JP3342433B2 - プレキャストコンクリート板の製造方法 - Google Patents

プレキャストコンクリート板の製造方法

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JP3342433B2
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雅義 内藤
眞一郎 佐藤
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日本カイザー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はプレキャストコンク
リート板の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】鉄筋コンクリート構造物の床は、図5に
示すように、プレキャストコンクリート板15を梁間に
隣接状態で敷設して下床16を形成し、該下床16上に
スラブ上端筋17を配筋するとともに、トップコンクリ
ート18を打設して構築している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記のスラブ
の構築においては、下床上へのスラブ上端筋の配筋作業
に手間がかかるとともに、トップコンクリートの養生管
理が難しく、その均質性を保持するのが困難であった。
【0004】本発明はこれらの問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、スラブ上端筋の配筋作業と、現
場打ちコンクリートの養生管理が簡単にできるプレキャ
ストコンクリート板の製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めの手段は、請求項1の発明がコンクリート板の片面に
接合用突起が適宜間隔ごとに突設され、該接合用突起の
上面からトラス筋の上部が突出した薄肉PC板を、前記
接合用突起を下側にして型枠内に打設された硬化前のコ
ンクリートに重ね合わせてトラス筋の上部を埋没させる
とともに、接合用突起の上面を前記コンクリートの上面
に当接させることを特徴とする。また請求項2の発明
が、請求項1において、薄肉PC板はトラス筋の上部先
端が硬化前のコンクリート内の曲げ補強筋に当接するま
で押し込むことを特徴とする。また請求項3の発明が、
請求項1において、薄肉PC板は接合用突起の上面が硬
化前のコンクリート内に埋没するまで押し込むことを特
徴とする。
【0006】二枚のコンクリート板の間に接合用突起を
備えたプレキャストコンクリート板を簡単に製造するこ
とができる。二枚のコンクリート板の間隔を均一に保つ
ことができるとともに、その均一精度を高めることがで
きる。二枚のコンクリート板が接合用突起とトラス筋と
で接着されているため、これらの接着強度を高めること
ができる。
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のプレキャストコン
クリート板およびその製造方法の実施の形態について図
面に基づいて説明する。はじめにプレキャストコンクリ
ート板の実施の形態を図1〜図3に基づいて説明した
後、プレキャストコンクリート板の製造方法の実施の形
態を図4に基づいて説明する。
【0016】図1はプレキャストコンクリート板の断面
図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図2のB−B
線断面図である。
【0017】プレキャストコンクリート板(以下PC板
という)1は、適宜間隔をもって対向配置された同じ大
きさの上下部のコンクリート板2a、2bが、これらの
間に配筋されたトラス筋3により接合され、これらのト
ラス筋3が接合用突起4内に埋設されて構成されてい
る。したがって、これらの上下部のコンクリート板2
a、2bはトラス筋3と接合用突起4とで接合され、こ
れらのコンクリート板2a、2bの間には現場打ちコン
クリートが打設される間隙部5が形成されている。
【0018】トラス筋3は適宜間隔ごとに5本配筋さ
れ、その上下両端部が上下部のコンクリート板2a、2
b内に埋設されている。このトラス筋3は、三角形状に
配置された一本の上弦筋(トップ筋)6と二本の下弦筋
(下端筋)7が波形のラチス筋8で接合された三角柱状
のトラスであり、上弦筋6および下弦筋7が上下部のコ
ンクリート板2a、2b内の曲げ補強筋9に接合されて
いる。このトラス筋3は上記のようなものに限らず、一
本の上弦筋と一本の下弦筋を波型のラチス筋で接合した
トラスであってもよい。またトラス筋3の数は図示する
ものに限定されるものでなく、これ以上またはこれ以下
であってもよい。
【0019】このように上下部のコンクリート板2a、
2bで形成されたPC板1は、梁間に敷設して、上下部
のコンクリート板2a、2b間の間隙部5に現場打ちコ
ンクリートを打設してスラブを形成するものであり、前
記現場打ちコンクリートの養生管理が上下部のコンクリ
ート板2a、2bで簡単にできる。
【0020】以下に、上記のPC板の製造方法の実施の
形態を図4に基づいて説明する。はじめに(1)に示す
ような薄肉PC板10を製造する。この薄肉PC板10
は下部のコンクリート板2bの片面に接合用突起4を適
宜間隔ごとに突設し、この接合用突起4にはトラス筋3
が配筋され、該トラス筋の上部(以下接合用トラス筋と
いう)11が接合用突起4の上面から突出している。こ
のトラス筋3は、図1のPC板1におけるトラス筋3と
同じものであり、二本の下弦筋(下端筋)7が下部のコ
ンクリート板2bの曲げ補強筋9に接合されている。ま
た、このトラス筋3と接合用突起4とは図示する数に限
定されるものではなく、これ以上またはこれ以下であっ
てもよい。
【0021】次に、この薄肉PC板10を、(2)に示
すように接合用突起4を下側、すなわち(1)の状態か
ら反転させて、型枠12内に打設された硬化前のコンク
リート(以下生コンクリートという)13に重ね合わせ
る。そして、この生コンクリート13内に配筋された曲
げ補強筋9に接合用トラス筋11の先端が当接するまで
薄肉PC板10を押しつける。すなわち、曲げ補強筋9
は接合用トラス筋11の全てが生コンクリート13内に
埋没される位置に配筋されている。したがって、接合用
トラス筋11の先端が曲げ補強筋9に当接すると接合用
突起4の上面も生コンクリート13の上面に当接する。
このように曲げ補強筋9は薄肉PC板10を生コンクリ
ート13にどれくらい押しつけたら良いかの基準になっ
ており、これにより接合用トラス筋11が生コンクリー
ト13内へ確実に埋没されるとともに、接合用突起4の
上面も生コンクリート13の上面へ確実に当接する。
【0022】次に、上記の生コンクリート13が硬化し
た後に、型枠12を解体して薄肉PC板10を(3)に
示すように反転させると、間隙部5をもった上下部のコ
ンクリート板2a、2bがトラス筋3と接合用突起4と
で接合されたPC板1が完成する。
【0023】なお、接合用トラス筋11を曲げ補強筋9
に当接させると、接合用突起4が生コンクリート13内
に埋没されるように、曲げ補強筋9を上記の(2)に示
すよりも下側に配筋しておくこともできる。このことに
より接合用突起4と生コンクリート13とが確実に接合
されるので、トラス筋3と相まって二枚のコンクリート
板2a、2bの接合強度を高めることができる。
【0024】
【発明の効果】二枚のコンクリート板の間に打設される
コンクリートの均質性を高めることができる。
【0025】スラブ上端筋の配筋作業を省くことができ
る。
【0026】トラス筋により二枚のコンクリート板の接
合強度と、接合用突起の強度を高めることができる。
【0027】二枚のコンクリート板の間に接合用突起を
備えたプレキャストコンクリート板を簡単に製造するこ
とができる。
【0028】二枚のコンクリート板の間隔を均一に保つ
ことができるとともに、その均一精度を高めることがで
きる。
【0029】二枚のコンクリート板が接合用突起とトラ
ス筋とで接着されているため、これらの接着強度を高め
ることができる。
【0030】接合用トラス筋が生コンクリート内へ確実
に埋没されるとともに、接合用突起の上面も生コンクリ
ートの上面へ確実に当接する。
【図面の簡単な説明】
【図1】PC板の断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】(1)は薄肉PC板の断面図、(2)は薄肉P
C板を型枠内の生コンクリートに重ね合わせた断面図、
(3)は完成されたPC板の断面図である。
【図5】従来のスラブの断面図である。
【符号の説明】
1 PC板 2a、2b 上下部のコンクリート板 3 トラス筋 4 接合用突起 5 間隙部 6 上弦筋 7 下弦筋 8 ラチス筋 9 曲げ補強筋 10 薄肉PC板 11 接合用トラス筋 12 型枠 13 生コンクリート 15 プレキャストコンクリート板 16 下床 17 スラブ上端筋 18 トップコンクリート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 5/02 E04B 5/32 - 5/43 E04C 2/00 - 2/30 B28B 23/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンクリート板の片面に接合用突起が適
    宜間隔ごとに突設され、該接合用突起の上面からトラス
    筋の上部が突出した薄肉PC板を、前記接合用突起を下
    側にして型枠内に打設された硬化前のコンクリートに重
    ね合わせてトラス筋の上部を埋没させるとともに、接合
    用突起の上面を前記コンクリートの上面に当接させるこ
    とを特徴とするプレキャストコンクリート板の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 薄肉PC板はトラス筋の上部先端が硬化
    前のコンクリート内の曲げ補強筋に当接するまで押し込
    むことを特徴とする請求項1に記載のプレキャストコン
    クリート板の製造方法。
  3. 【請求項3】 薄肉PC板は接合用突起の上面が硬化前
    のコンクリート内に埋没するまで押し込むことを特徴と
    する請求項1に記載のプレキャストコンクリート板の製
    造方法。
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JP5608055B2 (ja) * 2010-11-18 2014-10-15 三井住友建設株式会社 プレキャスト鉄筋コンクリート梁の製造方法
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