JP2515574B2 - 透明薄膜形成法 - Google Patents
透明薄膜形成法Info
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- JP2515574B2 JP2515574B2 JP63067254A JP6725488A JP2515574B2 JP 2515574 B2 JP2515574 B2 JP 2515574B2 JP 63067254 A JP63067254 A JP 63067254A JP 6725488 A JP6725488 A JP 6725488A JP 2515574 B2 JP2515574 B2 JP 2515574B2
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- thin film
- film
- protective film
- transparent thin
- silane coupling
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は透明薄膜の製造法に関するものであり、特に
ガラス基板等の表面に形成された着色樹脂膜の保護膜の
形成或いは平滑層の形成に有用なものである。
ガラス基板等の表面に形成された着色樹脂膜の保護膜の
形成或いは平滑層の形成に有用なものである。
(従来の技術) ガラス板等の表面に形成された着色樹脂膜の保護膜或
いは平滑層は主剤としてエポキシ樹脂、硬化剤としてフ
ェノール或いはクレゾールノボラックを用いるものが多
い。このような主剤と硬化剤の組合せでは、一般にレベ
リング性が悪く、ピンホールやむらができやすく、保護
膜或いは平滑層としての機能を果すのには、欠点があっ
た。
いは平滑層は主剤としてエポキシ樹脂、硬化剤としてフ
ェノール或いはクレゾールノボラックを用いるものが多
い。このような主剤と硬化剤の組合せでは、一般にレベ
リング性が悪く、ピンホールやむらができやすく、保護
膜或いは平滑層としての機能を果すのには、欠点があっ
た。
(発明が解決しようとする課題) 本発明者等は、着色樹脂膜の保護膜或いは平滑層、特
に液晶表示用カラーフィルターの保護膜或いは平滑層と
して、先に、フェノール及び/又はクレゾールノボラッ
クのグリシジルエーテル化物のアミノシラン変性物とフ
ェノール及び/又はクレゾールノボラックを有機溶媒に
溶解後、ガラス板等の基板上に塗布、乾燥、硬化すると
極めてレベリング性が良く、又、ピンホールも無い薄膜
が得られることを見出し、特許出願を行った。(特願昭
61−221999) しかしながら、上記アミノシラン変性物を得るには、
60〜140℃という高温で反応を行う必要があり、且つ変
性剤として用いるアミノシリコンをほぼ100%反応させ
る必要がある。反応が不充分の場合、シリコン微粒子が
反応系内に生成しそのため透過光を散乱させる原因とな
り液晶表示用カラーフィルターの機能を損なうことにな
る。
に液晶表示用カラーフィルターの保護膜或いは平滑層と
して、先に、フェノール及び/又はクレゾールノボラッ
クのグリシジルエーテル化物のアミノシラン変性物とフ
ェノール及び/又はクレゾールノボラックを有機溶媒に
溶解後、ガラス板等の基板上に塗布、乾燥、硬化すると
極めてレベリング性が良く、又、ピンホールも無い薄膜
が得られることを見出し、特許出願を行った。(特願昭
61−221999) しかしながら、上記アミノシラン変性物を得るには、
60〜140℃という高温で反応を行う必要があり、且つ変
性剤として用いるアミノシリコンをほぼ100%反応させ
る必要がある。反応が不充分の場合、シリコン微粒子が
反応系内に生成しそのため透過光を散乱させる原因とな
り液晶表示用カラーフィルターの機能を損なうことにな
る。
(課題を解決するための手段) 本発明者等はこれらの問題点を解決すべく検討した結
果、フェノールノボラック及び/又はクレゾールノボラ
ックとフェノールノボラック及び/又はクレゾールノボ
ラックのグリシジルエーテル化物を有機溶媒に溶解後、
ガラス板等に塗布、乾燥して皮膜を形成し、熱硬化して
透明薄膜を得るに際して、添加剤として同一分子内に芳
香環及び活性水素を持つアミノ基を含有するシランカッ
プリング剤を用いると、アミノシラン変性処理としての
反応を必要とせずに、シリコン微粒子の生成もなく、極
めてレベリング性、平滑性の高い透明薄膜が得られるこ
とが判り、本発明を完成するに至った。
果、フェノールノボラック及び/又はクレゾールノボラ
ックとフェノールノボラック及び/又はクレゾールノボ
ラックのグリシジルエーテル化物を有機溶媒に溶解後、
ガラス板等に塗布、乾燥して皮膜を形成し、熱硬化して
透明薄膜を得るに際して、添加剤として同一分子内に芳
香環及び活性水素を持つアミノ基を含有するシランカッ
プリング剤を用いると、アミノシラン変性処理としての
反応を必要とせずに、シリコン微粒子の生成もなく、極
めてレベリング性、平滑性の高い透明薄膜が得られるこ
とが判り、本発明を完成するに至った。
即ち、本発明は、フェノールノボラック及び/又はク
レゾールノボラックのグリシジルエーテル化物(以下、
エポキシ樹脂と略す)とフェノールノボラック及び/又
はクレゾールノボラック(以下、ノボラックと略す)を
用い、有機溶媒に溶解後、皮膜を形成し、熱硬化により
透明薄膜を得るに際し、添加剤として、同一分子内に芳
香環及び活性水素を持つアミノ基を含有するシランカッ
プリング剤を用いることを特徴とする透明薄膜形成法、
に関する。
レゾールノボラックのグリシジルエーテル化物(以下、
エポキシ樹脂と略す)とフェノールノボラック及び/又
はクレゾールノボラック(以下、ノボラックと略す)を
用い、有機溶媒に溶解後、皮膜を形成し、熱硬化により
透明薄膜を得るに際し、添加剤として、同一分子内に芳
香環及び活性水素を持つアミノ基を含有するシランカッ
プリング剤を用いることを特徴とする透明薄膜形成法、
に関する。
本発明で用いられるシランカップリング剤は同一分子
内に芳香環及び活性水素を持つアミノ基を含有するシラ
ンカップリング剤であり、芳香環は、上記ノボラックと
エポキシ樹脂を溶解する溶媒、例えばエチルセロソルブ
アセテート、イソプロピルセロソルブアセテート等への
シランカップリング剤の溶解性を向上させる能力があ
り、活性水素を持つアミノ基は塗布後の乾燥或いは硬化
時においてエポキシ基と反応し均一性を促進したり、硬
化後薄膜からのシランカップリング剤或いはその変質物
の溶出性を低下させる作用を持つ。γ−(2−アミノエ
チル)プロピルトリメトキシシランは前記有機溶媒に対
する溶解性が悪く、フェニルトリメトキシシランは溶解
性は良いものの薄膜形成後、溶出テストを行うと芳香族
含有シリコンが検出される。
内に芳香環及び活性水素を持つアミノ基を含有するシラ
ンカップリング剤であり、芳香環は、上記ノボラックと
エポキシ樹脂を溶解する溶媒、例えばエチルセロソルブ
アセテート、イソプロピルセロソルブアセテート等への
シランカップリング剤の溶解性を向上させる能力があ
り、活性水素を持つアミノ基は塗布後の乾燥或いは硬化
時においてエポキシ基と反応し均一性を促進したり、硬
化後薄膜からのシランカップリング剤或いはその変質物
の溶出性を低下させる作用を持つ。γ−(2−アミノエ
チル)プロピルトリメトキシシランは前記有機溶媒に対
する溶解性が悪く、フェニルトリメトキシシランは溶解
性は良いものの薄膜形成後、溶出テストを行うと芳香族
含有シリコンが検出される。
本発明で用いられる上記同一分子内に芳香環及び活性
水素を持つアミノ基を含有するシランカップリング剤と
してはγ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−
ベンジルアミノプロピルトリメトキシシラン、X−12−
5202(信越化学工業(株)製)等が挙げられる。上記同
一分子内に芳香環及び活性水素を持つアミノ基を含有す
るシランカップリング剤は、エポキシ樹脂100重量部に
対し0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部用いるの
が好ましい。
水素を持つアミノ基を含有するシランカップリング剤と
してはγ−アニリノプロピルトリメトキシシラン、γ−
ベンジルアミノプロピルトリメトキシシラン、X−12−
5202(信越化学工業(株)製)等が挙げられる。上記同
一分子内に芳香環及び活性水素を持つアミノ基を含有す
るシランカップリング剤は、エポキシ樹脂100重量部に
対し0.5〜10重量部、好ましくは1〜5重量部用いるの
が好ましい。
本発明におけるエポキシ樹脂とノボラックの仕込比は
エポキシ基とフェノール基の比が1:1.1〜1:0.6が好まし
く、更に1:0.95〜1:0.8が好ましい。
エポキシ基とフェノール基の比が1:1.1〜1:0.6が好まし
く、更に1:0.95〜1:0.8が好ましい。
本発明で用いられる有機溶媒としてはエチルセロソル
ブアセテート、イソプロピルセロソルブアセテート、ブ
チルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ
エチルエーテルアセテート、ジグライム等の高沸点であ
り、本発明で用いられるシランカップリング剤の溶解性
が良く、アルコール性OH基を持たない有機溶媒が好まし
い。
ブアセテート、イソプロピルセロソルブアセテート、ブ
チルセロソルブアセテート、プロピレングリコールモノ
メチルエーテルアセテート、プロピレングリコールモノ
エチルエーテルアセテート、ジグライム等の高沸点であ
り、本発明で用いられるシランカップリング剤の溶解性
が良く、アルコール性OH基を持たない有機溶媒が好まし
い。
本発明において硬化触媒として従来公知のイミダゾー
ル系化合物、トリフェニルホスフィン等を添加するのが
好ましく、エポキシ樹脂100重量部に対し0.2〜3重量
部、特に0.5〜1.5重量部添加溶解して使用するのが好ま
しい。
ル系化合物、トリフェニルホスフィン等を添加するのが
好ましく、エポキシ樹脂100重量部に対し0.2〜3重量
部、特に0.5〜1.5重量部添加溶解して使用するのが好ま
しい。
本発明による薄膜形成方法は、エポキシ樹脂、ノボラ
ック、溶媒、硬化触媒等の種類、濃度、或いは膜の厚さ
等により広範に変りうるが、スピンコート、ロールコー
ト等により塗布後70〜100℃にて20〜60分プリベークし
溶媒を乾燥除去後、更に140〜180℃にて1〜8時間ポス
トベークを行い、硬化するのが好ましい。又、硬化温度
は一定でなく昇温方法を行っても良い。
ック、溶媒、硬化触媒等の種類、濃度、或いは膜の厚さ
等により広範に変りうるが、スピンコート、ロールコー
ト等により塗布後70〜100℃にて20〜60分プリベークし
溶媒を乾燥除去後、更に140〜180℃にて1〜8時間ポス
トベークを行い、硬化するのが好ましい。又、硬化温度
は一定でなく昇温方法を行っても良い。
本発明によれば、膜厚が好ましくは0.1μm〜5μ
m、特に好ましくは0.2μm〜3μmの透明薄膜が得ら
れる。
m、特に好ましくは0.2μm〜3μmの透明薄膜が得ら
れる。
(実施例) 実施例1. 0−クレゾールノボラックのグリシジルエーテル化物
(WPE201、平均分子量900)10g、0−クレゾールノボラ
ック(平均分子量760)5.82gをエチルセロソルブアセテ
ート36.91gに溶解した。更にこの溶液にγ−アニリノプ
ロピルトリメトキシシラン0.3g、硬化触媒として1−シ
アノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール0.1g
を加え、均一溶液にして、孔径0.1μmのメンブランフ
ィルターにて濾過した。この溶液を使用して、ガラス板
上に形成された着色樹脂膜にスピンコート(2000rpm×2
0秒)により塗布した。溶媒を80℃×0.7hr、熱風乾燥
後、更に160℃×2.0hr、熱処理して膜厚1.0μmのピン
ホールもない均一な膜が得られた。この膜をX線マイク
ロアナライザーで走査したが、シリコン微粒子はまった
く確認されなかった。この保護膜を形成した着色樹脂膜
形成ガラス板をアセトンに1.0hr室温下浸漬してシラン
カップリング剤の溶出テストを行った。このアセトンを
濃縮後、ガスクロマトグラフィで分析したがシランカッ
プリング剤は検出されなかった。
(WPE201、平均分子量900)10g、0−クレゾールノボラ
ック(平均分子量760)5.82gをエチルセロソルブアセテ
ート36.91gに溶解した。更にこの溶液にγ−アニリノプ
ロピルトリメトキシシラン0.3g、硬化触媒として1−シ
アノエチル−2−エチル−4−メチルイミダゾール0.1g
を加え、均一溶液にして、孔径0.1μmのメンブランフ
ィルターにて濾過した。この溶液を使用して、ガラス板
上に形成された着色樹脂膜にスピンコート(2000rpm×2
0秒)により塗布した。溶媒を80℃×0.7hr、熱風乾燥
後、更に160℃×2.0hr、熱処理して膜厚1.0μmのピン
ホールもない均一な膜が得られた。この膜をX線マイク
ロアナライザーで走査したが、シリコン微粒子はまった
く確認されなかった。この保護膜を形成した着色樹脂膜
形成ガラス板をアセトンに1.0hr室温下浸漬してシラン
カップリング剤の溶出テストを行った。このアセトンを
濃縮後、ガスクロマトグラフィで分析したがシランカッ
プリング剤は検出されなかった。
実施例2. 実施例1において、0−クレゾールノボラックのグリ
シジルエーテル化物の代りにフェノールノボラックのグ
リシジルエーテル化物(WPE178、平均分子量700)10g、
0−クレゾールノボラック6.57g、エチルセロソルブア
セテート38.66gを使用した他は実施例1と同様にして着
色樹脂膜に保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚、
性状は実施例1と同様であった。
シジルエーテル化物の代りにフェノールノボラックのグ
リシジルエーテル化物(WPE178、平均分子量700)10g、
0−クレゾールノボラック6.57g、エチルセロソルブア
セテート38.66gを使用した他は実施例1と同様にして着
色樹脂膜に保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚、
性状は実施例1と同様であった。
実施例3. 実施例1において、0−クレゾールノボラックの代り
にフェノールノボラック(平均分子量710)5.27g、エチ
ルセロソルブアセテート35.63gを使用した他は実施例1
と同様にして着色樹脂膜に保護膜を形成した。得られた
保護膜の膜厚、性状は実施例1と同様であった。
にフェノールノボラック(平均分子量710)5.27g、エチ
ルセロソルブアセテート35.63gを使用した他は実施例1
と同様にして着色樹脂膜に保護膜を形成した。得られた
保護膜の膜厚、性状は実施例1と同様であった。
実施例4. 実施例2において、0−クレゾールノボラックの代り
にフェノールノボラック5.96g、エチルセロソルブアセ
テート37.24gを使用した他は実施例1と同様にして着色
樹脂膜に保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚は0.
95μmであり、性状は実施例1と同様であった。
にフェノールノボラック5.96g、エチルセロソルブアセ
テート37.24gを使用した他は実施例1と同様にして着色
樹脂膜に保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚は0.
95μmであり、性状は実施例1と同様であった。
実施例5. 実施例1において、γ−アニリノプロピルメトキシシ
ランの代りにγ−ベンジルアミノプロピルトリメトキシ
シランを使用した他は実施例1と同様にして着色樹脂膜
に保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚、性状は実
施例1と同様であった。
ランの代りにγ−ベンジルアミノプロピルトリメトキシ
シランを使用した他は実施例1と同様にして着色樹脂膜
に保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚、性状は実
施例1と同様であった。
実施例6. エチルセロソルブアセテートの代りにブチルセロソル
ブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート又はイソプロピルセロソルブアセテートを
用い、その他は実施例1と同様に実験を行ったところ、
いずれの有機溶媒を用いた場合も、保護膜の性状は実施
例1と同様であった。
ブアセテート、プロピレングリコールモノメチルエーテ
ルアセテート又はイソプロピルセロソルブアセテートを
用い、その他は実施例1と同様に実験を行ったところ、
いずれの有機溶媒を用いた場合も、保護膜の性状は実施
例1と同様であった。
実施例7. 実施例1において、γ−アニリノプロピルトリメトキ
シシランの代りにX−12−5202(信越化学工業(株)
製)を使用した他は実施例1と同様にして着色樹脂膜に
保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚、性状は実施
例1と同様であった。
シシランの代りにX−12−5202(信越化学工業(株)
製)を使用した他は実施例1と同様にして着色樹脂膜に
保護膜を形成した。得られた保護膜の膜厚、性状は実施
例1と同様であった。
比較例1. 実施例1において、γ−アニリノプロピルトリメトキ
シシランの代りにγ−(2−アミノエチル)プロピルト
リメトキシシランを使用した他は実施例1と同様にして
着色樹脂膜に保護膜を形成した。得られた保護膜は不均
一であり、X線マイクロアナライザーの走査においても
一部にシリコン微粒子が確認された。又この溶液を放置
しておくと沈澱物が生成した。
シシランの代りにγ−(2−アミノエチル)プロピルト
リメトキシシランを使用した他は実施例1と同様にして
着色樹脂膜に保護膜を形成した。得られた保護膜は不均
一であり、X線マイクロアナライザーの走査においても
一部にシリコン微粒子が確認された。又この溶液を放置
しておくと沈澱物が生成した。
比較例2. 実施例1においてγ−アニリノプロピルトリメトキシ
シランの代りにγ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランを使用した他は実施例1と同様にして着色樹脂
膜に保護膜を形成した。得られた保護膜は不均一であり
X線クイクロアナライザーの走査においても一部にシリ
コン微粒子が確認された。
シランの代りにγ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシランを使用した他は実施例1と同様にして着色樹脂
膜に保護膜を形成した。得られた保護膜は不均一であり
X線クイクロアナライザーの走査においても一部にシリ
コン微粒子が確認された。
比較例3. 実施例1においてγ−アニリノプロピルトリメトキシ
シランの代りにフェニルトリメトキシシランを使用した
他は実施例1と同様にして着色樹脂膜に保護膜を形成し
た。得られた保護膜の膜厚、性状は実施例1と同様であ
ったが、アセトンでの溶出テストの結果、フェニルトリ
メトキシシランが検出された。
シランの代りにフェニルトリメトキシシランを使用した
他は実施例1と同様にして着色樹脂膜に保護膜を形成し
た。得られた保護膜の膜厚、性状は実施例1と同様であ
ったが、アセトンでの溶出テストの結果、フェニルトリ
メトキシシランが検出された。
(発明の効果) 本発明方法によれば、着色樹脂膜等の保護膜或いは平
滑層を得るため、主剤であるエポキシ樹脂を高温で反応
変性する必要がなく、工業的に極めて有利である。しか
もレベリング性が良好でピンホールやむらもなく、透過
光の散乱原因ともなるシリコン微粒子も確認されない極
めて優れた着色樹脂膜等の保護膜或いは平滑層が得られ
る。
滑層を得るため、主剤であるエポキシ樹脂を高温で反応
変性する必要がなく、工業的に極めて有利である。しか
もレベリング性が良好でピンホールやむらもなく、透過
光の散乱原因ともなるシリコン微粒子も確認されない極
めて優れた着色樹脂膜等の保護膜或いは平滑層が得られ
る。
Claims (2)
- 【請求項1】フェノールノボラック及び/又はクレゾー
ルノボラックのグリシジルエーテル化物とフェノールノ
ボラック及び/又はクレゾールノボラックを用い、有機
溶媒に溶解後、皮膜を形成し、熱硬化により透明薄膜を
得るに際し、添加剤として、同一分子内に芳香環及び活
性水素を持つアミノ基を含有するシランカップリング剤
を用いることを特徴とする透明薄膜形成法。 - 【請求項2】前記同一分子内に芳香環及び活性水素を持
つアミノ基を含有するシランカップリング剤がγ−アニ
リノプロピルトリメトキシシラン及び/又はγ−ベンジ
ルアミノプロピルトリメトキシシランであることを特徴
とする特許請求の範囲第一項記載の透明薄膜形成法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63067254A JP2515574B2 (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 透明薄膜形成法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63067254A JP2515574B2 (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 透明薄膜形成法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01242178A JPH01242178A (ja) | 1989-09-27 |
JP2515574B2 true JP2515574B2 (ja) | 1996-07-10 |
Family
ID=13339617
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63067254A Expired - Lifetime JP2515574B2 (ja) | 1988-03-23 | 1988-03-23 | 透明薄膜形成法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2515574B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002194274A (ja) * | 2000-10-20 | 2002-07-10 | Kansai Paint Co Ltd | 塗料組成物 |
JP5935276B2 (ja) * | 2010-10-18 | 2016-06-15 | 住友化学株式会社 | 硬化性樹脂組成物 |
-
1988
- 1988-03-23 JP JP63067254A patent/JP2515574B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01242178A (ja) | 1989-09-27 |
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