JPH1135998A - 高密度粒状洗剤 - Google Patents
高密度粒状洗剤Info
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- JPH1135998A JPH1135998A JP19291997A JP19291997A JPH1135998A JP H1135998 A JPH1135998 A JP H1135998A JP 19291997 A JP19291997 A JP 19291997A JP 19291997 A JP19291997 A JP 19291997A JP H1135998 A JPH1135998 A JP H1135998A
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- C11—ANIMAL OR VEGETABLE OILS, FATS, FATTY SUBSTANCES OR WAXES; FATTY ACIDS THEREFROM; DETERGENTS; CANDLES
- C11D—DETERGENT COMPOSITIONS; USE OF SINGLE SUBSTANCES AS DETERGENTS; SOAP OR SOAP-MAKING; RESIN SOAPS; RECOVERY OF GLYCEROL
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- C11D17/06—Powder; Flakes; Free-flowing mixtures; Sheets
- C11D17/065—High-density particulate detergent compositions
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Abstract
残留が生じず分散性及び粒子の溶解性に優れた粒状洗剤
を提供すること。 【解決手段】界面活性剤3〜50%を含み、嵩密度が
0.5〜1.2g/cm3 で、重量50%径が300
〜700μm、粒径125μm未満の粒子の重量頻度が
13%以下、粒径1410μm以上の粒子の重量頻度が
8%以下、最小2乗近似直線の傾きが1.8以上、重
量50%径が200μm以上300μm未満、粒径12
5μm未満の粒子の重量頻度が24%以下、粒径141
0μm以上の粒子の重量頻度が0%、最小2乗近似直線
の傾きが2.1以上、又は重量50%径が700μm
を越え800μm以下、粒径125μm未満の粒子の重
量頻度が2%以下、粒径1410μm以上の粒子の重量
頻度が10%以下、最小2乗近似直線の傾きが2.1以
上の高密度粒状洗剤。
Description
関する。さらに詳しくは、衣料用洗剤として好適に使用
しうる高密度粒状洗剤に関する。
粒子で構成されたコンパクト洗剤が主流となっている。
衣料用粒状洗剤のコンパクト化は、造粒、圧縮、粉砕等
の操作によって粒子の密度を高めることにより行なわ
れ、また配合組成は、界面活性剤およびカルシウム捕捉
剤の比率を高め、水溶性無機塩の比率を減じたことによ
り改善されている。
軽減や使用の簡便性に大きなメリットをもたらした反
面、洗剤粒子の圧密化により従来の粉末洗剤と比べて溶
解性に対する懸念が高まっただけでなく、洗剤粒子中の
界面活性剤の比率が高まったことにより、分散性の問題
に対して神経質にならざるをえない。特に、組成や製造
方法によっては、冬期の冷水での洗濯時において、洗濯
時間内に溶けきらなかった未溶解粒子が衣料に残留する
不都合や、機械力がかからない注水時に凝集した洗剤集
合体が分散しきれずにペースト状になって衣料に残留す
る不都合が発生する場合がある。
び溶解性を改善するための洗剤組成物の検討が数多くな
されている。例えば、特開昭58-132093 号公報には、緊
密に混合された陰イオン界面活性剤および陰イオン重合
体を含有する粒状洗剤組成物が開示されている。これ
は、非石鹸陰イオン界面活性剤に予め特定の水溶性陰イ
オン重合体を緊密に混合した物を調製することにより、
水と陰イオン界面活性剤との高粘稠「ガム(gum)」
相の形成を排除または遅延させ、粒状洗剤の分散性およ
び溶解性を改善しようとするものである。また、特開昭
62-167398 号公報には、高密度粒状洗剤中の水溶性かつ
結晶性の無機塩類の含有量を制限した高密度粒状洗剤組
成物が開示されている。これは、低温の水中において界
面活性剤のペースト層を硬くする水溶性無機塩の水和結
晶の形成を低減させ、粒状洗剤の分散性および溶解性を
改善しようとするものである。同様の検討として、特開
昭62-167399 号公報には、水溶性かつ結晶性の無機塩類
の含有量が制限された高密度粒状洗剤に対して、水溶性
かつ結晶性のアルカリ性無機塩類を乾式配合した高密度
粒状洗剤組成物が開示されている。また、特開平6-2000
号公報には、水不溶分の原因となるケイ酸ナトリウムの
含有量を低減した特定の系において、粒度を平均粒径3
00〜500μmに安定化させる製造方法が開示されて
いる。これは、組成および平均粒径をコントロールする
ことによって低温分散性を改善しようとするものであ
る。
散性および溶解性のレベルは向上するが、その反面、こ
れらの技術には、特定の添加剤を配合するために洗剤の
コストが高くなったり、原料の配合比率が狭い範囲に限
定されるなどの配合組成の自由度が小さくなるという欠
点がある。
術に鑑みてなされたものであり、特に冷水を用いて洗濯
した場合に生じるペーストの残留および粒子の残留を生
じず、分散性および粒子の溶解性に優れた高密度粒状洗
剤を提供することを目的とする。
状高嵩密度洗剤の分散性および溶解性を向上させるため
に、洗剤組成とは別の手段として、洗剤の粉末特性に着
目して鋭意検討を重ねたところ、洗剤粒度と分散性およ
び溶解性とが密接に関係することが究明された。その結
果、重量50%径と粒子径125μm未満の重量頻度お
よび粒子径1410μm以下の重量頻度ならびに特定の
粒子の粒子径の重量頻度の構成を特定の範囲に制限した
場合には、分散性および溶解性の双方を向上させること
ができることを見出し、本発明を完成するにいたった。
活性剤3〜50重量%を含有し、嵩密度が0.5〜1.
2g/cm 3 である高密度粒状洗剤であって、目開きが
2000μm、1410μm、1000μm、710μ
m、500μm、355μm、250μm、180μm
または125μmである9段の篩と受け皿を用いて測定
した重量50%径、粒子径125μm未満の粒子の重量
頻度および粒子径1410μm以上の粒子の重量頻度、
ならびに目開きが710μm、500μm、355μm
または250μmである篩の目開きをXとし、また各篩
上の積算篩上重量%をYとし、logXに対してlog
・log(100/Y)をプロットした時の最小2乗近
似直線の傾きZとの関係が以下の条件: (A)重量50%径が300μm以上でかつ700μm
以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒子の重
量頻度が13%以下で、粒子径1410μm以上の粒子
の重量頻度が8%以下であり、最小2乗近似直線の傾き
Zが1.8以上であること、(B)重量50%径が20
0μm以上でかつ300μm未満の範囲内にあり、粒子
径125μm未満の粒子の重量頻度が24%以下で、粒
子径1410μm以上の粒子の重量頻度が0%であり、
最小2乗近似直線の傾きZが2.1以上であること、ま
たは(C)重量50%径が700μmを越え、かつ80
0μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒
子の重量頻度が2%以下で、粒子径1410μm以上の
粒子の重量頻度が10%以下であり、最小2乗近似直線
の傾きZが2.1以上であることを満足することを特徴
とする高密度粒状洗剤、(2) (D)重量50%径が
300μm以上でかつ700μm以下の範囲内にあり、
粒子径125μm未満の粒子の重量頻度が10%以下
で、粒子径1410μm以上の粒子の重量頻度が4%以
下であり、最小2乗近似直線の傾きZが2.1以上であ
る前記(1)記載の高密度粒状洗剤、(3) (E)重
量50%径が300μm以上でかつ700μm以下の範
囲内にあり、粒子径125μm未満の粒子の重量頻度が
8%以下で、粒子径1410μm以上の粒子の重量頻度
が2%以下であり、最小2乗近似直線の傾きZが2.4
以上である前記(1)記載の高密度粒状洗剤、(4)
炭酸ナトリウム1〜50重量%を含有してなる前記
(1)〜(3)いずれか記載の高密度粒状洗剤、(5)
結晶性シリケート1〜50重量%を含有してなる前記
(1)〜(4)いずれか記載の高密度粒状洗剤、ならび
に(6) 界面活性剤5〜45重量%を含有してなる前
記(1)〜(5)いずれか記載の高密度粒状洗剤に関す
る。
したように、界面活性剤3〜50重量%を含有し、嵩密
度が0.5〜1.2g/cm3 である高密度粒状洗剤で
あって、目開きが2000μm、1410μm、100
0μm、710μm、500μm、355μm、250
μm、180μmまたは125μmである9段の篩と受
け皿を用いて測定した重量50%径、粒子径125μm
未満の粒子の重量頻度および粒子径1410μm以上の
粒子の重量頻度、ならびに目開きが710μm、500
μm、355μmまたは250μmである篩の目開きを
Xとし、また各篩上の積算篩上重量%をYとし、log
Xに対してlog・log(100/Y)をプロットし
た時の最小2乗近似直線の傾きZとの関係が以下の条
件: (A)重量50%径が300μm以上でかつ700μm
以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒子の重
量頻度が13%以下で、粒子径1410μm以上の粒子
の重量頻度が8%以下であり、最小2乗近似直線の傾き
Zが1.8以上であること、(B)重量50%径が20
0μm以上でかつ300μm未満の範囲内にあり、粒子
径125μm未満の粒子の重量頻度が24%以下で、粒
子径1410μm以上の粒子の重量頻度が0%であり、
最小2乗近似直線の傾きZが2.1以上であること、ま
たは(C)重量50%径が700μmを越え、かつ80
0μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒
子の重量頻度が2%以下で、粒子径1410μm以上の
粒子の重量頻度が10%以下であり、最小2乗近似直線
の傾きZが2.1以上であることを満足していることに
より、好適に低減された比表面積、好適に低減された粒
子間接触点、好適に増加された空隙率および好適に増加
された空隙径を洗剤集合体に付与し、冷水中における分
散性を高めるとともに、良好な粒子溶解性を発現する。
性剤の量は、充分な洗浄力を得ることができるようにす
るために、3重量%以上、好ましくは5重量%以上、さ
らに好ましくは12重量%以上とされ、また所望の粉末
物性を得ることができるようにするために、50重量%
以下、好ましくは45重量%以下、さらに好ましくは4
0重量%以下とされる。
性剤、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤および
両性界面活性剤よりなる群から選ばれた少なくとも1種
があげられる。前記少なくとも1種とは、例えば、非イ
オン界面活性剤の中から複数選択する場合のごとく同一
種類のみから選択してもよく、また陰イオン界面活性剤
と非イオン界面活性剤の中からそれぞれ選択する場合の
ごとく各種のものを複数選択してもよいことを意味す
る。
ば、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルまたはア
ルケニルエーテル硫酸塩、アルキルまたはアルケニル硫
酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、α−スルホ脂肪酸
塩またはエステル、アルキルまたはアルケニルエーテル
カルボン酸塩、アミノ酸型界面活性剤、N−アシルアミ
ノ酸型界面活性剤等が例示される。
ば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレ
ンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソル
ビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸エス
テル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキ
ルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシ
エチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、
高級脂肪酸アルカノールアミド、アルキルグリコシド、
アルキルグルコースアミド、アルキルアミンオキサイド
等が挙げられる。
面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル
が好ましく、特に炭素原子数10〜18の直鎖または分
岐鎖の1級または2級アルコールのエチレンオキサイド
付加物であって、平均付加モル数5〜30のポリオキシ
エチレンアルキルエーテルがより好ましく、炭素原子数
12〜14の直鎖または分岐鎖の1級または2級のアル
コールのエチレンオキサイド付加物であって、平均付加
モル数6〜15のポリオキシエチレンアルキルエーテル
が特に好ましい。
ルキルエーテル型の界面活性剤を配合する場合、特に5
〜30重量%配合することが洗浄性能の点から好まし
い。
ともに、陰イオン界面活性剤を3〜40重量%、好まし
くは5〜30重量%併用することにより、好適な洗浄力
が得られる。陰イオン界面活性剤として好ましいもの
は、アルキル鎖の平均炭素原子数が12〜18の直鎖ア
ルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル鎖の平均炭素原
子数が14〜18のα−スルホ脂肪酸塩またはそのメチ
ルエステル塩、アルキル鎖の平均炭素原子数が12〜1
8のα−オレフィンスルホン酸塩、アルキルまたはアル
ケニル鎖の平均炭素原子数が12〜22であるアルキル
硫酸塩またはアルケニル硫酸塩、エチレンオキサイドの
平均付加モル数が1〜4のポリオキシエチレンアルキル
エーテル硫酸塩等である。これらの塩の対イオンとして
はアルカリ金属イオンが洗浄力を向上させる上で好適で
ある。
ために炭素数12〜18の脂肪酸塩、特にナトリウム塩
1〜10重量%を併用することが好ましい。
ば、アルキルトリメチルアンモニウム塩等の第4アンモ
ニウム塩等があげられる。
ルボベタイン型、スルホベタイン型等の両性界面活性剤
が例示される。
ケートを配合することができる。本発明における結晶性
シリケートは、0.1重量%分散液において11.0以
上の最大pHを25℃において示す程度の、優れたアル
カリ能を示す。この点より本発明において結晶性シリケ
ートはゼオライト等のアルミノケイ酸塩と容易に区別さ
れる。また結晶性シリケートは、アルカリ緩衝効果につ
いても、特に優れており、炭酸ソーダや炭酸カリウムと
比較してもアルカリ緩衝効果が優れるものである。
ては、アルカリ金属ケイ酸塩のSiO2 /M2 O(但
し、Mはアルカリ金属原子を表す。)が、モル比で0.
5〜2.6であるものが好ましく用いられる。また、よ
り好適なSiO2 /M2 Oのモル比は1.5〜2.2で
ある。イオン交換能や耐吸湿性の観点から、上記モル比
は0.5以上が好ましく、アルカリ能の観点からモル比
は2.6以下が好ましい。前記結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩のS/N比が2.6以下であると、顕著に少ない使
用量で優れた洗浄力を得ることができる洗剤を得ること
ができる。
ち、好ましくは次の組成を有するものが例示される。 xM2 O・ySiO2 ・zMem On ・wH2 O (1) (式中、Mは周期律表のIa族元素を表し、MeはII
a、IIb、 IIIa、IVaおよびVIII族元素から選ばれた
1種以上を表し、y/x=0.5〜2.6、z/x=
0.01〜0.9、n/m=0.5〜2.0、w=0〜
20である。) M2 O・x’SiO2 ・y’H2 O (2) (式中、Mはアルカリ金属原子を表し、x’=1.5〜
2.6、y’=0〜20である。) まず、前記の組成の結晶性アルカリ金属ケイ酸塩につ
いて説明する。
a族元素から選ばれ、Ia族元素としてはNa、K等が
あげられる。これらは単独でまたは2種以上の組合せで
用いてもよく、例えばNa2 OとK2 Oとが混合してM
2 O成分を構成していてもよい。
よびVIII族元素から選ばれ、例えばMg、Ca、Zn、
Y、Ti、Zr、Fe等が挙げられる。これらは特に限
定されるものではないが、資源および安全上の点から、
好ましくはMgおよびCaである。また、これらは単独
でまたは2種以上を組み合わせて用いてもよく、例えば
MgO、CaOなどを混合してMem On 成分を構成し
ていてもよい。
は、水和物であってもよい。
好ましくは0.5〜2.6であり、さらに好ましくは
1.5〜2.2である。耐水溶性の観点から、y/xは
0.5以上であることが好ましい。耐水溶性が不十分で
ある場合、ケーキング性、溶解性等の洗剤組成物の粉末
物性に著しく悪影響を及ぼす傾向がある。アルカリ剤お
よびイオン交換体として充分に機能する観点から、y/
xは、2.6以下であることが好ましい。
しくは0.02〜0.9であり、特に好ましくは0.0
2〜0.5である。耐水溶性の観点からz/xは、0.
01以上であることが好ましく、イオン交換体として充
分に機能する観点から1.0以下であることが好まし
い。
xに示されるような関係であれば、特に限定がない。な
お、前記のように、xM2 Oが例えばx’Na2 O・
x”K 2 Oとなる場合には、xはx’+x”となる。こ
のような関係は、zMem On成分が2種以上のものか
らなる場合におけるzにおいても同様である。また、n
/m=0.5〜2.0は、当該元素に配位する酸素イオ
ン数を示し、実質的には0.5、1.0、1.5および
2.0の中から選ばれる。
は、M2 O、SiO2 およびMem O n の3成分よりな
る。したがって、本発明における結晶性アルカリ金属ケ
イ酸塩を製造するには、各成分にすることができるもの
がその原料として必要になるが、本発明においては特に
限定されることなく公知の化合物が適宜用いられる。例
えば、M2 O成分、Mem On 成分としては、各々の当
該元素の単独または複合の酸化物、水酸化物、塩類、当
該元素含有鉱物が用いられる。具体的には、例えば、M
2 O成分の原料としては、NaOH、KOH、Na2 C
O3 、K2 CO3、Na2 SO4 等が挙げられ、Mem
On 成分の原料としては、CaCO3 、MgCO3 、C
a(OH)2、Mg(OH)2、MgO、ZrO2 、ドロマ
イト等が挙げられる。SiO2 成分としてはケイ石、カ
オリン、タルク、溶融シリカ、ケイ酸ソーダ等が用いら
れる。
調製方法としては、目的とする結晶性アルカリ金属ケイ
酸塩のx、y、zの値となるように所定の量比で前記原
料成分を混合し、好ましくは300〜1500℃、さら
に好ましくは500〜1000℃、特に好ましくは60
0〜900℃の範囲で焼成して結晶化させる方法が例示
される。この場合、加熱温度が300℃以上であること
が結晶化を十分に完了させ、耐水溶性を良好に維持する
点から好ましい。また、加熱温度が1500℃以下であ
ることがイオン交換能を良好に維持する点から好まし
い。加熱時間は好ましくは0.1〜24時間である。焼
成は、電気炉、ガス炉等の加熱炉で行なうことができ
る。
ケイ酸塩について説明する。
一般式(2)で表されるものである。一般式(2)にお
いて、x’およびy’は、それぞれ1.7≦x’≦2.
2およびy’=0を満足することが好ましい。陽イオン
交換能は、100CaCO3mg/g以上、好ましくは
200〜400CaCO3 mg/gである。
昭60−227895号公報にその製法が記載されてお
り、一般的には無定形のガラス状ケイ酸ソーダを200
〜1000℃で焼成して結晶性とすることによって得ら
れる。合成方法の詳細は、例えば Phys. Chem. Glasse
s. 7, 127-138(1966)、 Z. Kristallogr., 129, 396-404
(1969) 等に記載されている。この結晶性アルカリ金属
ケイ酸塩は、例えばヘキスト社より商品名「Na-SKS-6」
(δ−Na2Si2O5) として、粉末状、顆粒状のものを入手
することができる。また、特開平7−187655号公
報にはナトリウムだけでなくカリウムを特定量含有させ
た結晶性アルカリ金属ケイ酸塩が開示されている。
塩は、イオン交換容量として好ましくは少なくとも10
0CaCO3 mg/g以上、さらに好ましくは200〜
600CaCO3 mg/gを有するものであり、また、
25℃で30分間攪拌した場合におけるSi溶出量がS
iO2 換算で通常110mg/gよりも少ないものが好
ましく、100mg/g以下のものがより好ましい。
塩以外の金属イオン封鎖剤としては、Caイオン捕捉能
が200CaCO3 mg/g以上のものが使用され、よ
り好ましくは300CaCO3 mg/g以上のものが用
いられる。本発明では、カルボン酸系ポリマーとゼオラ
イト等のアルミノケイ酸塩が好適である。
ては、一般式(3):
OOX3 基を示し、X2 はメチル基、水素原子または水
酸基を示し、X3 は水素原子、アルカリ金属イオン、ア
ルカリ土類金属イオン、アンモニウムイオンまたは2−
ヒドロキシエチルアンモニウムイオンを示す)で表され
る繰り返し単位を有する重合体があげられる。
ンとしては、Na、K、Liイオン等があげられ、アル
カリ土類金属イオンとしては、Ca、Mgイオン等があ
げられる。
水)マレイン酸、メタクリル酸、α−ヒドロキシアクリ
ル酸、クロトン酸、イソクロトン酸またはその塩等の重
合、それらと他のモノマーとの重合によって得ることが
できる。このとき、重合に用いられる他のモノマーとし
ては、例えば、アコニット酸、イタコン酸、シトラコン
酸、フマル酸、ビニルホスホン酸、スルホン化マレイン
酸、ジイソブチレン、スチレン、メチルビニルエーテ
ル、エチレン、プロピレン、イソブチレン、ペンテン、
ブタジエン、イソプレン、酢酸ビニル(重合後に加水分
解させた場合にはビニルアルコール)、アクリル酸エス
テル等が挙げられる。なお、重合方法には特に限定がな
く、公知の方法を用いることができる。
2196号公報に記載のポリグリオキシル酸等のポリア
セタールカルボン酸重合体を用いることもできる。
子量は、好ましくは800〜100万であり、さらに好
ましくは5000〜20万である。
り返し単位を与えるモノマーと他のモノマーとの比率も
特に限定がないが、好ましくは一般式(3)の繰り返し
単位を与えるモノマー/他の共重合モノマー(モル比)
が1/100〜90/10のである。
晶性シリケートの含有量は、結晶性シリケートが有する
高いアルカリ能、イオン交換能によって発現される優れ
た洗浄性能を得ることおよび保存時の水不溶分等の発生
を抑制する等の保存安定性の観点から、好ましくは1〜
50重量%、より好ましくは2〜30重量%、さらに好
ましくは5〜15重量%である。
剤として、Caイオン捕捉能が200CaCO3 mg/
g以上のカルボキシレート重合体および一般式(4): x”(M2 O)・Al2 O3 ・y”(SiO2 )・w”(H2 O) (4) (式中、Mはナトリウム原子、カリウム原子等のアルカ
リ金属原子、x”、y”、w”は各成分のモル数を表
し、一般的には0.7≦x”≦1.5、0.8≦y”≦
6、w”は0〜20である)で表わされるイオン交換容
量が200CaCO3 mg/g以上のアルミノケイ酸塩
を含有するものが好ましい。
ものと非晶質のものとがあるが、結晶性のものとして
は、特に一般式: Na2 O・Al2 O3 ・ySiO2 ・wH2 O (式中、yは1.8〜3.0の数を表し、wは1〜6の
数を表す。)で表されるものが好ましい。
しては、A型、X型、P型ゼオライトに代表される平均
一次粒子径0.1〜10μmの合成ゼオライトを好適に
用いることができる。ゼオライトは、粉末、ゼオライト
スラリーまたはスラリーを乾燥させて得られるゼオライ
ト凝集乾燥粒子として用いてもよい。また前記形態を有
するゼオライトを組み合わせて用いてもよい。
り製造することができる。例えば、引用によりその開示
が本明細書に取り込まれる、特開昭50−12381号
公報および特開昭51−12805号公報に記載の方法
を用いることができる。
の一般式で示される、非晶質アルミノケイ酸塩は、常法
により製造することができる。例えば、SiO2 とM2
O(Mはアルカリ金属原子を意味する)のモル比がSi
O2 /M2 O=1.0〜4.0であり、H2 OとM2 O
のモル比がH2 O/M2 O=12〜200であるケイ酸
アルカリ金属塩水溶液を用いて、これにM2 OとAl2
O3 のモル比がM2 O/Al2 O3 =1.0〜2.0で
あり、H2 OとM2 Oのモル比がH2 O/M2O=6.
0〜500である低アルカリアルミン酸アルカリ金属塩
水溶液を15〜60℃、好ましくは30〜50℃の温度
で強攪拌下に添加する。
しくは70〜100℃、さらに好ましくは90〜100
℃の温度で、好ましくは10分間以上10時間以下、さ
らに好ましくは5時間以下加熱処理し、その後濾過、洗
浄、乾燥することにより有利に得ることができる。この
ときの添加方法は、低アルカリアルミン酸アルカリ金属
塩水溶液にケイ酸アルカリ金属塩水溶液を添加する方法
であってもよい。
CO3 mg/g以上、吸油能80ml/100g以上の
非晶質アルミノケイ酸塩吸油担体を容易に得ることがで
きる(特開昭62−191417号公報、特開昭62−
191419号公報参照)。
ノトリ(メチレンホスホン酸)、1−ヒドロキシエチリ
デン−1,1−ジホスホン酸、エチレンジアミンテトラ
(メチレンホスホン酸)、ジエチレントリアミンペンタ
(メチレンホスホン酸)、それらの塩、2−ホスホノブ
タン−1,2−ジカルボン酸の塩等のホスホノカルボン
酸の塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等のアミノ
酸の塩、ニトリロ三酢酸塩、エチレンジアミン四酢酸塩
等のアミノポリ酢酸塩などがあげられる。
ルボキシルメチルセルロース等のその他再汚染防止剤、
JIS1、2もしくは3号珪酸ナトリウム等のアルカリ
金属珪酸塩等のアルカリ剤、硫酸ナトリウム等の増量
剤、ポリエチレングリコール(PEG)、ポリビニルピ
ロリドン(PVP)およびポリビニルアルコール(PV
A)等の分散剤もしくは色移り防止剤(PVP)、過炭
酸ナトリウム等の漂白剤、特開平6−316700号公
報記載およびテトラアセチルエチレンジアミン(TAE
D)等の漂白活性化剤、プロテアーゼ、セルラーゼ、ア
ミラーゼ、リパーゼ等の酵素、ホウ素化合物、亜硫酸ナ
トリウム等の酵素安定剤、ビフェニル型、スチルベン型
の蛍光染料、シリコーン/シリカ系等の消泡剤、酸化防
止剤、青味付剤ならびに香料等の公知の成分を公知の配
合量で配合することができる。前記成分として、具体的
には特開平8−218093号公報に記載されているも
のを使用することができる。
要に応じて洗剤に漂白性能を付与し、しみ、汚れに対す
る洗浄性能を強化する観点から、有効酸素量で5重量%
以下で用いることができる。
ムをアルカリ性を付与して良好な洗浄性能を得ることお
よび冷水中で溶解した洗剤粒子間に形成される炭酸ナト
リウムの水和結晶の量を適度に抑制する観点から、含有
量が1〜50重量%となるように調整して用いることが
好ましい。
いて説明する。
S K3362によって測定される。前記嵩密度は、洗
剤の使用量の低減を図り、また振出した時に粉立ちが発
生しないようにするために、0.5g/cm3 以上とさ
れ、また粒子間に適度の空隙を確保することおよび粒子
間接触点数の増加を抑制することで分散性を低下させな
いこと等の点から、1.2g/cm3 以下とされる。
きが2000μm、1410μm、1000μm、71
0μm、500μm、355μm、250μm、180
μmまたは125μmである9段の篩と受け皿を用いて
測定した重量50%径、粒子径125μm未満の粒子の
重量頻度および粒子径1410μm以上の粒子の重量頻
度、ならびに目開きが710μm、500μm、355
μmまたは250μmである篩の目開きをXとし、また
各篩上の積算篩上重量%をYとし、logXに対してl
og・log(100/Y)をプロットした時の最小2
乗近似直線の傾きZとの関係が以下の条件: (A)重量50%径が300μm以上でかつ700μm
未満の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒子の重
量頻度が13%以下で、粒子径1410μm以上の粒子
の重量頻度が8%以下であり、最小2乗近似直線の傾き
Zが1.8以上であること、(B)重量50%径が20
0μm以上でかつ300μm以下の範囲内にあり、粒子
径125μm未満の粒子の重量頻度が24%以下で、粒
子径1410μm以上の粒子の重量頻度が0%であり、
最小2乗近似直線の傾きZが2.1以上であること、ま
たは(C)重量50%径が700μmを越え、かつ80
0μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒
子の重量頻度が2%以下で、粒子径1410μm以上の
粒子の重量頻度が10%以下であり、最小2乗近似直線
の傾きZが2.1以上であることを満足する点に、1つ
の大きな特徴がある。
00μm、1410μm、1000μm、710μm、
500μm、355μm、250μm、180μmまた
は125μmである9段の篩と受け皿を用い、受け皿、
125μm、180μm、250μm、355μm、5
00μm、710μm、1000μm、1410μm、
2000μmの順番に受け皿および各篩上に重量頻度を
積算していくと、積算の重量頻度が50%以上となる最
初の篩の目開きをaμmとし、またaμmよりも一段大
きい篩の目開きをbμmとした時、受け皿からaμmの
篩までの重量頻度の積算をc%、またaμmの篩上の重
量頻度をd%とした場合、式:e(重量50%径)=1
0
(50-(c-d/(log b-log a) x log b))/(d/(log b-log a)) にしたがって求めることができる。
重量頻度および粒子径1410μm以上の粒子の重量頻
度は、受け皿上の重量頻度(125μm未満の粒子の重
量頻度)および1400μm以上の篩上の重量頻度を合
計し、1400μm以上の粒子の重量頻度とすることに
より、求めることができる。
ぞれの篩の径以上の篩上の粒子の重量頻度を合計するこ
とにより、求めることができる。
Z 8901に準じて求めることができる。
いずれかの条件が満足されているので、分散性および溶
解性に優れた高密度粒状洗剤が得られる。
件は、より優れた分散性および溶解性を付与する観点か
ら、(D)重量50%径が300μm以上でかつ700
μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒子
の重量頻度が10%以下で、粒子径1410μm以上の
粒子の重量頻度が4%以下であり、最小2乗近似直線の
傾きZが2.1以上であることを満足することが好まし
く、さらに(E)重量50%径が300μm以上でかつ
700μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満
の粒子の重量頻度が8%以下で、粒子径1410μm以
上の粒子の重量頻度が2%以下であり、最小2乗近似直
線の傾きZが2.4以上であることを満足することが特
に好ましい。
方法には、特に限定がなく、例えば、縦型ミキサーや横
型ミキサーなどによる攪拌転動造粒操作、押し出し機に
よって圧縮した組成物を粉砕機で解砕する操作等によっ
て圧密粒子を製造する際の操作条件を所望の粒度が得ら
れるように最適化する方法および前記の操作で製造した
圧密粒子に風力や篩で分級する操作を行なう方法等があ
げられる。その他、本発明においては、所望の粒度に近
似する粒度を有する粉体原料や噴霧乾燥物の中間原料を
使用して圧密粒子を製造する方法も、有効な方法の1つ
である。
れた分散性を有する高密度粒状洗剤は、洗剤投入ケース
から洗剤を注水によって洗濯槽に流入させる機構を有す
るドラム式洗濯機用洗剤としての使用にも適している。
に説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定される
ものではない。
位:重量%)を表1に示す。
下のことを示す。 1 LAS−Na:炭素数10〜14の直鎖アルキルベ
ンゼンスルホン酸ナトリウム 2 LAS−K:炭素数10〜14の直鎖アルキルベン
ゼンスルホン酸カリウム 3 AOS−Na:炭素数14〜18のα−オレフィン
スルホン酸ナトリウム 4 AOS−K:炭素数14〜18のα−オレフィンス
ルホン酸カリウム 5 AS−Na:炭素数12〜18のアルキル硫酸エス
テル塩 6 POE:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(エ
チレンオキサイド平均付加モル数:9) 7 石鹸:牛脂(炭素数14〜18)脂肪酸ナトリウム 8 PEG:ポリエチレングリコール(平均分子量10
000) 9 1号シリケート:1号珪酸ナトリウム(東曹産業
(株)製、固形分44重量%) 10 結晶性シリケート:SKS−6(ヘキスト社製、結
晶性珪酸塩、平均粒子径120μm、粒子径125μm
以上の粒子の含有率:45重量%)をハンマーミルで粉
砕したもの(平均粒子径30μm、粒子径125μm以
上の粒子の含有率:5重量%) 11 結晶性アルミノシリケート:4A型ゼオライト、平
均粒子径3μm(ゼオビルダー社製) 12 結晶質アルミノシリケート:イオン交換水に炭酸ナ
トリウムを溶解させ、66重量%濃度の水溶液を用意し
た。この水溶液132gとアルミン酸ソーダ水溶液(濃
度:50重量%)38.28gを容量1000mLの邪
魔板付き反応槽に入れた。得られた混合溶液に、強攪拌
下、2倍の水で希釈した3号水ガラス201.4gを4
0℃で20分間かけて滴下しつつ反応させた。この際、
CO2 ガスを吹き込むことによって反応系のpHをコン
トロールし(pH=10.5)、反応速度を最適化し
た。続いて、反応系を50℃まで加熱し、同温度で30
分間攪拌した。その後、反応系にCO2 ガスを吹き込
み、過剰のアルカリを中和した(pH:9.0)。得ら
れた中和スラリーを、濾紙(東洋濾紙(株)製、No.
5C)を用いて減圧下で濾過した。濾過ケーキを100
0倍の水で洗浄し、濾過乾燥(105℃、300tor
r、10時間)し、残部はそのまま(洗浄せずに)同条
件で乾燥した。さらに、解砕を行ない、非晶質アルミノ
シリケートを得た。なお、アルミン酸ソーダ水溶液は、
1000ml容量の4つ口フラスコにAl(OH)3 2
43gと48重量%NaOH水溶液298.7gを入れ
て混合し、攪拌下で110℃まで加熱し、30分間溶解
して調製した。 13 AA/MAコポリマー:Sokalan CP5
(BASF社アクチェンゲシェルシャフト製、アクリル
酸およびマレイン酸をモノマーとした共重合体、平均分
子量70000) 14 ポリアクリル酸Na:アクリル酸ナトリウムの重合
体、平均分子量10000 15 蛍光染料:チノパールCBS−X(チバガイギ社
製)とホワイテックスSA(住友化学工業(株)製)を
1/1の重量比で配合した。 16 酵素:セルラーゼ(花王(株)製、KAC 50
0)0.5重量%、プロテアーゼ(ノボノルディクス社
製、サビナーゼ 12.0T−W)0.5重量%および
リパーゼ(ノボノルディクス社製、リポラーゼ100
T)0.4重量%含有
ースサンプルの調製〕 表1に記載の組成ナンバー〜の配合組成の各原料の
うち、POEの配合量の50重量%、〜に関しては
結晶性アルミノシリケート配合量の50重量%、に関
しては結晶性アルミノシリケート配合量の80重量%、
酵素および過炭酸ナトリウムの全配合量を除く成分を含
む含水率48%のスラリーを調製し、向流式噴霧乾燥装
置にて乾燥し、嵩密度0.25〜0.32g/cm3 の
噴霧乾燥生地を得た。
ドミキサー(深江工業(株)製、攪拌転動造粒機、ジャ
ケットを具備する)に投入し、〜に関しては結晶性
アルミノシリケート配合量の20重量%、に関しては
結晶性アルミノシリケート配合量の35重量%を加え、
70℃に加温した配合量の残りの50重量%のPOEを
スプレーで添加して造粒を行ない、さらに造粒終了60
秒前に〜に関しては結晶性アルミノシリケート配合
量の20重量%、に関しては結晶性アルミノシリケー
ト配合量の30重量%を加えて表面処理することによっ
て造粒物を得た。
の温水を流した。さらに得られた造粒物を2000μm
の目開きの篩で篩い分けし、2000μm以上の粗大粒
子はフィッツミル(ホソカワミクロン(株)製、粉砕
機)で2000μm以下に粉砕した後、篩を通過した造
粒物と混合した。
ノシリケートと酵素および過炭酸ナトリウムの全配合量
を加えてVブレンダーで乾式混合することにより、嵩密
度0.68〜0.79g/cm3 の粒状洗剤のベースサ
ンプルを得た。 B.〔表1に記載の組成ナンバーの配合組成のベース
サンプルの調製〕 ポリアクリル酸Na、PEG、硫酸ナトリウム、亜硫酸
ナトリウム、石鹸、蛍光染料の全配合量および結晶性ア
ルミノシリケート配合量の50重量%、炭酸ナトリウム
配合量の50重量%を含む含水率50%のスラリーを調
製し、向流式噴霧乾装置で乾燥し、嵩密度0.47g/
cm3 の噴霧乾燥生地を得た。
リケート、結晶性シリケートの全配合量および炭酸ナト
リウム配合量の残りの50重量%をレディゲミキサー
(松阪技研(株)製、攪拌転動造粒機、ジャケットを具
備する)に投入し、攪拌を開始した。ジャケットには4
0℃の温水を流した。70℃に加温したPOEの全配合
量をスプレーで添加して造粒を行なった。
ノシリケート配合量の20重量%を加えて表面処理する
ことにより造粒物を得た。得られた造粒物を2000μ
mの目開きの篩で篩い分けし、粒子径2000μm以上
の粗大粒子に結晶性アルミノシリケート配合量の20重
量%を加えてパルベライザー(ホソカワミクロン(株)
製、粉砕機)で粉砕した後に篩通過物と混合した。この
篩い分け終了品に残りの結晶性アルミノシリケートと酵
素の全配合量を加えてVブレンダーで乾式混合すること
により、嵩密度0.81g/cm3 の粒状洗剤のベース
サンプルを得た。
を用いて粒状洗剤を以下の方法に従って製造した。
ぞれについて、2000μm、1410μm、1000
μm、710μm、500μm、355μm、250μ
m、180μm、125μmの9段の篩と受け皿を用い
て分級操作を行なった。分級操作は、受け皿に目開きの
小さな篩から目開きの大きな篩の順に積み重ね、最上部
の2000μmの篩の上から100g/回のベースサン
プルを入れ、蓋をしてロータップマシーン(HEIKO
SEISAKUSHO製、タッピング:156回/
分、ローリング:290回/分)に取り付け、10分間
振動させた後、それぞれの篩および受け皿上に残留した
サンプルを篩目ごとに回収する操作を行なった。
000μm(1410μmon)、1000〜1410
μm(1000μmon)、710〜1000μm(7
10μmon)、500〜710μm(500μmo
n)、355〜500μm(355μmon)、250
〜355μm(250μmon)、180〜250μm
(180μmon)、125〜180μm(125μm
on)、皿〜125μm(125μm.pass)の各
粒子径の分級サンプルを得た。
サンプルを表2〜6に示した粒度分布の重量頻度に従っ
てそれぞれのサンプルが200gとなるように秤量し、
調合し、ロッキングミキサー(愛知電機(株)製)で2
分間混合することによって種々の粒度分布を有するサン
プルを調製した。
度は、710μm、500μm、355μmおよび25
0μmのそれぞれの篩の目開きXの対数logXに対し
て、log・log(100/Y)をプロットした時の
最小2乗近似直線の傾きZを1.5〜2.7および重量
50%径を150〜850μmの範囲で変動させたもの
である。
「愛妻号 NA−F42Y1」のパルセータの6分割さ
れた扇状の窪みの1つの外周に近い部分に洗剤サンプル
25gを集合状態で置き、洗剤集合体を崩さないように
衣料1.5kg(木綿肌着50重量%、ポリエステル/
綿混Yシャツ50重量%)を洗濯槽に投入し、洗剤に直
接水が当らないように10L/minの流量で5℃の水
道水22Lを注水し、注水終了後に静置した。
ード)で撹拌を開始し、3分間撹拌した後に排水し、衣
料および洗濯槽に残留する洗剤の状態を下記の評価基準
によって目視判定した。
りも極めて弱く、以下の評価基準の◎および○は優れた
分散性を有していることを示している。
とは、洗剤粒子が凝集した直径3mm以上の塊をいう。
が1〜5個認められる)。 △:洗剤粒子の凝集物が少量残留している(直径6mm
程度の塊が認められ、直径3〜10mmの塊が10個以
下認められる)。 ×:洗剤粒子の凝集物が多量に残留している(直径6m
mを越える塊が多数認められる)。
開始から攪拌開始までの時間を5分間に延長して、前記
分散性評価1と同様の評価を行なった。
開始から攪拌開始までの時間を7分間にさらに延長し、
前記分散性評価2と同様の評価を行なった。
静置の間に洗剤集合体は、物理的な機械力を殆ど受けな
い環境で水にさらされることによって水の浸透およびペ
ースト化による凝集が経時的に進行するため、前記分散
性評価1、分散性評価2、分散性評価3の順に評価が過
酷になっている。
いて、その評価が◎および○以上のものが優れた分散性
を有していることを示す。
ど、攪拌開始後の分散性が良好となる。
「愛妻号 NA−F42Y1」に衣料2kg(木綿肌着
50重量%、ポリエステル/綿混Yシャツ50重量%)
を投入した後、洗剤サンプル26.7gを散布投入し、
中水位(40L)の設定で5℃の水道水を注水し、標準
水流で12分間の洗濯を行なった。
00μm篩で濾過し、篩上に残留する洗剤量を下記評価
基準に基づいて目視判定した。
性に不利な条件であり、評価結果の◎および○は、特に
優れた粒子溶解性を有していることを示す。
数値は篩上の残留粒子の目視面積を示す。
残留量)。 △:洗剤粒子が少量残留している(およそ4〜16cm
2 の残留量)。 ×:洗剤粒子が多量に残留している(およそ16cm2
を越える残留量)。
時間を9分間に短縮して、前記溶解性評価1と同様の評
価を行なった。
時間を6分間に短縮して、前記溶解性評価1と同様の評
価を行なった。
濯行程での水流や衣料との接触等によって経時的に進行
するため、溶解性評価1よりも洗濯時間が短い溶解性評
価2、さらには溶解性評価3が過酷な試験である。
1の配合組成(組成ナンバー〜)で調製した洗剤を
ベースにして粒度分布を変動させた表2〜6(サンプル
ナンバー(1)〜(75))の洗剤サンプルについての
分散性および溶解性の評価結果を表7〜24に示す。
量50%径および710μm、500μm、355μ
m、250μmのそれぞれの篩の目開きXの対数log
Xに対して、log・log(100/Y)をプロット
した時の最小2乗近似直線の傾きZを記載した。
うに、洗剤の分散性(分散性評価)は、重量50%径を
大きくするほど良好になり、同じ重量50%径であれば
最小2乗近似直線の傾きZを大きくするほど良好になる
傾向があることがわかる。
重量50%径を小さくするほど良好になり、同じ重量5
0%径であれば最小2乗近似直線の傾きZを大きくする
ほど良好になる傾向があることがわかる。
本発明の実施例は、分散性評価1と溶解性評価1との結
果の組み合わせが、いずれも◎評価であるか、または◎
と○との評価もしくは○と◎との評価となっている。
分散性評価2の溶解性評価2との結果が前記組み合わせ
であり、さらに好ましい実施例は、分散性評価3と溶解
性評価3との結果が前記組み合わせである。
冷水を用いて洗濯した場合に生じるペーストの残留およ
び粒子の残留を生じず、分散性および粒子の溶解性に優
れるという効果が奏される。
Claims (6)
- 【請求項1】 界面活性剤3〜50重量%を含有し、嵩
密度が0.5〜1.2g/cm3 である高密度粒状洗剤
であって、目開きが2000μm、1410μm、10
00μm、710μm、500μm、355μm、25
0μm、180μmまたは125μmである9段の篩と
受け皿を用いて測定した重量50%径、粒子径125μ
m未満の粒子の重量頻度および粒子径1410μm以上
の粒子の重量頻度、ならびに目開きが710μm、50
0μm、355μmまたは250μmである篩の目開き
をXとし、また各篩上の積算篩上重量%をYとし、lo
gXに対してlog・log(100/Y)をプロット
した時の最小2乗近似直線の傾きZとの関係が以下の条
件: (A)重量50%径が300μm以上でかつ700μm
以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒子の重
量頻度が13%以下で、粒子径1410μm以上の粒子
の重量頻度が8%以下であり、最小2乗近似直線の傾き
Zが1.8以上であること、(B)重量50%径が20
0μm以上でかつ300μm未満の範囲内にあり、粒子
径125μm未満の粒子の重量頻度が24%以下で、粒
子径1410μm以上の粒子の重量頻度が0%であり、
最小2乗近似直線の傾きZが2.1以上であること、ま
たは(C)重量50%径が700μmを越え、かつ80
0μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm未満の粒
子の重量頻度が2%以下で、粒子径1410μm以上の
粒子の重量頻度が10%以下であり、最小2乗近似直線
の傾きZが2.1以上であることを満足することを特徴
とする高密度粒状洗剤。 - 【請求項2】 (D)重量50%径が300μm以上で
かつ700μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm
未満の粒子の重量頻度が10%以下で、粒子径1410
μm以上の粒子の重量頻度が4%以下であり、最小2乗
近似直線の傾きZが2.1以上である請求項1記載の高
密度粒状洗剤。 - 【請求項3】 (E)重量50%径が300μm以上で
かつ700μm以下の範囲内にあり、粒子径125μm
未満の粒子の重量頻度が8%以下で、粒子径1410μ
m以上の粒子の重量頻度が2%以下であり、最小2乗近
似直線の傾きZが2.4以上である請求項1記載の高密
度粒状洗剤。 - 【請求項4】 炭酸ナトリウム1〜50重量%を含有し
てなる請求項1〜3いずれか記載の高密度粒状洗剤。 - 【請求項5】 結晶性シリケート1〜50重量%を含有
してなる請求項1〜4いずれか記載の高密度粒状洗剤。 - 【請求項6】 界面活性剤5〜45重量%を含有してな
る請求項1〜5いずれか記載の高密度粒状洗剤。
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