JP2950835B2 - フィルム平面保持装置 - Google Patents

フィルム平面保持装置

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JP2950835B2
JP2950835B2 JP63212682A JP21268288A JP2950835B2 JP 2950835 B2 JP2950835 B2 JP 2950835B2 JP 63212682 A JP63212682 A JP 63212682A JP 21268288 A JP21268288 A JP 21268288A JP 2950835 B2 JP2950835 B2 JP 2950835B2
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【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、撮影の度にフィルムの平面度を正しく保つ
ためのカメラのフィルム平面保持装置に関する。
(従来の技術と解決すべき課題) 従来の銀塩フィルムを使用する通常のカメラのフィル
ムアパーチャ部でのフィルム保持機構は一般にトンネル
方式と言われている。
第5図に従来の一眼レフカメラの光軸を含む断面図を
示し、第6図はフィルムとフィルムアパーチャ部と圧板
との関係を拡大して示しある。
カメラのボディのアパーチャ側にあるフィルムレール
2と圧板を受ける圧板レール3には段差(35mm写真フィ
ルムは一般に0.2ミリ)が設けられている。
フィルム21の上下端は、この僅少の間隙(トンネル)
に保持され、裏面は圧板4により規制されて一応の平面
性を保って、保持され感光させられる。
しかし、詳細に検討すると、フィルムの材質やフィル
ムの巻初め,巻終り等でトンネル方式といえども80μm
以上の凹凸が発生し得る。
フィルムが理想的な平面でない限り、理論的にはどの
フィルムもフィルム感光アパーチャ内に入り込んだ位置
で、圧板の表面から第6図に示すようにΔLだけ浮き上
がった部分(中心部に多い)が発生することは避けられ
ない。
現在、このΔLは焦点深度内にあって無視できるもの
として取り扱われており、通常は余り問題にされていな
い。
しかしながら、温度,湿度等の環境条件やフィルムの
材質によって平面性が無視できない場合だけではなく、
高性能レンズを使い焦点深度の浅い条件下での撮影で
は、フィルムの平面性が問題になる。
製版のために用いられる特殊な撮影のためのカメラで
は大形の真空装置等が用いられることがある。
しかしながら、一般の携帯用のカメラにそのような装
置を採用することはできない。
本発明の目的は、一般の携帯用のカメラ等において簡
単な装置で撮影の都度フィルムの平面性を保たせるよう
にするフィルム平面保持装置を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本発明によるフィルム平面
保持機構は、1以上の小さい貫通孔が設けられたカメラ
の圧板と、前記貫通孔を含む圧板の裏面に設けられ、密
閉された空間を形成する伸縮部材と前記伸縮部材の後端
に固着されたコイルと、前記コイルの面に対面するよう
に設けられたマグネットと、前記マグネットを固着し、
前記コイルとマグネットとの間で磁気回路が形成するヨ
ークと、前記伸縮部材を縮む方向に付勢力を与えるばね
を備え、露光開始を示す信号で前記コイルに通電するこ
とにより、前記コイルを吸引して前記伸縮部材が形成す
る空間の体積を拡大し、露光終了を示す信号で前記通電
を断つことにより前記ばねによって前記空間を縮小する
ように構成されている。
(実施例) 以下、図面等を参照して、本発明をさらに詳しく説明
する。
第1図は、本発明によるフィルム平面保持装置の第1
の実施例の保持機構をボディの後方斜め上から見た斜視
図である。
カメラボディ1のフィルムアパーチャが設けられてい
る面のフィルムアパーチャの上下にフィルムレール2・
2、その外側に圧板レール3・3が設けられている。
フィルム圧板4には良く知られているように圧板ばね
5・5がかしめ鋲6・6でかしめ付けられており、これ
等によりカメラの裏蓋(第5図参照、第1図では省略)
に装着されている。
圧板4の中心部には複数の貫通孔9・・・が設けられ
ており、圧板の裏側には、前記貫通孔群を囲むように円
環上の固定板7がねじ8によって取り付けられている。
固定板7には蛇腹17を介して空気吸引のためのカップ
16が気密に接続されている。
また圧板4には、スタット10,ねじ11,取付け耳12で外
周ヨーク14が固定されており、この外周ヨーク14の中心
に貫通孔22をもつ軸受け15が支持されている。
カップ16の中心には軸20が固定されており、この軸20
は軸受け15の貫通孔22に遊嵌させられている。
ばね13は前記軸受け15,カップ16間に挿入されてお
り、カップ16と蛇腹17の組立は圧板4の方向に付勢さ
れ,カップ16は固定板7と接している。
カップ16の外周には可動コイル18が設けられており、
この部分はリングマグネット19とこのヨーク14との間隙
に挿入されている。
第3図にこのアクチュエータ部分を拡大断面図により
示す。
リングマグネット19は第3図に示すようにラジアル方
向に着磁されており、マグネット19の磁力線は内側から
外面に向けての磁力線方向となり外周表面より放射線状
に発している。
リングマグネット19の外周と外周ヨーク14の最外周の
内周間にギャップ23が形成されているため、磁力線は外
周ヨーク14を通り、マグネット19の内側に戻るような磁
気回路になっている。このため、ギャップ23に強力な磁
界が発生している。
このギャップ間にリングコイル18を置き、電流iを第
3図の方向に流すと、磁界の方向に対する電流の向きに
よるフレミングの左手の法則で矢印方向の力が働くた
め、リングコイル18がマグネット19側に引き込まれるこ
とになる。
リングコイル18に電流を流すと、マグネット19とヨー
ク14の間隙(ギャップ23)に発生する磁界との作用によ
って、コイル18はマグネット側に引き込まれることにな
る。
すなわち、コイル18と一体となっているカップ16は、
ばね13に逆らって圧板4に対して後退することになる。
その結果、固定板7と圧板4とカップ16の底面が形成
する可変容器の空間が広げられ、大気圧よりも圧力が低
くなる。
これにより、圧板4に空いている複数の貫通孔9・・
・を通してフィルム21と圧板4間の空気の圧力も降下す
るから、圧板4の表面にフィルム21が押しつけられる。
この吸引を保持することによりフィルム21が圧板の平
面に密着する形となり、フィルムの平面性が精度よく保
持されることとなる。
第2図に、前記アクチュエータのリングコイル18を駆
動するアクチュエータ駆動回路の実施例を示す。
このアクチュエータ駆動回路は、フィルム給送時はコ
イル18の通電を断ち、フィルム吸着を解除し、フィルム
の露光時のみ吸引力を作用させるようにしたものであ
る。
シャッタの先幕のスタート信号(i1)を信号処理回路
24に入力すると、アンプ25を通してコイル18に通電され
フィルムが吸引される。
また、次にシャッタによる露出が完了して発生する信
号、後幕走行完了信号(i2)により、コイル18の電流を
断つ構成にしてある。
このように、カメラ作動シーケンスに同期してフィル
ムの圧板面への吸引・解除・吸引・解除の作動を行わせ
ることができる。
第4図は、本発明によるフィルム平面保持装置の保持
機構の第2の実施例を示す斜視図である。この実施例も
フィルムの裏面の圧力を大気圧よりも低くするという
点,および基本的な構造は先に述べた実施例と異ならな
い。
すなわちマグネット19,コイル18の構成、動作原理は
前述の実施例と同じである。
蛇腹17の代わりに、カップ16のセンター部にピン24で
中心部のみを固定されたゴム幕27の周辺部を固定板17で
圧板4に挟み込んで固定してある。
コイルの動作で圧板の貫通孔9から空気をゴム幕27と
圧板4の間隙の間に吸い込み、フィルムを吸引する。
(発明の効果) 以上詳しく説明したように、本発明によるフィルム平
面保持機構は、1以上の小さい貫通孔が設けられたカメ
ラの圧板と、前記貫通孔を含む圧板の裏面に設けられ、
密閉された空間を形成する伸縮部材と前記伸縮部材の後
端に固着されたコイルと、前記コイルの面に対面するよ
うに設けられたマグネットと、前記マグネットを固着
し、前記コイルとマグネットとの間で磁気回路を形成す
るヨークと、前記伸縮部材を縮む方向に付勢力を与える
ばねを備え、露光開始を示す信号で前記コイルに通電す
ることにより、前記コイルを吸引して前記伸縮部材が形
成する空間の体積を拡大し、露光終了を示す信号で前記
通電を断つことにより前記ばねによって前記空間を縮小
するように構成されている。
したがって、極めて簡単な構成により、携帯用のカメ
ラにおいて撮影の前に自動的にフィルムの平面度を出す
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明によるフィルム平面保持装置の保持機
構の第1の実施例を示す斜視図である。 第2図は、フィルム保持装置のアクチュエータ駆動回路
の実施例を示すブロック図である。 第3図は、フィルム保持装置の磁気回路(アクチュエー
タ)を説明するための略図である。 第4図は、本発明によるフィルム平面保持装置の保持機
構の第2の実施例を示す斜視図である。 第5図は、従来の一眼レフカメラの光軸を含む断面図で
ある。 第6図は、フィルムとフィルムアパーチャ部と圧板との
関係を拡大して示した断面図である。 1…カメラボディ 2…フィルムレール 3…圧板レール 4…圧板、7…固定板 8…ねじ、9…貫通孔 10…スタツト、11…ねじ 12…取付け耳、13…ばね 14…外周ヨーク、 15…固定軸受け 16…カップ、17…蛇腹(伸縮部材) 18…可動コイル 19…リングマグネット 20…カップ軸 21…フィルム 22…固定軸受けの中心孔 23…ギャップ(間隙) 24…ピン、27…ゴム膜(伸縮部材)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−29222(JP,A) 特開 昭63−55912(JP,A) 特開 昭48−15129(JP,A) 特開 昭57−151926(JP,A) 実開 昭50−25533(JP,U) 実開 昭57−82327(JP,U)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】1以上の小さい貫通孔が設けられたカメラ
    の圧板と、 前記貫通孔を含む圧板の裏面に設けられ、密閉された空
    間を形成する伸縮部材と、 前記伸縮部材の後端に固着されたコイルと、 前記コイルの面に対面するように設けられたマグネット
    と、 前記マグネットを固着し、前記コイルとマグネットとの
    間で磁気回路を形成するヨークと、 前記伸縮部材を縮む方向に付勢力を与えるばねを備え、 露光開始を示す信号で前記コイルに通電することによ
    り、前記コイルを吸引して前記伸縮部材が形成する空間
    の体積を拡大し、露光終了を示す信号で前記通電を断つ
    ことにより前記ばねによって前記空間を縮小するように
    構成したフィルム平面保持装置。
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