JP2554333Y2 - 圧電式フィルム平面保持機構 - Google Patents

圧電式フィルム平面保持機構

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JP2554333Y2 JP1990070992U JP7099290U JP2554333Y2 JP 2554333 Y2 JP2554333 Y2 JP 2554333Y2 JP 1990070992 U JP1990070992 U JP 1990070992U JP 7099290 U JP7099290 U JP 7099290U JP 2554333 Y2 JP2554333 Y2 JP 2554333Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は圧電式バイモルフを用いて撮影時フィルム面
が平面になるようにフィルム裏面を吸引保持するフィル
ム平面保持機構に関する。
(従来の技術) 従前よりフィルムの平面性を保持するものとしていわ
ゆるトンネル方式といわれる機構があった。この機構は
カメラのアパーチャの上下に沿って圧板レールとフィル
ムレールを並設し、裏蓋に設けられた圧板の上および下
縁を圧板レールに押し当て、このとき圧板とフィルムレ
ールとの間にできる間隙に、フィルムの上縁と下縁を緩
く狭持して平面性を確保するものである。
この方式は正確なフィルム平面性を要求されないコンパ
クトカメラ等では十分であるが、高度なテクニックを用
いて撮影を行うことを目的とした高級一眼レフカメラ等
では正確な焦点調節とともにフィルムの平面性も重要視
される。
そこで、本件考案者は撮影時にフィルムの平面性を保
持する機構について多くの提案を行ってきた。
そしてすでに提案したフィルム平面保持機構の多くはフ
ィルムを吸引する駆動部分にバネを動力源にした機構、
またはモータあるいは電磁石を動力源にカム,ギャ等の
機構部品を用いたものであった(特願平2−115236(特
開平4−13124),特願平2−102484(特開平4−426)
等) (考案が解決しようとする課題) カメラにおいてはその機能実現のための機構はできる
だけ簡単であることが動作の信頼性と小型化から必要で
ある。
フィルム平面保持機構もその設置位置がカメラの裏蓋に
なることから後面にできるだけ突出しないことが望まし
い。
本考案の目的は吸引する駆動源として圧電式バイモル
フを用いることにより、機構自体の薄型化を図り裏蓋後
部に大きく突出しない形状のカメラを実現できるととも
に駆動機構の単純化で動作の信頼性をより向上させた圧
電式フィルム平面保持機構を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 前記目的を達成するために本考案による圧電式フィル
ム平面保持機構は、貫通孔を有するカメラの圧板と、前
記圧板の裏面に配置され、前記圧板上のフィルム裏面と
の間に前記貫通孔を通じて形成される可変密閉空間と、
前記圧板の裏面に、周縁部が固定されて前記可変密閉空
間を形成する平板状の伸縮弾性部材と、一端を前記伸縮
ゴム部材の中央部に固定し、他端を前記伸縮弾性部材の
周縁部の外側位置の圧板に固定し、前記可変密閉空間を
可変する圧電式バイモルフと、前記圧電式バイモルフを
駆動制御する制御回路とを含み、撮影前に前記圧電式バ
イモルフを通電して前記伸縮弾性部材を変形させ前記可
変密閉空間を拡大して圧板上のフィルムを吸引し、撮影
完了後通電を遮断または逆電圧を印加し前記圧電式バイ
モルフを復元または逆方向に変形せしめることにより前
記伸縮弾性部材の変形を復元して前記フィルムの吸引を
解除しフィルム給送動作を可能に構成してある。
(実施例) 以下、図面を参照して本考案をさらに詳しく説明す
る。
第1図は本考案による圧電式フィルム平面保持機構の駆
動部を除いた機構部の実施例を示す斜視図である。
図示しないカメラの裏蓋に装着されている圧板4はアパ
ーチャの上下に沿って設けられている圧板レール2,2に
押しつけられている。
フィルム7の上端および下端は、圧板レール2,2の内側
に設けられたフィルムレール3および圧板4によって規
制されている。フィルム吸引のための吸気孔4aは圧板4
の中央部近傍に多数穿設されている。
密閉可変空間を形成する伸縮円盤ゴム5の外周部は、圧
板4の裏側に吸引ゴム取付部材16を介して上記吸気孔4a
を囲むように気密状態で固着されている。
一方、伸縮円盤ゴム5の中央部は孔を有しており、この
孔に駆動盤6の軸受部6aが挿通されている。駆動盤6は
円形部6bとこの円形部6bより突出した上述の軸受部6aよ
り構成されている。
この軸受部6aの先端が圧電式バイモルフ(第3図参照)
の端部に取りつけられている。
第2図は本考案に用いる圧電式バイモルフの構造を示
す斜視図である。
圧電セラミック9a,9bを貼り合わせ、それぞれの圧電
セラミック9aおよび9bとの間に一定の電圧を印加するこ
とにより、圧電セラミック9aは延び、一方圧電セラミッ
ク9bは縮んで点線に示すように変形するものである。
この圧電式バイモルフは駆動源としこのように非常に簡
単な構造であるので、圧板裏面の機構を薄型に構成で
き、フィルム平面保持機構の一構成要素して有用であ
る。
第3図はこの圧電式バイモルフを第1図の機構に取り
つけた状態を示す断面図で、第3図(a)はフィルムに
吸引される前の状態を、第3図(b)はフィルム吸引状
態をそれぞれ示している。
圧板4の上端に固定台10が固着され、その上にバイモ
ルフ9の一端がネジ12によって取りつけられている。
バイモルフ9の他端は駆動盤6の軸受部6aに取りつけら
れていることは上述した通りである。
バイモルフ9の圧電セラミック9aには+電極が、圧電セ
ラミック9bには−電極が接続されている。
第4図は圧電式バイモルフの印加電圧のタイミングを
取る制御回路の回路図である。
制御回路17は昇圧部を有しており、+Vcc電源を所定電
圧まで昇圧してバイモルフの+電極と−電極間に印加す
るように構成されている。
以下、この制御回路17の制御シーケンスにしたがって第
3図の吸引機構の動作を説明する。
撮影前の状態ではバイモルフ9は駆動されておらず空
間11は拡大されていない。
撮影に際し、シャッタボタンがレリーズされるとレリー
ズ情報が制御回路17に伝達される。
制御回路17はレリーズ情報によりバイモルフ9に高電圧
を印加し、バイモルフ9の圧電セラミック9aは伸び、9b
は縮むので、バイモルフ9の先端部は固定台10を支点に
右方向に変形する。その結果、駆動盤6は右方向に引っ
張られ空間11が拡大しフィルム7は吸引保持される。
この状態でシャッタが切られ露光が完了するとシャッタ
完了信号が制御回路17に入力される。
制御回路17はバイモルフ9への印加電圧をオフし、バイ
モルフ9自体の復元力と伸縮円盤ゴムの復元力によりバ
イモルフ9は元の状態に戻り、フィルム7は吸引が解除
されフィルムが給送可能状態となる。
この時点で、制御回路17はフィルム給送可能信号を送出
する。
以上、本実施例では復元時に通電を遮断するバイモル
フを用いた例について説明したが、復元時に逆電圧を印
加してバイモルフを反対方向に変形せしめて強制的に拡
大空間を縮小し吸引を解除するタイプのものも使用でき
る。
かかるタイプのものを使用すれば、吸引保持動作開始か
らフィルム給送可能までの時間を短くでき、連続巻き上
げ撮影モードに余裕をもって対応できる。
第5図は本考案による圧電式フィルム平面保持機構の
参考例(ここで言う参考例とは、本考案の実施例と同
様、本考案の課題を解決するものであるが、本考案の実
施例とはしなかったものである。)を示す断面図であ
る。
第5図(a)はフィルム吸引前の状態を,第5図(b)
はフィルム吸引状態をそれぞれ示している。
圧板4の裏側の構造が実施例と異なっている。圧板4
の裏面には円環15が固着され、その上に円盤型バイモル
フ14の周縁部が固定されている。
円盤型バイモルフ14によって直接小空間13が形成されて
いる。
円盤バイモルフ14は円盤セラミック14aと14bの貼り合わ
せによって構成され、電圧印加によって円盤セラミック
14aが縮み、14bが伸びることによって中央部付近のみが
図面右方向に拡大する。
+電極と−電極の間には第4図の制御回路が接続されて
いる。
吸引動作タイミングは実施例と同様である。この参考例
についても、復元時に逆電圧を印加してバイモルフを反
対方向に変形せしめて強制的に拡大空間を縮小し吸引を
解除するタイプのものが使用できる。
(考案の効果) 以上、説明したように本考案によれば、可変密閉空間
の駆動素子としてバイモルフを用いているので、圧板の
裏面の機構を薄型にできカメラの裏蓋の出っ張りを少な
くでき多機能化によるカメラの大形化阻止に寄与でき
る。
また、吸引機構自体単純化でき、動作が簡潔になり、よ
り信頼性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による圧電式フィルム平面保持機構の駆
動部を除いた機構部の実施例を示す斜視図,第2図は本
考案に用いる圧電式バイモルフの構造を示す斜視図,第
3図は圧電式バイモルフを第1図の機構に取りつけた状
態を示す断面図,第4図は圧電式バイモルフの印加電圧
のタイミングを取る制御回路の回路図,第5図は本考案
の参考例を示す断面図である。 1……カメラ本体 2……圧板レール 3……フィルムレール 4……圧板 5……伸縮円盤ゴム 6……駆動盤 7……フィルム 9……圧電式バイモルフ 11,13……空間 12……ネジ 14……円盤型バイモルフ 15……円環 16……ゴム取付部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】貫通孔を有するカメラの圧板と、 前記圧板の裏面に配置され、前記圧板上のフィルム裏面
    との間に前記貫通孔を通じて形成される可変密閉空間
    と、 前記圧板の裏面に、周縁部が固定されて前記可変密閉空
    間を形成する平板状の伸縮弾性部材と、 一端を前記伸縮弾性部材の中央部に固定し、他端を前記
    伸縮弾性部材の周縁部の外側位置の圧板に固定し、前記
    可変密閉空間を可変する圧電式バイモルフと、 前記圧電式バイモルフを駆動制御する制御回路とを含
    み、 撮影前に前記圧電式バイモルフを通電して前記伸縮弾性
    部材を変形させ前記可変密閉空間を拡大して圧板上のフ
    ィルムを吸引し、撮影完了後通電を遮断または逆電圧を
    印加し前記圧電式バイモルフを復元または逆方向に変形
    せしめることにより前記伸縮弾性部材の変形を復元して
    前記フィルムの吸引を解除しフィルム給送動作を可能に
    したことを特徴とする圧電式フィルム平面保持機構。
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JPS61171891A (ja) * 1985-01-25 1986-08-02 Nec Corp 圧電型ポンプ
JP2950835B2 (ja) * 1988-08-26 1999-09-20 京セラ株式会社 フィルム平面保持装置

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