JPH09158337A - コンクリート構造物の目地 - Google Patents

コンクリート構造物の目地

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JPH09158337A
JPH09158337A JP33807195A JP33807195A JPH09158337A JP H09158337 A JPH09158337 A JP H09158337A JP 33807195 A JP33807195 A JP 33807195A JP 33807195 A JP33807195 A JP 33807195A JP H09158337 A JPH09158337 A JP H09158337A
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concrete
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正明 入江
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徹 小堀
Yuji Yamano
祐二 山野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンクリート構造物の温度ひびわれの発生を
制御しつつ誘発し、大きな応力の伝達も可能なコンクリ
ート構造物の目地を提供する。 【解決手段】 コンクリート構造物100の表面に設け
られその位置付近にひびわれCを誘発するひびわれ誘発
溝11,11′と、この溝の近傍のコンクリート部14
に埋設され誘発ひびわれCが形成するひびわれ境界面が
凹凸形状となるように誘導しコンクリート構造物100
のせん断応力をひびわれ境界面において有効に伝達させ
る凹凸状のセパレータ12,12′を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コンクリート構造
物に設けるコンクリート目地に関し、特に、マッシブな
コンクリート構造物においてコンクリート硬化時の発熱
によって生じる温度ひびわれが所定位置に発生するよう
制御することができるとともに、ひびわれ発生位置にお
いて応力を有効に伝達しうるコンクリート目地に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物においては、そ
れぞれの部材が各種の役割を担っている。特に、耐震壁
等では、地震力により部材内に発生する大きなせん断力
を有効に伝達することが要求される。そして、耐震壁等
においては、この大きなせん断力を、鉄筋のみならずコ
ンクリートにも負担させる必要がある。コンクリートの
せん断許容応力度(例えば、τa =4〜24kg/cm2程度
の応力)は、曲げ圧縮許容応力度(例えば、σa =70
〜140kg/cm2程度の応力)に比べて非常に小さいた
め、耐震壁の厚さは通常の構造部材の場合よりもかなり
大きくする必要があった。このような部材寸法の大きな
構造物を「マッシブ構造物」といい、通常の部材寸法の
構造物を「スレンダー構造物」という。
【0003】しかし、マッシブなコンクリート構造物の
場合には、スレンダーなコンクリート構造物に比べ、コ
ンクリートの体積が大きくなるためコンクリート硬化時
の発熱量がより大きくなる。これに伴い、構造物中にひ
びわれ(以下、「温度ひびわれ」という。)が発生しや
すくなる。これは、コンクリート硬化時の発熱によりコ
ンクリート内部に温度分布が生じるが、拘束条件によっ
てはコンクリートに引張応力が作用する部分がでてくる
ためである。コンクリートは引張応力に対しては非常に
弱く、わずかな引張応力によってひびわれが発生する。
この温度ひびわれが発生した場合には、ひびわれを挟ん
で2つの新たなコンクリート表面(以下、「ひびわれ境
界面」という。)が発生し、これらのひびわれ境界面が
互いに接することになる。したがって、何らの処置も施
されていない場合には、部材にせん断力が作用すると、
コンクリート部分としては骨材どうしの噛み合い程度し
か期待できない。このため、地震時に想定されるような
大きなせん断力が作用すると、部材はひびわれ境界面に
おいてせん断力を伝達できずに滑ってしまい、耐震壁と
して要求される機能を発揮することができない、という
問題があった。また、コンクリート構造物に何らの処置
も施されていない場合には、温度ひびわれは無秩序に生
じる。このため、ひびわれ発生後にその補修を行おうと
する場合、まず、ひびわれ発生位置を探知しなければな
らず、その手間と費用は無視できない問題となってい
た。さらに、無秩序に発生する温度ひびわれは、コンク
リート構造物の水密性や美観上も問題であった。
【0004】このため、まず、温度ひびわれの発生その
ものを抑制しようとする試みがなされた。しかし、使用
するセメント、骨材等の材料の性質とその配合、コンク
リート構造物の幅員や高さ等の部材寸法、構造物内外の
拘束条件等により、コンクリート構造物内部の応力状態
はその位置,方向,時間により変化するため、現在の技
術では、温度ひびわれの発生を完全に防止することは非
常に困難である。
【0005】そこで、最近では、温度ひびわれの発生を
完全に防止するのではなく、ひびわれの発生自体は許容
し、その上で、温度ひびわれがコンクリート構造物にと
って有害にならないように制御しようとする試みがなさ
れている。例えば、そのような試みの一つとして、ひび
われをコンクリート構造物の所望の位置に発生させるよ
う誘導するための目地(以下、「ひびわれ誘発目地」と
いう。)が知られている。ひびわれ誘発目地とは、ひび
われを発生させようとする位置に溝等の目地を設けた
り、さらに加えてコンクリート内部にこの溝と平行に帯
状の亜鉛鋼板を埋め込んだりしてコンクリートの断面欠
損部分を設け、目地部分近傍にひびわれを誘発させ、目
地部分以外でのひびわれの発生を防止することを企図し
たものである。この場合、目地の配置間隔と鉄筋量の設
定により、ひびわれの幅を制御することが可能である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のひびわれ誘発目地は、コンクリート表面に設けられ
た溝などであり、これは単にひびわれの発生位置が所定
の位置となるように誘導するだけであり、ひびわれ境界
面における応力に対しては何らの補強処置も施されてい
ない。このため、いったんひびわれが発生すると、ひび
われ境界面において期待できる相互作用はコンクリート
部分の骨材どうしの噛み合い程度しか考えられない。し
たがって、ひびわれ境界面での大きな応力の伝達は期待
できないため、外力による大きな応力を受ける構造部材
に用いることはできず、非構造部材や、構造部材であっ
ても小さな応力しか作用しないような部材に限って使用
されていたのが現状である。また、上記の問題点を解決
するため、ひびわれ境界面にせん断力を受け持たせるス
リップバー等を設置する方法も提案されているが、耐震
壁のような大きなせん断力伝達を要求される部材に適用
するのは非常に困難であった。
【0007】本発明は上記の問題を解決するためになさ
れたものであり、本発明の解決しようとする課題は、コ
ンクリート構造物の温度ひびわれの発生を制御しつつ誘
発し、大きな応力の伝達も可能なコンクリート構造物の
目地を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係るコンクリート構造物の目地は、コンク
リート構造物の表面に設けられるとともにその設置位置
付近にひびわれを誘発するひびわれ誘発手段と、前記ひ
びわれ誘発手段の近傍位置の前記コンクリート構造物の
内部に埋設され前記ひびわれ誘発手段によって誘発され
た誘発ひびわれが形成するひびわれ境界面の形状が凹凸
形状となるように誘導し前記コンクリート構造物の応力
を前記ひびわれ境界面において有効に伝達させるひびわ
れ境界面形状誘導手段と、を備えたことを特徴とする。
【0009】上記のコンクリート構造物の目地において
は、好ましくは、前記ひびわれ境界面形状誘導手段は凹
凸を有する面状部材とし、前記面状部材の厚さは3ミリ
メートル以下とする。また、好ましくは、前記ひびわれ
境界面形状誘導手段は、コンクリートとの付着力の小さ
い材料からなる。また、好ましくは、前記ひびわれ境界
面形状誘導手段の断面欠損率は20〜40パーセントと
する。また、好ましくは、前記ひびわれ境界面において
伝達される応力は、前記ひびわれ境界面に平行に作用す
るせん断力とする。また、好ましくは、前記ひびわれ誘
発手段は前記コンクリート構造物の表面に設けられると
ともに応力集中箇所を含む溝とする。また、好ましく
は、前記ひびわれ境界面形状誘導手段が凹凸を有する面
状部材である場合に、前記面状部材の面の少なくとも一
部に止水材が塗布される。また、好ましくは、前記ひび
われ誘発手段が前記コンクリート構造物の表面に設けら
れた溝である場合に、前記コンクリート構造物に誘発さ
れた前記誘発ひびわれが形成する前記ひびわれ境界面の
形状が前記凹凸形状となるように誘導された後に、前記
溝を利用して、前記境界面形状誘導手段の少なくとも一
部を覆うように止水材が注入される。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照しながら詳細に説明する。図1及び図2
は、本発明の一実施形態であるコンクリート目地を有す
るコンクリート構造物の全体構成を示したものである。
図1に示すように、このコンクリート構造物100は、
地下に建設され、図1の紙面に対し手前から奥へ向かう
方向に延設されている。例えば、地下鉄、道路トンネ
ル、歩行者用通路、建物の地下部、電力・ガス等のライ
フライン施設のダクト等である。このコンクリート構造
物100は、図1,2に示すように、箱型断面形状を有
しており、底床版2と、底床版2の両側面に立設された
耐震壁1,1と、耐震壁1,1の上部に設けられた上床
版3を備えて構成されている。
【0011】コンクリート構造物100の耐震壁1,1
には、図2に示すように、所定の間隔Lごとに、本発明
の一実施形態であるコンクリート目地10が設けられて
いる。このコンクリート目地10は、コンクリート構造
物100の外側面のうち、底床版2に対応する外側面及
び上床版3に対応する外側面を除く部分、すなわち耐震
壁1,1に対応する外側面の表面に垂直方向に延設され
たひびわれ誘発溝11を有している。また、図2には図
示していないが、図3,4に示すように、このコンクリ
ート目地10は、コンクリート構造物100の内側面の
うち、耐震壁1,1に対応する内側面の表面に垂直方向
に延設されたひびわれ誘発溝11′を有している。この
ひびわれ誘発溝11,11′は、ひびわれ誘発手段に相
当している。コンクリート目地10は、上記のひびわれ
誘発溝11,11′のほか、図2には図示していない
が、後述するように、耐震壁1,1のコンクリート中に
埋設されたセパレータ12,12′(図3ないし図7参
照)を有している。
【0012】上記した耐震壁1の図2におけるA−A矢
線の方向に見た断面を示す図が、図3である。図3は、
その上側の輪郭線がコンクリート構造物100の内側面
を示し、その下側の輪郭線がコンクリート構造物100
の外側面を示している。また、耐震壁1の図3における
B−B矢線の方向に見た断面を示す図が、図4である。
図4は、その上方がコンクリート構造物100の上床版
側であり、その下方がコンクリート構造物100の底床
版側である。また、図4の左側の輪郭線がコンクリート
構造物100の外側面を示し、図4の右側の輪郭線がコ
ンクリート構造物100の内側面を示している。また、
耐震壁1の図4におけるC−C矢線の方向に見た断面を
示す図が、図5である。図5は、その上方がコンクリー
ト構造物100の上床版側であり、その下方がコンクリ
ート構造物100の底床版側である。また、図5の紙面
に対し手前側がコンクリート構造物100の外側面側で
あり、図5の紙面に対し奥側がコンクリート構造物10
0の内側面側である。
【0013】これらの図3ないし図5に示すように、耐
震壁1は、厚さWの壁状の鉄筋コンクリート部材であ
り、コンクリート14中には、垂直方向に延びる複数の
主鉄筋15,15′と、水平方向に延びる複数の配力鉄
筋16,16′が埋設されている。耐震壁1の外側面に
沿って列状に並ぶ主鉄筋15の列が2列あり、耐震壁1
の内側面に沿って列状に並ぶ主鉄筋15′の列が2列あ
る。また、耐震壁1の外側面に沿うとともに主鉄筋15
にも沿って列状に並ぶ配力鉄筋16の列が2列あり、耐
震壁1の内側面に沿うとともに主鉄筋15′にも沿って
列状に並ぶ配力鉄筋16′の列が2列ある。したがっ
て、耐震壁1の外側面の内部のコンクリート14中に
は、互いに直交する主鉄筋15と配力鉄筋16からなる
網状の鉄筋が2層配置されることにより外側鉄筋群18
が形成されている。そして、耐震壁1の内側面の内部の
コンクリート14中には、互いに直交する主鉄筋15′
と配力鉄筋16′からなる網状の鉄筋が2層配置される
ことにより内側鉄筋群19が形成されている。各鉄筋群
18,19において直交する主鉄筋15,15′と配力
鉄筋16,16′は、互いに番線(図示せず)等により
結束されている。また、鉄筋群18,19には、組立鉄
筋17が番線(図示せず)等により取り付けられてい
る。図示はしていないが、これらの鉄筋は、丸棒状の鋼
材でもよいし、丸棒状鋼材の表面に縞状、らせん状、縦
筋状等の凹凸部が設けられた「異形鉄筋」でもよい。
【0014】また、耐震壁1のコンクリート14中に
は、上記したひびわれ誘発溝11,11′に対応する位
置において、上記外側鉄筋群18と内側鉄筋群19の中
間に、各鉄筋群18,19に沿うようにして垂直方向に
延びる2つのセパレータ12,12′が埋設されてい
る。これらのセパレータ12,12′は、ひびわれ境界
面形状誘導手段に相当している。各セパレータ12,1
2′は、組立鉄筋13,13′に番線(図示せず)等に
より取り付けられ、組立鉄筋17にも番線(図示せず)
等により適宜連結されている。
【0015】次に、セパレータ12,12′の構成につ
いて、図6を参照しつつ説明する。セパレータ12,1
2′は、同一の構成を有しているので、以下セパレータ
12について説明する。図に示すように、セパレータ1
2は、厚さt,幅aの細長い亜鉛鋼板21からなり、プ
レス加工等により、互いに平行な凸部12aと凹部12
bが交互に連続した縞状の凹凸面が形成されている。亜
鉛鋼板は、その表面が平滑であり、コンクリートとの付
着力が小さく、コンクリートと縁が切れやすい。このセ
パレータ12を長手方向の線で切断した断面の形状は、
台形波状となっている。上記の凸部12aの長さはb、
凹部12bの長さはcであり、深さはdとなっている。
セパレータ12の部分では、コンクリートが亜鉛鋼板に
置き換えられたことになるので、セパレータ部分はコン
クリートの「断面欠損部」となっている。また、セパレ
ータ12の一方の側縁付近の幅kの部分には、表面と裏
面に止水材22が塗布されている。この止水材22は、
コンクリート中で膨張するゴムを含んでいる。
【0016】次に、ひびわれ誘発溝11,11′とセパ
レータ12,12′を備えたコンクリート目地10のさ
らに詳細な断面構成を、図7を参照しつつ説明する。図
7は、図3における領域Dの範囲を拡大した図である。
ただし、配力鉄筋16は省略されている。図7に示すよ
うに、ひびわれ誘発溝11は、台形断面の広幅溝11a
と、台形断面の狭幅溝11bを有する二重の溝となって
いる。狭幅溝11bは、広幅溝11aの底部からコンク
リート内部へ、さらに一段入り込んだ形状となってい
る。広幅溝11aの開口側の幅はe、凹部の深さはgと
なっており、狭幅溝11bの開口側の幅はf、凹部の深
さはhとなっている。ひびわれ誘発溝11′についても
まったく同様である。
【0017】また、セパレータ12は、図7の紙面に対
し手前から奥へ向かう方向に延設されている。セパレー
タ12の凸部又は凹部の外側表面S1 ,S2 の一方、例
えばセパレータ表面S2 は、2本の組立鉄筋13にほぼ
接している。そして、両セパレータ表面S1 又はS2
は、面S3 とS4 とで挟まれた領域内に配置されてい
る。面S3 は、ひびわれ誘発溝11の広幅溝11aの開
口縁により画定され、面S4 は、ひびわれ誘発溝11の
狭幅溝11bの底面の中線により画定される。セパレー
タ12′についてもまったく同様である。
【0018】次に、ひびわれ誘発溝11,11′とセパ
レータ12,12′を備えたコンクリート目地10の作
用について、図7を参照しつつ説明する。耐震壁1の側
面となる位置に型枠(図示せず)を配置し、この型枠の
内部に、主鉄筋15と、配力鉄筋16と、組立鉄筋17
及び13と、セパレータ12が配置され、動かないよう
に固定された後、型枠内に生コンクリート14が打設さ
れる。生コンクリート14に含まれるセメント分は、配
合された水分と水和反応を起こし、コンクリート14は
徐々に硬化する。その際に水和熱が発生する。この熱に
より、コンクリート14の内部に温度分布が生じるが、
耐震壁1には、上下の床版等により拘束された部分や拘
束されていない自由表面など種々の拘束条件の部分が存
在する。このため、コンクリート14の内部に伸びよう
とする部分と縮もうとする部分が発生し、場所によって
は引張応力が作用する。コンクリート14に引張応力が
作用すると、内部の微小な欠陥等をきっかけとしてコン
クリート14内に温度ひびわれが発生する。耐震壁1に
何らのひびわれ制御対策も施されていない場合には、温
度ひびわれは耐震壁1のランダムな位置に発生する。
【0019】しかし、図7に示すように、コンクリート
表面にひびわれ誘発溝11が設けられていると、例えば
P点のような隅角部には応力が集中しやすいため、ひび
われ発生のきっかけとなりやすい。このようにして、ひ
びわれ誘発溝11の隅角部からひびわれCが発生する。
【0020】そして、図7に示すように、本実施形態で
は、ひびわれ誘発溝11の近傍にコンクリート断面欠損
部であるセパレータ12が配置され、セパレータ12で
はコンクリート14とセパレータ12との縁が切れやす
い。また、セパレータ12の表面S1 又はS2 が、広幅
溝11aの開口縁位置に合致する面S3 と、狭幅溝11
bの中央位置に合致する面S4 とで挟まれた領域内に配
置されているので、誘発ひびわれCは、セパレータ12
の表面S1 又はS2 へ誘導されやすくなっている。
【0021】一方、セパレータ12は、コンクリート1
4との付着は少なく、何らかのきっかけ、例えば誘発ひ
びわれCの到達により、セパレータ12のうち面積の大
きな面状部分の表面S1 又はS2 と、それに接するコン
クリート部分とが分離しやすい。したがって、セパレー
タ12は、その位置に到達した誘発ひびわれCのひびわ
れ境界面の形状を、セパレータ12の表面形状、すなわ
ち台形波形状の凹凸形状と相似な凹凸形状、あるいは完
全な凹凸形状ではなくても波形状に誘導する。
【0022】このように、セパレータ12付近では、ひ
びわれ境界面が凹凸形状に誘導されるため、耐震壁1に
おける垂直面にせん断力が作用しても、凹凸形状又は波
形状に開いたひびわれを挟むコンクリート分離面どう
し、あるいはセパレータ12の表面とそのコンクリート
分離面が噛み合う。このため、ひびわれ境界面において
「滑り」が生じることがなく、せん断力は有効に伝達さ
れる。したがって、耐震壁として要求される機能を十分
発揮することができる。上記とまったく同様のことが耐
震壁1の内側面のひびわれ誘発溝11′とセパレータ1
2′の付近でも起こっており、セパレータ12と12′
の間にもひびわれCが発生し、これらは連絡する。
【0023】また、セパレータ12の一方の側縁付近の
表裏には、膨張性ゴムを含む止水材22が塗布されてい
る。このため、図7における領域Z1 では、止水材22
の膨張により、コンクリート14が圧縮されて密実とな
り、水密性が高くなっており、水の浸透はこの領域Z1
で阻止される。セパレータ12′についても同様であ
る。また、誘発ひびわれCと、セパレータ12の近傍で
のひびわれ境界面の生成が終了して安定した後、ひびわ
れ誘発溝11の狭幅溝11bをそのまま利用し、領域Z
2 に止水材の注入を行なえば、セパレータ12の他の側
縁を含む領域Z2 を止水領域とすることができる。ある
いはまた、ひびわれ誘発溝11の最奥部から領域Z2 に
向けて穿孔を行ない注入してもよい。セパレータ12′
についても同様である。
【0024】試験の結果、厚さW=1.2メートル,高
さ4メートル程度で、主鉄筋を直径32ミリメートルの
異形鉄筋とし、配力鉄筋を直径22,32ミリメートル
の異形鉄筋とし、組立鉄筋を直径19ミリメートルの異
形鉄筋とした耐震壁において、目地間隔L=3〜5メー
トル程度とし、ひびわれ誘発溝11又は11′の寸法
を、e=40ミリメートル,f=12ミリメートル,g
=20ミリメートル,h=10ミリメートルに設定し、
セパレータ12又は12′の寸法を、厚さt=1.2ミ
リメートル,幅a=200ミリメートル,凸部幅b=4
0ミリメートル,凹部幅c=50ミリメートル,凹凸深
さd=25ミリメートルに設定し、止水材塗布幅k=2
0ミリメートルとした場合、目地位置にひびわれが誘発
され、セパレータ位置でのひびわれ境界面はセパレータ
形状と同様な凹凸形状となることが確認された。
【0025】ここで、壁厚1200ミリメートルに対
し、セパレータ幅は200ミリメートルであり、2個設
置されているから、セパレータ位置でのコンクリートの
断面欠損の比率(以下、「断面欠損率」という。)ξ
は、 ξ=(200+200)/1200=33% となる。したがって、上記の結果から、セパレータは、
断面欠損率ξが20〜40%程度となるように配置すれ
ばよいと考えられる。また、上記した実施形態において
は、セパレータを1つの目地面内に2つ配置したが、断
面欠損率が同じであればこれは1つ又は3つ以上であっ
てもよいと考えられる。
【0026】また、セパレータの板厚があまり厚いと、
ひびわれ境界面におけるコンクリート面の分離が困難と
考えられるから、板厚は3ミリメートル以下程度とする
のが望ましいと考えられる。
【0027】さらに、セパレータの材質としては亜鉛鋼
板を用いたが、これは、コンクリートとの付着力が小さ
く縁を切りやすい、という利点のほか、腐食しにくいた
め、腐食によりセパレータ部分に空隙等が生じ水の侵入
路が形成されることが防止できる、という利点を有して
いるからである。
【0028】なお、本発明は、上記実施形態に限定され
るものではない。上記実施形態は、例示であり、本発明
の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同
一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いか
なるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
【0029】例えば、上記実施形態においては、目地を
設けるコンクリート構造物として鉄筋コンクリート構造
物(いわゆるRC構造物)を例に挙げて説明したが、本
発明はこれには限定されず、他のコンクリート構造物、
例えば、鉄骨コンクリート構造物、鉄骨鉄筋コンクリー
ト構造物、プレストレストコンクリート構造物(いわゆ
るPC構造物)、繊維補強コンクリート構造物(いわゆ
るFRC構造物)などであってもよく、鉄筋等の補強材
を設けない無筋コンクリート構造物を対象としてもよ
い。
【0030】また、上記実施形態においては、目地を設
けるコンクリート構造物の部材として壁を例に挙げて説
明したが、本発明はこれには限定されず、他の部材、例
えば、はり、スラブ、柱などであってもよい。また、本
発明の目地により、コンクリート構造物の水密性が大き
く向上するので、例えば水槽やプール等の側壁や床版等
への使用も可能である。また、上記実施形態において
は、厚さ1.2メートル,高さ4メートル,目地間隔3
〜5メートルの構造物を試験例として挙げたが、本発明
はこの程度の寸法の構造物には限定されず、さらに大き
な寸法を持つマッシブ構造物にも応用可能である。ま
た、コンクリート構造物に使用する鉄筋の種類、直径に
ついても、上記試験例には限定されず、他の種類、寸法
の鉄筋であってもよい。さらに、上記実施形態において
は、主鉄筋や配力鉄筋が外側面付近と内側面付近にそれ
ぞれ2列配置される例について説明したが、本発明はこ
れには限定されず、構造物が負担すべき応力等に応じ
て、1列であってもあるいは3列以上であってもよい。
【0031】また、上記実施形態においては、セパレー
タの延設方向が垂直方向である例について説明したが、
本発明はこれには限定されず、他の方向、例えば、水平
方向、任意の角度の斜交方向などであってもよい。
【0032】そして、上記実施形態においては、セパレ
ータの材料として亜鉛鋼板を用いた例について説明した
が、本発明はこれには限定されず、コンクリートとの付
着力が小さく腐食しにくい他の材料、例えば、硬質プラ
スチック等も適している、と考えられる。ただし、プラ
スチックであっても、軟質材や、ゴムのようなものは、
誘発ひびわれが到達しても、それ自体が変形することに
よりセパレータ面近傍でのひびわれの発生を防止するこ
とも考えられ、ひびわれ境界面をセパレータの凹凸形状
に相似した形状に誘導することは困難であると予想され
る。
【0033】また、上記実施形態においては、セパレー
タの形状として台形波形状の板材を例に挙げて説明した
が、本発明はこれには限定されず、図8に32として示
すような略正弦波形状の板材のようなものであってもよ
い。また、図9において42として示すように、平板4
3に凸部44と凹部45を形成したようなものであって
もよい。さらに、上記の例では、凹凸が同一の間隔で連
続しているが、これには限定されず、凹凸が不規則に形
成されていてもよい。また、セパレータの板厚、幅、長
さ、凹凸等の各寸法も、上記実施形態に示した値以外の
値のものであってもよい。
【0034】また、上記実施形態においては、ひびわれ
誘発手段として二重の台形断面溝を用いた例について説
明したが、これは止水領域を形成するための注入に配慮
したためであり、ひびわれの誘発のみから考えればこれ
には限定されず、矩形断面溝、台形断面溝、V字断面溝
等であってもよく、その寸法についても他の寸法であっ
てもよいと考えられる。要は、ひびわれ発生のきっかけ
となる尖った隅角部のような応力集中部を含んでいれば
よいのである。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係るコン
クリート構造物の目地によれば、コンクリート構造物の
表面に設けられたひびわれ誘発手段によりその設置位置
付近にひびわれが誘発されるとともに、ひびわれ誘発手
段の近傍のコンクリート構造物内に埋設されたひびわれ
境界面形状誘導手段により、誘発ひびわれが形成するひ
びわれ境界面の形状が凹凸形状となるように誘導され
る。したがって、コンクリート構造物の応力をひびわれ
境界面において有効に伝達させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態であるコンクリート目地を
有するコンクリート構造物の全体構成を示す図である。
【図2】図1に示すコンクリート構造物の構成を示す斜
視図である。
【図3】図2におけるA−A矢線の方向に見た断面を示
す図である。
【図4】図3におけるB−B矢線の方向に見た断面を示
す図である。
【図5】図4におけるC−C矢線の方向に見た断面を示
す図である。
【図6】図1に示すコンクリート構造物におけるセパレ
ータのさらに詳細な構成を示す斜視図である。
【図7】図1に示すコンクリート構造物におけるコンク
リート目地のさらに詳細な断面構成とその作用を説明す
る図である。
【図8】本発明に係るセパレータの他の構成を示す斜視
図である。
【図9】本発明に係るセパレータのさらに他の構成を示
す斜視図及び断面図である。
【符号の説明】
1 耐震壁 2 底床版 3 上床版 10 コンクリート目地 11,11′ ひびわれ誘発溝 11a 広幅溝 11b 狭幅溝 12,12′ セパレータ 12a 凸部 12b 凹部 13,13′ 組立鉄筋 14 コンクリート 15,15′ 主鉄筋 16,16′ 配力鉄筋 17 組立鉄筋 18 外側鉄筋群 19 内側鉄筋群 21 亜鉛鋼板 22 止水材 32 セパレータ 42 セパレータ 43 平板 44 凸部 45 凹部 100 コンクリート構造物 C 誘発ひびわれ P 隅角部 S1 ,S2 セパレータ表面 S3 ,S4 セパレータ配置面 Z1 ,Z2 止水領域

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート構造物の表面に設けられる
    とともにその設置位置付近にひびわれを誘発するひびわ
    れ誘発手段と、 前記ひびわれ誘発手段の近傍位置の前記コンクリート構
    造物の内部に埋設され前記ひびわれ誘発手段によって誘
    発された誘発ひびわれが形成するひびわれ境界面の形状
    が凹凸形状となるように誘導し前記コンクリート構造物
    の応力を前記ひびわれ境界面において有効に伝達させる
    ひびわれ境界面形状誘導手段と、 を備えたことを特徴とするコンクリート構造物の目地。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のコンクリート構造物の目
    地において、前記ひびわれ境界面形状誘導手段は凹凸を
    有する面状部材であり、前記面状部材の厚さは3ミリメ
    ートル以下であることを特徴とするコンクリート構造物
    の目地。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2記載のコンクリー
    ト構造物の目地において、前記ひびわれ境界面形状誘導
    手段は、コンクリートとの付着力の小さい材料からなる
    ことを特徴とするコンクリート構造物の目地。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし請求項3のうちのいずれ
    か1項に記載のコンクリート構造物の目地において、前
    記ひびわれ境界面形状誘導手段の断面欠損率は20〜4
    0パーセントであることを特徴とするコンクリート構造
    物の目地。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし請求項4のうちのいずれ
    か1項に記載のコンクリート構造物の目地において、前
    記ひびわれ境界面において伝達される応力は、前記ひび
    われ境界面に平行に作用するせん断力であることを特徴
    とするコンクリート構造物の目地。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のうちのいずれ
    か1項に記載のコンクリート構造物の目地において、前
    記ひびわれ誘発手段は前記コンクリート構造物の表面に
    設けられるとともに応力集中箇所を含む溝であることを
    特徴とするコンクリート構造物の目地。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のうちのいずれ
    か1項に記載のコンクリート構造物の目地において、前
    記ひびわれ境界面形状誘導手段が凹凸を有する面状部材
    である場合に、前記面状部材の面の少なくとも一部に止
    水材が塗布されることを特徴とするコンクリート構造物
    の目地。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項6のうちのいずれ
    か1項に記載のコンクリート構造物の目地において、前
    記ひびわれ誘発手段が前記コンクリート構造物の表面に
    設けられた溝である場合に、前記コンクリート構造物に
    誘発された前記誘発ひびわれが形成する前記ひびわれ境
    界面の形状が前記凹凸形状となるように誘導された後
    に、前記溝を利用して、前記境界面形状誘導手段の少な
    くとも一部を覆うように止水材が注入されることを特徴
    とするコンクリート構造物の目地。
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