JP2002294665A - 水路内面のライニング工法 - Google Patents

水路内面のライニング工法

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JP2002294665A
JP2002294665A JP2001096037A JP2001096037A JP2002294665A JP 2002294665 A JP2002294665 A JP 2002294665A JP 2001096037 A JP2001096037 A JP 2001096037A JP 2001096037 A JP2001096037 A JP 2001096037A JP 2002294665 A JP2002294665 A JP 2002294665A
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lining
lining plate
filler
mortar
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JP2001096037A
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Keisuke Fukuoka
敬介 福岡
Koji Ikeda
弘司 池田
Akira Ishihara
晃 石原
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Kurimoto Ltd
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Kurimoto Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 水路補修のコストダウンを図るとともに、水
路断面の縮小を抑える。 【解決手段】 断面U状の既設水路Wの内面W’にスペ
ーサ1を介在してライニング板3を張設し、そのライニ
ング板と既設水路内面との間にモルタルセメントa及び
エアーモルタルaを打設して水路内面のライニングを行
う工法である。水路底面W1 ’にスペーサを埋設してモ
ルタルセメントaを打設し、その敷モルタル層11の固
まらないうちに、ライニング板を敷設してレベル出し
し、その後、水路両側面W2 ’にスペーサを介在してラ
イニング板を張設し、その両側ライニング板と水路側面
との間にエアーモルタルaを打設する。このように、水
路底面のライニングを前に行えば、水路側面を含めた水
路内面全域にセメントミルクaを打設する場合に比べれ
ば、打設圧も低くでき、ライニング板の強度も低いもの
を採用し得るとともに、ライニング板と水路内面との間
隙も狭くできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、農業用水、下水
道などの既設水路の内面を補修するためのライニング工
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、既設水路の内面補修方法として
は、その内面の既設コンクリートの不良部分を除去し、
その除去部分に新たにコンクリートを打ち直すという、
いわゆるコンクリート打ち替え工法が一般的である。こ
の工法は、既設コンクリートの不良部分の削り、搬出、
新コンクリートの打ち込みといった作業があって、工事
期間が長くなる。
【0003】このため、特開平3−247809号公報
には、図2(a)に示すように、既設水路Wの内面に固
定部材1をアンカーボルト2により固定し、その固定部
材1を介してFRP板3を水路内面W’全面に張設した
後、同図(b)に示すように、そのFRP板3と水路内
面W’の間にFRP板3と内面W’を一体化する充填材
としてのセメントミルクaを打設して、水路内面W’を
ライニングする工法が示されている。図中、Hは既設コ
ンクリート壁である。
【0004】この工法から成る水路内面W’は、水路断
面の縮小を招くが、FRP面の水理特性(FRP面のマ
ニング粗度係数:0.010、コンクリート面の同係
数:0.013)により、改修前の既設水路と同一の流
水量を確保し得る。そのFRP板3は、例えば、図3に
示すように、FRP(ガラス繊維で強化した強化プラス
チック)層3aの間に、レジンコンクリートから成る樹
脂モルタル3bを介在したものである(これはFRP板
の一種であって、FRPM板ともいう)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報記載のライニ
ング工法はコンクリート打ち替え工法に比べて施工性等
は優れているが、図2(a)及び図4(b)に示すよう
に、水路内面W’の底面及び両側面に設けた固定部材1
にビス(ボルト)5によりライニング板(FRP板)3
を固定してアンカー止めするとともに、図4(a)に示
すように、底面用ライニング板3と側面用ライニング板
3の突き合わせ部はコーナ部材6を当てがい、そのコー
ナ部材6にビス5によりライニング板3を固定して、水
路内面W’の全面にライニング板3を張設した後、その
ライニング板3と水路内面W’との間にセメントミルク
aを打設している。
【0006】この打設時、図2(a)のP矢印のごと
く、セメントミルクaは上部から注入(打設)されるた
め、セメントミルクaが底面W1 ’全面に均一に至るに
は、その注入圧(打設圧)Pはかなり高いものを必要と
する。この注入圧が高ければ、ライニング板3もそれに
耐え得る強度が必要であり、従来では、図3及び図4
(c)に示すように、ライニング板3の適宜位置に補強
部材7をビス止めするとともに、ライニング板3の両端
以外の適宜個所で固定部材1を介してアンカー止めして
いる。この補強部材7のビス止め及び固定部材1を介し
たアンカー止めはコストアップの原因となる。特に、底
面用ライニング板3には側面のセメントミルクaの荷重
(グラフト圧)も加わるため、その補強部材7の取付け
量及びアンカー止め位置は多くなる。なお、従来では、
固定部材1と補強部材7は兼用し、施工性の点から、側
面用も底面用と同じ補強態様のライニング板3を使用し
ている。
【0007】また、ライニング板3と水路内面W’の間
隙t(図2(a)参照)は水路断面に影響し、その間隙
tは狭い方が好ましいが、セメントミルクaが全域にま
んべんなく行き渡るには、その間隙tを広くせざるを得
なかった。
【0008】この発明は、上記実情の下、ライニング板
を使用した水路内面補修において、コストダウンを図る
とともに水路断面の縮小を極力抑えることを課題とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するため
に、この発明は、水路底面のライニングを両側面より前
にすることとしたのである。この底面の充填材層の打設
には大きな注入圧及び間隙tが必要であり、それを、他
の側面の打設と切り離して行えば、その行き渡りのみを
考慮すればよいため、注入圧も低く、かつ間隙tも狭く
できる。
【0010】その充填材の打設は、底面用ライニング板
の張設前でも後でもよい。また、その張設前に打設する
場合には、充填材の固化後より、固化前の可塑性のある
間(押圧により変形する程度の間)にライニング板を張
設して押圧し、充填材層のレベルを出すようにするとよ
い。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明の実施形態としては、断
面U状の既設水路Wの内面にスペーサを介在してライニ
ング板を張設し、そのライニング板と既設水路内面との
間に充填材を打設して水路内面のライニングを行うに際
し、前記既設水路内面の底面に前記スペーサを埋設して
充填材を打設し、その後、その底面充填材層に前記ライ
ニング板を敷設するとともに、既設水路内面の両側面に
スペーサを介在してライニング板を張設し、その両側ラ
イニング板と既設水路内側面との間に充填材を打設する
構成を採用する。
【0012】この構成において、充填材打設後のその層
のレベル出しは鏝などで行い、その固定後にライニング
板を敷設することもできるが、底面に打設した充填材が
可塑性がある状態でライニング板を敷設して押圧するよ
うにすれば、その押圧により充填材層のレベル出しがで
きる。
【0013】また、ライニング板をスペーサを介在して
水路底面に張設し、そのライニング板と水路底面の間に
充填材を打設し、その後、上述の水路側面のライニング
に移行するようにもできる。
【0014】なお、ライニング板と水路内面の間の充填
材層の厚みは、水路内面の凹凸を解消し得るとともに、
充填材が打ち込める程度であれば十分である。
【0015】充填材には、セメントミルク、モルタル、
エアーモルタルなどの従来から使用されている種々のも
のを採用し得るが、底面にモルタルセメント、側面には
エアーモルタルを使用するとよい。モルタルセメントは
安定した底面層を形成でき、エアーモルタルは流動性
(注入性)がよいからである。このとき、エアーモルタ
ルに代えてセメントミルクを採用し得る。
【0016】
【実施例】一実施例を、図1(a)乃至図(d)に示
し、同(a)に示すように、水深2mの農業用水用水路
底面W1 ’に、固定部材1をケミカルアンカーボルト2
により所定のレベルでもって固定し、そのレベルまで、
敷モルタル(セメントと砂の混合物)を水を加えてしき
固めながら敷設する。このとき、敷モルタル層11の厚
みは、水路底面W1 ’の凹凸を解消できる最小限に抑え
る。
【0017】つぎに、同(b)に示すように、この敷モ
ルタル層11が固化する前に(可塑性があるうちに)、
図3に示すライニング板3をその敷モルタル層11上に
張設して押圧し、この押圧により、敷モルタル層11の
上面を面一にしてレベルを出し、ライニング板3を固定
部材1にビス止めする。このとき、このライニング板3
には従来のセメントミルク注入圧が加わらないため、固
定部材1(アンカー止め)の数も削減できる。また、補
強部材7も削減又はなくすことができる。この実施例で
は固定部材1はライニング板3の両端のみとし、補強部
材7は設けなかった。
【0018】上記ライニング板3の張設は、敷モルタル
層11の固化後でもよいが、その場合には、固化前に、
鏝などでその敷モルタル層11の上面を面一にしてレベ
ルを出す。また、固定部材1にライニング板3をビス止
めした後、ライニング板3と水路底面W1 ’の間に、そ
の端から、セメントミルクaを注入してもよい。
【0019】この水路底面W1 ’のライニングが終了し
た後、従来と同様に、図1(c)のごとく、水路側面W
2 ’に固定部材1などを介してライニング板3を張設
し、同(d)に示すように、そのライニング板3と水路
側面W2 ’の間にエアーモルタルaを注入し、各ライニ
ング板3の突き合わせ部はシーリング材で止水して、水
路内面W’のライニングを終了する。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上のように、水路底面の
ライニングを側面より前に行い、その後に側面のライニ
ングを行うようにしたので、充填材の注入圧を従来より
低くすることができ、スペーサも最小限の数で十分とな
るとともに、補強部材も削減又はなくすことができる。
このため、それらの部材費などが不要となって、コスト
ダウンを図り得る。
【0021】また、ライニング板と水路内面の間隙も従
来に比べれば狭くすることができ、水路断面の縮小も極
力抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1(a)】一実施例の工程図
【図1(b)】同実施例の工程図
【図1(c)】同実施例の工程図
【図1(d)】同実施例の工程図
【図2(a)】従来例の工程図
【図2(b)】同従来例の工程図
【図3】従来のライニング板の斜視図
【図4】(a)は図2(a)の水路コーナ部の断面図、
(b)は同ライニング板取付部の断面図、(c)は同補
強部材取付部の断面図
【符号の説明】
a セメントミルク、モルタル、エアーモルタル W 水路 W’ 水路内面 W1 ’ 水路底面 W2 ’ 水路側面 1 固定部材 2 アンカーボルト 3 ライニング板 7 補強部材 11 敷モルタル層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 石原 晃 大阪市西区北堀江1丁目12番19号 株式会 社栗本鐵工所内 Fターム(参考) 2D063 CA29 CA41

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面U状の既設水路Wの内面W’にスペ
    ーサ1を介在してライニング板3を張設し、そのライニ
    ング板3と既設水路内面W’との間に前記内面W’とラ
    イニング板3を一体化する充填材aを打設して水路内面
    W’のライニングを行う工法であって、 上記既設水路内面W’の底面W1 ’に上記スペーサ1を
    埋設して上記充填材aを打設し、その後、その底面充填
    材層11に上記ライニング板3を敷設するとともに、既
    設水路内面W’の両側面W2 ’にスペーサ1を介在して
    ライニング板3を張設し、その両側ライニング板3と既
    設水路内側面W2 ’との間に充填材aを打設することを
    特徴とする水路内面のライニング工法。
  2. 【請求項2】 上記底面用ライニング板3を底面に打設
    した充填材aが可塑性がある状態で敷設して押圧するこ
    とを特徴とする請求項1に記載の水路内面のライニング
    工法。
  3. 【請求項3】 断面U状の既設水路Wの内面W’にスペ
    ーサ1を介在してライニング板3を張設し、そのライニ
    ング板3と既設水路内面W’との間に前記内面W’とラ
    イニング板3を一体化する充填材aを打設して水路内面
    W’のライニングを行う工法であって、 上記既設水路内面W’の底面W1 ’に上記スペーサ1を
    介在してライニング板3を張設し、そのライニング板3
    と既設水路底面W1 ’との間に充填材aを打設し、その
    後、既設水路内面W’の両側面W2 ’にスペーサ1を介
    在してライニング板3を張設し、その両側ライニング板
    3と既設水路内側面W2 ’との間に充填材aを打設する
    ことを特徴とする水路内面のライニング工法。
  4. 【請求項4】 上記充填材aは、底面にモルタルセメン
    トを、側面にエアーモルタルを使用することを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の水路内面のライニ
    ング工法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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