JP2959120B2 - ポリアミド酸溶液組成物及びその製造方法 - Google Patents

ポリアミド酸溶液組成物及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、新規なポリアミド酸溶液組成物およびその
製造方法に関するものであり、さらに詳しくは、光透過
率の高いポリイミド系重合体を与えるオルガノシラン変
性シラノールオリゴマーを均一に分散させた光透過率の
高いポリアミド酸溶液組成物およびその製造方法に関す
るものである。
〔従来技術およびその問題点〕
オルガノシラン変性シラノールオリゴマーをポリイミ
ド系高分子に配合する例としては特開昭58−88723号公
報に、長鎖アルキル基を有するシラン化合物とシラノー
ルオリゴマーとの反応により得られる長鎖アルキルシラ
ン変性シラノールオリゴマーとポリイミド系重合体とを
混合して使用する方法が示されている。特公昭63−2094
号公報には、シラノールオリゴマーとフルオロアルキル
シランとの反応によるフルオロアルキルシラン変性シラ
ノールオリゴマー溶液とポリイミド系重合体とを混合し
て使用する方法が示されている。
しかし、これらの系においては、ポリイミド系重合体
と共有結合可能な官能基を有していないため、シラノー
ルオリゴマーとポリイミド重合体を結合させることがで
きない。
〔問題点を解決するための手段〕
即ち、本発明は、オルガノシラン変性シラノールオリ
ゴマーをポリアミド酸に均一に分散してなる、新規なポ
リアミド酸溶液組成物およびその製造方法に関するもの
である。
本発明において、ポリアミド酸は、一般式 (但し、式中R1は4価の有機基、R2は2価の有機基であ
る。) で表される構造単位を有するポリアミド酸であり、R1
好ましい具体例としては 等が挙げられる。
又、R2の好ましい具体例としては、 どが挙げられる。
上記構造単位を有するポリアミド酸は、R1、R2が上記
例のうち、それぞれただ1種から構成されていてもよい
し、2種以上から構成される共重合体であってもよい。
又、本発明におけるポリアミド酸は、ジメチルアセトア
ミド、ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドンなどの非プロトン性極性溶媒の溶液として適用され
る。
本発明において、テトラアルコキシシランは、 一般式 Si(OR3 (但し、式中R3は1価の有機基である。) で表されるものであり、好ましい具体例としてはSi(OE
t)、Si(OMe)等が挙げられる。
本発明における、オルガノトリアルコキシシランは一
般式 R4Si(OR5 (但し、式中R4、R5は1価の有機基である。) で表されるものであり、好ましい具体例としてはPhSi
(OEt)、PhSi(OMe)、MeSi(OEt)、MeSi(OM
e)、EtSi(OEt)、EtSi(OMe)、PhSi(Oiso-P
r)、MeSi(Oiso-Pr)等が挙げられるが、これらに
限定されるものではない。
又、R4は上記例のただ1種から構成されてもよいし、
2種以上から構成される混合物であってもよい。
本発明における、炭素官能性オルガノアルコキシシラ
ンは、一般式、 Y−R6−SiR7(OR8 (但し、式中Yはアミノ基、イソシアネート基、エポキ
シ基等の官能基を示し、R6は2価の有機基を示し、R7
1価の有機基またはOR8を示し、R8は1価の有機基を示
す。) で示されるものであり、一般には、シランカップリグ剤
として知られるものであり、具体的な例としてはクロロ
プロピルトリメトキシシランの如きハロゲン系シランカ
ップリング剤、ビニルトリエトキシシランの如きビニル
系シランカップリング剤、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシランの如きメタクリル系シランカップリ
ング剤、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン
の如きエポキシ系シランカップリング剤、γ−メルカプ
トプロピルトリメトキシシランの如きメルカプト系シラ
ンカップリング剤、γ−イソシアネートプロピルトリメ
トキシシランの如きイソシアネート系シランカップリン
グ剤、γ−アミノプロピルトリメトキシシランの如きア
ミン系シランカップリング剤などが挙げられ、より好ま
しくは、アミン系シランカップリング剤、イソシアネー
ト系シランカップリング剤、エポキシ系シランカップリ
ング剤などが挙げられる。
これらのシランカップリング剤は、ポリアミド酸とシ
ラノールオリゴマーの単なる分散改良剤、分散安定剤と
しての作用のみならず、適当な官能基を有するものを選
択することによって、ポリアミド酸の官能基と結合させ
ることが可能となり、ポリアミド酸とシラノールオリゴ
マーの結合をより強固なものとすることができる。
本発明において、テトラアルコキシシラン、オルガノ
トリアルコキシシラン、炭素官能性オルガノアルコキシ
シランの配合比率は、Si(OR34:R4Si(OR53:Y−R6
−SiR7(OR8=1〜100重量部:1〜100重量部:0.1〜5
0重量部であり、好ましくは5〜50重量部;5〜50重量部:
0.5〜15重量部である。
本発明における、オルガノシラン変性シラノールオリ
ゴマー溶液は、テトラアルコキシシラン、オルガノトリ
エトキシシラン、炭素官能性オルガノアルコキシシラン
を低沸点有機溶媒で希釈した混合溶液を、水、酸または
塩基の加水分解触媒を含む非プロトン性極性溶媒中に添
加して、20〜40℃で2〜15時間反応させた後、余剰の
水、触媒、加水分解によって生成したアルコール、低沸
点有機溶媒を留去して作る。
低沸点有機溶媒としては、メタノール、エタノール、
イソプロパノールなどが、また、非プロトン性極性溶媒
としては、ジメチルアセトアミド、ジメチルフォルムア
ミド、N−メチル−2−ピロリドンなどが使用できる。
加水分解触媒としては、容易に留去できるアンモニア
や酢酸などが使用できる。オルガノシラン変性シラノー
ルオリゴマーは固形分として5〜30%、好ましくは10〜
20%の溶液として適用される。
本発明におけるポリアミド酸溶液組成物の製造方法に
おいて、オルガノシラン変性シラノールオリゴマー溶液
は、攪拌下にポリアミド酸溶液に徐々に滴下される。滴
下終了後、充分な攪拌を継続してもよい。
即ち、本発明におけるポリアミド酸溶液組成物は、予
めテトラアルコキシシラン、オルガノトリアルコキシシ
ラン、炭素官能性オルガノアルコキシシランを共加水分
解して共有結合を形成させておいたオルガノシラン変性
シラノールオリゴマー溶液を、充分に攪拌しているポリ
アミド酸溶液中に徐々に滴下し、オルガノシラン変性イ
ラノールオリゴマーを均一に分散したポリアミド酸溶液
組成物と製造する製造方法である。
〔発明の効果〕
本発明のポリアミド酸溶液組成物は、ポリアミド酸、
オルガノシラン変性シラノールオリゴマーを均一に分散
してなる光透過率の高いポリアミド系重合体を与える光
透過率の高いポリアミド酸溶液組成物である。
本発明のポリアミド酸溶液組成物は、公知の方法によ
り、凝集物のない光透過率の高いポリイミド系重合体フ
ィルムおよびポリイミド系コーティング皮膜とすること
ができる。
次に、実施例と比較例により本発明の実施態様を説明
する。
〔実施例〕
本発明を、実施例によってさらに具体的に説明する
が、先ず、オルガノシラン変性シラノールオリゴマー溶
液の調製法から説明する。
調製例 反応容器中に、N−メチル−2−ピロリドン196g、蒸
留水27.2g、アンモニア水(28%)13.6mlを仕込み、充
分に攪拌する。
テトラエトキシシラン20.8g、フェニルトリエトキシ
シラン21.6g、γ−アミノプロピルトリエトキシシラン
2.2gとエタノール200gとよりなる溶液を、上記溶液中
に、攪拌下に添加し、室温で15時間反応させる。反応終
了後、減圧蒸留によりアンモニア、水、エタノールを留
去し、透明なオルガノシラン変性シラノールオリゴマー
のN−メチル−2−ピロリドン溶液を得た。
この溶液は固形分を8.80重量%、水分を0.1重量%含
むものであった。
実施例 1 攪拌機、滴下ロートおよび窒素ガス導入管を付けた反
応器に第1表に示すジアミンを仕込み、ポリアミド酸の
固形分濃度が15重量%となるようにN−メチル−2−ピ
ロリドンを加え均一に溶解するまで攪拌した。次いで、
この溶液に第1表に示すテトラカルボン酸二無水物を溶
解させた後、室温にて約5時間反応させてポリアミド酸
溶液を得た。得られたポリアミド酸溶液中の固形分100
重量部に対して、調製例のオルガノシラン変性シラノー
ルオリゴマー溶液を固形分として40重量部添加して、ポ
リアミド酸溶液組成物を得た。
このようにして調製したポリアミド酸溶液組成物の60
0nmの光の透過率を第1表に示す。
又、このポリアミド酸溶液組成物をガラス板上にアプ
リケーターを用いて均一に塗布し、80℃にて60分間、次
いで110℃、130℃、150℃、175℃、200℃、250℃、300
℃、350℃にて30分間保持して乾燥・イミド化させ冷却
した後、形成されたフィルムをガラス板上から剥離し、
ポリイミド−オルガノシラン変性シラノールオリゴマー
よりなる厚さ25μのフィルムを得た。
得られたフィルムについて、光の透過率および他の物
性を常法に従って測定した結果を第1表に示す。
実施例 2〜4 調製例および実施例1のγ−アミノプロピルトリエト
キシシランを第1表に示す他の炭素官能性オルガノアル
コキシシランに代えた他は、同様にしてポリアミド酸溶
液組成物を調製し、ポリイミド系フィルムを得た。
特性を第1表に示す。
比較例 1 実施例1のポリアミド酸溶液100重量部に対し、調製
例においてテトラエトキシシンランのみを用いて調製し
た未変成シラノールオリゴマー溶液40重量部を加えてポ
リアミド酸溶液組成物を調製した後、実施例1に示した
フィルム化の方法によりポリイミド系フィルムを得た。
比較例 2 実施例1のポリアミド酸溶液100重量部に対し、調製
例においてテトラエトキシシランのみを用いて調製した
未変成シラノールオリゴマー溶液38重量部を加え、次い
でγ−アミノプロピルトリエトキシシラン2重量部を加
えてポリアミド酸溶液組成物を調製した後、実施例1に
示したフィルム化の方法によりポリイミド系フィルムを
得た。
比較例 3 実施例1のポリアミド酸溶液100重量部に対し、調製
例においてテトラエトキシシランのみを用いて調製した
未変成シラノールオリゴマー溶液19重量部、フェニルト
リエトキシシランのみを用いて調製したフェニルシルセ
スキオキサン19重量部及びγ−アミノプロピルトリエト
キシシラン2重量部とを加えてポリアミド酸溶液組成物
を調製した後、実施例1に示したフィルム化の方法によ
りポリイミド系フィルムを得た。
比較例 4 実施例1のポリアミド酸溶液のみを用いて、実施例1
に示したフィルム化の方法によりポリイミド系フィルム
を得た。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭58−93033(JP,A) 特開 昭63−15847(JP,A) 特開 平1−301752(JP,A) 特開 平3−243625(JP,A) 特開 平4−126722(JP,A) 特開 平5−222193(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C08L 79/00 - 79/08 C08L 83/00 - 83/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テトラアルコキシシラン、オルガノトリア
    ルコキシシラン及び炭素官能性オルガノアルコキシシラ
    ンとから作られたオルガノシラン変性シラノールオリゴ
    マー溶液を、ポリアミド酸溶液に加えて得られる光透過
    率の高いポリアミド系重合体を与えるポリアミド酸溶液
    組成物。
  2. 【請求項2】テトラアルコキシシラン、オルガノトリア
    ルコキシシラン及び炭素官能性オルガノアルコキシシラ
    ンの混合溶液を有機溶媒中で加水分解・縮合して得られ
    るオルガノシラン変性シラノールオリゴマー溶液を、ポ
    リアミド酸溶液に加え均一に分散させることを特徴とす
    る請求項第1項記載のポリアミド酸溶液組成物の製造方
    法。
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