JP2958506B2 - 微粒子固体ビルダーの製造方法 - Google Patents

微粒子固体ビルダーの製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ビルダーとしての性能
が改良された微粒子固体ビルダーの製造方法、該微粒子
固体ビルダーを含むビルダー組成物および洗浄剤組成
物、および該洗浄剤組成物の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ゼオライトに代表される固体ビルダー
は、洗浄剤用途のカルシウムイオン捕捉剤として、現在
最も普通に用いられている。
【0003】固体ビルダーとしてのゼオライトは、その
水不溶性という性質のため、洗濯槽中および配水管に沈
澱を生じる可能性がある為、分散性に対して注意をはら
う必要があり、微粒子化により分散性を向上させること
が検討されてきた。現在最も広く用いられているゼオラ
イトは、一次粒子径約3μm程度に製造されたゼオライ
ト−Aである。一次粒子径(凝集粒子径はさらに大きい
が)を約3μmに調製することにより、ビルダーの水分
散性に対する実用上の問題はほとんど生じない。このよ
うに従来の技術は、分散性を高める為に微粒子化を検討
しており、これは実用上、ほぼ問題のないところまでき
ている。一方、陽イオン交換速度と比表面積が関係する
ことは知られており、この意味からさらに微粒子化がは
かられてきた。しかし、従来の技術ではカルシウムイオ
ン捕捉能を向上させるべく、さらに微粒子化を進めよう
とすれば、結晶化が難しく、厳密な管理が必要の為、高
値になる上、得られた一次粒子が凝集しやすいという欠
点があった。
【0004】例えば、ゼオライトの合成時に反応条件を
工夫することにより、微粒子状の結晶の形に調製する方
法も、特開昭50−70289号公報、特開昭51−8
4790号公報、特公昭59−4376号公報、特公平
2−4528号公報、特公平4−55976号公報など
に見られる。しかし、いずれの方法においても粒子径
0.5μm以下の十分に結晶化の進んだ粒子に調製する
ことは、経済的に不利な面があった。実際、このような
微結晶生成の方法によって一次粒子径において1μm程
度に製造されたゼオライトは、製品となって市販されて
いるものもあるが、3μm程度の一次粒子径を有する一
般的なゼオライトに比較すればかなり高価である。ま
た、ゼオライトを水を主成分とする分散媒中に懸濁した
スラリーの状態で粉砕しようとすれば、結晶構造を破壊
し、カルシウム交換能を著しく劣化させる。ゼオライト
合成時の水スラリーに剪断力を与え、ゼオライトの分散
を改善する試みはすでに行われているが、ゼオライト熟
成後のスラリーに対して強い粉砕力を与えて微粒子化を
試みたとしても、高いカルシウム交換能は得られ難い。
【0005】一方、ケイ酸塩化合物、例えばヘキスト社
から上市されているSKS−6(ケイ酸ナトリウム:N
2 Si2 5)は、ゼオライトと同様にカルシウム捕捉
能力を有しており、洗剤のビルダーとしての用途が検討
されている。このSKS−6に代表される結晶性ケイ酸
アルカリ化合物は、主におよそ20〜100μmに分布
を持った粉体の形で供給される。ケイ酸塩化合物はその
性質として、水中に投入された場合、自然に崩壊し、か
なり微細な粒子(体積平均粒子径4μm程度)に変化す
ることが知られている。また、上記ゼオライトに比べ、
分解性にすぐれるので配水管への沈澱の問題は比較的少
ない。しかしながら、より微粒子化をはかることでカル
シウム捕捉能を上げることは、従来方法では粉砕が困難
の上に、以下に記すような不都合を生じるために、検討
が行われなかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】固体ビルダーの水分散
性に対しては、現在では実用上の問題は生じていない
が、カルシウムイオン捕捉能を改善するために固体ビル
ダーを微粒子化するには以下のような問題点がある。例
えば、原料溶液からの結晶析出により製造されるゼオラ
イトの場合には、より微粒子化された結晶をつくろうと
すれば、結晶性が低下してかえってカルシウムイオン捕
捉能等のビルダー性能の劣化を生じることになる。ま
た、これを粉砕によって得ようとすれば、メカノケミカ
ル的に結晶が劣化し、カルシウム交換能の劣化をまね
く。例えば、特開昭57−61616号公報には水難溶
性非イオン性界面活性剤及び珪酸ナトリウムを含有する
微細ゼオライト水懸濁液を湿式粉砕する方法が示されて
いるが、本公報は安定なゼオライト懸濁液に関するもの
であり、ビルダー能に関して満足のいくものではなく、
特に結晶性シリケートを用いる場合、カルシウム交換能
を著しく低下させる為、好ましいものではなかった。そ
の上、特開昭57−61616号公報では水分量が多
く、粉砕中にイオン交換能が低下し、またエネルギーコ
ストもかかるので好ましいものとは言えなかった。
【0007】また、堅い焼成物として得られるケイ酸塩
化合物を4μm以下の粒径にする場合には、更なる微粒
子化を粉砕により行わなければならない。しかし、微細
な粒子への粉砕を行うことは極めて難しい。例えば、代
表的な乾式粉砕法である「乾式振動ミル」を用いて上記
ケイ酸アルカリ化合物の粉砕を行うと、平均粒径4〜1
2μm程度が、実用的な操作範囲における微粒子化の限
界となり、更なる微粒子化は困難である。
【0008】さらに、ケイ酸塩化合物の場合には、化学
的な安定性の問題がある。ケイ酸塩化合物は空気中の水
蒸気あるいは二酸化炭素によって徐々に化学変化を生
じ、ビルダーとしての水軟化特性を低下させることが知
られている。このような劣化は、微粒子化により比表面
積が増大すれば、その進行が促進される。すなわち、微
粒子化が、かえって洗浄剤ビルダーとして、不都合な点
を生じる場合が起こってくる。
【0009】これでは、たとえ微粒子化を行う方法があ
っても、その粉砕工程、粉砕物の洗浄剤への配合工程に
おける粉体の取扱い、工程管理を難しいものにし、かつ
これを配合する洗剤の経時的性能安定性にも悪影響をも
たらす可能性がある。
【0010】本発明者らは、固体ビルダーの微粒子化の
方法に関し、上記の課題を踏まえて種々検討を行った。
その結果、固体ビルダーを実質的に水分を含まず界面活
性剤を含む分散媒中に懸濁し、湿式粉砕を行うことによ
り、通常の最小粒子径約4μmよりも遙かに微細な粒子
を容易にしかも安価に製造できること、および、得られ
るビルダーの性能についても、カルシウム交換速度が劣
化することなく、粉砕前よりも遙かに改善された微粒子
を得ることができること、さらに、これを直接洗剤に使
用することにより、従来よりも優れた洗浄力の洗剤を容
易に得ることができることを見出した。本発明は、この
事実に基づき、さらに検討を加えて完成させるに至った
ものである。
【0011】すなわち、本発明の目的は、微粒子化によ
ってカルシウム捕捉能力の改良された微粒子固体ビルダ
ーの製造方法を提供することにある。本発明の他の目的
は、該微粒子固体ビルダーを含むビルダー組成物を提供
することにある。本発明のさらに他の目的は、該微粒子
固体ビルダーを含む洗浄剤組成物を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、該洗浄剤組成物の製造
方法を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の要旨
は、 (1)界面活性剤を10〜100重量%含み、実質的に
水分を含まない分散媒中に固体ビルダーを懸濁し、湿式
粉砕を行うことを特徴とする、微粒子固体ビルダーの製
造方法
【0013】
【0014】 ()前記(1)記載の製造方法により製造された微粒
子固体ビルダーを含むことを特徴とするビルダー組成
物、 ()前記(1)記載の製造方法により製造された微粒
子固体ビルダーを含むことを特徴とする洗浄剤組成物、 ()固体ビルダーに対し、界面活性剤を含み、実質的
に水分を含まない分散媒を用いた湿式粉砕を行い、これ
によって得られる微粒子固体ビルダーと界面活性剤の混
合物を添加配合することを特徴とする洗浄剤組成物の製
造方法、に関する。
【0015】本発明における固体ビルダーの微粒子化方
法としては、いわゆる湿式粉砕法を用いる。乾式粉砕方
法に比較し、従来より知られている一般に液体分散媒
(代表的な分散媒としてエチルアルコール、イソプロピ
ルアルコールのような低級アルコール、アセトン、メチ
ルエチルケトンのようなケトン類、エチルエーテルのよ
うなエーテル類が例示される)を用いる湿式粉砕は、乾
式粉砕方法と比べてより微粒子への粉砕が可能となる。
しかし、この粉砕物を洗浄剤製品中に配合して用いるに
は、湿式粉砕時の分散媒を分離する工程(例えば粉体の
乾燥)が必要となってくるため、工業的には著しく不利
となる上、上述のように特に結晶性ケイ酸塩の場合、分
離工程においてカルシウム交換サイトが劣化しやすいと
いう問題点がある。本発明においては、後述するように
分散媒中に界面活性剤を用いることにより、この問題を
解消した。
【0016】本発明に係る湿式粉砕法としては、湿式粉
砕として一般に用いられるメディアミル、ロールミルな
どの多くの方法を用いることが可能である。とりわけメ
ディアを用いる湿式粉砕、例えばサンドミル、サンドグ
ラインダー、湿式振動ミル、アトライター等の方法は粉
砕効率の点から好適である。メディアとしてはチタニ
ア、ジルコニア等、通常用いられる材質を適用すること
ができる。
【0017】サンドミルを用いる粉砕による場合、メデ
ィアの直径としては0.1〜2.5mmのものが特に適
する。原料となる固体ビルダーの粒度が特に大きい場合
には、あらかじめ乾式粉砕法によってスラリー調製に適
する粒度まで粉砕するか、または比較的大きな直径、例
えば直径2mmのメディアを用いて粉砕を行った後、こ
れに続いてより直径の小さいメディアを用いることによ
り、固体ビルダーの効果的な微粉砕が行える場合もあ
る。サンドミルの方式としては、バッチ式および連続式
の両方式で行うことができる、とりわけ連続式サンドミ
ルの方式が回収率の点から好ましい。
【0018】本発明における、固体ビルダーの湿式粉砕
に用いる分散媒としては、少なくとも界面活性剤を含む
分散媒を用いる。界面活性剤としては、広範囲の非イオ
ン性、陰イオン性、および陽イオン性界面活性剤の中か
ら選択して用いることができる。界面活性剤は、液状で
あればそのまま分散媒として用いることができるので別
途に溶剤等の分散媒を併用する必要がない為、乾燥工程
を特に必要としないので最も好ましい。しかし用いる界
面活性剤の物性に応じて、物性が高粘性の場合には、例
えば有機溶剤と混合した分散媒として用いることもでき
る。有機溶剤としては、メタノール、エタノール、イソ
プロピルアルコール等の炭素数1〜4の低級アルコール
類、及びそれらのエチレンオキシド及び/又はプロピレ
ンオキシドの1〜5モル付加物や、フェノールの同付加
物、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン
等のケトン類、他にトルエン、エーテル類等の一般的な
有機溶剤を用いることができる。
【0019】上記の分散媒としては、好適には実質的に
水分を含まないものが用いられる。ここで、「実質的に
水分を含まない」とは、一般に市販されている界面活性
剤に含まれる水分(例えば、非イオン性界面活性剤では
1重量%以下)及び、固体ビルダーに結晶水として含ま
れる水分(例えば、アルミノ珪酸塩なら20重量%程
度)以外を含有しないことである。分散媒が実質的に水
分を含むと、粉砕時及び乾燥工程時において、ビルダー
としての性能劣化が生じやすくなり、特に、ケイ酸塩化
合物の場合、カルシウム捕捉能が低下し易くなり、適当
ではない。
【0020】界面活性剤の使用量は、分散媒中に10〜
100重量%、好ましくは20〜100重量%、さらに
好ましくは50〜100重量%である。界面活性剤は、
多いほど好ましく、上記有機溶剤を用いずに洗浄成分の
みで分散媒が構成されることがもっとも好ましい。界面
活性剤の使用量がこの範囲より少ないと界面活性剤以外
の分散媒の分離に余計なコストがかかることになり、好
ましくない。
【0021】本発明における固体ビルダーの分散媒とし
て非イオン性界面活性剤が、特に好ましい。本発明にお
いて分散媒として用いることのできる非イオン性界面活
性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテ
ル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエ
チレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルアミ
ン、グリセリンアルキルエーテル、グリセリンポリオキ
シエチレンアルキルエーテル、高級脂肪酸アルカノール
アミド、アルキルグリコシド、アルキルアミンオキサイ
ド等が挙げられる。
【0022】中でも、主な非イオン性界面活性剤として
は、炭素数6〜22、好ましくは10〜15、更に好ま
しくは12〜14の直鎖または分岐鎖、1級または2級
のアルコール、または炭化水素鎖の炭素数が6〜22の
アルキルフェニルアルコールのエチレンオキサイド平均
付加モル数1〜30、好ましくは1〜20、更に好まし
くは4〜10のポリオキシエチレンアルキルエーテルを
使用するのが望ましい。
【0023】上記の非イオン性界面活性剤の中でも、と
りわけ次式で表されるようなポリオキシエチレンアルキ
ルエーテルが好適である。 R−(OCH2 CH2)n OH 式中、Rは炭素数6〜22、好ましくは8〜16の飽和
または不飽和、直鎖あるいは分岐の炭化水素基、または
炭化水素鎖の炭素数が6〜22、好ましくは8〜18の
アルキルフェニル基、nは平均で1〜30、特に好まし
くは1〜20、更に好ましくは4〜12の数を表す。本
発明では特に40℃で液状のものが、他の溶媒を用いる
必要がなく、最も望ましい。具体例としては炭素数が8
〜14で、nが平均で5〜12のものである。本発明に
おいて、これらの非イオン性界面活性剤は単独でも2種
以上を併用してもよい。具体的な好適例としては、花王
(株)より上市されているエマルゲン108、エマルゲ
ン109、エマルゲンD2585等が挙げられる。
【0024】非イオン性界面活性剤を洗浄剤組成物に配
合して用いることは従来から行われており、例えば特開
平6−10000号公報、特開平5−5100号公報に
開示されているように優れた洗浄能力を発現する。固体
ビルダーの湿式粉砕に際しこのような界面活性剤を分散
媒として用いるときには、洗浄剤製品中に配合する際に
適する組成となるように界面活性剤の量を調整するのが
好ましい。すなわち界面活性剤を含有する粉砕後の固体
ビルダースラリーに成分調整を施し、洗浄剤配合系へそ
のまま導入することによって、湿式粉砕法による場合に
は必要であった分散媒の乾燥、分離工程を省略すること
も可能になる。湿式粉砕時における固体ビルダーと界面
活性剤を含む分散媒の重量比は、10:90から80:
20、特に30:70から60:40の間で最も好適と
なるが、実際にはこの比率は界面活性剤を主成分とする
洗浄剤組成への固体ビルダーの配合における成分調整に
も概ね適した比率である。
【0025】本発明において用いることのできる陰イオ
ン性界面活性剤としては、アルキル硫酸塩化合物(例え
ばラウリル硫酸ナトリウム)、アルキルエトキシ硫酸塩
化合物、アルケニルこはく酸塩化合物、アルキルベンゼ
ン硫酸塩化合物等が例示される。また、本発明において
用いることのできる陽イオン性界面活性剤としては、ア
ルキルトリメチルアミン塩等が用いられる。
【0026】また、本発明においては、界面活性剤とし
て非イオン性界面活性剤を単独で用いてもよく、またこ
れと共に陰イオン性界面活性および/または陽イオン性
界面活性剤を併用してもよい。いずれの場合においても
非イオン性界面活性剤は、その液化しやすいという性質
の上で用いることが好ましく、洗浄剤に用いることを考
慮する上で分散媒の50〜100重量%、好ましくは8
0〜100重量%使用するのがよい。
【0027】固体ビルダーとしてケイ酸塩化合物を用い
る場合、次式に示されるような幅広い種類のケイ酸塩化
合物の1種または2種以上の混合物について適用するこ
とができる。 (M (1)n M (2)m M (3)L O)(M (4)i M (5)k O)
x ( SiO2)y 式中、M (1)、M (2)、M (3)はそれぞれNa、K、H
を表し、またM (4)、M (5)はそれぞれCa、Mgを表
す。n、m、l はそれぞれ0〜2(ただしn+m+L=
2)、i、kはそれぞれ0〜1(ただしi+k=1)、
xは0〜1、yは0.9〜3.5である。
【0028】このようなケイ酸塩化合物としては、具体
的には例えば、層状ケイ酸ナトリウム、例えばSKS−
6(ヘキスト社製)または、特開平5−184946号
公報の特許請求の範囲に記載されている結晶性ケイ酸ナ
トリウムである。
【0029】また、固体ビルダーとしてアルミノケイ酸
塩化合物を用いる場合、次式に示されるような幅広い種
類のアルミノケイ酸塩化合物の、1種または2種以上の
混合物について適用することができる。 (M (1)p M (2)q M (3)r O )u ( M (4)s M (5)t
O)v ( Al2 3)w(SiO2) 式中、M (1)、M (2)、M (3)はそれぞれNa、K、H
を表し、またM (4)、M (5)はそれぞれCa、Mgを表
す。p、q、rはそれぞれ0〜2(ただしp+q+r=
2)、s、tはそれぞれ0〜1(ただしs+t=1)、
uは0〜1好ましくは0.1〜0.5、vは0〜1好ま
しくは0〜0.1、wは0〜0.6好ましくは0.1〜
0.5である。
【0030】このようなアルミノケイ酸塩化合物として
は、具体的には例えば、一般的に洗浄剤として用いられ
ている各種ゼオライトのタイプA、X、Pが挙げられ、
特にタイプAが好適である。
【0031】本発明における湿式粉砕では、固体ビルダ
ーが結晶性ケイ酸塩化合物である場合、体積基準粒径に
おいて3μm以下の粒子が50%以上、好ましくは60
%以上を占めるか、または体積基準粒径分布から計算さ
れる比表面積が20000cm2 /cm3 以上、好まし
くは30000cm2 /cm3 以上となるまで粉砕して
微粒子固体ビルダーとする。また、固体ビルダーがアル
ミノケイ酸塩化合物である場合、体積基準粒径において
0.5μm以下の粒子が50%以上、好ましくは60%
以上を占めるか、または体積基準粒径分布から計算され
る比表面積が120000cm2 /cm3 以上、好まし
くは150000cm2 /cm3 以上となるまで粉砕し
て微粒子固体ビルダーとする。ここで、体積基準粒径は
堀場製作所製LA−700粒度分布測定装置により測定
したものをいう。
【0032】本発明による湿式粉砕によって得られる、
前記のような微粒子化された固体ビルダーのカルシウム
交換速度は、下記実施例中に示されるように、微粒子化
されていない固体ビルダーよりも良好な値を示すように
なる。
【0033】本発明のビルダー組成物には、その他のビ
ルダーとの併用も可能である。ビルダーとしては、一般
に洗浄剤に用いられているものでよく、例えばトリポリ
燐酸塩、ピロ燐酸塩等の燐酸塩、アミノトリ(メチレン
ホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリデン−1,1−ジ
ホスホン酸、エチレンジアミンテトラ(メチレンホスホ
ン酸)、ジエチレントリアミンペンタ(メチレンホスホ
ン酸)、及びそれらの塩、2−ホスホノブタン−1,2
−ジカルボン酸等のホスホノカルボン酸の塩、アスパラ
ギン酸、グルタミン酸等のアミノ酸の塩、ニトリロ三酢
酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩等のアミノポリ酢酸
塩、ポリアクリル酸、アクリル酸−マレイン酸共重合
体、ポリアコニット酸等の高分子電解質、ポリエチレン
グリコール、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリ
ドン等の非解離高分子、特開昭54−52196号公報
記載のポリアセタールカルボン酸重合体、ジグリコール
酸、オキシカルボン酸塩等の有機酸の塩等のビルダー及
び二価金属イオン捕捉剤、珪酸塩、炭酸塩、硫酸塩等の
アルカリ剤あるいは無機電解質、カルボキシメチルセル
ロース等の再汚染防止剤などが挙げられる。また非晶質
のアルミノケイ酸塩を配合してもよい。その他以下のよ
うな成分も含有する事ができる。例えば、パラトルエン
スルホン酸塩、スルホコハク酸塩、タルク、カルシウム
シリケート等のケーキング防止剤、第3ブチルヒドロキ
シトルエン、ジスチレン化クレゾール等の酸化防止剤、
青味付剤、香料等を含むことができるが、これらについ
ては特に限定されず、目的に応じた配合がなされてよ
い。
【0034】これらのビルダーは本発明の湿式粉砕のス
ラリー中に配合してもよく、また、別途混合してもよ
い。ビルダー組成物を粉末化もしくは粒状化したい時
は、上記ビルダーを用いて粉末化または造粒してもよ
く、粉砕に比較的高い融点の非イオン性界面活性剤を用
いた場合、それをバインダーとして用いることも可能で
あり、もちろん、非イオン性界面活性剤の固化性で粉末
もしくは粒状化を行ってもよい。これらビルダー組成物
は、洗浄剤組成物に配合されるのはもちろんであり、洗
浄剤粒子と異なる別粒子としてドライブレンドすること
も可能である。またビルダー組成物だけを好ましい態様
で使用してもよい。
【0035】本発明の洗浄剤組成物は、前記のような方
法により製造された微粒子固体ビルダーを含むものであ
る。即ち、本発明の洗浄剤組成物は、固体ビルダーに対
し、非イオン性界面活性剤等の界面活性剤を含む分散媒
を用いた湿式粉砕を行い、これによって得られる微粒子
固体ビルダーと非イオン性界面活性剤等の界面活性剤の
混合物を添加配合することにより製造することができ
る。
【0036】この場合、前記のように本発明による湿式
粉砕の方法によれば、微粒子化された固体ビルダーを、
スラリー組成物によっては乾燥による分離工程を経るこ
となく、洗浄剤の組成物系にそのまま配合して用いるこ
とができる。これは単に乾燥のための工程を省略できる
のみならず、ケイ酸塩化合物の場合には微粒子表面を常
に界面活性剤で覆った状態に保つことによって、ケイ酸
アルカリ化合物粒子の劣化を抑制する効果を有する。ま
た分散媒を界面活性剤のエタノール等溶剤の溶液とした
場合でも、その乾燥過程において同様に粒子表面の界面
活性剤の被膜形成による保護効果を期待することができ
る。またこの場合においても蒸発させるべき溶剤量が界
面活性剤を含まぬ場合よりも少なく済ませられる。ま
た、アルミノケイ酸塩化合物として、一次粒子径3μm
のゼオライト−Aを用い、これを0.4μm(体積基準
粒径)まで粉砕しても、カルシウム交換容量の劣化は観
察されず、同じ粒径に湿式合成で調製した場合に比べ、
低コストに、しかも得られる微粒子は乾燥による凝集塊
を生じることなく分散した微粒子として得ることができ
る。
【0037】微粒子固体ビルダーと界面活性剤の配合方
法としては、先に示した湿式粉砕時に用いた界面活性剤
をそのまま使用してもよく、また粉砕後のスラリーにブ
レンドしてもよい。また粉末洗剤ならば、別途噴霧乾燥
し必要に応じて造粒したものを別粒子として粉砕された
ビルダーを含む粒子と配合してもよい。
【0038】本発明の洗浄剤組成物において微粒子固体
ビルダーと共に添加配合される界面活性剤としては、一
般的に洗浄剤に用いられるものであれば特に限定される
ものではない。具体的には、以下に例示される陰イオン
性界面活性剤、非イオン性界面活性剤、陽イオン性界面
活性剤及び両性界面活性剤からなる群より選択される一
種以上である。例えば、陰イオン性界面活性剤の中から
複数選択する場合のごとく同一種類のみから選択しても
よく、また陰イオン性界面活性剤と非イオン性界面活性
剤の中からそれぞれ選択する場合のごとく各種のものを
複数選択してもよい。
【0039】陰イオン性界面活性剤としては、アルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはアルケニルエー
テル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫酸塩、α−オ
レフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸塩またはエス
テル塩、アルキルまたはアルケニルエーテルカルボン酸
塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミノ酸型界面
活性剤、アルキルまたはアルケニル燐酸エステルまたは
その塩等が例示され、好ましくはアルキルベンゼンスル
ホン酸塩、アルキルまたはアルケニルエーテル硫酸塩、
アルキルまたはアルケニル硫酸塩等である。
【0040】非イオン性界面活性剤としては、以下のも
のが例示される。 平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有
し、1〜20モルのエチレンオキサイドを付加したポリオ
キサイドエチレンアルキル又はアルケニルエーテル。 平均炭素数6〜12のアルキル基を有し、1〜20モルの
エチレンオキサイドを付加したポリオキシエチレンアル
キルフェニルエーテル。 平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有
し、1〜20モルのプロピレンオキサイドを付加したポリ
オキシプロピレンアルキル又はアルケニルエーテル。 平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有
し1〜20モルのブチレンオキサイドを付加したポリオキ
シブチレンアルキル又はアルケニルエーテル。 平均炭素数10〜20のアルキル基又はアルケニル基を有
し、総和で1〜30モルのエチレンオキサイドのプロピレ
ンオキサイドあるいはエチレンオキサイドとブチレンオ
キサイドを付加した非イオン性活性剤(エチレンオキサ
イドとプロピレンオキサイド又はブチレンオキサイドと
の比は 0.1/ 9.9〜 9.9/ 0.1) 。 下記の一般式で表わされる高級脂肪酸アルカノールア
ミド又はそのアルキレンオキサイド付加物。
【0041】
【化1】
【0042】(式中、R' 11は炭素数10〜20のアルキル
基、又はアルケニル基であり、R' 12はH又はCH3
あり、n2は1〜3の整数、m3は0〜3の整数であ
る。)
【0043】平均炭素数10〜20の脂肪酸とショ糖から
成るショ糖脂肪酸エステル。 平均炭素数10〜20の脂肪酸とグリセリンから成る脂肪
酸グリセリンモノエステル。 下記の一般式で表わされるアルキルアミンオキサイ
ド。
【0044】
【化2】
【0045】(式中R' 13は平均炭素数10〜20のアルキ
ル基又はアルケニル基であり、R' 14,R' 15は炭素数
1〜3のアルキル基である。)
【0046】このうち、特に非イオン性界面活性剤とし
て、平均炭素数10〜20の直鎖または分岐鎖の1級ま
たは2級アルコールのエチレンオキサイド付加物であっ
て、平均付加モル数5〜15のポリオキシエチレンアル
キルエーテルを使用するのが望ましい。より好ましくは
炭素数12〜14の直鎖または分岐鎖の1級または2級
のアルコールのエチレンオキサイド付加物であって、平
均付加モル数6〜10のポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルを使用するのが望ましい。
【0047】陽イオン性界面活性剤としては第4アンモ
ニウム塩等が例示される。両性界面活性剤としては、カ
ルボキシ型またはスルホベタイン型等の両性界面活性剤
が例示される。
【0048】本発明で最も好ましい洗浄剤組成物は、非
イオン性界面活性剤を主基材とするものであり、水を含
まない非イオン性界面活性剤で粉砕したものに、先に示
したビルダーを配合し、必要に応じて、多孔性シリカ化
合物や多孔性の噴霧乾燥粒子などの吸油担体を添加し、
粉末もしくは造粒により粒子化したものである。もちろ
んこの粒子を陰イオン性界面活性剤を主基材として配合
する粒子とアフターブレンドしてもよい。
【0049】本発明の洗浄剤組成物は、以下の様な成分
も含有する事ができる。即ち、プロテアーゼ、リパー
ゼ、セルラーゼ等の酵素、パラトルエンスルホン酸塩、
スルホコハク酸塩、タルク、カルシウムシリケート等の
ケーキング防止剤、第3ブチルヒドロキシトルエン、ジ
スチレン化クレゾール等の酸化防止剤、蛍光染料、青味
付剤、香料等を含むことができるが、これらについては
特に限定されず、目的に応じた配合がなされてよい。
【0050】ここで、酵素、漂白剤又は漂白活性剤は、
洗剤粒子とは別粒子としてドライブレンドされるのが一
般的である。洗浄剤組成物の製法方法としては特開昭6
1−69897号公報、特開昭61−69898号公
報、特開昭61−69899号公報、特開昭61−69
900号公報、特開昭62−169900号公報、特開
昭60−96698号公報、特開平5−209200号
公報を参考にすることができる。
【0051】
【実施例】以下に、実施例および比較例をもって本発明
をさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例によ
り何ら限定されるものではない。
【0052】実施例1 市販の層状ケイ酸ナトリウムSKS−6(ヘキスト社
製) 200重量部をC1225(OC2 4)2-10OH(エ
マルゲン109;花王(株)製)200重量部中に懸濁
し、このスラリーに対して容積1Lのバッチ式サンドミ
ル(アイメックス(株)製)を用いて粉砕を行った(粉
砕温度60℃)。メディアとしては0.8mm径のチタ
ニアビーズ1400重量部を用いた。ディスク回転数2
000rpmで4時間の粉砕操作により得られたスラリ
ーを一部採取し、エタノール中に希釈し、ケイ酸ナトリ
ウムの粒径(体積基準粒径)を堀場製作所製LA−70
0粒度分布測定装置を用いて測定したところ、平均1.
2μmであった。この粒度分布は表1のとおりである。
粒度分布のヒストグラムを図1に示す。滑らかな表面を
持つ粒子を仮定して粒度分布から計算した比表面積は約
61000cm2 /cm3 であった。また、3μm以下
の粒子は97%を占めていた。
【0053】
【表1】
【0054】実施例2 同じ層状ケイ酸ナトリウムSKS−6(3000重量
部)をC1225(OC24)0-9 OH(エマルゲン10
8;花王(株)製)3000重量部に懸濁し、連続式サ
ンドミル(Dyno-mill ; Shinmaru Enterprises Corp.
製) を用いて粉砕処理を行った。延べ滞留時間10分間
の操作で得られたスラリー中のケイ酸ナトリウムの体積
基準粒径は平均1.4μmであった。また、粒度分布か
ら計算した比表面積は約49000cm2 /cm3 であ
った。また、3μm以下の粒子は93%を占めていた。
【0055】実施例3 同じ層状ケイ酸ナトリウムSKS−6(200重量
部)、ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム(30重
量部)、メタノール(170重量部)と混合し、実施例
1の方法で4時間の粉砕操作を行ったところ、得られた
スラリー中のケイ酸ナトリウムの体積基準粒径は平均
1.2μmであった。また、粒度分布から計算した比表
面積は約63000cm2 /cm3 であった。また、3
μm以下の粒子は98%を占めていた。
【0056】実施例4 大阪硅曹(株)製1号水ガラス1000g(SiO2
Na2 O=2.1)、水酸化ナトリウム46g、水酸化
カリウム25g、水酸化カルシウム4.6g、水酸化マ
グネシウム0.2gを混合攪拌し、700℃において3
時間にわたる焼成を行った。得られたケイ酸アルカリ化
合物を振動ミルを用いて約15μm径に粗粉砕した。こ
の200gをCH3(CH2)12及び13(OC2 4)0-11
H(エマルゲンD2585;花王(株)製)に懸濁し、
実施例1の方法で4時間にわたり粉砕操作を行った結
果、体積基準粒径で平均1.4μmのケイ酸アルカリ化
合物を含むスラリーを得た。粒度分布から計算した比表
面積は、約51000cm2/cm3 であった。また、
3μm以下の粒子は93%を占めていた。
【0057】比較例1 層状ケイ酸ナトリウムSKS−6(200g)を10m
m径ジルコニアメディア1.5kgを装填した振動ミル
(容量1000cc;中央化工機製)に断続的に延べ1
時間粉砕操作を行った。得られた粉体をエタノール中に
分散し、実施例1と同様に粒度分布測定装置で体積基準
粒径を測定したところ平均10.9μmであった。この
粒度分布は表2のとおりである。粒度分布から計算され
た比表面積は約7400cm2 /cm3 であった。ま
た、3μm以下の粒子は5%を占めていた。
【0058】
【表2】
【0059】実施例5 ケイ酸アルカリ化合物として層状ケイ酸ナトリウムSK
S−6を用い、上記の実施例1の方法で粉砕時間を変え
て得られる各種の粒径分布と比表面積を有するスラリー
に対し、各スラリー中のケイ酸ナトリウムの水軟化能力
を測定した。測定は、CaO換算280ppmの水溶液
1L中に、ケイ酸アルカリ化合物1gを含有する上記界
面活性剤スラリーを投入し、浸漬攪拌15分後の時点で
溶液をろ過し、ろ液中のカルシウム量を定量することに
より行った。この結果を図2に示す。結果は、ケイ酸ア
ルカリ化合物中に捕捉されたCaO量を同モルのCaC
3 の重量に換算して表した。また、層状ケイ酸ナトリ
ウムSKS−6の同測定条件におけるカルシウム交換量
は221mg/gであった。図2から明らかなように、
比表面積が20000cm2 /cm3 以上となると優れ
たカルシウム交換能が認められた。
【0060】比較例2 層状ケイ酸ナトリウムSKS−6(50g)をエタノー
ル200g中に懸濁し、10mm径ジルコニアメディア
1.5kgを装填した振動ミルを用いて断続的に延べ1
時間粉砕操作を行った。得られたスラリーの一部をエタ
ノールで希釈し、実施例1と同様にして粒度分布測定装
置で体積基準粒径を測定したところ平均3.5μmであ
った。このスラリーをロータリーエバポレーターで乾燥
し、実施例5と同じ方法で水軟化能力を測定したところ
219mg/gであった。粉砕処理前のケイ酸ナトリウ
ムSKS−6(体積基準粒径で平均40μm)の水軟化
能力は前記のように221mg/gである。さらに、比
較例1で得られたケイ酸ナトリウムに対して同様に水軟
化能力を測定したところ223mg/gであった。
【0061】実施例6 層状珪酸ナトリウムSKS−6(200g)を、エマル
ゲンD2585の22%エタノール溶液200g中に懸
濁し、上記の実施例1の方法で体積基準平均粒径1.0
μmとなるまで粉砕した。これを、ロータリーエバポレ
ーターで乾燥し、粉末とした後、20℃、50%RHの
環境に24時間保存した。この粉末中の珪酸ナトリウム
の水軟化能力を実施例5と同じ方法で測定したところ、
251mg/gであった。
【0062】比較例3 層状珪酸ナトリウムSKS−6(200g)を、エマル
ゲンD2585の5%エタノール溶液200g中に懸濁
し、実施例1の方法で体積基準平均粒径1.0μmとな
るまで粉砕した。これを、ロータリーエバポレーターで
乾燥し、粉末とした後、20℃、50%RHの環境に2
4時間保存した。この粉末中の珪酸ナトリウムの水軟化
能力を同様に測定したところ、210mg/gであっ
た。
【0063】実施例7 アルミノ珪酸塩化合物として市販のゼオライト−A(ト
ヨビルダー:東洋曹達(株)製)200gを、エマルゲ
ン109(花王(株)製)200gに懸濁し、これに
0.8mm径のチタニアビーズ1400gの装填された
容積1リットルのバッチ式サンドミル(アイメックス
(株)製)を用いて粉砕を行った。ディスク回転数20
00rpmで4時間の粉砕操作により得られたスラリー
を水に希釈し、ゼオライトの粒径を実施例1と同様に測
定したところ、体積基準平均粒径で0.37μmを得
た。粒度分布から計算される比表面積は197000c
2 /cm3 であった。得られた微粒子状ゼオライトに
対し、実施例5と同じ方法で、硬水に浸漬後15分の時
点で水軟化能力を測定したところ、238mg/gであ
った。ただし、浸漬後5分の時点でのカルシウム交換能
は、既に236mg/gに達していた。
【0064】比較例4 実施例7と同じゼオライトを10mm径ジルコニアメデ
ィア1.5kgを装填した振動ミルを用い比較例1と同
じ方法で粉砕を行った。得られた粉体を水に分散し、上
記の粒度分布測定装置で粒径を測定したところ体積基準
平均粒径で1.4μmであった。粒度分布から計算され
る比表面積は97000cm2 /cm3であった。得ら
れた微粒子状ゼオライトに対し、実施例5と同じ方法
で、硬水に浸漬後15分の時点で水軟化能力を測定した
ところ234mg/gであった。しかし、浸漬後5分の
時点でのカルシウム交換能は、199mg/gであっ
た。
【0065】比較例5 実施例7と同じゼオライト200gを、水200gに懸
濁し、エマルゲン108(花王(株)製)2gを添加
し、実施例7の方法で粉砕を行った。ディスク回転数2
000rpmで4時間の粉砕操作により得られたスラリ
ーを水に希釈し、実施例7と同様にゼオライトの粒径を
測定したところ、体積基準平均粒径で0.38μmを得
た。粒度分布から計算される比表面積は195000c
2 /cm3 であった。しかし、得られた微粒子状ゼオ
ライトに対し、実施例5と同じ方法で、硬水に浸漬後1
5分の時点で水軟化能力を測定したところ109mg/
gであった。
【0066】比較例6 実施例7と同じゼオライト200gを、水80g、エマ
ルゲンD2585を20g、エタノール100gの組成
からなる分散媒に懸濁し、実施例7の方法で粉砕を行っ
た。ディスク回転数2000rpmで4時間の粉砕操作
により得られたスラリーを水に希釈し、実施例7と同様
にゼオライトの粒径を測定したところ、体積基準平均粒
径で0.4μmを得た。粒度分布から計算される比表面
積は192000cm2 /cm3 であった。しかし、得
られた微粒子状ゼオライトに対し、実施例5と同じ方法
で、硬水に浸漬後15分の時点で水軟化能力を測定した
ところ146mg/gであった。
【0067】なお、上記実施例5〜7、比較例2〜6に
おける、水軟化能力についての実験は、CaO換算28
0ppmの結果であるが、CaO換算20ppmであっ
ても同様な傾向が見られる。市販のゼオライトは、市販
の珪酸塩化合物よりも一般に高いカルシウム交換速度を
示すが、上記の実施例7から分かるように、本発明の方
法により微粒子状に調製したゼオライトは、さらに高い
カルシウム交換速度を示した。機械式洗濯による現在の
標準的な洗濯方法において、衣類の洗濯時間は通常約1
5分であり、洗濯開始後の早い時点での(すなわち洗濯
開始5分以内の)洗濯液のカルシウム濃度は、洗浄効率
を決定的に左右するため、上記の結果は実用上非常に有
利なものとなる。
【0068】実施例8 実施例2で得られた微粒子固体ビルダー/エマルゲン1
08スラリーを乾燥等の後処理をすることなしに用い、
以下に示す洗剤組成物を製造した。すなわち、TIXO
LEX25(コフラン・ケミカル社製)の商品名で市販
されている非晶質アルミノ珪酸塩15重量部をバッチ式
攪拌式転動造粒機(レディゲミキサー,松坂技研製)に
入れた。続いて、攪拌転動を行いながら60℃に加熱し
た微粒子固体ビルダー/エマルゲン108スラリー60
重量部を噴霧し、攪拌転動を行った。そこにTIXOL
EX25を4重量部追加し、更に1分間攪拌転動を行
い、粒径300μm程度の粉末洗剤組成物を得た。
【0069】実施例9 実施例4で得られた微粒子固体ビルダー/エマルゲンD
2585スラリーを乾燥等の後処理をすることなしに用
い、以下に示す洗剤組成物を製造した。すなわち、TI
XOLEX25(コフラン・ケミカル社製)の商品名で
市販されている非晶質アルミノ珪酸塩15重量部をバッ
チ式攪拌式転動造粒機(レディゲミキサー,松坂技研
製)に入れた。続いて、攪拌転動を行いながら60℃に
加熱した微粒子固体ビルダー/エマルゲンD2585ス
ラリー60重量部を噴霧し、攪拌転動を行った。そこに
TIXOLEX25を4重量部追加し、更に1分間攪拌
転動を行い、粒径300μm程度の粉末洗剤組成物を得
た。
【0070】実施例10 実施例7で得られた微粒子固体ビルダー/エマルゲン1
09スラリーを乾燥等の後処理をすることなしに用い、
以下に示す洗剤組成物を製造した。すなわち、TIXO
LEX25(コフラン・ケミカル社製)の商品名で市販
されている非晶質アルミノ珪酸塩15重量部と無水炭酸
ナトリウム30重量部をバッチ式攪拌式転動造粒機(レ
ディゲミキサー,松坂技研製)に入れた。続いて、攪拌
転動を行いながら60℃に加熱した微粒子固体ビルダー
/エマルゲン109スラリー60重量部を噴霧し、攪拌
転動を行った。そこにTIXOLEX25を4重量部追
加し、更に1分間攪拌転動を行い、粒径300μm程度
の粉末洗剤組成物を得た。
【0071】比較例7 SKS−6(体積平均粒径70μm)30重量部、TI
XOLEX25を15重量部バッチ式攪拌式転動造粒機
に入れ、攪拌転動を行いながら60℃に加熱したエマル
ゲン108を30重量部噴霧し、攪拌転動を行った。そ
こにTIXOLEX25を4重量部追加し、更に1分間
攪拌転動を行い、粒径300μm程度の粉末洗剤組成物
を得た。
【0072】比較例8 ゼオライト4A(体積平均粒径3μm)30重量部、T
IXOLEX25を15重量部、無水炭酸ナトリウム3
0重量部をバッチ式攪拌式転動造粒機に入れ、攪拌転動
を行いながら60℃に加熱したエマルゲン109を30
重量部噴霧し、攪拌転動を行った。そこにTIXOLE
X25を4重量部追加し、更に1分間攪拌転動を行い、
粒径300μm程度の粉末洗剤組成物を得た。
【0073】比較例9 比較例3で得られた微粒子固体ビルダー/エマルゲンD
2585混合物31.5重量部、TIXOLEX25を
15重量部バッチ式攪拌式転動造粒機に入れ、攪拌転動
を行いながら60℃に加熱したエマルゲンD2585を
28.5重量部を噴霧し、合計10分間攪拌転動を行っ
た。そこにTIXOLEX25を4重量部追加し、更に
1分間攪拌転動を行い、粒径300μm程度の粉末洗剤
組成物を得た。
【0074】比較例10 比較例5で得られた微粒子固体ビルダーをロータリーエ
バポレーターで乾燥して得られた微粒子固体ビルダー/
エマルゲン108混合物30.3重量部、TIXOLE
X25を15重量部、無水炭酸ナトリウム30重量部を
バッチ式攪拌式転動造粒機に入れ、攪拌転動を行いなが
ら60℃に加熱したエマルゲン109を29.7重量部
噴霧し、攪拌転動を行った。そこにTIXOLEX25
を4重量部追加し、更に1分間攪拌転動を行い、粒径3
00μm程度の粉末洗剤組成物を得た。
【0075】洗浄力試験 下記に示す方法で実施例8〜10、比較例7〜10で得
られた粉末洗剤組成物の洗浄力を測定した。その結果を
表3に示すが、本発明品は優れた洗浄力を有することが
示された。
【0076】皮脂/カーボン汚れ汚染布(人工汚染布) (モデル皮脂/カーボン汚れ組成) カーボンブラック 15% 綿実油 60% コレステロール 5% オレイン酸 5% パルミチン酸 5% 液体パラフィン 10% 上記組成物1kgを80リットルのパークレンに溶解分
散し、金巾#2023布を浸漬して汚れを付着させた後
パークレンを乾燥除去する。
【0077】洗浄条件 評価用洗剤水溶液1リットルに10cm×10cmの皮
脂/カーボン汚れ汚染布(人工汚染布)を各5枚いれ、
ターゴトメーターにて100rpmで次の洗浄条件で洗
浄した。 洗浄時間 10分 洗浄濃度 界面活性剤濃度として0.03%となる
粉末洗剤分濃度 水の硬度 4°DH 水温 20℃ すすぎ 水道水にて5分間
【0078】洗浄試験の評価方法 洗浄力は、汚染前の原布及び洗浄前後の汚染布の550
nmにおける反射率を自記色彩計(島津製作所製)を用
いて測定し、次式によって洗浄率(%)を求めた。 洗浄率(%)=〔(洗浄後の反射率−洗浄前の反射率)
/(原布の反射率−洗浄前の反射率)〕×100
【0079】
【表3】
【0080】本発明の実施態様について、さらに詳しく
述べると以下のようなものが挙げられる。 (1)ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキ
シエチレンアルキルフェニルエーテルからなる群より選
択される非イオン性界面活性剤を20〜100重量%含
み実質的に水分を含まない分散媒中に固体ビルダーを懸
濁し、湿式粉砕を行うことを特徴とする、微粒子固体ビ
ルダーの製造方法。 (2)界面活性剤を10〜100重量%含み、実質的に
水分を含まない分散媒中に固体ビルダーを懸濁し、湿式
粉砕を行うに際し、湿式粉砕時における固体ビルダーと
界面活性剤の重量比が、10:90から80:20であ
る、微粒子固体ビルダーの製造方法。 (3)界面活性剤を10〜100重量%含み、実質的に
水分を含まない分散媒中に固体ビルダーを懸濁し、湿式
粉砕を行うに際し、サンドミル、サンドグラインダー、
湿式振動ミル、およびアトライターからなる群より選択
されるメディアを用いる湿式粉砕法を用いる、微粒子固
体ビルダーの製造方法。
【0081】
【発明の効果】本発明の方法により、従来よりも高いカ
ルシウム交換容量を有する微粒子固体ビルダーを容易に
得ることができる。さらに、この微粒子固体ビルダーを
含むビルダー組成物および洗浄剤組成物を得ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、実施例1により製造された微粒子固体
ビルダーの粒度分布を示す。
【図2】図2は、実施例5における各種粒径の微粒子固
体ビルダーのカルシウム交換容量と比表面積との関係を
示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C11D 3/12 C01B 33/38 C01B 39/02 C11D 7/20 C11D 11/00 WPI/L(QUESTEL)

Claims (12)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 界面活性剤を10〜100重量%含み、
    実質的に水分を含まない分散媒中に固体ビルダーを懸濁
    し、湿式粉砕を行うことを特徴とする、微粒子固体ビル
    ダーの製造方法。
  2. 【請求項2】 固体ビルダーが次式に示される1種また
    は2種以上の結晶性ケイ酸塩化合物をその主たる成分と
    して含む、請求項1記載の微粒子固体ビルダーの製造方
    法。 (M (1)n M (2)m M (3)L O)(M (4)i M (5)k O)x ( SiO2)y (式中、M (1)、M (2)、M (3)はそれぞれNa、K、
    Hを表し、またM (4)、M (5)はそれぞれCa、Mgを
    表す。n、m、Lはそれぞれ0〜2(ただしn+m+L
    =2)、i、kはそれぞれ0〜1(ただしi+k=
    1)、xは0〜1、yは0.9〜3.5である。)
  3. 【請求項3】 固体ビルダーが次式に示される1種また
    は2種以上のアルミノケイ酸塩化合物をその主たる成分
    として含む、請求項1記載の微粒子固体ビルダーの製造
    方法。 (M (1)p M (2)q M (3)r O )u ( M (4)s M (5)t O)v ( Al2 3)w (SiO2) (式中、M (1)、M (2)、M (3)はそれぞれNa、K、
    Hを表し、またM (4)、M (5)はそれぞれCa、Mgを
    表す。p、q、rはそれぞれ0〜2(ただしp+q+r
    =2)、s、tはそれぞれ0〜1(ただしs+t=
    1)、uは0〜1、vは0〜1、wは0〜0.6であ
    る。)
  4. 【請求項4】 分散媒の50〜100重量%が非イオン
    性界面活性剤である請求項1から3いずれか記載の微粒
    子固体ビルダーの製造方法。
  5. 【請求項5】 結晶性ケイ酸塩化合物を体積基準粒径に
    おいて3μm以下の粒子が50%以上を占めるか、また
    は体積基準粒径分布から計算される比表面積が2000
    0cm2 /cm3 以上となるまで粉砕することを特徴と
    する、請求項2又は4記載の微粒子固体ビルダーの製造
    方法。
  6. 【請求項6】 アルミノケイ酸塩化合物を体積基準粒径
    において0.5μm以下の粒子が50%以上を占める
    か、または体積基準粒径分布から計算される比表面積が
    120000cm2 /cm3 以上となるまで粉砕するこ
    とを特徴とする、請求項3又は4記載の微粒子固体ビル
    ダーの製造方法。
  7. 【請求項7】 非イオン性界面活性剤が次式に示される
    1種または2種以上の化合物からなる、請求項から
    いずれか記載の微粒子固体ビルダーの製造方法。 R−(OCH2 CH2)n OH (式中、Rは炭素数6〜22の飽和または不飽和、直鎖
    あるいは分岐の炭化水素基、または炭化水素鎖の炭素数
    が6〜22のアルキルフェニル基、nは1〜30の数を
    示す。)
  8. 【請求項8】 請求項1からいずれか記載の製造方法
    により製造された微粒子固体ビルダーを含むことを特徴
    とするビルダー組成物。
  9. 【請求項9】 請求項1からいずれか記載の製造方法
    により製造された微粒子固体ビルダーを含むことを特徴
    とする洗浄剤組成物。
  10. 【請求項10】 固体ビルダーに対し、界面活性剤を含
    み、実質的に水分を含まない分散媒を用いた湿式粉砕を
    行い、これによって得られる微粒子固体ビルダーと界面
    活性剤の混合物を添加配合することを特徴とする洗浄剤
    組成物の製造方法。
  11. 【請求項11】 界面活性剤が、非イオン性界面活性剤
    である請求項10記載の洗浄剤組成物の製造方法。
  12. 【請求項12】 非イオン性界面活性剤が次式に示され
    る1種または2種以上の化合物からなる、請求項11
    載の洗浄剤組成物の製造方法。 R−(OCH2 CH2)n OH (式中、Rは炭素数6〜22の飽和または不飽和、直鎖
    あるいは分岐の炭化水素基、または炭化水素鎖の炭素数
    が6〜22のアルキルフェニル基、nは1〜30の数を
    示す。)
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