JPH0776033B2 - クラツク誘発目地材 - Google Patents

クラツク誘発目地材

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JPH0776033B2
JPH0776033B2 JP61149042A JP14904286A JPH0776033B2 JP H0776033 B2 JPH0776033 B2 JP H0776033B2 JP 61149042 A JP61149042 A JP 61149042A JP 14904286 A JP14904286 A JP 14904286A JP H0776033 B2 JPH0776033 B2 JP H0776033B2
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JP
Japan
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crack
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concrete
inducing joint
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JP61149042A
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克彦 木村
啓明 井上
光爾 前浜
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Shimizu Corp
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Shimizu Corp
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Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本発明は、大規模地中タンク等の側壁を形成するマスコ
ンクリートのひび割れを制御するためにに設置されるク
ラック誘発目地材に関する。
「従来の技術」 周知のように、壁厚が2〜3m以上の幅を有するマスコン
クリートにおいては、打設されたセメントの水和熱の蓄
積によってコンクリート内に熱応力が発生し、コンクリ
ートが硬化するに従って、コンクリートにひび割れが発
生し易いものとなっており、止水対策上又は強度上の大
きな障害となっている。そこで、このようなマスコンク
リートのひび割れ対策としては、ひび割れを側壁等の特
定位置に計画的に発生させて制御する方法が採られてお
り、前記ひび割れを発生させる装置として、側壁等の特
定位置に設置されるクラック誘発目地材が用いられてい
る。
従来のこの種のクラック誘発目地材としては、側壁等の
長手方向に所定間隔置きに複数個設置され、側壁等の厚
さ方向及び鉛直方向に所定長さを有する平板状のものが
知られている。
ここで、マスコンクリート内に設置された従来のクラッ
ク誘発目地材を第5図を用いて示す。
図において、符号Wは側壁等の一部分の平面図であり、
その内部には従来の平板状のクラック誘発目地材1が鉛
直方向に延在するように設置されている。そして、クラ
ック誘発目地材1が設置された部分には、クラック誘発
目地材1に沿って側壁Wの厚さ方向に直線的なひび割れ
2が発生している。
「発明が解決しようとする問題点」 ところが、前記従来のクラック誘発目地材においては、
クラック誘発目地材の形状が単に、平板状に形成されて
いるため、クラック誘発目地材を設置した部分の側壁内
のコンクリートに、第5図に示すような、直線的なひび
割れが発生した場合には、クラック誘発目地材を介して
側壁が分割されることになり、地中タンクの様に側壁に
作用する面外剪断力等の外力に対して、前記分割された
側壁内のひび割れ面において滑り抵抗が減じ、側壁の有
する面外剪断耐力を著しく低下させてしまうという問題
点があった。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたもので、地中タ
ンクの側壁等のマスコンクリートにクラック誘発目地材
を設けることにより、ひび割れが発生して側壁が分割さ
れたた場合でも、前記分割された側壁のひび割れ部分が
インターロッキング効果により面外剪断力等の側壁に作
用する外力を伝達することができるクラック誘発目地材
を提供することを目的としている。
「問題点を解決するための手段」 本発明は、前記問題点を解決するために、マスコンクリ
ート内部に設置されるクラック誘発目地材であって、板
状の目地材本体に凹凸が形成されていることを特徴とし
ている。
「実施例」 以下、図面を参照しながら本発明を説明する。第1図な
いし第4図は本発明の一実施例を示すものであり、第1
図は本発明のクラック誘発目地材の平面図、第2図はク
ラック誘発目地材が設置された地中タンクの側壁全体の
平面図、第3図は第2図のタンク側壁の断面をした斜視
図、第4図はクラック誘発目地材を設置した部分の側壁
にひび割れが生じた状態を示す図である。なお、前記第
5図に示した従来の技術における構成要素と同一の要素
については、同一符号を付してある。
まず、第2図において、符号Wは地中タンクの側壁(マ
スコンクリート)であり、地盤中に所定の壁厚(本実施
例においては2〜3m)をもって円筒状にコンクリートを
打設することにより構築されるものである。そして、そ
の地中タンクの側壁Wの所定位置(側壁Wを周方向に沿
って所定間隔おきに分割する位置)には、本発明のクラ
ック誘発目地材1,1,・・・が設置されている。
クラック誘発目地材1は、第1図及び第3図に示すよう
に、側壁(マスコンクリート)Wの内部に径方向に沿っ
て設置され、目地材本体3と、その一端部にT字状に固
定された止水板4とからなっており、目地材本体3の両
側部には、後で側壁のひび割れ部分を補修する際に用い
る、セメントミルクの注入用パイプ5,5が固定されてい
る。
前記目地材本体3は、側壁Wの径方向及び鉛直方向に所
定長さ(本実施例においては600mm×6000mm程度)を有
する厚さ1mm程度の板材(鉄板,プラスチック板等)で
あり、波板状に製作されることにより表面に凹凸が形成
されている。また、止水板4は側壁Wの周方向及び鉛直
方向に所定長さ(本実施例においては250mm×6000mm程
度)を有する厚さ6mm程度の板状体であり、打設された
コンクリートと反応してコンクリートと密着する、例え
ば非加流ブチルゴム等の材料で製作され、内部に鉄板の
薄板が埋め込まれたものである。さらに、注入用パイプ
5は一端部が側壁Wの頂部の表面付近で開口部となるよ
うに取り付けられており、本実施例においては3000mm程
度の深さ寸法を有しているる。
そして、前記クラック誘発目地材1を側壁W内に設置す
るには、側壁Wを築造するために組まれた型枠(図示せ
ず)や、側壁W内に配設される鉄筋(図示せず)等に支
持部材を介して支持した後、前記型枠内にコンクリート
を打設する。打設したコンクリートが硬化した後には、
前記工程を順次繰り返すことにより鉛直方向にコンクリ
ートを打ち継いで所定深さのタンク側壁とする。したが
って、クラック誘発目地材1は側壁Wの鉛直方向に沿っ
て側壁W内に直線状あるいは千鳥状に連設されることに
なるとともに、目地材本体3の両側面と接する側壁W内
のコンクリートの表面には波型の凹凸部f1,f2が形成さ
れ、コンクリートが硬化した後には、目地材本体3を介
して両側の側壁コンクリートの凹凸部f1,f2が噛み合っ
た状態となる。なお、コンクリートが硬化した後に、発
生したひび割れが地中タンクの側壁Wとしての機能に支
障をきたす場合となった場合には、注入用パイプ5,5か
らセメントミルクを注入してひび割れ部分の補修を行
う。
つぎに、本発明のクラック誘発目地材1の作用・効果に
ついて説明すると、前記施工方法により、型枠内に打設
されたコンクリートが硬化し始めると、セメントの水和
熱の発生により側壁W内に熱応力が生じ、クラック誘発
目地材1が設置されている部分の側壁W内のコンクリー
トに、第4図に示すように、目地材本体3に沿ってひび
割れ2が発生する。
しかし、ひび割れ2によって、目地材本体3を介して分
割された側壁Wに、面外剪断力(第4図に示すように、
ひび割れ2を挾んで矢印X,Yの方向に作用する力)が働
いた場合においても、クラック誘発目地材1が設置され
た部分では、インターロッキング硬化により目地材本体
3の両側部のコンクリート面に形成された波型の凹凸部
f1,f2がしっかりと噛み合った状態となり、この凹凸部f
1,f2の剪断抵抗によって面外剪断力を伝達することがで
きる。また、止水板4は、非加硫ブチルゴムを材料とし
て製作されたものであるので、打設されたコンクリート
と反応して側壁Wのコンクリートと密着状態となり、止
水効果を高めることができる。さらに、クラック誘発目
地材1の目地材本体3には、凹凸が形成されているた
め、クラック誘発目地材1自身の剛性が向上し、側壁W
のコンクリートを打設する前の型枠内での固定作業が容
易となり、施工性を向上させることができる。
なお、クラック誘発目地材1の目地材本体3に形成され
る凹凸は、前記実施例に示した波型のものに限定される
ことなく、板材の両側へ凹凸部が形成されているもので
あればよい。
例えば、表面が凸部その裏面が凹部となるように形成さ
れた突起部を、目地材本体3の両側面にほぼ同じ数だけ
設けることにより、目地材本体3の両側面と接するコン
クリート表面に互いに相手側に突出するコンクリートの
突起部が形成され、それによって面外剪断力を伝えるこ
とができるとともに、面内剪断力をも伝達することがで
きる。
「発明の効果」 以上説明したように本発明は、地中タンクの側壁等のマ
スコンクリートに設置されるクラック誘発目地材であっ
て、板状の目地材本体に凹凸を形成したものであるの
で、前記目地材本体の凹凸面と接する側壁内のコンクリ
ートの表面に凹凸部が形成されることになり、クラック
誘発目地材を設けた部分にひび割れが発生して側壁が分
割されたた場合でも、前記コンクリートの凹凸部がイン
ターロッキング効果によって噛み合うことにより剪断抵
抗となり、面外剪断力等の側壁に作用する外力を伝達す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第4図は本発明の一実施例を示すものであ
り、第1図は本発明のクラック誘発目地材の平面図、第
2図はクラック誘発目地材が設置された地中タンクの側
壁全体の平面図、第3図は第2図のIII−III断面を示す
斜視図、第4図はクラック誘発目地材を設置した部分の
側壁にひび割れが生じた状態を示す地中タンクの側壁の
平面図、第5図は従来のクラック誘発目地材が設置され
た側壁等の平面図である。 W……側壁(マスコンクリート) 1……クラック誘発目地材 2……ひび割れ 3……目地材本体 f1,f2……側壁内コンクリートの凹凸部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】マスコンクリートが硬化する際に発生する
    温度ひび割れを制御するために前記マスコンクリート内
    部に設置されるクラック誘発目地材であって、板状の目
    地材本体に凹凸が形成されていることを特徴とするクラ
    ック誘発目地材。
JP61149042A 1986-06-25 1986-06-25 クラツク誘発目地材 Expired - Lifetime JPH0776033B2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP61149042A JPH0776033B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 クラツク誘発目地材

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JP61149042A JPH0776033B2 (ja) 1986-06-25 1986-06-25 クラツク誘発目地材

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JPS6312495A JPS6312495A (ja) 1988-01-19
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JP5283116B2 (ja) * 2008-12-22 2013-09-04 大成建設株式会社 コンクリート躯体の構造

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JPS6312495A (ja) 1988-01-19

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