ
って印字ワイヤを駆動し、インクリボン及び印字媒体を
プラテンに強く押し付けて印字を行うようになってい
る。そして、バイアス用の板ばねによってアーマチュア
を揺動自在に支持するとともに、該アーマチュアを永久
磁石によって前記板ばねの復元力に抗してコアに吸引さ
せておき、印字する際に、前記コアに巻装されたコイル
を励磁して前記永久磁石の磁束と逆方向の磁束を発生さ
せ、前記アーマチュアを解放させて印字ワイヤを駆動す
るようになっている。
【0003】ところで、媒体として単票を使用して印字
を行うに当たり、媒体の厚さが変わると、印字ワイヤの
先端と媒体との間の距離、すなわち、ヘッドギャップが
変化してしまう。その結果、インクリボン及び媒体をプ
ラテンに押し付ける力も変化し、印字品位が低下してし
まう。そこで、ヘッドギャップを媒体の厚さに対応させ
て自動的に調整することができるオートギャップ機能付
きのシリアルプリンタが提供されている。そのために、
前記印字ヘッドにおいて、例えば、前記アーマチュアと
対向させてセンサ電極を配設し、両者間の静電容量を検
出するようになっている。そして、前記静電容量に基づ
いて媒体の厚さが検出され、該媒体ごとに適正なヘッド
ギャップが設定される。
【0004】また、他のオートギャップ機能付きのシリ
アルプリンタにおいては、印字ヘッドのリボンプロテク
タにギャップセンサを配設し、該ギャップセンサによっ
てヘッドギャップを検出するようにしている。さらに、
他のオートギャップ機能付きのシリアルプリンタにおい
ては、印字ヘッドを進退させるためのモータを脱調させ
た後に、適正なヘッドギャップを設定するようにしてい
る。
【0005】ところで、この種のオートギャップ機能付
きのシリアルプリンタにおいては、ジャムが発生するこ
とがないように、媒体への印字が終了するたびに、前記
印字ヘッドをホームポジションに無条件で退避させ、そ
の後、印字ヘッドとプラテンとの間の印字部から前記媒
体を排出するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来のシリアルプリンタにおいては、通紙能力が高く、厚
い媒体に印字することを可能にしたシリアルプリンタの
場合、プラテンとホームポジションとの間の距離が長く
なる。したがって、印字ヘッドをホームポジションに退
避させるのに必要な時間(以下「退避時間」という。)
が長くなり、その結果、印字を終了してから媒体を排出
するまでの時間(以下「排出処理時間」という。)も長
くなってしまう。
【0007】本発明は、前記従来のシリアルプリンタの
問題点を解決して、排出処理時間を短くすることができ
るシリアルプリンタの媒体排出処理方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明のシ
リアルプリンタの媒体排出処理方法においては、適正な
ヘッドギャップを形成するために印字ヘッドを移動させ
て印字を行うようになっている。そして、媒体の排出方
向が先方向であるかどうかを判断し、先方向であるとき
は印字ヘッドをホームポジションに退避させ、手前方向
であるときは印字ヘッドを設定位置に退避させる。
【0009】本発明の他のシリアルプリンタの媒体排出
処理方法においては、適正なヘッドギャップを形成する
ために印字ヘッドを移動させて印字を行うようになって
いる。そして、印字行が媒体のどのページにあるかを判
断し、印字行が媒体の上ページだけにある場合、及び媒
体の下ページだけにある場合は、印字ヘッドを媒体の排
出方向に対応させた設定位置に退避させ、印字行が媒体
の上ページから下ページにわたる場合は、印字ヘッドを
上ページの媒体の厚さと下ページの媒体の厚さとの関係
に対応させた設定位置に退避させる。
【0010】
【作用】本発明によれば、前記のようにシリアルプリン
タの媒体排出処理方法においては、適正なヘッドギャッ
プを形成するために印字ヘッドを移動させて印字を行う
ようになっている。そして、媒体の排出方向が先方向で
あるかどうかを判断し、先方向であるときは印字ヘッド
をホームポジションに退避させ、手前方向であるときは
印字ヘッドを設定位置に退避させる。
【0011】媒体の排出方向が先方向である場合は、ま
だ印字が行われていない部分が印字部を通過することに
なるので、印字ヘッドをホームポジションに退避させて
ヘッドギャップを大きくする。一方、媒体の排出方向が
手前方向である場合は、既に印字が行われた部分が印字
部を通過することになるので、印字ヘッドをホームポジ
ションには退避させず、設定位置に退避させる。
【0012】本発明の他のシリアルプリンタの媒体排出
処理方法においては、適正なヘッドギャップを形成する
ために印字ヘッドを移動させて印字を行うようになって
いる。そして、印字行が媒体のどのページにあるかを判
断し、印字行が媒体の上ページだけにある場合、及び媒
体の下ページだけにある場合は、印字ヘッドを媒体の排
出方向に対応させた設定位置に退避させ、印字行が媒体
の上ページから下ページにわたる場合は、印字ヘッドを
上ページの媒体の厚さと下ページの媒体の厚さとの関係
に対応させた設定位置に退避させる。
【0013】印字行が媒体の上ページだけにあり、媒体
の排出方向が先方向である場合には、まだ印字が行われ
ていない下ページが印字部を通過することになるので、
印字ヘッドをホームポジションに退避させてヘッドギャ
ップを大きくする。また、印字行が媒体の上ページだけ
にあり、媒体の排出方向が手前方向である場合には、既
に印字が行われた上ページが印字部を通過することにな
るので、印字ヘッドをホームポジションには退避させ
ず、そのまま媒体を排出する。
【0014】一方、印字行が媒体の下ページだけにあ
り、媒体の排出方向が先方向である場合には、既に印字
が行われた下ページが印字部を通過することになるの
で、印字ヘッドをホームポジションには退避させず、そ
のまま媒体を排出する。また、印字行が媒体の下ページ
だけにあり、媒体の排出方向が手前方向である場合に
は、厚さが異なる可能性のある上ページが印字部を通過
することになるので、印字ヘッドをホームポジションに
退避させてヘッドギャップを大きくする。
【0015】これに対して、印字行が媒体の上ページか
ら下ページにわたる場合は、上ページの媒体の厚さと下
ページの媒体の厚さとが異なる場合があるので、上ペー
ジの媒体の厚さと下ページの媒体の厚さとの関係に対応
させた設定位置に印字ヘッドを退避させる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら詳細に説明する。図2は本発明の第1の実施例に
おける印字ヘッドの断面図である。図において、11は
ベースであり、該ベース11の周縁部にロアヨーク1
2、永久磁石13、アッパヨーク14、スペーサ15、
バイアス用の板ばね21、アーマチュアヨーク22、ス
トッパ23、センサ基板24及びガイドフレーム25が
順次積み重ねられ、クランプ26によって挟持され固定
される。
【0017】また、28は前記ベース11に取り付けら
れたコア、29は該コア28の外周に巻装されたコイル
であり、該コア28及びコイル29によって電磁石30
が形成される。そして、32は前記コイル29を通電す
るコイル基板33を保護するカバーである。前記板ばね
21の可撓(かとう)部には、前記アーマチュアヨーク
22に隣接させてアーマチュア35が取り付けられ、該
アーマチュア35の先端に印字ワイヤ36が固定され
る。該印字ワイヤ36は、ガイドフレーム25の先端の
ガイドノーズ38に固着されたワイヤガイド39によっ
て案内される。
【0018】前記構成の印字ヘッドにおいて、コイル2
9に通電しない場合は、前記アーマチュア35は永久磁
石13が発生させた磁束によってコア28に吸引され
る。この場合、前記印字ワイヤ36はワイヤガイド39
から突出せず、印字は行われない。これに対して、コイ
ル29に通電した場合は、前記永久磁石13の磁界を打
ち消す方向に磁束が発生させられ、板ばね21の復元力
によって印字ワイヤ36がワイヤガイド39から突出す
る。こうして突出した印字ワイヤ36は、印字ヘッドと
対向させて配設された図示しないインクリボン及び印字
媒体を図示しないプラテンに強く押し付けて印字を行
う。
【0019】また、前記センサ基板24の図における下
面にセンサ電極40が取り付けられる。該センサ電極4
0はわずかな空間を置いて前記アーマチュア35と対向
させられて配設され、静電容量センサを構成し、該静電
容量センサによってセンサ電極40とアーマチュア35
との間の静電容量を検出することができる。そして、検
出された静電容量は、前記静電容量センサからセンサ出
力として出力される。
【0020】ところで、前記印字ヘッドにおいては、前
記静電容量を検出することによって、前記アーマチュア
35の動作をそれぞれ検出することができるようになっ
ている。そして、アーマチュア35の動作に対応させて
コイル29への通電時間、すなわち駆動時間を制御し
て、最適な印字を行うことができるようにしたり、印字
媒体の厚さを検出して、該印字媒体に対応させてヘッド
ギャップを自動的に調整することができるようになって
いる。
【0021】次に、シリアルプリンタにおけるヘッドギ
ャップの調整装置について説明する。図1は本発明の第
1の実施例におけるインパクトプリンタのブロック図で
ある。図において、43は印字へッド、61は印字デー
タをインパクトプリンタに入力するための外部インタフ
ェース、62はインパクトプリンタ全体の動作を制御す
るCPU、63はドライバ、64はプログラムROM、
70は静電容量センサ、71は該静電容量センサ70か
らのセンサ出力に基づいて、印字ワイヤ36(図2)の
解放時間、印字時間、戻り時間等の印字タイミングを検
出する印字タイミング検出回路、72は検出された印字
タイミングの情報を格納するメモリ、75は図示しない
パルスモータを駆動することによって印字ヘッド43を
移動させ、印字ワイヤ36の先端と図示しない印字媒体
との間のヘッドギャップを調整したり、印字ヘッド43
を退避させる印字ヘッド移動装置である。
【0022】ところで、インパクトプリンタの組立調整
時において、印字ワイヤ36の先端と図示しないプラテ
ンとの間が基準ギャップ(例えば、0.5〔mm〕)に
なるように印字ヘッド43が基準位置にセットされる。
そのために、厚さの分かっている図示しない標準印字媒
体をプラテンと印字ワイヤ36との間に挿入し、そのと
き、標準印字媒体と印字ワイヤ36との間に形成される
標準ギャップですべての印字ワイヤ36をそれぞれ駆動
し、印字タイミング検出回路71によってアーマチュア
35の変位によるセンサ出力の波形から解放時間、印字
時間、戻り時間等の印字タイミングの情報を求め、該情
報をセルフアジャストデータとしてメモリ72に格納す
るようになっている。
【0023】そして、媒体を印字部に挿入して印字を開
始するに当たり、試し印字を行い、該試し印字によって
得られた情報、及び前記メモリ72に格納されたセルフ
アジャストデータに基づいて、適正なヘッドギャップを
計算し、前記印字ヘッド移動装置75を作動させ、適正
なヘッドギャップが形成されるように印字ヘッド43を
移動させる。
【0024】このようにして、適正なヘッドギャップが
形成され、印字が行われる。そして、印字が終了する
と、媒体を排出するに当たり、CPU62は印字ヘッド
退避処理を開始する。なお、オートギャップ機能付きの
シリアルプリンタとしては、ほかに、印字ヘッド43の
リボンプロテクタにギャップセンサを配設し、該ギャッ
プセンサによってヘッドギャップを検出するようにした
シリアルプリンタ、印字ヘッド43を進退させるための
モータを脱調させた後に、適正なヘッドギャップを設定
するようにしたシリアルプリンタ等もある。
【0025】図3は本発明の第1の実施例における印字
ヘッド退避処理のフローチャートである。まず、媒体を
排出する方向によって処理が分けられ、媒体の排出方向
が挿入方向と同じ方向、すなわち、先方向である場合
は、まだ印字が行われていない部分が印字部を通過する
ことになるので、印字ヘッド43(図1)をホームポジ
ションに退避させてヘッドギャップを大きくする。
【0026】これに対して、媒体の排出方向が挿入方向
に対して逆の方向、すなわち、手前方向である場合は、
既に印字が行われた部分が印字部を通過することになる
ので、印字ヘッド43をホームポジションに退避させ
ず、設定位置に退避させる。この場合、ヘッドギャップ
を調整した回数(以下「オートギャップ回数」とい
う。)nによって処理が分けられる。すなわち、オート
ギャップ回数nが1回であるときは印字ヘッド43を退
避させることなく、そのまま排出処理を行う。そして、
前記オートギャップ回数nが1回より多いときは、n回
の調整の中で最も大きいヘッドギャップが形成された位
置(以下「最大オートギャップ位置」という。)に印字
ヘッド43を退避させ、排出処理を行う。ステップS1
媒体の排出方向が先方向であるかどうかを判断する。
媒体の排出方向が先方向である場合はステップS2に、
媒体の排出方向が手前方向である場合はステップS3に
進む。ステップS2 印字ヘッド43をホームポジショ
ンに退避させる。ステップS3 オートギャップ回数n
が1回より大きいかどうかを判断する。オートギャップ
回数nが1回より大きい場合はステップS4に、オート
ギャップ回数nが1回である場合はステップS5に進
む。ステップS4 印字ヘッド43を最大オートギャッ
プ位置に退避させる。ステップS5 排出処理を行う。
【0027】なお、前記印字ヘッド43の退避処理を表
1に示す。
【0028】
【表1】
【0029】ここで、モード1においては、印字ヘッド
43(図1)を退避させることなく媒体が排出される。
また、モード2においては、印字ヘッド43をホームポ
ジションに退避させた後、媒体が排出される。そして、
モード3においては、印字ヘッド43を最大オートギャ
ップ位置に退避させた後、媒体が排出される。このよう
に、本発明の第1の実施例においては、媒体の排出方向
とオートギャップ回数nとに対応させて印字ヘッド43
を退避するモードを変更しているので、印字を終了した
ときの印字ヘッド43の位置から退避させる位置までの
距離(以下「退避距離」という。)を必要な最小限の値
に設定することができる。したがって、排出処理時間を
短くすることができる。例えば、退避距離が1/2にな
ると、排出処理時間も約1/2になる。
【0030】次に、媒体として通帳を使用したときの、
本発明の第2の実施例について説明する。図4は本発明
の第2の実施例における印字ヘッド退避処理のフローチ
ャートである。本実施例は、綴じられた部分が水平にな
るように形成された横通帳タイプの通帳に印字を行う場
合、パスブック形態で冊子状の媒体に印字を行う場合等
に適用することができる。
【0031】この場合、印字を終了した後、通帳を排出
するに当たり、印字が行われた行、すなわち印字行が通
帳のどのページにあるか等の印字状態によって処理が分
けられる。印字行がどのページにあるか、上ページの通
帳の厚さと下ページの通帳の厚さとの関係等のページ管
理情報に基づいて印字ヘッド退避処理が行われる。その
ために、通帳のあらかじめ設定された箇所にページ管理
情報が付与される。
【0032】そして、印字行が上ページだけにある場
合、通帳の排出方向が先方向であるときは、まだ印字が
行われていない下ページが印字部を通過することにな
る。したがって、印字ヘッド43をホームポジションに
退避させ、ヘッドギャップを大きくする。また、排出方
向が手前方向であるときは、既に印字が行われた上ペー
ジが印字部を通過する。この場合、印字ヘッド43を退
避させることなく、そのまま排出処理を行う。
【0033】一方、印字行が下ページだけにある場合、
通帳の排出方向が手前方向であるときは、厚さが異なる
可能性のある上ページが印字部を通過することになる。
したがって、印字ヘッド43をホームポジションに退避
させ、排出処理を行う。また、排出方向が先方向である
場合は、既に印字が行われた下ページが印字部を通過す
ることになる。したがって、印字ヘッド43を退避させ
ることなく、そのまま排出処理を行う。
【0034】これに対して、印字行が媒体の上ページか
ら下ページにわたる場合は、上ページの媒体の厚さと下
ページの媒体の厚さとが異なることがあるので、上ペー
ジの媒体の厚さと下ページの媒体の厚さとの関係に対応
させた設定位置に印字ヘッドを退避させる。そのため
に、上ページの通帳の厚さと下ページとの通帳の厚さと
が比較される。そして、上ページの通帳の厚さと下ペー
ジとの通帳の厚さとが等しい場合、及び上ページの通帳
の厚さが下ページの通帳の厚さより薄い場合は、既に印
字が行われた下ページが印字部を通過することになる。
したがって、排出方向にかかわらず、印字ヘッド43を
退避させることなく、そのまま排出処理を行う。
【0035】これに対して、上ページの通帳の厚さが下
ページの通帳の厚さより厚い場合は、排出方向によって
処理が分けられる。すなわち、排出方向が先方向である
ときは、既に印字が行われた上ページが印字部を通過す
ることになる。したがって、印字ヘッド43を退避させ
ることなく、そのまま排出処理を行う。また、排出方向
が手前方向であるときは、既に印字が行われた下ページ
が印字部を通過することになる。したがって、印字ヘッ
ド43を上ページの通帳の厚さの位置(以下「上ページ
厚位置」という。)に退避させ、排出処理を行う。 ステップS11 印字行が通帳のどのページにあるかを
判断する。印字行が上ページだけにある場合はステップ
S12に、印字行が下ページだけにある場合はステップ
S13に、印字行が上ページから下ページにわたる場合
はステップS14に進む。 ステップS12 通帳の排出方向が先方向であるかどう
かを判断する。通帳の排出方向が先方向である場合はス
テップS17に、通帳の排出方向が手前方向である場合
はステップS18に進む。 ステップS13 通帳の排出方向が先方向であるかどう
かを判断する。通帳の排出方向が先方向である場合はス
テップS18に、通帳の排出方向が手前方向である場合
はステップS17に進む。 ステップS14 通帳の厚さを判断する。上ページの通
帳の厚さと下ページの通帳の厚さとが等しい場合、又は
上ページの通帳の厚さが下ページの通帳の厚さより薄い
場合はステップS18に、上ページの通帳の厚さが下ペ
ージの通帳の厚さより厚い場合はステップS15に進
む。 ステップS15 通帳の排出方向が先方向であるかどう
かを判断する。通帳の排出方向が先方向である場合はス
テップS18に、通帳の排出方向が手前方向である場合
はステップS16に進む。 ステップS16 上ページ厚位置に印字ヘッド43を退
避させる。 ステップS17 ホームポジションに印字ヘッド43を
退避させる。 ステップS18 排出処理を行う。
【0036】このように、本発明の第2の実施例におい
ては、印字行が通帳のどのページにあるか、上ページの
通帳の厚さと下ページの通帳の厚さとの関係等をページ
管理情報として管理することによって、通帳を排出する
際の退避時間及び排出処理時間を短くすることができ
る。次に、横通帳を排出する際の印字ヘッド43の退避
処理を表2に示す。
【0037】
【表2】
【0038】ここで、モード1においては、印字ヘッド
43を退避させることなく通帳が排出される。また、モ
ード2においては、印字ヘッド43をホームポジション
に退避させた後、通帳が排出される。そして、モード3
においては、印字ヘッド43を上ページ厚位置に印字ヘ
ッド43を退避させた後、排出処理を行う。次に、具体
的な効果例を表3に示す。
【0039】この場合、シリアルプリンタは、基準位置
からホームポジションであるヘッドフルオープン位置ま
での距離を2〔mm〕(=320〔step〕)とし、
退避速度を500〔pps〕(2〔ms/step〕)
とし、1〔step〕当たりの退避量を0.00625
〔mm/step〕とする。また、印字は上ページから
下ページにわたって行われるものとし、通帳の排出方向
を手前方向とする。
【0040】
【表3】
【0041】表から分かるように、上ページの通帳の厚
さが0.2〔mm〕であり、下ページの通帳の厚さが
1.0〔mm〕である場合、従来の技術においては、印
字ヘッド43はホームポジションに退避させられるの
で、退避時間は320〔ms〕になる。これに対して、
本発明の第2の実施例においては、印字ヘッド43を退
避させる必要がないので、退避時間は0〔ms〕であ
り、従来の技術より320〔ms〕短くなる。
【0042】また、上ページの通帳の厚さが0.6〔m
m〕であり、下ページの通帳の厚さが0.6〔mm〕で
ある場合、従来の技術においては、印字ヘッド43はホ
ームポジションに退避させられるので、退避時間は44
8〔ms〕になる。これに対して、本発明の第2の実施
例においては、印字ヘッド43を退避させる必要がない
ので、退避時間は0〔ms〕であり、従来の技術より4
48〔ms〕短くなる。
【0043】さらに、上ページの通帳の厚さが1.0
〔mm〕であり、下ページの通帳の厚さが0.2〔m
m〕である場合、従来の技術においては、印字ヘッド4
3はホームポジションに退避させられるので、退避時間
は576〔ms〕になる。これに対して、本発明の第2
の実施例においては、印字ヘッド43は上ページ厚位置
に退避させられるので、退避時間は160〔ms〕であ
り、従来の技術より416〔ms〕短くなる。
【0044】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、これらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0045】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、シリアルプリンタの媒体排出処理方法において
は、適正なヘッドギャップを形成するために印字ヘッド
を移動させて印字を行うようになっている。そして、媒
体の排出方向が先方向であるかどうかを判断し、先方向
であるときは印字ヘッドをホームポジションに退避さ
せ、手前方向であるときは印字ヘッドを設定位置に退避
させる。
【0046】媒体の排出方向が手前方向である場合に
は、印字ヘッドをホームポジションには退避させず、設
定位置に退避させるので、退避時間を短くすることがで
き、媒体排出処理時間も短くすることができる。本発明
の他のシリアルプリンタの媒体排出処理方法において
は、適正なヘッドギャップを形成するために印字ヘッド
を移動させて印字を行うようになっている。
【0047】そして、印字行が媒体のどのページにある
かを判断し、印字行が媒体の上ページだけにある場合、
及び媒体の下ページだけにある場合は、印字ヘッドを媒
体の排出方向に対応させた設定位置に退避させ、印字行
が媒体の上ページから下ページにわたる場合は、印字ヘ
ッドを上ページの媒体の厚さと下ページの媒体の厚さと
の関係に対応させた設定位置に退避させる。
【0048】印字行が媒体の上ページだけにあり、媒体
の排出方向が手前方向である場合には、既に印字が行わ
れた上ページが印字部を通過することになるので、印字
ヘッドをホームポジションには退避させず、そのまま媒
体を排出する。したがって、退避時間を短くすることが
でき、媒体排出処理時間も短くすることができる。一
方、印字行が媒体の下ページだけにあり、媒体の排出方
向が先方向である場合には、既に印字が行われた下ペー
ジが印字部を通過することになるので、印字ヘッドをホ
ームポジションには退避させず、そのまま媒体を排出す
る。したがって、退避時間を短くすることができ、媒体
排出処理時間も短くすることができる。
【0049】これに対して、印字行が媒体の上ページか
ら下ページにわたる場合は、上ページの媒体の厚さと下
ページの媒体の厚さとが異なる場合があるので、上ペー
ジの媒体の厚さと下ページの媒体の厚さとの関係に対応
させた設定位置に印字ヘッドを退避させる。そして、上
ページの通帳の厚さと下ページとの通帳の厚さとが等し
い場合、及び上ページの通帳の厚さが下ページの通帳の
厚さより薄い場合は、既に印字が行われた下ページが印
字部を通過することになるので、排出方向にかかわら
ず、印字ヘッドを退避させず、そのまま排出処理を行
う。
【0050】一方、上ページの通帳の厚さが下ページの
通帳の厚さより厚い場合は、排出方向が先方向であると
きは、既に印字が行われた上ページが印字部を通過する
ことになるので、印字ヘッドを退避させず、そのまま排
出処理を行う。また、排出方向が手前方向であるとき
は、既に印字が行われた下ページが印字部を通過するの
で、上ページ厚位置に印字ヘッドを退避させ、排出処理
を行う。
【0051】このように、印字ヘッドをホームポジショ
ンに退避させる必要がないので、退避時間を短くするこ
とができ、媒体排出処理時間も短くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例におけるインパクトプリ
ンタのブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例における印字ヘッドの断
面図である。
【図3】本発明の第1の実施例における印字ヘッド退避
処理のフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施例における印字ヘッド退避
処理のフローチャートである。
【符号の説明】
43 印字ヘッド 62 CPU 75 印字ヘッド移動装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平1−195081(JP,A) 特開 平5−345456(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B41J 25/304 B41J 25/308

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適正なヘッドギャップを形成するために
    印字ヘッドを移動させて印字を行うオートギャップ機能
    付きのシリアルプリンタの媒体排出処理方法において、
    (a)媒体の排出方向が先方向であるかどうかを判断
    し、(b)先方向であるときは印字ヘッドをホームポジ
    ションに退避させ、手前方向であるときは印字ヘッドを
    設定位置に退避させることを特徴とするシリアルプリン
    タの媒体排出処理方法。
  2. 【請求項2】 前記設定位置はオートギャップ回数に対
    応させて設定される請求項1に記載のシリアルプリンタ
    の媒体排出処理方法。
  3. 【請求項3】 適正なヘッドギャップを形成するために
    印字ヘッドを移動させて印字を行うオートギャップ機能
    付きのシリアルプリンタの媒体排出処理方法において、
    (a)印字行が媒体のどのページにあるかを判断し、
    (b)印字行が媒体の上ページだけにある場合、及び媒
    体の下ページだけにある場合は、印字ヘッドを媒体の排
    出方向に対応させた設定位置に退避させ、印字行が媒体
    の上ページから下ページにわたる場合は、印字ヘッドを
    上ページの媒体の厚さと下ページの媒体の厚さとの関係
    に対応させた設定位置に退避させることを特徴とするシ
    リアルプリンタの媒体排出処理方法。
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