JPS6025578B2 - 鉄筋コンクリ−ト建物の亀裂防止工法 - Google Patents

鉄筋コンクリ−ト建物の亀裂防止工法

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JPS6025578B2
JPS6025578B2 JP3055380A JP3055380A JPS6025578B2 JP S6025578 B2 JPS6025578 B2 JP S6025578B2 JP 3055380 A JP3055380 A JP 3055380A JP 3055380 A JP3055380 A JP 3055380A JP S6025578 B2 JPS6025578 B2 JP S6025578B2
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JP
Japan
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wall
columns
walls
reinforcement
concrete
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JP3055380A
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JPS56128840A (en
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五郎 山中
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Shimizu Construction Co Ltd
Original Assignee
Shimizu Construction Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は最大なる鉄筋コンクリート造の建物の端部に
生じ易い壁の斜め亀裂を防止し得る工法に関するもので
ある。
従来から行なわれて釆た亀裂対策は、コンクリートの乾
燥収縮や温度変化と云う宿命に対しての対抗策としてな
され、施工的及び構造的経験から、壁厚や増筋による拘
束の増加によって、強大な収縮応力や温度応力を抑制す
るものであった。
しかしながら、桁行方向の長い建物等の端部に現われる
コンクリートの収縮等による斜め亀裂に対しては、増筋
に加えてひび割れ譲発目地を施しても全く効果なく、外
壁に斜め亀裂が容赦なく発生している。また亀裂の発生
は外壁のみならず、各階の間仕切壁にも八の字状に生じ
、補強筋を可成り斜めに入れても一向に解消せず、後に
手直している。
さらにまた、亀裂は、腰壁、下り壁や耐震壁にも発生し
、漏水の原因や耐震性の劣化を招く原因となつている。
この発明はコンクリートの持つ変形性能を利用し、許容
変形角内に自由変形させたり、また壁を極力自由端とし
て変形させることにより、硬化、乾燥収縮に対しても、
また熱膨脹に対しても充分に応ずることができ、増筋な
しで亀裂のない新たなひび割れ防止工法を提供するもの
である。
上記目的によるこの発明の特徴は、柱、梁及び壁、床等
の鉄筋を型枠内に先組みし、コンクリートを打設して柱
、梁及び壁、床等を一体に造成し ,た鉄筋コンクリー
ト建物において、縦筋を上下梁と壁とにわたり配筋する
とともに、壁下部と両柱とにわたり横筋を一部に非有効
分をもうけて配筋し、かつ配筋時に壁と両柱及び下梁と
の間に絶縁材を施して、コンクリート打設による壁の三
方を、柱及び梁と縁切りして自由端となすとともに耐震
性を付与したことにある。以下この発明を図示の例によ
り詳細に説明する。
第1図から第6図窓のない外壁(旨壁)の場合を示すも
のであって、1,1は柱、2は上梁、3は下梁、4は非
耐力の外壁、5は床である。
上記外壁4と両柱1,1及び下梁3の間は絶縁され破線
、外壁4は上梁2と一体構造となって、三方は自由端に
構成されている。このような外壁4を鉄筋コンクリート
造の建物において施工するには、第3図及び第4図に示
すように、柱鉄筋6と壁鉄筋7との配筋時に、発泡スチ
ロールなどの緩衝性を有する絶縁材8を柱鉄筋6に沿っ
て施す。この絶縁材8の蟹側には、機筋7aの織部部分
を短尺に溶接した先付け鉄筋と鉄板とからなる外壁4の
縦縁材9を当接し、この縦縁材9と共に絶縁材8を、外
壁4を横切り、柱側に固定用セパレータ10を貴設して
取付ける。そして絶縁材8の外部露出端には、目地綾1
1を隊込み、外部側型枠せき板12と内部側型枠せき板
13とを施してのち、コンクリートを打設して柱1と外
壁4とを造成するのであるが、上記絶縁材8の取付けの
前に、先行打設した下梁3と外壁4とを絶縁しておく。
第5図および第6図はその実施例を示すもので、下梁3
の上に外壁4の下機縁の形状をコンクリート打設時に木
型伏せ込みにより若干床面より下り下向きに煩斜したコ
ンクリート打継面14として形成し、万一目地部に浸入
した水を排水し易い断面に形成する。
この藤打継面上面及び縦筋7b根本にタールウレタンな
どを塗布して防水を施し、耐風圧強度(面外)に必要な
最少縦筋7bのみ下梁3に伸して、外壁が自由変形でき
るようにしてある。
しかして、上記のようにして施工した外壁4では、左右
の柱1,1と下梁3とに接する三方が、コンクリート打
設にもかかわらず縁切りされて自由端となっていること
から、コンクリートの硬化、乾燥収縮或は熱膨脹時に、
柱及び梁に拘束されることなく自由に変形し、この結果
、亀裂の発生が防止される。第7図及び第8図は、非耐
力の間仕切壁41の場合であって、間仕切壁41のとき
には周辺の柱1,1と上下梁2,3との関連によって両
端部側に、八の字の字状の亀裂が発生し易く、この八の
字状亀裂は、斜め補強筋を入れても解消しないことから
、上記外壁の場合とは逆に、壁と下梁とを一体造となし
、上梁2の両側を縁切りしている。
このように間仕功壁41を施工するには、上梁2の中央
部と下梁3とにおいて、間仕切壁41が一体造となるよ
うに配筋と型枠組とを行ない、左右の柱1,1について
は外壁の場合と同様に施工する。上記間仕切壁41と上
梁両側の縁切りは、第8図のようにして行なう。
まず間仕切壁41の鉄筋71を配したのち、間仕切壁型
枠15,15を組み、その上に梁底せき板16,16と
梁側せき板17,17及び床型枠18,8を組む、そし
て梁底せき板16,16には緩衝性を有する絶縁材19
を裏打ちした鉄板20を掛け渡して釘止めし、絶縁材1
9を間仕切壁型枠15,15の上部に臨ませる。次に梁
底せき坂上に梁王筋21を配筋し、さらにスラブ筋22
を配筋したのち、間仕切壁41と上梁2及び床5のコン
クリートを打設する。
この結果、間仕切壁41と柱1,1及び絶縁材19があ
る上梁2の両側が縁切りされ、間仕切壁41の三方は自
由端となり、八の字状の亀裂の発生が防止される。第9
図及び第10図は下り壁42及び腰壁43の間が開○2
3となる外壁の場合とを示すものであって、このときに
は壁上縁または壁下縁が関口部23により梁に対して自
由端となっていることから、縁切りは左右の柱1,1と
の二方でよく、また施工も上記外壁の場合と同様に行な
う。
ただし下り壁42では絶縁材8及び縦緑材9えの万一の
漏水に備えて柱際立上り部にフラッシング24を取付け
た上、下り壁型枠25を施す。この結果、下り竪42及
び腰壁43においても亀裂の発生がなく、亀裂による漏
水は全く生じない。第11図及び第12図は耐震壁44
の場合であって、このときには上記外壁と同様に、柱1
,1と下梁3との縁切りを行なう。そして縦筋26,2
6を上下梁2,3と耐震壁44とにわたり配筋する一方
、左右の柱1,1と耐震壁44の下部とにわたり所要数
の横筋27,27を配筋する。この機筋27,27の耐
震壁内における縦緑近接部分は、ビニールカバー、グリ
ーステープなどによるコンクリートとの絶縁被覆28が
施されて、所要長さにわたり非有効鉄筋部に構成され、
またタールウレタンを塗布した横緑材14を貫通した縦
筋26,26の根元には、ゴムチューブ29,29を鞍
挿するかまたはタールウレタン等を塗布するかして、肇
コンクリートに拘束されることなく変形するようにして
ある。しかして、この耐震壁44においても、上記外壁
4の場合と同様に、上梁2と接する部分を除く三方が縁
切りされて自由端となっていることから、亀裂の発生は
なく、また壁面縦筋26,26の灘断抵抗と、横筋27
,27の一部に形成した非有効長部分とによって、ある
程度ラーメン架礎が変形したのち、非有効長部分の鉄筋
に伸びが生じ、その結果、鉄筋コンクリート造の剛構造
と鉄骨造の柔剛構造との中間的なものとなり、従釆の耐
震壁よりも応力集中度が軽減される。
この発明は上述のように鉄筋コンクリート造でありなが
ら、配筋時に絶縁手段を施して、壁の三方を自由端に構
成し、これにより亀裂の発生を防止したものであり、ま
たその施工も柱及梁と壁との間に絶縁材を配するだけで
あるから、きわめて容易である。
また横筋の一部に設けた非有効部分により応力の集中度
も軽減されて耐震性をも増し、その応用も特定構造の建
物や壁に限定されず、広範囲に利用できるとともに、特
に増筋を必要としないので経済的でもあるなどの特長を
有する。
【図面の簡単な説明】
図面はこの発明に係る鉄筋コンクリート建物の亀裂防止
工法の実施例を示すもので、第1図は外壁の略示立面図
、第2図はその縦断面図、第3図は柱と壁の縁切り施工
を示す斜視図、第4図はコンクリートを打設したのちに
おける柱と外壁との横断平面図、第5図は下梁と壁との
縁切り施工を示す斜視図、第6図はコンクリートを打設
したのちにおける下梁と外壁との縦断側面図、第7図は
間仕切壁を示す建物の略示縦断面図、第8図は上梁と壁
との縁切り施工も示す斜視図、第9図は下り壁、腰肇の
略示立面図、第10図は柱と腰壁の縁切り施工を示す斜
視図、第11図は耐震壁の略示立面図、第12図は柱と
耐震壁の縁切り施工を示す斜視図である。 1・・・・・・柱、2…・・・上梁、3・・・・・・下
梁、4・・・・・・外壁、6……柱鉄筋、7……壁鉄筋
、8……絶縁材、9・・・・・・縦緑材、14・…・・
横縁材、19・・・・・・絶縁材、20・・・・・・鉄
板、24・・・・・・フラッシング、26・・・・・・
縦筋、27……横筋、28・・・・・・絶縁被覆、29
……ゴムチユーブ。 第1図 第2図 第3図 第4図 第6図 第5図 第7図 第8図 第9図 第10図 第11図 第12図

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 柱梁及び壁、床等の鉄筋を型枠内に先組みし、コン
    クリートを打設して柱、梁及び壁、床等を一体に造成し
    た鉄筋コンクリート建物において、縦筋を上下梁と壁と
    にわたり配筋するとともに、壁下部と両柱とにわたり横
    筋を一部に非有効部分を設けて配筋し、かつ配筋時に壁
    と両柱及び下梁との間に絶縁体を施して、コンクリート
    打設による壁の三方を、柱及び梁と縁切りして自由端と
    なすとともに耐震性を付与したことを特徴とする鉄筋コ
    ンクリート建物の亀裂防止工法。
JP3055380A 1980-03-11 1980-03-11 鉄筋コンクリ−ト建物の亀裂防止工法 Expired JPS6025578B2 (ja)

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