JP2805942B2 - コーティング用材料 - Google Patents
コーティング用材料Info
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Description
は耐熱性、耐アルカリ性、硬度に優れ、かつ柔軟な塗膜
を形成するために好適なコーティング用材料に関する。
アルミニウム、プラスチックなどの表面を被覆し、耐熱
性、耐候性などを向上させる材料として広く用いられて
いる。
の硬化にシラノール基の縮合反応を用いているため、ア
ルカリによって加水分解され易く、耐アルカリ性に劣
る。また、得られる塗膜は、柔軟性がなく厚膜化が困難
である。
と種々の有機ポリマーとの複合組成物が提案されている
が(特公昭57−42664号公報、特公昭59−42687号公報、
特公昭63−25611号公報、特開昭53−149251号公報、特
開昭55−90553号公報など)、これらで得られる複合組
成物は、混合するオルガノポリシロキサンと有機ポリマ
ーとの相溶性が大きく異なる組み合わせの場合、均一透
明な塗膜が得られないだけでなく、オルガノポリシロキ
サン塗膜の持つ耐候性などの特徴が損なわれる場合があ
る。
ので、エポキシ樹脂とオルガノポリシロキサンとを複合
化することにより、オルガノポリシロキサンの持つ優れ
た耐熱性、硬度、耐候性などを損なうことなく、耐アル
カリ性および柔軟性に優れたコーティング用材料を提供
することを目的とする。
ポキシ基を有するエポキシ樹脂と一般式RX1SiR2 a(O
R3)3-a(式中、Xは活性水素を有する有機基、R1は炭
素数1〜6の2価の炭化水素基、R2〜R3は炭素数1〜7
の1価の炭化水素基、aは0〜2の整数を示す)で表さ
れる有機ケイ素化合物の反応生成物(以下「(A)反応
生成物」という)10〜90重量%と、 (B)一般式R4Si(OR5)3(式中、R4は炭素数1〜8
の1価の有機基、R5は炭素数1〜7の1価の炭化水素を
示す)で表されるオルガノトリアルコキシシラン(以下
「オルガノトリアルコキシシラン」という)を加水分解
縮合させて得られるオルガノポリシロキサン(以下
「(B)オルガノポリシロキサン」という)10〜90重量
%〔ただし、(A)+(B)=100重量%〕とを反応さ
せて得られる化合物(以下「(A)化合物」という)を
含有するコーティング用材料を提供するものである。
脂と有機ケイ素化合物とを溶媒中で反応させて得られる
ものであり、本発明の材料を用いた塗膜に柔軟性、耐ア
ルカリ性および可撓性を付与する目的で使用される。
くとも2個のエポキシ基を有していればよい。また、エ
ポキシ当量は、100〜4,000が好ましく、100〜2,000がさ
らに好ましい。
有機ケイ素化合物との反応性が遅く、一方4,000を超え
ると、(B)オルガノポリシロキサンとの相溶性が低下
する傾向がある。
も1種類のみの使用に限定されるものではなく、均一に
混合可能な範囲内で2種類以上を使用してもよい。
A型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、
フェノールノボラック型エポキシ樹脂、アルキルエーテ
ル型エポキシ樹脂、水添ビスフェノールA型エポキシ樹
脂などの市販の樹脂が挙げられる。
た用途の場合には、アルキルエーテル型エポキシ樹脂、
水添ビスフェノールA型エポキシ樹脂などの飽和炭化水
素骨格を有するエポキシ樹脂の使用が好ましい。また、
塗膜の耐熱性を重視する場合には、ビスフェノールA型
エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂などの分子骨
格にフェニル基を有するエポキシ樹脂の使用が好まし
い。
Xは、エポキシ基と反応しうる活性水素を有する有機基
であり、例えばアミノ基(−NH2)、メルカプト基(−S
H)、カルボキシル基(−COOH)などが挙げられ、その
中でもアミノ基が好ましい。
素基であり、例えばメチレン基、エチレン基、プロピレ
ン基、i−ブチレン基などのアルキレン基、シクロペン
テン基、シクロヘキセン基などの環状アルキレン基およ
びフェニレン基が挙げられる。
の炭化水素基であり、例えばメチル基、エチル基、n−
プロピル基、i−ピロピル基、n−ブチル基、i−ブチ
ル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル
基、i−ペンチル基、sec−ペンチル基、neo−ペンチル
基、n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、sec−ヘキシル
基などのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシ
ル基、シクロヘプチル基などの環状アルキル基、フェニ
ル基、トルイル基などのアリール基が挙げられる。
aが0の場合、有機ケイ素化合物は、一般式XR1Si(O
R3)3で表される化合物である。
ミノ基である化合物の具体例としては、アミノエチルト
リメトキシシラン、アミノエチルトリエトキシシラン、
アミノエチルトリn−プロポキシシラン、アミノエチル
トリn−ブトキシシラン、アミノエチルトリフェノキシ
シラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピ
ルトリn−プロポキシシラン、γ−アミノプロピルトリ
フェノキシシラン、p−アミノフェニルトリメトキシシ
ラン、p−アミノフェニルトリエトキシシラン、p−ア
ミノフェニルトリn−プロポキシシラン、p−アミノフ
ェニルトリi−プロポキシシラン、p−アミノフェニル
トリn−ブトキシシラン、p−アミノフェニルトリフェ
ノキシシランなどが挙げられ、好ましくはγ−アミノプ
ロピルトリエトキシシラン、γ−アミノプロピルトリn
−プロポキシシラン、γ−アミノプロピルトリn−ブト
キシシラン、γアミノプロピルトリフェノキシシランな
どが挙げられる。
物は、一般式XR1SiR2(OR3)2で表される。
ミノ基である化合物の具体例としては、アミノエチルメ
チルジメトキシシラン、アミノエチルメチルジエトキシ
シラン、アミノエチルメチルジn−プロポキシシラン、
アミノエチルメチルジn−ブトキシシラン、アミノエチ
ルメチルジフェノキシシラン、アミノエチルエチルジメ
トキシシラン、アミノエチルエチルジエトキシシラン、
アミノエチルエチルジn−プロポキシシラン、アミノエ
チルエチルジn−ブトキシシラン、アミノエチルエチル
ジフェノキシシラン、γ−アミノプロピルメチルジメト
キシシラン、γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジn−プロポキシシラ
ン、γ−アミノプロピルメチルジn−ブトキシシラン、
γ−アミノプロピルメチルジフェノキシシラン、γ−ア
ミノプロピルフェニルジメトキシシラン、γ−アミノピ
ロピルフェニルジエトキシシラン、γ−アミノプロピル
フェニルジn−プロポキシシラン、γ−アミノプロピル
フェニルジn−ブトキシシラン、γ−アミノプロピルフ
ェニルジフェノキシシラン、p−アミノフェニルメチル
ジメトキシシラン、p−アミノフェニルメチルジエトキ
シシラン、p−アミノフェニルメチルジn−プロポキシ
シラン、p−アミノフェニルメチルジi−プロポキシシ
ラン、p−アミノフェニルメチルジn−ブトキシシラ
ン、p−アミノフェニルメチルジフェノキシシランなど
が挙げられ、好ましくは好ましくはγ−アミノプロピル
メチルジメトキシシラン、γ−アミノプロピルフェニル
ジメトキシシラン、γ−アミノプロピルフェニルジエト
キシシランなどが挙げられる。
合物は、一般式XR2SiR2 2(OR3)で表される。
ミノ基である化合物の具体例としては、アミノエチルジ
メチルメトキシシラン、アミノエチルジメチルエトキシ
シラン、アミノエチルジメチルn−プロポキシシラン、
アミノエチルジメチルn−ブトキシシラン、アミノエチ
ルジメチルフェノキシシラン、アミノエチルジエチルメ
トキシシラン、アミノエチルジエチルエトキシシラン、
アミノエチルジエチルn−プロポキシシラン、アミノエ
チルジエチルn−ブトキシシラン、アミノエチルジエチ
ルフェノキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルメト
キシシラン、γ−アミノプロピルジメチルエトキシシラ
ン、γ−アミノプロピルジメチルn−プロポキシシラ
ン、γ−アミノプロピルジメチルn−ブトキシシラン、
γ−アミノプロピルジメチルフェノキシシラン、p−ア
ミノフェニルジメチルメトキシシラン、p−アミノフェ
ニルジメチルエトキシシラン、p−アミノフェニルジメ
チルn−プロポキシシラン、p−アミノフェニルジメチ
ルi−プロポキシシラン、p−アミノフェニルジメチル
n−ブトキシシラン、p−アミノフェニルジメチルフェ
ノキシシランなどが挙げられ、好ましくはγ−アミノプ
ロピルジメチルメトキシシラン、γ−アミノプロピルジ
メチルエトキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルn
−プロポキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルn−
ブトキシシラン、γ−アミノプロピルジメチルフェノキ
シシランなどが挙げられる。
シ樹脂と有機ケイ素化合物とを、通常、エポキシ樹脂10
0重量部に対し、有機ケイ素化合物を10〜300重量部、好
ましくは30〜200重量部の割合で混合し、反応温度50〜1
50℃、好ましくは60〜130℃の範囲で、2〜10時間、好
ましくは3〜6時間、反応することによって得られる。
化合物が10重量部未満の場合、得られる(A)反応生成
物と(B)オルガノポリシロキサンとの縮合反応による
複合化が充分には進行しない場合があり、一方300重量
部を超えると、未反応の有機ケイ素化合物が残存するた
め、(A)反応生成物と(B)オルガノポリシロキサン
との反応時に該有機ケイ素化合物が触媒として作用し、
(A)化合物の分子量および粘度が増加し塗料として用
いた場合のレベリング性、柔軟性および密着性が低下す
る傾向がみられる。
2時間未満の場合、反応が充分に進行せず、(A)化合
物の分子量および粘度が著しく低下するため、塗料とし
て用いた場合の柔軟性および耐クラック性が充分でな
い。
時間が10時間を超える場合、(A)化合物により得られ
る塗膜の硬度が劣る。
分子量は、1,000〜20,000が好ましく、1,000未満では充
分な柔軟化効果に劣り、一方20,000を超える場合、
(A)化合物による塗膜の硬度が低下する傾向がみられ
る。
R5)3で表されるオルガノトリアルコキシシランの縮合
物である。
ラン中のR4は、炭素数1〜8の1価の有機基であり、例
えばメチル基、エチル基、プロピル基などのアルキル
基、そのほかγ−クロロプロピル基、ビニル基、3,3,3
−トリフロロプロピル基、γ−グリシドキシプロピル
基、γ−メタクリルオキシプロピル基、γ−メルカプト
プロピル基、フェニル基、3,4−エポキシシクロヘキシ
ルエチル基などが挙げられる。
数1〜7の1価の炭化水素基であり、例えばメチル基、
エチル基、n−プロピル基、i−プロピル基、n−ブチ
ル基、i−ブチル基、sec−ブチル基、t−ブチル基、
n−ペンチル基、i−ペンチル基、sec−ペンチル基、
n−ヘキシル基、i−ヘキシル基、sec−ヘキシル基な
どのアルキル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル
基、シクロヘプチル基などの環状アルキル基、フェニル
基、トルイル基などのアリール基が挙げられる。
は、メチルトリメトキシシラン、エチルトリメトキシシ
ラン、n−プロピルトリメトキシシラン、i−プロピル
トリメトキシラン、γ−クロロプロピルトリメトキシシ
ラン、ビニルトリメトキシシラン、フェニルトリメトキ
シラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、n−プロピルトリエトキシシラン、i−プロ
ピルトリエトキシシラン、γ−クロロプロピルトリエト
キシシラン、ビニルトリエトキシシラン、フェニルトリ
エトキシシラン、メチルトリi−プロポキシシラン、エ
チルトリi−プロポキシシラン、n−プロピルトリi−
プロポキシシラン、i−プロピルトリi−プロポキシシ
ラン、γ−クロロプロピルトリi−プロポキシシラン、
ビニルトリi−プロポキシシラン、フェニルトリi−プ
ロポキシシラン、メチルトリn−ペントキシシラン、エ
トキシトリn−ペントキシシラン、n−プロピルトリn
−ペントキシシラン、、i−プロピルトリn−ペントキ
シシラン、γ−クロロプロピルトリn−ペントキシシラ
ン、ビニルトリn−ペントキシシラン、フェニルトリn
−ペントキシシラン、メチルトリフェノキシシラン、エ
チルトリフェノキシシラン、n−プロピルトリフェノキ
シシラン、i−プロピルトリフェノキシシラン、γ−ク
ロロプロピルトリフェノキシシラン、ビニルトリフェノ
キシシラン、フェニルトリフェノキシシラン、3,3,3−
トリフロロトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルトリメトキ
シシラン、3,3,3−トリフロロトリエトキシシラン、γ
−グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メタ
クリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプ
トプロピルトリエトキシシラン、3,4−エポキシシクロ
ヘキシルトリエトキシシラン、3,3,3−トリフロロトリ
i−プロポキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリ
i−プロポキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルト
リi−プロポキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ
i−プロポキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシル
トリi−プロポキシシラン、3,3,3−トリフロロトリn
−ペントキシシラン、γ−グリシドキシプロピルトリn
−ペントキシシラン、γ−メタクリロキシプロピルトリ
n−ペントキシシラン、γ−メルカプトピロピルトリn
−ペントキシシラン、3,4−エポキシシクロヘキシルト
リフェノキシシラン、3,3,3−トリフロロトリフェノキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリフェノキシシ
ラン、γ−メタクリロキシプロピルトリフェノキシシラ
ン、γ−メルカプトプロピルトリフェノキシシラン、3,
4−エポキシシクロヘキシルトリフェノキシシランなど
が挙げられ、好ましくはメチルトリメトキシシラン、エ
トキシトリメトキシシラン、i−プロピルトリメトキシ
シラン、メチルトリエトキシシラン、エチルトリエトキ
シシラン、i−プロピルトリエトキシシランなどが挙げ
られる。
オルガノトリアルコキシシランは、必ずしも1種類のみ
である必要はなく、2種類以上あるいはジオルガノジア
ルコキシシランまたはオルガノトリアルコキシシランの
ような2官能性または3官能性アルコキシシランを一
部、例えば70重量%以下併用してもよい。
サンは、前記オルガノトリアルコキシシラン100重量部
に対して、例えば水を5〜30重量部、好ましくは10〜25
重量部の割合で混合し、反応温度50〜120℃、好ましく
は55〜100℃の範囲で、2〜10時間、好ましくは4〜8
時間、縮合反応することによって得られる。
重量平均分子量は、通常、500〜100,000、好ましくは80
0〜50,000であり、500未満では得られる塗膜の硬度は向
上するが、クラックが発生し易く、一方100,000を超え
ると塗膜の密着性および硬度が低下する傾向がある。
よび(B)オルガノポリシロキサンの組成割合は、
(A)成分10〜90重量%、好ましくは20〜70重量%、
(B)成分10〜90重量%、好ましくは30〜80重量%〔た
だし、(A)+(B)=100重量%〕の範囲である。
の柔軟性が損なわれ、一方90重量%を超えると、塗膜の
硬度、耐熱性および耐候性が損なわれる。
では、塗膜の硬度、耐熱性および耐候性が損なわれ、一
方90重量%を超えると塗膜の柔軟性が損なわれる。
し、通常、反応温30〜120℃、好ましくは40〜100℃、反
応時間2〜10時間、好ましくは4〜8時間反応させるこ
とによって得られる。
間未満では、反応が進行しにくく、反応温度が120℃を
超えるかあるいは反応時間が10時間を超えると反応して
得られる材料の分子が大きくなりすぎる場合がある。
子量は、通常、500〜500,000、好ましくは1,000〜100,0
00であり、500未満では塗膜の柔軟性が低下する場合が
あり、一方500,000を超えると塗膜の密着性および硬化
性が低下する場合があり、また塗装時のレベリング性お
よび作業性が低下する傾向がある。
ほかに、以下に示す成分を含有させることが可能であ
る。
(A)反応生成物および(B)オルガノポリシロキサン
の反応溶剤として使用され、必要とあれば2種類以上を
混合して使用しても差し支えない。
族炭化水素類、エーテル類、ケトン類、エステル類など
の有機溶剤のほか、水なども用いることができる。
タノール、n−プロピルアルコール、i−プロピルアル
コール、n−ブチルアルコール、i−ブチルアルコー
ル、sec−ブチルアルコール、t−ブチルアルコール、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチ
レングリコール、ブチルセロソルブ、エチレンセロソル
ブ、メチルセロソルブなどを挙げることができる。
ン、トルエン、キシレンなどを、エーテル類の具体例と
しては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、酢酸エチル
グリコールモノエチルエーテルなどを、ケトン類の具体
例としては、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイ
ソブチルケトンなどを、エステル類の具体例としては、
酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸ブチル、炭酸プロピレ
ンなどを挙げることができる。
ル、エタノール、i−プロピルアルコール、メチルセロ
ソルブ、エチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、酢酸エ
チル、酢酸ブチル、アセトン、トルエン、キシレンなど
である。
また2種以上を混合して使用することもできる。
化促進剤を使用してもよい。比較的低い温度で硬化され
るためには、硬化促進剤を使用する方が効果的である。
ム、水酸化カリウムなどのアルカリ性化合物;アルキル
チタン酸、リン酸、p−トルエンスルホン酸、フタル酸
など酸性化合物;エチレンジアミン、ヘキサンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン、
テトラエチレンペンタミン、ピペリジン、ピペラジン、
メタフェニレンジアミン、エタノールアミン、トリエチ
ルアミン、エポキシ樹脂の硬化剤として用いられる各種
変性アミンなどのアミン化合物;γ−アミノプロピルト
リエトキシシラン、γ−(2−アミノエチル)−アミノ
プロピルトリメトキシシラン、γ−(2−アミノエチ
ル)−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、γ−ア
ニリノプロピルトリメトキシシランなどのアミン系シラ
ンカップリング剤;β−ジケトン系錯体であるAl(II
I)トリアセチルアセトン錯体、Ti(IV)ヒドロキシト
リアセチルアセトン錯体、Zr(IV)ヒドロキシトリアセ
チルアセトン錯体、Zr(II)ジアセチルアセトン錯体な
どの金属キレート化合物; (C4H9)2Sn(OCOC11H23)2、 (C8H17)SnOなどの有機スズオキサイドとエチルシリケ
ート、マレイン酸ジメチルなどのエステル化合物との反
応生成物などの有機スズ化合物が使用される。
(A)化合物100重量部あたり、通常、0.1〜10重量部、
好ましくは0.5〜5重量部である。
のシランカップリング剤、またナフテン酸、オクチル
酸、亜硝酸、亜硫酸、アルミン酸、炭酸ナトリウムなど
のアルカリ金属塩および染料を添加することもできる。
必須の成分として含有するがその全固形分濃度は、好ま
しくは10〜50重量%、特に好ましくは15〜40重量%であ
り、10重量%未満では固形分濃度が薄すぎて得られる材
料をコーティングに供することにより形成される塗膜の
諸性能が発現されない場合があり、また形成される塗膜
にピンホールが発生する場合があり、一方50重量%を超
えると固形分濃度が高すぎて材料の保存安定性が悪化し
たり、材料をコーティングに供しても均一な塗膜の形成
が困難となるなどの弊害が生起する場合がある。
プレー、ディッピングなどの塗装手段により、1回塗り
で厚さ5〜50μm程度、2〜3回の塗膜で厚さ10〜150
μm程度の塗膜を形成することができ、室温〜300℃程
度の温度で10分〜12時間程度加熱し、乾燥することによ
り硬い塗膜を形成することが可能である。
るが、以下の実施例に限定されるものではない。
量基準である。
である。
いて、テトラヒドロフランを溶媒として使用し、(A)
成分、(B)成分あるいは(A)化合物1gを10ccのテト
ラヒドロフランに溶解して試料とした。また、標準ポリ
スチレンは、東ソー(株)製の標準ポリスチレンを使用
した。
(モデルLC/3A) カラム;昭和電工(株)製、SHODEX A−80M、長さ5
0cm 測定温度;40℃ 流速;1cc/分 密着性は、JIS K5400による碁盤目テスト後、テープ
剥離試験を3回実施し、その平均に拠った。分母は、碁
盤目の数、分子はテスト後の未剥離の数を表す。
液を塗膜上に1cc添加し、蓋付きシャーレ中で6時間静
置したのち、水洗し、塗膜の状態を観察した。
000時間照射試験を実施し、塗膜の状態を観察した。
までの日数を測定した。
樹脂50部、有機ケイ素化合物50部、メチルセロソルブ20
0部を加え、120℃に加熱して4時間反応させることによ
り、(A)反応生成物を得た。
た反応器に、オルガノトリアルコキシシラン100部と水2
0部を加え、60℃に加熱して4時間反応させることによ
り、(B)オルガノポリシロキサンを得た。
て90部〕、(B)成分70部(固形分として70部)および
(D)硬化促進剤としてZr(IV)ヒドロキシトリアセチ
ルアセトン錯体2部を、還流冷却器および撹拌機を備え
た反応器に加え、60℃に加熱して4時間反応させること
により、(A)化合物溶液を得た。
れ脱脂処理したアルミニウム製版(JISH4000、A1050P)
上にスプレー塗装し、150℃で15分間加熱して硬化塗膜
を形成させた。
候性、密着性および柔軟性を試験した。
化性に優れ、ガラス、セラミックス、ステンレス、アル
ミニウム、鉄、セメント、プラスチックなどに対する使
用が可能であり、例えば80〜250℃で10〜120分間の加熱
により硬化させることができ、また用途によっては、1
〜7日間の常温乾燥のみでも硬化させることができる。
ン系塗膜の持つ優れた耐熱性および耐候性を損なうこと
なく、欠点であった耐アルカリ性および柔軟性を改良す
ることが可能である。
Claims (1)
- 【請求項1】(A)1分子中に少なくとも2個以上のエ
ポキシ基を有するエポキシ樹脂と一般式 XR1SiR2 a(OR3)3-a(式中、Xは活性水素を有する有機
基、R1は炭素数1〜6の2価の炭化水素基、R2〜R3は炭
素数1〜7の1価の炭化水素基、aは0〜2の整数を示
す)で表される有機ケイ素化合物の反応生成物10〜90重
量%と、 (B)一般式R4Si(OR5)3(式中、R4は炭素数1〜8
の1価の有機基、R5は炭素数1〜7の1価の炭化水素を
示す)で表されるオルガノトリアルコキシシランを加水
分解縮合させて得られるオルガノポリシロキサン10〜90
重量%〔ただし、(A)+(B)=100重量%〕 とを反応させて得られる化合物を含有するコーティング
用材料。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP160290A JP2805942B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | コーティング用材料 |
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---|---|---|---|
JP160290A JP2805942B2 (ja) | 1990-01-10 | 1990-01-10 | コーティング用材料 |
Publications (2)
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JPH03207774A JPH03207774A (ja) | 1991-09-11 |
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Family Applications (1)
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