JPH06248714A - PCaスラブ板のジョイント部の止水工法 - Google Patents

PCaスラブ板のジョイント部の止水工法

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JPH06248714A
JPH06248714A JP5636493A JP5636493A JPH06248714A JP H06248714 A JPH06248714 A JP H06248714A JP 5636493 A JP5636493 A JP 5636493A JP 5636493 A JP5636493 A JP 5636493A JP H06248714 A JPH06248714 A JP H06248714A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pca
slab
concrete
pca slab
joint gap
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP5636493A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaru Ota
勝 太田
Shunji Asanuma
俊二 浅沼
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujita Corp
Original Assignee
Fujita Corp
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH06248714A publication Critical patent/JPH06248714A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 PCaスラブ11,11のジョイント隙間G
を完全に密封して、コンクリートノロや雨水等の漏れを
防止する。 【構成】 複数のPCaスラブ板11を敷設した後、隣
り合う各PCaスラブ板11,11の間のジョイント隙
間Gに弾性を有する樹脂コーキング材13を充填する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄筋コンクリート造建
築におけるハーフ・プレキャスト構造のスラブの構築に
おいて、敷設した複数のPCaスラブ板間のジョイント
部を密封する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート造の建築工法の一種と
して、架構された梁上に、コンクリート工場で生産され
た所要の強度を有する複数の半プレキャストコンクリー
トスラブ板(以下、PCaスラブ板という)を敷設して
継ぎ合わせ、この敷き詰めたPCaスラブ板の上にスラ
ブコンクリートを後打ちすることによって、ハーフ・プ
レキャスト構造の連続した一体のスラブを形成するもの
がある。スラブコンクリートの打設に先立って、隣り合
うPCaスラブ板間のジョイント部の隙間は密封してお
く必要があるが、従来、この密封作業に当たっては、図
2に示すように、PCaスラブ1の上部周縁の面取り部
によって隣り合うPCaスラブ板1,1間のジョイント
隙間Gの上部に形成された断面略V字形の充填溝1a
に、モルタル2を充填すると共に、ジョイント隙間Gの
下部を、PCaスラブ板1,1の下部周縁にガムテープ
3を貼着することにより塞いでいる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のモルタル詰めによる止水工法では、充填材であるモ
ルタル2にクラックが発生したり、モルタル2の収縮に
よってPCaスラブ板1との接合面が剥離したりするこ
とによって、漏れ経路が形成されてしまい、十分な止水
が困難であった。このため、PCaスラブ板1,1の上
に配設される後打ちスラブコンクリート用の鉄筋から雨
水等によって流れ出した錆が、ジョイント隙間Gから流
れ落ちて、スラブ下の内装を汚損したり、PCaスラブ
板1,1の上にスラブコンクリートを打設する時に、こ
のスラブコンクリートから発生するノロ(コンクリート
水溶液)がジョイント隙間Gから流れ落ちるといった不
具合が発生していた。しかも、このようなモルタル詰め
による止水の不完全さを補うためにスラブ下からガムテ
ープ3を貼り付ける作業も煩雑であり、このような二重
の止水構造としても、止水を完璧に行うことは困難であ
った。
【0004】本発明は、上記のような事情のもとになさ
れたもので、その技術的課題とするところは、PCaス
ラブのジョイント隙間を完全に密封して、コンクリート
ノロや雨水等の漏れを防止することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述した技術的課題は、
本発明によって有効に解決することができる。すなわち
本発明に係るPCaスラブ板のジョイント部の止水工法
は、梁上に複数のPCaスラブ板を敷設した後、隣り合
う各PCaスラブ板の間のジョイント隙間に弾性を有す
る樹脂コーキング材を充填するものである。
【0006】
【作用】本発明によると、隣り合う各PCaスラブ板の
間のジョイント隙間は、樹脂コーキング材の充填によっ
て密封される。充填された樹脂コーキング材は、弾性を
有するため、PCaスラブ板のジョイント部の表面に完
全に密着状態となり、上方からの水等の漏れ経路を絶縁
する。弾性を有する樹脂コーキング材は、典型的にはウ
レタンからなるものである。
【0007】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例を、図1を参
照しながら説明する。まず、同図(A)に示すPCaス
ラブ板の敷設工程において、架構された梁(図示省略)
上に、複数のPCaスラブ板11,11を、その端縁同
士が互いに近接対向した状態に敷設する。このPCaス
ラブ板11は、予めコンクリート工場で生産されたプレ
キャストコンクリート板であり、その肉厚T1 は、例え
ば70mm程度である。PCaスラブ板11の端縁の上
部には、それぞれ適当な大きさの傾斜面からなる面取り
部11aが形成されており、この面取り部11aによっ
て、近接対向された前記端縁間のジョイント隙間Gの上
部には、断面略V字形の充填溝12が形成される。
【0008】次に、図1(B)に示すコーキング材充填
工程においては、ジョイント隙間Gの上部に形成された
充填溝12に、樹脂コーキング材13を充填する。この
樹脂コーキング材13は、例えばウレタンからなり、弾
性を有するため、充填溝12に詰め込むことによって、
この充填溝12におけるPCaスラブ板11の無数の細
かい凹凸を有する表面に隙間なく密着し、ジョイント隙
間Gにおける水等の漏れ経路を絶縁する。樹脂コーキン
グ材13としては、ウレタンの他にも各種ゴム状樹脂材
等が適用可能であり、弾性と共に粘着性あるいは接着性
を有する樹脂材も好ましい。
【0009】次に、図1(C)に示す配筋工程におい
て、敷設された複数のPCaスラブ板11,11の上
に、後打ちされるコンクリートの打設厚さの範囲内の所
定の高さで、水平方向に連続して格子状に鉄筋14を配
筋する。配筋後に降雨等があるとこの鉄筋14から錆が
流れ出すが、ジョイント隙間Gはコーキング材13で密
封されているので、このジョイント隙間Gから前記錆が
水と共に流れ落ちて階下の内装を汚損することがない。
【0010】配筋完了後、図1(D)に示すスラブコン
クリート打設工程において、PCaスラブ板11,11
の上に、水平方向に連続して例えば100mm程度の打
設厚さT2 でコンクリート15を打設する。このとき、
コンクリート15中の水分の一部によって発生するコン
クリートノロの、ジョイント隙間Gからの漏れも、樹脂
コーキング材13によって確実に阻止される。
【0011】後打ちされたコンクリート15は、所要の
養生期間を経て硬化することによって、PCaスラブ板
11,11と接合・一体化され、ハーフ・プレキャスト
構造のスラブ10が構成される。このハーフ・プレキャ
スト構造のスラブ10は、PCaスラブ板11が予め工
場生産されて十分に養生・硬化されたものであることか
ら、後打ちコンクリート15にクラックが発生しても、
このクラックから雨水等がスラブ10の下に浸透するこ
とはなく、また、PCaスラブ板11,11のジョイン
ト隙間Gは樹脂コーキング材13で完全に密封されてい
るので、前記雨水等がこの隙間Gに流れ込むこともな
い。
【0012】
【発明の効果】本発明によると、PCaスラブ板のジョ
イント隙間のシール材として樹脂コーキング材を用いた
ため、以下のような効果を奏することができる。 (1) 後打ちコンクリートの打設時に発生するコンクリー
トノロや、後打ちコンクリートのクラックに侵入した雨
水等がPCaスラブ板のジョイント隙間から漏れるのを
確実に防止することができる。 (2) 後打ちコンクリートの打設前にPCaスラブ板上に
組まれた鉄筋からの錆がPCaスラブ板のジョイント隙
間から流れ落ちて階下の化粧板等を汚損するのを防止す
ることができる。 (3) ジョイント隙間の下部をガムテープ等の添着によっ
て塞ぐ必要がないので、止水作業が1工程のみとなって
簡略かつ容易になり、スラブ下面の目地の見栄えも良く
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るPCaスラブ板のジョイント部の
止水工法の好適な一実施例を示すもので、(A)はPC
aスラブ板の敷設工程を示す説明図、(B)はコーキン
グ材の充填工程を示す説明図、(C)は鉄筋の配筋工程
を示す説明図、(D)はスラブコンクリート打設工程を
示す説明図である。
【図2】従来工法を示す説明図である。
【符号の説明】
10 ハーフ・プレキャスト構造のスラブ 11 PCaスラブ板 12 充填溝 13 樹脂コーキング材 G ジョイント隙間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 梁上に複数のPCaスラブ板を敷設し、 隣り合う各PCaスラブ板の間のジョイント隙間に弾性
    を有する樹脂コーキング材を充填することを特徴とする
    PCaスラブ板のジョイント部の止水工法。
JP5636493A 1993-02-23 1993-02-23 PCaスラブ板のジョイント部の止水工法 Withdrawn JPH06248714A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5636493A JPH06248714A (ja) 1993-02-23 1993-02-23 PCaスラブ板のジョイント部の止水工法

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5636493A JPH06248714A (ja) 1993-02-23 1993-02-23 PCaスラブ板のジョイント部の止水工法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06248714A true JPH06248714A (ja) 1994-09-06

Family

ID=13025199

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5636493A Withdrawn JPH06248714A (ja) 1993-02-23 1993-02-23 PCaスラブ板のジョイント部の止水工法

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JP (1) JPH06248714A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009275412A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 East Nippon Expressway Co Ltd 現場打ち延長床版のすべり面構造
JP2015021343A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 鹿島建設株式会社 塗り床の施工方法
JP2023139395A (ja) * 2022-03-22 2023-10-04 五洋建設株式会社 充填材型枠、充填材の充填施工方法および充填材型枠用粘着テープ

Cited By (3)

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JP2015021343A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 鹿島建設株式会社 塗り床の施工方法
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