JP2949427B2 - 合成床版の目地処理工法 - Google Patents

合成床版の目地処理工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、合成床版に関し、
詳細には、床版の目地処理工法に関する。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】床の施工
方法の一つとして合成床版による工法が提案されてい
る。合成床版は、複数のPC(プレキャストコンクリー
ト)床版を配置した後、その上に上部コンクリートを現
場打ちしてなるものであり、作業が簡易であるという利
点がある。係る合成床版の施工にあたり、PC床版間の
目地部は、発泡樹脂材等のバックアップ材を埋設して処
理されるのが普通である。具体的には、図3の断面図に
示すとおり、PC床版101の端部に段差102を設け
て、PC床版101を突き合わせた場合に、凹部103
を形成するようにし、ここにバックアップ材104を挿
入して隙間をシールした後、床版101上面に上部コン
クリート105を打設するものである。
【0003】一方、合成床版の上部コンクリートは、係
る目地部においてひび割れが生じやすいという問題があ
る。これは、目地部と周辺部との断面積の差や、PC床
版との相性等の理由により、目地部にコンクリートの収
縮が集中するためである。これを解決するため、収縮の
少ないコンクリート及び養生方法の採用、或いは、コン
クリート内の配筋量を多くする等の措置が取られている
が、依然として目地部のひび割れは生じており、これを
十分に低減する方法が要望されている。
【0004】従って、本発明の目的は、目地部の上部コ
ンクリートのひび割れを低減する合成床版の目地処理工
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、突合せ
端部の上面が中央部の上面より低く形成された棚部を備
えるPC床版を敷設する工程と、前記PC床版間の間隙
をシールする工程と、前記PC床版間において各々の前
記棚部により形成された凹部にモルタル又はコンクリー
トを充填する工程と、硬化による当該モルタル又はコン
クリートのひび割れ発生後、前記PC床版上面に上部コ
ンクリートを打設する工程と、からなる合成床版の目地
処理工法が提供される(請求項1)。
【0006】この手段では、突合せ端部に棚部を備えた
PC床版を使用し、隣接するPC床版の当該棚部により
形成された凹部、すなわち目地部分にモルタル又はコン
クリートを充填する。このモルタル又はコンクリート
は、硬化すると収縮差等の理由により、PC床版との境
界部分、すなわち凹部両端にそれぞれひび割れを生じ、
この後に上部コンクリートを打設する。この結果、上部
コンクリートのひび割れの要因は、当初の目地部そのも
のから、この凹部両端のひび割れに置換される。従っ
て、コンクリートの収縮が従来の如く1か所に集中せ
ず、少くとも凹部両端に分散されるので、収縮の偏りが
軽減され、上面コンクリートには極めて微細か、或いは
肉眼では観察できない程度のひび割れしか発生しないこ
ととなる。従って、本発明の目地処理工法は、上部コン
クリートのひび割れを最小限に低減できるという効果を
奏する。
【0007】本発明において、突合せ端部とは、配置時
に隣接するPC床版の相互に突き合わされる側の端部を
意味し、上面とは、後に打設される上部コンクリートと
接触する側のPC床版の面を意味する。前記棚部は、中
央部の上面からの深さをPC床版の厚さの約半分、突合
せ側端面からの幅を深さの約3倍程度とすることが好ま
しく、中央部の上面からゆるやかに傾斜して形成されて
も、階段状に形成されてもよい。前記PC床版間の間隙
は、PC床版を突き合わせて設置するためのクリアラン
スとして設けられるであり、通常10乃至20mm程度
である。
【0008】前記シールは、目地部におけるPC床版間
の間隙からモルタル又はコンクリートが漏洩することを
防止するために当該間隙に施すためのものであり、使用
すべきシール材としては、ガムテープ等の簡易なもので
足りる。PC床版上面に上部コンクリートを打設する工
程には、付随して必要な配筋、配管等の作業も含まれ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係る
目地処理工法の各工程における目地部の態様を表すもの
である。始めに、通常の床構造の施工と同様に複数のP
C床版を配置する(図1(a))。各々のPC床版は、
図2の斜視図に示したとおり、配置する際に隣接する他
のPC床版と突き合わされることとなるその両端部に、
上面が中央部上面1bより低く位置するように形成され
た棚部1aを備えるものである。
【0010】次に、PC床版間の間隙2を塞ぐべく、棚
部1aから隣の棚部1aへ掛け渡すようにガムテープ3
を貼着した上で(図1(b))、隣接する棚部1aによ
り形成された凹部5にモルタル4を充填する(図1
(c))。ガムテープ3を施したのは、モルタル4が間
隙2から漏洩するのを防止するためである。この後、モ
ルタル4が硬化するまで数日間放置する。
【0011】モルタル4は、硬化するとPC床版1との
収縮差等に起因して、凹部5の縁6付近にそれぞれひび
割れ7を生じることとなる(図1(d))。このひび割
れ7を確認した後、PC床版1上に配筋8a、配管等必
要な作業を施した上で上部コンクリート8を打設し、作
業が終了する(図1(e))。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)PC床版1を突き合わせて配置した工程
を表す図である。 (b)間隙2を塞ぐためにガムテープ3を貼着した工程
を表す図である。 (c)モルタル4を充填した工程を表す図である。 (d)モルタル4が硬化した態様を示す図である。 (e)PC床版1上に上部コンクリート8を打設した工
程を表す図である。
【図2】PC床版の外観図である。
【図3】従来の目地処理工法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 PC床版 1a 棚部 2 間隙 3 ガムテープ 4 モルタル 5 凹部 6 縁 7 ひび割れ 8 上部コンクリート 101 PC床版 102 段差 103 凹部 104 バックアップ材 105 上部コンクリート 106 鉄筋

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 突き合わせ端部の上面が中央部の上面よ
    り低く形成された棚部を備えるPC床版を敷設する工程
    と、前記PC床版間の間隙をシールする工程と、前記P
    C床版間において各々の前記棚部により形成された凹部
    にモルタル又はコンクリートを充填する工程と、硬化に
    よる当該モルタル又はコンクリートのひび割れ発生後、
    前記PC床版上面に上部コンクリートを打設する工程
    と、からなる合成床版の目地処理工法。
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