JP2954812B2 - バイアスクリーニング装置およびそれを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法 - Google Patents

バイアスクリーニング装置およびそれを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法

Info

Publication number
JP2954812B2
JP2954812B2 JP5142172A JP14217293A JP2954812B2 JP 2954812 B2 JP2954812 B2 JP 2954812B2 JP 5142172 A JP5142172 A JP 5142172A JP 14217293 A JP14217293 A JP 14217293A JP 2954812 B2 JP2954812 B2 JP 2954812B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
toner
voltage
conductive brush
roll
charge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP5142172A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0764444A (ja
Inventor
高雄 梅田
克哉 河合
洋輔 西東
裕之 馬淵
正保 安西
正人 三輪
貴志 鈴木
輝章 三矢
康夫 詫間
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Koki Holdings Co Ltd
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Hitachi Koki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd, Hitachi Koki Co Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP5142172A priority Critical patent/JP2954812B2/ja
Priority to US08/257,296 priority patent/US5600405A/en
Priority to DE4420667A priority patent/DE4420667C2/de
Publication of JPH0764444A publication Critical patent/JPH0764444A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2954812B2 publication Critical patent/JP2954812B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/1605Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support
    • G03G15/161Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using at least one intermediate support with means for handling the intermediate support, e.g. heating, cleaning, coating with a transfer agent
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G15/00Apparatus for electrographic processes using a charge pattern
    • G03G15/14Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base
    • G03G15/16Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer
    • G03G15/163Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap
    • G03G15/1635Apparatus for electrographic processes using a charge pattern for transferring a pattern to a second base of a toner pattern, e.g. a powder pattern, e.g. magnetic transfer using the force produced by an electrostatic transfer field formed between the second base and the electrographic recording member, e.g. transfer through an air gap the field being produced by laying down an electrostatic charge behind the base or the recording member, e.g. by a corona device
    • G03G15/165Arrangements for supporting or transporting the second base in the transfer area, e.g. guides
    • G03G15/1655Arrangements for supporting or transporting the second base in the transfer area, e.g. guides comprising a rotatable holding member to which the second base is attached or attracted, e.g. screen transfer holding drum
    • G03G15/166Arrangements for supporting or transporting the second base in the transfer area, e.g. guides comprising a rotatable holding member to which the second base is attached or attracted, e.g. screen transfer holding drum with means for conditioning the holding member, e.g. cleaning
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1647Cleaning of transfer member
    • G03G2215/1657Cleaning of transfer member of transfer drum
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G2215/00Apparatus for electrophotographic processes
    • G03G2215/16Transferring device, details
    • G03G2215/1647Cleaning of transfer member
    • G03G2215/1661Cleaning of transfer member of transfer belt

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、転写ベルトや中間転写
体等のトナー像担持体上の残留トナーの清掃装置として
のバイアスクリーニング装置およびこれを用いた静電記
録装置ならびにそれらの運転方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】感光体上の残留トナーのクリーニング装
置として、ブラシクリーナ、ブレード、バイアスクリー
ニング装置等が用いられる。
【0003】バイアスクリーニング装置は導電性ブラシ
ロールと回収ロールから構成され、それぞれに電圧を印
加し、感光体表面を導電性ブラシロールで摺擦すること
により、感光体上のトナーを電気的および機械的に導電
性ブラシロールに吸着せしめ、これを導電性ブラシロー
ルよりも高い電圧が印加された回収ロールに移し取るも
のである。
【0004】このようなバイアスクリーニング装置の基
本的構成については、例えば特公昭56−40349号
公報に記載されている。
【0005】また、特開昭63−15278号公報に
は、感光体上のトナーの電荷の極性を揃える手段を設け
るという内容の技術が開示されている。これを図22、
図23を用いて説明する。なお、トナーの帯電極性をマ
イナスとして説明する。
【0006】図22に示すように、転写コロトロン11
によつてトナー8a(マイナス電荷)と逆極性のプラス
電荷を用紙7の裏面に与え、これにより感光体ドラム1
上に現像されたトナー8aは用紙7に転写される。しか
し、用紙7が感光体ドラム1から剥離する際の剥離放電
によつて生じたプラス電荷がマイナス電位にある感光体
ドラム1側に供給されるため、転写後の感光体ドラム1
上の残留トナー8bの電荷はプラス電荷を受け、逆極性
に変わるものもできる。
【0007】また、ジヤム等によつて用紙7が転写部に
搬送されない場合には、感光体ドラム1上のトナーは転
写コロトロン11から直接、プラス電荷を受けるため、
ほとんど逆極性(プラス)になつてしまう。
【0008】このため、バイアスクリーニング装置で
は、感光体ドラム1上の残留トナーは清掃できない。そ
こで、図23に示すように、導電性ブラシロール17の
印加電圧と逆極性(マイナス)の電荷を発生するプレチ
ヤージヤ28を設けることにより、逆極性(プラス)に
帯電したトナーをマイナスに揃えるようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】バイアスクリーニング
装置は感光体のクリーニング装置として用いられている
が、別のトナー像担持体、例えば、転写ベルトや転写ロ
ール、あるいは中間転写体上の残留トナーのクリーニン
グ装置にはほとんど未だ採用されていない。
【0010】転写ベルトを用いた静電記録装置において
は、用紙はウレタンゴム等の誘電体からなる転写ベルト
に静電吸着され、転写部に搬送される。転写部では、コ
ロナチヤージヤで転写ベルトの裏面に与えられたプラス
電荷により、感光体ドラム上のマイナス電荷を持つトナ
ー像は用紙に転写される。この際、ジヤム等により用紙
が転写部に来ない場合、あるいは用紙の一部が耳折れし
た状態で通紙されると、感光体上のトナーが直接、転写
ベルト面に転写される。
【0011】このトナーを綺麗に清掃しないと、用紙の
裏汚れが生じる。また、用紙と誘電体ベルトとの吸着力
が低下し、転写後、用紙が感光体ドラムに巻き付く現象
(ドラムラツプ)も発生する。従つて、転写ベルトに対
するクリーニング性能の向上は不可欠である。
【0012】一方、感光体に対するクリーニングとの違
いは次の通りである。
【0013】(1)転写ベルト上のトナーは、転写され
たトナーであるため、その極性はマイナスで一様に揃つ
ている。
【0014】(2)転写ベルトの裏面には、コロナチヤ
ージヤにより与えられたプラス電荷が残つている。
【0015】従つて、前記特開昭63−15278号公
報に示すように、バイアスクリーニング装置の上流側に
電荷を揃える手段は不要である。逆に、マイナス電荷付
与手段を設けると、トナーの帯電量をよりマイナスにす
るため、トナーの転写ベルトへの吸着力が大きくなり、
清掃性能が低下するため、転写ベルトのバイアスクリー
ニング装置には適切ではない。
【0016】本発明は、感光体を除くトナー像担持体す
なわち転写ベルトや転写ロール、あるいは中間転写体
どの転写部材上の残留トナーのクリーニング装置および
それを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法を
提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、第1の本発明では、トナーの電荷と逆極性の直流電
圧を印加し、トナー像担持体に摺擦させて該トナー像担
持体上の残留トナーを集める導電性ブラシロールと、該
導電性ブラシロールに印加された電圧と同極性で、か
つ、該電圧値よりも高い直流電圧を印加し、前記導電性
ブラシロールに接触させてトナーを回収する回収ロール
とを備えたクリーナユニットを有するバイアスクリーニ
ング装置を対象とするものである。
【0018】そして前記クリーナユニットよりも前記ト
ナー像担持体の回転方向の上流側に、前記トナー像担持
体上のトナーの電荷量を低減する、例えばトナーと逆極
性の電荷を発生するコロナチヤージヤからなる電荷量低
減手段を設けたことを特徴とするものである。上記目的
を達成するため、第2の本発明では、トナーの電荷と逆
極性の直流電圧を印加し、トナー像担持体に摺擦させて
該トナー像担持体上の残留トナーを集める導電性ブラシ
ロールと、該導電性ブラシロールに印加された電圧と同
極性で、かつ、該電圧値よりも高い直流電圧を印加し、
前記導電性ブラシロールに接触させてトナーを回収する
回収ロールとを備えたクリーナユニットと、前記トナー
像担持体を介して前記導電性ブラシロールと対向する対
向ローラとを有するバイアスクリーニング装置を対象と
するものである。
【0019】そして前記対向ローラのトナー像担持体か
らはみ出して直接導電性ブラシロールと接触する部分に
例えばアルマイト、ホーロー、セラミックスなどからな
る高抵抗被膜を形成することを特徴とするものである。
【0020】上記目的を達成するため、第3の本発明で
は、トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加し、トナー
像担持体に摺擦させて該トナー像担持体上の残留トナー
を集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロール
に印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高
い直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触さ
せてトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユ
ニットを有するバイアスクリーニング装置の運転方法を
対象とするものである。
【0021】そして前記トナー像担持体の回転を停止
し、所定時間、前記ブラシロールと前記回収ロールの回
転方向を前記トナー像担持体停止前のそれと逆方向と
し、前記ブラシロール内に溜まつたトナー、紙粉等を取
り除く期間を定期的に設けたことを特徴とするものであ
る。
【0022】上記目的を達成するため、第4の本発明で
は、トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加し、トナー
像担持体に摺擦させて該トナー像担持体上の残留トナー
を集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロール
に印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高
い直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触さ
せてトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユ
ニットを有するバイアスクリーニング装置の運転方法を
対象とするものである。
【0023】そして前記トナー像担持体の移動が始まつ
てから前記導電性ブラシロールに電圧を印加し、該導電
性ブラシロールの電圧をオフした後、トナー像担持体を
停止することを特徴とするものである。
【0024】上記目的を達成するため、第5の本発明で
は、トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加し、トナー
像担持体に摺擦させて該トナー像担持体上の残留トナー
を集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロール
に印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高
い直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触さ
せてトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユ
ニットを有するバイアスクリーニング装置の運転方法を
対象とするものである。
【0025】そして前記導電性ブラシロールに電圧を印
加した後、前記回収ロールに電圧を印加するか、また
は、同時に電圧を印加することを特徴とするものであ
る。
【0026】上記目的を達成するため、第6の本発明で
は、トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加し、トナー
像担持体に摺擦させて該トナー像担持体上の残留トナー
を集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロール
に印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高
い直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触さ
せてトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユ
ニットを有するバイアスクリーニング装置の運転方法を
対象とするものである。
【0027】そして前記導電性ブラシロールおよび前記
回収ロールに印加する電圧を、印刷枚数の増大に応じて
順次、例えば段階的に高くすることを特徴とするもので
ある。
【0028】上記目的を達成するため、第7の本発明で
は、トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加し、トナー
像担持体に摺擦させて該トナー像担持体上の残留トナー
を集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロール
に印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高
い直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触さ
せてトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユ
ニットと、前記トナー像担持体を介して前記導電性ブラ
シロールと対向する対向ローラとを有するバイアスクリ
ーニング装置の運転方法を対象とするものである。
【0029】そして前記対向ローラに印加するバイアス
電圧を印刷枚数の増大に応じて例えば段階的に順次低く
していくことを特徴とするものである。
【0030】上記目的を達成するため、第8の本発明で
は、トナー像が形成された感光体に用紙を介して誘電体
からなる転写ベルトを接触させ、該転写ベルト裏面から
トナーと逆極性の電荷を付与することにより、前記感光
体上のトナー像を用紙上に転写するベルト転写装置を用
いた静電記録装置を対象とするものである。
【0031】そしてトナーの電荷と逆極性の直流電圧を
印加し、転写ベルトに摺擦させて該転写ベルト上の残留
トナーを集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシ
ロールに印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よ
りも高い直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに
接触させてトナーを回収する回収ロールとを備えたクリ
ーナユニツトを設け、該クリーナユニツトの前記転写ベ
ルトの回転方向の上流側に、該転写ベルト上のトナーの
電荷量を低減する、例えばトナーと逆極性の電荷を発生
するコロナチヤージヤからなるトナー電荷量低減手段を
設けたことを特徴とするものである。
【0032】上記目的を達成するため、第9の本発明で
は、トナー像が形成された感光体に誘電体フイルムから
なる中間転写体を接触させ、前記感光体上のトナー像を
前記中間転写体に転写し、次にこのトナー像を用紙に転
写することにより印刷を行う中間転写体方式の静電記録
装置を対象とするものである。
【0033】そしてトナーの電荷と逆極性の直流電圧を
印加し、中間転写体ベルトに摺擦させて該中間転写体ベ
ルト上の残留トナーを集める導電性ブラシロールと、該
導電性ブラシロールに印加された電圧と同極性で、か
つ、該電圧値よりも高い直流電圧を印加し、前記導電性
ブラシロールに接触させてトナーを回収する回収ロール
とを備えたクリーナユニツトを設け、該クリーナユニツ
トの前記転写ベルトの回転方向の上流側に、前記中間転
写体上のトナーの電荷量を低減する、例えばトナーと逆
極性の電荷を発生するコロナチヤージヤからなるトナー
電荷量低減手段を設けたことを特徴とするものである。
【0034】
【作用】バイアスクリーニング装置を使用する場合、転
写ベルトの清掃性に及ぼすパラメータ(例えばトナーの
帯電量、ブラシ抵抗値、ブラシ電圧値など)の最適化を
行う必要がある。
【0035】図2は、バイアスクリーニング装置による
清掃メカニズムを説明するための図である。
【0036】転写ベルト10を対向ロール15と導電性
ブラシロール17で挟み、対向ロール15と導電性ブラ
シロール17間にブラシ電圧VF を印加する。これによ
り、ブラシ繊維23の先端と転写ベルト10の間の空隙
22に電界Eaが生じる。
【0037】トナー9aには転写ベルト10への吸着力
F1と、転写ベルト10からトナーを引き離す力F2が
働く。この吸着力F1は、トナー9aの電荷量Qtとベ
ルト裏面のプラス電荷との間に働く静電気力、および鏡
像力であり、F2>F1の関係が成立すると、トナーは
導電性ブラシロール17に移る。トナーの帯電量をQt
とすると、F1とF2は次式で表される。
【0038】F1∞(Qt)2 F2∞(Qt)・Ea F2>F1から、Ea>Qtが成立する。
【0039】従つて、トナーの帯電量Qtが小さいと、
小さな空隙電界Eaで転写ベルト10上のトナー9bを
ブラシ繊維23に移すことができる。このトナーの移動
は一種の転写現象で、その転写現象(トナーの清掃性
能)は空隙電界Eaに依存する。
【0040】これを図3に示す。同図は横軸に空隙電界
Eaを、縦軸に清掃効率ηをとった特性図で、Esは最
適電界(約350kv/cm)を示し清掃効率は最大値
をとる。これ以上空隙電界Eaが大きくなると、空隙で
放電が生じ、清掃効率が除々に低下する。Epはその放
電開始電界である。
【0041】従つて、高い清掃効率を確保するために
は、ブラシ抵抗値、ブラシ電圧VF 値の最適化が必要で
ある。
【0042】図4は、転写ベルト上の残留トナーのバイ
アスクリーニング装置による清掃特性(清掃効率)と残
留トナーの電荷量の関係を測定した図である。ブラシ電
圧値は600Vから800Vの範囲である。なお、ここ
でのトナーの帯電量測定は、公知の吸引ファラデーゲー
ジ法によって行ったものである。
【0043】トナーの帯電量に最適領域が依存し、−5
μC/g近傍で最大の転写効率が得られる。トナー帯電
量が零、あるいはプラスに逆帯電すると、ブラシへの電
気的吸着力がなくなり、転写効率が急激に低下する。従
つて、トナー帯電量を少なくとも、0μC/g以下で、
−15μC/g以上、好ましくは−2μC/g以下で−
10μC/g以上の値にするのが望ましい。
【0044】図5はブラシ繊維抵抗rと空隙電界Eaの
関係を示す図、図6はブラシ繊維抵抗rと清掃効率ηの
関係を示す図である。
【0045】ここで、ブラシ繊維抵抗rは見掛け上の抵
抗値で、繊維の表面にトナー等がフイルミングすると繊
維抵抗rは高くなる。図5に示すように、空隙電界Ea
は、ブラシ繊維抵抗rとブラシ電圧VF に依存する。図
6は、清掃効率と空隙電界の関係を示す図3と図5か
ら、ブラシ繊維抵抗rと清掃効率ηの関係を求めたもの
である。この図6より次の事項が明らかになつた。
【0046】(a)ブラシ電圧VF が一定の場合には、
ブラシ繊維抵抗rは小さすぎても大きすぎても駄目で、
最適な領域がある。
【0047】(b)ブラシ繊維抵抗rの経時変化に応じ
てブラシ電圧VF を変えることにより、最大の清掃効率
を得ることができる。
【0048】図7に示すような対向ロール15に、バイ
アス電圧VB を印加した場合の清掃特性を図8、図9に
示す。
【0049】ブラシ電圧VF が一定でも、バイアス電圧
B の値によつて空隙電界Eaが変わる。バイアス電圧
B が小さくなると、空隙電界Eaが大きくなる。この
ため、ブラシ繊維23の抵抗rが大きくなつた時、バイ
アス電圧VB を小さくすれば、高い清掃効率を確保でき
る。
【0050】以上のようなことから、次に示すようなト
ナー帯電量の適正化、ブラシ抵抗値の適正化ならびにブ
ラシ電圧、対向ロールのバイアス電圧の適正化が図れ
る。
【0051】(1)トナー帯電量の適正化 バイアスクリーナユニツトに至る前に、転写ベルト等の
トナー像担持体上の残留トナーの電荷量の絶対値を15
μC/g以下になるように前処理することによつて、高
い清掃効率が得られる。
【0052】(2)ブラシ抵抗値の適正化 ブラシ抵抗値を適正に選ぶことにより、高い清掃効率を
確保できる。
【0053】(3)ブラシ電圧、対向ローラのバイアス
電圧の適正化 ブラシ抵抗が経時的に変化しても、ブラシ電圧、対向ロ
ーラのバイアス電圧を調整することによつて、ブラシと
ベルトの空隙の電界を最適電界に設定できるため、高い
清掃効率を確保できる。
【0054】もう少し具体的に述べると、前記第1、第
8ならびに第9の本発明では、トナー像担持体上の残留
トナーの電荷量を低減する電荷量低減手段を設けること
により、高い清掃効率が得られる。
【0055】前記第2の本発明では、対向ローラのトナ
ー像担持体からはみ出して直接導電性ブラシロールと接
触する部分に高抵抗被膜を形成することにより、導電性
ブラシロールと対向ローラの間における電流のリークが
防止でき、高い清掃効率が維持できる。
【0056】前記第3の本発明では、トナー像担持体の
回転を停止し、所定時間、導電性ブラシロールと回収ロ
ールの回転方向をトナー像担持体停止前のそれと逆方向
とし、導電性ブラシロール内に溜まつたトナー、紙粉等
を取り除く期間を定期的に設けることにより、高い清掃
効率が維持できる。
【0057】前記第4の本発明では、トナー像担持体の
移動が始まつてから導電性ブラシロールに電圧を印加
し、該導電性ブラシロールの電圧をオフした後、トナー
像担持体を停止することにより、清掃性能の低下を防止
することができる。
【0058】前記第5の本発明では、導電性ブラシロー
ルに電圧を印加した後、回収ロールに電圧を印加する
か、または、同時に電圧を印加することにより導電性ブ
ラシロールと回収ロールの間の電位差の上昇を防ぎ、導
電性ブラシの損傷が抑制できる。
【0059】前記第6の本発明では、導電性ブラシロー
ルおよび回収ロールに印加する電圧を、印刷枚数の増大
に応じて順次高くすることにより、高い清掃効率が維持
できる。
【0060】前記第7の本発明では、対向ローラに印加
するバイアス電圧を印刷枚数の増大に応じて順次低くこ
とにより、高い清掃効率が維持できる。
【0061】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0062】(実施例1)図1は、本発明の実施例1を
説明するための図である。ここでは、マイナストナーを
用いた反転現像方式を例に挙げて説明する。
【0063】帯電器2によつてマイナス帯電された感光
体ドラム1は、レーザ、LED等による露光部3で潜像
が形成された後、現像器4により感光体ドラム1上にト
ナー像8が作られる。用紙7はウレタンゴム等の誘電体
(単層あるいは複数層)からなる転写ベルト10に静電
吸着され、転写部に搬送される。転写部では、転写コロ
トロン11により、転写ベルト10の裏面に与えられた
プラス電荷により、感光体ドラム1上のマイナス電荷を
持つトナー像8aは用紙7上に転写される。
【0064】この際、用紙7がジヤム等により転写部に
来ない場合、あるいは用紙7の一部が耳折れした状態で
転写部を通過すると、感光体ドラム1上のトナーは、直
接、転写ベルト10に転写され、ここで転写ベルト10
上に転写されたトナーを9aとする。13はそのトナー
9aの電荷を除電するためのコロトロン、14は電源で
プラスの直流電源を用いた。17,18,15はそれぞ
れ、導電性ブラシロール、回収ロール、対向ロールであ
る。
【0065】導電性ブラシロール17の回転数は88r
pm、回収ロール18の回転数は133rpmである。
コロトロン13により除電されたトナー9bは、プラス
600Vの直流電圧が印加された導電性ブラシロール1
7によつて、転写ベルト10から電気的および機械的に
掻き取られ、さらにプラス900Vの直流電圧が印加さ
れた回収ロール18に移り、さらに回収ロールブレード
19により掻き落とされ、クリーナユニツト(容器)1
6内に溜まる。
【0066】なお、5は除電ランプ、6は除電ブラシ、
8bは残留トナー、12はドライブローラ、20は定着
器、21はブラシブレードである。
【0067】図10は、前記コロトロン13からドライ
ブローラ12に流れ込む電流密度Idと清掃効率ηの関
係を示す特性図である。
【0068】ここで、電流密度Idが0μA/cm2
時、トナーの帯電量Qtは−15μC/gで、清掃効率
は90%であつた。プラス電流を増加させていくと、清
掃効率が高くなり、0.25〜0.5μA/Cm2 の領
域で98%となる。さらに増加していくと、逆に清掃効
率が低下し、トナーの帯電量Qtが0.75μA/cm
2 では清掃効率は90%、さらに増加すると急激に低下
した。マイナス電流を流した場合の清掃効率も測定した
が、90%以上にはならなかつた。
【0069】電流密度Idが0.25〜0.5μA/c
2 の領域では、トナーの帯電量Qtは0から−15μ
C/gとなる。このように、クリーナユニツトの上流側
にトナーの電荷を低減する手段を設けることにより、9
5%以上と極めて高い転写効率が得られることが確認さ
れた。
【0070】なお、トナーの電荷を低減する除電手段と
しては、直流コロナ放電に限るものではなく、ACコロ
ナ放電や、直流を重畳したACコロナ放電を利用するこ
とができる。また、トナーがプラス電荷の場合には、マ
イナス電荷を付与する必要があり、マイナスコロナ放電
やACコロナ放電により付与することができる。なお、
コロトロン13を用紙の走行路近傍から離した方が、ト
ナーのコロトロン13内への侵入による汚染防止に効果
が出る。
【0071】(実施例2)清掃効率は図6に示すよう
に、ブラシ繊維抵抗に依存する。しかし、清掃性能とし
てのブラシ抵抗は、ブラシ繊維抵抗だけでなく、植毛密
度、回収ロールとブラシロールとの擦過面積等によって
決まる抵抗値として考えるべきである。一方、導電性ブ
ラシ繊維の抵抗は、ブラシに印加される電圧に依存して
変化する。
【0072】そこで、導電性ブラシの植毛密度が4万本
/(インチ)2 から10万本/(インチ)2 の範囲で、
導電性ブラシ繊維抵抗の異なる複数のブラシロール17
を試作し、導電性ブラシロール17と回収ロール18の
擦過深さを1mm(回収ロール18との擦過面積;22
cm2 )とした。導電性ブラシロール17と回収ロール
18間に、300Vを印加し、導電性ブラシロール17
と回収ロール18を回転させながら、抵抗値を測定し
た。
【0073】そこで、ブラシ電圧を800V、回収ロー
ル印加電圧を1100Vとして、前述の抵抗値の異なる
ブラシを図1のクリーナユニツトに取り付け、清掃効率
が90%以上になる抵抗値領域を検討した。
【0074】その結果を示すのが図11で、図中の曲線
Aは導電性ブラシの植毛密度が4万本/(インチ)2
もの、曲線Bは導電性ブラシの植毛密度が10万本/
(インチ)2 のもので、導電性ブラシの植毛密度によっ
て清掃効率は多少異なるが、いずれの植毛密度のもので
も導電性ブラシ繊維の抵抗値が0.2から90MΩのも
のは、清掃効率が90%以上である。なお、導電性ブラ
シロール17に印加される電圧をVF 、前記回収ロール
18に印加される電圧をV R 、その導電性ブラシロール
と前記回収ロールの接触面積をSr とした時、導電性ブ
ラシロール17と回収ロール18の間に(V R −VF
の電圧を印加して測定した導電性ブラシロールの抵抗値
と、前記接触面積Srから求めた単位面積当たりのブラ
シ抵抗値に換算すると、前述の導電性ブラシ繊維の抵抗
値が0.2から90MΩのものは10-2MΩ/cm2
ら4MΩ/cm2 の範囲にあることが分かった。
【0075】なお、長期的には、ブラシ内にトナーや紙
粉が少しずつ蓄積され、100万頁印刷すると、抵抗値
が2〜3倍になることが分かつた。従つて、ブラシ抵抗
値は5×10-2MΩ/cm2 から2MΩ/cm2 が好ま
しい。このように、ブラシ抵抗値を特定することによ
り、長期間に亘つて極めて高い清掃効率が得られること
が分かつた。
【0076】従来はブラシ抵抗値が102 〜103 MΩ
程度のものが使用されていたが、本発明では導電性ブラ
シ繊維の抵抗値が0.2から90MΩの比較的低抵抗値
のものが使用されている。この低抵抗値の導電性ブラシ
繊維は、例えば図12に示すようにレーヨン繊維やポリ
アミド繊維などの繊維30中に超微粒子状カーボンブラ
ックなどの導電性微粒子31が一様に分散、保持された
複合繊維が用いられる。
【0077】また図13に示すようにレーヨン繊維やポ
リアミド繊維などの繊維30中に、その繊維の長手方向
に沿ってカーボンブラックなどの導電層32がサンドイ
ッチ状に介在した複合繊維が用いられる。
【0078】(実施例3)図14は、転写ベルト10上
の残留トナーの帯電量を低減する手段であるコロトロン
13により、用紙7の裏面に電荷を付与する機能を持た
せた静電記録装置を示す図である。
【0079】用紙7が転写ベルト10上にある場合に
は、用紙7上のトナー9aはベルト裏面のプラス電荷か
らのクーロン力により用紙7に吸着されているが、転写
ベルト10から離れる際、トナーに働くクーロン力がな
くなるため、トナーが用紙7から舞い上がる現象が発生
する。
【0080】このため、コロトロン13をドライブロー
ラ12の近くに設置し、かつ、コロトロン13の電源1
4をプラスの直流電源とし、コロトロン13の開口部の
形状を、プラスのコロナ電荷を用紙7の裏面と転写ベル
ト10の両方に付与できるようにする。
【0081】これにより、用紙7の裏面にプラス電荷が
与えられるため、用紙7上のトナー9aは用紙裏面のプ
ラス電荷によるクーロン力により吸着されるため、トナ
ー9aの舞い上がり現象が防止できる。
【0082】なお、ドライブローラ12に電源24を接
続し、少なくとも用紙通紙時はプラスの電圧を印加する
ことにより、舞い上がり防止に効果がある。
【0083】また、コロトロン13内にトナーが侵入し
やすいので、例えばコロトロン13中のワイヤに沿って
エアーを送風することにより、トナーの侵入ならびにワ
イヤへの付着を防止することができる。
【0084】なお、コロトロン13の電源14をAC電
源とすることもできる。
【0085】(実施例4)導電性ブラシロール17は、
転写ベルト10との摺動によりトナーを掻き取る訳であ
るが、長期間の使用によつてトナーがブラシ繊維23の
表面にフイルミングするため、ブラシ抵抗値が除々に高
くなる。
【0086】図15に示すように印刷枚数に応じてブラ
シ電圧を高くすることにより、ブラシ抵抗値が高くなつ
ても、図2に示すブラシ繊維23と転写ベルト10間の
空隙電界Eaの低下を防ぎ、最適電界を確保できるよう
にした。
【0087】最初、ブラシ電圧VF を600V、回収ロ
ール電圧VR を900Vとし、30万頁印刷するごと
に、ブラシ電圧VF ,回収ロール電圧VR を100Vず
つス段階的に増加させた。その結果、最初の90%の清
掃効率を120万頁まで確保することができた。
【0088】なお、この方法は清掃対象が、感光体、誘
電体ベルト、中間転写体の如何に係わらず、かつ、トナ
ー帯電量低減手段の有無に係わらず、全てのバイアスク
リーニング装置に適用できるものである。
【0089】(実施例5)実施例4ではブラシ電圧
F 、回収ロール電圧VR を印刷枚数に応じて変化させ
たが、図16に示すようにブラシ電圧VF ,回収ロール
電圧VR を一定とし、対向ローラ15に直流バイアス電
圧VB を印加し、この電圧を印刷枚数に応じて低くする
ことにより、図2に示すブラシ繊維23と転写ベルト1
0間の空隙電界の低下を防ぎ、最適電界を確保できるよ
うにした。本実施例の場合、ブラシ電圧VF を900
V、回収ロール電圧VR を1200Vと一定にした。
【0090】最初、直流バイアス電圧VB を400Vと
し、30万頁印刷するごとに、VBを100Vずつ段階
的に低下させた。その結果、90%の清掃効率を120
万頁まで確保することができた。
【0091】なお、この方法は清掃対象が、感光体、誘
電体ベルト、中間転写体の如何に係わらず、かつ、トナ
ー帯電量低減手段の有無に係わらず、全てのバイアスク
リーニング装置に適用できるものである。
【0092】(実施例6)導電性ブラシロール17は転
写ベルト10との摺動によりトナーを掻き取る訳である
が、長期間の使用によつてトナーがブラシ繊維23の表
面にフイルミングし、見掛け上、ブラシ繊維抵抗が高く
なるだけでなく、毛倒れが生じてブラシロール17の直
径が小さくなり、転写ベルト10との擦過面積が小さく
なることが分かつた。特にブラシ内にトナーが溜まると
毛が倒れ易い傾向にある。
【0093】そこで、図1において、印刷動作でないタ
イミングにおいて、定期的に転写ベルト10を停止し、
導電性ブラシロール17と回収ロール18をそれぞれ、
通常運転時の回転方向と逆方向に例えば数秒間回転する
ことにより、導電性ブラシロール17に溜まつたトナー
を取り除く工程を取り入れた。
【0094】この際、導電性ブラシロール17から飛び
出したトナーが転写ベルト10に再付着するのを極力低
減するため、導電性ブラシロール17と転写ベルト10
との間に、ポリエステルフイルム等のプラスチツクフイ
ルムからなる遮蔽板21を設けた(図1参照)。また、
逆回転終了後、導電性ブラシロール17と回収ロール1
8の回転方向を正規に戻し、転写ベルト10を回転させ
ながら、転写ベルト10上の飛散トナーを除去した。
【0095】また、図示していないが、ブラシロール1
7に近接して、トナー叩き棒を設けることにより、ブラ
シロール17に溜まつたトナーを取り除く効果を上げる
ことができる。
【0096】ブラシ材質として、毛倒れが少ないのはポ
リアミド系よりレーヨン系である。さらに、毛倒れによ
る清掃効率の低下防止方法として、印刷数が増加する
に伴つてブラシロール17の軸と転写ベルト10間の距
離を短くすることよつて、ブラシ繊維23と転写ベルト
10との擦過面積を一定に保つ方法も効果がある。
【0097】なお、この方法は清掃対象が、感光体、誘
電体ベルト、中間転写体の如何に係わらず、かつ、トナ
ー帯電量低減手段の有無に係わらず、全てのバイアスク
リーニング装置に適用できるものである。
【0098】(実施例7)図1において、転写ベルト1
0を停止させた状態で、クリーナユニツトの導電性ブラ
シロール17に電圧VF を印加すると、比較的抵抗の低
いブラシの場合、プラス電圧の印加されたブラシ繊維2
3からプラス電荷がマイナス極性のトナーに注入され
る。停止時間が長い場合やブラシ電圧が高い場合、注入
電荷量が多くなり、トナーの電荷が逆極性になるため、
清掃に悪影響を及ぼすことが分かつた。
【0099】そこで、ブラシ電圧VF を印加するタイミ
ングとして、転写ベルト10の移動が始まつてから電圧
を印加し、ブラシ電圧VF をオフした後に転写ベルト1
0を停止することにした。これにより、清掃性能の低下
を防止することができた。
【0100】また、回収ロール18の印加電圧VR は、
ブラシロール17の印加電圧VF よりも高い。従つて、
回収ロール18に先に電圧を印加すると、ブラシロール
17と回収ロール18間の電位差が大きくなり、ブラシ
繊維23に流れる電流が増大し、ブラシを傷めることが
分つた。
【0101】そこで、クリーナユニツトのブラシロール
17と回収ロール18に電圧を印加する際、ブラシロー
ル17に電圧を印加した後、回収ロール18に電圧を印
加するか、または、同時に電圧を印加するようにした。
【0102】これにより、ブラシロール17と回収ロー
ル18間の電位差の上昇を防ぎ、ブラシの損傷をなくす
ことができた。
【0103】これら転写ベルト10の移動の開始,停
止、ブラシ電圧VF のオン,オフならびに回収ロール電
圧VR のオン,オフのタイミングチヤートの一例を図1
7に示す。各動作の時間差Δtは、例えば50〜200
m秒が適当である。
【0104】なお、この方法は清掃対象が、感光体、誘
電体ベルト、中間転写体の如何に係わらず、かつ、トナ
ー帯電量低減手段の有無に係わらず、全てのバイアスク
リーニング装置に適用できるものである。
【0105】(実施例8)図1において、ピツク部で用
紙7のジヤムが生じたり、用紙7が感光体ドラム1に巻
き付く等の走行障害が起こつた場合のシーケンスを次の
ようにする。
【0106】(1)装置が停止し、転写ベルト10は、
感光体ドラム1からリトラクトし、ジヤム等の障害を取
り除く。
【0107】(2)転写部の手前で用紙7のジヤムが生
じると、感光体ドラム上のトナー像が転写べルト10上
に転写される。そこで、転写ベルト10をリトラクトし
た状態で数回転空転させながら、転写ベルト10上のト
ナーをバイアスクリーナで清掃する。この際、転写コロ
トロン11の動作を停止する。
【0108】(3)転写ベルト10を感光体ドラムに接
触させ、感光体ドラム1、転写ベルト10を数秒間回転
させて印刷の準備を行う。この際、感光体ドラム1側
は、帯電器2、除電ランプ5、除電ブラシ6を動作さ
せ、転写ベルト10側は、転写コロトロン11、コロト
ロン13、バイアスクリーナを動作させる。この際、コ
ロトロン13によつてトナー電荷量を低減する。
【0109】図18はドライブローラ流れ込み電流密度
Idをパラメータとし、トナーの帯電量の時間変化を示
したものである。図14の曲線(イ)は通常通紙時と同
じ除電電流(Id=0.5μA/cm2 )を流した場合
であり、トナーの帯電量が時間と共に減少していき、4
回転目にはトナーの電荷の極性が逆転してしまう。この
ため、清掃ができなくなる。
【0110】そこで、図19に示すように、コロトロン
13の電源14の電流値を2回転目は1回転目よりも小
さく(例えばId=0.4μA/cm2 )、3回転目は
2回転目よりも小さく(例えばId=0.3μA/cm
2 )、4回転目は3回転目よりも小さく(例えばId=
0.2μA/cm2 )するように、徐々に電源14の電
流を低減していくことにより、除電電流を低減し、図1
8の曲線(ロ)に示すように空転清掃時にトナーの電荷
の極性が逆転するのを防止する。
【0111】図18の曲線(ハ)はコロトロン13の電
源14をオフした場合(Id=0μA/cm2 )を示
す。トナーの電荷は徐々に減少していくため、回転時間
が長い場合には、同じ効果が得られる。
【0112】このように、コロトロン13(トナー電荷
量低減手段)の動作条件を、通常の運転時とベルトリト
ラクト時で変えることにより、いずれの場合にも最適な
清掃性能を確保することができる。
【0113】(実施例9)実施例1から実施例6まで
は、トナー像担持体として転写ベルト10を例にして説
明してきたが、中間転写体の清掃にも本発明を適用する
ことができる。ここでは、マイナストナーを用いた反転
現像を採用した場合を説明する。
【0114】図20は中間転写体ドラム26を用いた静
電記録装置を示す。帯電器2によつてマイナス帯電され
た感光体ベルト25は、レーザ、LED等による露光部
3により潜像が形成された後、現像器4により感光体ベ
ルト25上にトナー像が作られる。このトナー像は、中
間転写体ドラム26上に転写される。
【0115】中間転写体ドラム26は一般にはポリエス
テルフイルム等の誘電体フイルムをドラム状に支持体に
巻き付けたもので、転写コロトロン27により誘電体フ
イルムの裏面に与えられたプラス電荷によつてトナー像
が中間転写体ドラム26の面に転写される。
【0116】カラー印刷の場合には、シアン、マゼン
タ、イエロー、黒の4個の現像器を備え、感光体ベルト
25および中間転写体ドラム26の4回転で、マルチ/
フルカラー画像が中間転写体ドラム26上に形成され
る。その後、転写コロトロン11によつて、中間転写体
ドラム26から用紙7にトナー像が転写され、定着器2
0にて定着される。
【0117】中間転写体ドラム26上に転写されたトナ
ーの電荷は、転写ベルト10の場合と同じく一様にマイ
ナスである。
【0118】そこで、清掃手段としてバイアスクリーニ
ング装置を用いる場合には、クリーナユニツト16の上
流側にトナー電荷量低減手段であるプラス電荷を発生す
るコロトロン13を設けることにより、極めて高い清掃
性能が得られる。
【0119】この場合にも、実施例1から実施例6にお
いて説明した制御(ブラシロール電圧制御、対向ローラ
バイアス電圧制御等)を適用することができる。
【0120】また、ここに記載されていないピツク部で
の用紙のジヤムや用紙7が中間転写体ドラム26に巻き
付く等の走行障害が発生すると、印刷動作が停止する。
用紙7を取り除いた後、中間転写体ドラム26上の残留
トナーを清掃するため、数回転空転させながら、中間転
写体ドラム26上のトナーをバイアスクリーニング装置
で清掃する際、コロトロン13によつてトナー電荷量を
低減するが、図19に示すように徐々に電源14の電流
を低減するか、電源14をオフすることにより、空転清
掃時にトナーの電荷の極性が逆転するのを防止すること
ができる。
【0121】(実施例10)図1、図20において、導
電性ブラシロール17が転写体ベルト10や中間転写体
ドラム26からはみ出す領域がある。導電性ブラシロー
ル17の中に低抵抗のブラシ繊維23が混入した場合、
この領域で電流のリークが生じる。
【0122】図21は、転写ベルト10の場合のそれを
示す図である。対向ローラ15の導電性ブラシロール1
7が直接接触する領域29に高抵抗の被膜33を形成す
ることにより、電流のリークを防止する。高抵抗の被膜
33としては、例えばホーロー膜やセラミツクス膜が好
適である。
【0123】また、対向ローラ15としてアルミニウム
材を用いる場合には、表面を陽極酸化処理を行うことに
よつて、表面にアルマイトの誘電体被膜を被膜33とし
て形成してもよい。なお、アルマイトは半導体であるの
で、アルミローラ(対向ローラ15)の全面全域を処理
してもよい。
【0124】この方法は清掃対象が、感光体、誘電体ベ
ルト、中間転写体の如何に係わらず、かつ、トナー帯電
量低減手段の有無に係わらず、全てのバイアスクリーニ
ング装置に適用できるものである。
【0125】
【発明の効果】前記第1、第8ならびに第9の本発明で
は、トナー像担持体上の残留トナーの電荷量を低減する
電荷量低減手段を設けることにより、高い清掃効率が得
られる。
【0126】前記第2の本発明では、対向ローラのトナ
ー像担持体からはみ出して直接導電性ブラシロールと接
触する部分に高抵抗被膜を形成することにより、導電性
ブラシロールと対向ローラの間における電流のリークが
防止でき、高い清掃効率が維持できる。
【0127】前記第3の本発明では、トナー像担持体の
回転を停止し、所定時間、導電性ブラシロールと回収ロ
ールの回転方向をトナー像担持体停止前のそれと逆方向
とし、導電性ブラシロール内に溜まつたトナー、紙粉等
を取り除く期間を定期的に設けることにより、高い清掃
効率が維持できる。
【0128】前記第4の本発明では、トナー像担持体の
移動が始まつてから導電性ブラシロールに電圧を印加
し、該導電性ブラシロールの電圧をオフした後、トナー
像担持体を停止することにより、清掃性能の低下を防止
することができる。
【0129】前記第5の本発明では、導電性ブラシロー
ルに電圧を印加した後、回収ロールに電圧を印加する
か、または、同時に電圧を印加することにより導電性ブ
ラシロールと回収ロールの間の電位差の上昇を防ぎ、導
電性ブラシの損傷が抑制できる。
【0130】前記第6の本発明では、導電性ブラシロー
ルおよび回収ロールに印加する電圧を、印刷枚数の増大
に応じて順次高くすることにより、高い清掃効率が維持
できる。
【0131】前記第7の本発明では、対向ローラに印加
するバイアス電圧を印刷枚数の増大に応じて順次低く
ことにより、高い清掃効率が維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る静電記録装置の要部構
成図である。
【図2】本発明の実施例に係るバイアスクリーニング装
置による清掃メカニズムを説明するための図である。
【図3】空隙電界と清掃効率との関係を示す特性図であ
る。
【図4】トナーの帯電量と清掃効率との関係を示す特性
図である。
【図5】ブラシ電圧をパラメータとしてブラシ繊維抵抗
と空隙電界との関係を示す特性図である。
【図6】ブラシ電圧をパラメータとしてブラシ繊維抵抗
と清掃効率との関係を示す特性図である。
【図7】対向ローラにバイアス電圧VB を印加した状態
を示す説明図である。
【図8】バイアス電圧をパラメータとしてブラシ繊維抵
抗と空隙電界との関係を示す特性図である。
【図9】バイアス電圧をパラメータとしてブラシ繊維抵
抗と清掃効率との関係を示す特性図である。
【図10】ドライブローラ流れ込み電流密度と清掃効率
との関係を示す特性図である。
【図11】ブラシ繊維抵抗と清掃効率との関係を示す特
性図である。
【図12】本発明で使用される低抵抗繊維の一例を示す
一部拡大斜視図である。
【図13】本発明で使用される低抵抗繊維の他の例を示
す一部拡大斜視図である。
【図14】本発明の実施例3に係る静電記録装置の要部
構成図である。
【図15】ブラシ電圧ならびに回収ロール電圧の制御例
を示す説明図である。
【図16】バイアス電圧の制御例を示す説明図である。
【図17】転写ベルトの移動の開始,停止、ブラシ電圧
F のオン,オフならびに回収ロール電圧VR のオン,
オフの各動作を示すタイミングチヤートである。
【図18】リセツト空転時のトナー電荷量の変化を示す
説明図である。
【図19】リセツト空転時のドライブローラ流れ込み電
流密度と回転数との関係を示す図である。
【図20】本発明の実施例9に係る静電記録装置の要部
構成図である。
【図21】本発明の実施例10に係る静電記録装置の要
部構成図である。
【図22】従来例に係る静電記録装置の要部構成図であ
る。
【図23】他の従来例に係る静電記録装置の要部構成図
である。
【符号の説明】
1 感光体ドラム 7 用紙 8、9 トナー 10 転写ベルト 13 コロトロン(トナー帯電量低減手段) 15 対向ローラ 16 クリーナユニツト 17 導電性ブラシロール 18 回収ロール 23 ブラシ繊維 25 感光体ベルト 33 被膜
フロントページの続き (72)発明者 西東 洋輔 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社 勝田工場内 (72)発明者 馬淵 裕之 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社 勝田工場内 (72)発明者 安西 正保 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社 勝田工場内 (72)発明者 三輪 正人 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社 勝田工場内 (72)発明者 鈴木 貴志 茨城県勝田市武田1060番地 日立工機株 式会社 勝田工場内 (72)発明者 三矢 輝章 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (72)発明者 詫間 康夫 茨城県日立市大みか町七丁目1番1号 株式会社 日立製作所 日立研究所内 (56)参考文献 特開 平4−335695(JP,A) 特開 平4−178680(JP,A) 特開 平4−124690(JP,A) 特開 平4−81785(JP,A) 実開 平2−149955(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/14 - 15/16

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加
    し、転写部材に摺擦させて該転写部材上の残留トナーを
    集める導電性ブラシロールと、 該導電性ブラシロールに印加された電圧と同極性で、か
    つ、該電圧値よりも高い直流電圧を印加し、前記導電性
    ブラシロールに接触させてトナーを回収する回収ロール
    とを備えたクリーナユニットを有するバイアスクリーニ
    ング装置において、 前記クリーナユニットよりも前記転写部材の移動方向の
    上流側に、前記転写部材上のトナーの極性を変えること
    なく電荷量を低減するトナー電荷量低減手段を設けたこ
    とを特徴とするバイアスクリーニング装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記電荷量低減
    手段が、トナーと逆極性の電荷を発生するコロナチヤー
    ジヤであることを特徴とするバイアスクリーニング装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載において、前記転写部材
    のトナーの電荷の極性を変えることなく、そのトナーの
    電荷の絶対値が0以上であつて、15μC/g以下にな
    るように、前記コロナチヤージヤの電流値を調整するこ
    とを特徴とするバイアスクリーニング装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載において、前記導電性ブラ
    シロールに印加される電圧をVF 、前記回収ロールに印
    加される電圧をVR 、その導電性ブラシロールと前記回
    収ロールの接触面積をSrとした時、前記導電性ブラシ
    ロールと前記回収ロール間に(VR −VF )の電圧を印
    加して測定した導電性ブラシロールの抵抗値と、前記接
    触面積Srから求めた単位面積当たりのブラシ抵抗値が
    10-2MΩ/cm2 から4MΩ/cm2 の領域にある導
    電性ブラシロールを用いることを特徴とするバイアスク
    リーニング装置。
  5. 【請求項5】 トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加
    し、転写部材に摺擦させて該転写部材上の残留トナーを
    集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロールに
    印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高い
    直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触させ
    てトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユニ
    ットを有するバイアスクリーニング装置の運転方法にお
    いて、 前記転写部材の回転を停止し、所定時間、前記ブラシロ
    ールと前記回収ロールの移動方向を前記転写部材停止前
    のそれと逆方向とし、前記ブラシロール内に溜まったト
    ナー、紙粉等を取り除く期間を定期的に設けたことを特
    徴とするバイアスクリーニング装置の運転方法。
  6. 【請求項6】 トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加
    し、転写部材に摺擦させて該転写部材上の残留トナーを
    集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロールに
    印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高い
    直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触させ
    てトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユニ
    ットを有するバイアスクリーニング装置の運転方法にお
    いて、 前記導電性ブラシロールおよび前記回収ロールに印加す
    る電圧を、印刷頁数の増大に応じて前記導電性ブラシロ
    ールおよび前記回収ロールの電圧差を保ったまま順次高
    くすることを特徴とするバイアスクリーニング装置の運
    転方法。
  7. 【請求項7】 トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加
    し、転写部材に摺擦させて該転写部材上の残留トナーを
    集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロールに
    印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高い
    直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触させ
    てトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユニ
    ットと、 前記転写部材を介して前記導電性ブラシロールと対向す
    る対向ローラとを有するバイアスクリーニング装置にお
    いて、 前記対向ローラの転写部材からはみ出して直接導電性ブ
    ラシロールと接触する部分に高抵抗被膜を形成すること
    を特徴とするバイアスクリーニング装置。
  8. 【請求項8】 請求項記載において、前記対向ローラ
    は表面がアルマイト処理されたアルミニウム製ローラで
    あることを特徴とするバイアスクリーニング装置。
  9. 【請求項9】 トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加
    し、転写部材に摺擦させて該転写部材上の残留トナーを
    集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロールに
    印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高い
    直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触させ
    てトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユニ
    ットと、 前記転写部材を介して前記導電性ブラシロールと対向す
    る対向ローラとを有するバイアスクリーニング装置の運
    転方法において、 前記対向ローラに印加するバイアス電圧を印刷枚数の増
    大に応じて順次低くしていくことを特徴とするバイアス
    クリーニング装置の運転方法。
  10. 【請求項10】 トナー像が形成された感光体に用紙を
    介して誘電体からなる転写ベルトを接触させ、該転写ベ
    ルト裏面からトナーと逆極性の電荷を付与することによ
    り、前記感光体上のトナー像を用紙上に転写するベルト
    転写装置を用いた静電記録装置において、 トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加し、転写ベルト
    に摺擦させて該転写ベルト上の残留トナーを集める導電
    性ブラシロールと、該導電性ブラシロールに印加された
    電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高い直流電圧を
    印加し、前記導電性ブラシロールに接触させてトナーを
    回収する回収ロールとを備えたクリーナユニツトを設
    け、 該クリーナユニツトの前記転写ベルトの移動方向の上流
    側に、該転写ベルト上のトナーの極性を変えることなく
    電荷量を低減するトナー電荷量低減手段を設けたことを
    特徴とする静電記録装置。
  11. 【請求項11】 請求項10記載において、前記トナー
    電荷量低減手段より発生した電荷の一部を、用紙が前記
    転写ベルトから剥離する位置で用紙の裏面に付与する共
    に、残りを前記転写ベルト上の残留トナーに付与するこ
    とを特徴とする静電記録装置。
  12. 【請求項12】 トナー像が形成された感光体に誘電体
    フイルムからなる中間転写体を接触させ、前記感光体上
    のトナー像を前記中間転写体に転写し、次にこのトナー
    像を用紙に転写することにより印刷を行う中間転写体方
    式の静電記録装置において、 トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加し、中間転写体
    ベルトに摺擦させて該中間転写体ベルト上の残留トナー
    を集める導電性ブラシロールと、該導電性ブラシロール
    に印加された電圧と同極性で、かつ、該電圧値よりも高
    い直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触さ
    せてトナーを回収する回収ロールとを備えたクリーナユ
    ニツトを設け、 該クリーナユニツトの前記転写ベルトの回転方向の上流
    側に、前記中間転写体上のトナーの極性を変えることな
    電荷量を低減するトナー電荷量低減手段を設けたこと
    を特徴とする静電記録装置。
  13. 【請求項13】 請求項10あるいは12記載の静電記
    録装置において、前記転写ベルトあるいは前記中間転写
    体を前記感光体から離し、回転させながら前記クリーナ
    ユニツトにより前記転写ベルトあるいは前記中間転写体
    上の残留トナーを清掃するリセツト空転清掃時には、前
    記トナー電荷量低減手段による逆極性の電荷付与量を前
    記転写ベルトあるいは前記中間転写体の回転時間に応じ
    て減らしていくことを特徴とする静電記録装置の運転方
    法。
  14. 【請求項14】 請求項10あるいは12記載の静電記
    録装置において、前記転写ベルトあるいは前記中間転写
    体を前記感光体からリトラクトさせ、空転させながら前
    記クリーナユニツトを用いて前記転写ベルトあるいは前
    記中間転写体上の残留トナーを清掃する際、前記トナー
    電荷量低減手段の動作を停止させた後、前記誘電体ベル
    トあるいは中間転写体上の残留トナーの帯電量を低減さ
    て、前記転写ベルトあるいは前記中間転写体上の残留
    トナーを清掃することを特徴とする静電記録装置の運転
    方法。
  15. 【請求項15】 請求項10あるいは12記載の静電記
    録装置において、前記転写ベルトあるいは前記中間転写
    体を前記感光体から離し、回転させながら前記クリーナ
    ユニツトにより前記転写ベルトあるいは前記中間転写体
    上の残留トナーを清掃するリセツト空転清掃時には、前
    記トナー電荷量低減手段による逆極性の電荷付与量を印
    刷時の電荷付与量よりも小さくすることを特徴とする静
    電記録装置。
  16. 【請求項16】トナーの電荷と逆極性の直流電圧を印加
    し、転写部材に摺擦させて該転写部材上の残留トナーを
    集める導電性ブラシロールと、前記導電性ブラシロール
    に印加された電圧と同極性で、且つ該電圧値よりも高い
    直流電圧を印加し、前記導電性ブラシロールに接触させ
    てトナーを回収する回収ロールと、前記導電性ブラシ
    ールの上流側に設けられ、前記転写部材上のトナー電荷
    量を低減させるトナー電荷量低減手段とを備えたバイア
    スクリーニング装置のための導電性ブラシロールにおい
    て、前記導電性ブラシロールに印加される電圧をV F 、前記
    回収ロールに印加される電圧をV R 、前記導電性ブラシ
    ロールと前記回収ロールの接触面積をSrとしたとき、
    前記導電性ブラシロールと前記回収ロール間に(V R
    F )の電圧を印加して測定した導電性ブラシロールの
    抵抗値と、前記接触面積をSrから求めた単位面積当た
    りのブラシ抵抗値が10 -2 MΩ/cm 2 から4MΩ/c
    2 の領域にあることを特徴とする導電性ブラシロー
JP5142172A 1993-06-14 1993-06-14 バイアスクリーニング装置およびそれを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法 Expired - Fee Related JP2954812B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5142172A JP2954812B2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 バイアスクリーニング装置およびそれを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法
US08/257,296 US5600405A (en) 1993-06-14 1994-06-09 Bias cleaning system and electrostatic printing apparatus therewith and operating method thereof
DE4420667A DE4420667C2 (de) 1993-06-14 1994-06-14 Spannungsreinigungssystem, elektrostatische Druckvorrichtung und Verfahren zum Betrieb des Systems und der Vorrichtung

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5142172A JP2954812B2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 バイアスクリーニング装置およびそれを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0764444A JPH0764444A (ja) 1995-03-10
JP2954812B2 true JP2954812B2 (ja) 1999-09-27

Family

ID=15309037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5142172A Expired - Fee Related JP2954812B2 (ja) 1993-06-14 1993-06-14 バイアスクリーニング装置およびそれを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5600405A (ja)
JP (1) JP2954812B2 (ja)
DE (1) DE4420667C2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6430383B1 (en) 1999-10-22 2002-08-06 Ricoh Company, Ltd. Image transferring device and image forming apparatus including the same
US7127191B2 (en) 2003-03-26 2006-10-24 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Cleaning device for collecting toner on a surface of an image forming apparatus

Families Citing this family (44)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5671476A (en) * 1995-02-02 1997-09-23 Mita Industrial Co., Ltd. Image forming machine with cleaning drum brush driven by rotating drum
US5752130A (en) * 1995-07-07 1998-05-12 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus for cleaning residual toner from an intermediate transfer member
US5722015A (en) * 1996-04-30 1998-02-24 Eastman Kodak Company Method and apparatus for adjusting the charge on toner
JPH10221974A (ja) * 1997-02-07 1998-08-21 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
DE19813697C2 (de) * 1997-03-31 2001-05-31 Ricoh Kk Bilderzeugungsvorrichtung mit Zwischenübertragungselement
US6009301A (en) * 1997-07-28 1999-12-28 Eastman Kodak Company Cleaning brush having insulated fibers with conductive cores and a conductive backing and method apparatus of cleaning with such brush
US5937254A (en) * 1997-07-28 1999-08-10 Eastman Kodak Company Method and apparatus for cleaning remnant toner and carrier particles
KR100322557B1 (ko) * 1998-03-06 2002-06-24 윤종용 습식전자사진방식프린터의잉크순환시스템
US5905932A (en) * 1998-04-04 1999-05-18 Eastman Kodak Company Method and apparatus for the removal of toner and magnetic carrier particles from a surface
US6421511B2 (en) 1999-12-03 2002-07-16 Ricoh Company, Ltd. Transfer device and image formation apparatus
JP3859112B2 (ja) * 2000-02-28 2006-12-20 株式会社リコー 画像形成装置
JP2002258639A (ja) 2001-03-06 2002-09-11 Murata Mach Ltd 画像形成装置
JP3888862B2 (ja) * 2001-05-28 2007-03-07 株式会社リコー 画像形成装置
JP2003058014A (ja) * 2001-06-04 2003-02-28 Ricoh Co Ltd クリーニング装置および画像形成装置
US6678483B2 (en) * 2001-09-05 2004-01-13 Nexpress Solutions Llc Serial drive sensing fault cleaning device detector
JP3596535B2 (ja) 2002-03-15 2004-12-02 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP4379152B2 (ja) 2004-02-27 2009-12-09 コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 クリーニング装置及び画像形成装置
JP4618480B2 (ja) * 2004-03-24 2011-01-26 富士ゼロックス株式会社 クリーニング装置及び画像形成装置
JP4324007B2 (ja) * 2004-04-27 2009-09-02 キヤノン株式会社 トナー除去装置
JP2005345535A (ja) * 2004-05-31 2005-12-15 Kyocera Mita Corp 電子写真装置におけるベルト駆動用ローラの製造方法と該ベルト駆動用ローラを用いた電子写真装置におけるベルト駆動装置
JP2006058422A (ja) * 2004-08-18 2006-03-02 Konica Minolta Business Technologies Inc 画像形成装置
JP4283193B2 (ja) * 2004-09-14 2009-06-24 シャープ株式会社 無端ベルトを用いた転写装置及び画像形成装置
US7242894B2 (en) * 2004-11-15 2007-07-10 Xerox Corporation Xerographic transfer station using a belt
JP4574405B2 (ja) * 2005-03-16 2010-11-04 キヤノン株式会社 画像形成装置
TWI271603B (en) * 2005-03-30 2007-01-21 Avision Inc Sheet feeder with electrostatic dust-collecting function
CN100386696C (zh) * 2005-07-29 2008-05-07 虹光精密工业(苏州)有限公司 具有静电集尘功能的馈纸装置
JP2007041348A (ja) * 2005-08-04 2007-02-15 Brother Ind Ltd 画像形成装置
JP2007147983A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP2007147984A (ja) * 2005-11-28 2007-06-14 Kyocera Mita Corp 画像形成装置及び画像形成方法
JP4868834B2 (ja) * 2005-11-28 2012-02-01 京セラミタ株式会社 画像形成装置及び画像形成方法
KR100728875B1 (ko) * 2005-12-27 2007-06-19 삼성전자주식회사 화상형성장치
CA2651852C (en) * 2006-05-12 2016-08-16 Mars Incorporated Use of powders for creating images on objects, webs or sheets
JP4928972B2 (ja) 2007-02-14 2012-05-09 株式会社リコー 画像形成装置
US7929896B2 (en) 2007-05-23 2011-04-19 Kyocera Mita Corporation Image forming apparatus with main and auxiliary cleaning device for cleaning an image bearing surface
JP2010072048A (ja) * 2008-09-16 2010-04-02 Canon Inc 帯電装置
KR20100086751A (ko) * 2009-01-23 2010-08-02 삼성전자주식회사 화상형성장치 및 그 제어방법
JP5077379B2 (ja) * 2010-03-19 2012-11-21 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP2011237566A (ja) * 2010-05-10 2011-11-24 Brother Ind Ltd 画像形成装置
US8335464B2 (en) 2010-06-30 2012-12-18 Eastman Kodak Company Cleaning brush for electrostatographic apparatus
JP5321568B2 (ja) 2010-11-30 2013-10-23 ブラザー工業株式会社 画像形成装置
JP6233699B2 (ja) * 2013-11-26 2017-11-22 株式会社リコー 画像形成装置
KR20190123053A (ko) 2018-04-23 2019-10-31 휴렛-팩커드 디벨롭먼트 컴퍼니, 엘.피. 중간전사벨트를 클리닝하는 장치
JP7131057B2 (ja) * 2018-04-27 2022-09-06 コニカミノルタ株式会社 現像装置および画像形成装置
JP2022149961A (ja) * 2021-03-25 2022-10-07 富士フイルムビジネスイノベーション株式会社 画像形成装置

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5640349A (en) * 1979-09-10 1981-04-16 Nec Corp Relay trouble searching system
US4502780A (en) * 1982-09-20 1985-03-05 Ricoh Company, Ltd. Photoconductor cleaning apparatus
US4533236A (en) * 1983-12-01 1985-08-06 Xerox Corporation Charge particle removal device
US4660962A (en) * 1984-04-28 1987-04-28 Casio Computer Co., Ltd. Cleaning device
US4615613A (en) * 1985-04-05 1986-10-07 Xerox Corporation Charge particle removal device
JPS6315278A (ja) * 1986-07-07 1988-01-22 Konica Corp クリ−ニング装置
US4786943A (en) * 1987-04-01 1988-11-22 Kentek Information Systems, Inc. Device for removing residual developer particles from a photoconductive member
JPH01219881A (ja) * 1988-02-29 1989-09-01 Alps Electric Co Ltd クリーニング方法及び装置
JP2843989B2 (ja) * 1989-03-17 1999-01-06 コニカ株式会社 画像形成装置
US5291253A (en) * 1989-12-20 1994-03-01 Hitachi, Ltd. Corona deterioration and moisture compensation for transfer unit in an electrophotographic apparatus
JPH04261573A (ja) * 1991-02-16 1992-09-17 Hitachi Koki Co Ltd 乾式電子写真装置
EP0512362A3 (en) * 1991-05-02 1993-05-26 Mita Industrial Co. Ltd. Cleaning unit for removing residual toner on photoreceptor drum for use in image forming apparatus
JPH05216337A (ja) * 1991-07-31 1993-08-27 Ricoh Co Ltd 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6430383B1 (en) 1999-10-22 2002-08-06 Ricoh Company, Ltd. Image transferring device and image forming apparatus including the same
US7127191B2 (en) 2003-03-26 2006-10-24 Konica Minolta Business Technologies, Inc. Cleaning device for collecting toner on a surface of an image forming apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
US5600405A (en) 1997-02-04
JPH0764444A (ja) 1995-03-10
DE4420667C2 (de) 2003-12-18
DE4420667A1 (de) 1994-12-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2954812B2 (ja) バイアスクリーニング装置およびそれを用いた静電記録装置ならびにそれらの運転方法
US4791455A (en) Color electrophotographic apparatus and method of cleaning a photosensitive medium
KR960011595A (ko) 화상형성장치 및 그에 사용되는 소제장치
US20100158558A1 (en) Image forming apparatus
EP0459607B1 (en) Recording apparatus
JP2002351232A (ja) 画像形成装置
JPH1073983A (ja) 画像形成装置
JP4149585B2 (ja) 画像形成装置と転写装置のクリーニング方法
JP2004199052A (ja) 像形成部材等の被帯電部材の帯電装置及び方法
JP3283631B2 (ja) 残留トナー除去用清浄装置
JP4004003B2 (ja) 転写装置及び画像形成装置
JP5173390B2 (ja) 画像形成装置
JP3229402B2 (ja) 画像形成装置
JP3337577B2 (ja) 転写搬送装置
JPH05341624A (ja) 接触帯電装置を備えた画像形成装置
JP3386265B2 (ja) 転写ベルトクリーニング装置
JP2004212854A (ja) 画像形成装置および画像形成方法
JPH10149074A (ja) 画像形成装置
JPH08297420A (ja) 画像形成装置
JP3186372B2 (ja) トナ−像記録装置
JPH08248849A (ja) クリーニング装置
JPH0675510A (ja) クリーニング装置
JP3699826B2 (ja) 画像形成方法及び画像形成装置
JPH10301398A (ja) 液体現像装置
JP3630962B2 (ja) 画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19990622

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080716

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 10

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090716

Year of fee payment: 10

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100716

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110716

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120716

Year of fee payment: 13

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees