JPS6333544B2 - - Google Patents

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JPS6333544B2
JPS6333544B2 JP6882782A JP6882782A JPS6333544B2 JP S6333544 B2 JPS6333544 B2 JP S6333544B2 JP 6882782 A JP6882782 A JP 6882782A JP 6882782 A JP6882782 A JP 6882782A JP S6333544 B2 JPS6333544 B2 JP S6333544B2
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JP
Japan
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concrete
joint
crack
inducing
cracks
Prior art date
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Expired
Application number
JP6882782A
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English (en)
Other versions
JPS58189435A (ja
Inventor
Une Ishibashi
Akio Sakamoto
Masanao Nishama
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takenaka Komuten Co Ltd
Original Assignee
Takenaka Komuten Co Ltd
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Publication date
Application filed by Takenaka Komuten Co Ltd filed Critical Takenaka Komuten Co Ltd
Priority to JP6882782A priority Critical patent/JPS58189435A/ja
Publication of JPS58189435A publication Critical patent/JPS58189435A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、コンクリート構造壁に生じるひび
割れを、ひび割れ誘発目地のみに生起させ、その
他の壁面に発生することを防止する工法に関する
ものである。
コンクリート構造の壁は、コンクリートの乾燥
による収縮、温度変化による伸縮が主な原因とな
つて第1図に示すように、ひび割れが発生する。
従来、コンクリート構造壁に発生するひび割れ
を防止するには、次のような対策がとられてい
る。
(1) 乾燥による収縮を小さくするために、コンク
リートの構成材料である水の量を少なくする。
(2) 鉄筋コンクリートにおける鉄筋の量を増加
し、コンクリートの乾燥による収縮を拘束す
る。
(3) コンクリートの構成材料に膨張材を加える。
(4) 壁面に断面U型の欠損部を設けてひび割れ誘
発目地とし、この目地にひび割れを生じさせ
る。
しかし、このような対策によつても、使用材料
の品質の変動及び目地の施工誤差等のため、ひび
割れ誘発目地にひび割れが生じなかつたり、又は
この目地にひび割れが生じても、第2図及び第3
図に示すように目地2以外の他の壁面3部分にひ
び割れ4が発生する場合が起り、完全にひび割れ
を防止することは困難であつた。特に、軟かいコ
ンクリートの打設を必要とする場合や建物が長尺
で剛性が高い場合には目地だけにひび割れを吸収
することができなかつた。そのため、外観上美観
を損なうばかりでなく、漏水を生じ建物の耐久性
を害し、補修工事を必要とするなどの欠点があつ
た。
この発明は、上記の欠点を除去するため、従来
施工されているひび割れ誘発目地を利用し、簡単
な施工工程を施すことによつてコンクリート構造
壁に発生するひび割れを防止することを目的とす
るものである。
この発明は、第4図に示すように、コンクリー
ト構造壁1にひび割れ誘発目地2,2を設け、壁
体内部において、この目地2にその両側部2′,
2′から内方に向う力P.Pを潜在的に内蔵させ、
すなわち、目地2を境にして壁1,1が互に離れ
る方向の力を内蔵させて、ひび割れ誘発目地2部
分にすべてのひび割れ4を強制的に発生させるこ
とによつて前述のような原因によつて起るひずみ
を除去し、目地2以外の壁面3にひび割れを発生
させないようにしたものである。
つぎに、この発明の実施例について説明する。
実施例 1 第5図に示すように、柱5,5と梁6,6で囲
まれるコンクリート構造壁1にひび割れ誘発目地
2,2を設けるとともに建物の壁内部を貫通して
PC鋼材7を適宜本数目地2と交差する方向、す
なわち水平及び必要に応じ斜めに配設し、PC鋼
材7の両端を緊張する。ひび割れ誘発目地2は第
5図及び第6図に示すように、壁面に対する断面
U型の欠損部によつて構成されており、PC鋼材
7の貫通位置に対応してPC鋼材7が露出するよ
うに凹入部8を形成するようにする。このような
構成となるようにコンクリートを打設し、コンク
リートが硬化した後に凹入部8においてPC鋼材
7をカツターで切断する。この状態におけるPC
鋼材7が壁体1に及ぼす力Pは、第7図に示すよ
うに目地2の両側部2′,2′が互に離れる矢印方
向に向つており、この力Pは壁体1内に圧縮力と
して潜在的に内蔵され、通常PC鋼材に対するコ
ンクリートの附着力によつて生じるが、支圧板を
介して作用させるようにすると確実である。
その結果、壁体1自体にはひび割れが生じるこ
とはなく、ひび割れ誘発目地2部分にのみひび割
れ4が発生した。
実施例 2 第8図に示すように、柱5,5と梁6,6で囲
まれるコンクリート構造壁1にひび割れ誘発目地
2,2を設け、この目地2を除いてその両側部
2′,2′に近接した位置に適宜数のシース9を配
設してコンクリートを打設し、コンクリートが硬
化した後に、一端に定着具10を設けたPC鋼材
7をシース9中に挿通し、第9図に示すように、
他端を目地2に近接した位置又は柱5の裏側に引
き出し、目地2と交差する方向に向けて緊張す
る。この状態におけるPC鋼材7が壁体1に及ぼ
す力Pは、第10図に示すように目地2の両側部
が互に離れる矢印方向に向つており、この力Pは
壁体1内に潜在的に内蔵される。
実施例 3 第11図に示すように、柱5,5と梁6,6で
囲まれるコンクリート構造壁1にひび割れ誘発目
地2,2を設け、この目地2部分に適宜数のジヤ
ツキ11(油圧ジヤツキが便利である)をジヤツ
キ11の作用方向を目地2と直交するようにして
コンクリートを打設し、ジヤツキ11を壁体1に
埋設し、コンクリートが硬化した後に目地の両側
部が互に離れるようにジヤツキ11に加力(油圧
ジヤツキの場合は圧油を供給する。)する。
実施例 4 コンクリート構造壁に実施例1〜3と同様のひ
び割れ誘発目地を設けてコンクリートを打設し、
コンクリートが硬化した後に目地にくさびを打込
むことにより、目地に亀裂を発生させるととも
に、くさび作用により目地の両側部が互に離れる
方向の圧縮力を附与する。
実施例 5 第12図に示すように、コンクリート構造壁1
に実施例1〜3と同様のひび割れ誘発目地2を設
けるが、この位置にJIS A6202のようなセメント
系加水反応型膨張材12を配設してコンクリート
を打込み、コンクリートが硬化した後に壁体1の
一面に設けた注入パイプ13から注水する。この
状態における膨張材12が壁体1に及ぼす力P
は、目地2の両側部が互に離れる矢印P方向に向
つており、壁体1内に潜在的に内蔵される。上記
の膨張材の配設に当つては、予め空所を形成する
ようにコンクリートを打設し、コンクリートが硬
化した後、この空所内に膨張材を充填しても同様
の結果が得られる。
実施例 6 実施例5における膨張剤の充填空所を形成する
に当つて、第13図に示すような断面形状の硬質
塩化ビニール樹脂製の型わくを使用することによ
つて膨張材の充填を容易に行うことができる。
上記実施例2〜6は、実施例1と同様、コンク
リート構造壁自体にはひび割れが生ぜず、ひび割
れ誘発目地部分にのみ発生した。
この発明は、上記各実施例から明らかなよう
に、従来から施工されてきたひび割れ誘発目地を
利用し、簡単な施工工程を施すことによつて、ひ
び割れをひび割れ誘発目地にのみ生じるようにす
ることができるものであり、この発明によれば、
コンクリート構造壁に設けられたひび割れ誘発目
地の部分に応力が集中するので、コンクリートの
乾燥によつて生じる収縮、又は温度変化による伸
縮、若しくはコンクリート材料の品質の変動又は
目地の施工誤差等によつてひずみが生じた場合
に、ひび割れ誘発目地が割れてひずみを解消し、
これによつて、ひび割れを壁の平担面に生じるに
至ることがないので、壁面にひび割れが表われ
ず、外観が良好であり目地部分の防水を完全に施
工しておくことにより、ひび割れによる漏水をも
防止でき、ひび割れによるシーリンング等の補修
工事を行うような必要もないという優れた効果を
もたらすものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は鉄筋コンクリート構造の建物の概観を
示す正面図、第2図はコンクリート構造壁の一部
を示す正面図、第3図は第2図の切断平面図、第
4図はこの発明を示すコンクリート構造壁のひび
割れ誘発目地部分の拡大切断平面図、第5図は実
施例1を示す正面図、第6図は第5図の一部の拡
大切断平面図、第7図は同じくコンクリート硬化
後を示す正面図、第8図は実施例2を示す正面
図、第9図は第8図の一部の拡大切断平面図、第
10図は同じくコンクリート硬化後を示す正面
図、第11図は実施例3を示す正面図、第12は
実施例5を示す切断平面図、第13図a,b,c
は実施例6の型わくを示す切断平面図である。 1…コンクリート構造壁、2…ひび割れ誘発目
地、3…壁面、4…ひび割れ、5…柱、6…梁、
7…PC鋼材、8…凹入部、9…シース、10…
定着具、11…ジヤツキ、12…膨張材、13…
注入パイプ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 コンクリート構造壁にひび割れ誘発目地を形
    成し、この目地の両側部が互に離れる方向に向う
    力を壁体に潜在的に内蔵させることを特徴とする
    コンクリート構造壁のひび割れ防止工法。 2 コンクリート打設前に、ひび割れ誘発目地と
    交差する方向に鋼材を配設するとともに、その両
    端で緊張し、コンクリートが硬化した後に前記目
    地において前記鋼材を切断する特許請求の範囲1
    に記載のコンクリート構造壁のひび割れ防止工
    法。 3 ひび割れ誘発目地と交差する方向にシースを
    配設し、前記目地部分にはシースを配設すること
    なくコンクリートを打設し、コンクリートが硬化
    した後にシース中に鋼材を挿通して前記目地の両
    側部が互に離れる方向に緊張する特許請求の範囲
    1に記載のコンクリート構造壁のひび割れ防止工
    法。 4 コンクリート打設前にひび割れ誘発目地部分
    にジヤツキを埋設し、コンクリートが硬化した後
    にジヤツキに対して前記目地の両側部が互に離れ
    る方向の力を附与する特許請求の範囲1に記載の
    コンクリート構造壁のひび割れ防止工法。 5 ひび割れ誘発目地にくさびを打込み、この目
    地に亀裂を発生させ、かつ前記目地の両側部が互
    に離れる方向の力を保持させておく特許請求の範
    囲1に記載のコンクリート構造壁のひび割れ防止
    工法。 6 コンクリート打設前にひび割れ誘発目地部分
    に膨張材を埋設し、コンクリートが硬化した後
    に、これを膨張させる特許請求の範囲1に記載の
    コンクリート構造壁のひび割れ防止工法。 7 ひび割れ誘発目地部分の壁体内に空所を形成
    するようにコンクリートを打設し、コンクリート
    が硬化した後に前記空所内に膨張材を充填する特
    許請求の範囲1に記載のコンクリート構造壁のひ
    び割れ防止工法。 8 空所を合成樹脂製型わくによつて形成する特
    許請求の範囲7に記載のコンクリート構造壁のひ
    び割れ防止工法。 9 膨張材がセメント系加水反応型膨張材である
    特許請求の範囲6又は7に記載のコンクリート構
    造壁のひび割れ防止工法。
JP6882782A 1982-04-26 1982-04-26 コンクリ−ト構造壁のひび割れ防止工法 Granted JPS58189435A (ja)

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JPS58189435A JPS58189435A (ja) 1983-11-05
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JPS61126250A (ja) * 1984-11-20 1986-06-13 株式会社竹中工務店 鉄筋コンクリ−ト構造の壁の誘発目地に於けるひびわれ発生制御方法
JP7186670B2 (ja) * 2019-06-13 2022-12-09 三井住友建設株式会社 コンクリート床版の補修方法
JP7186669B2 (ja) * 2019-06-13 2022-12-09 三井住友建設株式会社 コンクリート床版及びコンクリート床版の補修方法

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JPS58189435A (ja) 1983-11-05

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